JPH0372889A - アルブミン遺伝子を含むプラスミド、形質転換体、形質転換体の製造方法、アルブミンの製造方法 - Google Patents

アルブミン遺伝子を含むプラスミド、形質転換体、形質転換体の製造方法、アルブミンの製造方法

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JPH0372889A
JPH0372889A JP1234481A JP23448189A JPH0372889A JP H0372889 A JPH0372889 A JP H0372889A JP 1234481 A JP1234481 A JP 1234481A JP 23448189 A JP23448189 A JP 23448189A JP H0372889 A JPH0372889 A JP H0372889A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は遺伝子組換技術を応用してアルプ逅ンを製造す
るために使用されるプラスミド、当該プラスくドにより
形質転換された酵母宿主、形質転換酵母細胞の製造方法
および上記プラスミドにより形質転換された酵母宿主か
らアルブミンを製造する方法に間する。
〔従来技術〕
アルブミン、特にヒト血清アルブミン(以下でHSAと
呼称する)は血漿の主要な蛋白構成成分である。この蛋
白は肝臓中で作られ、主に血流中で正常な浸透圧を維持
する責を負う。
また種々の血清分子のキャリアーとしての機能を持って
いる。
HSAは種々の臨床上の状況において投与される0例え
ば、ショックや悲傷患者では血液量を元に戻し、それに
より外傷に関連するいくつかの症状を改善させるために
、通常はHSAの頻回投与を必要とする。低蛋白血症や
胎児性赤芽球症に罹っている患者にもHSAによる治療
を必要とすることがある。
従って、ISAを投与する基本的な治療上の意義は、外
科手術、ショック、火傷、浮腫を起こす低蛋白血症にお
けるがごとく、血管からの液体の損失がある様な状態を
治療する点に存する。
現在、HSAは、主として採取した血液の分画からの産
物として製造されている。この製造法の欠点は不経済で
あることと、血液の供給が困難であるということである
。また、血液は肝炎ウィルスのように好ましくない物質
を含んでいることがある。従って、ISAの代替の原料
を開発することが有益となろう。
ところで、m換DNA技術の出現によって多種多様の有
用なポリペプチドの微生物による生産が可能となった。
多くの哺乳動物ポリペプチド類、例えばヒト成長ホルモ
ン、インターフェロンが既に種々の微生物により生産さ
れている。この技術によって種々の有用なポリペプチド
の微生物による生産が可能となり、種々のワクチン、ホ
ルモン、酵素、抗体を微生物に生産させることができる
ようになった。
しかしながら、微生物、特に大腸菌由来の蛋白質標品に
は夾雑エンドトキシンがしばしば見出される。これは目
的とする蛋白質製品から除去しなければならない。
細胞により分泌される蛋白質の安価で且つ有利な製造の
前提条件となる大きな規模において哺乳動物細胞を増殖
せしめることは困難であることが証明されている。哺乳
動物細胞の世代時間は微生物のそれに比べて相当長く、
従って、十分に高い細胞濃度を得るために長時間の培養
が要求される。
また、哺乳動物細胞の培養によって得られる細胞濃度は
、微生物の大規模生産において一般に到達する細胞濃度
に比べて相当に低い、その上、細胞株の改良を行うこと
が微生物に比較して困難である。
すべての真核生物は遺伝情報を発現する機構を有するか
ら、真核生物遺伝子の発現は、大腸菌等原核生物におい
てよりも真核生物宿主において一層効率的に行われるで
あろう。使用に適する真核生物の内、酵母が最も取扱い
やすい。酵母の分泌経路はより高等な動物細胞のそれに
類似しており、そして酵母細胞は、シグナル配列(蛋白
質の非荷電N−末端部分、通常は分泌輸送中に切断され
る)を切断することによって蛋白質をプロセシングする
ことができることが知られてい2る。さらに、真核性宿
主の分泌経路に入り、そして通過する蛋白質は、細胞質
中で台底された蛋白質に比べて高度の三次元構造を形成
するようである。大腸菌のごとき原核生物は高次構造を
有する大形蛋白質を有しないように見えることは興味あ
ることである。
グリコジル化系が分泌系に関連する。グリコジル化蛋白
質を導く基本的段階はすべての真核生物において類似し
ており、そして酵母細胞は、大腸菌のような原核細胞と
異なりグリコジル化された蛋白質を生産することができ
る。
酵母は微生物であるから、これを培養するのは容易であ
る。培養液の容積当りから得られる細胞量は、大腸菌に
比べて酵母の方が相当に高い。さらに、酵母の発酵的挙
動はよく理解されており、そして大規模発酵のための条
件はすでに確立されている。その上、酵母細胞はエンド
トキシンを含有しない。
従って、工業微生物学の十分に開発された技法と最近開
発された組換DNA技法とを用いて酵母によりISAを
はじめとするアルブミンを製造することが有利なことが
明らかである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかして、宿主生物として酵母を用いる組換DNA技法
によりISAを製造するための幾つかの方法が知られて
いる。
ISAの大量生産を目指す場合、酵母の大量培養が必須
である。現在の技術で形質転換酵母を培養する場合、培
養途中に目的遺伝子を含むプラスミドが、宿主細胞から
頻繁に脱落する。それを防止するためには、該プラスミ
ド中に選択マーカー(例えば、栄養要求性マーカー、薬
剤耐性マーカー)を付与することが必要である。しかし
その場合には培地中に、その選択マーカーに対応するア
名ノ酸あるいは薬剤等を添加あるいは除去しなければな
らず、コスト面で負担がかかる。
従って、選択圧をかけることなく、目的遺伝子すなわち
アルブ藁ン遺伝子、特にISA遺伝子を保持するための
組換え用プラスくド、その組換えプラスミドを用いた形
質転換体およびその方法、さらにはアルダくン、特にI
SAの新規製造方法を提供することが本発明の目的であ
る。
〔課題を解決するための手段〕
即ち、本発明は次の要旨を有するものである=(1)酵
母由来のプロモーターにより制御されるアルブミンコー
ド領域を含み、かつ宿主酵母染色体配列に相同な配列を
含んでなる宿主酵母細胞の染色体に組み込み可能で、酵
母細胞内で自律増殖不可能なプラスミド。
(2)上記プラスミドにより形質転換された酵母宿主。
(3)異なる宿主酵母染色体配列に相同な配列を有する
異なる2種類以上のプラスミドを順次、宿主酵母細胞の
染色体に組み込んで形質転換することからなる形質転換
酵母の製造方法。
(4)酵母由来のプロモーターにより制御されるアルブ
ミンコード領域を含み、かつ宿主酵母染色体配列に相同
な配列を含んでなる宿主酵母細胞の染色体に組み込み可
能で、酵母細胞内で自律増殖不可能なプラスごドにより
形質転換された酵母宿主を培養してアルブミンを生成せ
しめ、これを採取することを特徴とするアルブミンの製
造方法。
以下に、ISAを中心として本発明を具体的に説明する
本発明のプラスミドは、宿主酵母染色体中に存在する遺
伝子の一部のDNA配列(例えば、LEU 2、 HI
S4 、 TRPI  、 URA3 、 rtbos
o*e[INA遺伝子等)を含有する。相同な配列によ
り、全プラスミドまたはその線状断片は組換により宿主
染色体に安定に導入することができる。即ち、増殖中、
子孫細胞は選択圧が存在しない場合でも導入された遺伝
物質を安定に保持する。
例えば、酵母染色体遺伝子中の天然に存在する配列およ
びH3A遺伝子を含むプラスミドは、前記染色体遺伝子
の座に安定に組み込まれ得る。
本発明の宿主酵母染色体配列に相同な配列は、特にアミ
ノ酸または核酸合成系遺伝子、ribosomeDNA
、Ty因子等が使用できる。特に、アミノ酸または核酸
合成系遺伝子は、宿主酵母がアミノ酸または核酸栄養要
求性株である時、すなわち、該アミノ酸または核酸合成
系遺伝子が欠損している株においては、宿主の変異を補
完する遺伝子であるので、形質転換体の選択マーカーと
して使用することができる。この際、宿主酵母の栄養要
求性に原栄養性をもたらす、アミノ酸または核酸合成系
遺伝子としては例えばLEU2、HIS4、TRPIま
たはURA3がある。
酵母用の選択遺伝子マーカーとしては、上記のように、
宿主酵母が栄養要求性株である時、アもノ酸または核酸
合成系遺伝子のようなものが使用できるほか、宿主が抗
生物質耐性株である時は、該抗生物質耐性を発現する遺
伝子が使用できる。
例えばシクロヘキシド、G41B、クロラムフェニコー
ル、プレオマイシンまたはハイグロマイシン等の抗生物
質に対して耐性を付与する遺伝子があげられる。
本発明のプラスミドが含有するアルダごンコード領域は
、特にヒト血清由来のアルブミン(HSA)と同一また
は相同なりNA配列であり、例えばHSAを生産するこ
とができる任意のヒト細胞から得られる。該DNAは染
色体DNAまたはCDNAである。染色体DNAは)I
SA遺伝子を含有する遺伝子ライブラリーから分離する
ことができ、そしてHSA  cDNAは公知の方法を
用いてmRNA経路を介して調製することができる。
本発明のプロモーターは酵母、好適には士工立ロマイセ
ス・セレビシェ Saccharom cescere
visiae)のゲノムDNAに由来する。好ましくは
、高発現酵母遺伝子のプロモーターをISAの発現のた
めに使用する。即ち、TRPI遺伝子、ADHIもしく
はΔDH工遺伝子、酸性ホスファターゼ(PH03もし
くはPH05)遺伝子、またはイソチトクロームC遺伝
子のプロモーターガラクトース代謝系のプロモーター(
GALI、GALIOもしくはGAL7)、インベルタ
ーゼのプロモーター(SUC2)あるいは解糖系酵素を
コードする遺伝子のプロモーター、例えばエノラーゼ、
グリセルアルデヒド−3−ホスフェートデヒドロゲナー
ゼ(GAPDH) 、3−ホスホグリセレートキナーゼ
(PGK)、ヘキソキナーゼ、ピルベートデカルボキシ
ラーゼ、ホスホフラクトキナーゼ、グルコース−6−ホ
スフェートイソメラーゼ、3−ホスホグリセレートムタ
ーゼ、ピルベートキナーゼ、トリホスフェートイソメラ
ーゼ、ホスホグルコースイソメラーゼおよびグルコキナ
ーゼの遺伝子のプロモーター、あるいはa−ファクター
またはα−ファクターをコードする酵母接合フェロモン
遺伝子のプロモーターを使用することができる。
また、本発明のプラスミドは、宿主酵母内で自律的に複
製できない、すなわち、宿主酵母内での自律複製開始領
域、例えば2μm  DNAの複製開始領域やA RS
 iiI域(Autonomous replicat
ingsequence)を実質的に含まない。
本発明の他の好ましい態様においては、構成物中にシグ
ナル配列を導入する。シグナル配列は、酵母インベルタ
ーゼ、α−ファクター遺伝子のような酵母由来のシグナ
ル配列を使用することができる。また、HSAのシグナ
ル配列は好適であり、好ましくは酵母での分泌発現のた
めに特に合成されたシグナル配列(特願昭63−103
339号または特願昭63−33657号)を用いるこ
ともできる。
このシグナル配列の導入により、ISA遺伝子の発現の
後、遺伝子産物は分泌経路に入り、そしてペリプラズム
空間に輸送される。さらに細胞壁を通しての培地中への
分泌を達成することができる。これはより収量の相当な
増加が可能となる。
さらに、細胞を破壊する必要がないので回収工程を単純
化することが可能である。
また、本発明のプラスミドは転写停止のための適当なタ
ーミネータ−1例えばPH05もしくはGAP−DHタ
ーξネーターを含有する。
このプラス泉ドはプロモーター、ISAコード領域およ
び宿主染色体相同領域とは別に、細菌宿主、特に大腸菌
のための複製開始点および遺伝的選択マーカーを含有す
ることもできる。大腸菌複製開始点および大腸菌のため
の選択マーカーを酵母バイブリドベクター中に使用する
ことに関して有用な特徴が存在する。まず、大腸菌にお
ける増殖および複製により大量のバイブリドベクターD
NAを得ることができ、そして第2に、大腸菌に基礎を
置くクローニング技法のすべてを用いてバイブリドベク
ターの構築を容易に行うことができる。大腸菌プラスミ
ド、例えばpBR322、pAT153等は大腸菌複製
開始点、および抗生物質、例えばテトラサイタリンおよ
びアンピシリンに対する耐性をもたらす大腸菌遺伝マー
カーを含有し、そして酵母バイブリドベクターの部分と
して有利に使用される。
従って、本プラスξドは、プロモーター、該プロモータ
ーに制御されるアルブミンコード領域、それに続く転写
停止のためのターミネータ−を含み、かつ宿主酵母染色
体配列に相同な配列を含むものである、また、本プラス
ミドは、所望により、分泌生産のためのシグナル配列、
酵母用の選択遺伝子マーカー、大腸菌の複製開始領域、
大腸菌用選択遺伝子マーカーを含有することができる。
そして、酵母の複製開始領域は実質的に含まないもので
ある。
本発明において、宿主としては酵母、特にサツカロマイ
セス属もしくはピキア属が使用される。
好ましくは、栄養要求性株や、抗生物質感受性株が使用
できる。
この組換えプラスミドを用いて形質転換体を作製する方
法、ひいてはアルブミンを製造する方法は以下の通りで
ある。
組換えプラスミドを宿主酵母細胞の染色体上に導入する
。具体的には、挿入するプラスミドの有する、宿主酵母
細胞の染色体に相同な配列中の任意の部位を制限酵素処
理により切断し、直線化したプラスミドを宿主に導入す
ることが望ましい。
直線化されたプラスくドは、宿主酵母細胞染色体上のプ
ラスくドに組み込まれた領域と相同な領域に組み込まれ
る。直線化されたプラスごドは環状プラスえドより、宿
主染色体上に組み込まれる頻度が上昇する。この時使用
する宿主酵母は、挿入されるプラスミドが担持する酵母
用選択マーカー遺伝子によって相補する変異を持った変
異株、例えば、ロイシンおよびヒスチジン要求性変異株
でかつ0418感受性株であるサツカロマイセス・セレ
ビシェ(Saccharomyces cerevia
tae) AH22株(a、 hjs 4. leu 
2. can 1)等が好適に用いられる。
宿主酵母細胞の形質転換は公知の方法、例えばプロトプ
ラストポリエチレングリコール法、エレクトロポレーシ
ョン法などにより行う。
次に期待した部位へプラスミドが導入されているか否か
、および導入した遺伝子が安定であるか否かを調べる。
具体的には、サザンブロッティング法により、形質転換
に利用した宿主酵母細胞の染色体配列に相同な配列をプ
ローブとして、期待通りの部位へプラスミドが導入され
ていることを確認する。またアルブミンをコードする遺
伝子の安定性を、アルブミン産生量および栄養要求性の
回復維持を指標に調べ、形質転換体を非選択培地で数十
化培養した後でも、変化しないことを確認する。
以上、確認試験を行った株は、確かに、アルブミンコー
ド領域を含むプラスごドが、宿主酵母細胞染色体の所望
の部位に組み込まれた形質転換体である。この形質転換
体を宿主として使用し、再度、アルブミンコード領域を
含むプラスミドで形質転換させることができる。この場
合、酵母細胞染色体相同領域としては、初めの形質転換
で使用した領域以外の相同領域も使用できる。
この他、宿主酵母細胞の染色体配列に相同な配列として
、riboso+we DNAやTy因子(Trans
posonof Yeast element)も挙げ
られる。これらの遺伝子は細胞当り、複数個存在するの
で、1回の形質転換で、複数個の目的遺伝子を宿主染色
体に組み込むことができる。
以下、具体的に組み込み方法を例示するが本例示は好適
な一手段を示すものであり、この手法に限定されるもの
ではない、相同配列部位は、選択的繰り返しにより代替
え可能である。
宿主としては、ロイシンおよびヒスチジン要求性変異株
でかつ0418感受性株であるサツカロマイセス゛セレ
ビシェ(Saccharomyces cerevis
iae)AH22株(ロイシン合成系遺伝子のLP01
およびヒスチジン合成系遺伝子のHIS4に変異を持つ
株)を用いる。
まず、ロイシン非要求性とするための遺伝子、LP01
を宿主酵母細胞の染色体配列と相同の配列として持つプ
ラスミドで形質転換する。得られた形質転換体は、染色
体上のLEU2遺伝子部位にアルブミンコード領域を含
むプラスミドが挿入されたものであり、ロイシン非要求
性、すなわちロイシン不含培地でも増殖できる株である
次に、この形質転換体を宿主とし、ヒスチジン非要求性
とするための遺伝子、HIS4を宿主酵母細胞の染色体
配列と相同の配列として持つプラスミド(もちろん、ア
ルブミンコード領域も含有する)で形質転換する。得ら
れた形質転換体は染包体上のHIS4遺伝子部位にアル
ブミンコード領域を含むプラスミドが挿入されたもので
あり、ヒスチジン非要求性、すなわちヒスチジン不含培
地でも増殖できる株である。この時点で、発現のための
目的遺伝子であるアルブミン遺伝子は、LEU2および
HIS4の2箇所に導入されている。
次に、上記ロイシンおよびヒスチジン非要求性になった
形質転換体を宿主として、TRPIを宿主酵母細胞の染
色体配列と相同の配列として持つプラスミドで形質転換
する。このプラスミドは、アルブミンコード領域はもち
ろん、G418耐性遺伝子も含有するものである。得ら
れた形質転換体は染色体上のTRPI遺伝子部位にアル
ダくンコード領域およびG418耐性遺伝子を含むプラ
スミドが挿入されたものであり、抗生物質0418に対
し耐性を示す、従って、この形質転換体は、アルブミン
遺伝子を染色体上のL巳U2、HTS4およびTRPI
遺伝子部位の計3箇所に含有するものである。この時、
挿入の順序は特に問題ではない。
宿主として、何種類もの栄養要求変異株が取得できれば
、または何種類もの抗生物質に対して感受性を示す株が
取得できれば、それに応じた領域に有用遺伝子を複数導
入することができる。
このように、宿主染色体上の複数領域に目的遺伝子を挿
入することができる。これら染色体に組み込まれた遺伝
子は、脱落することなく、安定に維持され、かつ複数の
遺伝子を組み込むことにより、目的生産物を多量に取得
することが可能となる。
形質転換株は、公知の培地で培養する。YPD液体培地
〔1%イーストエキストラクト(Difc。
社)、2%バクトボリベブトン(1)ifco社)、2
%グルコース〕などが例示される。培養は通常15〜4
3°C(好適には30゛C程度)で20〜1oO時間程
度行い、必要により通気や撹拌を加えることもできる。
培養後は、自体公知の方法、例えば分画法、各種クロマ
トグラフィーなどによりアルブミンを精製する。
アルブミン量の測定は、RPHA法あるいはELrSA
法で行うことができる。
〔実施例〕
本発明をより詳細に説明するために、実施例を挙げるが
、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない
なお、本発明において多くの技法、反応および分析方法
は当業界においてよく知られている。特にことわらない
限り、全ての酵素は商業的供給源、たとえば宝酒造;ニ
ューイングランド バイオラプス(NIB) (Nes
+ England Biolabs(NEB))マサ
チューセッツ\米国;アマージャム(Amerscha
m)、英国およびベセスダ リサーチ ラボラトリーズ
(BeLheada Re5earch Labola
tories(BRL) ) 、メリーランド、米国か
ら人手することができる。
酵素反応のための緩衝液および反応条件は特に断らない
限り各酵素の製造元の推奨にしたがって使用した。
プラスミドを用いた大腸菌の形質転換法、ブラークハイ
ブリダイゼーシッン法、電気泳動法およびDNAのゲル
からの回収法は、「モレキュラークローニング」コール
ドスプリングハーバ−ラボラトリ−(rMolecul
er Cloning J Co1d Springt
larbor Laboratory) (1982)
に記載されている方法により行った。酵母の形質転換法
は、「メソッド・イン・イースト・ジェネティクス」コ
ールドスプリングハーバ−ラボラトリ−(rMetho
d in YeastGenetics」)  (Co
ld Spring Harbor Laborato
ry)(1981,)に記載されている方法で行った。
実施例1 それぞれ次の文献に記載の方法、それに準じる方法によ
るか、または市販のものを使用した。
GAPDIIプロモーター: Ho1land、 H,
J、 and Ho1land。
J、P、、 J、 Btol、 Chew、、 ’f5
J、 12.5466(1979)、  )Iolla
nd、  H,J、  and  Ho1land、 
 J、P、。
J、 Biol、 Chell、、 254.19.9
839 (1979)特開昭63−84498号明細書 5tlC2シグナル配列二特開昭60−41488号明
細書特開昭63−84498号明細書 H3A遺伝子:特開昭62−29985号明細書P)1
05ターミネーター:特開昭62−151183号明細
書 G−418耐性遺伝子: Oka、 A、、 Sugi
sakj、 H,andTakanami、  M、、
  J、  Mo1.  Biol−+  147+ 
 217(1981)、  Jimenez、、 A、
  and Davies、  J、+Nature、
 幻怪、 869 (1980)、特開昭61−407
93号明細書 TRPIプラスミドpBTI−10由来(ベーリンガー
マンハイム社より市販) LEU2ニブラスミドpBTI−1由来(ベーリンガー
マンハイム社より市販) HIS 4  :Donahue、 T、F、、 Da
ves、 R,S、等、 (e11般、 89 (19
83) 大腸菌複製開始領域及びアンピシリン耐性遺伝子:pU
C19(宝酒造より入手) 、pAT153 (アマ−
ジャムより人手) [11]  ブース≧゛の 各プラスミドpMM−006、pHo−011の構築は
pAT、153およびpMS−008の構築はpUc1
9から「モレキュラークローニング」コールドスプリン
グハーバ−ラボラトリ−(1982) )に記載の方法
に準じて常法通り行った(第1図参照)。
プラスξドpMM−006は、宿主酵母細胞の染色体配
列と相同な配列として、ロイシン合成系遺伝子のLEU
2を含み、GAP−DHプロモーターの支配下に5UC
2シグナル配列、I S A構造遺伝子およびPH05
ターミネータ−を連結したものである。
プラスミドpMS−008は、宿主酵母細胞の染色体配
列と相同な配列として、ヒスチジン合成系遺伝子のHI
S4を含み、G A P−D Hプロモーターの支配下
に5UC2シグナル配列、ISA構造遺伝子およびPH
05ターミネータ−を連結したものである。
プラスミドルミ(O−011は宿主酵母細胞の染色体配
列と相同な配列として、トリプトファン合成系遺伝子の
TRPIを含み、GAP−DHプロモーターの支配下に
5UC2シグナル配列、ISA構造遺伝子およびP)1
05ターミネータ−を連結したもので、酵母選択マーカ
ー遺伝子として、G418耐性遺伝子を含むものである
プラスミドpMM−006、pMS−Q O8およびp
Ho−011は、平成元年(1989)4月28日に通
産省工業技術院微生物工業技術研究所へ各々次のとおり
国際寄託されている。
■微生物芯:ビーエムエム006/イー・コーリジェイ
エム109 (p109(p/E、coli  JMI 09)受託
番号:微工研条寄第2404号 (FERM  BP−2404) ■微生物芯:ピーエムエス008/イー・コーリジェイ
エム109 (p109(p/E、coli  JM109)受託番
号:微工研条寄第2406号 (FERM  BP−2406) ■微生物名:ピーエッチオー011/イー・コーリエッ
チビー101 (pHOo 11/E、 coli  HB 101)
受託番号:微工研条寄第2405号 (FERM  BP−2405) 宿主として、サツカロマイセス・セレビシェAH22株
を用いた。
サツカロマイセス・セレビシェAH22株は、接合型が
a型であり、ヒスチジン合成系遺伝子(旧S4)、およ
びロイシン合成系遺伝子(LEU 2)に変異を持つ、
従って、培養液中に、ヒスチジンおよびロイシンを添加
しなければ増殖することができない。
H5A分泌発現用プラスミドpi11−006を酵母サ
ツカロマイセス・セレビシェA)! 22株の染色体中
に以下の方法により導入した。
YPDメディウム(イーストエキストラクト10g、バ
タトペブトン20 gを水に熔解し900−とした後オ
ートクレーブ滅菌し、別にオートクレーブ滅菌した20
%グルコース100dと混合した。)50Id中30’
C1−夜振盪培養したサツカロマイセスセレビシェAH
22を遠心し、得られた細胞を滅菌水20−に懸濁後、
再度遠心して細胞を得た。これを10!R1の50mM
ジチオスレイトール、1.2門ソルビト一ル25mM 
EDTA 、 pH8,5に懸濁し、30゛CでlO分
分間中かに振盪した。遠心により細胞を集め、1.2M
ソルビトール10tnlに懸濁し、再度遠心により細胞
を集めた。細胞を10m1の1.2Mソルビトールに懸
濁し、遠心により細胞を集めた。細胞を10−の0.2
mg/dザイモリアーゼ100T、 1.2門ソルビト
ール、10mM EDTA 、 0.1 Mクエン酸ナ
トリウム、pH5,8に懸濁後、30゛Cで1時間穏や
かに振盪した。遠心で細胞を集め、1.2Mソルビトー
ル、次いで10−塩化カルシウム、1.2Mソルビトー
ル各10dで洗浄し、遠心で細胞を集めた。細胞をld
の10−M塩化カルシウム、1.2門ソルビトールに懸
濁した。懸濁液100μlを滅菌試験管にとり、10u
lのDNA溶液(LEU 2遺伝子上のユニークサイト
であるKpn rで消化し、線状にしたプラスミドpM
M−006を5μg含む)と混合し、室温に15分間静
置した。更に、1.27の20%ポリエチレングリコー
ル4000、l〇−塩化カルシウム、1.0mMトリス
−塩酸、pH7,5を加え穏やかに混合後、室温で20
分間静置した。遠心で細胞を集め、0、1 dの1.2
Mソルビトール、10mM塩化カルシウム含有YPDメ
ディウムに懸濁し、30°Cで30分分間中かに振盪し
た。懸濁液1.5.10.20および50μlをそれぞ
れ10戚ずつ乾熱滅菌試験管に分注して45°Cに保温
したロイシン不含寒天培地(0,7%イーストナイトロ
ジェンベース、2%グルコース、1.2Mソルビトール
、3%ノープルアガーからなる。)と混合して、ロイシ
ン不合培地からなるボトムプレート(0,7%イースト
ナイト口ジェンベース、2%グルコース、1.2Mソル
ビトール、2%ノープルアガーからなる。)に拡げた。
プレートが固化したら、30°Cで3日間静置培養した
形成したコロニーを爪楊枝で採取し、3dの0.7%イ
ーストナイト口ジェンベース、2%グルコースに懸濁後
、30’Cで2日間振盪培養した。そのうちの1.5−
を遠心し、細胞を集め、3ydのYP[lメディウム(
イーストエキストラクト10g、バタトペブトン20g
を水に溶解し、900 mとした後オートクレーブ滅菌
し、別にオートクレーブ滅菌した20%デキストロース
100−と混合した。)に懸濁し、30°Cで振盪培養
した。培養上清のISA濃度をRPI(A法にて測定し
たところ、3日目で最高40μg/dのH3Aが検出さ
れた。
かくして得られた形質転換体をTMM−21−17と命
名した。
■サチンブロッティング法によりll5A遺伝子がどこ
に導入されたかを調べたところ、確かに染色体中のLE
U2Sl域に導入されていることが確認できた。
■ISA遺伝子の安定性をH3A産生量とロイシン非要
求性を指標に測定したところ、非選択培地で約60世代
培養した後でも、100%のHS^遺伝子が保持されて
いた。
前記[1111に記載の方法と同様の方法によった。
但し、次の点で[rlll に記載の方法と異なる。
宿主: 形質転換体TMM−21−17プラスミド:p
H5−oos プラスミド導入時:  pMS−008中のHIS 4
遺伝子上のユニークサイトであるNhe Iでン肖化し
、プラスミドを線状にして導入。
形質転換培地:イーストナイトロジヱンベースを用いず
、イーストナイトロジェンベースウイズアウトアミノア
シッドを使用(これにより、培地中にロイシン、ヒスチ
ジンが含まれていないことになる。)。
ヒト血清アルブミン産生量:70μg/ldかくして得
られた形質転換体をTMS−31−3−7と命名した。
[vTl       n+5−3l−3−7ノスク1
−ニングその結果、 ■サザンブロッティング法により、H3A遺伝子がどこ
に導入されたかを調べたところ、確かに染色体中のL 
E U Z SI域およびHI S 481域に導入さ
れていることが確認できた。
■ISA遺伝子の安定性をH3A産生量とヒスチジン非
要求性を指標に測定したところ、非選択培地で約60世
代培養した後でも、100%のH3A遺伝子が保持され
ていた。
前記[1111に記載の方法と同様の方法によった。
但し、次の点で[1111に記載の方法と異なる。
宿主:形質転換体7MS−31−3−7ブラスミド: 
pH0−011 プラスミド導入時:  pi(O−011中のTRP 
l遺伝子上のユニークサイトであるEco RVで消化
し、プラスミドを線状にして導入。
形質転換培地: YP[lメディウムに1.2Mソルビ
トール、3%ノープルアガー、0.2%リン酸1カリウ
ムを添加したものに形質転換プロトプラストを懸濁。
プレートはYPDメディウムに1.2hソルビトール、
3%ノープルアガー、100 u g/d G−418
を添加したもの。
ヒト血清アルブミン産生量:80μg/dかくして得ら
れた形質転換体をTMS−32と命名した。
[V II II       TMS−32のスフ1
−ニングその結果、 ■サザンブロッティング法により、ISA遺伝子がどこ
に導入されたかを調べたところ、確かに染色体中のLE
U2領域、HI S 4 eN域およびTRP 1 %
N域に導入されていることが確認できた。
■HSA遺伝子の安定性をH3A産生量とG418耐性
を指標に測定したところ、非選択培地で約60世代培養
した後でも、100%のH3A遺伝子が保持されていた
従って、TMS−32は宿主酵母サツカロマイセス・セ
レビシェAH22株の染色体の3箇所、すなわち、L 
E U 2 wi域、HI 34 tJ域オヨヒTRP
I領域にH3A遺伝子が導入されたものであることが確
認できた。
実施例2 宿主として、サツカロマイセス・セレビシェAH22株
を用いて、H3A産生マルチプルインチグランドA12
4株を製造した。
(IIA)(22株にISA転写ユニットの挿入GAP
−DHプロモーター/ m HS Aシグナル/H3A
cDNA/C;AP−DHター亙ネーターから成るH3
A転写ユニットを有する組み込み型ベクターをSacc
haromyces cerevisiae (サツカ
ロマイセス セレビシアエ)AI(22株のTRP1領
域に組み込み、H5A産生インチグランドA1株を34
クローン取得した。これらのうち増殖が良好で、50■
/lのH3Aを産生したAl−13株、及び40■/l
のH3Aを産生したAl−32株をスクリーニングし、
マルチプルインテグレーションの候補菌株とした。
A、材料及び方法 (a)菌株 5accharo+wyces cerevisiae
 (サツカロマイセスセレビシアエ)AH22株(a、
 LEU2. HIS4゜CANI)を用いた。
(blIllみ込み型ベクターpTF418を用いた(
第2図)、pTF418はGAP−Dl(プロモーター
/mH3Aシグナル/H3Ac DNA/GAP−DH
ターミネータ−から成るH3A転写ユニットを有する組
み込み型ベクターで、宿主酵母細胞の染色体配列と相同
な配列としてTRPI遺伝子を有し、酵母選択マーカー
遺伝子として、G418耐性遺伝子を含むものである。
また、TRPIとH3Aは同方向に転写される。なお、
GAP−DHフタ−ネーターは特開昭62−17518
0号、mH3Aシグナル配列は特願昭63−10333
9号に記載の方法によるものを使用した。
pTF−418はTRPI領域で1箇所のみ切断するE
coRVで消化し、0.5μg/μj2に調製した。
T)TF−418の制限酵素分析は表1の通りである。
(C)ブースミ  TF−48によるS、 cerev
isiae前記実施例1 (1)に記載の方法と同様の
方法によった。
但し、次の点で前記実施例1 (I[I)に記載の方法
と異なる。
プラス壽ド: pTF−418 プラスくド導入時: pTF−418のTRPI遺伝子
上のユニークサイトであるEcoRVで消化し、プラス
ミドを線状にして導入。
形質転換培地: YPDメディウムに1,2Mソルビト
ール、3%ノープルアガー、0.2%リン酸カリウムを
添加したものに形質転換プロトプラストを懸濁。プレー
トは、YPDメディウムに1.2 Mソルビトール、3
%ノープルアガー、100μg/dG−418を添加し
たもの。
(d)インチグランドの取得 再生プレート上に出現したコロニーの内、36コロニー
について爪楊枝で採取し、滅菌水に懸濁してYPD g
en、、。plate  (100ug/μffiを含
むYPDプレート)上でsingle colonyに
単離した。この中から任意にクローンを選択し、染色体
のT RP 1 領域にベクターが組み込まれた(サザ
ンプロッティング法により確認)インチグランドとした
(e)インチグランドの培養 ■)中試験管での培養: YPD gen+oo 1)
lateより菌体−白金耳を採取し、3d−YPD/中
試験管で30℃、140rpII+にて72時間培養し
た。
2)フラスコでの培養: YPD gen++o pl
ateより菌体−白金耳を採取し、3id−YPD/中
試験管で30°C,140rp+*にて24時間培養し
たものを50d−YPD/300all flaskに
初期菌体濃度A、。、=0.3になるように植菌し、3
0″C,140rpmにて72時間培養した。
(f)増殖度及びH3A産生量の測定 上記の培養液をサンプリングし、菌体増殖度をAs4゜
、により、またH5A産生量をRPHA法により測定し
た。
(8)継代安定性試験 YPD plate(非選択プレート)にて7開維代を
行い、さらにYPD plate上でsingle c
olonyに単離した。任意に選択した10クローンに
ついてYPDplate(非選択プレート)及びYPD
 gen+oo plate (選択プレート)に植菌
し、G41B遺伝子を保持しているか否かを判定した。
H5A産生量を指標とした継代安定性の評価も行った。
0回継代(選択プレート)及び7開維代プレートから菌
体−白金耳を採取し、3rsl/YPD/中試験管で3
0゛CC1140rpにて90時間培養した。培養液を
サンプリングし、菌体増殖度をA 34゜、により、ま
たH3A産生量をRP)IA法により測定した。
(ロ)インチグランドの保存 選択plateより菌体−白金耳を採取し、5〇−−Y
PD/300d flaskに植菌して、30°CC1
140rpにて24時間培養した。菌体を2.50Or
pm、10分で集菌し、As4o−= 100になるよ
うに15%Glycerol−YPDで懸濁し、lld
ずつ分注、−a o ”cで凍結保存した。
B、結果 (a)形質転換効率 1μgのベクターに対する形質転換体の出現コロニー数
は、約500コロニーであった。この値はH3A高産生
インチグランドをスクリーニングするのに充分なもので
あった。
(b) HS A高産生インチグランドの一次スクリー
ニング(中試験管での培養) 単離したA1株の34クローン(A I −1〜34)
を中試験管での培養により、72時間後の増殖度及びH
3A産生量を試験した。Al−13、Al−29の2ク
ローンが60■/lのI S A産生量を示し、8クロ
ーンが40d//!のH3A産生量を示した。60mg
#!のH3A産生景を示した2クローンと増殖を考慮し
てAl−25、A 1−32について二次スクリーニン
グを行った。
(C) HS A高産生インチグランドの二次スクリー
ニング(フラスコでの培養) 上記4株についてフラスコでの培養を行い、培養24.
48.72時間目の増殖度及びH3A産生量を測定した
H3A産生量については72時間培養後にAl−29が
60■/l%Al−13が50■/LAl−25・Al
−32が40■/lを示した。
増殖度はAl−29の増殖が他に比べて悪かった。
(d)継代安定性 7回非選択プレート継代後の6418遺伝子の保持を指
標とした継代安定性はAl−25が90%であったが他
は100%であった。またISA産生産生量しては、ど
のクローンでも継代後で劣ることはなかった。
(2)HSA産生マルチプルインチグランドA12株の
取得 GAP−DHプロモーター/慣H5Aシグナル/H3A
cDNA/GAP−DHターミネータ−から戒るH3A
転写ユニットを有する組み込み型ベクターをAH22株
の染色体T RP l 9M域に組み込んだAl−13
株・Al−32株を宿主とし、上記転写ユニットを有す
る組み込み型ベクターをLE U Z fiJl域に組
み込んだマルチプルインチグランドA12株を取得した
。そのうち、増殖が良好でかつ80■/lのH3Aを産
生したAl 2−2Y株をスクリーニングし、マルチプ
ルインテグレーションの候補菌体とした。
A、材料及び方法 (a)菌株 AH22株のTRPI領域にpTF41 Bを組み込ん
だAl−13株・Al−32株を使用した。
中)組み込み型ベクターpLFA33を用いた(第3図
)。p LFA33はGAP−DHプロモーター/ m
 HS Aシグナル/H5AcDNA/GAP−DHタ
ーミネータ−から成るISA転写ユニットを有する組み
込み型ベクターで、宿主酵母細胞の染色体配列と相同な
配列、及び酵母選択マーカー遺伝子としてLEU2遺伝
子を有する。また、LEU2とH3Aは同方向に転写さ
れる。
pLFA33はLEU2領域でl箇所のみ切断するKp
nlで消化し、1.5μg/μlに調製した。pLFA
33の制限酵素分析は表2の通りである。
表2 制限酵素 出現フラグメントサイズ(kb) ^at  II EcoRI EcoRV Kpn  + st  I al  1 ph  I ba  l Ba−旧/5ail Kpn I/Xba I 2.23. 5.8 1.37. 6.66 8.03 8.03 1.82. 2.35. 3.86 0.12. 2.54. 5.37 8.03 8.03 0.12. 0.65. 1.89. 5.371.8
8 6.15 前記実施例1〔■〕に記載の方法と同様の方法によった
但し、次の点で前記実施例1〔■〕に記載の方法と異な
る。
宿主:形質転換体Al−13 プラスミド:PLF−A33 プラスミド導入時:pLF−A33のLEU2遺伝子上
のユニークサイトであるKpnlで消化し、プラスごド
を線状にして導入。
形質転換培地二0.7%イーストナイトロジエンベース
、1.2Mソルビトール、3%ノープルアガー2%グル
コースを添加したものに形質転換プロトプラストを懸濁
。プレートは0.7%イーストナイト口ジェンベース、
1.2Mソルビトール、3%ノープルアガー、2%グル
コースからなるロイシン不合培地を用いた。
(d)インチグランドの取得 再生plate上に出現したコロニーの内、36コロニ
ーについて爪楊枝で採取し、滅菌水に懸濁してYPD 
plate上でsingle colonyに単離した
。この中から任意にクローンを選択し、染色体のLEU
 Z fJ域にベクターが組み込まれた(サザンブロン
ティング法により確認)インチグランドとした。
(e)インチグランドの培養 1)中試験管での培養: YNB plate  (0
,7%イーストナイト口ジエンベース、2%デキストロ
ース、1.5%寒天)より菌体−白金耳を採取し、3m
1−YPD/中試験管で30°C,140rpmにて7
2時間培養した。
2)フラスコでの培養: YNB plateより菌体
−白金耳を採取し、3−−YPD/中試験管で30’C
140rpmにて24時間培養したものを50if−Y
 P D/ 300 d flaskに初期菌体濃度A
34G、=0.2になるように植菌し、30 ’C,l
 40rpmにて72時間培養した。
(f)増殖度及びISA産生量の測定 上記の培養液をサンプリングし、菌体増殖度をA54゜
、により、またISA産生量をRPHA法により測定し
た。
(8)継代安定性試験 YPDplate(非選択プレート)にて6開維代を行
い、さらにYPD plate上で5idle col
onyに単離した。任意に選択した10クローンについ
てYPDplate(非選択プレート) 、YPD g
en+oo pl’ate (選択プレート)及びYN
B plate(選択プレート)に植菌し、6418遺
伝子あるいはLEU2遺伝子を保持しているか否かを判
定した。
(ロ)インチグランドの保存 選択plateより菌体−白金耳を採取し、3−’/P
D /中試験管で30°C,140rpmにて24時間
培養したものを50 ml−ypo/ 300 !df
laskに植菌し、30°CC1140rpにてさらに
24時間培養した。菌体を2.50Orpm 、10分
で集菌し、A、、、、、 = 100になるように15
%Glycerol−YPDで懸濁し、1.5−ずつ分
注、−80°Cで凍結保存した。
B、結果 Al−13由来のA12株をA12−Yシリーズ、Al
−32由来(7)A12株をA12−ZシIJ−ズと命
名した。
(a)形質転換効率 1μgのベクターに対する形質転換体の出現コロニー数
は、Al−13・Al−32を宿主とした時共に約30
コロニーであった。
0))ISAS座高インチグランドの一次スクリーニン
グ(中試験管での培養) 単離したA12株の30クローン(A1.2−IY−1
5Y、Al2−12−152)及びA12株の宿主とし
たAh−13、Al−32を中試験管での培養により、
72時間後の増殖度及びH3A産生量を試験した。結果
は宿主のAl−13は40■/p、以上、Am−32は
40mg/fのH3A産生量を示したのに対し、At−
12−Yシリーズでは5クローン、Al−12−Zシリ
ーズでは3クローンが60mg/j!以上のH5A産生
量を示した。これらのうち比較的H3A産生量が高いと
思われるAl 2−2Y、Al if OY、Al2−
112について二次スクリーニングを行った。
(C) I S A高産生インチグランドの二次スクリ
ーニング(フラスコでの培養) 上記3株についてフラスコでの培養を行い、培#24.
48.72時間目の増殖度及びISA産塗置を測定した
H3A産生量については72時間培養後に、宿主のAl
−13は60mg/1.、 A 1−32は40■/l
のH3A産生量を示したのに対し、A12−2Y、Al
2−10YSA12−11Z 3株とも80I1g/l
のH3A産生量を示した。
増殖度は3株とも宿主と比較して変わらなかった。
(d)継代安定性 6回非選択プレート継代後のG418遺伝子の保持を指
標とした継代安定性は3株とも100%であった。また
LEU2遺伝子の保持を指標とした継代安定性も3株と
も100%であった。
(3)H3A産生マルチプルインチグランドA124株
の取得 GAP−DHプロモーター/dsAシグナル/H3Ac
 DNA/GAP−DHフタ−ネーターから成るH5A
転写ユニットを有する組み込み型ベタ9−をAH22株
(7)染色体TRPIwI域及びLEU 2 SI域に
組み込んだAI 2−2Y株を宿主とし、上記転写ユニ
ットを有する組み込み型ベクターをHr S J wi
域に組み込んだマルチプルインチグランドA124株を
取得した。この中からISA産生量、増殖能、マーカー
遺伝子の安定性に優れたAl24−35株を大量培養用
菌株として取得した。
A、材料及び方法 (a)菌株 AH22株のTRPI領域にpTF418、LEU2領
域にpLFA33を組み込んだA12−2Y株を使用し
た。
(b)&flみ込み型ベクターpHRA33を用いた(
第4図)、pHRA33はGAP−DHプロモーター 
/ m HS Aシグナル/ HS A c D N 
A / G A PDHターミネータ−から戒るH3A
転写ユニットを有する組み込み型ベクターで、宿主酵母
細胞の染色体配列と相同な配列および酵母選択マーカー
遺伝子としてHTS4遺伝子を有する。また、HIS4
とH3Aは逆方向に転写される。
PHRA33はHIS4領域で1箇所のみ切断するNh
elで消化し、]、 Ott g / u lに調製し
た。PHR,A33の制限酵素分析は表3の通りである
制限酵素 atll Bam旧/Sal r EcoRT pn  T he  T P顧acI st  l 5al  + ph  r ba  I ho  1 表3 出現フラグメントサイズ(kb) 2.29. 8.26 0.12. 0.65. 1.57. 1.89. 3
.16. 3.160.07. 2.7 7.78 4.75 5.8 1.0.55 10.55 1.82. 2.35. 6.38 0.12. 1.57. 2.54. 3.16. 3
.162.99. 7.56 2.06. 8.49 1.43. 9.12 (C)ブースミド HR−A33に るA12−2Y前
記実施例1〔■〕に記載の方法と同様の方法によった。
但し、次の点で前記実施例1 (I[[)に記載の方法
と異なる。
宿主:形質転換体AI 2−2Y プラスミド: p HR−A33 プラスごド導入時:pHR−A33のHIS4遺伝子上
のユニークサイトであるNheTで消化し、プラスミド
を線状にして導入。
形質転換培地:0.7%イーストナイトロジェンベース
ウイズアウトアミノアシッド、1.2Mソルビトール、
3%ノープルアガー、2%グルコースを添加したものに
形質転換プロトプラストを懸濁。
プレートは0.7%イーストナイトロジェンベースウイ
ズアウトア藁ノアジッド、1.2 Mソルビトール、3
%ノープルアガー、2%グルコースからなるロイシン・
ヒスチジン不含培地を用いた。
(d)インチグランドの取得 再生plate上に出現したコロニーの内、42コロニ
ーについて爪楊枝で採取し、滅菌水に懸濁してYPD 
plate上でsingle colonyに単離した
。この中から任意にクローンを選択し、YNBwloa
a、 plate (0,7%イーストナイトロジエン
ベースウイズアウトアξノアジッド、2%デキストロー
ス、1.5%寒天)上で生育することを確認し、染色体
のHI S 4 ?iff域にベクターが組み込まれた
(サザンブロッティング法により確認)インチグランド
とした。
(e)インチグランドの培養 1)中試験管での培養: YNB wlo a、a、 
plateより菌体−白金耳を採取し、3d−YPD/
中試験管で30”CC1140rpにて72時間培養し
た。
2)フラスコでの培養: YNB &4ho a、a、
 plateより菌体−白金耳を採取し、3rd−YP
D/中試験管で30 ’C,140rpmにて24時間
培養したものを50M1−YPD/300d flas
k、あるいは50−一グルコースー酢安合成培地/ 3
00 d f taskに初期菌体濃度A 34゜、、
=0.2になるように植菌し、30°CC1140rp
にて72時間培養した。
(f)増殖度及びISA産生最の測定 上記の培養液をサンプリングし、菌体増殖度をA、s4
゜。により、またH3A産生量をRPHA法により測定
した。
(濁継代安定性試験 YPD plate(非選択プレート)にて6開維代を
行い、さらにYPD plate上でsingle c
olonyに単離した。任意に選択した10クローンに
ついてYPDplate(非選択プレート) 、YPD
 geLoo plate (TRP!択プレート) 
、YNB plate(L B U選択プレート)及び
YNB who a、a、+LEU plate  (
HI S選択プレート)に植菌し、G418遺伝子、L
已U2遺伝子及びHTS4遺伝子を保持しているか否か
を判定した。
ISA産生量を指標とした継代安定性の評価も行った。
0開維代(選択プレート)及び6開維代後のプレートか
ら菌体−白金耳を採取し、3d−YPD/中試験管で3
0°C,140rpmにて90時間培養した。培養液を
サンプリングし、菌体増殖度及びISA産生量を測定し
た。
(ロ)インチグランドの保存 選択plateより菌体−白金耳を採取し、5威−YP
D /中試験管で30°CC1140rpにて24時間
培養したものを50 d−YPD/ 3001tdt 
flaskに植菌し、30°C,140rpmにてさら
に24時間培養した。菌体を2.50Orpm 、10
分で集菌し、As。−=100になるように15%Gl
ycerol−YPDで懸濁し、1.5 mlずつ分注
、−80°Cで凍結保存した。
B、結果 (a)形質転換効率 1dgのベクターに対する形質転換体の出現コロニー数
は、約1500コロニーであった。この値はI S A
高産生株を高産生株をスクリーニングするのに充分なも
のであった。
(b)A124株の一次スクリーニング(中試験管での
培養) 単離したAl24株の42クローン及びA124株の宿
主であるA12−2Yを中試験管での培養により、72
時間後の増殖度及びH3A産生量を試験した。宿主のA
l2−2Yは60■/2のH3A産生量を示したのに対
し、A124シリーズはすべて60■/I!、以上のH
3A産生量を示し、80■/1以上のH3A産生量を示
すクローンもあった。これらのうち比較的HSA産生量
が高いと思われるA 1.24−12、Al24−13
、Al24−15、Al24−24、Al24−35に
ついて二次スクリーニングを行った。
(C)へ124株の二次スクリーニング(継代安定性試
験) 6回非選択プレート継代後のTRP、LEU。
HrS遺伝子の保持は、Al24−13がTRPの保持
率が90%だった他はすべて100%であった。また、
継代前後におけるISA産生能力に変化はなかった。遺
伝子の保持が100%で、かつH8A産生量が高くかつ
増殖が良好なAl24−15、Al24−35について
フラスコ培養の三次スクリーニングを行うこととした。
また、この2クローンを凍結保存した。
(d)A124株の三次スクリーニング(フラスコでの
培養) Al24−15、Al24−35について天然培地(Y
PD培地)及び合成培地(グルコース−酢安合成壇地)
を用いてフラスコでの培養を行い、培養24.48.7
0時間目の増殖度及びH8A産生量を測定した。
天然培地ではAl24−35が宿主のA12−2Yの8
0■/lよりもやや高い値を示した。増殖能も2クロー
ン共対照とほぼ同等であった。
合成培地では、2クローン共対照としたTMS−33−
1h4株と)(SA産生量(15■/l)、増殖能共に
同等であった。
以上の結果からAl24−35株を大量培養用の菌株と
して取得した。
当該形質転換体Al24−35株は、平成元年(198
9)7月25日に通産省工業技術院微生物工業技術研究
所へ次の通り国際寄託されている。
微生物名:エス セレビシェ エイ124−35(S、
 cerevisiae  A 124−35 )受託
番号:微工研条寄第2527号 (FERM  BP−2527) 〔効果〕 本発明においては、目的遺伝子、即ちH5A遺伝子は、
宿主細胞から脱落することが少なく、従って選択圧をか
けることなく、ISA遺伝子を保持することができると
いう効果が得られる。また、複数箇所へ目的遺伝子を組
み込むことにより、H3A発現量を増大することができ
るという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(C)は、それぞれプラスミドル聞−0
06、グラスミ19MS−008およびプラスミドpH
0−011を表す。第2図は、組み込み型ベクターpT
F−418を表わす。第3図は組み込み型ベクターpL
FA33を表わす。第4図は組み込み型ベクターpHR
A33を表わす、第2〜4図中、■はGAP−DHプロ
モーター、匡ヨはmH3Aシグナル、圏図は)ISA構
造遺伝子、WはGAP−DHターミネータ−1口は酵母
染色体相同領域、−は転写方向を表す。 第1図(cl 第4図 第1図(b) i 第3図

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)プロモーターにより制御されるアルブミンコード
    領域を含み、かつ宿主酵母染色体配列に相同な配列を含
    んでなる宿主酵母細胞の染色体に組み込み可能で、酵母
    細胞内で自律増殖不可能なプラスミド。
  2. (2)目的蛋白質を分泌生産させる為のシグナル配列を
    プロモーターとアルブミンコード領域の間に含んでなる
    請求項(1)記載のプラスミド。
  3. (3)宿主酵母での選択マーカーとして、抗生物質耐性
    遺伝子を含んでなる請求項(1)記載のプラスミド。
  4. (4)宿主酵母染色体配列に相同な配列がアミノ酸また
    は核酸合成系遺伝子である請求項(1)記載のプラスミ
    ド。
  5. (5)宿主酵母染色体配列に相同な配列がriboso
    meDNAあるいはTy因子である請求項(1)記載の
    プラスミド。
  6. (6)請求項(1)〜(5)のいずれかに記載のプラス
    ミドにより形質転換された酵母宿主。
  7. (7)請求項(1)〜(5)のいずれかに記載のプラス
    ミドであって、異なる2種類以上の当該プラスミドによ
    り、形質転換された請求項(6)記載の酵母宿主。
  8. (8)アミノ酸または核酸栄養要求性株および/または
    抗生物質感受性株である請求項(6)記載の酵母宿主。
  9. (9)請求項(1)〜(5)のいずれかに記載のプラス
    ミドであって、異なる2種類以上の当該プラスミドを順
    次又は同時に宿主酵母細胞の染色体に組み込んで形質転
    換することからなる形質転換酵母の製造方法。
  10. (10)請求項(6)または(7)記載の形質転換され
    た酵母宿主を培養してアルブミンを生成せしめ、これを
    採取することを特徴とするアルブミンの製造方法。
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