JPS63152982A - 新規dnaおよびその用途 - Google Patents

新規dnaおよびその用途

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JPS63152982A
JPS63152982A JP61188658A JP18865886A JPS63152982A JP S63152982 A JPS63152982 A JP S63152982A JP 61188658 A JP61188658 A JP 61188658A JP 18865886 A JP18865886 A JP 18865886A JP S63152982 A JPS63152982 A JP S63152982A
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JP
Japan
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dna
gene
pho81
promoter
transformant
Prior art date
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Pending
Application number
JP61188658A
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English (en)
Inventor
Taiji Oshima
大嶋 泰治
Hiroyuki Araki
弘之 荒木
Yoshinobu Kaneko
嘉信 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Publication of JPS63152982A publication Critical patent/JPS63152982A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/005Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from viruses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/79Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
    • C12N15/80Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for fungi
    • C12N15/81Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for fungi for yeasts
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2730/00Reverse transcribing DNA viruses
    • C12N2730/00011Details
    • C12N2730/10011Hepadnaviridae
    • C12N2730/10111Orthohepadnavirus, e.g. hepatitis B virus
    • C12N2730/10122New viral proteins or individual genes, new structural or functional aspects of known viral proteins or genes

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 痩l裏度秩肚立夏 本発明は酵母から得られたプロモーターを含む新規DN
Aおよびその遺伝子工学への用途に関する。
従速4す1遵 組み換えDNA技術が広く利用されるようになって、有
用なポリペプチドの原核生物や真核生物を用いた生産が
可能になってきた。これまでこれら物質の大量生産には
主として大腸菌が利用されてきたが、特に薬理学的に重
要なポリペプチドの生産には真核生物の利用が望まれる
。酵母は真植生物であり他の真核生物、特に哺乳動物細
胞と数々の共通点を有しているために哺乳動物由来の蛋
白質遺伝子を発現させるのに有利である。さらに酵母細
胞はエンドトキシンを含有しないこと、酵母は微生物で
あるために培養が容易であること、古くから大量培養が
工業的になされており、その安全性が確認されているこ
と、その遺伝生化学的解析が数多くなされていることな
どの理由から、酵母を宿主として利用することに注目が
集まっている。
現在、遺伝子クローニングのための酵母ベクターはいく
つか知られているが、異種遺伝子を効率よく発現させる
ための強力な酵母プロモーターはあまり知られていない
、。
酵母サッカロミセス・セレビシエの細胞破砕液中には二
種類の酸性ホスファターゼと二種類のアルカリ性ホスフ
ァターゼの存在が知られている。
酸性ホスファターゼは細胞壁表面にあり、その一つは無
機リン酸によってその生産が抑制され、他の一つは構成
的に産生される。アルカリ性ホスファターゼの一つは無
機リン酸によってその生産が抑制され、基質特異性の広
い抑制性アルカリ性ホスファターゼであり、他の一つは
p−ニトロフェニルリン酸のみを基質にし、かつ構成的
に産生される特異的p−ニトロフェニルホスファターゼ
である。抑制性酸性ホスファターゼ活性を欠く突然変異
体としてpho5.pho4.pho2.’pho81
変異体が分離されており、pho5遺伝子は抑制性酸性
ホスファターゼの構造遺伝子である。pho4.pho
2.pho81遺伝子は抑制性酸性ホスファターゼ構造
遺伝子PHO5の発現調節を行うタンパク質を産生ずる
遺伝子であり、PHO5の発現に対して必須のタンパク
因子をコードしている。さらにpho4.pho81遺
伝子は、PHO5と同様に抑制性アルカリホスファター
ゼ構造遺伝子PHO8の発鳴を調節している。
明が解 しようとする問題点 現在、遺伝子クローニングのための種々の酵母ベクター
が知られており、利用が可能である。しかし同種もしく
は異種遺伝子を効率よく発現させるためには、用いる宿
主に適した強力な酵母プロモーターを選択する必要があ
る。
工題直を  するための手 本発明者らは、酵母の抑制性ホスファターゼ構造遺伝子
に対する発現調節因子産生遺伝子PHO81のプロモー
ター(PHO81プロモーターと称する。)に着目し、
PHO81遺伝子をコードする領域をクローン化し、そ
の制限酵素切断地図を作成するとともに、そのプロモー
ター付近の塩基配列を決定したところ該プロモーターは
新規なりNAであること、これを用いて同種もしくは異
種遺伝子を効率よく発現させることができることを見出
し、これらに基づいて更に研究した結果。
本発明を完成したものである。
本発明は、サッカロミセス・セレビシエから得られ、ホ
スファターゼの生産を調節する遺伝子PHO81のプロ
モーター(PHO81プロモーター)活性を有するDN
A、該DNAが組み換えDNAであるもの、上記PHO
81プロモーターの下流に抑制性ホスファターゼ産生調
節因子、あるいはそれ以外の構造遺伝子を有するDNA
、サッカロミセス・セレビシエから得られ、ホスファタ
ーゼの生産を調節する遺伝子PHO81のプロモーター
(PHO81プロモーター)活性を有するDNAを含有
する形質転換体、上記DNAの下流に構造遺伝子を含有
する形質転換体、およびサッカロミセス・セレビシエか
ら得られ、ホスファターゼの生産を調節する遺伝子PH
O81のプロモーター(PHO81プロモーター)活性
を有するDNAを含有する形質転換体を培地に培養し、
培養物中に生成蓄積された遺伝子産物を採取することを
特徴とする遺伝子産物の製造法に関するものである。上
記のサッカロミセス・セレビシエから得られ、ホスファ
ターゼの生産を調節する遺伝子PH○81のプロモータ
ー(PHO81プロモーター)活性を有するDNAとし
ては、該遺伝子PH○81の転写がリン酸による調節を
受けるものであるもの、或いは後述の第9図で示される
塩基配列のによる切断位置までの塩基配列を包含するも
のが好ましい。
本発明のPHO81プロモ一ター活性部分および抑制性
ホスファターゼ産生調節因子をコードする構造遺伝子(
PHO81と称する。)を含むDNAは、酵母菌体から
分離、採取することができる。
該酵母としては、いずれのものでもよいが、とくにサツ
カロミセス(SaccharomyceS)属菌が好ま
しく、たとえばサッカロミセス・セレビシエ(S、ce
revisiae)が挙げられ、具体的にはたとえば市
販のパン酵母、ビール酵母が挙げられる。
酵母からDNAを抽出するには、たとえばメソッズ イ
ン セル バイオロジー(Methods 1nCel
l Biology)、  に2,13〜44  (1
975)に記載の方法あるいはこれに準じた方法によっ
て行われる。
次に得られたDNAを適当な制限酵素で処理したのち、
同じ制限酵素あるいは同じ接着末端を生じさせる制限酵
素で処理したプラスミド、あるいはファージに、上記で
得られたDNA断片を組み込んでシーンバンクを作製す
る。該プラスミドとしては例えばpBR322や大腸菌
−酵母シャトルベクターYEp13 (ジーン(Gen
a) 8 、 12 L(1979)参照〕がまたファ
ージとしてはcha ron系ファージ〔ジャーナル・
オブ・ウィロロジ−(J、Virol、) 、 29 
、555 (1979)参照〕などが用いられる。また
必要により、例えば大腸菌−酵母シャトルベクターYE
p6 (ジーン(Gene) 、 8 、17 (19
79)参照〕などを用いてさらにサブクローニングする
このようにしてクローン化されたDNAを保持するベク
ターで5宿主微生物を形質転換する。
宿主微生物としては、酵母が好ましく、たとえばサツカ
ロミセス属菌が挙げられる。さらに具体的には、種サッ
カロミセス・セレビシエ、サッカロミセス・セレビシエ
NA95−4B株が挙げられる。
なお、上記宿主微生物は、pho81変異体であること
が好ましい。
上記NA95−4B株は、通常の交雑法〔ハンドブック
・オブ・ジェネティックス(Handbookof G
enetics) 、 p 366 、 Plenum
 Press、 NewYork(1974))に従っ
て得ることができる。すなわちNA95 4B株は、A
L211−12B株(MATa、pho3−1.pho
8.a rg6)〔モレキュラー・アンド・セルラー・
バイオロジー(Mo1.Ce11.Biol、)、 2
 、 127 (1982))。
AH22株(MATa、Qeu2.his4.canl
)(プロシージング・オブ・ナショナル・アカデミ−・
オブ・サイエンス(Proc、 Natl、Acad。
Sci、USA)、80.1(1983))、D13−
IA株(MATa、trpl、his3.gaQ2゜5
UC2)(プロシージング・オブ・ナショナル・アカデ
ミ−・オブ・サイエンス(Proc、 Natl。
Acad、 Sci、USA)、76.1035(19
79))YAT228株(MATa、Qeu2.Qys
lO,cyh、kar!−1)(ジャーナル・オブ・バ
クテリオロジー(J、 Bacteriol、) 、 
145 。
1421 (1981))およびW755−IC株(M
ATa、pho81.Qeu2.his3゜his4)
を交雑することによって、取得できる。
このようにして得られたシーンバンクあるいはサブクロ
ーンを用いて、pho81変異体を形質転換することに
よりPHO81プロモーターおよびその下流に抑制性ホ
スファターゼ産生調節因子をコードする構造遺伝子が連
結されたベクターを保持する形質転換体が得られる。
形質転換するには、公知の方法たとえばプロシージング
・オブ・ナショナル・アカデミ−・オブ・サイエンス(
Proc、Natl、Acad、Sci、USA) 、
ユ互。
1929 (1978)、ネーチar −(Natur
e) *275、104 (1978) 、 Cold
SpringHarbor Symp、 *クオンティ
テイティブ・バイオロジー (Quant Biol、
)、  43. 1305  (1979)  。
プロシージング・オブ・ナショナル・アカデミ−・オブ
・サイエンス(Proc、Natl、Acad、Sei
、USA) 。
ユ且、1035 (1979)に記載された方法あるい
はこれに準じた方法によって行われる。
上記方法で得られた形質転換体が、PHO81プロモー
ターおよび抑制性ホスファターゼ産生調節因子をコード
する構造遺伝子を保持するかと・うかは1次に記載の方
法により確認することができる。
すなわち、該形質転換体を例えばルーピン改変培地(C
,M、Rubin、低リン酸完全培地)〔ヨーロピアン
・ジャーナル・オブ・バイオケミストリー(Eur、J
、Bioches、)  *土1,197  (197
4))上にコロニーを形成させ、α−ナフチルリン酸お
よびファーストブルー塩Bとを含有する寒天を重層する
プロモーターおよび抑制性ホスファターゼ産生調節遺伝
子PHO81を含むDNAがクローン化されていればコ
ロニーが赤色を示すことからPHO81遺伝子の存在を
確認することができる0次にPHO81遺伝子を含む形
質転換体からプラスミドを抽出し、これをたとえば制限
酵素で切断後。
たとえばアガロースゲル電気泳動あるいはポリアクリル
アミドゲル電気泳動によって挿入された遺伝子を含むD
NAを単離することができる。この一連の基本操作はす
でに公知であり、たとえばモレキュラー クローニング
(Molecular Cloning)(1982)
 Co1d Spring Harbor Labor
atoryに詳しく記載されている。
抑制性ホスファターゼ産生調節遺伝子P)(081を含
むDNAの塩基配列は、たとえばジデオキシヌクレオチ
ド合成鎖停止法〔プロシージング・オブ・ナショナル・
アカデミ−・オブ・サイエンス(Proc、Natl、
^cad、sci、UsA) 、 74 、5463(
1977) ) + Maxaw+−Gilbert法
〔プロシージング・オブ・ナショナル・アカデミ−・オ
ブ・サイエンス(Proc、Natl、Acad、Sc
i、USA) 、 74 、560 (1977))な
どの方法を用いて決定できる。
上記のようにしてクローン化されたDNA中のPHO8
1構造遺伝子の位置は欠失プラスミドと活性相補能との
関係から推定される(第2図参照)。
この推定された第2図の白抜き部分をもつプラスミドを
用いてPHO81転写産物を生成させ、その大きさく第
3図参照)と塩基配列決定の結果(第3.5.9図参照
)とからPHO81プロモーターの位置を推定する。
この推定されたPHO81プロモーターの近傍の塩基配
列を明らかにしく第5図)、該DNAの塩基配列に基づ
いて解読されるオープンリーディングフレームの存在か
ら、プロモーターはそのオープンリーディングフレーム
上流にあることが予想される。オープンリーディングフ
レーム上流のPHO81プロモーター活性〔抑制性ホス
ファターゼ産生調節因子を産生させる能力あり(第1表
参照)〕を有する部分を調製(第7図参照)、該PHO
81プロモ一ター活性含有部分、必要に応じ更にその下
流に各種構造遺伝子をベクターに組み込み発現用ベクタ
ーを作製する(第8図参照)。
該ベクターで宿主の形質転換を行い、該形質転換体を培
養することによって目的とする遺伝子産物を製造するこ
とができる。
本発明のPHO81プロモーター活性を有するDNAと
しては全合成あるいは半合成したものも用いることがで
きる。
PHO81プロモーターを組み込むベクターとしては前
出のYEP6やYEp13に加えpSH19〔モレキュ
ラー・セルラー・オブ・バイオロジー(Mo1.Ce1
1.Biol、) 、 4 、771 (1984))
やpJDB219 (ネーチャー(Nature) 、
 27旦、104 (1978))などが挙げられる。
PHO81プロモーターの下流に組み込む構造遺伝子と
しては抑制性酸性ホスファターゼ発現調節因子をコード
する調節遺伝子(PHO81)、adw型やadr型な
どのB型肝炎ウィルス表面抗原(HBsAg)遺伝子、
ヒトα−インターフェロン遺伝子、ヒトβ−インターフ
ェロン遺伝子。
ヒトチーインターフェロン遺伝子、ヒトリゾチーム遺伝
子、ヒトインターロイキン−2遺伝子などが挙げられる
PHO81プロモーターを含有するDNAで形質転換す
る宿主としては酵母が好ましく1例えばサツカロミセス
属菌が挙げられ、さらに具体的には種サッカロミセス・
セレビシエ、サッカロミセス・セレビシエ AH22R
−(プロシージング・オブ・ナショナル・アカデミ−・
オブ・サイエンス(Proc、Natl、Acad、S
ci、USA) 、 80.1 (1983)〕や同N
A95−4B (前出)などが挙げられる。
このようにして得られた形質転換体の培養に用いられる
培地としては、たとえばそれ自体公知のBurkhol
der最小培地〔プロシージング・オブ・ナショナル・
アカデミ−・オブ・サイエンス(Proc。
Natl、Acad、Sci、USA) + 71,4
505 (1980))が挙げられる。
また培養温度、時間などの条件は、目的とする遺伝子産
物の産生が最高になるよう定められるが、一般に温度は
通常約15℃〜40℃、好ましくは約24℃〜37℃、
また時間は約10時間〜96時間、好ましくは約24時
間〜72時間であり。
必要により通気や撹拌を加えることもできる。
培養物中に蓄積された遺伝子産物は、当分野における通
常の方法、たとえばザイモリエース(キリンビール株式
会社製)など溶菌酵素を用いる方法、ガラスピーズを用
いる機械的破砕法などによって菌体を破砕して目的物を
抽出する。なお必要により、トリトン−X100などの
界面活性剤や塩酸グアニジンなどの蛋白変性剤を加え、
目的物の抽出を容易にすることもできる。このようにし
て得られた抽出液からの目的物の分離精製は、通常知ら
れている蛋白質の精製方法、たとえば、沈殿剤による沈
殿法、透析法、電気泳動法、イオン交換樹脂などによる
クロマトグラフ法、ゲルろ適法、抗体カラムを用いる方
法などを組み合せて行うことができる。
旦 真植生物たる酵母から新規で強力なプロモーターを得る
ことができたため、これを用いて薬理学的に重要な蛋白
質遺伝子の発現を効率よく行うことができる。
ス】11及p遂1艮 以下に参考例および実施例を挙げて本発明をさらに具体
的に説明する。
実施例1に開示する、原料として用いたサツカロミセス
 セレビシェ P−28−24Gは、昭和60年8月6
日から(財)発酵研究所(IFO)にIFO−1015
3として寄託されており、また本微生物は、ジ・アメリ
カン・タイプ・カルチャー・コレクション(The A
merican Type Cu1tureColle
ction 、 A T CC)  (米国)にATC
C−60202として寄託されており、何人も分譲を受
けることができる。
実施例8に開示する形質転換体、エシェリヒアコリ D
HI/pAC430は、昭和60年7月24日からIF
OにIFO−14456として寄託され、また昭和60
年8月9日から通商産業省工業技術院微生物工業技術研
究所(FRI)にFERM  P−8411として寄託
され、該寄託はブダペスト条約に基づく寄託に切換えら
れて、受託番号FERM  BP−1089としてFR
Iに保管されている。
実施例12に開示する形質転換体、サツカロミセX−セ
レビシzAH22R″″/pACZ403ハ、昭和61
年5月28日からIFOにIFO−10207として寄
託され、また昭和61年6月25日からFRIにFER
M  BP−1090として寄託されている。
塞腹五よ PHO81遺伝子のクローニング(第1図参
照) NasmythとReadの方法(K、A、Nasmy
th& S、1.Reed、プロシージング・オブ・ザ
・ナショナル・アカデミ−・オブ・サイエンス(Pro
c、Natl。
Acad、Sci、USA) 、 77、211’9 
(1980))に従い、酵母−大腸菌シャトルベクター
YEp13(J、R,Broach et al、、ジ
ーン(Gang) 、 8 、121(1979))の
BamHI切断部位に互、見erevisiae  P
−28−24C(IFO−10153)(MATa  
pho3−1)(IFO−10153,ATCC−60
202)から常法により得た染色体DNAの5au3A
1部分分解断片を挿入して約2000のアンピシリン耐
性(AmpJテトラサイクリン感受性(Tc’)大腸菌
から成る酵母遺伝子バンクを作製した。この酵母遺伝子
バンクのプラスミドDNAを用いてS、cerevis
iae  Na2S−4B (MATa  pho81
Qeu2  his3  trplc a n 1)を
形質転換し、0.5mg/mQのα−ナフチルリン酸、
5mg/mQのファーストブルー塩B、0.05Mトリ
ス−酢酸緩衝液で調製した1%寒天溶液を用いたコロニ
ー染色法(Dorn 。
G、、ジェネティカル・リサーチ(Ganst、Ras
、)、旦。
(1965)の改変法〕で、抑制性酸性ホスファターゼ
産生能を示すもの(rACp”)をスクリーニングした
。約8 X 103個のロイシン非要求性(Lsu+)
形質転換体を調べたところ、5個のrACp+形質転換
体が得られた。そのうちの1個のrACp+形質転換体
からCameronらの方法(J、R,Cameron
 at、al、*ヌクレイツク・アシズ・リサーチ(N
ucleic Ac1ds Res、)、 4 、14
29(1977))に従ってプラスミドDNAを調製し
E、coli  JA221の形質転換に用いた。
得られた35個のAmpr形質転換体はすべてTC″で
あり、また同一分子量のプラスミドを持っていた。この
プラスミドをpAc4と命名し、再び旦、cerevi
siae  Na2S−4Bの形質転換に用いた。得ら
れたLeu+形質転換体のうち18個の抑制性酸性ホス
ファターゼ産生能を調べたところ、すべてrACp+で
あった。
したがってPAC4にはPHO81遺伝子を含むDNA
断片が挿入されていると考えられる。PHO81遺伝子
が含まれているならば、pAC4はその相同性を利用し
て、染色体上のpho81遺伝子座に組み込まれること
が予想される。pAC4をS、cerevisiae 
 YAT  408(Qeu2.QyslO,canl
、air” )に組み込んだ形質転換体が安定性試験の
際に得られたので、四分子分析を行い、組み込まれた位
置を決定した。pAC4が組み込まれた形質転換体をS
、cerevisiae   YAT637  (MA
Ta  pho81  Qau2)と交雑し、四分子分
析した結果、Leu”Acp”:Leu″Acp−の比
が4:0.3:1,2:2を示す子のうの数はそれぞれ
、0,2.21であった。またpAC4が組み込まれた
形質転換体をS、cereyisiae  YAT61
 (MATa  PHO81LEU2)と交雑し、四分
子分析した結果、Leu”:L、eu−の比が4:0,
3:1,2:2を示す子のうの数はそれぞれ、2,33
.4であった。以上の結果より、PAC4はPHO81
遺伝子座あるいはその近くに組み込まれており、pAC
4にはPHO81遺伝子がクローン化されていると結論
した。
尖u  PHO81遺伝子を含むDNA断片の制限酵素
地図作成(第1図参照) DNA断片の制限酵素処理はpAC4DNA(1〜5μ
g)をTA緩衝液CP、H,0’Farrell et
al、、  (モレキュラー・アンド・ゼネラル・ジェ
ネティクス(Molac、Gen、Genet、) 、
 179 、421 (1980))中で、4〜6ユニ
ツトの各種制限酵素(BamHI、EcoRI、Hin
dI[[。
Pstl、5aQl、Xhol)単独または二種順組み
合わせ、37℃で1時間作用させて行った。
反応液を1%アガロースゲル電気泳動あるいは7゜5%
ポリアクリルアミドゲル電気泳動にかけ、切断パターン
を検品し、DNA断片の分子量を推定し、制限酵素地図
を作成した(第1図)。制限酵素部位の略号は次のとお
りである。E:EcoRl、H:Hindm、Sa :
 SaQ I、X:Xhof、P:Pstl、B:Ba
mHl。
2  クローン化されたDNA断片上のPH○81′a
伝子の位置の推定(第2図参照)クローン化されたDN
A断片上のPHO81遺伝子の位置を推定するためPA
C4の欠失誘導体を作成した。pAC4(5μg)を6
ユニツトのB a m HIを加えたTA緩衝液50μ
g中で37℃1分間反応させた後、65℃で10分間加
熱して反応を停止させ部分分解物を得た。この反応液2
5μQを含むT4リガーゼ反応液(5mMMgCnap
 10 mMジチオスレイトール、0.05mM  A
TP、T4リガーゼ3ユニット)50μaを4℃で18
時間反応させ、分解物を再結合させた0次に10μQの
上記T4リガーゼ反応液を用いてE、coliJA22
1を形質転換し、得られたAmp  形質転換体からB
irnboimとDo12yの方法[H,C,Birn
boim & J、Dolytヌクレイツク・アシズ・
リサーチ(Nucleic Ac1dsRes−)yユ
、1513 (1979)]に従ってプラスミドDNA
を分離し、欠失プラスミドpAC4−LB3を得た。ま
たPAC4から5aQI、Xholをそれぞれ用いて前
述と同様な方法で欠失プラスミドPAC4−LSIおよ
びpAC4−LXlを作製した。またPAC4−LB3
からHindI[Iを用いて前述と同様な方法で欠失プ
ラスミドpAC4−LB3Hを作製した。得られた欠失
誘導体プラスミドDNAでS、cerevisiae 
 Na2S−4Bを形質転換し、得られたLeu+形質
転換体10株の抑制性酸性ホスファターゼ(rACp”
)表現型を調べた。各欠失プラスミドのpho81変異
相補能を第2図に示した(各プラスミド右端の+、−)
なおpAC4−LXIでS、caravisias  
Na2S−4Bを形質転換し、得られたLeu  形質
転換体のr A Cp生産能は、野生型のS、cere
visiaeのrACp生産能に比べて弱かった(第2
図では士で示した)1以上の結果から、PHO81遺伝
子は第2図の白抜きの断片領域(約3.C)kb)に存
在することがわかった。
実施例4  pAC4−LB3を保持する形質転換体の
酸性ホスファターゼの生産性 実施例3で得たpAC4−LB3を保持する酵母形質転
換体(サッカロミセス・セレビシエ Na2S−48/
pAC4−LB3)をパークホルダー改変高リン酸培地
および低リン酸培地(A。
Toh−e et、al、、ジャーナル・オブ・バクテ
リオロジー(J、Bacteriol、) 、  11
3.727 (1973))5mQで20時時間上う培
養した後、菌体を集め、ドリアニーの方法(A、Tor
riani、バイオヒミカ・エト・バイオフィジカ・ア
クタ(Biochim、Biophys、Acta) 
 、  38. 460  (1960) )を一部改
変して、酸性ホスファターゼ活性を測定した結果を第1
表に示す。
第1表から判るようにpAC4−LB3による酸性ホス
ファターゼの生産はリン酸によって抑制を受けており、
クローン化されたPH○81fi伝子は、PHO5の発
現を調節するタンパク質(PHO81産物)をコードす
る領域およびそのプロモーター領域を含んでいると考え
られる。
実施例5  PHO81遺伝子転写産物の同定ノザンハ
イブリダイゼーション法によってPHO81転写産物の
同定を行った。ポリ(A)” RNAはJensenら
の方法(R,Jansan et al、。
プロシージング・オブ・ナショナル・アカデミ−・オブ
・サイエンス(Proc、Natl、Acad、Sci
、USA、) 。
見立、3035 (1983))に−って完全培地(十
P)と低リン酸培地(−P)で培養したサッカロミセス
・セレビシエ P−28−24Gから全RNAを調製し
た後、5chQaifとWensinkの方法[R,F
、5chleif & P、C,Vensink。
プラクティカル・メソッズ・イン・モレキュラー・バイ
オロジー(Practical geethods i
n molecularbiology)+ (198
1) 、 Springer−Verlag)に従って
オリゴ(dT)セルロースアフィニティ力ラムクロマト
グラフィーを行って精製した。ポリ(A)RNA試料は
文献〔モレキュラー・クローニング(Molscula
rCloning)、  (1982) ColdSp
ring Harbor Laboratory)記載
のホルムアルデヒド変性ゲル電気泳動を行い、Thom
asの方法(P、S、Thomas、プロシージング・
オブ・ナショナル・アカデミ−・オブ・サイエンス(P
roc、Natl。
Acad、Sci、USA、) 、ニア、5201 (
1980))に従って、プロッティングおよびハイブリ
ダイゼーションを行った。オートラジオグラフィーはコ
ダックX−オーマットRPフィルムとコダックィンテン
シファイングスクリーンを用いて一80’Cで行った。
転写産物の同定に使用したプローブDNAはpAc45
0 (クローン化された酵母染色体DNA (第1図)
上の9.2kbp付近のBamHI切断部位から、YE
p13上の5afll切断部位までの約3.2kbのB
amHI−8ail断片をBamHI、5ailで二重
消化したpBR322にサブクローニングしたプラスミ
ド〕 ゛をニックトランスレーションして[P、11.
J、Rigbyet、al、、ジャーナル・オブ・モレ
キュラー・バイオロジー(J、Mo1.Biol、)、
 113 、237 (1977)〕作製した。
その結果を第3図に示したが、PHO81の転写物の大
きさは2.8kbであり、その転写量がオロチジン5″
ホスフエートデカルボキシラーゼをコードする遺伝子U
RA3 (ザ・モレキュラー・バイオロジー・オブ・ザ
・イースト・サツカロミセス、ライフ・サイクル・アン
ド・インへりタンス(The Mo1ecular B
iology of the Yeast Saceh
aromyces、1ife cycle and 1
nheritanceecold Spring Ha
rbor Lab、) 731頁(1981))の転写
産物の量よりきわめて多い事実はPHO81プロモータ
ーの強さを示唆している。また高リン酸条件下(十P)
ではPHO81の転写は抑制されており、PHO81プ
ロモーターはリン酸による抑制を受けていると考えられ
る。
ヌ」1阿」エ PHO81遺伝子を含む3.0kbDN
A断片の制限酵素地図の作成 PHO81遺伝子を含むBamHI−8au3Al/B
amHIDNA断片(第2図の白抜部分の領域)の制限
酵素地図を14種類の制限酵素(A!lul、BanI
I、BstNI、Ddel。
EcoRI、Haem、Hindm、Hpa I。
Hp a II 、 Rs a I 、 S a Q 
I 、 S a u 3 A I 。
5au961.Xhol)を用いて作成した(第4図)
、常法に従って各種制限酵素の単独あるいは二種類組み
合わせによって生じた反応物を7゜5%あるいは12%
ポリアクリルアミドゲル電気泳動にかけ、その切断パタ
ーンから各制限酵素の切断部位を推定した1分子量マー
カーとしてPBR322のHa em分解物あるいはA
 Q u 1分解物を用いた。なお切断部位は確認でき
たもののみ記入した。
ス〕L剋3− PHO81遺伝子を含むDNAの塩基配
列の決定 PHO81遺伝子を含むと考えられるBamH1=Ba
mHI/5au3A 3.0kbのDNA断片(第2図
参照)の塩基配列をM a x a mとGiQber
tの方法(前出)に従って決定した(第5図)、この塩
基配列のうちにおよそ2.5kbの翻訳可能領域が存在
した。このフレームより予想される転写方向は、B a
 m HI切断部位からBamHI/5au3A結合部
位への方向であり、BamHI切断部位からおよそ52
0塩基下流付近に翻訳開始コドン”ATG”が出現する
。ATGより上流67bpにTATTAという配列が見
出され、これがT A T A b o xとして機能
していると考えられる。またATGより上流57bpに
TCATCAという配列が見出され、これはcappi
ng  5iteと類似な配列である。
第5図にはBamHI切断部位より、7oO塩基下流ま
での塩基配列を示したが、この領域にPHO81遺伝子
の5′上流非翻訳領域およびPH○81遺伝子の5′末
端領域が含まれていると考えられる。
実施例8 プラスミドpAc430の構築とその形質転
換体の製造 5μgのpAC4−LB3に5ユニツトのBamHIお
よび5ユニツトの5a121を実施例2に記載の方法で
反応させ、その反応液を1%ローメルティングアガロー
ス電気泳動にかけた。
ゲルから3.2kbのDNA断片を回収し、これを5ユ
ニツトのBamHIと5ユニツトの5afilで切断し
たpBR322(5μg)と混合し。
実施例2に記載の方法に従ってT4リガーゼを作用させ
p AC430を得た(第6図参照)。
このpAc430でE、coQi  DHIを形質転換
してEscherichia  cadiDHI/pA
c430(I FO−14456,FERM BP−1
089)を得た。
実施例9  PHO81プロモーターを利用するadw
型B型肝炎ウィつス表面抗JIP25遺伝子発現プラス
ミドの構築および 該プラスミドによる酵母の形質転換 プラスミドpAc430.0.5μgに1ユニツトの制
限酵素Ac c 11にッポンジーン社製)を20tt
Qの反応液(6mM Tri 5−HCQ(pH7、5
) 、 60 m M N a CQ 、 6 m M
 M g CQ 、 。
6mM  2−メルカプトエタノール〕中で37℃、2
時間作用させた後、フェノールで除蛋白し、冷エタノー
ルを加えてDNAを沈殿させる。該DNAと50ngの
5′末端がリン酸化された5a12Iリンカ−(5’−
P−d(GGTCGACC))(Nav Englan
d Biolabs社製)とを混合し、20μmの反応
液(66mM Tri 5−HCQ(pH7,6)= 
6−6mM MgCQz−10rnM ジチオスレイト
ール、1mM ATP、2ユニツトのT4DNAリガー
ゼ(New England Biolabs社製)〕
中、14℃で一夜作用させてDNAを結合させる。
該反応液を用いて大腸菌D H1(Maniatis、
T、ら。
モレキュラー・クローニング(Molecular C
loning)、Co1d Spring )Iarb
or Laboratory、 254−255(19
82))を形質転換させ、アンピシリン耐性を示す組み
換え体の中から、pAc430のAcc11部位が5a
QI部位に変換したプラスミドPAC430−1を取得
する(第7図参照)。該プラスミド10μgに各10ユ
ニツトの制限酵素BamHIと5aQIにッポンジーン
社製)とを50)tQの反応液(10m M  T r
 i s −HCQ (pH7,5)、7mM  Mg
CQ、、100mMNaCQ、7mM  2−メルカプ
トエタノール〕中で37℃、2時間作用させた後、該反
応液を1゜2%アガロース・スラブゲルを用いて緩衝液
〔100mM  Tris−HCn、100mMホウ酸
、2mM  EDTA (pH8,3))中、140v
、2時間電気泳動にかける。泳動後、0.5kbDNA
断片を含むゲル片を透析チューブ内に封入し、泳動用緩
衝液内に沈め、該DNA断片をゲルから電気的に溶出す
る(McDonall、M、1.ら、ジャーナル・オブ
・モレキュラー・バイオロジー(J。
Mo1.Biol、)、 110.119 (1977
) )−透析チューブ内液をフェノール抽出さらにエー
テル抽出した後、NaCQを0.2Mになるように加え
、つづいて2倍量の冷エタノールを加えて、PHO81
プロモーターを含む該DNAを沈殿させる。
特願昭59−193765号(出願臼:昭和59年9月
13日)明細書(特開昭61−70989号公報に対応
する。)の実施例に記載されているadw型B型肝炎ウ
ィルス表面抗原(HBsAg P 25)遺伝子発現プ
ラスミドpPHO17−58,50μgに50ユニツト
の制限酵素Xh。
I にツポンジーン社製)を100μQの反応液(10
mM  Tris−HCQ (pH7,5)。
7 m M  M g CD 、 、  100 m 
M   N a CQ 、  7mM2−メルカプトエ
タノール〕中で37℃、20分間作用(部分分解)させ
た後、該プラスミド中に2箇所存在するXho1部位の
うち1箇所だけが切断された9、1kb  DNAを、
前記条件下アガロース・スラブゲルで分離し、ゲルから
該DNAを回収する。
該9.1kb  DNA、4μgに4ユニツトの制限酵
素BamHIを20μ悲の反応液(6mMTri 5−
HCQ (pH7,9)、150mMNaCQ、6mM
  MgCQ、〕中で37℃、2時間作用させた後、該
反応液を前記条件下で電気泳動にかけ8.55kb  
DNAを分取する。
200nHの該8.55kb  DNAと20ngの前
記PHO81プロモーターを含む0.5kbDNAとを
T4DNAリガーゼの作用により結合させる。該反応液
を用いて大腸菌DHIを形質転換させ、アンピシリン耐
性形質転換体の中からPHO81プロモーターがHB 
s A g P 25遺伝子と順方向に挿入されたプラ
スミドpPHO81−P25を含有する形質転換体DH
I/PPHO81−P25を分離する。さらに該形質転
換体からプラスミドpPHO81−P25を単離する(
第7図参照)。
該プラスミドを用いて酵母宿主サッカロミセス・セレビ
シエ AH22R−を形質転換し、形質転換体(AH2
2R−/pPHO81−P25)を取得する。
u  P HO81プロモーターを利用するadr型B
型肝炎ウィつス表面抗原P3 1遺伝子発現プラスミドの構築および 該プラスミドによる酵母の形質転換 PCT/JP84/423号(国際出願口:1984年
9月4日)特許出願明細書(特開昭61 ゛−4399
1号公報に対応する。)実施例3に記載のadr型B型
肝炎ウィルス表面抗原(HBsAg  P31)遺伝子
発現プラスミドpPHOP31−R,50μgに50ユ
ニツトの制限酵素5aQIを100μllの反応液(6
mM  Tris−HCQ (pH7,9)、150m
M  NaCQ、6mM  MgCQ、、6mM  2
−メルカプトエタノール〕中で37℃、20分間作用(
部分分解)させた後、該プラスミド中に2箇所存在する
5alI部位のうち1箇所だけが切断された9゜7kb
  DNAを、前記条件下アガロース・スラブゲルで分
離し、ゲルから該DNAを回収する。
該9.7kb  DNA、4μgに4ユニツトの制限酵
素BamHIを前記条件下で作用させ、該反応液を電気
泳動にかけ9.2kb  DNAを分取する。
200ngの該9.2kb  DNAと20nHの前記
PHO81プロモーターを含む0.5kbDNAとをT
4DNAリガーゼの作用により結合させる。該反応液を
用いて大腸菌DHI株を形質転換させ、アンピシリン耐
性の形質転換体の中からPHO81プロモーターがHB
sAg  P31遺伝子と順方向に挿入されたプラスミ
ドP PHO81−p31を含有する形質転換体DHI
/PPHO81−P31を分離する。さらに該形質転換
体からプラスミドpPHo  8l−P31を単離する
(第7図参照)。
該プラスミドを用いて酵母宿主サツカロミセスセレビシ
ェ・AH22R−を形質転換し、形質転換体(サツカロ
ミセス セレビシェ・AH22R/pPHo  8l−
P31)を取得する。
叉胤匠上工  HBsAg遺伝子の酵母における発現 実施例9と10で得られるH B s A g遺伝子発
現プラスミドを保持するサッカロミセス・セレビシエ形
質転換体(AH22R/pPHo  P81−P25お
よびAH22R−/pPHo  P81−P31)をB
urkholderおよびその低リン酸培地で30℃、
2日間培養した後、菌体を集め、生理食塩水で洗浄する
。Miyanohara、Aらの方法(プロシージング
・オブ・ナショナル・アカデミ−・オブ・サイエンス(
Proc、Natl、Acad。
Sci、USA) 、 80. 1  (1983) 
)に従って、菌体をZym、olyase[生化学工業
(株)製]によってスフェロプラストにした後、スフェ
ロプラストに0.1%トリトンX−100を添加してH
B s A gを抽出する。溶菌液を室温で15,00
0rpm、15分間遠心分離にかけて上清液を得る。こ
の上清液のHB s A ’g活性をオースザイム■〔
ダイナボット(株)製〕を用いて測定すると、該活性が
検出される。
ス:、itmエ PHO81プロモーターを用いるQa
cZ遺伝子の発現 PHO81遺伝子を含むpAc430 (第2図の白抜
部分〜YEP13上のSa Q I) 1oμgに各1
0ユニツトの制限酵素5cal、SmaI〔宝酒造(株
)製〕を100μQの反応液〔33mMTris−酢酸
(pH7,9)、66mMK−酢酸、10mM  Mg
−酢酸v 5mM  dithiothreiotho
l)中で37℃、2時間作用させた後、4%アクリルア
ミドゲルを用いて緩衝液(89mM  Tris、89
mMホウ酸、2.5mMEDTA)中、150V、3時
間電気泳動を行った。泳動後、2100bp  DN、
A断片(Sca I−Sma I断片)を含むゲル片を
コレツクスチューブ内に入れ、ゲルを破砕後、DNA抽
出液(0−5M   (NH4)COOCR3,10m
MMg−酢酸、1mM  EDTA、0.1%(w/v
)SDS)5mMを加え、37℃で一晩放置した。ゲル
を含む溶液をろ過し、DNA断片を含むろ液にエタノー
ルを加えてDNA断片を沈澱として回収した。pMC1
5871Mgに1ユニツトの制限酵素SmaI(宝酒造
(株)製〕を50μmの反応液(1mM  Tris、
10mM  Na CQ+ 0.6 m M M g 
CO2)中で37℃、2時間作用させた後、エタノール
を加えてDNA断片を沈澱として回収した。上記、Sm
a I消化PMC1587,O,tugと、ScaI−
Sma1 2100bpDNA断片5μgを混合し、T
4DNAリガーゼの作用によって連結する(第8図)、
このようにして作成したプラスミ°ドは、ScaI−S
maI  210Obp上に一部存在するPHO81翻
訳配列と、PMC1587上に存在する1acZ翻訳配
列が、SmaI結合部位においてつながり、両遺伝子の
フレームが一致した(第8図参照)。
このようにして得たプラスミドpAcZ403を用いて
サッカロミセス・セレビシエAH22R−を形質転換し
、その形質転換体サツカロミセス、・セレビシェAH2
2R−/pACZ403(IFO−10207,FER
M  BP−1090)を取得した。この形質転換体を
実施例11記載の方法によって20時間培養し、得られ
た菌体を実施例11記載の方法で処理し、以下の結果を
得た。
高リン酸培地(K H4F O41,5g/ Q ) 
  600低IJ ’)酸培地(K H,P O40,
3g/ Q ’)   2600PHO81遺伝子を含
むと考えられるBamHl−BanII(約2.6kb
)のDNA断片の全基配列を実施例7記載のMaxam
  &  G11bertの方法で決定した。その結果
は第9図に示す通りであった。
ストップコドンは2330bp附近に出現する。
【図面の簡単な説明】
第1図はPHO81遺伝子を含むDNA断片が挿入され
たプラスミドPAC4の制限酵素地図であり、また第2
図は本発明でクローン化さ九たPHO81構造遺伝子及
びP)1081プロモーターを含有するDNA断片およ
びその誘導体の制限酵素地図、およびそれらの活性相補
能を示す図である。 第3図はPHO81転写産物の同定に関する図である。 第4図はPHO81を含むクローン化されたDNA断片
の制限酵素切断地図であり、第5図はPHO81プロモ
ーター近傍の塩基配列である。 第6図はプラスミドpAc430の構築図である。 第7図はadw型およびadr型B型肝炎ウィルス表面
抗原遺伝子を発現する組み換えDNA分子の構築図であ
り、第8図はQacZ発現プラスミドの構築図である。 第9図はPHO81遺伝子を含む塩基配列を示す図であ
る。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)サッカロミセス・セレビシエから得られ、ホスフ
    ァターゼの生産を調節する遺伝子PHO81のプロモー
    ター(PHO81プロモーター)活性を有するDNA。
  2. (2)遺伝子PHO81が、その転写がリン酸による調
    節を受けるものである特許請求の範囲第1項記載のDN
    A。
  3. (3)第9図で示される塩基配列の第1番目から制限酵
    素Sma I による切断位置までの塩基配列を包含する
    特許請求の範囲第1項記載のDNA。
  4. (4)組み換えDNAである特許請求の範囲第1項、第
    2項または第3項記載のDNA。
  5. (5)PHO81プロモーターの下流に構造遺伝子を有
    する特許請求の範囲第1項、第2項、第3項または第4
    項記載のDNA。
  6. (6)構造遺伝子が抑制性ホスファターゼ産生調節因子
    の構造遺伝子以外の構造遺伝子である特許請求の範囲第
    5項記載のDNA。
  7. (7)サッカロミセス・セレビシエから得られ、ホスフ
    ァターゼの生産を調節する遺伝子PHO81のプロモー
    ター(PHO81プロモーター)活性を有するDNAを
    含有する形質転換体。
  8. (8)遺伝子PHO81が、その転写がリン酸による調
    節を受けるものである特許請求の範囲第7項記載の形質
    転換体。
  9. (9)第9図で示される塩基配列の第1番目から制限酵
    素Sma I による切断位置までの塩基配列を包含する
    DNAである特許請求の範囲第7項記載の形質転換体。
  10. (10)DNAの下流に構造遺伝子を有する特許請求の
    範囲第7項、第8項または第9項記載の形質転換体。
  11. (11)宿主が酵母である特許請求の範囲第7項、第8
    項、第9項または第10項記載の形質転換体。
  12. (12)サッカロミセス・セレビシエから得られ、ホス
    ファターゼの生産を調節する遺伝子PHO81のプロモ
    ーター(PHO81プロモーター)活性を有するDNA
    およびその下流に構造遺伝子を有するDNAを含有する
    形質転換体を培地に培養し、培養物中に生成蓄積された
    遺伝子産物を採取することを特徴とする遺伝子産物の製
    造法。
  13. (13)遺伝子PHO81が、その転写がリン酸による
    調節を受けるものである特許請求の範囲第12項記載の
    遺伝子産物の製造法。
  14. (14)第9図で示される塩基配列の第1番目から制限
    酵素Sma I による切断位置までの塩基配列を包含す
    るDNAである特許請求の範囲第12項記載の遺伝子産
    物の製造法。
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