JPH0372806A - 乗用苗植機における車輪の駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は１乗用苗植機における車輪の駆動装置に関す
るもので、乗用苗植機が枕地に達したとき、−回の横向
の運行で枕地の移植が完了する位置にその乗用苗植機の
前進を停止させるものである。

（従来の技術） 従来の乗用苗植機は、これが枕地に達したとき、その前
進を止めることなく、苗植装置を釣り上げ、さらにはそ
の作動を止めてこれをＵターンさせていた。

（発明が解決しようとする問題点） そのため、枕地が前進方向に長くなり、この枕地の移植
に当り、乗用苗植機を横向に２回或いは３回通さざるを
得なかった。

なお、実公昭４７−２７３９３．実開昭５７−４１０１
７、実開昭６３−１１６０１１および特開昭６３−３０
９１０５をもって、苗植機と畦との距離を計測してその
前進を止めたりＵターンさせたりするものも提案されて
いるが、これらをもってしても枕地を挾（することは出
来なかった。

この発明では、移植しながら前進している乗用苗植機は
、核えた苗から畦までの距離が苗植装置の移植する条数
に１を加えた数値にその条間の距離を乗じて得た距離又
はその近くに達したときにその前進を自動的に停止し、
そののち、苗植装置を上げて植えた苗を踏まない所まで
走行車体を後進させ、つづいて前進でＵターンさせる。

従って、枕地の巾が挾くなり、もってその枕地の移植が
乗用苗植機の１回の運行で完了するようになったもので
ある。

（問題を解決するための手段） この発明は、上記の問題点を解決するため、エンジン２
・操舵される前輪４，４および左右一対の後輪５，５を
有する走行車体上と、この走行車体１にリンク７で゛後
方に突出して装着された苗植装置６と、走行車体１と前
方の畦との距離を計測する距離センサ１２を備え、エン
ジン２と車輪との間にはその回転動力を断続するクラッ
チ１９と逆転させる変速器が設けられ、苗植装置６は複
数条の苗が移植されるとともにリンク７の回動で地上に
釣り上げられるように設けられ、クラッチ１９と距離セ
ンサ１２とは苗植装置６が植えた苗から畦までの距離が
苗植装置６の移植条数に１を加えた数値に条間の数値を
乗じて得られた値あるいはこれに近い値の位置において
エンジン２の回転動力を断って走行車体１の前進を止め
るように連結されていることを特徴とする乗用苗植機に
おける車輪の駆動装置とした。

（作用） 上記のように構成された乗用苗植装置は、圃場内におい
て、エンジン２の回転動力が前輪４，４、後輪５，５或
いは前後の全軸を回して走行車体ｌを推進する。また、
その回転動力は、苗植装置６にも達し、一定の条間のも
とで複数条に苗を移植している。

この乗用苗植機が枕地に達し、苗植装置６が植付けた苗
と畦との距離が、苗植装置６の条数に工を加えた数値に
条間の数値を乗じた値になると、距離センサ１２からの
信号でクラッチ１９がエンジン２からの回転動力を断ち
、車輪の回転を止め。

走行車体１の前進が止まる。

つづいて、手動または自動で苗植装置６をリンク７の回
動で釣り上げ、変速器を後進してクラッチ１９を継ぎ、
走行車体１を後輪５，５が苗を踏まない位置まで後進さ
せたのち、変速機を前進に切換で操舵し、走行車体１を
Ｕターンさせる。そして、前の工程の横隣において、苗
植装置６を下げて移植を再開する。

（効果） 以上のように、この乗用苗植機によると、前進している
苗植装置６が植えた苗と畦との距離が。

苗植装置１６の条数に１を加えた数値に条間の数値を乗
じて得られた値になると、走行車体１の前進が自動的に
停止し、苗植装置６が走行車体１から後方に突出した空
間を利用して走行車体１を後進させたのち、その走行車
体をＵターンさせるから、枕地における未植巾は、上記
の苗植装［１６の条数に１を加えた数値に条間の数値を
乗じて得られた値となるので、この枕地の移植は、この
乗用苗植機を最終においてただ１回だけ横向に運行する
のみをもって完了する特徴がある。

（実施例） つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

走行車体１は、エンジン２とステアリングホイル３で操
舵される左右一対の前輪４．４と左右−対の後輪５，５
を備えている。

この走行車体１には、苗植装置６がリンク７で後方に突
出するように装着され、この苗植装置６は、苗が条間３
３備で横並びの４条で移植されるように４個の植込杆８
，８，８．８が設けられ、そのリンク７は、油圧シリン
ダー９で下端の回りに回動して苗植装置６を地上に釣り
下げる６また、この油圧シリンダー９は、レバーＩＯで
操作されるコントロールバルブ１１から圧力油が送られ
たり、その圧力油が抜き出されたりする。

走行車体１の前端には距離センサー１２が設けられ、走
行車体１と前方の畦との距離を計測してその結果をコン
トローラ１３に伝えている０図の距離センサー１２は、
音波の発信器と受信器からなるものであるが、実公昭４
７−２７３９３、実開昭６３−１１６０１１に示されて
いるような接触式のものでも良く、又その形状は、登録
意匠第７６３６２９号に見られるような走行車体１の前
端部の前と下を被うＬ形のものが望ましい。

エンジン２のクランク軸１４は、フートベタル１５で操
作される主クラツチ１６を経て第１軸１７につながって
いる。

この第１軸１７とこれから後に伸びる第２軸１８の間に
はクラッチ１９があり、このクラッチ１９は、ソレノイ
ド２０で作動されるシフター２１を備えている。そして
、このソレノイド２０は、コントローラ１３からの指令
で動くようになっている。

そして、このコントローラ１３は、植込杆８゜８．８．
８が植えた苗から前方の畦までの距離が（条数＋１）×
条間、すなわち、（４＋１）Ｘ３３０になったとき、ソ
レノイド２０に停止の指令を発するように出来ている。

第２軸１８には、２段の変速歯車２２が軸方向には移動
し得るように取付けられ、これに平行な変速軸２３には
、３段の遊転歯車２４が設けられている。そして、この
変速歯車２２は、変速レバー２５の操作で、第２図の左
端に移動すると、その小歯車２２ａが逆転中間歯車２６
に噛み、その位置から右に移動すると、第２図のように
、遊転歯車２４の大歯車２４ａに噛み、さらに右に移動
すると、大歯車２２ｂが小歯車２４ｂに噛むようになっ
ている。なお、逆転中間歯車２６は、常に遊転歯車２４
の逆転歯車２４ｃに噛んでいる。

車輪駆動軸２７の中間部には歯車２８があって先の小歯
車２４ｂに常に噛んでいる。この車輪駆動軸２７の前後
の両端には、それぞれ、差動装置２９．３０があり、前
の差動装置！２９は、前輪４゜４の車輪３１，３１に連
なり、後の差動装置３０は、後輪５，５の車輪３２．３
２に連なっている。

なお、小型の走行車体１にあっては、差動装置３０．３
１を用いることなく直結しても良く、後の差動装置！３
１は、サイドクラッチ方式を用いても良い、差動装置３
１やサイドクラッチ方式を採用する際、後輪５，５には
独立した制動装置が用いられる。

また、第２軸１８と変速軸２３の間には、この変速軸２
３を２段階に変速する株間変速歯車３３があり、この変
速軸２３は、後端の苗植クラッチ３４でＰＴＯ軸３軸心
５り、その回転動力は後のプロペラシャフト３６で苗植
装置６に導入されている。

このように構成された乗用苗植機は、圃場において、各
歯車が第２図のように噛み合い、エンジン２の回転動力
が、クランク軸１４、主クラツチ１６、第１軸１７．ク
ラッチ１９、第２軸１８、変速歯車２２の小歯車２２ａ
、遊転歯車２４の大歯車２４ａ、その小歯車２４ｂ、歯
車２８および車輪駆動軸２７をこの順に伝わって前の差
動装置２９に達し、車輪３１．３１が前輪４，４を回し
ている。また、車輪駆動軸２９の回転は、その後端から
後の差動装置２９にも達し、車輪３２，３２が後輪５，
５を回している。一方、第２軸１８の回転は、その後端
から株間変速歯車３３で所定の速さに調整されて変速軸
２３に達したのち、苗植クラッチ３４、ＰＴＯ軸３軸心
５びプロペラシャフト３６で苗植装置６に伝えられ、植
込杆８゜８．８．８が作動している。

さらに、距離センサー１２は、前方の畦までの距離を計
測して、その計測結果を時々刻々コントローラ１３に伝
達している。

すなわち、この乗用苗植機は、上記の前輪４゜４および
後輪５，５の回転で走行車体１が圃場内を前進し、後部
の苗植装置６の４本の植込杆８゜８．８．８が３３ａａ
の条間で横４条の列で苗を移植する。

この乗用苗植機がこのようにして苗を移植しながら前進
して枕地に達し、前方の畦と移植した苗との距離が（４
＋１）Ｘ３３ｍすなわち１６５゜になると、コントロー
ラ１３が指令を発し、その指令でソレノイド２０がシフ
タ２１を動かしてクラッチ１９が離れ、第１軸１７の回
転が第２軸１８に伝わらなくなる。そのため、この位置
において、前軸４，４および後軸５，５の回転が止って
走行車体１が停止し、植込杆８，８．８．８の作動も止
る。

ここで、オペレータは、レバー１０を操作してコントロ
ールバルブ１１を作動し、油圧シリンダ９に圧力油を送
ってリンク７を回し、苗植装置６を釣り上げる。また、
フートペダル１５を踏み込み、主クラツチ１６を作動し
てクランク軸１４から第１軸上７に伝わる回転を止め、
ソレノイド２０の作動を解き、変速レバー２５を操作し
て変速歯車２２を第２図の左端に動かし、その小歯車２
２ａを逆転中間歯車２６に噛ませ、苗植クラッチ３４を
操作してＰＴＯ軸３５を変速軸２３から離したのち、先
に踏み込んだフートペダル１５から足を離す。

すると、クランク軸ｉ４の同転は、変速歯車２２の小歯
車２２ａ、逆転中間歯車２６および遊転歯車２４の逆転
歯車２４ｅの径路で先の回転方向に対して逆向となって
車輪駆動軸２７に伝わり、前輪４，４および後輪５，５
が後進回転を行い、走行車体１を後進させる。

このようにして後進している走行車体１の後輪５．５が
植え終えた苗の直前に来ると、フートペダル１５を踏み
込んで走行車体１の後進を止め、変速レバー２５を操作
して変速歯車２２を元の前進の位置に戻し、フートペダ
ル１５から足を離し、走行車体ｌを前進させながらこれ
をＵターンさせる。

このようにして、走行車体１を植え終えた苗の横隣に位
置させ、苗植クラッチ３４を入れて植込杆８，８，８．
８を作動するとともに、レバー１０の操作でコントロー
ルバルブ１１を作動し、油圧シリンダ９の圧力油を抜い
て苗植装置６を圃場面に下げる。

このような操作を繰り返しながら作業を行うと、枕地の
苗列方向の長さが１６５ａｍ程度になるにので、移植作
業の終了に当り、この乗用苗植機をその枕地に苗列に対
して横向に一度運行させると。

この枕地の移植が完了する。

【図面の簡単な説明】

第り図はこの発明を施した乗用苗植機の側面図。 第２図はその伝動機構図である。 なお、図中の符号は、つぎの通り。 １　走行車体　　　　　２　エンジン ４　前軸　　　　　　　５　後輪

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　エンジン２・操舵される前輪４、４および左右一対の
   後輪５、５を有する走行車体１と、この走行車体１にリ
   ンク７で後方に突出して装着された苗植装置６と、走行
   車体１と前方の畦との距離を計測する距離センサ１２を
   備え、エンジン２と車輪との間にはその回転動力を断続
   するクラッチ１９と逆転させる変速器が設けられ、苗植
   装置６は複数条の苗が移植されるとともにリンク７の回
   動で地上に釣り上げられるように設けられ、クラッチ１
   ９と距離センサ１２とは苗植装置６が植えた苗から畦ま
   での距離が苗植装置６の移植条数に１を加えた数値に条
   間の数値を乗じて得られた値あるいはこれに近い値の位
   置においてエンジン２の回転動力を断って走行車体１の
   前進を止めるように連結されていることを特徴とする乗
   用苗植機における車輪の駆動装置。