JPH0372473B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、印字装置、特にページバツフアメモ
リを有する印字装置において、中央処理装置本体
からの命令とは独立に、同じ内容の印字すべき情
報を多数枚オペレータが任意に指示して印字する
ことを可能にした印字装置に関するものである。

ワードプロセツサによるワード処理、その他、
多数の同一文書を印字する場合に、従来この種の
装置においては、例えば１行分のバツフアメモリ
を有する印字装置などの場合、１行毎に中央処理
装置本体からその都度、印字すべき情報を印字装
置側へ移送しなければならないため、前記本体が
印字動作のために長時間占有されてしまう状態を
生じていた。

また、ページバツフアメモリを有する印字装置
においても、印字装置側でローカル的に該バツフ
アメモリ内の情報を独立して印字する機能が備わ
つていないため、結果的にホスト中央処理装置本
体を長時間占有し、それに負担を与えてシステム
全体の効率を低下させるものであつた。

本発明は上記の問題に鑑みこれを解決するもの
で、印字装置側に簡単な印字指令実行手段を設け
ることにより、同一文書を多数枚印字したい場合
に、ホスト中央処理装置本体の負担を最小にして
ローカル的に印字枚数をセツトし実行する機能を
備えた印字装置を提供することを目的としてい
る。

このため、本発明においては、所定の用紙サイ
ズ（例えばB5版、あるいはA4版）の１ページ分
の印字を行なうのに十分な記憶容量を備えたペー
ジバツフアメモリと、該メモリ内の印字すべき情
報にもとづいて印字を行なわせる制御プログラム
を記憶している制御メモリと、ホスト中央処理装
置本体とは独立してローカル的に任意の枚数の印
字を可能にする印字指令実行手段とを備え、ホス
ト中央処理装置本体の負担を最小にしてページバ
ツフアメモリ内の情報をローカルで多数枚印字す
ることができるようにしている。

次に本発明の実施例を、添付図面を参照して説
明する。

第１図において、本発明による印字装置２は、
ホスト中央処理装置本体１と連絡するインターフ
エース制御部３、マイクロプロセツサ４、編集お
よび印字等の制御を行なう制御プログラムが記憶
されている制御メモリ（例えばROM）５、ホス
ト中央処理装置本体１からの印字すべき情報を少
なくとも１ページ分だけ記憶しうるページバツフ
アメモリ（RAM）６、双方向ドライバレシーバ
７，８、アドレス切換装置９、アドレスデコーダ
１０、ローカル印字指令を発するための指令コン
ソール１１、入力ポート１２、出力ポート１３、
および駆動印字機構部１４とで構成されている。

そして指令コンソール１１は、少なくとも、ホ
スト中央処理装置本体１とは独立してローカル的
に印字を指令するローカル印字指令スイツチ１
５、印字すべき用紙の枚数をデイジタル的にセツ
トするデイジタルスイツチ１６および該セツトさ
れた印字すべき用紙の枚数を表示するランプ部１
７で構成されている。

なお、上記構成において、アドレス切替装置９
は、ページバツフアメモリ等への書込み（又は読
出し）をインターフエース制御部から行うか、マ
イクロプロセツサ部から行うかによつて各々のア
ドレスの切替えを行うものである。

次に、このように構成された本発明の装置の動
作を説明する。

まず、ホスト中央処理装置本体１において、準
備された印字すべき情報は伝送路Ｌを介して印字
装置２に転送されるが、その際にアドレス切替装
置９を介してページバツフアメモリ（RAM）６
にアドレスが指示され、一方インターフエース制
御部３を介して、１ページ分の情報がページバツ
フアメモリ（RAM）６に記憶される。次いで、
前記本体１からの印字指令がインターフエース制
御部３を介して印字装置側に送られると、マイク
ロプロセツサ４が働いてROM５内の制御プログ
ラムに従つてアドレスで指定された記憶場所から
ページバツフアメモリ６上の印字情報を逐次読み
出し、双方向ドライバレシーバ８および出力ポー
ト１３を介して、必要に応じ駆動印字機構１４に
適合する形式に編集しながら、該機構１４に逐次
データを与える。

前記ページバツフアメモリ６即ち１ページ分の
情報を記憶しているRAMの内容は、例えば第２
図に示すように、１字分を24×24ドツト（即ち72
バイト）で与え、印字すべき文字や数字を含む情
報のないところはSPで示すスペースにしておく。
そしてそのようにして、RAM６内に記憶された
１ページ分の情報が前記印字機構部１４を介して
全部印字されてしまうと、中央処理装置本体１か
らの指令による印字動作は終了する。しかし言う
までもなく一般には当該印字動作に引続いて後述
するローカルでの印字が行なわれる。このように
して印字された情報の１例を第３図に示す。

次に中央処理装置本体１からの指令なしに同一
情報をローカルで多数枚印字する場合の動作を説
明する。

それには、オペレータがまずデイジタルスイツ
チ１６で必要なプリント枚数をセツトしランプ部
１７にその枚数に相当する表示がなされたのを確
認したあとで、指令コンソール１１のローカル印
字指令スイツチ１５をオンすれば、その枚数を含
むローカル印字指令が入力ポート１２を介してマ
イクロプロセツサ４に入力され、該マイクロプロ
セツサがそのローカル印字指令を認識してROM
５に記憶された制御プログラムに従つて、RAM
６内に記憶された先の印字情報を次々と読出し
て、逐次、印字してゆく。その際に、デイジタル
スイツチ１６でセツトされた先の枚数情報は
RAM６のワークエリアに記憶されるようにして
おき、RAM６内に記憶された１ページ分の印字
動作が終る度に−１づつカウントダウンしてゆく
ようにする。そしてセツトされた所定の枚数の印
字がなされると、上記ワークエリアのカウントは
０になるのでローカル印字動作はすべて終了す
る。

第４図は、以上述べた第１図の装置の動作を説
明する動作フローチヤートを示す。

すなわち、要約すれば、ステツプ100において、
印字すべき情報あるいは書式情報を１ページ分中
央処理装置本体１から印字装置２のRAM６に送
つておき、ステツプ101において、本体１から印
字装置２に印字指令を送り、ステツプ102におい
て、マイクロプロセツサ４を作動させて印字を開
始し１ページの印字が終了するまで印字動作を行
ない、YESになればステツプ103において、印字
装置２側を本体１から切離してオフライン状態に
し、ステツプ104においてローカル印字すべき枚
数をセツトする。

そして、ステツプ105においてローカル印字指
令スイツチ１５をオンすれば、ステツプ106にお
いてオフラインの印字動作が開始され、RAM６
のワークエリアで−１カウントダウンがなされ印
字枚数が監視されてゆき（ステツプ108）、ステツ
プ107において所定枚数に達した判断がなされた
ら（カウント０）、ローカル印字動作を終了する。

以上、本発明の実施例について述べてきたこと
から判るように、本発明においては、ホスト中央
処理装置本体とは独立されて、印字したページと
同じコピーがローカル的に行なえる手段を設ける
ことができ、前記本体の負担を最小にしてシステ
ム全体の効率を上げることを可能にすると共に、
印字装置側の操作だけによつて同一文書の多数枚
のコピーが簡単に行ないうる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の印字装置の実施例、第２図は
第１図の装置のRAMに記憶された印字情報フオ
ーマツトの１例、第３図は第２図に示すRAM内
の印字情報が実際に印字されたフオーマツトの１
例、第４図は第１図の装置の動作を説明するフロ
ーチヤートをそれぞれ示す。 図中、１は中央処理装置本体、２は印字装置、
３はインターフエース制御部、４はマイクロプロ
セツサ、５はROM、６はRAM、７と８は双方
向ドライバレシーバ、９はアドレス切替装置、１
０はアドレスデコーダ、１１は指令コンソール、
１２は入力ポート、１３は出力ポート、１４は駆
動印字機構を夫々示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ホスト中央処理装置から送られる情報を所定
   用紙の少なくとも１ページ分だけ十分に記憶しう
   るメモリをそなえ、前記ホスト中央処理装置から
   の指示に対応して印字を行うよう構成された印字
   装置において、 前記メモリの内容を印字する枚数を指示するス
   イツチを有するコンソールと、 前記ホスト中央処理装置とは独立してオフライ
   ンにて前記メモリ内に記憶された情報を前記指示
   された枚数に対応する回数だけ読出して印字を実
   行する処理を指示すべく前記コンソールにもうけ
   られたローカル印字指令スイツチと、 前記コンソールにもうけられて前記指示された
   枚数に関する情報を保持するメモリ・ワークエリ
   アと、 前記コンソールにもうけられて前記コンソール
   からの指令を解読して実行するマイクロプロセツ
   サとを備え、 前記ホスト中央処理装置からの印字指令が実行
   された後に、前記ホスト中央処理装置とはオフラ
   イン状態で独立して、前記コンソールからの指示
   にもとづいて前記マイクロプロセツサが前記１ペ
   ージ分の情報を前記メモリ・ワークエリアの内容
   によつて指示された枚数分印字を行なうようにし
   たことを特徴とする印字装置。