JPH037230B2 - - Google Patents

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JPH037230B2
JPH037230B2 JP10144884A JP10144884A JPH037230B2 JP H037230 B2 JPH037230 B2 JP H037230B2 JP 10144884 A JP10144884 A JP 10144884A JP 10144884 A JP10144884 A JP 10144884A JP H037230 B2 JPH037230 B2 JP H037230B2
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JP
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weight
adhesive
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copolymer
maleimide
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JP10144884A
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Yasuaki Araki
Eizo Sakamoto
Toshinao Okitsu
Tatsuo Fujii
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Konishi Co Ltd
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Konishi Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
〔 発明の分野〕 本発明は高度耐水性接着剤に関する。該接着剤
は、特に木材用接着剤として好適なものである。 〔 従来技術とその問題点〕 従来、木材用耐水性接着剤としてはユリア樹脂
接着剤、メラミン樹脂接着剤、フエノール樹脂接
着剤、レゾルシノール樹脂接着剤等が使用されて
いる。 しかしながら、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フ
エノール樹脂等の熱硬化型接着剤は接着の際、加
熱圧締が必要であり、厚物材料の接着には適さな
い。レゾルシノール樹脂接着剤は耐水接着力を極
めて良好であるが長時間の冷圧時間を必要とし、
作業能率の点で問題がある。さらに、フエノール
樹脂接着剤、レゾルシノール樹脂接着剤は、接着
の際、被着剤を汚染し、製品の商品価値を低下さ
せるという欠点も有している。 最近、これら従来の接着剤の欠点を改善するも
のとしてマレインイミド系共重合体と重合体水性
エマルジヨンからなる接着剤、ならびに該接着剤
にさらに多価アルコールのジまたはトリグリシジ
ルエーテル化合物等のエポキシ化合物を配合して
なる水性の接着剤が特公昭55−1954号公報で提案
されている。該公報明細書に記載されている実施
例によれば、被着材を汚染することなく、作業性
よく、短時間の冷圧だけで常態試験、耐温水試
験、煮沸繰返し試験で充分な接着力を示し、構造
用合板の日本農林規格に合格する合板を与える接
着剤が得られるとのことであるが、本発明者等の
追試によれば前記接着剤は前記各試験よりさらに
厳しい試験条件である連続煮沸試験では接着力を
ほとんど示さず、構造用合板の日本農林規格特類
に合格する合板を与えることができず、この点で
レゾルシノール樹脂接着剤と比較して今一歩不満
足なものである。 〔 発明の目的〕 本発明の目的のひとつは、被着材の汚染がな
く、短時間の冷圧で接着が可能であり、しかも高
度の耐水接着力を与える接着剤を提供することに
ある。本発明の他の目的は、連続煮沸試験で充分
な接着性を示し、構造用合板の日本農林規格に合
格する合板を与える木材用接着剤を提供すること
にある。 〔 発明の構成〕 本発明によれば、上記目的は、 (i) マレインイミド又はそのN−置換誘導体に基
づく繰返し単位、不飽和カルボン酸又はその誘
導体に基づく繰返し単位、およびこれらと共重
合可能な不飽和化合物に基づく繰返し単位から
なる多元共重合体の水溶液、 (ii) 重合体水性エマルジヨン、および (iii) 一般式 (式中、Dは炭素数1〜12のアルキレン基、ア
リレーン基、アルキレンジオキシ基またはスル
ホニル基を示す)で表わされるN,N−ジグリ
シジルアミノ基含有化合物、 からなる接着剤によつて達成される。 〔 構成の詳細な説明〕 本発明において、前記多元共重合体を構成する
マレインイミド又はそのN−置換誘導体(以下、
マレインイミド(b)と記す)のうちN−置換誘導体
はマレインイミドを構成する窒素原子に結合した
水素原子を適当な置換基で置換して得られるもの
で、置換基としてはアルキル、フエニル、ヒドロ
キシアルキル、ヒドロキシフエニル、カルボキシ
アルキル、カルボキシフエニル、第1級アミノア
ルキル、第2級アミノアルキル、第3級アミノア
ルキル基等が包含される。 また、多元共重合体を構成する不飽和化合物(a)
とはα−オレフイン、ビニルエステル類、スチレ
ン類、ビニルエーテル類およびビニルピロリドン
であり、ここでα−オレフインとはα−位に二重
結合を有するオレフイン系不飽和化合物を意味
し、公知のものを広く使用し得る。これらのうち
でも炭素数2〜8の直鎖状もしくは分岐状脂肪族
系α−オレフイン、例えばエチレン、プロピレ
ン、n−ブテン、イソブチレン、n−ペンテン、
2−メチル−1−ブテン、n−ヘキセン、2−メ
チル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテ
ン、4−メチル−1−ペンテン、2−エチル−1
−ブテン等が好ましい。このうちでもイソブチレ
ンやイソブチレンを含むリターンBBが特に好ま
しい。 さらにビニルエステル類の代表例としては酢酸
ビニル、ビニルエーテル類の代表例としてはメチ
レンビニルエーテルが挙げられる。またスチレン
類の代表例としてはスチレン、α−メチルスチレ
ンが挙げられる。不飽和化合物(a)は単独で用いて
もよいし、あるいは2種以上を組合せて用いても
よい。 本発明において不飽和カルボン酸又はその誘導
体(以下、不飽和カルボン酸(c)と記す)はそれ自
体でまたは塩の形にして多元共重合体を水溶化す
るための成分であり、その代表的なものとしては
マレイン酸、無水マレイン酸、マレイン酸モノま
たはジアルキルエステル、マレイン酸モノまたは
ジアリルエステル、マレイン酸モノまたはジアラ
ルキルエステル、マレイン酸モノまたはジシクロ
アルキルエステル等のマレイン酸モノまたはジエ
ステル等のマレイン酸エステル類、マレインアミ
ド、マレインアミド酸等のマレイン酸誘導体が挙
げられる。 代表的な多元共重合体としては、具体的には酢
酸ビニル−無水マレイン酸−マレインイミド共重
合体、スチレン−無水マレイン酸−マレインイミ
ド共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸−マ
レインイミド共重合体、メチルビニルエーテル−
無水マレイン酸−マレインイミド共重合体、メチ
ルビニルエーテル−マレイミド共重合体が挙げら
れる。 これらの多元共重合体は、前記不飽和化合物(a)
およびマレインイミド(b)を、さらにはこれらと前
記不飽和カルボン酸(c)を常法により共重合するこ
とによつて製造することができる。また、例えば
前記不飽和化合物(a)と前記不飽和カルボン酸(c)と
して挙げたマレイン酸またはその誘導体との共重
合体のマレイン酸またはその誘導体部分を何らか
の手法によりマレインイミド構造またはN−マレ
インイミド構造に変換する方法によつても製造す
ることができ、その代表的な方法として不飽和化
合物(a)と無水マレイン酸との共重合体をマレイン
イミド構造またはN−マレインイミド構造を与え
る適当な窒素化合物と反応させ、次いでイミド環
を形成するよう加熱する方法が挙げられる。かか
る窒素化合物としてはアンモニア、第1級脂肪族
アミン、芳香族アミン、ヒドロキシアルキルアミ
ン、アミノフエノール、脂肪族アミノカルボン
酸、ラクタム、芳香族アミノカルボン酸、脂肪族
ジアミン、N−置換脂肪族ジアミン、N,N−置
換脂肪族ジアミン等を例示し得る。 前記多元共重合体を構成する不飽和化合物(a)に
基づく繰返し単位(A)、マレインイミド(b)に基づく
繰返し単位(B)および/または不飽和カルボン酸(c)
に基づく繰返し単位(C)の比率は、一般にモル比で
(A):(B)+(C)が1:0.8〜1.2、好ましくはほぼ1:
1であり、かつ(B):(C)が0.9〜0.3:0.1〜0.7、好
ましくは0.8〜0.4:0.2〜0.6であるのがよい。マ
レインイミドの量が極端に多くなると水性接着剤
を得るのが困難な傾向となる。 前記多元共重合体の重合度は特に限定されない
が、通常200〜10000程度が適当である。重合度が
200より極端に小さいと塗工性等の作業性が低下
してくる傾向になると共に接着性能の低下を来た
す傾向となる。また逆に重合度が10000より極端
に大きくなつても上記と同様の傾向が生ずる。本
発明においては多元共重合体の重合度が400〜
5000の範囲内にあるのが好ましい。 かかる共重合体は、水溶性であればそのまま使
用することができるが、水不溶性である場合には
塩基性化合物を反応させることにより水溶性にし
て使用される。ここで使用される前記塩基性化合
物としては具体的にはアンモニア(アンモニア
水)、アンモニアの炭酸塩、燐酸塩もしくは酢酸
塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、その他のアルキロー
ルアミン、脂肪族アミン、芳香族アミン等の有機
アミン類、アルカリ土類金属の酸化物、水酸化物
もしくは炭酸塩、アルカリ金属の水酸化物、炭酸
塩、珪酸塩、燐酸塩、酢酸塩等の弱酸塩を例示で
きる。これらのうちでアンモニア、アンモニアの
炭酸塩、有機アミン類及びアルカリ土類金属の酸
化物、水酸化物もしくは炭酸塩より好ましい。塩
基性化合物の使用量は特に限定されないが、前記
共重合体中のカルボキシル基の30モル%以上が塩
を形成し、かつ該共重合体を配合して得られる接
着剤組成物のPHが4〜10の範囲内になるような量
が好ましい。PHが4より小さくなると酸成分によ
り架橋が促進され増粘またはゲル化により塗工性
が低下したり接着性が低下する傾向なる。またPH
が10を越えると室温硬化性に乏しくなる傾向とな
る。 これらの多元共重合体の水溶液の調製は、前記
共重合体が水溶性である場合には単に水と混合す
ることによつて行なわれるが、塩基性化合物との
反応によつて水溶性となる共重合体を用いる場合
には塩基性化合物含有水溶液に前記共重合体を混
合することによつて行なわれる。混合に際しては
必要により60〜80℃に加熱してもよい。水溶液の
固形分濃度は5〜50重量%の範囲が好ましい。 本発明において重合体水性エマルジヨンとはゴ
ムラテツクスまたは合成樹脂エマルジヨンであつ
て、皮膜の弾性、耐水性、その他の接着性能を改
善するのに有用であり、混合時にゲル化あるいは
顕著に分離することなく、成膜性と接着力を有す
るものが好ましい。 前記ゴムラテツクスとしては、スチレン−ブタ
ジエン共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合ゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴ
ム、クロロプレンゴム等の合成ゴムあるいは天然
ゴムなどのラテツクス、これらのカルボキシル変
性ゴムラテツクスが適している。 合成樹脂エマルジヨンとしては、酢酸ビニル、
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルなど
のビニル系またはビニリデン系単量体を主体とす
る単独重合体エマルジヨン、あいはエチレン−酢
酸ビニル共重合体の如き、上記単量体を主体とす
る共重合体エマルジヨンが適している。 これらの重合体水性エマルジヨンは各々単独使
用しまたは二種以上混用することができる。これ
らは通常、固形分40〜60重量%のものを用いる。 これらの重合体水性エマルジヨンは、多元共重
合体の水溶液の固形分100重量部に対して50〜500
重量部添加するのがよい。該添加量が50重量部以
下になると接着剤の粘土が高くなり過ぎ、500重
量部以上では低くなり過ぎるので接着時の作業性
が悪くなり、しかもいずれの場合においても接着
力が低下するので好ましくない。 本発明で用いられる前記一般式で表わされる
N,N−ジグリシジルアミノ基含有化合物は第3
級アミノ窒素原子および4個のグリシジル基を有
する4官能性エポキシ化合物であり、該一般式に
おいてDは直鎖アルキレン、分岐アルキレンもし
くは環式アルキレン等の炭素数1〜12のアルキレ
ン、フエニレン、アルキル置換フエニレン、ハロ
ゲン置換フエニレン、アルキレンジフエニレン、
フエニレン中の水素がアルキル置換されもしくは
ハロゲン置換されたアルキレンジフエニレン等の
アリレーン、スルホニルジアリレーン、アルキレ
ンジオキシ、またはアルキレンオキシの多量体等
を示す。その具体例としてはN,N,N′,N′−
テトラグリシジルエチレンジアミン、N,N,
N′,N′−テトラグリシジルヘキサメチレンジア
ミン、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミ
ノメチル)シクロヘキサン、1−(N,N−ジグ
リシジルアミノメチル)−1,5,5−トリメチ
ル−3−(N,N−ジグリシジルアミノ)シクロ
ヘキサン、N,N,N′,N′−テトラグリシジル
−1,4−フエニレンジアミン、(N,N,N′,
N′−テトラグリシジル)−ジアミノトルエン、
N,N,N′,N′−テトラグリシジル−1,3−
キシリレンジアミン、N,N,N′,N′−テトラ
グリシジル−4,4−ジアミノジフエニルメタ
ン、そのハロゲン2置換体もしくはハロゲン4置
換体、N,N,N′,N′−テトラグリシジル−4,
4′−ジアミノトリフエニルメタン、ビス(N,N
−ジグリシジルアミノフエニル)スルホン、ビス
(N,N−ジグリシジルアミノフエノキシフエニ
ル)スルホン、4−(N,N−ジグリシジルアミ
ノ)ベンゼンスルホン酸の4′−(N,N−ジグリ
シジルアミノ)フエニルエステル、ビス(N,N
−ジグリシジルアミノトリメチレン)アルキレン
グリコール、ビス(N,N−ジグリシジルアミノ
トリメチレン)アルキレングリコール、ビス
(N,N−ジグリシジルアミノトリメチレン)−ノ
ナ(ブチレングリコール)等が挙げられる。 これらのなかでも好ましいものとしては、N,
N,N′,N′−テトラグリシジル−4,4−ジア
ミノジフエニルメタン、N,N,N′,N′−テト
ラグリシジル−1,3−キシレンジアミン、1,
3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)
シクロヘキサンなどが挙げられる。特に低粘度の
液体で親水性のN,N,N′,N′−テトラグリシ
ジル−1,3−キシリレンジアミンが好ましい。 本発明において、N,N−ジグリシジルアミノ
基含有化合物の添加量は、多元共重合体の水溶液
の固形分100重量部に対して10〜200重量部が望ま
しく、要求される耐水性の度合により添加量を適
宜調節される。 本発明において接着剤の固形分濃度は、粘度、
作業性、接着力等からみて10〜80重量%、好まし
くは20〜70重量%の範囲にあるのが適当である。 また、本発明の接着剤には増量と強化の目的で
必要に応じ充填剤を添加することもできる。該充
填剤の例としては炭酸カルシウム、カオリン、バ
ライタ、木粉、植物穀粉などが挙げられる。 本発明の接着剤は、接着の際に被着材の汚染が
なく、初期接着剤に優れ、耐水接着性に優れる。
特に試験条件がきびしい連続煮沸試験(JIS K−
6852に準じる)において充分な接着性を示し、構
造用合板の日本農林規格(農林省告示第1371号;
昭和44年公示)の特類に合格する合板を与える。
なお、この連続煮沸試験における良好な接着性
は、後述の比較例からも明らかなように、前述の
特公昭55−1954号記載の接着剤であつても、また
該接着剤中のエポキシ化合物を2官能性グリシジ
ルアミンで置き換えてみても発現されず、本発明
特有の効果である。 本発明の接着剤は、木材、チツプボード、ハー
ドボードの木質材、スレート板、硅カル板のよう
な無機質材料、メラミン樹脂化粧板、ベークライ
ト板、発泡ポリスチレン等のプラスチツク材料、
段ボール紙、板紙、クラフト紙等の紙質材料等を
接着することができる。したがつて、フラツシユ
パネル、化粧合板、構造用合板、プレハブパネ
ル、集成材などの平面接着とか、縁貼り、ホゾ、
タボ、トメ、ハギ、角木、その他の組立てや家具
組立て等の木材工業に、また段ボール、合紙、紙
管、紙器、製袋などの紙加工に利用できる。特に
高度の耐水性を要求される用途に利用できる。 〔 実施例〕 以下に本発明を実施例によつて具体的に説明す
る。しかしながら、これらの実施例によつて本発
明は何ら限定されるものではない。 実施例 1 イソブチレン−無水マレイン酸共重合体(共重
合モル比1:1、平均重合度400、粉末:クラレ
イソプレンケミカル(株)製 商品名イソバン−04)
をアンモニア雰囲気下で180℃に加熱し、イソブ
チレン−無水マレイン酸−マレインイミド共重合
体(共重合モル比1:0.5:0.5)を得た。 このイソブチレン−無水マレイン酸−マレイン
イミド共重合体(以下、酸イミド共重合体と略記
す)300重量部、工業用25重量%、アンモニア水
50重量部、水700重量部の割合で混合し、85℃で
2時間撹拌し、固形分30重量%の均一な酸イミド
共重合体水溶液を調製した。 この水溶液300重量部にスチレン−ブタジエン
共重合ゴムラテツクス(固形分48重量%、住友ノ
ーガタツク(株)製 商品名KS−207)400重量部、
充填剤として重質炭酸カルシウム(備北粉化工業
(株)製 商品名BF−100)300重量部を加え、充分
に撹拌し、固形分58.2重量%の粘稠液をつくり、
この粘稠液100重量部にN,N,N′,N′−テトラ
グリシジル−1,3−キシリレンジアミン(エポ
キシ当量100、三菱瓦斯化学(株)製 商品名Tetrad
−X)10重量部を添加し、よく撹拌して本発明の
接着剤を調製した。 一方、比較のために、上記粘稠液100重量部に
3種の多官能性エポキシ化合物をエポキシ基の数
が上記本発明の接着剤中に存在する数と同じくな
る量添加し、よく撹拌して接着剤を調製した。す
なわち、エポキシ当量が150のポリエチレングリ
コールジグリシジルエーテル(2官能性エポキシ
化合物、ナガセ化成(株)製)を用いた場合には該エ
ポキシ化合物15重量部を、エポキシ当量が130の
オルトトルイジンジグリシジルアミン(アミノ窒
素原子を有する2官能性エポキシ化合物、日本化
薬(株)製 商品名GOT)を用いた場合には該エポ
キシ化合物13重量部を、およびエポキシ当量150
のグリセロールトリグリシジルエーテル(3官能
性エポキシ化合物、ナガセ化成(株)製)を用いた場
合には該エポキシ化合物15重量部を、各々上記粘
稠液100重量部に添加し、撹拌して接着剤を調製
した。 上記接着剤を用い、JIS K−6852「接着剤の圧
縮せん断接着強さ試験方法」に示された方法に準
じ、接着強さを測定した。接着は、厚さ10mmの樺
材(マサ目)を被着体とし、両面に約100g/m2
ずつ塗布し、温度20℃、相対湿度65%で60分間、
約10Kg/cm2の圧力で圧締することによつて行なつ
た。圧縮せん断接着強さは接着完了後上記雰囲気
中で7日間養生してから測定した。その結果を第
1表に示した。
【表】
【表】 第1表から第3級アミノ窒素をもつ4官能性エ
ポキシ化合物、すなわち、N,N,N′,N′−テ
トラグリシジル−1,3−キシリレンジアミンを
配合してなる実施例1の接着剤のみが、連続煮沸
試験において接着強さ、それも充分な接着強さを
示すことが判る。 実施例2および比較例4〜5 実施例1と同様の方法にて調製した酸イミド共
重合体水溶液(固形分30重量%)300重量部に、
酢酸ビニル−メチルメタクリレート共重合体水性
エマルジヨン(固形分46重量%、ニコシ(株)製商品
名CH30)300重量部、水100重量部および重質炭
酸カルシウム300重量部を加え、固形分52.8重量
%の粘稠液を調製した。この粘稠液100重量部に
N,N,N′,N′−テトラグリシジル−1,3−
キシリレンジアミン5重量部を混合し、本発明の
接着剤を得た。 この接着剤を用い、実施例1と同様にして、ま
た圧縮時間を24時間とする以外は実施例1と同様
にして樺材を接着し、次いで接着強さを測定し
た。その結果を第2表に示した。 また、比較のために現在耐水性接着剤として一
般に使用されているユリア樹脂接着剤(濃縮ユリ
ア樹脂水溶液に硬化剤としてユリア樹脂100重量
部に10重量%の塩化アンモニア水溶液10重量部を
配合してなる接着剤、三井東圧化学(株)製 商品名
ユーロイド#22)、レゾルシノール接着剤(レゾ
ルシノール樹脂水溶液に硬化剤として粉末状パラ
ホルムアルデヒドをレゾルシノール樹脂100重量
部に対して15重量部配合してなる接着剤、コニシ
(株)製 商品名KR15)を用い、上記と同様にして
接着性能について調べた。その結果を第2表に併
示した。
【表】 第2表から明らかなように、本発明の接着剤の
場合は1時間の圧締(冷圧)でも連続煮沸試験で
大きな接着強さを示す。一方、ユリア樹脂接着剤
の場合は煮沸繰返し試験および連続煮沸試験の両
煮沸試験で接着強さが0であり、またレゾルシノ
ール樹脂接着剤の場合は24時間の圧締では連続煮
沸試験での接着強さが良好であるが、1時間の圧
締では充分な接着強さが発現されない。 実施例 3 還流冷却器つき四つ口フラスコに、シクロヘキ
サン100mlとメチルエチルケトン50mlとの混合溶
媒、酢酸ビニル20g、無水マレイン酸10g、マレ
インイミド10gならびに触媒として過酸化ベンゾ
イル0.5gを仕込み、撹拌下に80℃で3時間反応
を行ない、重合物の懸濁液を得た。この懸濁液を
室温に冷却後、過乾燥し、白色粉末状の重合物
を得た。この重合物は、酢酸ビニル:無水マレイ
ン酸:マレインイミドの共重合モル比が1:
0.5:0.5の三元共重合体であつた。 この三元共重合体20重量部、水酸化ナトリウム
4重量部および水80重量部を75〜80℃で2時間混
合し、固形分23.1重量%の均一な水溶液を調製し
た。 この三元共重合体水溶液300重量部にスチレン
−ブタジエン共重合ゴムラテツクス(商品名KS
−207)400重量部および重炭酸カルシウム(商品
名BF−100)300重量部を加え、充分に撹拌し、
固形分56.1重量%の粘稠液を調製した後、この粘
稠液100重量部に1,3−ビス(N−ジグリシジ
ルアミノメチル)シクロヘキサン(エポキシ当量
100、三菱瓦斯化学(株)製 商品名Tetrad−C)
100重量部を添加し、撹拌して接着剤を調製した。 この接着剤を用い、合板の製造のための接着、
スレート板/樺の接着、メラミン化粧板/樺の接
着を各々次の条件で実施し、その接着強さを測定
した。その結果を第3表に示す。なお、いずれの
場合も被着材の接着剤による汚染は認められなか
つた。 (1) 合板 被着材:厚さ2mmのラワン材、3プライ 接着剤塗布量:36g/900cm2(両面) 圧締条件:10Kg/cm2で60分間(20℃) 接着強さの測定:構造用合板の日本農林規格に
準じる。 (2) スレート板/樺 被着材:厚さ5mmのスレート板と厚さ10mの樺
材(マサ目) 接着剤塗布量:200g/m2(片面) 圧締条件:10Kg/cm2 60分間(20℃) 接着強さの測定:JIS K−6852に準じる (3) メラミン化粧板/樺 被着材:厚さ1.2mmのメラミン化粧板(住友ベ
ークライト(株)製)と厚さ10mの樺材(マサ
目) 接着剤塗布量:150g/m2(片面) 圧締条件:10Kg/cm2で60分間(20℃) 接着強さの測定:JIS K−6852に準じる
【表】 第3表は、本発明の接着剤がいずれの被着材で
も連続煮沸試験において充分なる接着強さを与え
ることを示す。特に、本発明の接着剤は、構造用
合板の日本農林規格において連続煮沸試験に合板
し(ラワン材の場合は7Kg/cm2以上の接着強さを
示す)、特類の耐水接着性を示す。 実施例 4 還流冷却器つき四つ口フラスコにシクロヘキサ
ン100ml、メチルエチルケトン50mlの混合溶媒、
スチレン24g、無水マレイン酸10g、マレインイ
ミド10gおよび触媒として過酸化ベンゾイル0.5
gを仕込み、撹拌下に80℃、3時間反応を行ない
重合物の懸濁液を得た。この懸濁液を室温に冷却
後、乾燥し、白色の粉末を得た。この粉末はスチ
レン:無水マレイン酸:マレインイミドの共重合
モル比1:0.5:0.5の三元共重合体であつた。 この三元共重合体200重量部、水酸化ナトリウ
ム40重量部および水800重量部を75〜80℃で混合
し、固形分23.1重量%の均一な水溶液を調製し
た。 この三元共重合体水溶液300重量部に、クロロ
プレンゴムラテツクス(固形分47重量%、昭和ネ
オプレン(株)製 商品名ネオプレンラテツクス115)
400重量部および重質炭酸カルシウム300(商品名
BF−100)重量部を加え、撹拌して固形分557重
量%の粘稠液を作り、この粘稠液100重量部にN,
N,N′,N′−テトラグリシジル−4,4−ジア
ミノフエニルメタン(エポキシ当量120、住友化
学工業(株)製 商品名スミエポキシELM−434)5
重量部を添加し、よく混合して接着剤を調製し
た。 この接着剤を用い、実施例3の合板製造と同様
の方法にして合板を製造し、接着強さの測定に供
した。測定結果を第4表に示す。
【表】 実施例 5 メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合
体とアンモニアを60℃で反応させた後、さらに
185℃に加熱し、メチルビニルエーテル:無水マ
レイン酸:マレインイミドの共重合モル比1:
0.64:0.36の三元共重合体を得た。 この三元共重合体200重量部、水酸化ナトリウ
ム40重量部および水800重量部を75〜80℃で2時
間混合し、固形分23.1重量%の均一な水溶液とし
た。 この三元共重合体水溶液300重量部にアクリル
酸エステル共重合体水性エマルジヨン(固形分54
重量%、コニシ(株)製 商品名ボンドCE151)400
重量部、重質炭酸カルシウム(商品名BF−100)
300重量部を加え、撹拌して固形分58.5%の粘稠
液を作り、この粘稠液100重量部にN,N′,N′,
N−テトラグリシジル−1,3−キシリレンジア
ミン5重量部を添加し、よく混合して接着剤を調
製した。 これらの接着剤を用いて、段ボール板用の厚さ
0.3mmのクラフト紙(面積5×15cm2)2枚を室温
(20℃)で貼り合せ、室温で7日間養生後沸騰水
中に浸せきし剥離状態を観察した。その結果、本
実施例5で調製した本発明の接着剤で接着したク
ラフト紙は沸騰水中に72時間浸せき後も全く剥離
は見られなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (i) マレインイミド又はそのN−置換誘導体
    に基づく繰返し単位、不飽和カルボン酸又はそ
    の誘導体に基づく繰返し単位、およびこれらと
    共重合可能な不飽和化合物に基づく繰返し単位
    からなる多元共重合体の水溶液、 (ii) 重合体水性エマルジヨン、および (iii) 一般式 (式中、Dは炭素数1〜12のアルキレン基、ア
    リレーン基、アルキレンジオキシ基またはスル
    ホニル基を示す)で表わされるN,N−ジグリ
    シジルアミノ基含有化合物、 からなる高度耐水性接着剤。 2 重合体水性エマルジヨンが、ゴムラテツク
    ス、酢酸ビニル系重合体エマルジヨンまたはアク
    リル酸エステル系重合体エマルジヨンである特許
    請求の範囲第1項記載の接着剤。
JP10144884A 1984-05-18 1984-05-18 高度耐水性接着剤 Granted JPS60245680A (ja)

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