JPH0371527B2 - - Google Patents

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JPH0371527B2
JPH0371527B2 JP12823186A JP12823186A JPH0371527B2 JP H0371527 B2 JPH0371527 B2 JP H0371527B2 JP 12823186 A JP12823186 A JP 12823186A JP 12823186 A JP12823186 A JP 12823186A JP H0371527 B2 JPH0371527 B2 JP H0371527B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
pile
constructed
type
expanded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP12823186A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62288214A (ja
Inventor
Teruo Abe
Yoshuki Yokoyama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
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Publication of JPS62288214A publication Critical patent/JPS62288214A/ja
Publication of JPH0371527B2 publication Critical patent/JPH0371527B2/ja
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  • Piles And Underground Anchors (AREA)
  • Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 ≪産業上の利用分野≫ 本発明は拡底杭工法に係り、さらに詳しくは土
留壁または場所打ち杭に用いられる壁式拡底杭工
法に関するものである。
≪従来の技術≫ 単本当たりの杭支持力を増大させるための拡底
杭は、特開昭59−185220号公報および特公昭55−
525号公報に開示されている。
これら開示されている拡底杭は、特殊な掘削機
を用いて孔底部の円錐状またはオベリスク状に全
方向に拡幅掘削して基礎を築造している。
≪発明が解決しようとする問題点≫ しかしながら、従来の拡底杭においては、以下
に列挙するような種々の問題があつた。
まず、第6図A,Bに示すように、従来の拡
底杭aを山留壁bに近接して築造し、かつ地中
梁cを介して地下外周柱dをこの拡底杭で支持
する場合など、柱dと拡底杭aとの径の相違に
より山留壁からの柱芯と杭芯との距離が異なる
こととなる。このため、地下外周柱と拡底杭と
の間に偏心eが生じて上部荷重は拡底杭に正し
く伝達されないばかりか、中間の地中梁に上部
荷重による曲げ応力、剪断力が生じるという構
造上の問題点があつた。
従来の拡底杭は土留壁の基礎と一体に形成さ
れる場合など全方向の拡底部があるため、土留
壁と拡底杭とは垂直面で面一とならず、土留壁
を境界線からこの拡底部だけ離さざるを得なく
なり、土地有効利用上不利となる問題点があつ
た。
従来の拡底杭の拡底部は円錐形またはオベリ
スク形をなし、周面では地盤との摩擦力が期待
されなく沈下量が増大する恐れがあるという構
造上の問題点があつた。
従来の拡底杭は上部円柱断面積と拡底部断面
積との比率が大となり、水平剛性が小さいとい
う構造上の問題があつた。
従来の拡底杭は杭長の杭径に対する比率が小
となり、設計指針(例えば東京都の指導要項で
は杭長/杭径≦10の場合には杭耐力を低減する
こととする)に低触し、支持耐力の低減を余儀
なくされるという構造上の問題点があつた。
従来の拡底杭は有効径Dが大となり、杭間隔
≧2D以上とする設計指針に適合させる場合に
は、適正な杭の配置計画ができないという構造
上の問題点があつた。
従来の拡底杭は、拡底面が広くなり、地盤性
状によつては円錐形状面が崩れやすいという施
工上の問題点があつた。
本発明は上述した従来の問題点を鑑みてなされ
たものであつて、土地有効利用の促進、最適断面
による構造設計の安定化および施工精度の大幅な
向上をもたらす壁式拡底杭工法を提供することを
目的とする。
≪問題点を解決するための手段≫ 上記の目的を達成するため本発明の壁式拡底杭
工法によれば、敷地境界線に近接して構築される
土留壁また場所打ち杭の拡底杭工法において、対
向する両側間を掘削または拡幅掘削かつ排土する
手段を用いて、地盤を所定深さまで掘削かつ排土
して上部孔を形成し、さらに支持地盤まで前記敷
地境界線と平行な方向にのみ裾拡がり状に壁形に
溝掘削かつ排土して拡底部孔を形成し、次いで孔
内に剛性材を建込み、その後コンクリートを打設
し、もつて拡底部を長方形状の水平断面およびほ
ぼ台形状の垂直断面を有する壁形に形成して壁式
拡底杭を構築し、該壁式拡底杭が上記土留壁また
は場所打ち杭と一体的に敷地境界線に近接して構
築されてなるのである。
≪実施例≫ 以下、本発明の好適な実施例について添附図面
を参照にして詳細に説明する。
第1図は本発明の工法を利用して敷地境界線1
3に近接して構築された地下構造物を示してい
る。
この地下構造物では、a〜a′方向にテーパー面
4を有する壁式拡底杭1が敷地境界線13に近接
した位置に土留壁10(本実施例では壁式連続壁
10)とほぼ等厚に一体に構築されている。そし
て、支持地盤14に安定して定着され、この支持
地盤14より十分な地盤反力を得ている。また、
この壁式拡底杭1は上部構造物(図示せず)を支
える地下外周柱12の基礎としても用いられてい
る。すなわち、地下外周柱12はより広いスペー
ス空間を得るために地中梁11に定着され、組込
み部6を介して壁式連続壁10の一部に組込まれ
ている。
これによつて、この地下構造物は全体として剛
構造を有する一体構造となつている。
次に同図を参照して壁式拡底杭の構築方法を壁
式連続壁10と関連して説明する。
はじめに土質条件、施工条件に応じて最適な掘
削機が選定される。この掘削機は、例えば本発明
者により実開昭60−172891号公報に開示された特
殊形状バケツト100が用いられる。
第4図はこの特殊形状バケツトを示す側面図で
ある。この特殊形状バケツト100はバケツトが
三角形をなし、開位置の最大幅が閉位置の幅より
大なるという特徴を有する。この特殊形状バケツ
ト100を用いて、まず壁面安定処理を施しつつ
所定深さL1まで全断面掘削し、壁式連続壁10
および壁式拡底杭上部5の壁形空洞を形成する。
このとき、壁式拡底杭1の位置では、さらに支持
層到達点まで深さL2だけ余掘して、拡底部2の
一部となる直方体3(斜線で示す)を形成する。
次に、この特殊形状バケツト100を深さL1
から深さL2まで漸次a〜a′方向に開きながら孔
壁を押圧しながら削り、その後削つた土砂を排土
して、敷地境界線と平行な方向にのみ裾拡がり状
になつたテーパー面4を形成する。そして、所定
の壁式連続壁空洞および壁式拡底部孔が形成され
たならば鉄筋籠を建込み、コンクリートを打設し
て施工を完了する。
このようにして、壁式連続壁と壁式拡底杭とが
一体形の土留壁は、より敷地境界線に近接した位
置に同時にかつ安全に構築されることになる。
なお、上述の実施例では壁式拡底杭の上部5を
土留壁10と同一にしたが、第2図のように、土
留壁10の下方部に構築し、その上端にて土留壁
10を支保するようにしてもよい。この場合にも
土留壁10と壁式拡底杭1とは一体かつ同時に構
築される。
また、壁式拡底杭は、第3図のように多段の台
形垂直断面を有する壁式であつてもよい。
さらに、上述の第1実施例では壁式連続壁と壁
式拡底杭と地下外周柱とが一体形の土留壁を例示
したが、この工法によれば、第5図A,Bに示す
ように、土留壁10aに近接して単独に地下外周
柱12aを構築する場合も、地下外周柱と壁式拡
底杭1aとを一体かつ面一に構築できることは勿
論である。
≪発明の効果≫ 以上のように、本発明の壁式拡底杭工法による
壁式拡底杭によれば、拡底部を壁式にしたので地
下連続壁と拡底杭とを一体にあるいはこれに近接
して構築でき、しかも必要な場合には地中連続壁
と拡底杭の垂直面を面一とすることができるの
で、地中連続壁に組込まれた地下外周柱または地
下連続壁に近接する地下外周柱を、より敷地境界
線に近接して構築でき、従つて土地の有効利用が
図られる。
また、以下に説明する構造設計上種々の利点を
生ずる。
すなわち、拡底部は平行な垂直面を有する壁形
なので、この垂直周面では地盤と周面摩擦力が期
待でき、杭支持力はその周面摩擦力と先端支持力
との和となり、沈下に対して安全側に働くことに
なる。
また、拡底部の長手方向軸に平行な水平剛性
は、従来の円錐形の拡底杭よりも大きいので、杭
配置を考慮すれば地震に対して有効に働くことに
なる。
また、杭長の杭径に対する比率が大であるの
で、設計指針に抵触しにくく、従つて杭耐力の低
減に対し有利となる。
また、拡底部は長方形断面を有するので、その
短辺方向に沿つた杭配置により適正な杭間隔を保
持できる。
さらに、施工上の利点として、拡底部を裾拡り
状に壁形に溝掘削するので、この裾拡り面では溝
堀りのアーチアクシヨンが働き孔壁が崩れにく
く、施工精度の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る工法を利用して構築した
地下構造物の全体斜視図、第2図および第3図は
それぞれ本発明により構築された壁式拡底杭の別
の実施例を示す斜視図、第4図は本発明に用いら
れる掘削機の一例を示す側面図、第5図は本発明
の他の実施例により構築した地下構造物を示し、
第5図Aはその平面図、第5図BはそのV−V断
面図、第6図は従来の拡底杭を用いた地下構造物
を示し、第6図Aはその平面図、第6図Bはその
−断面図である。 1,1a……壁式拡底杭、2……拡底部、4…
…テーパー面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 敷地境界線に近接して構築される土留壁また
    は場所打ち杭の拡底杭工法において、対向する両
    側間を掘削または拡幅掘削かつ排土する手段を用
    いて、地盤を所定深さまで掘削かつ排土して上部
    孔を形成し、さらに支持地盤まで前記敷地境界線
    と平行な方向にのみ裾拡がり状に壁形に溝掘削か
    つ排土して拡底部孔を形成し、次いで孔内に剛性
    材を建込み、その後コンクリートを打設し、もつ
    て拡底部を長方形状の水平断面およびほぼ台形状
    の垂直断面を有する壁形に形成して壁式拡底杭を
    構築し、該壁式拡底杭が上記土留壁または場所打
    ち杭と一体的に敷地境界線に近接して構築されて
    なることを特徴とする壁式拡底杭工法。
JP12823186A 1986-06-04 1986-06-04 壁式拡底杭工法 Granted JPS62288214A (ja)

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JP12823186A JPS62288214A (ja) 1986-06-04 1986-06-04 壁式拡底杭工法

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JPS62288214A JPS62288214A (ja) 1987-12-15
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JPH04153409A (ja) * 1990-09-20 1992-05-26 Futamura Masami 近接線位置に外壁面がある大きい強度を有する接続壁、連結壁、付合せ壁等の大断面地中壁又は大きい強度を有する接続壁、連結壁、付合せ壁等の大断面地中壁
JP6401590B2 (ja) * 2014-11-28 2018-10-10 株式会社竹中工務店 地盤改良構造
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