JPH0371458A - 光磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気光学効果を利用して情報の記録。

再生、消去を行う光磁気記録再生装置に関する。

［従来の技術］ 情報処理の高度化に伴って、情報ファイル装置の大容量
化、高密度化が要求されており、書換え可能な高密度記
録装置としての光磁気記録再生装置が注目されている。

従来におけるこの種の光磁気記録再生装置は、光磁気記
録媒体に垂直磁化膜を用いるので、磁化膜自体に磁化に
伴う大きな反磁界に打ち勝つ高い保磁力を必要とし、ま
た記録装置自体にも磁化膜の膜面に垂直な方向の磁界を
発生する強力な磁界発生源を要し、更にカー効果による
反射光偏光面の回転量を光強度変化へ変換するために偏
光ビームスプリッタ、各波長板等の偏光光学部品が必要
であって光学系が複雑となり、装置の小型化、軽量化が
難しく、そのためアクセス又はデータ転送速度の高速化
が困難であるなどの多くの問題があった。

この対策として本発明者は、光磁気記録媒体に面内磁化
膜を用い、その磁化膜面内方向に、磁化の向き又は大き
さによって情報を記録し、その光磁気記録媒体に磁化の
向きと略直交する向きに光を入射し、光磁気記録媒体の
磁化の向き又は大きさに応じて得られる反射光の光強度
に基づき記録情報を再生する光磁気記録再生方式及びそ
の装置について既に提案している（特願昭６３−４４８
５１号。

特願昭６３−１９８２８７号）、この光磁気記録再生方
式は光磁気記録媒体それ自体には高い保磁力を必要と廿
ず、磁化膜の材料選択の範囲が広がり、高出力、高信頼
性の材料を用いることが出来、しかも高磁束効率なリン
グ型磁気ヘッドを用いることで磁界発生源の構成も容易
となり、また記録情報を直接光強度変化に変換すること
によって光学系を簡単にでき、且つ高い再生信号出力が
得られるなど優れた特性を有している。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが先に提案した光磁気記録再生装置にあっては、
斜め入射光の最適な入射方向が特定されておらず、光磁
気記録媒体において面振れが発生した場合には、良好な
再生信号が得られにくくなるという問題点が光学系にあ
った。

本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、光磁
気記録媒体の面振れに対して安定な構成であり、良好な
再生信号を得ることができる光磁気記録再生装置を提供
することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明に係る光磁気記録再生装置は、磁化の向きまたは
大きさによって情報がその面内方向に記録されている光
磁気記録媒体に対し、斜め入射光を用いて、情報の記録
、再生及び消去のうち少なくとも情報の再生を行う装置
において、前記斜め入射光の入射面を、前記光磁気記録
媒体の記録トラックと略直交する方向としていることを
特徴とする。

（作用〕 本発明にあっては、情報の記録、再生及び消去のうち少
なくとも情報の再生動作に用いる斜め入射光の入射面を
光磁気記録媒体の記録トラックと略直交する方向に設定
する。そうすると光磁気記録媒体が面振れを起こした際
に、斜め入射光の光磁気記録媒体上の照射位置ずれはト
ラックずれとなり、トラックサーボ等を用いてこの位置
ずれを補償できる。

〔原理〕

光が光磁気記録媒体に斜めに入射される際の問題点を説
明する。第２図は光磁気記録媒体への斜め入射光の入射
状態を示す模式図である。光が光磁気記録媒体に入射角
θにて斜めに入射された場合に、光磁気記録媒体面が上
下方向（第２図２方向）に面振れを起こすと、そのビー
ム集光位置は光入射面方向（第２図Ｘ方向）にずれる。

ここで面振れの大きさをΔ２．ビーム集光位置の位置ず
れをΔＸとすると、下記（１）式が戒り立つ。

ΔＸ冨Δｚ−ｔａｎ　θ　　　・・・（１）ここで、十
分な再生出力を得るためには、入射角θは３０〜６０°
であることが望ましく、この場合には上記（１）弐によ
りΔＸとΔＺとは同程度の大きさとなる。

ところで記録情報を誤りなく記録、再生及び消去するた
めには、ΔＸの大きさは、記録情報ビットの大きさ（例
えば０．８μｍ）より十分に小さくなければならず、サ
ブミクロンの大きさ（例えば０．１μｍ）が必要である
。ところがフォーカスサーボによりΔ２をサブミクロン
以下の大きさにすることは、その値が小さい（通常焦点
深度以下）ので、困難である。

本発明者は、フォーカスサーボに比べて容易であるトラ
ックサーボを用いて位置ずれ（ΔＸ）を低減する方法を
考案した。

斜め入射光の光磁気記録媒体への入射面を記録トラック
横断方向とすると、光磁気記録媒体が上下に面振れを起
こした際に、そのビーム集光位置の位置ずれをトラック
ずれにすることができる。

そして、トラックサーボを用いてトラックずれを補償す
れば、面振れに伴う位置ずれを補償できる。

なお、このような方法にて位置ずれを補償しても、厳密
には焦点は一致していないが、フォーカスサーボの作動
が困難である焦点深度内にあってはビーム径は合焦時と
変わらず、フォーカスずれは十分に小さいので、実用面
での問題はない。

次に、この方法における入射光のビーム径及びそのビー
ム形状について説明する。第３図は記録トラック２０上
におけるビームスポット３０の形状を示す模式図である
。

ビーム径がトラック幅より大きいビームスポット３０で
は（第３図（ａ））、ビーム集光位置がトラ・ンり２０
の幅方向（第３図Ｘ方向）に多少ずれても、トラック２
０へのビーム照射面積はほとんど変わらないので、トラ
ックサーボを作動させなくても再生は可能である。トラ
ック２０の長平方向（第３図Ｘ方向）にビーム幅が広が
ると再生分解能は低下するので、第３図（ｂ）に示すよ
うな、トラック２０の長手方向には短く、幅方向には長
い形状を有するビームスポット３０がより好ましい。

ただし、トラック間にも記録される磁化膜が存在する時
は、このビームスポット形状は再生時のみ有効である。

（実施例］ 以下、本発明の実施例について具体的に説明する。

第１図は、本発明に係る光磁気記録再生装置の要部の構
成を示す模式図であり、図中１は光磁気記録媒体である
光磁気ディスク、２は光磁気ディスク１の上方に設けら
れたリング型磁気ヘッドである。光磁気ディスク１は、
面内方向に磁化される面内磁化膜を使用している。光磁
気ディスク１は情報の記録トラックが同心円状または螺
旋状に形成され、その軸心周りに高速で回転している。

リング型磁気ヘッド２のヨーク両端は光磁気ディスク１
の円周方向に配されており、リング型磁気ヘッド２は光
磁気ディスク１の円周方向に磁界を印加する。

光磁気ディスクｌの下方には、光磁気ディスク１に照射
されるレーザ光を出射する半導体レー・ザ３、光磁気デ
ィスク１からの反射光を受光するフォトダイオード８が
設けられており、また光磁気ディスク１の下方近傍には
対物レンズ６が配設されている。半導体レーザ３及び対
物レンズ６間には、半導体レーザ３側から順に集光レン
ズ４．整形用プリズム５が設けられ、対物レンズ６及び
フォトダイオード８間には集光レンズ７が設けられてい
る。

次に、動作について説明する。

まず情報の記録動作について説明する。半導体レーザ３
から発生させたレーザ光を、集光レンズ４、整形用プリ
ズム５を経て対物レンズ６によって光磁気ディスク１の
面内磁化膜に集光照射する。

そして面内磁化膜の温度をキュリー点近くまたは補償温
度以上まで上昇させて、照射個所の保持力を低下させ、
当初の磁化方向とは逆方向の外部磁界をリング型磁気ヘ
ッド２から加えて、局所的に面内磁化膜の磁化方向を反
転させ、情報の記録を行う。

情報の消去時には、当初の磁化方向と同方向の外部磁界
を印加すると共に集光されたレーザ光を照射することに
より、記録された情報を消去する。

なお、リング型磁気ヘッド２による外部磁界を高周波で
反転させることにより、記録及び消去を同時に行うこと
ができる。

情報の再生時には、半導体レーザ３から発生させた直線
偏光を集光レンズ４．整形用プリズム５及び対物レンズ
６を経て光磁気ディスク１の面内磁化膜の所要部位に照
射する。この際、光入射面は、光磁気ディスク１の記録
トラックの長手方向に略直交し、またこの長手方向に面
内磁化された磁化方向とも略直交する。また、光磁気デ
ィスクｔの径方向における対物レンズ６の開口径を、そ
の円周方向における対物レンズ６の開口径より予め狭く
しておくことにより、光磁気ディスク１の幅方向（記録
トラックの幅方向）における幅が、光磁気ディスク１の
円周方向（記録トラックの長手方向）における幅より長
いような形状をなすビームスポット（第３図（ｂ）参照
）を、記録トラック上に形成する。なお、対物レンズ６
上に遮光マスキングを施すか、または整形用プリズム５
の斜面角度を変更するか、または整形用プリズム５と半
導体レーザ３との配置を変更するか等により、対物レン
ズ６における開口形状は変えることができる。光磁気デ
ィスク１の面内磁化膜に入射されたＰ偏光を主成分とす
る光は、磁化の向き、大きさに応じた光強度の反射光と
なる。この反射光を対物レンズ６及び集光レンズ７を経
てフォトダイオード８に入射し、反射光の光強度に応し
た電気信号に変換して情報を再生する。

次にトラックサーボについて説明する。トラックサーボ
用のウオブリングビットを設けた光磁気ディスクｌを用
いることにより、フォトダイオード８にてトラック誤差
信号を得、このトラック誤差信号に基づいて対物レンズ
６の駆動制？ｉｌ信号を得る。そしてこの駆動制御信号
に応じて、対物レンズ６を光磁気ディスク１の径方向に
駆動させることにより、トラックサーボを行う。なお、
トラック溝付きの光磁気ディスク１を用い、４分割され
たフォトダイオード８を用いるヘテロゲイン法等によっ
て、トラック誤差信号を得るようにしてもよい。

本発明のＡ磁気記録再生装置では、斜め入射光の入射面
を記録トランクの長手方向に略直交する方向としている
ので、光磁気ディスク１に面振れが発生しても、集光位
置の位置ずれはトラックずれに置換わる。そこで上述の
トラックサーボを行うことにより、この位置ずれを補償
する。

本発明の装置と従来の装置とにおいて得られる再生信号
品質を比較した実験結果について説明する。

本発明の実験例では、第１図に示す構成において、対物
レンズ６の開口数（Ｎ、Ａ、　）を０．７１．半導体レ
ーザ３から発生されるレーザ光の波長を８３ＯｎＩ１１
とし、光磁気ディスク１をトラック幅０．８μｍ。

トラックピッチ１．６μｍの溝付きタイプとし、光磁気
ディスクｊはビット長０．８μｍで円周方向に磁化して
記録されており、その回転数を３６０Ｏｒｐｍとし、ビ
ームスポット形状は円形とし、ヘテロゲイン方式のトラ
ックサーボを用いた。従来の装置は、その入射面が記録
トラックの長手方向と一敗するように、第１図における
光学系を第１図の状態から９ｒ回転させた構成を有する
こととし、また部品仕様、記録条件、再生条件等は上述
の本発明の実験例と全く同じにした。

何れの装置においても光磁気ディスクにおける面振れの
最大振幅は±１．０μｍであったが、従来の装置ではそ
のＣ／Ｎ　　（キャリアノイズ比）が２３ｄｌかなかっ
たのに対して、本発明の装置では４５ｄＢという極めて
優れたＣ／Ｎを達成できて高い再生信号品質を得ること
ができた。

〔発明の効果〕

以上詳述した如く本発明の光磁気記録再生装置では、斜
め入射光の入射面を光磁気記録媒体の記録トラックと略
直交する方向としているので、特別な装置構成とするこ
となしに、光磁気記録媒体の而振れに対して良好な再生
信号品質を得ることができ、装置の信頼性を高めること
ができる等、本発明は優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る光磁気記録再生装置の要部構成を
示す模式図、第２図は光磁気記録媒体が而振れを起こし
た際のビーム集光位置の位置ずれを説明するための模式
図、第３図は記録）・ラック上のビームスポット形状を
説明するための模式図である。 １・・・光磁気ディスク　２・・・リング型磁気ヘッド
３・・・半導体レーザ　４・・・集光レンズ　５・・・
整形用プリズム　６・・・対物レンズ　７・・・集光レ
ンズ８・・・フォトダイオード　２０・・・記録トラッ
ク３０・・・ビームスボッｌ−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、磁化の向きまたは大きさによって情報がその面内方
   向に記録されている光磁気記録媒体に対し、斜め入射光
   を用いて、情報の記録、再生及び消去のうち少なくとも
   情報の再生を行う装置において、 前記斜め入射光の入射面を、前記光磁気記録媒体の記録
   トラックと略直交する方向としていることを特徴とする
   光磁気記録再生装置。