JPH08221838A - 光磁気記録再生装置 - Google Patents

光磁気記録再生装置

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Publication number
JPH08221838A
JPH08221838A JP2372895A JP2372895A JPH08221838A JP H08221838 A JPH08221838 A JP H08221838A JP 2372895 A JP2372895 A JP 2372895A JP 2372895 A JP2372895 A JP 2372895A JP H08221838 A JPH08221838 A JP H08221838A
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JP
Japan
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light
magneto
phase
optical recording
control means
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Application number
JP2372895A
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English (en)
Inventor
Jiichi Miyamoto
治一 宮本
Takeshi Shimano
健 島野
Hisataka Sugiyama
久貴 杉山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 光磁気記録再生装置において、位相制御手段
4を光路中に設け、再生信号が最良となるように、位相
を、フィードバック制御あるいは、学習制御を行う。 【効果】 媒体の位相差や溝形状などにバラツキがあっ
ても、常に最良の状態で再生を行うことが可能となるた
め、特にランド/グルーブ記録など狭トラック記録時に
もクロストークなしに再生が行えるため、3Gb/in
2以上の高密度光磁気記録が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,光磁気記録再生装置、
特にトラック幅が光のスポットよりも小さい高密度光磁
気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に従来の光磁気記録再生装置の構成
例を示す。光ヘッド3上に搭載されたレーザ311から
発せられたレーザ光は、コリメートレンズ312で平行
光にコリメートされ、ビームスプリッタ324を経て、
さらに、レンズ321で集光され光磁気記録媒体8に光
スポット21を形成する。光スポット21の光磁気記録
媒体8上での位置は、光スポット走査制御手段63によ
り,レンズ321及び、光ヘッド3を移動することによ
り制御されている。光磁気記録媒体8からの反射光はビ
ームスプリッタ324により、光検出手段33に導かれ
る。光検出器33からの再生信号は再生回路93で処理
され、再生データに変換される。これらの再生全般の制
御はコントローラ55により行われている。
【0003】図9にこの従来の光ヘッドの具体的構成の
一例を示す。レーザ311から発せられたレーザ光は直
線偏光しており、立上げミラー322及びレンズ321
を介して光磁気記録媒体8上に集光される。光磁気記録
媒体8の反射光は媒体上の記録情報に応じてカー回転を
受け、偏光面が若干(約1度)回転する。光検出手段3
3は、1/2波長板337、レンズ331、偏光ビーム
スプリッタ332及び、2つの光検出器333及び33
4から構成されている。再生光の偏光面は1/2波長板
337により約45度回転され、その後、ビームスプリ
ッタ332により、2つの成分に分解される。その結
果、2つの光検出器333及び334に到達した光の差
動出力から、再生光の偏光方向の面の変化を検出し、再
生信号とする。この方法については例えば、特開昭59
−191156に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例で
は、光ヘッドの光学素子や光磁気記録媒体が光学的な異
方性、旋光性、光学的位相差(リターデーション)や円
二色性(カー楕円率)を持っていたりすると、光検出部
に到達する光の偏光状態が変化してしまい、再生信号品
質が劣化したり、クロストーク(隣接情報の漏れ込み)
が増大したりする問題があった。
【0005】本発明の目的は、上記問題点を解決し、上
記の光ヘッドの光学素子や光磁気記録媒体の特性に依ら
ず、常に最適な光学的位相状態を実現し、クロストーク
のない高密度光磁気記録の再生を実現することの可能な
光磁気記録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に以下の手段を用いた。
【0007】(1)光発生手段と、該光発生手段より発
せられた光を光磁気記録媒体に集光照射する光集光手段
と、該集光手段に照射された光の反射光を検出する光検
出手段と、該光検出手段からの信号を用いて情報を再生
する再生手段を少なくとも有してなる光磁気記録再生装
置において、該反射光の位相を補正する位相制御手段
と、再生手段によって再生された情報をもとに前記位相
制御手段の位相を制御する再生制御手段を少なくとも設
けた。
【0008】これにより、再生信号をもとに位相制御手
段の位相をフィードバック制御することが、可能になる
ため、常に、最適な光学的位相状態を実現することが可
能となる。ここで、光学的位相状態とは、例えば、照射
した光の反射光のと同じ偏光面を持つ光(P偏光)と、
該偏光方向に垂直な偏光面を持つ光(S偏光)との間に
生じる位相差を言う。
【0009】(2)上記反射光の位相を制御する位相制
御手段と、該位相制御手段の位相を変化させる再生制御
手段と、該再生制御手段によって前記位相を変化させな
がら前記再生手段によって情報を再生し、再生された情
報をもとに前記位相制御手段の位相の最適値を算出し、
該最適値を記憶し、前記位相制御手段の位相を制御する
学習制御手段とを、少なくとも設けた。
【0010】これにより、位相の誤差による影響と本来
の再生信号との分離が難しく、位相の最適値を実時間検
出してフィードバックすることが困難な場合にも、位相
の最適値を算出して、前記位相制御手段の位相を最適値
に制御することが可能となるため、応用範囲が広がると
ともに、再生信号が微弱な場合でも誤動作することがな
く、安定度が増す。従って、特に高密度記録の際に有効
である。
【0011】上記の学習制御に当たっては、記録媒体と
して、学習用の記録マークがあらかじめ形成してある学
習領域を持ったものを用いるのが望ましい。
【0012】(3)光磁気記録媒体上の異なる領域を再
生するときには前記位相制御手段による位相制御量を異
なるものとした。
【0013】これにより、媒体内でのバラツキや媒体形
状の違いによらず常に最良の再生信号を得ることが可能
となる。また、例えば、媒体の溝部と溝間部の両方に情
報を記録するランド/グルーブ記録方式においても溝
部、溝間部の両方において最適な位相状態で再生を行う
ことが可能となる。
【0014】(4)前記位相制御手段として、前記反射
光の光路中に、該反射光に対する第1の1/4波長板、
1/2波長板、第2の1/4波長板を順に有し、前記1
/2波長版を前記反射光の光軸を中心に回転させる機構
を少なくとも有してなるものを用いた。
【0015】これにより簡単な回転機構のみで光学的位
相差を任意に調整することが可能となる。ここで、1/
4波長板とは、透過する光の位相のうち低速軸の偏光方
向の光の位相を高速軸の偏光方向の光の位相にたいして
1/4波長遅延させる働きを持つものを言い、1/2波
長板とは、透過する光の位相のうち低速軸の偏光方向の
光の位相を高速軸の偏光方向の光の位相に対して1/2
波長遅延させる働きを持つものを言う。
【0016】(5)前記位相制御手段として、前記反射
光の光路中に、該反射光に対する第1の1/4波長板、
第2の1/4波長板を順に有し、前記第1の1/4波長
板を前記光検出手段と一体して、前記反射光の光軸を中
心に回転させる機構を少なくとも有したものを用いた。
【0017】これにより簡単な回転機構のみで光学的位
相差を任意に調整することが可能となるとともに、部品
点数を削減することが可能となるため、低価格な光磁気
記録再生装置の実現が可能となる。前記回転機構として
は、例えば、ボイスコイルやステッピングモータを用い
た。
【0018】(6)前記第1の1/4波長板の高速軸あ
るいは低速軸を、前記反射光の偏光方向に略一致させ
た。
【0019】これにより、反射光の、位相差のうち、光
磁気再生信号成分に影響を与える成分の位相差を効率的
に補償することが可能となる。
【0020】(7)前記位相制御手段として、前記反射
光の光路中に、該反射光に対する高次位相板を少なくと
も有し、該高次位相板を低速軸あるいは高速軸の周りに
回転させる機構を少なくとも有するものを用いた。
【0021】これにより、さらに、簡単な機構で光学的
位相差を任意に調整することが可能となるとともに、部
品点数を削減することが可能となるため、より低価格な
光磁気記録再生装置の実現が可能となる。ここで、高次
位相板とは低速軸方向と高速軸の光の位相差を波長より
も大きくしたものを言う。
【0022】
【作用】本発明では、位相制御手段の位相を、再生信号
品質が最適になるようにフィードバック制御している。
このため、常に、最適な光学的位相状態を実現すること
が可能となる。この際、光磁気記録媒体の学習領域にお
いて位相制御量を変化させながら、再生を行い、この再
生信号をもとに、最適位相制御量を算出、記憶し、実際
のデータ再生の際に上記最適位相制御量の位相制御を行
うことにより、安定に、最適な光学的位相状態を実現す
ることが可能となる。
【0023】
【実施例】以下、実施例により、本発明の実施例を示
し、原理、作用効果について詳細に説明する。
【0024】《実施例1》図2に本発明の光磁気記録再
生装置の構成例を、図3にこの装置の光ヘッド3の構成
例を示す。
【0025】本実施例では、光発生手段31として波長
680nmの半導体レーザ311及びコリメートレンズ
312を用いた。必要に応じて、プリズムなどのビーム
整形手段を設けてもよい。半導体レーザの強度は自動光
強度制御機能を有する光強度制御手段71により制御さ
れる。光発生手段31から発せられた光22は、集光手
段32により光磁気記録媒体8上に集光される。集光手
段32は少なくとも1つのレンズ321からなる。この
例では、そのほかビームスプリッタ324及び立上げミ
ラー322を有している。光記録媒体8上に集光する対
物レンズ321の開口比を0.55とした。このため、
光磁気記録媒体8上の光スポット21の直径は1.1μ
mである。光スポットは走査手段6によって光記録媒体
8上の任意の位置に移動することができる。
【0026】この実施例では、走査手段6は、ディスク
状光磁気記録媒体8を回転させるモータ62と、自動焦
点制御と自動トラッキングの機能を有する自動位置制御
手段61を少なくとも有してなる。自動位置制御手段3
22は光磁気記録媒体8からの反射光23を利用してフ
ィードバック制御を行っている。光スポット21からの
反射光は、この例では、集光手段32中に有する偏光ビ
ームスプリッタ324によって、本発明の特徴である位
相制御手段4を通して、光検出手段33へと導かれる。
光検出手段33としては、レンズ331、偏光ビームス
プリッタ332及び、検出器333、334からなる偏
光検出器336を有してなる。光検出手段によって電気
信号に変換された、再生信号は復調回路などよりなる再
生手段91へと導かれ、記録情報が復調される。この再
生情報は、本発明の特徴の一つある再生制御手段52及
び中央制御手段51などよりなる主制御手段5へと送ら
れる。再生制御手段52は、位相制御手段4の位相制御
量を調節する。これらすべての動作は中央制御手段51
により監視制御されている。中央制御手段51は、外部
との記録再生情報のやりとりや記録などの制御も合わせ
て行う。
【0027】図4に上記位相制御手段4の構成の一例を
示す。反射光23に対する第1の1/4波長板41、1
/2波長板42、第2の1/4波長板43を順に有し、
前記1/2波長版42を前記反射光の光軸を中心に回転
させる機構を少なくとも有してなるものを用いる。この
時、第1の1/4波長板41の、低速軸あるいは高速軸
を照射した光の反射光のと同じ偏光面(P偏光)あるい
は該偏光方向に垂直な偏光面(S偏光)の方向に一致さ
せる。これにより、第1の1/4波長板を通過した光は
S偏光が右回り(左回り)円偏光に、P偏光は左回り
(右回り)円偏光にそれぞれ変換される。この光は1/
2波長板42で右回り円偏光は左回り円偏光に、左回り
は右回り円偏光に相互変換される。この際、1/2波長
板42の角度により、上記2つの円偏光の間に位相差が
生じる。この時、生じる位相差は1/2波長板42の角
度をαとすると、2αとなる。
【0028】次に、第2の1/4波長板43を通過する
ことにより、上記2つの円偏光は直交する2つの直線偏
光に再び変換される。この2つの直線偏光は反射光のS
偏光とP偏光に対応しているがその位相差は、2αだけ
ずれている。すなわち、図4の構成によりS偏光とP偏
光の間の位相差を任意に調整することが可能となる。こ
の際、調整は1/2波長板42の角度を反射光の光軸の
周りに回転させる簡単な機構で実現できる。回転機構と
しては、サーボ機能を有するボイスコイルモータを用い
た。
【0029】図5に位相制御手段4の他の例を示す。第
1の1/4波長板44、第2の1/4波長板45、ウォ
ラストンプリズム335を有することが特徴である。こ
れらの光素子を通った光は常光線24と異常光線25に
別れ、レンズ96を経て同一面上に配置された光検出器
でそれぞれ検出される。
【0030】次に、この装置を用いたときの効果を、従
来例と比較して説明する。
【0031】図7は従来の装置において、光磁気記録媒
体8のカー楕円率とトラック間クロストークとの関係を
調べたものである。ここで、光磁気記録媒体8として、
深さ90nmの溝部(グルーブ部)と溝間部(ランド
部)を交互に有するものをもちいた。ランド部、グルー
ブ部共に幅は0.6μmである。このような媒体のラン
ド部とグルーブ部の両方に情報を記録し、光スポット2
1がランド部にあるとき隣接するグルーブ部からの情報
の漏れ込み量の割合を対数表示で表したのが縦軸のクロ
ストーク量である。
【0032】図7では、光スポットがランド上にあると
きのクロストーク(ランド部から見たクロストーク1
1)と光スポットがグルーブ上にあるときのクロストー
ク(グルーブ部から見たクロストーク12)を示した。
カー楕円率が小さいときには両者共十分に小さい。すな
わちクロストークが小さい、しかしカー楕円率が0から
離れるに従い、クロストークが増大している。また、ラ
ンド部とグルーブ部でそのクロストーク量が異なってい
る。この例では、媒体のバラツキとして、カー楕円率を
例にあげたが、溝の深さや光ヘッド素子の光学位相差、
収差、焦点位置ずれなどが生じても、従来例では図7同
様にクロストークが増大する。ここで、カー楕円率と
は、そもそも、反射光が楕円偏光になる割合を示したも
のである。このことは、反射光のP偏光成分とS偏光成
分との間に位相ずれが生じていることにほかならない。
その他のバラツキについても同様で、すべて、反射光の
偏光の位相差に影響をあたえる。
【0033】本発明の実施例では、これらのバラツキ
を、再生光のP偏光とS偏光の間に位相差を加えること
で補償したものである。できる。本発明はこのことを利
用して、常に最良状態、例えば、再生信号のクロストー
ク成分が最小になるように位相制御して再生するように
したものである。
【0034】図8に本実施例の効果を示す。本実施例で
は、カー楕円率に応じて位相制御量13、14を変える
ことによりクロストーク11、12を常に−35dB以
下の低レベルに押さえることが可能となっている。
【0035】実際に種々の位相バラツキがある場合に、
その位相制御量13、14を正確に検出する手段とし
て、本実施例の再生制御手段52においては、再生手段
からの再生信号をもとに、検出ジッタ量(ノイズ)が最
小となるように位相制御手段4の位相制御量、すなわ
ち、1/2波長板42の回転角を調節している。
【0036】なお、この実施例の装置によって記録を行
う際には、光強度制御手段71よって、強度制御され
た、記録光22が光磁気記録媒体8上に照射され、光ス
ポット21を形成させる。この、光スポット21によっ
て媒体のキュリー温度付近まで熱せられた領域に、記録
磁区(図示せず)を形成する。この例では、記録磁区4
1の大きさとして、約0.6μmの幅を狙っている。ま
た、この実施例では、TbFeCo系記録膜を有する光
磁気記録媒体8を用いた。この媒体8のキュリー温度は
約200℃であった。従って、光強度としては、光磁気
記録媒体12上の約0.6μm幅の領域の温度が200
℃を超える強度に制御した。この時の光強度は6.5m
Wであった。このようにして、光磁気記録媒体12上の
約0.6μm幅の領域の温度がキュリー温度を超えてい
るときに、その領域付近に磁界印加手段(図示せず)に
より、変調磁界を印加する。これにより、前記、約0.
6μm幅の領域の磁化が変調磁界の方向に揃い情報記録
が行える。
【0037】《実施例2》図1に本実施例の構成図を示
す。本実施例では、光発生手段31として波長530n
mの高調波半導体レーザ311及びコリメートレンズ3
12を用いた。半導体レーザの強度は自動光強度制御機
能を有する光強度制御手段71により制御される。光発
生手段31から発せられた光22は、集光手段32によ
り光磁気記録媒体8上に集光される。光スポットは走査
手段6によって光記録媒体8上の任意の位置に移動する
ことができる。この実施例では、走査手段6は、ディス
ク状光磁気記録媒体8を回転させるモータ62と、自動
焦点制御と自動トラッキングの機能を有する自動位置制
御手段61を少なくとも有してなる。自動位置制御手段
322は光磁気記録媒体8からの反射光23を利用して
フィードバック制御を行っている。光スポット21から
の反射光は、この例では、集光手段32中に有する偏光
ビームスプリッタ324によって、本発明の特徴である
位相制御手段4を通して、光検出手段33へと導かれ
る。さらに、光検出手段33で検出された再生信号は、
主制御手段5に導かれる。本実施例では主制御手段5と
して、学習制御手段53と記憶手段であるメモリ54、
再生制御手段52及び中央制御手段51よりなるものを
用いている。
【0038】図4に本実施例の位相制御手段4及び光検
出手段33の構成を示す。
【0039】位相制御手段4としては、第1の1/4波
長板44と、偏光検出器336と一体化し回転可能な第
2の1/4波長板45よりなる。偏光検出器336はウ
ォラストンプリズム335とレンズ96及び2個の光検
出器333、334よりなる。ウォラストン335は、
入射した偏光を常光線24と異常光線25の二種の偏光
成分に分離する。これら二種の偏光成分は互いに直交し
ている。ウォラストン335の偏光軸とと第2の1/4
波長板45の高速軸あるいは低速軸は45度の角度にな
るように密着固定されている。光検出手段33として
は、レンズ331、偏光ビームスプリッタ332及び、
検出器333、334からなる偏光検出器336を有し
てなる。位相の制御には、第2の1/4波長板45を偏
光検出器336とともに一体回転する。この例では回転
機構として、ステッピングモータを用いた。
【0040】この実施例での学習制御手段53による位
相差の制御の方法を説明する。
【0041】最適位相差の学習を行う最には、まず、
学習領域に光スポットを移動し、位相制御手段4によ
って位相制御量を変化させながら、その記録情報を再
生し、クロストーク量などのノイズ成分を検出する。
次に、クロストークが最小になる位相制御量を算出し、
メモリ54に記憶する。このからの学習手続き
を、媒体装着時に媒体上の数個所の領域で行う。学習領
域には、クロストーク成分のみを分離検出できる用に、
学習用マークを記録しておくのがよい。
【0042】実際に情報の再生を行う際には、メモリ5
4を参照して、位相制御手段4を適切な値に制御してか
ら、再生を行う。
【0043】本実施例の方法を用いれば、記録媒体の特
性が替わっても常に最適な位相状態を実現できるため、
ランドグルーブ記録などの偏光特性を利用した高密度記
録に適す。また、種々の位相バラツキが同時に発生した
際にも常に、クロストークに注目してクロストーク量を
最小にできるため、特に、狭トラック記録に適する。
【0044】本発明の効果は以上の実施例に限られるも
のではない。例えば、位相制御手段として、高次位相板
をその高速軸あるいは低速時の周りに回転させる機構を
有したものを用いてもよい。また、光ヘッドとして、同
時に複数の光スポットを発生する機能を有したものを用
いてもよい。媒体としては、溝を有する媒体のほか略円
形のピット部を有したものを用いてもよい。この場合、
ピットの底部のみの情報を選択的に検出できる用に位相
差を調節するのがよい。之により、記録マークの形状が
実行的にピット形状で制限されるため、記録時の外乱に
よる信号品質の劣化が起こらず高密度記録に適する。
【0045】
【発明の効果】光ヘッドの光学素子や光磁気記録媒体が
光学的な異方性、旋光性、光学的位相差(リターデーシ
ョン)や円二色性(カー楕円率)を持っていても、常に
最適な光学的位相状態を実現し、例えば、図8に示した
ように、クロストークの十分に小さい高密度光磁気記録
の再生を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光磁気記録装置の一実施例の構成図。
【図2】本発明の光磁気記録装置の一実施例の構成図。
【図3】本発明の光磁気記録装置の一実施例の部分構成
図。
【図4】本発明の光磁気記録装置の一実施例の部分構成
図。
【図5】本発明の光磁気記録装置の一実施例の部分構成
図。
【図6】従来の光磁気記録装置の構成図。
【図7】従来の光磁気記録装置の問題を表す図。
【図8】本発明の光磁気記録装置の一実施例の効果を表
す図。
【図9】従来の光磁気記録装置の部分構成図。
【符号の説明】 2…レーザ光,3…光ヘッド,4…位相制御手段,5…
主制御手段,6…走査手段,8…光磁気記録媒体,11
…ランド部から見たクロストーク,12…グルーブ部か
ら見たクロストーク,13…ランド部での位相制御量,
14…グルーブ部での位相制御量,21…光スポット,
22…レーザ光,23…反射光,24…常光線,25…
異常光線,31…光発生手段,311…レーザ,312
…コリメートレンズ,32…集光手段,321…レン
ズ,322…ミラー,324…ビームスプリッタ,33
…光検出手段,331…レンズ,332…偏光ビームス
プリッタ,333、334…光検出器,335…ウォラ
ストンプリズム,336…偏光検出器,337…1/2
波長板,41…第1の1/4波長板,42…1/2波長
板,43…第2の1/4波長板,44…第1の1/4波
長板,45…第2の1/4波長板,51…中央制御手
段,52…再生制御手段,53…学習制御手段,54…
メモリ,55…コントローラ…,61…自動位置制御手
段,62…モータ,63…光スポット走査制御手段,7
1…光強度制御手段,91…再生手段,92…作動増幅
器,93…再生回路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光発生手段と、該光発生手段より発せられ
    た光を光磁気記録媒体に集光照射する光集光手段と、該
    集光手段により照射された光の反射光を検出する光検出
    手段と、該光検出手段からの信号を用いて情報を再生す
    る再生手段を少なくとも有してなる光磁気記録再生装置
    において、該反射光の位相を補正する位相制御手段と、
    再生手段によって再生された情報をもとに前記位相制御
    手段の位相を制御する再生制御手段を少なくとも有して
    なる光磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】光発生手段と、該光発生手段より発せられ
    た光を光磁気記録媒体に集光照射する光集光手段と、該
    集光手段により照射された光の反射光を検出する光検出
    手段と、該光検出手段からの信号を用いて情報を再生す
    る再生手段を少なくとも有してなる光磁気記録再生装置
    において、 該反射光の位相を制御する位相制御手段と、 該位相制御手段の位相を変化させる再生制御手段と、 該再生制御手段によって前記位相を変化させながら前記
    再生手段によって情報を再生し、再生された情報をもと
    に前記位相制御手段の位相の最適値を算出し、該最適値
    を記憶し、前記位相制御手段の位相を制御する学習制御
    手段とを、 少なくとも有してなる光磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】光磁気記録媒体上の異なる領域を再生する
    ときには前記位相制御手段による位相制御量を異なるも
    のとすることを特徴とする請求項1または2に記載の光
    磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】前記位相制御手段が、前記反射光の光路中
    に、該反射光に対する第1の1/4波長板、1/2波長
    板、第2の1/4波長板を順に有し、前記1/2波長板
    を前記反射光の光軸を中心に回転させる機構を少なくと
    も有してなることを特徴とする請求項1乃至3のうちい
    ずれかに記載の光磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】前記位相制御手段が、前記反射光の光路中
    に、該反射光に対する第1の1/4波長板、第2の1/
    4波長板を順に有し、前記第1の1/4波長板を前記光
    検出手段と一体して、前記反射光の光軸を中心に回転さ
    せる機構を少なくとも有してなることを特徴とする請求
    項1乃至3のうちいずれかに記載の光磁気記録再生装
    置。
  6. 【請求項6】前記第1の1/4波長板の高速軸あるいは
    低速軸を、前記反射光の偏光方向に略一致させたことを
    特徴とする請求項4またはび5に記載の光磁気記録再生
    装置。
  7. 【請求項7】前記位相制御手段が、前記反射光の光路中
    に、該反射光に対する高次位相板を少なくとも有し、該
    高次位相板を低速軸あるいは高速軸の周りに回転させる
    機構を少なくとも有してなることを特徴とする請求項1
    乃至3のうちいずれかに記載の光磁気記録再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0908878A2 (en) * 1997-10-06 1999-04-14 Fujitsu Limited Optical information storage unit
US6442123B1 (en) 1999-03-25 2002-08-27 Fujitsu Limited Optical information storage device capable of giving optimum phase compensations according to recording tracks in reproducing information

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