JPH0370015B2 - - Google Patents

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JPH0370015B2
JPH0370015B2 JP58244246A JP24424683A JPH0370015B2 JP H0370015 B2 JPH0370015 B2 JP H0370015B2 JP 58244246 A JP58244246 A JP 58244246A JP 24424683 A JP24424683 A JP 24424683A JP H0370015 B2 JPH0370015 B2 JP H0370015B2
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JP
Japan
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doffing
bobbin
winding
machine
arm
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JP58244246A
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JPS60139834A (ja
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Akio Teranishi
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Nabtesco Corp
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Teijin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0370015B2 publication Critical patent/JPH0370015B2/ja
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H9/00Arrangements for replacing or removing bobbins, cores, receptacles, or completed packages at paying-out or take-up stations ; Combination of spinning-winding machine
    • D01H9/02Arrangements for replacing or removing bobbins, cores, receptacles, or completed packages at paying-out or take-up stations ; Combination of spinning-winding machine for removing completed take-up packages and replacing by bobbins, cores, or receptacles at take-up stations; Transferring material between adjacent full and empty take-up elements

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、複数のワークステーシヨンが機台長
手方向に連設された巻取機械からのパツケージ玉
揚げ方法および装置に関する。
延伸仮撚機(DTY機)、ドローツイスター
(DT機)、撚糸機、合撚機、捲返機、糸巻機、フ
イルム巻取機、グラスフアイバー巻取機、金属線
巻取機、電線巻取機等の繊維等の巻取機械におい
ては、複数のワークステーシヨンが機台長手方向
に連設されている。
このような巻取機械によりパツケージを巻取る
と、該満巻パツケージを玉揚げした後に空ボビン
を装着し更に巻取りを継続する。
巻取機械においては、各ワークステーシヨンが
垂直なスピンドルを有しており、糸条等を巻取る
ボビンをそのスピンドルによつて垂直に支持する
形式のものと、クレードルによつて糸条等を巻取
るボビンをほぼ水平に支持する形式のものとがあ
る。
本発明は何れの形式にも適用可能ではあるが、
特に、クレードルによりボビンをほぼ水平に支持
して糸条等を巻取る巻取機械から満巻パツケージ
を玉揚げする装置に適している。
〔従来技術の説明〕
従来、満巻パツケージの玉揚げおよび空ボビン
の装着を行なう装置は、大別して、 機台に取付けられた機台全部の満巻パケージを
一斉に玉揚げする、所謂一斉型ドツフア、および 機台に沿つて台車が走行し順次満巻パツケージ
を玉揚げし空ボビンを装着する、所謂走行型ドツ
フアに分類される。
一斉型ドツフアは、全てのワークステーシヨン
に玉揚げ設備を設けなければならないから設備費
が高価となる。また、オートドツフア設備の導入
に対して予め何らの配慮がされていない既設の主
機(DTY機等)に、このような一斉型ドツフア
を設備することは極めて困難である。更に、玉揚
げ後における錘番表示テープの貼付け、糸の口止
め、糸の口出し等の作業や汚れ、毛羽等の検査を
行なうにあたり、一斉型ドツフアにより玉揚げし
た場合には、満巻ボビンを人手によりペツグ型の
ボビン収納台車に移載した上でそのような作業を
しなければならないという欠点がある。
これに対して走行型ドツフアは既設の主機の玉
揚げ装置として容易に導入できる。また、走行型
ドツフアでは玉揚げと同時に満巻ボビンをペツグ
型のボビン収納スタンドに自動的に収納すること
も可能である。しかも、多数錘に対し一台のドツ
フアを準備すれば足りるという点で一斉型ドツフ
アより優れている。
本発明は、上述した2つのタイプのドツフアの
うち、走行型に関する。
以下、延伸仮撚機用の走行型ドツフアを例に取
り説明する。
延伸仮撚機においては周知のように、多数(例
えば、機台の片側で100程度)のワークステーシ
ヨンが機台の長手方向に連設されており、各ワー
クステーシヨンには上下多段(通常2ないし3
段)に巻取装置(所謂スピンドル)が形成されて
いる。
このような延伸仮撚機の機台に沿つて走行し自
動的に満巻パツケージを玉揚げするとともに空ボ
ビンを装着するオートドツフアとして、米国特許
第4079898号明細書等、従来から種々のものが知
られている。
しかしながら、延伸仮撚機を含めて一般に巻取
機械では、従来から、各巻取装置の組立て精度は
充分に高められているが、各巻取装置間、特に異
なるワークステーシヨンの巻取装置間、の相対位
置関係については余り考慮されておらず、例えば
機台設置床面からの高さまたは機台前方の作業面
からの距離を例に取つても、ワークステーシヨン
間で大きなバラツキがある。
一方、上述したオートドツフアは、巻取機械の
機台長手方向に走行停止を繰返しつつ、各ワーク
ステーシヨンにおいてその停止位置を基準として
全く同一の玉揚げ操作を繰返す。
上述のように、従来の巻取機械そのままではワ
ークステーシヨン間でバラツキがあり、そのた
め、基準とする停止位置がワークステーシヨン間
で一定しないことになり、確実な玉揚げ操作を行
ない得ないことになる。
この対策として、上述のようなオートドツフア
をこれら従来の巻取機械に導入する際には、先
ず、巻取機械を設置している工場の床面を整備
し、オートドツフア走行個所に高精度の基礎レー
ルを敷設する。更に、巻取機械の機台長手方向に
連設された巻取装置の相対位置精度および組立精
度を高める工事を行なう。その上で上述のオート
ドツフアを導入している。
従つて、従来のオートドツフアの導入に際して
は、大掛りな改修工事と多大な改修工事費用を必
要とし、そのため、従来のオートドツフアは余り
実用的ではなかつた。
〔本発明の目的〕
本発明は、上述したような従来技術に付随する
大掛りな改修工事や多大な改修費用を要すること
なく導入可能である、複数のワークステーシヨン
が機台長手方向に連設された巻取機械からのパツ
ケージ玉揚げ方法および装置を提供することを目
的とする。更に本発明は、本発明装置を導入後に
機台に連設したワークステーシヨンの位置が経時
変化した場合にも容易に対応可能な方法および装
置を提供することを目的とする。
〔本発明の要約〕
本発明の特定発明では、複数のワークステーシ
ヨンおよび該ワークステーシヨンに対峙したボビ
ン台車が機台長手方向にそれぞれ連設され、各ワ
ークステーシヨンが複数段にクレードルを有し、
各クレードルが機台長手方向に平行かつ水平にボ
ビンを保持し、該ボビンに被巻取物を巻取るよう
にした巻取機械から巻取りパツケージを玉揚げす
る方法において、 前記ワークステーシヨンの各々について基準点
を玉揚げ前に予め記憶させる工程、 玉揚げ台車を機台長手方向に走行せしめこれを
ワークステーシヨン前方に移動させる際に、当該
ワークステーシヨンにおける各ボビンへの連続供
給被巻取物を集束する工程、 集束した連続供給被巻取物を切断し、吸引捕捉
する工程、 玉揚げ台車に搭載した玉揚処理装置の作業部位
を、当該ワークステーシヨンにおける巻取機械と
該ワークステーシヨンに対応するボビン台車との
間の三次元空間内を上下前後左右の直線的な往復
動により、前記基準点に基いて予め記憶した経路
に沿つて移動させると共に、予め記憶した動作順
序に従つて順次作動させて、クレードルからボビ
ン台車への各巻取りパツケージの移載およびボビ
ン台車からクレードルへの各空ボビンの移載を行
うボビン処理工程、並びに 前記玉揚処理装置の作業部位を、当該ワークス
テーシヨンにおける巻取機械と連続被巻取物の吸
引捕捉部との間の三次元空内を上下前後左右の直
線的な往復動により、前記基準点に基いて予め記
憶した経路に沿つて移動させると共に、予め記憶
した動作順序に従つて順次作動させて、被巻取物
の各ボビンへの巻掛けを行う巻掛け工程からなる
ことを特徴とする巻取り機械からのパツケージ玉
揚方法により上述した目的を達成する。
また、この特定発明の方法を実施するための、
複数のワークステーシヨンが機台長手方向に連設
された巻取機械からの玉揚げ装置を第2発明およ
び第3発明とする。
この第2発明に係る玉揚げ装置は、 各ワークステーシヨンの基準点を記憶する手
段、 前記巻取機械に沿つて走行し、各ワークステー
シヨンに対応して停止する玉揚げ台車、 該玉揚げ台車に搭載され、所定の作動順序に従
い各ワークステーシヨンの玉揚げ処理を行なう処
理操作機構、 該処理操作機構をワークステーシヨンの予め設
定した基準点に移動する機構、 前記玉揚処理機構の基本動作を記憶する基本動
作記憶手段、および 前記基準点に基いて前記基本動作に修正を施
し、実動作を記憶する実動作記憶手段からなり、 前記処理操作機構が、 先端部が三次元空間内を上下前後左右に直線的
に往復動できる腕機構、 該腕機構先端部に回転自在に取付けられた手
首、並びに 該手首の周囲に設けられ、パツケージを玉揚げ
するパツケージ取扱機構および空ボビンを巻取り
機械に装着する空ボビン取扱機構を有することを
特徴としている。
第3発明に係る玉揚げ装置は、前記第2発明に
係る玉揚げ装置の構成に加えて更に、 玉揚げ台車に搭載され、巻取機械に対する被巻
取物の供給方向に見て上流側において、被巻取物
を切断し、吸引捕捉する吸引捕捉装置、 および 腕機構の先端部に回転自在に取付けられた手首
の周囲に設けられた被巻取物取扱機構 を備えていることを特徴としている。
〔本発明の実施例の説明〕
以下、本発明の実施例を示す添付図面を参照し
て、本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明を実施する延伸仮撚機の平面図
であり、機台のドライブエンド1とコントロール
エンド2の間に多数(第1図では9つ)のブロツ
ク3を設けている。各ブロツク3には、従来周知
の延伸仮撚機と同様に、熱可塑性合成繊維糸条を
延伸し、同時にまたは引続いて、仮撚するための
フイードローラ、デリベリローラ、ヒータおよび
仮撚装置(図示せず)などを設けている。更に、
機台の両側にそれぞれ、例えば、36箇所のワーク
ステーシヨンを形成している。各ワークステーシ
ヨンは上下3段に形成しており、それぞれに巻取
装置を設けている。
機台の両側に、オートドツフア4走行用の軌道
5,5′を敷設しているとともに、巻取装置に供
給する空ボビンを保持しまた該巻取装置から玉揚
げした満巻パツケージを貯留するためのボビン軸
架6,6′を設けている。
第2図は本発明に係る玉揚げ台車4の一実施例
の斜視図である。第2図には延伸仮撚機の巻取装
置のクレードル12およびクリール(ボビン軸
架)として用いるボビン収納台車13を併せて示
している。
クレードル12は周知の構造であり、一対のア
ームの間にボビンを回転可能に保持し、該ボビン
を駆動ローラ(図示せず)に押圧して回転しつつ
トラバース装置(図示せず)等により綾振りした
糸条をボビン上に巻取り糸条パツケージPを形成
する。
ボビン収納台車13は車輪13aにより床面上
を走行可能である。また、該ボビン収納台車13
は多数のペツグ13bを具備しており、クレード
ル12により回転可能に保持しつつ形成した満巻
ボビンPを数ペツグ13bに挿入貯留し、また、
クレードル12に供給する空ボビンBを該ペツグ
13bに挿入保持する。
クレードル12とボビン収納台車13との間の
作業通路に軌道5を敷設している。軌道5は平板
状のレール5a,5bからなつている。台車本体
7は車輪7aによりレール5a,5b上を走行す
る。
また、台車本体7から横向きに設けたガイド車
輪7bが機台の側面に設けた垂直壁(図示せず)
に接触して、台車本体7の横方向の位置を規制し
ている。
台車本体7からポスト部8を垂直に突設してい
る。Y軸ビーム9を該ポスト部8に昇降可能に取
付けており、Z軸駆動モータ(図示せず)を作動
することによりY軸ビーム9はポスト部8に沿つ
て昇降する。X軸ビーム29をY軸ビーム9から
垂直に突出して設けており、Y軸駆動モータ(図
示せず)を作動することによりX軸ビーム29は
Y軸ビーム9に沿つて水平に移動する。X軸ビー
ム29の底面には、手首部材31を設けており、
X軸駆動モータ(図示せず)を作動することによ
り手首部材31はX軸ビーム29に沿つてY軸ビ
ーム9に対し接近し、または遠ざかるよう移動す
る。また、手首部材31はθ1軸駆動モータ(図示
せず)を作動することにより、その軸線の回りに
回転する。
手首部材31は、クレードル12により形成さ
れた満巻ボビンPをクレードル12から玉揚げ
し、ボビン収納台車13のペツグ13bに移載す
る玉揚げアーム14、ボビン収納台車13のペツ
グ13b上に保持された空ボビンBを巻取機械の
クレードル12に装着する空ボビン装着アーム1
5およびクレードル12上の満巻ボビンPから空
ボビンBへ巻取位置の切替えを行なう糸掛けアー
ム16からなる。手首部材31およびアーム1
4,15,16は玉揚処理機構を構成する。
第3図に示すように玉揚げアーム14は満巻ボ
ビンPを制動し、かつ満巻ボビンPを受取る受け
プレート14a、およびクレードル12の操作用
レバー12aを操作して満巻ボビンPを受けプレ
ート14a上に落すためのクレードル操作アーム
14bからなる。
また、空ボビン装着アーム15は空ボビンBを
把持する空ボビン把持アーム15aおよびクレー
ドル12の操作レバー12aを操作して空ボビン
Bをクレードル12に把持させるためのクレード
ル操作アーム15bからなる。
糸掛けアーム16は、後述する糸条吸引部材1
8により一端が把持された糸条を、空ボビン装着
アーム15によつてクレードル12に装着した空
ボビンBに糸掛けするものであり、その先端に糸
掛けガイド16aを有している。
再び第2図を参照して、台車本体7は、更に、
位置決め部材17を有している。位置決め部材1
7は機台に対して移動可能であり、ワークステー
シヨンに対応して所定の間隔で延伸仮撚機の機台
に形成した停止凹部(図示せず)に、L字状先端
17aが係合、離脱して、台車本体7を定位置に
位置決めした状態および移動可能な状態とする。
加えて、台車本体7には玉揚げ操作の間、延伸
仮撚機により延伸仮撚された仮撚糸を吸引除去
し、満巻ボビンPの玉揚げおよび空ボビンBの装
着を円滑に行なえるようにするため、糸条吸引部
材18を設けている。
第4図および第5図を参照して玉揚げアーム1
4の構造を詳細に説明する。手首部材31の先端
に一対の軸受40により軸41を回転可能に支承
している。ウオームホイール42を軸41に固着
し、サーボモータ59(θ2軸駆動モータ)の駆動
軸に固着したウオーム43に噛合させている。
軸41の両端にアーム44を固着している。ア
ーム44の両先端は軸46により互いに連結して
いる。リンク45を軸46に固着し、他のリンク
49を軸41に回動可能に取着している。リンク
45,49の端部をロツド48により互いに連結
している。第5図から明らかなように、リンク4
5,49の長さは異なつており、従つて、アーム
44、リンク45,49およびロツド48は非平
行四辺形リンクを形成している。
ピン58はリンク49およびロツド48を連結
し、流体圧シリンダ51のピストンロツド51a
に連結されている。
リンク52,53を介してリンク49の回転角
度を検出する回転角度検出器54にリンク49を
連結している。例えばリゾルバを回転角度検出器
54として用いることができる。
ホルダ47をリンク45に固着している。該ホ
ルダ47は、クロスローラベアリング57を介し
て、満巻ボビン受けプレート14aを回転可能に
支承している。満巻ボビン受けプレート14a
は、その間が所定の角度をなしている一対のアー
ム55からなつている。リミツトスイツチ56は
満巻ボビンが満巻ボビン受けプレート14a上に
受け取られたか否かを検出する。
流体圧シリンダ(図示せず)をホルダ47に設
けており、満巻ボビンPをボビン台車13のペツ
グ13bに挿入する際に、満巻ボビン受けプレー
ト14aを垂直線の回りに90°回転し、玉揚げア
ーム14を第5図に示した位置からそれに直行す
る位置まで前記垂直線の回りに回動するようにし
ている。
上述の構成としているので、台車本体7の走行
時には、ピストンロツド51aを伸長させること
により、満巻ボビン受けプレート14aを手首部
材31側に折畳むことができる。また、サーボモ
ータ59を駆動するとウオーム43およびウオー
ムホイール42を介して軸41が回転し、満巻ボ
ビン受けプレート14aが昇降する。
満巻ボビンPを玉揚げする際には、満巻ボビン
受けプレート14aを満巻パツケージの外周近傍
まで、上昇させる。ピストンロツド51aを伸長
させることにより、満巻ボビン受けプレート14
aを満巻パツケージPに押圧させて満巻パツケー
ジPの慣性回転を制動する。同時に、流体圧シリ
ンダ51の作動に伴う軸41の回転角度を回転角
度検出器54により検出して、玉揚げアーム14
の移動距離を知る。この検出値はパツケージPの
巻き厚さによつて変化し、従つて、該パツケージ
Pをボビン台車13のペツグ13bに装着する際
にY軸ビーム9のZ軸方向に移動量を修正するこ
とに使用する。
加えて、四辺形リンクを採用していることによ
り、満巻ボビン受けプレート14aを所定の経路
で移動させることができる。
クレードル操作アーム14bの構造を第6図お
よび第8図を参照して詳細に説明する。クレード
ル操作アーム14bはクレードル12のハンドル
12aを操作して満巻ボビンPを満巻ボビン受け
プレート14a上に落すことに用いる。
第8図において、L字状をしたブラケツト60
を手首部材31から突設している。長さの等しい
アーム61およびロツド62の端部を自動調心軸
受によりブラケツト60に枢着しており、アーム
61およびロツド62の多端を自動調心軸受によ
りクレードルグリツパー71に枢着している。こ
の結果、ブラケツト60、アーム61、ロツド6
2およびクレードルグリツパー71により平行ク
ランク機構が形成される。
流体圧シリンダ63をピン64により手首部材
31に枢着している。(なお、ピン64は手首部
材31に設けたブラケツト(図示せず)により支
持している。)流体圧シリンダ63にピストンロ
ツド63aの先端をピン65によりアーム61に
連結している。この結果、クレードル操作アーム
14bは流体圧シリンダ63により第8図に鎖線
で示すように垂直面内で回動可能である。
L字状をしたブラケツト60の先端に孔60a
を穿設している。弓形をしたガイドバー66の下
端にピン66aを設け、該ピン66aを孔60a
に係合させている。ガイドバー66の上部に突起
68を形成し、ピンにより流体圧シリンダ70の
ピストンロツド70aに連結している。ガイド6
7をアーム61に取付けており、該ガイド67に
は長方形状の溝67aを形成している。弓形をし
たガイドバー66を溝67aに貫入している。こ
の結果、第6図に示すように、流体圧シリンダ7
0によりガイドバー66を動かすことによりクレ
ードル操作アーム14bは揺動可能である。
第7図aに示すように、クレードルグリツパー
71の側面および突起の下面に、それぞれ長手方
向に延びる溝71aおよび71bを形成してい
る。溝71aをハンドル12aから突出したピン
12cに係合させ、またハンドル12aの下面を
溝71b上に支持することにより、クレードルグ
リツパー71はクレードル12のハンドル12a
を持上げる。玉揚げアーム14のクレードル操作
アーム14bはハンドル12aを持上げるだけで
あるので、溝71aの上側の肩部は省略してもよ
い。
第9図から第12図を参照して、空ボビン装着
アーム15を詳細に説明する。上述のように、空
ボビン装着アーム15は空ボビンBを把持する空
ボビン把持アーム15aおよびクレードル12の
操作レバー12aを操作して空ボビンBをクレー
ドル12に把持させるためのクレードル操作アー
ム15bからなる。本実施例のクレードル操作ア
ーム15bの構造は第7図aを参照して上述した
玉揚げアーム14のクレードル操作アーム14b
の構造とほとんど同じである。
クレードル操作アームの他の実施例を第7図b
に示している。この実施例にあつては、操作レバ
ー12aはU字状断面形状をした玉揚げアーム1
4のクレードル操作アーム14bにより持上げら
れる。第7図cは空ボビン装着アーム15のクレ
ードル操作アーム15bの他の実施例を示す。ク
レードル操作アーム15bは逆U字状をしてお
り、ゴム製の緩衝材15cを含んでいる。ハンド
ル12aはU字状をした部材および緩衝材15c
により挟まれ、U字状部材により押下げられる。
空ボビン把持アーム15aを詳細に説明する。
第10図において、流体圧シリンダ81の右端は
ピン81bにより手首部材31に回転可能に支承
されている。流体圧シリンダ81のピストンロツ
ド81aはレバー82に連結している。レバー8
2は軸83に固着されており、該軸83は手首部
材31に揺動可能に支承されている。アーム84
もまた軸83に固着され、従つて、レバー82お
よびアーム84は流体圧シリンダ81により一体
的に作動する。
アーム84は融通部材を介して空ボビン把持チ
ヤツクを担持している。第11図において、本実
施例の融通部材は、アーム84に支承された一対
のレバー86、およびレバー86に支承された平
行クランク機構を形成する基板85からなつてい
る。従つて、基板85とアーム84とは平行状態
を保ちつつ、基板85はアーム84に対して移動
可能である。更に、圧縮ばね109bがアーム8
4および基板85の右端の間に装着されており、
基板85を左方に付勢している。加えて、第11
図に示す如く、基板85の右端はアーム84の右
壁に設けられた流体圧シリンダ109のピストン
ロツド109aに連結していて、空ボビンBをボ
ビン台車13のペツグ13bから引抜くとき等の
チヤツク移動空間が限られているときに、アーム
84を圧縮ばね109bのばね力に抗して右方に
付勢している。
軸受部材89を基板上に回動可能に支承してい
る。軸受部材89の下端88は基板85から支承
された流体圧シリンダ87のピストンロツド87
aに回動可能に支承されている。従つて、軸受部
材89は流体圧シリンダ87により90°回転する
ことができ、第11図に示す位置と、ほぼ垂直な
線の回りに回転した直交する位置とを取ることが
できる。
空ボビン保持チヤツクは軸受部材89に取着し
た固定爪94および第12図に示すように互いに
間隔を開けている可動爪93からなる。可動爪9
3からピン97が突出しており、可動爪93は第
11図に示すように軸99により固定爪94上に
回動可能に支承されている。すなわち、軸99は
固定爪94に回転可能に支承されている。レバー
92、押え爪101およびカラー106が軸99
に固着されている。
レバー92の下端は、軸受部材89に支持され
た流体圧シリンダ90に連結している。レバー9
2の上端に突起(図示せず)を形成しており、ピ
ン97と係合可能である。押え爪101の下端
は、後述するように、ストツパ部材96のストツ
パ面96aと係合可能である。押え爪101の上
端にも突起101bを形成しており、ピン97と
係合可能である。
キツクばね105を、カラー106から突出し
たピン106aと軸受部材89の間に設けてい
る。更に、キツクばね107をピン97、レバー
92の間およびピン97、押え爪101の間に設
けている。キツクばね105は可動爪93を外側
へ付勢し、一方、キツクばね107は可動爪93
を内側へ付勢して空ボビンBを保持する。
引用符号103は固定および可動爪94の内側
に貼付したゴム板である。
第12図において、流体圧シリンダ90のピス
トンロツドが縮小すると、レバー92および押え
爪101の上部突起はピン97に係合し、可動爪
93はキツクばね105により外側へ動かされ
る。反対に、流体圧シリンダ90のピストンロツ
ドが伸長すると、キツクばね107は捩じられ
る。すると、キツクばね107のばね力により可
動爪93は内側へ動き、空ボビンBを把持する。
流体圧シリンダ90のピストンロツドは前進し続
け、キツクばね107は更に捩じられる。
第11図において、ストツパ部材96の右端に
ストツパ面96bを形成しており、該ストツパ面
96bと軸受部材89の回転中心との距離をボビ
ンBの長さの半分に等しくしている。
ストツパ部材96を基板85から突出した一対
のブラケツト189に揺動可能に支承している。
頭98a付のピン98が、ストツパ部材96の上
面に形成した孔96cを貫通している。圧縮ばね
95を基板85とストツパ部材96の間に設け、
ストツパ部材96を上方へ付勢している。従つ
て、ストツパ部材96は通常は第11図に実線で
示す位置にあつて、第11図に鎖線で示した空ボ
ビンBを位置決めする。ストツパ部材96はその
上面を下方へ押すと、鎖線で示すように下方へ動
く。
軸受部材89を第9図から第12図に示した状
態からほぼ垂直な軸線の回りに約90°回転すると、
押え爪101の底面101aはストツパ部材96
のストツパ面96a上に位置する。
ペツグ13bに支持されている空ボビンBの把
持は次のように行う。上述の状態から、先ずスト
ツパ面96bを空ボビンBの端面に当接すること
により、空バビンBの位置決めを行う。次にY軸
ビーム9を上昇させることによりアーム84を若
干上方へ移動させて空ボビンBをペツグ13bか
ら浮かせた後、流体圧シリンダ90のピストンロ
ツドを伸長させて爪93,101を下降させ空ボ
ビンBをチヤツクする。流体圧シリンダ90のピ
ストンロツドは空ボビンBをチヤツクした後も更
に伸長する。これによつて、押え爪101は更に
下降してストツパ面96aに当接してストツパ部
材96を下方へ回動させ、ストツパ面96bと空
ボビンb端面との係合を解除する。この結果、軸
受部材89は回動可能な状態となる。
本発明の糸掛けアームの構造を第13図から第
16図を参照して詳細に説明する。
第13図において、ブラケツト110が手首部
材31から垂下しており、流体圧シリンダ111
を枢支している。軸113を手首部材31に回転
可能に支承している。アーム114、ブラケツト
115、ホルダ120を軸113に固着してい
る。アーム114の右端は流体圧シリンダ111
のピストンロツド111aに回転自在に連結して
おり、従つて、アーム114およびブラケツト1
15は流体圧シリンダ111により揺動される。
ブラケツト115はZ字形状をしており、ロー
タリシリンダ116をブラケツト115の下端に
設けている。ロータリシリンダ116の回転軸に
バンチガイド117を固着している。従つて、バ
ンチガイド117はロータリシリンダ116によ
り回転可能である。
第14図に示すように、互いに噛合した一対の
歯車121をホルダ120に回転可能に支承して
いる。該歯車121の下端はホルダ120から下
方に突出しており、その突出部にレバー123,
124を取付けている。レバー123は、第14
図に示すように、L字形状をしており、レバー1
23の端部は、ホルダ120により支承した流体
圧シリンダ122のピストンロツド122aに連
結している。従つて、レバー123は流体圧シリ
ンダ122により回動し、歯車121によりレバ
ー124はレバー123と反対方向に回動され
る。
一対のレバー126をレバー123,124の
端部に取付けてピン127により揺動可能に連結
している。
レバー126の先端はピン128によりレバー
129に連結しており、該レバー129は歯車1
30の軸に固着している。歯車130は糸掛けヘ
ツド131に回転可能に支承されており、互いに
噛合している。従つて、流体圧シリンダ122の
作動により、糸掛けヘツド131は手首部材31
から遠ざかり、また接近する。しかして、歯車1
21,130、レバー124,126,129ピ
ン125,127,128および糸掛けヘツド1
31はパンタグラフ機構を構成する。
第15図および第16図で、ピストン135を
糸掛けヘツド131に形成した穴131aに挿入
して、空気圧シリンダを形成している。ピニオン
歯車132を糸掛けヘツド131に回転可能に支
承し、ピストン135に形成したラツク135a
に噛合させている。端部が鉤形をした糸ガイド1
34をガイドロツド133を介してピニオン歯車
132に取着している。従つて、ピストン135
を直線状に移動すると、ラツク135aおよびピ
ニオン歯車132により、糸ガイド134はその
軸線の回りに回転する。
第17図から第20図を参照して、玉揚げ台車
に搭載した仮撚糸条を吸引除去するための糸条吸
引部材18につき詳細に説明する。
ブラケツト140が台車本体7の下部から突出
しており、枢着ピン141によりアーム142を
回動可能に支承している。公知の構造をしたサク
シヨンガン143をアーム142の先端に取着し
ている。引用符号144は糸条吸引部材18に圧
縮空気を供給するホースを示し、145は吸引し
た屑糸を、玉揚げ台車に搭載した屑収集箱28に
除去するための導管を示す。アーム142はピン
146により流体圧シリンダ147のピストンロ
ツド147aに連結されており、流体圧シリンダ
147はブラケツト148により玉揚げ台車から
ピン149により支持されている。以上の構成と
しているので、サクシヨンガン143の先端、す
なわち、マウスピース150は流体圧シリンダ1
47により揺動可能である。
第19図に示すように、マウスピース150に
ホルダ153を固着しており、ホルダ153から
固定板154が突出し、マウスピース150の下
流位置において、固定板154に枢支ピン156
によりカツタ157を揺動可能に支承している。
第17図において、カツタ157の一端を流体
圧シリンダ152のピストンロツド152aに連
結しており、流体圧シリンダ152の後端はピン
151によつてアーム142に枢支している。従
つて、カツタ157は流体圧シリンダ152によ
り固定板154に沿つて移動し、固定板154の
端部を越えるときに糸状Yを切断する(第19図
参照)。
ホルダ153には更に集束ガイド158を固着
している。第20図に示すように、集束ガイド1
58はカツタ157の下流に位置する上部部分1
58a、マウスピース150の上流に位置する下
部部分158cおよび上部部分158a、下部部
分158cを連結する垂直部158bとからなつ
ている。
上部部分158aおよび下部部分158cは類
似な形状をしており、すなわち、玉揚げ台車7の
走行方向に見て前部158dは後方へ僅かに傾斜
しており、集束溝158eに滑かに連結してい
る。
台車本体7が機台に沿つて走行するにつれて、
3段の巻取り装置へ至る糸条Yは傾斜部158d
により集束され、集束溝158eへ移動し、そこ
で糸条Yはカツタ157の上流位置に設置したサ
クシヨンガン143の口、すなわちマウスピース
150、の入口に対向して位置する。そして、カ
ツタ157により糸条Yが切断されると、糸条Y
はサクシヨンガン143に吸引される。
ホルダ153は更に糸切れを検出する検出器1
55を具備している。検出器155は台車本体7
の走行方向に見て後側の位置にV型で外向きに拡
開した溝155aを有している。検出器155は
走行糸条Yにより発生される静電気を検出する。
検出器155は糸条Yが糸掛けアーム16により
旨く糸掛けされたかを調べるために用いられる。
玉揚げ動作に先立ち、手首部材31の動作を記
憶手段に教示する。すなわち、手首部材31につ
いてはそのモードをテイーチングモードとし、オ
ートドツフア4を機台に沿つて軌道5上を移動
し、第1のワークステーシヨンにおいて位置決め
部材17によりオートドツフア4を位置決め停止
する。次いで、人力またはジヨイステイツクによ
り手首部材31を移動して当該ワークステーシヨ
ンについての、空ボビンBの把持、クレードル1
2の開閉、ボビンへの糸掛け等の一連の作業を行
なうべき作業軌跡の基準点を教示し、該基準点を
記憶手段に記憶させる。その後、オートドツフア
4を第2のワークステーシヨンに移動し、以下、
同様にして全てのワークステーシヨンにつき基準
点を順次記憶させる。
本発明のオートドツフアの主要な構成に関する
制御系を第24図にブロツク線図で示している。
本発明のオートドツフアは、マイクロプロセツサ
を含んでおり、更に玉揚処理機構の基本動作を記
憶する手段であるLSIメモリ、各ワークステーシ
ヨンにおいて教示した教示基準点を記憶する手段
であるバブルメモリ、および前記教示基準点に基
いて所定の修正プログラムに従い前記基本動作に
修正を施し、実動作を記憶する実動作記憶手段で
あるLSIメモリを有している。従つて、ボビン取
扱工程そのものおよびボビン取扱工程における軌
跡を予め記憶させる際に、巻取り機械の巻取り装
置の特定の点を基準点として直接教示し、その予
め記憶した基本軌跡を前述のごとく教示した基準
点に基き修正する。
上述した教示装置、断糸検出器155、巻径検
出器54、およびボビン有無検出器84aをイン
ターフエイスを介してマイクロプロセツサに接続
しており、それらからの信号を既に説明したよう
にしてマイクロプロセツサに入力するようにして
いる。
また、マイクロプロセツサから、インターフエ
イスおよびサーボドライブユニツトを経てX軸駆
動(すなわち、手首部材31の左右動)モータ、
Y軸駆動(すなわち、X軸ビーム29の前後動)
モータ、Z軸駆動(すなわち、Y軸ビーム9の昇
降)モータ、θ1軸駆動(すなわち、手首部材31
の回転)モータ、θ2軸駆動(すなわち、玉揚げア
ーム14の前後動)モータ、空ボビン把持アーム
84の駆動シリンダ81、サクシヨンガンのオン
オフスイツチ、台車走行モータの駆動等を制御
し、またマイクロプロセツサからインターフエイ
スを経て巻取り機断糸指令を発するようにしてい
る。
なお、第24図には、前述した玉揚げプレート
反転駆動シリンダ51、クレードル操作アーム駆
動シリンダ63,70、パンタグラフ駆動シリン
ダ111,122、バンチガイド駆動シリンダ1
16、サクシヨンガン保持アーム駆動シリンダ1
47、カツター駆動シリンダ152、位置決め部
材17の駆動手段、多くの各種検知器等は示して
いないが、これらもまたインターフエイスを介し
てマイクロプロセツサに接続されている。
玉揚げ動作は次のように行う。第17図に実線
で示すように、流体圧シリンダ147により糸条
吸引部材18を巻取機械側に回動した状態でオー
トドツフア4が軌道5上を走行する。オートドツ
フア4が機台に沿つて走行する間に、集束ガイド
158がその集束溝部158eにより糸条Yを集
束する。台車本体がドライブエンド1とコントロ
ールエンド2の近傍を走行するときおよび機外を
走行するときには、流体圧シリンダ147は収縮
させる。
台車本体7が所定のワークステーシヨンの前方
に至り位置決め部材17により所定位置に位置決
めされる。次いで、糸条吸引部材18のサクシヨ
ンガン143の入口が糸道に臨む。
圧縮空気がサクシヨンガン143に供給され、
カツタ157により糸条Yを切断するよう流体圧
シリンダ152が作動する。そして、サクシヨン
ガン143に糸条Yを吸引する。
この状態から、予め設定した基本動作プログラ
ムを前述のように教示した基準点に従い修正して
得た作動順序に従い、クレードル12からの満巻
ボビンPの玉揚げ、空ボビンBのクレードル12
への装着および空ボビンBへの糸掛けを行なう。
満巻ボビン玉揚げアーム14は第21図aに示
すように、流体圧シリンダ51によつて、できる
だけ小さく折畳んでいる。Y軸ビーム9をポスト
部8(第2図)に沿つて所定に高さまで上昇させ
て、玉揚げアーム14の高さが、例えば、最下段
の巻取り装置の高さに対応するようにする。
流体圧シリンダ63(第6図および第8図)が
作動してクレードル操作アーム14bがハンドル
12aを下の方から掬い上げる。その結果、満巻
パツケージPはフリクシヨンローラ23から引き
離される。
次いで、流体圧シリンダ51が縮小されて、満
巻ボビン受けプレート14aが第21図bに示す
ように上向きとなる。
すると、サーボモータ59が作動し、軸41は
反時計方向に回転し、満巻ボビン受けプレート1
4aは第21図cに示すように右に傾きながら満
巻パツケージPの方へ進む。サーボモータ59が
更に作動するにつれて、満巻ボビン受けプレート
14aは満巻パツケージPに接近する。
次に、第21図dに示すように流体圧シリンダ
51が伸長し、満巻ボビン受けプレート14aは
満巻パツケージPの外周に接触して該満巻パツケ
ージPを制動する。回転角度検出器54は第21
図cに示す状態から第21図dに示す状態の間の
リンク49の移動量を検出してパツケージPの巻
き厚さ、すなわち、直径を検出する。満巻パツケ
ージPの制動方法として、ハンドル12aにより
ボビンホルダの側面を押圧するようにクレードル
操作アーム14bでハンドル12aを押圧しても
よい。
シリンダ51を収縮することによりブレーキを
解除し、流体圧シリンダ70(第6図、第8図)
を作動して、満巻パツケージPをクレードル12
から満巻ボビン受けプレート14aの上に第21
図eに示すように玉揚げする。
次いで、サーボモータ59を、第21図cを参
照して前述した方向と反対に作動させて、軸41
を時計方向に回転し満巻ボビン受けプレート14
aを元の位置に戻しながら第21図fに示すよう
に上向きとする。
満巻ボビン受けプレート14aは第21図gに
示すように垂直線の回りに回転させ、また、手首
部材31の水平運動および回転運動、Y軸ビーム
9の上下運動、並びにX軸ビーム29の前後運動
により、玉揚げアーム14をボビン台車13のペ
ツグ13bの前方の位置へ移動させる。この場合
に、前述のように、回転角度検出器54により検
出した値を用いてY軸ビーム9の移動量の修正を
行う。
サーボモータ59を作動して、満巻ボビン受け
プレート14aの傾斜角度を第21図hに示すよ
うに、ペツグ13bの傾斜角度に合せ、満巻パツ
ケージPをペツグ13bに挿入する。Y軸ビーム
9を下降して満巻ボビン受けプレート14aを僅
かに下げ、次いで、満巻ボビン受けプレート14
aを第21図aに示した元の位置へ戻し、当該ワ
ークステーシヨンの中段および最上段について同
様の玉揚げ操作を繰返す。
その後、Y軸ビーム9を上下に移動し、腕機構
29、手首部材31を前後、左右に移動して、第
22図aに示すように、空ボビン装着アーム15
をボビン台車13のペツグ13bに保持した空ボ
ビンBの前方に位置させる。空ボビン保持チヤツ
クの可動爪93は流体圧シリンダ90により開
き、流体圧シリンダ81のピストンロツド81a
をストロークエンドまで伸長させることにより該
チヤツクの傾斜角度はペツグ13bの傾斜に合
う。
手首部材31をボビン台車13に向けて移動す
る。空ボビンBの先端がストツパ部材96のスト
ツパ面96bに係合し圧縮ばね109bを圧縮す
る。その結果、第22図bに示すように基板85
の端部によりリミツトスイツチ84aが作動さ
れ、該リミツトスイツチ84aからの信号により
ボビンBが空ボビン把持チヤツクに対し適正に位
置したことが分るとともに空ボビンBに「有」検
知とする。次いで、Y軸ビーム9を上昇して空ボ
ビンBをペツグ13bから持上げる。
流体圧シリンダ90(第12図)が作動して可
動爪93によりボビンBを把持する。流体圧シリ
ンダ90は更に押え爪101を下降させ、押え爪
101の底面、101aはストツパ面96aに係
合してストツパ部材96を下降させる。しかし
て、空ボビンBはストツパ面96bから外れて第
22図cに示すようにペツグ13bから引抜かれ
る。
流体圧シリンダ81を作動させてアーム84を
揺動させ、第22図dに示すようにアーム84を
下向きとする。第22図eに示すように、流体圧
シリンダ87(第11図、第12図)によりチヤ
ツクを90°回転する。
手首部材31を回転し、空ボビン装着アーム1
5をクレードル12の前方に位置させる。空ボビ
ン装着アーム15はクレードル12に近付きクレ
ードル操作アーム15bがハンドル12bを把持
してクレードル12間の間隔を広げる。次いで、
アーム84を上向きに揺動して空ボビンBをクレ
ードル12のアームの間に位置させる。クレード
ル12のアームを閉じ、その間にボビンを保持す
る。可動爪93が開きアーム84を下向きに揺動
させた後、空ボビンBを把持したクレードル12
のハンドル12bも下向きに揺動させて空ボビン
Bをフリクシヨンローラ23に摩擦接触させる。
その後、他の巻取り装置について空ボビン装着
操作が繰返される。
以上の説明においては、満巻ボビン玉揚げ操作
と空ボビン装着操作とをそれぞれ独立に説明し
た。しかしながら、実際の作動においては、上記
操作の一部は交互に実行してもよい。その結果、
Y軸ビーム9の移動に要する時間、X軸ビーム2
9の移動に要する時間および手首部材31の移動
に要する時間を最短とすることができ、本発明に
かかる玉揚げ装置の稼働効率を高めることもでき
る。
次に糸掛け操作が行われ、上述のようにしてク
レードル12に装着した空ボビンBに糸条Yを糸
掛けする。上述のように、同一のワークステーシ
ヨンに供給される糸条Yは集束ガイド158によ
り1ケ所に集束されサクシヨンガンにより吸引さ
れる。なお、第23図aから第23図1において
は集束ガイド158の一部とサクシヨンガン14
3のマウスピース150のみを示している。ま
た、第23図aから第23図1において、2点鎖
線は定常巻取り時の糸道を示している。
第23図aにおいて、アームをできるだけ小さ
く折畳んだ状態で、手首部材31はワークステー
シヨン前方の作業ポイントにある。なお、この作
業ポイントは最下段の巻取り装置の基準点に基い
て定まる。
流体圧シリンダ122(第14図)を作動し、
第23図bに示すようにパンタグラフ機構を伸長
することにより糸ガイド134を下方に伸ばして
いく。糸ガイド134は下降して、糸条Yに関し
て玉揚げ台車の走行方向前進側の位置まで達し、
第23図cに示すように糸道を僅かに越えた位置
で止まる。次いで第23図dに示すように、糸ガ
イド134をその軸線の回りに捩じり、糸条Yと
糸ガイド134との間の位置関係を著しく高める
ことなく糸ガイド134により糸条Yを容易に捕
捉可能としている。捩じつた後で、糸条Yにガイ
ド134を当て、糸条Yにテンシヨンを掛けるよ
う手首部材31を玉揚げ台車の走行方向と反対側
に僅かに移動させる。この結果、糸ガイド134
は糸条Yにより一層容易に捕捉できる。
第23図eに示すように最下段の巻取り装置の
基準点に対応する高さまで手首部材31を上昇す
る。更にパンタグラフ機構を第23図fに示すよ
うに縮小する。これにより、糸ガイド134から
サクシヨンガン143のマウスピース150に伸
びていた糸条Yは検出器155に形成形成したV
字状の溝155a(第17図)に入る。糸状Yが
V字状の溝に入ることにより、検出器155は糸
「有」の信号を発信する。なお、所定の時間内に
検出器155が信号を発信しない場合には、制御
器は糸切れしたものと判断し、巻取装置に異常信
号(巻取機断糸指令)を発信する。該異常信号に
よつて供給原糸は切断される。
次いで、第23図gに示すようにパンタグラフ
機構を上方へ揺動する。この際に、手首部材31
は僅かに回転し、または水平に僅かに移動して、
糸ガイド134を空ボビンBの両端を保持する2
個のボビンホルダ(第23図mp参照)のうちの
一方の位置に合せる。
第23図h,mに示すように、糸ガイドを伸長
させるとともにバンチガイド117を回転させ、
糸条Yを前記一方のボビンホルダへ案内する。こ
の結果、糸条Yはボビンホルダの端部に交差し、
糸条Yは第23図pに示すようにボビンホルダに
形成した半径方向の溝に捕捉される。糸ガイド1
34からサクシヨンガン143に伸びている糸条
Yはサクシヨンガンに吸込まれ、検出器155は
糸条Yが首尾良くボビンに糸掛けされ巻取られて
いることを検出する。
第23図oに示しているように、空ボビンBの
一端に約10回程度のバンチ巻W(第14図)を行
つた後、バンチガイド117は元の位置に戻る。
糸張力により糸条Yは空ボビンBの中心部に移動
し、第23図jに示すようにトラバースガイド2
5aに捕捉される。次いで定常巻取りが行われ
る。
第23図kに示すようにパンタグラフ機構は縮
小し、第23図lに示すように下方へ揺動する。
中段および最上段について糸掛け操作が繰返さ
れる。上述の説明では糸道に沿つて固定糸ガイド
が設置されていないが、通常は固定糸ガイドが中
段および最上段の巻取り装置用に設置されてい
る。このよう場合には、糸条Yは第23図fおよ
び第23図gの間の時間に糸ガイドに糸掛けす
る。
以上の作業を完了した後に次のワークステーシ
ヨンへオートドツフア4を移動し、全てのワーク
ステーシヨンにつき順次同様の操作を行なう。
なお、上述の説明においては、1つのワークス
テーシヨンにおいて3段の装置につき一連の玉揚
げ操作、空ボビン装着操作および糸掛け操作を行
つていたが、巻取り糸条が邪魔にならない場合に
は、各巻取装置につき玉揚げ操作、空ボビン装着
操作および糸掛け操作を順次行ない、3段につき
繰返してもよい。
また、上述の方法においては、玉揚げ操作に先
立ち、オートドツフア4を各ワークステーシヨン
の前方に移動して手首部材31を人手またはジヨ
イステツクにより動かし、これらの動作軌跡を教
示していたが、糸掛けアーム134の先端に基準
点測定治具およびタツチセンサを取着し、玉揚げ
装置を所謂測定ロボツトとして機台に沿つて走行
させ、各ワークステーシヨンにおいて糸掛け、ア
ームを測定プログラムに基いて作動させ手首部材
31の移動軌跡を記憶手段に自動的に記憶させる
ことが好ましい。
更に、本発明の実施に際して、各ワークステー
シヨンにつき基準点は一または複数設定してもよ
い。複数の基準点を1つのワークステーシヨンに
対して設定したときには、各基準点信号により玉
揚げ等の操作軌跡を修正することが好ましい。こ
の場合に基準点間を所謂ポイント ツー ポイン
ト法にて移動させることが好ましい。
また、手動による教示を行なう場合は、先ず主
機(DTY機等)の設計図およびレイアウト図に
基き、手首部材31の理論上の移動軌跡を基本プ
ログラムとして記憶させておき、該基本プログラ
ムによりオートドツフアを作動させ、該作動によ
る軌跡と実際に必要な軌跡との誤差のみを人力ま
たはジヨイステイツクにより修正教示するのが好
ましい。
本実施例においては、三次元空間内で移動し回
転することが可能な手首部材、手首部材に取付け
られ、ワークステーシヨンで被巻取糸条を集束し
たり集束した糸条を一緒に切断したりする等、効
率のよい順序に従い特定の作動を行うためのアー
ム群を設けており、それらの作動をプレイバツク
システムに従い制御している。従つて、本実施例
の巻取り機械への玉揚げ操作は極めて短時間で行
うことができ、パツケージ押出し用プツシヤー等
の玉揚げ装置を補助する補助装置を巻取り機械に
設けることが全く不要となる。
更に本実施例によれば、上述のようにプレイバ
ツクシステムを採用しているので、稼働効率を著
しく向上でき、玉揚げ部材を構成しているアーム
類へ教示する作動軌跡の精度を高度に高める必要
性がなくラフでよく、また教示点の数も少なくで
きる。
また、本発明の玉揚げアーム、空ボビン装着ア
ームおよび糸掛けアームは教示作業時に生じる誤
差を吸収することができるように自由に移動可能
であり、本実施例の装置は糸条、糸パツケージの
ような柔かい材料や中空管に巻かれたボビンのよ
うな特別な形状の物を取り扱うことができる。
実際的には、各ワークステーシヨンにおいて直
接教示する教示ポイントは巻取り機の巻取り部の
みでよい。
本実施例の玉揚げ装置は三次元空間で移動可能
で充分な自由度を有する作動部材からなつてお
り、前面からの従来の玉揚げ装置(ロボツト)の
作動を損ね易い多数の糸ガイドバーやトラバース
装置等を前面に有している延伸仮撚機や、非常に
狭い作業空間で作業者が作業することを要求する
ような巻取り機械についても容易に適用可能であ
る。
〔本発明の効果〕
本発明では、各ワークステーシヨンに基準点を
記憶させその基準点を基準として一連の玉揚げ操
作を行なうので、巻取機械の各巻取装置の設置精
度を過度に高めなくとも、玉揚げ操作を円滑に行
なうことができる。従つて、本発明は、従来技術
に付随する大掛りな改修工事や多大な改修費用を
要することなく導入可能である。更に、本発明で
は、機台に連設したワークステーシヨンの位置が
経時変化した場合には基準点を再度テイーチング
するだけで容易に対応可能である。
また、本発明では玉揚げ装置の全作動をテーチ
ングするのではなく、各ワークステーシヨンにつ
き1つまたは複数の基準点のみを記憶させてお
き、その基準点からについては予め設定した作動
順序に従いそのまま、または、適度の補正を施し
て、玉揚げ装置を移動させている。従つて、多数
のワークステーシヨンが連設されていても、基準
点数はワークステーシヨン数と同数またはその数
倍に過ぎず、テイーチング数が過大にならず、比
較的容易に記憶させることができるとともに、記
憶容量も比較的小さくすることができる。
本発明によれば、パツケージ取扱機構、空ボビ
ン取扱機構等の作動部材が、ワークステーシヨン
における巻取機械とワークステーシヨンに対応す
るボビン台車との間の三次元空間内を上下前後左
右の直線的な往復動により充分な自由度をもつて
移動可能であるので、非常に狭い作業空間しかな
い巻取り機械に対しても容易に適用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る延伸仮撚機の配置を示す
平面図、第2図は本発明に係る玉揚げ装置の実施
例の斜視図、第3図は第2図の部分平面図、第4
図は第3図の部分平面図、第5図は第4図の側面
図、第6図は第3図の部分平面図、第7図aは第
8図の−線に沿う断面図、第7図b、第7図
cはクレードル操作アームの他の実施例の断面
図、第8図は第6図の側面図、第9図は第3図の
部分平面図、第10図は第9図の側面図、第11
図は第10図の拡大部分断面図、第12図は第1
1図の−線に沿う断面図、第13図は第
2図に示した玉揚げ台車に搭載した糸掛けアーム
の正面図、第14図は第3図の部分平面図、第1
5図は第14図の拡大部分図、第16図は第15
図の−線に沿う断面図、第17図は第2
図に示した玉揚げ台車に搭載した吸引部材の平面
図、第18図は第17図の正面図、第19図は第
17図および第18図に示した吸引部材の部分断
面図、第20図は第19図に示した吸引部材のガ
イド部材の斜視図、第21図aから第21図hは
玉揚げアームの作動を説明するための概略側面
図、第22図aから第22図eは空ボビン装着ア
ームの作動を説明するための概略側面図、第23
図aから第23図lおよび第23図pは糸掛けア
ームの作動を説明するための概略側面図、第23
図mから第23図oは糸掛けアームの作動を説明
するための概略平面図、第24図は本発明に係る
玉揚げ装置の主要構成に関する制御ブロツク線図
である。 4……オートドツフア、5……軌道、7……台
車本体、8……ポスト部、9……Y軸ビーム、1
1……玉揚げ処理機構、12……クレードル、1
2a……操作レバー、13……ボビン収納台車、
13b……ペツグ、14……玉揚げアーム、14
a……受けプレート、14b……クレードル操作
アーム、15……空ボビン装着アーム、16……
糸掛けアーム、16a……糸掛けガイド、17…
…位置決め部材、18……糸条吸引部材、29…
…X軸ビーム、31……手首部材、P……満巻ボ
ビン、B……空ボビン。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数のワークステーシヨンおよび該ワークス
    テーシヨンに対峙したボビン台車が機台長手方向
    にそれぞれ連設され、各ワークステーシヨンが複
    数段にクレードルを有し、各クレードルが機台長
    手方向に平行かつ水平にボビンを保持し、該ボビ
    ンに被巻取物を巻取るようにした巻取機械から巻
    取りパツケージを玉揚げする方法において、 前記ワークステーシヨンの各々について基準点
    を玉揚げ前に予め記憶させる工程、 玉揚げ台車を機台長手方向に走行せしめこれを
    ワークステーシヨン前方に移動させる際に、当該
    ワークステーシヨンにおける各ボビンへの連続供
    給被巻取物を集束する工程、 集束した連続供給被巻取物を切断し、吸引捕捉
    する工程、 玉揚げ台車に搭載した玉揚処理装置の作業部位
    を、当該ワークステーシヨンにおける巻取機械と
    該ワークステーシヨンに対応するボビン台車との
    間の三次元空間内を上下前後左右の直線的な往復
    動により、前記基準点に基いて予め記憶した経路
    に沿つて移動させると共に、予め記憶した動作順
    序に従つて順次作動させて、クレードルからボビ
    ン台車への各巻取りパツケージの移載およびボビ
    ン台車からクレードルへの各空ボビンの移載を行
    うボビン処理工程、並びに 前記玉揚処理装置の作業部位を、当該ワークス
    テーシヨンにおける巻取機械と連続被巻取物の吸
    引捕捉部との間の三次元空間内を上下前後左右の
    直線的な往復動により、前記基準点に基いて予め
    記憶した経路に沿つて移動させると共に、予め記
    憶した動作順序に従つて順次作動させて、被巻取
    物の各ボビンへの巻掛けを行う巻掛け工程からな
    ることを特徴とする巻取り機械からのパツケージ
    玉揚方法。 2 前記ボビン処理工程および巻掛け工程におけ
    る玉揚処理装置の作業部位の経路を予め記憶させ
    る際に、巻取り機械の巻取り部の位置を直接教示
    して、予め設定し記憶した基本経路を前記教示位
    置を基準として、経路修正プログラムによりシフ
    ト修正する特許請求の範囲第1項記載の玉揚げ方
    法。 3 複数のワークステーシヨンが機台長手方向に
    連設された巻取機械から玉揚げする装置におい
    て、 各ワークステーシヨンの基準点を記憶する手
    段、 前記巻取機械に沿つて走行し、各ワークステー
    シヨンに対応して停止する玉揚げ台車、 該玉揚げ台車に搭載され、所定の作動順序に従
    い各ワークステーシヨンの玉揚げ処理を行なう処
    理操作機構、 該処理操作機構をワークステーシヨンの予め設
    定した基準点に移動する機構、 前記玉揚処理機構の基本動作を記憶する基本動
    作記憶手段、および 前記基準点に基いて前記基本動作に修正を施
    し、実動作を記憶する実動作記憶手段からなり、 前記処理操作機構が、 先端部が三次元空間内を上下前後左右に直線的
    に往復動できる腕機構、 該腕機構先端部に回転自在に取付けられた手
    首、並びに 該手首の周囲に設けられ、パツケージを玉揚げ
    するパツケージ取扱機構および空ボビンを巻取り
    機械に装着する空ボビン取扱機構を有することを
    特徴とする巻取機械からの玉揚げ装置。 4 前記空ボビン取扱機構が、機台に対し上下に
    揺動可能な揺動アーム、該揺動アームの先端に取
    付けた空ボビン把持チヤツク、および前記揺動ア
    ームの側方で機台に対し上下および左右に移動可
    能な先端部を有するクレードル操作ハンドからな
    る特許請求の範囲第3項記載の玉揚げ装置。 5 前記ボビン把持チヤツクが取付基部に該チヤ
    ツクの空ボビンに対する位置決め手段を有し、前
    記取付基部が前記揺動アームに対して自由度を有
    する融通機構を介して取付けられている特許請求
    の範囲第4項記載の玉揚げ装置。 6 前記パツケージ取扱機構が、機台に対し上下
    および前後に移動可能なパツケージ受け皿を先端
    部に有する受け皿移動機構、並びに該受け皿移動
    機構の側方位置で機台に対し上下および左右に移
    動可能な先端部を有するクレードル操作ハンドル
    からなる特許請求の範囲第3項記載の玉揚げ装
    置。 7 前記受け皿移動機構が非平行四辺形リンクを
    有し、該リンクの一辺に前記受け皿を取着してお
    り、該一辺を挟む両辺のリンクを駆動することに
    より前記受け皿を機台に対し上下および前後に移
    動可能とした特許請求の範囲第6項記載の玉揚げ
    装置。 8 複数のワークステーシヨンが機台長手方向に
    連設され、各ワークステーシヨンが複数段にクレ
    ードルを有し、各クレードルが機台長手方向に平
    行かつ水平にボビンを保持し、該ボビンに被巻取
    物を巻取るようにした巻取機械から巻取りパツケ
    ージを玉揚げする装置において、 各ワークステーシヨンの基準点を記憶する手
    段、前記巻取機械に沿つて走行し、各ワークステ
    ーシヨンに対応して停止する玉揚げ台車、 該玉揚げ台車に搭載され、巻取機械に対する被
    巻取物の供給方向に見て上流側において、被巻取
    物を切断し、吸引捕捉する吸引捕捉装置、 前記玉揚げ台車に搭載され、所定の作動順序に
    従い各ワークステーシヨンの玉揚げ処理を行なう
    処理操作機構、 該処理操作機構をワークステーシヨンの予め設
    定した基準点に移動する機構、 前記玉揚処理機構の基本動作を記憶する基本動
    作記憶手段、および 前記基準点に基いて前記基本動作に修正を施
    し、実動作を記憶する実動作記憶手段からなり、 前記処理操作機構が、 先端部が三次元空間内を上下前後左右に直線的
    に往復動できる腕機構、 該腕機構先端部に回転自在に取付けられた手
    首、並びに 該手首の周囲に設けられた、パツケージを玉揚
    げするパツケージ取扱機構、空ボビンを巻取り機
    械に装着する空ボビン取扱機構および被巻取物取
    扱機構を有することを特徴とする巻取機械からの
    玉揚げ装置。 9 前記空ボビン取扱機構が、機台に対し上下に
    揺動可能な揺動アーム、該揺動アームの先端に取
    付けられた空ボビン把持チヤツク、および前記揺
    動アームの側方で機台に対し上下および左右に移
    動可能な先端部を有するクレードル操作ハンドル
    からなる特許請求の範囲第8後記載の玉揚げ装
    置。 10 前記ボビン把持チヤツクの取付基部に該チ
    ヤツクの空ボビンに対する位置決め手段があり、
    前記取付基部が前記揺動アームに対して自由度を
    有する融通機構を介して取付けられている特許請
    求の範囲第9項記載の玉揚げ装置。 11 前記吸引捕捉装置が、被巻取物の長さ方向
    に2点で当接する被巻取物捕捉ガイド、前記各点
    の中間において被巻取物に対峙する吸引口を具備
    した吸引装置、および該吸引口の下流側に設けた
    被巻取物切断装置を有する特許請求の範囲第8項
    記載の玉揚げ装置。 12 前記パツケージ取扱機構が、機台に対し上
    下および前後に移動可能なパツケージ受け皿を先
    端部に有する受け皿移動機構、並びに該受け皿移
    動機構の側方位置で機台に対し上下および左右に
    移動可能な先端部を有するクレードル操作ハンド
    ルからなる特許請求の範囲第8項記載の玉揚げ装
    置。 13 前記受け皿移動機構が非平行四辺形リンク
    を有し、該リンクの一辺に前記受け皿を取着して
    おり、該一辺を挟む両辺のリンクを駆動すること
    により前記受け皿を機台に対し上下および前後に
    移動可能とした特許請求の範囲第12項記載の玉
    揚げ装置。 14 前記被巻取物取扱機構は、先端部が機台に
    対して上下に移動可能な被巻取物巻掛けガイド、
    および先端部が該巻掛けガイドの側方位置で機台
    に対し前後に移動可能な端部巻ガイドからなる特
    許請求の範囲第8項記載の玉揚げ装置。 15 前記被巻取物巻掛けガイドを、前記手首に
    揺動可能に取着したパンタグラフ型アームの先端
    に取付けている特許請求の範囲第14項記載の玉
    揚げ装置。
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