JPH0369782B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は雑誌製本などにおいて、表紙の表面
に別刷の見出紙を貼着する装置に関する。

従来の技術 従来、雑誌の表紙に別個の見出片を貼着する場
合に、第４図ａ，ｂに示す如く表紙を表面をカバ
ーする表表紙７０と背面および裏面をカバーする
裏表紙７１とに分けて設け、見出片７２を表表紙
７０の綴込縁７０ａに揃えて貼着した後、裏表紙
７１綴込縁７１ａの裏側に貼着し、全体を一枚の
シートに接続してなるものであつた。

発明が解決しようとする課題 従来、表面をカバーする表表紙と背面および裏
面をカバーする裏表紙とに分けて裁断、印刷する
から２度手間となり、時間がかかり、また経費が
かかるものであつた。

この発明は表表紙および裏表紙が接続した一枚
物の中間に見出紙を貼着し、製作時間およびコス
ト低減に寄与することを目的とするものである。

課題を解決するための手段 表面、裏面およびその中間の背面となる部分を
一連に連続する表紙用紙を移送方向に対して横向
きに一枚宛間歇的に圧接する２枚のベルト間に挟
持して所要に保定して給紙する表紙用紙給紙手段
と、見出紙を前記表紙用紙の給紙にタイミングを
合せ、基端に裏面に糊を付して、同じく圧接する
２枚のベルト間に挟持して前記表紙用紙の表面の
所定位置に移送し、かつ積重する見出紙給紙手段
と、見出紙および表紙用紙との積重移送通路に出
没し、その移動する表紙用紙および見出紙の前縁
に衝突し、進行を停止して両前縁を揃えるストツ
パーと、支軸に遊転自在に支承され、支軸の回転
で見出紙および表紙用紙の移動方向に回転力を受
ける押えコロを前記揃えストツパーの手前に配設
して表紙用紙と見出紙に重力作用で接面し、揃え
ストツパーの作用時に所定に保定すると共にその
解除時に送りを付加する揃えストツパーと手段と
送りを付加する揃えストツパー手段と、この揃え
ストツパー手段に連続し、その前縁を揃えられて
積重する見出紙および表紙用紙を、上下から圧接
する押え送りベルトと台ベルトで挾持して移送す
ると共に、そのベルトの終端手前に糊付部ストツ
パーを配設し、一時停止させると共にその停止時
に降下し、見出紙の基端を表紙用紙の表面に圧接
する糊付用昇降板を設けている糊付手段とから構
成され、雑誌等の表面、裏面および背面とを連続
して一枚でカバーする表紙用紙の表面に見出紙
を、基端を糊付けして貼着する、雑誌等の表紙表
面の見出紙貼着装置にある。

作 用 この発明は表表紙および裏表紙が接続した一枚
の表紙用紙の中間、すなわち表面に見出紙を人手
に頼ることなく、機械で貼着することができるも
のである。

実施例 １は表紙用紙で、雑誌２の表面をカバーする表
紙表面１ａと背面および裏面をカバーする表紙裏
面１ｂとが一体に接続された一枚のものから構成
される。

３は見出紙で、前記表紙表面１ａと表紙裏面１
ｂとの接続線Ｘ−Ｘに沿つて基縁３ａを適宜巾接
着され、表紙用紙１と一体に設けられる。

４は見出給紙紙台で、その台面上には前板３と
後板６と、その両側に揃板（図示しない）とが調
整自在に設けられ、見出紙３を所要枚数積重スト
ツクする。給紙台４の前部台面下に所要角度、間
歇的に作動する給紙吸盤７が設けられ、上昇して
見出紙３に吸着し、下降して見出紙３を一枚宛引
き出す。

８は見出紙給紙ドラム、９は第１見出紙送り台
ベルトで、前記給紙ドラム８と貼着台１０上の張
設用ロール１１と調整ロール１２とにより張設さ
れる。

１３は見出紙給紙補助ドラム、１４は第２見出
紙送り台ベルトで、前記第１見出紙送り台ベルト
９と並列し、見出紙給紙補助ドラム１３と貼着台
１０上の張設用ロール１５と調整ロール１６とに
より張設している。

１７は第１見出紙押え送りベルトで、前記第１
見出紙送り台ベルト９と対応するロール１８，１
９，２０および２１により張設され、そのベルト
対応面を第１見出紙送り台ベルト９に圧接する。
その圧接張力はロール２１により調整する。第２
見出紙押え送りベルト２２も同じ構成で張設さ
れ、同じく第２見出紙送り台ベルト１４と圧接す
る。

２３は糊付ロールで、糊函２４に下半が浸漬す
る給糊ロール２５に接し、吸盤７により引き出さ
れ、前記第１送り台ベルト９、および第２送り台
ベルト１４と、第１押え送りベルト１７および第
２押え送りベルト２２により挟持されて移送され
る見出紙３の基端に糊を帯状に付着する。

３０は表紙給紙台で、その台上の前後は前板３
１と後板３２で、また左右は図示しないが側板で
囲繞し、表紙用紙１を台上に横長に載置してい
る。表紙給紙台３０の前部に給紙台３３が設けら
れ、この給紙口に下方から回動し、最下位の表紙
用紙１の背面に先端が吸着し、基端支軸３７を中
心に回動し、下方へ表紙用紙１を引き出す表紙吸
盤３４，３４が支板３５上に、相互に所要の間隔
で列設している。

３６は前記給紙口３３の開閉支え板で、基端は
支軸３７に取付けられ、表紙吸盤３４の吸着作動
に先立つて開放回動する。

３８は表紙銜え給紙ドラムで、前記引き出され
た表紙用紙１を銜爪３９でドラム外周に銜え、そ
のドラム３８の回転と共に表紙用紙１を外周面に
支えて引き出す。

４０は表紙支承給紙ドラムであつて、表紙銜え
給紙ドラム３８の移送方向左側に配設され、外周
には第１支承給紙ドラム送りベルト４１が張設用
ロール４２，４３および調整ロール４４とによつ
て第１図に示すごとく見出紙貼着部１０ａまで張
設される。

４５は同じく表紙支承給紙ドラムで前記表紙給
紙ドラム３８の移送方向右側に配設され、同じ構
成で外周に送り第２支承給紙ドラム送りルト４６
が張設される。

４７は第１側周押え送りベルトで、表紙給紙支
承ドラム４０の後半半周の前記送り第１に圧接
し、表紙支承給紙ドラム４０の上部より下部まで
挾持移送するように、上部ロール４８、下部ロー
ル４９，５０と調整ロール５１とにより張設され
る。

５２は同じく第２側周押え送りベルトで、第２
支承給紙ドラム送りベルト４６に、第１側周押え
送りベルト４７と同じく圧接して張設される。

５３は第１長尺移送台ベルト、５４は第２長尺
移送台ベルトで、貼着台１０上に左右所要の間隔
で、張設用ロール５５，５６および調整ロール５
７，５８により張設される。そして、表紙用紙給
紙部１０ｃでは、その第１長尺移送台ベルト５３
は第１支承給紙ドラム送りベルト４１と対応し、
第２長尺移送台ベルト54は第２支承給紙ドラム送
りベルト４６と対応している。

５９は表紙用紙１と見出紙３とを揃える揃え用
ストツパーで、表紙支承給紙ドラム４０および見
出紙給紙ドラム８に関連して表紙用紙１と見出紙
３との移送通路に出没し、６０は押えコロで支軸
６１には遊支され、支軸６１の回転作用を伝達さ
れながら、表紙用紙１と見出紙３とを定位置で待
ち受けて自重作用で接面し、６２は圧接糊付部１
０ｂの押え送りベルトで、張設用ロール６３，６
４と調整ロール６５とにより長尺移送台ベルト５
３と対応して張設される。

６６は糊付用昇降板、６７は糊付用ストツパー
である。６９ａは表紙用紙１の右側縁案内枠、６
９ｂは同じく表紙用紙１の左側縁案内枠である。

この発明は前述のように構成されるものである
から、第３図ａ，ｂ，ｃ，ｄの作動説明図にした
がつて説明すると、表紙給紙台３０では表紙吸盤
３４により表紙用紙１を表紙銜え給紙ドラム３８
の外周面に引き出すと、このドラム３８の外周面
より起立する銜え爪３９により外周面に挾み、そ
の回転とともに、表紙給紙台３０から一枚宛引き
出し、これをドラム側周の第１第２押え送りベル
ト４７，５２でドラム４０，４５の外周面に挾持
し、半回転して第１第２長尺移送台ルト５３，５
４に給送する。

第１第２長尺移送ベルト５３，５４上では、給
紙ドラム３８から圧接する第１第２見出紙送り台
ベルト９，１４により挾持され、送り出される。
そして見出紙貼着部１０ａの揃えストツパー５９
に衝突し、第１第２長尺移送ベルト５３，５４は
進行するも表紙用紙１は停止する。この表紙用紙
１の停止に先立ち、第１見出紙給紙台４では、見
出紙３が給紙吸盤７により引き出され、見出紙給
紙ドラム８上に給紙する。そこでこの給紙ドラム
８に銜え爪２７により銜止されて第１第２見出紙
押え送りベルト１７，２２と給紙ドラム８および
両側の見出紙給紙補助ドラム１３，２６の外面と
で挾持して一枚宛給紙する。そしてその挾持移送
中に、例えば支承ドラム２６を台に糊付ロール２
５の接面により見出紙３の基端裏面に細帯状に糊
が付着される。そして見出紙３が長尺移送ベルト
５３上に、表紙用紙１とタイミングをとつて、そ
のうえに積重するように到達する。そこで表紙用
紙１および見出紙３は一緒に移動し、夫々の前縁
を揃えストツパー５９に衝突し、夫々前縁のわず
かなずれは調整される。また見出紙３の停止時前
端部の左右中心には樹脂製の遊転押えコロ６０
が、その重量が加えられるように支持されている
から、移動する第１長尺移送台ベルト５３と共に
移動しようとしており、これを揃えストツパー５
９が起立しているときは衝突してその動きを阻止
しており、揃えストツパー５９が他とのタイミン
グで第１第２長尺移送ベルト５３，５４より下方
へ回動すると、このベルト５３，５４との摩擦力
で共に移動し、次の糊付押し部１０ｂへ、糊付用
押え送りベルト６２より第１長尺移送台ベルト５
３上に押しつけられ、挾持された状態で移動す
る。そして再びその表紙用紙１および見出紙３が
糊付部ストツパー６７に衝突して停止したとき、
昇降板６６が下降し、見出紙３の基端糊付部を圧
接する。そこで糊付は押しつけられて接着が完了
する。この昇降板６６に関連した仮付棒６８の先
端で前記揃えストツパー５９で停止した見出紙３
の基端部を押し仮付けしている。この押しつけは
見出紙３の基端全長で、見出紙３の表紙用紙１に
対しての糊付けで終了する。

発明の効果 以上、表紙用紙１および見出紙３は、夫々給紙
台４、３０からタイミングをとつて給紙され、貼
着揃え部１０ａで表紙用紙１の中間所要位置に見
出紙３を仮付けすることができ、そこで、従来の
ように二重印刷、見出紙の貼着および表裏表紙の
接着の製作工程を短縮できるものである。

また表紙用紙とを揃えるときに見出紙上に遊支
回転コロをのせ、表紙用紙に押し付けているか
ら、揃えストツパーが降下すると、直ちに送り台
ベルトの作用を受けて表紙用紙とともに見出紙は
移動し、しかも両者は揃えられた状態に保持され
て移動し、ずれることが全くなく送り出されるも
のである。

よつて、表紙に別刷の見出紙を貼着する工程が
簡易化され、製作コストの低減に効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明装置の側面図、第２図は平面
図、第３図ａ，ｂ，ｃ，ｄは作動説明図、第４図
ａ，ｂは従来の表紙用紙と見出紙の貼着方法を示
す説明図、第５図はこの発明の表紙用紙と見出紙
の貼着方法を示す説明図、第６図は見出紙を表紙
用紙に貼着した状態の斜視図である。 １…表紙用紙、１ａ…表紙表面、１ｂ…表紙裏
面、２…雑誌、３…見出紙、４…見出紙給紙台、
７…見出紙給紙吸盤、８…見出紙給紙ドラム、９
…第１見出紙送り台ベルト、１０…貼着台、１３
…見出紙給紙補助ドラム、１４…第２見出紙送り
台ベルト、１７…第１見出紙押え送りベルト、２
２…第２見出紙押え送りベルト、２３…糊付ロー
ル、２６…見出紙給紙補助ドラム、２７…銜え
爪、３０…表紙給紙台、３４…表紙吸盤、３８…
表紙銜え給紙ドラム、３９…銜え爪、４０…表紙
支承給紙ドラム、４１…第１支承給紙ドラム送り
ベルト、４５…表紙支承ドラム、４６…第２支承
給紙ドラム送りベルト、４７…第１側周押え送り
ベルト、５２…第２側周押え送り台ベルト、５３
…第１長尺移送台ベルト、５４…第２長尺移送台
ベルト、５９…表紙見出紙揃えストツパー、６０
…押えコロ、６１…支軸、６２…糊付用押え送り
ベルト、６６…糊付用昇降板、６７…糊付部スト
ツパー、６８…仮付棒、６９ａ…右側縁案内枠、
６９ｂ…左側縁案内枠。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 表面、裏面およびその中間の背面となる部分
   を一連に連続する表紙用紙を移送方向に対して横
   向きに一枚宛間歇的に圧接する２枚のベルト間に
   挟持して所要に保定して給紙する表紙用紙給紙手
   段と、見出紙を前記表紙用紙の給紙にタイミング
   を合せ、基端に裏面に糊を付して、同じく圧接す
   る２枚のベルト間に挟持して前記表紙用紙の表面
   の所定位置に移送し、かつ積重する見出紙給紙手
   段と、見出紙および表紙用紙との積重移送通路に
   出没し、その移動する表紙用紙および見出紙の前
   縁に衝突し、進行を停止して両前縁を揃えるスト
   ツパーと、支軸に遊転自在に支承され、支軸の回
   転で見出紙および表紙用紙の移動方向に回転力を
   受ける押えコロを前記揃えストツパーの手前に配
   設して表紙用紙と見出紙に重力作用で接面し、揃
   えストツパーの作用時に所定に保定すると共にそ
   の解除時に送りを付加する揃えストツパー手段
   と、この揃えストツパー手段に連続し、その前縁
   を揃えられて積重する見出紙および表紙用紙を、
   上下から圧接する押え送りベルトと台ベルトで挾
   持して移送すると共に、そのベルトの終端手前に
   糊付部ストツパーを配設し、一時停止させると共
   にその停止時に降下し、見出紙の基端を表紙用紙
   の表面に圧接する糊付用昇降板を設けている糊付
   手段とから構成され、雑誌等の表面、裏面および
   背面とを連続して一枚でカバーする表紙用紙の表
   面に見出紙を、基端を糊付けして貼着する、雑誌
   等の表紙表面の見出紙貼着装置。