JPH0369006B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、急速分離式継手、一層詳しくは、急
速分離式継手とそれを利用して作動工具（または
アーム式加工装置の端、略してEOAT）を機械
（支持体またはロボツト）に連結し、電気的接続
および流体接続のための急速分離を行なう方法に
関する。

継手（または錠止機構）が整合することになつ
ている継手部分から独立している、作業工具を機
械に連結するための急速分離装置は公知である。
或る公知の急速分離式継手が米国特許第4549846
号に示されている。本発明の望みはより簡単な構
造で、周囲環境から継手機構を保護することもで
きる急速分離式継手を提供することにある。

継手機構は時に周囲環境からの粒子、たとえ
ば、どろとか金属削りくずで汚染する可能性があ
るので、周囲環境からの継手機構の保護を有用で
ある。また、継手機構が化学薬品にさらされない
ようにするのも望ましい。化学薬品は、時間の経
過と共に、継手機構内に蓄積することもあるし、
腐蝕を生じさせる可能もある。本発明の別の望み
は２つの継手部分を正しく合わせて整合させない
かぎりこれら継手部分を葬儀に連結することがで
きない急速分離式継手を提供することにある。し
たがつて、継手部分を正しく合わせて整合させて
いないときに急速分離式継手が継手部分を相互に
錠止するように誤つて作動するのを防ぐ或る種の
手段が必要である。

本発明は整合動作が継手機構から独立して行な
われる作業工具対作業ステーシヨン用継手装置で
ある。継手機構は閉鎖体を有し、これは継手部分
が分離しているときには継手機構を周囲環境から
保護する。この閉鎖体は継手部分を整合させても
合わせてもいないときに継手機構が作動するのを
防ぐようにも作用する。

本発明の目的は急速分離式継手と、この継手を
作業ステーシヨンと作業工具とに利用して上記の
特徴のいくつかあるいはすべてを得る方法を提供
することになる。

この目的のために、急速分離式継手およびその
利用方法は、特許請求の範囲の請求項１，１４の
それぞれの特微記載部分に記載された特徴によつ
て特徴付けられる。

本発明は工具を機械に連結するための急速分離
式継手であつて、ほぼ軸線方向の中央空所および
この中央空所を囲み、機械に向つて突出する少な
くとも１つのほぼ軸線方向に向いた部材を有す
る、工具を保持するための工具アダプタと、工具
アダプタに当てがつて連結するようになつてお
り、機械に連結してある工具チエンジヤとを包含
し、この工具チエンジヤがほぼ軸線方向の内部室
を備えた円筒形シエルと、この円筒形シエルの外
部と内部室とを流体接続していて内部室内の流体
圧力を制御する第１の流路とを包含し、前記円筒
形シエルが内部室と交差し、工具アダプタに向か
う方法で第１流路から軸線方向に分離している少
なくとも１つのほぼ半径方向の孔を有し、さら
に、工具チエンジヤが前記内部室内に摺動自在に
装着してあり、内部室内の流路圧力に応答するピ
ストンを有し、このピストンのロツドが前記半径
方向の孔に隣接したカム部分を有し、またさら
に、工具チエンジヤが前記半径方向の孔内に可動
状態で装着してあつてロツドのカム部分および軸
線方向に向いた部材と協働して工具チエンジヤを
工具アダプタに連結する錠止部材を包含する急速
分離式継手において、工具チエンジヤおよび工具
アダプタが合わせてないときに半径方向の孔を閉
ざす第１位置に閉鎖手段が片寄せられており、工
具チエンジヤ、工具アダプタを合わせたときに閉
鎖手段が軸線方向に向いた部材によつて第２位置
へ動かされて半径方向の孔を開き、この半径方向
の孔が開くと、ピストンが動いて錠止部材をロツ
ドのカム部分と軸線方向に向いた部材との間に捕
えさせて工具チエンジヤを工具アダプタと連結す
ることを特徴とする急速分離式継手を提供する。

本発明は、また、EOATをロボツトに連結す
るための急速分離式継手であつて、EOATに連
結してあり、ほぼ軸線方向の中央空所とこの中央
空所を囲み、ロボツトに向つて突出しており、ロ
ボツトに向いた端のところに内向きフランジを有
するほぼ管状の軸線方向に向いた部材とを有する
工具アダプタであり、ロボツトに向いた端のとこ
ろに截頭円錐形面を有する工具アダプタと、この
工具アダプタの截頭円錐形面に対応する截頭円錐
形面に沿つて工具アダプタに合わせて連結するよ
うになつておりかつロボツトと連結するようにな
つている工具チエンジヤとを包含し、この工具チ
エジヤが軸線方向中心線を有するほぼ軸線方向の
円筒形内部室を備えた円筒形のシエルと、円筒形
シエルの外部と内部室とを接続していて内部室内
の流体圧力を制御する第１、第２の流路とを包含
し、この内部室が第１流路から軸線方向に工具ア
ダプタに向つて隔たつて内部室と交差する複数の
ほぼ半径方向の孔を有し、内部室内にピストンが
摺動自在に装着してあつて、この内部室を第１、
第２の流路と半径方向孔との間で分割しており、
このピストンが内部室内の流体圧力に応答するよ
うになつており、そのロツドが内部室の軸線方向
中心線に対して平行な線に対して約７度のカム角
度を有するカム部分を有し、このカム部分が半径
方向孔に隣接して設けてあり、また、ボール状の
錠止部材が半径方向孔の各々に可動状態で装着し
てあつてロツドのカム部分および軸線方向に向い
た部材の内向きフランジと協働して工具チエンジ
ヤを工具アダプタに連結するようになつており、
さらに、内部室を囲む固定環状カバーとばね付勢
式リングとを有する閉鎖手段が設けてあり、工具
チエンジヤと工具アダプタが合わせてないときに
はこのばね付勢式リング第１位置へ動いて半径方
向孔を閉ざし、工具チエンジヤと工具アダプタを
合わせたときにはばね付勢式リングが第２位置へ
動いて半径方向孔が軸線方向に向いた部材によつ
て開放させられるようになつており、半径方向孔
が開いたときに、ボールがロツドのカム部分との
軸線方向に向いた部材の内向きフランジの間に捕
えられて工具チエンジヤを工具アダプタに連結す
る急速分離式継手をも提供する。

本発明は、また、ほぼ軸線方向の中央空所およ
びこの中央空所を囲み、工具から離れる方向へ突
出する少なくとも１つのほぼ軸線方向に向いた部
材を有する工具アダプタと連結した工具を、連結
した工具チエンジヤを有する機械に合わせて連結
する方法であつて、工具チエンジヤが内部室を備
えた円筒形シエルを包含し、この内部室が円筒形
シエルの外部を内部室と流体接続して内部室内の
流体圧力を制御する第１流路を包含し、少なくと
も１つのほぼ半径方向の孔が内部室と交差してお
り、工具アダプタに向かう方向で第１流路から軸
線方向へ分離しており、ピストンが内部室内の摺
動自在に装着してあり、内部室内の流体圧力に応
答し、ピストンのロツドが半径包含方向の孔付近
にカム部分を有し、錠止部材が半径方向孔内に可
動状態に装着してあつてロツドのカム部分および
軸線方向に向いた部材と協働して工具アダプタを
工具チエンジヤに連結し、工具チエンジヤと工具
アダプタが合わせてないときに閉鎖手段が第１位
置へ片寄せられて半径方向孔を閉鎖するようにな
つており、工具チエンジヤと工具アダプタが合わ
せられたときに閉鎖手段が軸線方向に向いた部材
によつて第２位置へ動かされて半径方向の孔を開
き、この半径方向孔が開くことによつてピストン
が動いて錠止部材をロツドのカム部分の軸線方向
に向いた部材の間に保持させ、工具チエンジヤを
工具アダプタと連結させる方法において、工具ア
ダプタを工具チエンジヤに合わせて整合させる段
階と、工具アダプタの軸線方向に向いた部材を工
具チエンジヤの閉鎖手段に接触させて半径方向孔
を開く段階と、内部連通を工具チエンジヤの円筒
形シエルの外部と流体連結させてピストンを動か
す段階と、ピストンのカム部分を錠止部材と協働
させて錠止部材を外向きに押し、工具アダプタの
軸線方向に向いた部材と接触させて工具アダプタ
を工具チエンジヤと連結させる段階とを包含する
ことを特徴とする急速分離方向をも提供する。

以下、本発明を添付図面を参照しながら説明す
る。

第１図を参照して、EOAT７に本発明の急速
分離式継手１０の雌型部分（一般的に工具アダプ
タ１１と呼ぶ）が連結してある。ロボツト１４に
は急速分離式継手１０の雄型部分（一般的に工具
チエンジヤ１２と呼ぶ）が連結してある。工具チ
エンジヤ１２は工具アダプタ１１に合わせてから
連結するようになつている。第２，３，４，５図
も合わせて参照して、工具アダプタ１１は
EOAT７に連結してあり、EOAT７に対する流
体、電気両方の接続をなす。工具アダプタ１１の
ロボツト１４に向いた端（EOAT７と反対側の
端）は円筒形の軸線方向の中央空所１３を有す
る。工具アダプタ１１は円筒形軸線方向中央空所
１３を囲む少なくとも１つのほぼ軸線方向に向い
た部材１５も有する。第１，２図に示すように、
軸線方向に向いた部材１５は管状であり、内向き
のフランジ１７を有する。工具アダプタ１１は電
気コネクタ２１ａの接点７０ａに接続したリード
線１９ａを構成する電気ケーブルも有する。工具
チエンジヤ１２の対応する電気コネクタ２１ｂは
リード線１９ｂに接続したばね負荷式の接点７０
ｂを有する。工具チエンジヤ１２には付加的な電
気コネクタ２１ｃが設けてあり、これは外部接続
部のための電気プラグ・インターフエースを得る
のに用いられる。リード線１９ｂは電気コネクタ
２１ｃに接続してある。電気コネクタ２１ａ，２
１ｂ，２１ｃは所望に応じて別の電気コネクタと
交換できるようにフアスナ７１ａ，７１ｂ，７１
ｃを解除したときに取り外し得る。

空気供給あるいは液圧供給の液体継手の場合に
は、流体管路２３が設けられる。流体管路（図示
せず）が工具アダプタ１１の面２５と交差してい
る。工具チエンジヤ１２の硬化処理プレート２４
には孔３７が設けてあり、ここにＯリング９０が
挿入してある。孔３７は対応する流体管路２３
（第２図）と接続しており、Ｏリング９０は工具
チエンジヤ１２の対応する流体管路２３と係合し
たときに工具アダプタ１１の流体管路をシールす
る。

工具チエンジヤ１２は円筒形シエル９４を有
し、このシエルはシリンダ１６とバツク・プレー
ト１８を包含する。工具チエンジヤ１２は截頭円
錐形面２０ａを有し、これは工具アダプタ１１の
截頭円錐形面２０ｂに対応する。工具チエンジヤ
１２は工具アダプタ１１との大体の整合を行なう
ための軸線方向位置決めピン２２を有する。工具
アダプタ１１には位置決めプレート２７（第３
図）が固定してあり、これは軸線方向位置決めピ
ン２２を囲むように設けてある。工具チエンジヤ
１２はシリンダ１６と内側シエル部材３０とによ
つて構成されるほぼ軸線方向の内部室２６と、キ
ヤツプ３２と、プラグ３４とを有する。

内部室２６と交差して第１流路３６と第２流路
３８が設けてあり、これらの流路は空気制御シス
テムのために通常設けられる。内部室２６は、第
１、第２の流路３６，３８から軸線方向に隔たつ
て、工具チエンジヤ１２のロボツト１４から離れ
る方向の端（工具アダプタ１１に向いた端）に通
常均等に幾何学的に隔たつた複数のほぼ半径方向
の孔４０も有する。内部室２６内には摺動自在に
ピストン４２が装着してある。ピストン４２には
カム部分４６を有するロツド４４が固定してあ
る。所望に応じて、ピストン４２をプラグ３４と
ピストン４２の間に保持したばね９６でばね負荷
してもよい。ピストン４２はその環状溝４７内に
Ｏリング４８を有する。ピストン４２は内部室２
６を別個のシールした部分に分けている。ロツド
４４はＯリング５０を備えた第２の環状室を有
し、このＯリング５０は半径方向孔４０を内部室
２６の残部から流体的に隔離している。各半径方
向孔４０内には錠止部材、普通はボール５２が可
動状態で装着してあり、工具チエンジヤ１２を工
具アダプタ１１と連結する。ピストン４２は作動
位置（第４図）と不作動位置（第１図）とを有す
る。不作動位置において、ピストン４２は全体的
に引つ込んだ位置にあり、ボール５２が内方へ動
くのを許される。作動位置では、ピストン・ロツ
ド４４のカム部分４６が内部室２６の軸線方向中
心線５４に対して平行な線から、たとえば、５度
から９度、第１，４図に示す例では７度のカム角
でボール５２と協働する。ロツド４４のカム部分
４６のボール５２との協働作用で、ボール５２は
カム部分４６と工具チエンジヤ１２を工具アダプ
タ１１に直結する軸線方向に向いた部材１５の内
向きフランジ１７との間に捕えられる。

使用にあたつて、第１流路３６は加圧空気をピ
ストン４２のばね９６の側に供給してピストン４
２を移動させ、工具アダプタ１１と工具チエンジ
ヤ１２を連結する（このとき、第２流路３８は排
気側に接続している）。ばね９６は第１流路３６
を通しての空気圧力の損傷がある場合にピストン
４２を連結位置に保持するために設けてある。工
具アダプタ１１、工具チエンジヤ１２を分離する
には、加圧流体を第２流路３８を通して供給し
て、第１流路３６を大気に通じさせる。両流路３
６，３８は外部空気管路（図示せず）に接続され
ており、排出、供給を行なう制御弁がこれら外部
空気管路に設けてある。

工具チエンジヤ１２と工具アダプタ１１を外し
たときには、半径方向孔４０はリング５８によつ
て構成される閉鎖手段５６によつて閉鎖される。
リング５８はＬ字形横断面を有し、ばね付勢され
ている。リング５８は、分離位置では、固定環状
カバー６０と係合する。このカバーは内部室２６
を取り囲んで半径方向孔４０を周囲環境からシー
ルしている。

通常は、工具チエンジヤ１２を工具アダプタ１
１と連結した後、空気圧力が第１流路３６から供
給されていない場合でも、７度のカム角により急
速分離式継手部分は相互に保持され得る。さら
に、ばね９６の加える力が継手部分を相互に保持
するのを保証する。７度のカム角は第１、第２の
流路３６，３８の流体圧力差（ロツド４４によつ
てピストン４２の面積差だけ補正された値）およ
びばね９６の加える力によつてピストン４２に加
えられる力よりもほぼ８倍も大きい分離力を生じ
させることになる。

工具アダプタを工具チエンジヤ１２に連結する
には、まず、軸線方向に向いた部材１５でリング
５８を軸線方向に押して半径方向孔４０を開き、
ロツド４４のカム部分４６によつてボール５２を
外方へ押させる。ただし、これは軸線方向位置決
めピン２２が位置決めプレート２７と整合してい
る場合のみに生じる。したがつて、急速分離式継
手部分が正しく整合していない場合にはいつで
も、軸線方向に向いた部材１５はリング５８を動
かすことはできず、ロツド４４が作動位置に動い
て急速分離式継手部分を相互に連結させることは
ない。上記の特徴によれば、半径方向孔４０が、
Ｌ字形リング５８によつて閉ざされ、ボール５２
が外方に動くのを阻止しているので、空気圧力が
第１流路３６内に存在している場合でも整合が正
しくなれば誤つて連結されることはない。急速分
離式継手部分を外すには、加圧空気を第２流路３
８に与え、ロツド４４をばね９６に抗して引つ込
めさせると、ボール５２が半径方向内方へ移動さ
せられ、軸線方向に向いた部材１５を解放する。
工具アダプタ１１はこうして解放され、取り外す
ことができる。

第６図は急速分離式継手１０の別の実施例を示
しており、ここでは、第１〜５図に示した部分と
同様の部分は同様の参照数字に100を加えた数字
で示してある。流体管路１２３は硬化処理プレー
ト１２４のテーパ付き孔１３７内に捕えられた同
心のＯリング１９０でシールされている。Ｏリン
グ１９０と同心で、工具アダプタ１１１と連結し
ているブツシング２５０が設けてあつて、Ｏリン
グ１９０と合わさつてシールを行なう。

ブツシング２５０は孔１３７の小直径部２３７
よりも小さい直径を有する。この設計で得られる
利点の１つは、面１２５と硬化処理プレート１２
４の外面２２４との間にギヤツプ２２７があると
いうことである。ギヤツプ２２７はどろその他の
粒子のための空間であり、粒子が流体管路１２３
のシール作用を妨げたり、工具アダプタ１１１と
工具チエンジヤ１１２の合わせ作用を妨げたりす
るのを防ぐ。

面１２５をＯリング１９０と係合させてシール
するのに用いた場合、Ｏリング１９０の圧縮がそ
の横断面直径マイナス硬化処理プレート１２４の
厚みの値に制限されることになる。しかしなが
ら、孔１３７の小直径部２３７よりも小さい直径
のブツシング２５０を用いることにより、硬化処
理プレート１２４の外面２２４のレベル以下にＯ
リング１９０をさらに圧縮することができる。こ
の形態によれば、ブツシング２５０は硬化処理プ
レート１２４の厚みよりも小さい厚みまでＯリン
グ１９０をさらに圧縮することができ、シールを
より良好にすることができる。

面１２５がもはや外面２２４と同一平面となる
（Ｏリング１９０を圧縮する）必要はないので、
截頭円錐形面１２０ａ，１２０ｂは軸線方向中心
線１５４に対して45度の角度の代わりにほぼ６度
の角度で形成することができる。45度の角度で
は、截頭円錐形面１２０ｂをその直径交差の上限
に向けたときに面１２５と硬化処理プレート１２
４の同一平面接触を行なつていたのである。工具
アタプタ１１１を工具チンジヤ１１２と合わせた
とき、工具アダプタ１１１は工具アダプタ１１
１、工具チエンジヤ１１２間の相対的な軸線方向
移動あるいは截頭円錐形１２０ａ，１２０ｂのう
ちの一方の変形ないしには工具チエンジヤ１１２
から分離することはできない。図示したように、
截頭円錐形面１２０ａ，１２０ｂの最外方接触点
２０８と截頭円錐形面１２０ａ，１２０ｂの最内
方接触点２０６との間に直径方向二等分線２０４
が引いてある。モーメント力２０５は工具アダプ
タ１１１に影響する。截頭円錐形面１２０ｂ上の
点２０６は工具アダプタ１１１と工具チエンジヤ
１１２が点２０８に固定したままの場合に円弧経
路２０５を描かなければならない。したがつて、
工具チエンジヤ１１２の截頭円錐形面１２０ａの
変形が生じなければならない。変形なしにはモー
メント力の影響の下に分離が生じ得ないので、急
速分離式継手１１０は軸線方向荷重の下で一層分
離しやすくなる。この分離モードは先に説明した
本発明急速分離式継手の利点である約８：１の軸
線方向力の故に望ましいものである。

本発明の目的は工具アダプタに連結した
EOAT７をロボツトその他の機械１４に合わせ
てから連結する方法を提供することにある。工具
アダプタ１１はほぼ軸線方向の中央空所１３とこ
の軸線方向中央空所１３を囲み、工具アダプタ１
１から離れる方向へ突出している少なくとも１つ
のほぼ軸線方向に向いた部材１５とを有する。ロ
ボツトその他の機械１４は連結した工具チエンジ
ヤ１２を有し、この工具チエンジヤ１２はほぼ軸
線方向の内部室２６を備えた円筒形シエル９４を
包含し、この内部室２６は円筒形シエル９４の外
部を内部室と流体接続して内部室内の流体圧力を
制御する第１流路３６を包含し、少くとも１つの
ほぼ半径方向の孔４０が内部室と交差しかつ第１
流路３６から工具アダプタ１１に向かつて軸線方
向に隔たつている。ピストン４２が内部室内の摺
動自在にに装着してあり、内部室内の流体圧力に
応答するようになつている。ピストンにはロツド
４４が取り付けてあり、このロツドには半径方向
孔４０に隣接してカム部分４６が設けてある。半
径方向孔４０内には錠止部材またはボール５２が
可動状態で装着してあり、ロツド４４のカム部分
４６および軸線方向に向いた部材１５と協働して
工具アダプタ１１を工具チエンジヤ１２に連結す
るようになつている。さらに、閉鎖手段５６が第
１位置に片寄せられており、工具チエンジヤ１２
と工具アダプタ１１とが合わせてないときに半径
方向孔４０を塞ぎ、工具チエンジヤ１２と工具ア
ダプタ１１とが合わせられたときには閉鎖手段５
６が軸線方向に向いた部材１５によつて第２位置
へ動かされて半径方向孔４０を開くようになつて
おり、この半径方向孔４０が開くことによつて、
ピストン４４が移動して錠止部材またはボール５
２をロツド４４のカム部分４６と軸線方向に向い
た部材１５の間に捕えさせ、工具チエンジヤ１２
を工具アダプタ１１と連結するようになつてい
る。このような配置で行なう本発明の方法は次の
段階を包含する。すなわち、 １ 工具アダプタ１１を工具チエンジヤ１２に合
わせ、工具アダプタ１１を工具チエンジヤ１２
に整合させる段階と、 ２ 工具アダプタ１１の軸線方向に向いた部材１
５を工具チエンジヤ１２の閉鎖手段５６と接触
させて半径方向４０を開く段階と、 ３ 第１流路３６を工具チエンジヤ１２の円筒形
シエル９４の外部と流体連通させてピストン４
２を移動させる段階と、 ４ ピストン４２のカム部分４６を錠止部材また
はボール５２と協働させて錠止部材またはボー
ル５２を外方へ押し、工具アダプタ１１の軸線
方向に向いた部材１５と接触させて工具アダプ
タ１１を工具チエンジヤ１２に連結する段階と を包含する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による急速分離式継手の好まし
い実施例の部分断面正面図であり、工具アダプタ
部分（EOATに連結してある）が工具チエンジ
ヤ部分（ロボツトに連結してある）から分離して
いる状態を示す図である。第２図及び第３図はそ
れぞれ第１図の２−２線、３−３線に沿つた図で
ある。第４図は、急速分離式継手の工具アダプ
タ、工具チエンジヤ部分を相互に合わせて連結し
た状態で示す部分断面正面図である。第５図は第
４図の５−５線に沿つた図である。第６図は本発
明の別の好ましい実施例の断面図である。 ［主要部分の符号の説明］、７……EOAT、１
０……急速分離式継手、１１……工具アダプタ、
１２……工具チエンジヤ、１３……中央空所、１
４……ロボツト、１５……軸線方向に向いた部
材、１７……内向きフランジ、１９……リード
線、２１……電気コネクタ、２２……位置決めピ
ン、２３……流体管路、２４……硬化処理プレー
ト、２５……面、２６……内部室、２７……位置
決めプレート、３０……内側シエル部材、３２…
…キヤツプ、３４……プラグ、３６，３８……流
路、４０……半径方向孔、４２……ピストン、４
４……ロツド、４６……カム部分、４８……Ｏリ
ング、５２……ボール、５６……閉鎖手段、５８
……リング、６０……カバー、９６……ばね。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 工具７を機械１４に連結するための急速分離
   式継手１０，１１０であつて、ほぼ軸線方向の中
   央空所１３およびこの中央空所を囲み、機械に向
   つて突出する少なくとも１つのほぼ軸線方向に向
   いた部材１５を有する、工具を保持するための工
   具アダプタ１１，１１１と、工具アダプタに当て
   がつて連結するようになつており、機械に連結し
   てある工具チエンジヤ１２，１１２とを包含し、
   この工具チエンジヤがほぼ軸線方向の内部室２６
   を備えた円筒形シエル９４と、この円筒形シエル
   の外部と内部室とを流体接続していて内部室内の
   流体圧力を制御する第１の流路３６とを包含し、
   前記円筒形シエルが内部室と交差し、工具アダプ
   タに向かう方向で第１流路から軸線方向に分離し
   ている少なくとも１つのほぼ半径方向の孔４０を
   有し、さらに、工具チエンジヤが前記内部室内に
   摺動自在に装着してあり、内部室内の流体圧力に
   応答するピストン４２を有し、このピストンのロ
   ツド４４が前記半径方向の孔に隣接したカム部分
   ４６を有し、またさらに、工具チエンジヤが前記
   半径方向の孔内に可動状態で装着してあつてロツ
   ドのカム部分および軸線方向に向いた部材と協働
   して工具チエンジヤを工具アダプタに連結する錠
   止部材５２を包含する急速分離式継手において、
   工具チエンジヤ１２，１１２および工具アダプタ
   １１，１１１が合わせてないときに半径方向の孔
   ４０を閉ざす第１位置に閉鎖手段５６が片寄せら
   れており、工具チエンジヤ、工具アダプタを合わ
   せたときに閉鎖手段が軸線方向に向いた部材１５
   によつて第２位置へ動かされて半径方向の孔を開
   き、この半径方向の孔が開くと、ピストン４２が
   動いて錠止部材５２をロツド４４のカム部分４６
   と軸線方向に向いた部材との間に捕えさせて工具
   チエンジヤを工具アダプタと連結することを特徴
   とする急速分離式継手。 ２ 請求項１記載の急速分離式継手において、ピ
   ストン４２がばね片寄せされていることを特徴と
   する急速分離式継手。 ３ 請求項１または２記載の急速分離式継手にお
   いて、カム部分４６が工具チエンジヤ１２，１１
   ２の軸線方向中心線５４，１５４に対して９度〜
   ５度のカム角を有することを特徴とする急速分離
   式継手。 ４ 請求項１から３までのうちいずれか１つの請
   求項に記載の急速分離式継手において、工具チエ
   ンジヤ１２，１１２が複数のほぼ半径方向の孔４
   ０を有し、各半径方向孔が錠止部材５２を有する
   ことを特徴とする急速分離式継手。 ５ 請求項１から４までのうちいずれか１つの請
   求項に記載の急速分離式継手において、閉鎖手段
   ５６がばね付勢リング５８を包含し、このばね付
   勢リングが内部室２６を取り囲み、固定環状カバ
   ー６０と合わさつて密閉環状室を構成し、内部室
   の半径方向孔４０をシールしていることを特徴と
   する急速分離式継手。 ６ 請求項１から５までのうちいずれか１つの請
   求項に記載の急速分離式継手において、流体管路
   ２３，１２３を工具チエンジヤ１２，１１２から
   工具アダプタ１１，１１１まで流体接続する流体
   コネクタを包含することを特徴とする急速分離式
   継手。 ７ 請求項６記載の急速分離式継手において、流
   体コネクタが小直径部２３７を有するテーパ付き
   孔１３７を設けたプレート１２４を有する工具ア
   ダプタ１１１か工具チエンジヤ１１２のうちの一
   方を包含し、プレートが流体管路１２３と同心の
   Ｏリング１９０を保持しており、工具チエンジヤ
   あるいは工具アダプタのうち他方のものがＯリン
   グと同心のブツシング２５０を有し、このブツシ
   ングがプレートのテーパ付き孔の小直径部よりも
   小さい直径を有し、Ｏリングと密封係合して流体
   管路をシールすることを特徴とする急速分離式継
   手。 ８ 請求項７記載の急速分離式継手において、プ
   レート１２４が第１の厚さを有し、工具アダプタ
   １１１を工具チエンジヤ１１２に合わせて連結し
   たときにＯリング１９０がブツシング２５０によ
   つてプレートよりも薄い厚さまで圧縮されること
   を特徴とする急速分離式継手。 ９ 請求項１から８までのうちいずれか１つの請
   求項に記載の急速分離式継手において、工具チエ
   ンジヤ１１２および工具アダプタ１１１が共通の
   軸線方向中心線１５４に沿つた截頭円錐形の合わ
   せ面１２０ａ，ｂを有し、工具チエンジヤと合わ
   せたときに工具アダプタが工具アダプタ、工具チ
   エンジヤ間の軸線方向移動あるいは截頭円錐形面
   の変形なしにモーメント力の作用の下に工具チエ
   ンジヤから分離できないことを特徴とする急速分
   離式継手。 １０ 請求項１から９までのうちいずれか１つの
   請求項に記載の急速分離式継手において、工具チ
   エンジヤ１２，１１２から工具アダプタ１１，１
   １１まで電線１９ａ，ｂをつなぐ電気コネクタ２
   １ａ，ｂを包含することを特徴とする急速分離式
   継手。 １１ 請求項１から１０までのうちいずれか１つ
   の請求項に記載の急速分離式継手において、軸線
   方向に向いた部材１５が機械１４に向つて突出す
   る端のところに内向きフランジ１７を有し、錠止
   部材５２がこの内向きフランジと協働して工具チ
   エンジヤ１２，１１２を工具アダプタ１１，１１
   １に連結することを特徴とする急速分離式継手。 １２ 請求項１から１１までのうちいずれか１つ
   の請求項に記載の急速分離式継手において、第２
   流路３８が内部室２６と接続しており、この第２
   流路が第１流路と一緒に用いられて内部室内の流
   体圧力を変えることを特徴とする急速分離式継
   手。 １３ 請求項１から１２までのうちいずれか１つ
   の請求項に記載の急速分離式継手において、工具
   アダプタ１１，１１１または工具チエンジヤ１
   ２，１１２のうちいずれか一方が軸線方向位置決
   めピン２２を包含し、工具アダプタまたは工具チ
   エンジヤのうち他方のものが対応する位置決めプ
   レート２７を包含し、この位置決めプレートが工
   具アダプタと工具チエンジヤの正しい整合を確保
   することを特徴とする急速分離式継手。 １４ ほぼ軸線方向の中央空所１３およびこの中
   央空所を囲み、工具から離れる方向へ突出する少
   なくとも１つのほぼ軸線方向に向いた部材１５を
   有する工具アダプタ１１，１１１と連結した工具
   ７を、連結した工具チエンジヤ１２，１１２を有
   する機械１４に合わせて連結する方法であつて、
   工具チエンジヤが内部室２６を備えた円筒形シエ
   ル９４を包含し、この内部室が円筒形シエルの外
   部を内部室と流体接続して内部室内の流体圧力を
   制御する第１流路を包含し、少なくとも１つのほ
   ぼ半径方向の孔４０が内部室と交差しており、工
   具アダプタに向かう方向で第１流路から軸線方向
   へ分離しており、ピストン４２が内部室内に摺動
   自在に装着してあり、内部室内の流体圧力に応答
   し、ピストンのロツド４４が半径方向の孔付近に
   カム部分４６を有し、錠止部材５２が半径方向孔
   内に可動状態に装着してあつてロツドのカム部分
   および軸線方向に向いた部材と協働して工具アダ
   プタを工具チエンジヤに連結し、工具チエンジヤ
   と工具アダプタが合わせてないときに閉鎖手段５
   ６が第１位置へ片寄せられて半径方向孔を閉鎖す
   るようになつており、工具チエンジヤと工具アダ
   プタが合わせられたときに閉鎖手段が軸線方向に
   向いた部材によつて第２位置へ動かされて半径方
   向の孔を開き、この半径方向孔が開くことによつ
   てピストンが動いて錠止部材をロツドのカム部分
   と軸線方向に向いた部材の間に保持させ、工具チ
   エンジヤを工具アダプタと連結させる方法におい
   て、工具アダプタを工具チエンジヤに合わせて整
   合させる段階と、工具アダプタの軸線方向に向い
   た部材を工具チエンジヤの閉鎖手段に接触させて
   半径方向孔を開く段階と、内部通路を工具チエン
   ジヤの円筒形シエルの外部と流体連絡させてピス
   トンを動かす段階と、ピストンのカム部分を錠止
   部材と協働させて錠止部材を外向きに押し、工具
   アダプタの軸線方向に向いた部材と接触させて工
   具アダプタを工具チエンジヤと連結させる段階と
   を包含することを特徴とする急速分離方法。