JPH0368674A - 粘度指数向上剤及びその製法 - Google Patents

粘度指数向上剤及びその製法

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JPH0368674A
JPH0368674A JP20509089A JP20509089A JPH0368674A JP H0368674 A JPH0368674 A JP H0368674A JP 20509089 A JP20509089 A JP 20509089A JP 20509089 A JP20509089 A JP 20509089A JP H0368674 A JPH0368674 A JP H0368674A
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辰也 大隅
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、粘度指数向上剤及びその製法に関す[従来の
技術1発明が解決しようとする課題]従来、オレフィン
重合体に基づく粘度指数向上剤は増粘効果に優れるとの
特徴を生かしエンジン油に幅広く用いられている。この
粘度指数向上剤は通常、オレフィン重合体10〜20%
、鉱物油90〜80%程度の割合の溶液が商品として供
されている。オレフィン重合体の量をこれ以上増やすと
製品粘度が大きくなりハンドリング性に問題が起き実用
上、使用できない。この為、オレフィン重合体を高濃度
で含み、かつ、低粘度の物の供給の要望がある。本要望
に対して、2,3の方法が提案されている。例えば、特
開昭58−171417号公報にはオレフィン共重合体
を殆ど溶解しない溶剤中に、オレフィン共重合体と(メ
タ)アクリレートのグラフトまたはブロック共重合体を
分散剤として用い高濃度品が得られることを開示してい
る。また、特開昭58−171418号公報では、やは
りオレフィン共重合体を殆ど溶解しない溶剤中でオレフ
ィン共重合体と(メタ)アクリレート以外のビニル単量
体から成る重合体のグラフトまたはブロック共重合体を
分散剤として使用し高濃度品が得られることを開示して
いる。
しかし、これらの方法では分散剤を作るのに必要以上の
(メタ)アクリレートが必要であったり、また、スチレ
ン・イソプレンブロック共重合体を乳化剤として使う場
合以外は何れも、分散剤を多量(例えば12%以上)に
使用しなければならないとの問題を有し効率的とはいえ
ず、また、スチレン・イソプレンブロック共重合体を乳
化剤として使う場合には、鉱物油中に溶解した場合かす
みが発生し、実用上問題となる場合がある。
また、製法についても上記特開58−171417号公
報、同58−171418号公報に、特殊な高ぜん断速
度撹拌機を用いて、分散剤を含む貧溶媒中に顆粒状のオ
レフィン共重合体を加え乳化する方法を開示している。
しかし、これらの方法では特殊な撹拌機が必要で一般的
でないばかりか、顆粒状のオレフィン共重合体を使用す
る必要からオレフィン共重合体中のプロピレン含量は、
30%以下または70%以上程度にならざるを得す(4
0〜60%ではオレフィン共重合体原体が柔らかく顆粒
状には成形し難い)、また乳化前に溶媒溶液中でオレフ
ィン重合体を減成あるいは変性して使用する場合、得ら
れたオレフィン重合体減成あるいは変性物溶媒溶液が、
そのまま使えないという問題を有する。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、効率的で低粘度のオレフィン重合体の高
濃度非水系ディスバージーンにつき鋭意検討した結果、
本発明に至った。即ち、本発明は、成分(1)がオレフ
ィン重合体。
成分(2)が以下に示すAおよびBの反応物であって、
Aは重量平均分子量500〜50万のオレフィン重合体
に、エチレン性不飽和ジカルボン酸類が付加した化合物
であり、Bはアミノ基、ケチミン基、水酸基およびイソ
シアネート基からなる群より選ばれる1個以上の基を有
する化合物であり、 AとBの間は、 アミド結合、 
イミド結合。
エステル結合から選択される1種以上の結合で結ばれて
いる化合物、および、 成分(3)がオレフィン重合体を実質上、溶解しないか
又は殆ど溶解しない媒体。
から成ることを特徴とする粘度指数向上剤及びその製法
である。
本発明に用いられる成分(1)のオレフィン重合体は、
一般にエチレン、プロピレン、インブチレン、ブタジェ
ン、イソプレン等のオレフィン類の重合体であり、また
、これらオレフィン類とスチレン、シクロペンタジェン
、ジシクロペンタジェン、エチリデンノルボルネン等と
の共重合体やこれら重合体の水添物も使用できる。もち
ろん、これらオレフィン重合体の各種減成物も使用でき
る。−数的にはエチレンとプロピレン共重合体が入手し
易く好ましい。
また成分(1)として、窒素や酸素、硫黄等の原子を含
有せしめたオレフィン重合体変成物、例えば塩基性窒素
含有オレフィン重合体は粘度指数向上効果以外にも、使
用中に発生するワニスやスラッジを分散させるための分
散性を付与でき好ましい。塩基性窒素含有オレフィン重
合体の例としては、オレフィン重合体に(無水)マレイ
ン酸、や(メタ)アクリル酸等の酸性成分を付加または
グラフト共重合しポリアミン類でイミド化、アミド化し
たものが挙げられる。さらにはオレフィン重合体を酸化
またはヒドロ過酸化しポリアミン類と反応させたもの、
オレフィン重合体を酸化した後、ホルムアルデヒドとポ
リアミン類でマンニッヒ縮合させたもの、オレフィン重
合体に窒素等を含ムビニル単量体(N−ビニルピロリド
ン、N−ビニルチオピロリドン、ジアルキルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、N−ビニルイミダゾール等)
をグラフトさせたもの、オレフィン重合体に窒素等を含
む非ビニル系化合物(フェノチアジン類、イミダゾール
類、チアゾール類、ベンゾチアゾール類、トリアゾール
類、チアゾリンジン類、ピリミジン類、ピリジン類、ピ
ペリジン類、ピロリジノン類、オキサゾール類、チオモ
ルフォリン類)をグラフト付加したものなど、種々のも
のを挙げることが出来る。
一般に、これら酸素や窒素、硫黄を含有する化合物の量
は、オレフィン重合体100重量部当り0.01〜10
重量部であり、好ましくは、0゜5〜6重量部である。
また、オレフィン重合体の重量平均分子量は通常500
〜50万であるが3万〜30万程度の物が粘度指数、増
粘効果、せん断交定性の点で好ましい。
本発明に用いられる成分(2)はオレフィン共重合体の
高濃度非水系ディスバージ1ンを得るために用いられ、
その機能はオレフィン共重合体に対する分散剤である。
本分散剤を作るために用いられる重量平均分子3150
0〜50万のオレフィン重合体に、エチレン性不飽和ジ
カルボン酸類が付加した化合物(以下、化合物Aと略す
)としては、重量平均分子量500〜50万のオレフィ
ン重合体1モルに、エチレン性不飽和ジカルボン酸類が
、1モル以上付加した化合物が挙げられる。
ここで、オレフィン重合体としては、エチレン、プロピ
レン、ブタジェン、イソプレン、インブチレンなどを、
単独または共重合させたもので、必要に応じてスチレン
、シクロペンタジェン、ジシクロペンタジェン、ノルボ
ルネン等を共重合したポリマー 及びこれらポリマーの
水添物、あるいは減成物が挙げられる。
これらオレフィン重合体のうち好ましいものは、その重
合体の組成が分散させる成分(1)のオレフィン組成に
類似のものである。オレフィン重合体の分子量は通常5
00〜50万、好ましくは1000〜10万である。
エチレン性不飽和ジカルボン酸類は、オレフィン重合体
にカルボキシル基を導入するために用いられる。これら
の化合物は、エチレン結合及びカルボキシル基またはそ
の無水物基または酸化あるいは加水分解等によりカルボ
キシル基に転化可能な極性基を有する化合物である。例
として、マレイン酸、イタコン酸およびフマル酸等の不
飽和ジカルボン酸類、マレイン酸ジクロリド、フマル酸
ジクロリド、マレイン酸モノブチルエステル、マレイン
酸モノブチルアミド、クロルマレイン酸等の不飽和ジカ
ルボン酸誘導体類、無水マレイン酸。
無水イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸無水物類、クロ
ル無水マレイン酸等の不飽和ジカルボン酸無水物誘導体
類が挙げられる。
オレフィン重合体のこれら化合物の付加物は種々の文献
(例えば、米国特許第3238917号)に記載されて
いる方法等により、遊離基開始剤存在下あるいは不存在
化、製造することができる。
化合物Aとして好ましいのは、オレフィン重合体1分子
当り、エチレン性不飽和ジカルボン酸類が1〜200個
、より好ましくは5〜50個付加したものである。
なお、本発明において付加とは、重合を意味するもので
はない。エチレン性不飽和ジカルボン酸類は、オレフィ
ン重合体に対しグラフト重合体として存在するものでは
なく、例えばオレフィン重合体中の活性水素1当量に対
し1当量が付加したものである。すなわち、化合物A中
の不飽和ジカルボン酸類は、実質上、それ自体が2分子
以上結合したセグメントを形成していないものである。
また、成分(2)を作るには水酸基、イソシアネート基
、ア主ノ基及びケチミン基からなる群より選ばれる1個
以上の基を有する化合物(以下、化合物Bと略す)が必
要であり、本化合物は1分子中に少なくとも1個の官能
基を有する。
これら化合物Bの例としては、下記化合物等が挙げられ
る。
■アミノ基を有する化合物;アンモニア、エチルアミン
、ブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、ノ
ニルアミン、デシルアミン、 トリデシルアミン、セチ
ルアミン、ジメチルアミン、ジインプロピルアミン、シ
アミルアミン等の脂肪族アミン類、−エチレンジアミン
、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ジ
アルキルアミノプロピルアミン、1.4−ジアミノメチ
ルシクロヘキサン等のポリアミン類、モノエタノールア
ミン、モノプロパノールアミン等のアルカノールアミン
類、アリルアミン、ジアリルアミン等の不飽和脂肪族ア
ミン類、シクロヘキシルアミン等の脂環式アミン類、ア
ニリン、 トルイジン、ベンジルア定ン、ジフェニルア
ミン、ナフチルアミン等の芳香族アミン類、モルホリン
、イミダシリン、N−アミノアルキルピペラジン等の複
素環式アミン類、牛脂アミン、ココナツトアミン等の天
然物からのアミン類および、これらアミン類の炭素数2
〜4のアルキレンオキシド付加物など。
■ケチミン基を有する化合物;モノエタノールアミン、
モノプロパノールアミン、ジエチレントリアミン等のア
ミン類をアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン等のケトン類でケチミン化したものなどおよ
び、これら化合物の炭素数2〜4のアルキレンオキシド
付加物など。
■水酸基を有する化合物; メチルアルコール、ブチル
アルコール、イソアミルアルコール、ミリスチルアルコ
ール、メチルアルコール、アリルアルコール、プロパギ
ルアルコール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコー
ル、シンナミルアルコール、フルフリルアルコール等の
飽和または不飽和の一価アルコール類、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール
、1,5−ベンタンジオール、1.10−デカンジオー
ル、ジプロピレングリコール、3−メチルベンタンジオ
ール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール、ジェタノールア
ミン、ジブロバノールアミン、 トリエタノールアミン
、 トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリ
スリトール等の多価アルコール類および、これら水酸基
を有する化合物の炭素数2〜4のアルキレンオキシド付
加物、さらにはモノまたはジアルキルフェノール(アル
キル基の炭素数は通常6〜20)類の炭素数2〜4のア
ルキレンオキシド付加物など。
■上記■または■と、イソシアネート化合物(トリレン
ジイソシアネート、ジフェニルメタンモノイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート、ジフェニルメ
タントリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、リジンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタ
ンモノイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソ
シアネート、ジシクロヘキシルメタントリイソシアネー
ト、インホロンジ゛イソシアネート、キシリレンジイソ
シアネート等)との反応物、およびこれらの炭素数2〜
4のアルキレンオキシド付加物。
■上記■または■または■及び/またはイソシアネート
化合物から選ばれる1種以上の化合物と、カルボン酸類
(酢酸、プロピオン酸、ヘキシル酸、オクチル酸、カプ
リン酸、ウンデシル酸、ミリスチル酸、エイコ酸、オレ
イン酸、蓚酸、こはく酸、アジピン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、フタル酸、無水フタル酸、テレフタル酸等
)の反応物、およびこれらの炭素数2〜4のアルキレン
オキシド付加物。
これら各種の化合物Bのうち好ましいものは、分散剤と
しての性能より分子内にオキシアルキレン基及び/また
はエステル基を有する化合物であり、特に好ましいもの
は分子内にオキシアルキレン基を必須として含有する化
合物である。最も好ましいものは■の化合物の内のアル
キレンオキシド付加物である。
また、化合物Bは、基本的には後述する成分(3)(成
分(1)を実質上溶解しないかまたは殆ど溶解しない媒
体)と類似構造を有している場合及び/またはお互いに
近い溶解度パラメーターを有している場合に成分(1)
を容易に分散できる点で好ましい。例えば、成分(3)
としてアルキレングリコール系の溶剤を用いた媒体の場
合には、化合物Bはアルキレングリコール系またはその
エステル系であることが好ましく、また、成分(3)と
してフタル酸エステル系の溶剤を用いた媒体の場合には
化合物Bはフタル酸エステル系であることが好ましい。
あるいは、類似構造を持っていなくても、化合物Bと成
分(3)の溶解度パラメーターの差が小さい(通常2以
下)場合も同様の理由で好ましい。
化合物Bは、そのものの潤滑油に対する溶解度が低い時
に、成分(1)の分散は容易になり易く好ましい。例え
ば、化合物Bの好適な例である分子量2500程度の末
端アミノ化ポリプロピレングリコールや、フタル酸とエ
チレングリコールより得られるポリエステル(分子11
1500)は、潤滑油に1重量%配合した場合、透明に
は溶解しない。
化合物Aと化合物Bの比率は、使用する化合物A、化合
物Bあるいは成分(3)により異なり一概には言えない
が通常、化合物A/化合物B=20/80〜80/20
(重量比)であり、好ましくは、分散の容易さや本発明
の向上剤を潤滑油に添加したとき濁りを生じないという
点から、40/60〜70/30である。
成分(2)は、これら、化合物Aの1種以上と化合物B
の1種以上とを縮合及び/または反応させて得られる。
この場合、化合物Aと化合物Bの結合はア主ド結合、イ
ミド結合、エステル結合のうちいずれか181以上にな
る。
また、化合物Aのカルボキシル基に、1種以上のアルキ
レンオキシドを直接反応させて成分(2)を作る方法に
よるものも本発明に含まれる。さらに、化合物Aのカル
ボキシル基もしくはその無水物基に、化合物Bのつち分
子内に2m以上の官能基を有する化合物1種以上を直接
反応させて得られる化合物も本発明に含まれ、これら化
合物にさらにアルキレンオキシドを直接反応させて得ら
れる化合物も本発明に含まれる。
成分(3)はオレフィン重合体を実質上溶解しないかま
たは殆ど溶解しない媒体であり、更に詳しくはオレフィ
ン重合体に対する溶解度(20°のが通常10%以下、
好ましくは5%以下のものである。ここにおいて溶解度
とは、オレフィン重合体を単独に溶解させた場合、均一
透明な状態を与えることを言い、白濁したり、相分離し
たりする場合には溶解しなかったものとする。
この様な溶解度を有する媒体の例としてはエステル系、
燐酸エステル系、炭素数6以上のアルコール系、炭素数
2〜4のアルキレンオキシド付加物系のものが挙げられ
る。
また、鉱物油単独でも、オレフィン重合体を実質上溶解
しないものは本発明に含まれ、この例としては、鉱物油
を酸素及び/または酸素、窒素含有化合物等により、オ
レフィン重合体を実質上溶解しないか又は殆ど溶解しな
くなるよう変成したもの(鉱物油変成物)も挙げられる
エステル系のものの例としては、モノカルボン酸(酢酸
、プロピオン酸、ヘキシル酸、オクチル酸、カプリン酸
、ウンデシル酸、ミリスチル酸など)やジカルボンa1
2(こはく酸、アジピン酸、アゼライン酸、フマル酸、
マレイン酸、フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、
テレフタル酸など)トリカルボン酸(ベンゼントリカル
ボン酸など)等のカルボキシル基を含有する化合物と、
−価アルコール(メタノール、ブタノール、ヘキシルア
ルコール、シクロヘキシルアルコール、2−エチルヘキ
シルアルコール、オクチルアルコール、デシルアルコー
ル、ミリスチルアルコール、メリシルアルコールなど)
やポリオール類(エチレングリコール、 トリエチレン
グリコール、テトラエチテングリコール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、ヘキサメチレング
リコール、デカメチレングリコールなどのグリコール類
、グリセリン、 トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトールなど)、これら−価アルコールおよびポリオ
ール類の炭素数2〜4のアルキレンオキシド付加物(ア
ルキレンオキシドの付加モル数は通常O〜50、好まし
くは1〜35)等とのエステル化合物である。
これら各種のエステル系のもののうち好ましいのは、ジ
カルボン酸とm個アルコールとのジエステル類や、ポリ
オール類とモノカルボン酸とのジ。
トリ、テトラエステル類でありζ 特に好ましいのはこ
はく酸、アジピン酸、フタル酸、無水フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸と炭素数1〜10を有するm個ア
ルコールとのジエステル化合物、または、前記グリコー
ル類と炭素数1〜10を有するモノカルボン酸とのジエ
ステル化合物である。
燐酸エステル系の例としては炭素数4〜10を有するア
ルコール類によるトリエステルが好ましい。
炭素数6以上のアルコール系としては、2−エチルヘキ
シルアルコール、オクチルアルコール、インオクチルア
ルコール、炭素数6〜10のオキソアルコールなとの一
価アルコール類、ヘキサメチレングリコール、デカメチ
レングリコール、ペンタエリスリトールなどの多価アル
コール類が挙げられる。
アルキレンオキシド付加物系の例としてはl官能または
多官能性の水酸基、アミノ基、アミド基、カルボキシル
基などの活性水素含有化合物や活性水素含有複素環化合
物などに、炭素数274のアルキレンオキシド類を付加
させた化合物が挙げられる。水酸基を有する化合物の例
としては、前記のm個アルコールやポリオール類などが
挙げられる。カルボキシル基を有する化合物の例として
は、前記のモノまたはポリカルボン酸が挙げられる。
また、分子内にカルボキシル基と水酸基の両者を有する
化合物、例えばクエン酸、グルコン酸などの様なものも
挙げられる。さらにはアミノ基を有するものとしては前
記アミノ基を有する化合物が用いられ、アミド・基を有
するものとしては酢酸アミド、プロピオン酸アミド、オ
クチル酸アミド、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミ
ド、プロビオン酸モノメチルアミドなどが挙げられる。
活性水素含有複素環化合物の例としてはモルホリン等が
挙げられる。
アルキレンオキシドの付加モル数は、付加される活性水
素含有化合物の種類により異なるが通常、1〜50. 
 好ましくは1〜35である。この付加モル数が大きく
なると鉱物油に対する溶解性が低下し最終的に調整され
た潤滑油にカスミを発生させ使用困難となる。これら各
種のアルキレンオキシド付加物のうち好ましいのは、−
数式R−0−(AO)n−H(式中Rは炭素数8以下の
アルキル基またはシクロアルキル基、nは1〜35の数
、Aは炭素数2〜3のアルキレン基)で示される化合物
である。
鉱物油変性物は、例えば、オレフィン重合体に官能基を
導入するのと同様の方法で合成できる。
これら各種の成分(3)の内、好ましいのはジカルボン
酸のジエステル系とアルキレンオキシド付加物系のもの
である。
また、成分(3)にはこれら化合物に鉱物油を含むもの
も使用できる。この場合、鉱物油の量は特に限定されな
いが、鉱物油の量が多くなるほど成分(1)に対する溶
解度が増加する。成分(1)に対する溶解度10%以下
を保持するには成分(3)の媒体中における鉱物油の量
は、−数的に85%以下である。
本発明の向上剤の重量に基づいて、成分(1)の含量は
通常10〜70%、好ましくは20〜60%、成分(2
)の含量は通常0. 5〜20%、好ましくは1〜10
%、成分(3)の含量は通常90〜25%、好ましくは
70〜30%である。
本発明の向上剤を製造するには、予め成分(2)を合成
する。成分(2)の製法は化合物Aと化合物Bの種類に
より異なるが通常の方法で良い。この製造には、反応系
の粘度を下げるため溶剤を用いることがある。この溶剤
は本発明における成分(3)でもよく、また、 (減圧
)溜去出来るものであれば、オレフィン重合体に対する
良溶媒(ヘキサン、ヘプタン、 トルエン、キシレンあ
るいは、低沸点合成炭化水素等)でもよく、これらの混
合物でもよい。
この様にして製造した成分(2)を成分(3)と混合溶
解した後、そこに成分(1)の溶媒溶液を、用いた溶媒
を(減圧)蒸留する条件下、成分(1)、  (2)の
溶解に用いた溶媒を溜去しながら添加し、オレフィン重
合体の乳化または分散を行うと、成分(2)の量が少な
くても安定なディスバージロンが得られ好ましい。
もちろん、成分(2)を成分(1)の溶媒溶液中に混合
溶解し、同様の方法で成分(1)を成分(2)の存在下
成分(3)に乳化または分散させる方法も好ましい。
成分(1)の溶解に用いる溶媒は、特に限定されないが
、ヘキサン、ヘプタン、トルエン、キシレンあるいは、
低沸点合成炭化水素等が挙げられる。添加の条件につい
ては脱溶媒できる条件であることが必要である。温度は
通常50〜200℃であり、余りに高すぎるとオレフィ
ン重合体の分解が起こり、また成分(1)の分子鎖が伸
び、乳化または分散し難くなる。時間は、温度、圧力に
より変化するが通常2〜10時間であり、添加速度が速
すぎると溶媒の蒸留が追い付かずオレフィン重合体がう
まく乳化または分散されず、極端な場合には全体がゲル
状になる。
本発明の向上剤には成分(4)として潤滑油の流動点降
下剤を含んでいてもよい。なぜならば、最終的なエンジ
ン油等を製造するときに、使用する鉱物油の種類によっ
ては、成分(1)、  (2)。
(3)だけでは流動点降下機能が十分ではなく、別に流
動点降下剤を加える必要性が生じる場合があるからであ
る。この様な流動点降下剤の例としてはポリ(メタ)ア
クリレート系のものや塩素化パラフィンとナフタリン綜
合物などが代表的なものである。これらは、広く一般的
に市販されており例えばポリ(メタ)アクリレート系の
ものとしてはアクループ・シリーズとして三洋化成、プ
レキソール・シリーズとして日本アクリルから、また塩
素化パラフィンとナフタリン縮合物系のものはルブラン
・シリーズとして東邦化学などから市販されている。好
ましいのはポリ(メタ)アクリレート系のものである。
成分(4)の含量は向上剤の重量に対して、通常0〜3
0%、好ましくは5〜20%である。
本発明の向上剤には、必要に応じて他の任意成分(清浄
分散剤、抗酸化剤、摩擦低減剤等)を加えることが出来
る。
成分(4)は一般に成分(1)、  (2)、  (3
)からデイスパーシロンを製造した後に添加される。
本発明の向上剤は、潤滑油に対し通常1〜20重量%添
加して用いられ、例えば、粘度指数向上作用、増粘作用
、さらには、成分(1)がオレフィン重合体変性物であ
る場合、清浄分散作用、成分(4)が含まれている場合
、流動点降下作用を発揮する。
また、本発明の向上剤は、必要に応じて潤滑油以外にも
、燃料油、グリース等の組成物としても使用できる。
[実施例] 以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明は
これに限定されるものではない。以下において、部およ
び%はそれぞれ重量部および重量%を示す。
実施例1 高粘度用攪拌機、温度検知器、コンデンサーおよび原料
投入口を装備した4ツロ反応器に、エチレンプロピレン
共重合体無水マレイン酸付加物(分子量;1ooooo
、  プロピレン含ff150%。
無水マレイン酸含量; 2%)の40%キシレン溶液2
50部とアミノ化ポリエーテル(分子M:2030、モ
ノエタノールアミンをメチルイソブチルケトンでケチミ
ン化したものの水酸基に、プロピレンオキシドを34モ
ル付加後、加水分解したもの)41.4部を仕込み、リ
フラックス下(138〜150℃)生成水を系外に除去
しながら、酸価が0.04以下になるまで(通常2時間
)反応させて成分(2)の48.5%溶液を得る。
得られた成分(2)の48.2%溶液24.7部および
成分(3)のn−ブタノールプロピレンオキシド4モル
付加物228部を同様の反応器(コンデンサーの代わり
に減圧蒸留装置を装備したもの)に仕込み溶解後、12
0″G、5mmHg以下の条件下、キシレンを溜去し、
そこに約100℃に保った成分(1)のエチレンプロピ
レン共重合体N−ビニルイミダゾール変性物(分子量;
 1o o o o o、  プロピレン含量; 50
%のエチレンプロピレン共重合体に、キシレン中でベン
ゾイルパーオキシド存在下N−ビニルイミダゾール20
モル当量を反応させて得られるもの)の40%キシレン
溶液600部を液中より徐々に4時間で添加する。添加
中キシレンは、添加速度に応じて溜去され成分(1)は
それにつれて成分(3)中に分散されていく。成分(1
)溶液全量を添加後さらに30分攪拌して、エチレンプ
ロピレン共重合体含量50.0%の乳白色のデイスパー
シロンである本発明の向上剤が得られる。
粘度:  1045cps/25℃ 実施例2 高粘度用撹拌機、温度検知器、コンデンサーおよび原料
投入口を装備した4ツロ反応器に、エチレンプロピレン
共重合体無水マレイン酸付加物(分子量;120000
.  プロピレン含量50%。
無水マレイン酸含量;  2%)の409Aキシレン溶
液250部と、ケチミン化ポリエーテル(分子1:20
30.  モノエタノールアミンをメチルイソブチルケ
トンでケチミン化したものの水酸基に、プロピレンオキ
シドを34モル付加したもの)41.4部を仕込み、リ
フラックス下(138〜150℃)、生成水を系外に除
去しながら、酸価が0.04以下になるまで(通常2時
間)反応させて成分(2)の48.5%溶液を得る。
得られた成分(2)の48.5%溶液24.7部および
成分(3)のジブチルフタレート228部を同様の反応
器(コンデンサーの代わりに減圧蒸留装置を装備したも
の)に仕込み溶解後、120℃1 5mmHg以下の条
件下、キシレンを溜去し、そこに約100℃に保った成
分(1)のエチレンプロピレン共重合体N−ビニルピロ
リドン変性物(分子量;100000.  プロピレン
含量;50%のエチレンプロピレン共重合体に、キシレ
ン中でベンゾイルパーオキシド存在下N−ビニルピロリ
ドン15モル当量を反応させて得られるもの)の40%
キシレン溶液800部を液中より徐々に4時間で添加す
る。添加中キシレンは、添加速度に°応じて溜去され成
分(1)はそれにつれて成分(3)中に分散されていく
。成分(1)溶液全量を添加後さらに30分攪拌して、
エチレンプロピレン共重合体含量50.0%の乳白色の
デイスパージーンである本発明の向上剤が得られる。
粘度: 878cps/25℃ 実施例3 高粘度用撹拌機、温度検知器、コンデンサーおよび原料
投入口を装備した4ツロ反応器に、エチレンプロピレン
共重合体無水マレイン酸付加物(分子量;100000
.  プロピレン含量; 50%。
マレイン酸含量;2%)の40%キシレン溶液250部
、!:、メチルアルコールのプロピレンオキシド付加物
(分子量:  1480)Eio、4部を仕込み、均一
化後、テトラブチルチタネート0.02部を加えてリフ
ラックス下(138〜150℃)、生成水を系外に除去
しながら、酸価が0.04以下になるまで(通常6時間
)反応させて成分(2)の51.7%溶液を得る。
成分(3)のジオクチルフタレート249部を同様の反
応器(コンデンサーの代わりに減圧蒸留装置を装備した
もの)に仕込み、120 ’CI  5 mmHg以下
の条件下、約100℃に保った成分(1)のエチレンプ
ロピレン共重合体酸化減成物(分子量; 250000
を120000に減成、プロピレン含量; 50%)の
40%キシレン溶液540部と、成分(2)の51.7
%溶媒溶液28゜3部との混合物を液中より徐々に6時
間で添加する。添加中、キシレンは、添加速度に応じて
溜去され成分(1)はそれにつれて成分(3)中に分散
されていく。成分(1)溶液全量を添加後さらに30分
攪拌して、エチレンプロピレン共重合体含量45.0%
の淡黄乳白色のディスパージ譚ンである本発明の向上剤
が得られる。
粘度:  945cps/25℃ 実施例4 高粘度用攪拌機、温度検知器、コンデンサーおよび原料
投入口を装備した4ツロ反応器に、エチレンプロピレン
共重合体無水マレイン酸付加物(分子量;100000
.  プロピレン含量50%。
無水マレイン酸含量; 3%)の40%キシレン溶液2
50部と、モルホリンのエチレンオキシド付加物(分子
量: 970)とへキサメチレンジイソシアネートとの
当量反応物(分子量:1130)69.2部を仕込み、
90〜120℃で、酸価が0.06以下になるまで(通
常5時間)反応させて成分(2)の52.7%溶液を得
る。
得られた成分(2)の52.7%溶液31.9部および
成分(3)のn−ブタノールエチレンオキシド4モル付
加物200.9部と鉱物油22゜3部の混合物を同様の
反応器(コンデンサーの代わりに減圧蒸留装置を装備し
たもの)に仕込み溶解後、120℃+  5 m m′
Hg以下の条件下、キシレンを溜去し、そこに約100
℃に保った成分(1)のエチレンプロピレン共重合体ジ
メチルアミノエチルメタクリレート変成物(分子量; 
120000、  プロピレン含量: 50%のエチレ
ンプロピレン共重合体に、キシレン中でベンゾイルパー
オキシド存在下ジメチルアミノエチルメタクリレート1
5モル当量を反応させて得られるもの)の40%キシレ
ン溶液eoogを液中より徐々に4時間で添加する。添
加中キシレンは、添加速度に応じて溜去され成分(1)
はそれにつれて成分(3)中に分散されていく。成分(
1)溶液全量を添加後さらに30分攪拌して、エチレン
プロピレン共重合体含量50.0%の乳白色のディスバ
ージーンである本発明の向上剤が得られる。
粘度:  1233cps/25℃ 実施例5 高粘度用攪拌機、温度検知器、コンデンサーおよび原料
投入口を装備した4ツロ反応器に、エチレンプロピレン
共重合体無水マレイン酸付加物(分子量;100000
.  プロピレン含量50%。
無水マレイン酸含量;1.5%)の40%キシレン溶液
250部と、ポリテトラメチレングリコール(分子量:
510)と無水フタル酸より得られるポリエステル(仕
込当量比;3/2.  分子量;1800)55.1部
を仕込み、均−化後、テトラブチルチタネート0.02
部を加えてリフラックス下(138〜150℃)、生成
水を系外に除去しながら、酸価が0.03以下になるま
で(通常6時間)反応させて成分(2)の50.8%溶
液を得る。
得られた成分(2)の50.8%溶液47.2部および
成分(3)のリン酸トリブチル216部を同様の反応器
(コンデンサーの代わりに減圧蒸留装置を装備したもの
)に仕込み溶解後、120”C+  5mmHg以下の
条件下、キシレンを溜去し、そこに約100℃に保った
成分(1)のエチレンプロピレン共重合体ジメチルアミ
ノエチルメタクリレート変成物(分子量;120000
.  プロピレン含量; 50%のエチレンプロピレン
共重合体に、キシレン中でベンゾイルパーオキシド存在
下ジメチルアミノエチルメタクリレート15モル当量を
反応させて得られるもの)の40%キシレン溶液600
部を液中より徐々に5時間で添加する。
添加中キシレンは、添加速度に応じて溜去され成分(1
)はそれにつれて成分(3)中に分散されていく。成分
(1)溶液全量を添加後さらに30分攪拌して、エチレ
ンプロピレン共重合体1t50.0%の乳白色のデイス
パージヨンである本発明の向上剤が得られる。
粘度:  903cps/25℃ 実施例6 高粘度用攪拌機、温度検知器、コンデンサーおよび原料
投入口を装備した4ツロ反応器に、エチレンプロピレン
共重合体無水マレイン酸付加物(分子量;1ooooo
、  プロピレン含量50%。
無水マレイン酸含量; 2%)の40%キシレン溶液2
50部と、トリエチレングリコールとアジピン酸より得
られるポリエステル(仕込当量比; 5/49分子量;
  1260)51.4部を仕込み、均−化後、テトラ
ブチルチタネート0.02部を加えてリフラックス下(
138〜150℃)、生成水を系外に除去しながら、酸
価が0.03以下になるまで(通常6時間)反応させて
成分(2)の50.1%溶液を得る。
得られた成分(2)の50.8%溶液39、1部および
成分(3)のトリエチレングリコールジブチレート22
9、2部を同様の反応器(コンデンサーの代わりに減圧
蒸留装置を装備したもの)に仕込み溶解後、120℃*
  5 m m Hg以下の条件下、キシレンを溜去し
、そこに約100・°Cに保った成分(1)のエチレン
プロピレン共重合体ジエチルアミノエチルメタクリレー
ト変成物(分子量;120000.  プロピレン含量
; 50%のエチレンプロピレン共重合体に、キシレン
中でベンゾイルパーオキシド存在下ジメチルアミノエチ
ルメタクリレート15モル当量を反応させて得られるも
の)の40%キシレン溶液600部を液中より徐々に5
時間で添加する。添加中キシレンは、添加速度に応じて
溜去され成分(1)はそれにつれて成分(3)中に分散
されていく。成分(1)溶液全量を添加後さらに30分
撹拌して、エチレンプロピレン共重合体含量50.0%
の乳白色のデイスパージヨンである本発明の向上剤が得
られる。
粘度:  1230cps/25℃ 実施例7 高粘度用攪拌機、温度検知器、コンデンサーおよび原料
投入口を装備した4ツロ反応器に、エチレンプロピレン
共重合体無水マレイン酸付加物(分子量;100000
.  プロピレン含量50%。
無水マレイン酸含量; 2%)の40%キシレン溶液2
50部と、1,8−オクタンジオールと無水フタル酸よ
り得られるポリエステル(仕込当量比;4/9、  分
子量;970)39.6部を仕込み、均−化後、テトラ
ブチルチタネート0.02部を加えてリフラックス下(
138〜150℃)、生成水を系外に除去しながら、酸
価が0.03以下になるまで(通常6時間)反応させて
成分(2)の48.1%溶液を得る。
得られた成分(2)の48.1%溶液51.9部および
成分(3)のジオクチルフタレート263部を同様の反
応器(コンデンサーの代わりに減圧蒸留装置を装備した
もの)に仕込み溶解後、120℃、5mmHg以下の条
件下、キシレンを溜去し、そこに約100℃に保った成
分(1)のエチレンプロピレン共重合体ジメチルアミノ
エチルメタクリレート変成物(分子ffi;12000
0゜プロピレン含fl;50%のエチレンプロピレン共
重合体に、キシレン中でベンゾイルバーオ牛シト存在下
ジメチルアミンエチルメタクリレート15モル当量を反
応させて得られるもの)の40%キシレン溶液480部
を液中より徐々に5時間で添加する。添加中キシレンは
、添加速度に応じて溜去され成分(1)はそれにつれて
成分(3)中に分散されていく。成分(1)溶液全量を
添加後さらに30分攪拌して、エチレンプロピレン共重
合体台f140.0%の乳白色のディスバージ1ンであ
る本発明の向上剤が得られる。
粘度:  885cps/25℃ 実施例8 高粘度用攪拌機、温度検知器、コンデンサーおよび原料
投入口を装備した4ツロ反応器に、エチレンプロピレン
共重合体無水マレイン酸付加物(分子量;1ooooo
、  プロピレン含量50%。
無水マレイン酸含量; 3%)の40%キシレン溶液2
50部と、ポリプロピレングリコール(分子fi:84
0)とインホロンジイソシアネートの当量反応物(分子
量;  10EIO)Ei4.9部を仕込み、90−1
20℃t”、  a12価1310.08以下になるま
で(通常6時間)反応させて成分(2)の52.4%溶
液を得る。
得られた成分(2)の50.8%溶液42.5部および
成分(3)のヘキシルアルコールプロピレンオキシド8
モル付加物237.3部を同様の反応器(コンデンサー
の代わりに減圧蒸留装置を装備したもの)に仕込み溶解
後、120℃、  5mmHg以下の条件下、キシレン
を溜去し、そこに約100℃に保った成分(1)のエチ
レンプロピレン共重合体(分子量;100000.  
プロピレン含量; 50%)の40%キシレン溶液54
0gを液中より徐々に5時間で添加する。添加中キシレ
ンは、添加速度に応じて溜去され成分(1)はそれにつ
れて成分(3)中に分散されていく。成分(1)溶液全
量を添加後さらに30分攪拌して、エチレンプロピレン
共重合体含量45.0%の乳白色のディスバージ1ンで
ある本発明の向上剤が得られる。
粘度:  1302cps/25°C 実施例9 高粘度用攪拌機、温度検知器、コンデンサーおよび原料
投入口を装備した4ツロ反応器に、エチレンプロピレン
共重合体フマル酸付加物(分子量;100000.  
プロピレン含量; 60%、フマル酸含量;3%)の4
0%キシレン溶液250部と、ケチミン化ポリエーテル
(分子fl:1700゜モノプロパノールアミンをメチ
ルイソブチルケトンでケチミン化したものの水酸基に、
エチレンオキシドを35モル付加したもの)52.0部
を仕込み、130〜140℃で、生成するメチルイソブ
チルケトンを系外に除去しながら、酸価が0゜06以下
になるまで(通常2時間)反応させて成分(2)の49
.8%溶液を得る。
成分(3)のジブチルフタレート200.2部を同様の
反応器(コンデンサーの代わりに減圧蒸留装置を装備し
たもの)に仕込み、120℃、5mmHg以下の条件下
、約100°Cに保った成分(1)のエチレンプロピレ
ン共重合体(分子量;100000、  プロピレン含
量; 50%)の40%キシレン溶液660部と、成分
(2)の49゜8%溶媒溶液31.8部との混合物を液
中より徐々に6時間で添加する。添加中、キシレンは、
添加速度に応じて溜去され成分(1)はそれにつれて成
分(3)中に分散されていく。成分(1)溶液全量を添
加後さらに30分撹拌して、エチレンプロピレン共重合
体台ff155.0%の乳白色のデイスパーシロンであ
る本発明の向上剤が得られる。
粘度:  1183cps/25℃ 実施例10 高粘度用攪拌機、温度検知器、コンデンサーおよび原料
投入口を装備した4ツロ反応器に、エチレンプロピレン
共重合体無水マレイン酸付加物(分子量;100000
.  プロピレン含量50%。
無水マレイン酸含量; 2%)の40%キシレン溶液2
50部と、モルホリンのプロピレンオキシド付加物(分
子量:  1250)51.0部を仕込み、均一化後、
テトラブチルチタネー)0.02部を加えてリフラック
ス下(138〜150℃)、生成水を系外に除去しなが
ら、90〜120℃で、酸価が0.04以下になるまで
(通常6時間)反応させて成分(2)の50.0%溶液
を得る。
得られた成分(2)の50.0%溶液38.4部および
成分(3)のn−ブタノールプロピレンオキシド4モル
付加物220.8部を同様の反応器(コンデンサーの代
わりに減圧蒸留Httlを装備したもの)に仕込み溶解
後、120℃+  5mmHg以下の条件下、キシレン
を溜去し、そこに約100℃に保った成分(1)のエチ
レンプロピレン共重合体(分子量;100000.  
プロピレン含量; 50%)の40%キシレン溶液60
0部を液中より徐々に4時間で添加する。添加中キシレ
ンは、添加速度に応じて溜去され成分(1)はそれにつ
れて成分(3)中に分散されていく。成分(1)溶液全
量を添加後さらに30分攪拌して、エチレンプロピレン
共重合体台ff150.0%の乳白色のデイスパーシロ
ンである本発明の向上剤が得られる。
粘度:  1158cl)s/25℃ 実施例11 実施例1で得られたエチレンプロピレン共重合体含量5
0.0%の乳白色デイスパーシロンである本発明の向上
剤100部にポリメタクリレート系流動点降下剤(三洋
化成工業株式会社製アクループ138)を12部配合し
、淡黄乳白色のディスバージ8ンである本発明の向上剤
が得られる。
粘度:  1205cps/25℃ [発明の効果] 本発明の向上剤は、分散剤量は少量(例えば5%以下)
で充分効果を発揮するため効率的であり、低粘度のオレ
フィン重合体の高濃度非水系デイスパーシロンであると
いう効果を奏する。
また、本発明の製法は、通常の攪拌装置が使え、オレフ
ィン重合体を顆粒状にする必要が無いことから、プロピ
レン含量の制約はなく、また乳化前に溶媒溶液中でオレ
フィン重合体を減成あるいは変性して使用する場合、得
られたオレフィン重合体減成あるいは変性物溶媒溶液が
、そのまま使えるという利点がある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、成分(1)がオレフィン重合体、 成分(2)が以下に示すAおよびBの反応物であって、
    Aは重量平均分子量500〜50万のオレフィン重合体
    に、エチレン性不飽和ジカルボン酸類が付加した化合物
    であり、Bはアミノ基、ケチミン基、水酸基およびイソ
    シアネート基からなる群より選ばれる1個以上の基を有
    する化合物であり、AとBの間は、アミド結合、イミド
    結合、エステル結合から選択される1種以上の結合で結
    ばれている化合物、および、 成分(3)がオレフィン重合体を実質上、溶解しないか
    又は殆ど溶解しない媒体、 から成ることを特徴とする粘度指数向上剤。 2、成分(2)のBが、分子内にアミノ基、ケチミン基
    、水酸基およびイソシアネート基からなる群より選ばれ
    る1個以上の基と、オキシアルキレン基及び/またはエ
    ステル基を有する化合物である請求項1記載の向上剤。 3、成分(2)のBが、分子内にアミノ基、ケチミン基
    、水酸基およびイソシアネート基からなる群より選ばれ
    る1個以上の基とオキシアルキレン基を必須として含有
    する化合物である請求項1または2記載の向上剤。 4、成分(2)のBが、アミノ基及び/またはケチミン
    基及び/または水酸基を有する化合物の炭素数2〜4の
    アルキレンオキシド付加物である請求項1〜3のいずれ
    か記載の向上剤。 5、成分(1)がエチレンプロピレン共重合体である請
    求項1〜4のいずれか記載の向上剤。 6、成分(1)が塩基性窒素含有オレフィン重合体であ
    る請求項1〜5のいずれか記載の向上剤。 7、成分(1)を向上剤中20〜60重量%含む請求項
    1〜6のいずれか記載の向上剤。 8、成分(2)のAのオレフィン重合体部分が、成分(
    1)と類似のオレフィン組成の重合体である請求項1〜
    7のいずれか記載の向上剤。 9、成分(2)のAとBの重量比が20:80〜80:
    20である請求項1〜8のいずれか記載の向上剤。 10、成分(3)が、オレフィン重合体の10重量%以
    下の溶解度を持つ媒体である請求項1〜9のいずれか記
    載の向上剤。 11、成分(3)が、リン酸エステル系、エステル系、
    炭素数6以上のアルコール系およびアルキレンオキシド
    付加物系の化合物のうちの1種又は2種以上のものを含
    む媒体である請求項1〜10のいずれか記載の向上剤。 12、成分(3)が鉱物油を酸素及び/または酸素、窒
    素含有化合物により、オレフィン重合体を実質上溶解し
    ないか又は殆ど溶解しなくなる様変成したものを含む媒
    体である請求項1〜11のいずれか記載の向上剤。 13、成分(3)が鉱物油を含む請求項1〜12のいず
    れか記載の向上剤。 14、成分(4)として潤滑油の流動点降下剤を含む請
    求項1〜13のいずれか記載の向上剤。 15、成分(4)を向上剤中0〜30重量%含む請求項
    1〜14のいずれか記載の向上剤。 16、成分(2)および成分(3)から成る溶液中に、
    成分(1)の溶媒溶液を、その溶媒の蒸留条件下におい
    て、脱溶媒を行いながら添加することにより、成分(1
    )を成分(2)の存在下、成分(3)中に乳化または分
    散させ、必要により成分(4)を添加することを特徴と
    する請求項1〜15のいずれか記載の粘度指数向上剤の
    製法。 17、成分(3)中に、成分(1)および成分(2)の
    溶媒溶液を、その溶媒の蒸留条件下において、脱溶媒を
    行いながら添加することにより、成分(1)を成分(2
    )の存在下、成分(3)中に乳化または分散させ、必要
    により成分(4)を添加することを特徴とする請求項1
    〜15のいずれか記載の粘度指数向上剤の製法。
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