JPH0367717A - サスペンションの圧力制御装置 - Google Patents

サスペンションの圧力制御装置

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JPH0367717A
JPH0367717A JP20505889A JP20505889A JPH0367717A JP H0367717 A JPH0367717 A JP H0367717A JP 20505889 A JP20505889 A JP 20505889A JP 20505889 A JP20505889 A JP 20505889A JP H0367717 A JPH0367717 A JP H0367717A
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JP
Japan
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pressure
port
valve
output port
suspension
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Pending
Application number
JP20505889A
Other languages
English (en)
Inventor
Tamotsu Furukawa
古川 保
Kenji Hayashi
兼司 林
Masahiro Fukuda
正博 福田
Hiroshi Kondo
浩 近藤
Toshio Onuma
敏男 大沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は車両サスペンションの圧力制御装置に関し、特
に、車両運転状態の変化等による車体姿勢の変化を抑制
するようにサスペンション圧を制御する装置に関する。
(従来の技術) 例えば特開昭63−106133号公報には、操舵角お
よび操舵角速度より車両の旋回パターンを判別して、こ
れに対応してゲインを変更し、該ゲインおよび車両の横
加速度に対応してサスペンション圧を定める旋回時のサ
スペンション圧制御が提案されている。
このサスペンション圧制御においてサスペンションには
圧力制御弁により所要圧が与えられる。圧力制御弁は例
えば、高圧管路に連通したライン圧ポート、リザーバへ
の流体戻し管路に連通した低圧ポート、サスペンション
に圧力を与える出力ポート、出力ポートの圧力を一端に
受けてこの圧力により前記ライン圧ポートと出力ポート
の適温度を低くし低圧ポートと出力ポートの適温度を高
くする方向に駆動されるスプール、および、スプールを
ライン圧ポートと出力ポートの適温度を高くし低圧ポー
トと出力ポートの適温度を低くする方向に駆動するソレ
ノイド、を有するものであり、ソレノイドの通電電流制
御により、スプールの釣り合い力を定めてこれに対応す
る圧力を出力ポートに形成し、この出力ポートの圧力を
サスペンションに与える。
各種センサで車高、車体の縦加速度、横加速度。
転舵等が検出され、電気的制御手段が、車体姿勢の変化
を検出又は予測して、車体変化を相殺(防止)するため
のサスペンション圧補正量を算出して、サスペンション
圧にこの補正量分の補正を施こすように、圧力制御弁の
ソレノイド電流を調整し、これにより、例えばダイブ、
ロールなどがあるときにはそれによって縮むサスペンシ
ョンの圧力を高くシ(対縮補正)、伸びるサスペンショ
ンの圧力は低くして(対伸補正)、車体姿勢の変化(悪
化)を抑制する。あるいは、車速対応で目標車高を設定
し又は運転者の入力操作で目標車高を設定し、検出車高
が目標車高にするためのサスペンション圧補正量を算出
して、サスペンション圧にこの補正量分の補正を施こす
ように、圧力制御弁のソレノイド電流を調整する。
一方、実開昭62−202404号公報には、高圧管路
および低圧管路とサスペンションの間に切換弁を介挿し
て、サスペンションに選択的に高圧管路又は低圧管路を
接続することによりサスペンション圧を設定する圧力制
御システムが開示されている。
高圧管路の圧力が低下したときのサスペンション圧の低
下を防止するため、低圧管路に、高圧管路の圧力に応答
して高圧管路の圧力が所定値未満になるときには低圧管
路をリザーバから遮断するカットバルブが低圧管路に介
挿されている。
(発明が解決しようとする課題) 圧力制御弁の、出力ポートに連通ずるスプール作動空間
は、サスペンション給排流体で満たされている。サスペ
ンション圧を上げるときにはスプールが、出力ポートに
ライン圧ポートを接続する方向に移動するので、高圧管
路から流体がスプール作動空間に入り、そこを通ってサ
スペンションに至る。サスペンション圧を下げるときに
はスプールが、出力ポートに低圧ポートを接続する方向
に移動するので、サスペンションから流体がスプール作
動空間に入り、そこを通って低圧管路に至る。高圧管路
又はサスペンションからスプール作動空間に入る流体に
微粒子状に混ざっていたりあるいは溶けている空気がス
プール作動空間で気泡化する(比均的に大きい気泡に成
長する)と、空気が可圧縮性であるので、スプールにあ
る方向に駆動しようとする作動流体圧が加わるべき所、
空気が圧縮されて収縮してスプールに加わる圧力が減少
してスプールの移動が小さくなるとか、スプールの応答
速度が遅くなる。また、スプールの移動が停止すべき所
で、圧縮された空気が反発膨張してスプールがオーバシ
ュートしたり逆方向に移動したりする。空気泡の収縮お
よび膨張によるスプールの応答遅れおよびオーバシュー
トにより、圧力制御弁のスプールが自励振動を生じる可
能性がある。スプールが振動すると出力ポートの出力圧
が振動し、サスペンション圧制御が乱れる。
本発明はスプール作動空間における空気泡の滞留を防止
することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を達成するための手段) 本発明の圧力制御装置は、供給される圧力に応じて伸縮
するサスペンション(100fr)に圧力流体を供給す
るための高圧管路(6)にリザーバ(2)より吸引した
流体を高圧で供給する圧力源(1);  高圧管路(6
)に連通したライン圧ポート(82)、リザーバ(2)
への流体戻し管路(11)に連通した低圧ポート(85
) 、サスペンション(100fr)に圧力を与える出
力ポート(84) 、出力ポート(84)の圧力を一端
に受けてこの圧力によりライン圧ポート(82)と出力
ポート(84)の適温度を低くし低圧ポート(85)と
出力ポート(84)の適温度を高くする方向に駆動され
るスプール(90) 、スプール(90)にライン圧ポ
ート(82)と出力ポート(84)の適温度を高くし低
圧ボー)−(85)と出力ポート(84)の適温度を低
くする方向の力を与えるための作用子(95) 、およ
び、作用子(95)を該方向に駆動するプランジャ(9
7)を有するソレノイド(96〜99)、を含み、スプ
ール(90)が実質上水平に配設されライン圧ポート(
82)および出力ポート(84)に連なる流路が水平に
対して上方向に縦に延びる、圧力制御弁(80fr) 
 ;および、高圧管路(6〉の圧力を受けるライン圧ポ
ート(72)、圧力制御弁(80fr)の出力ポート(
84)の圧力を受ける入力ポート(73)およびサスペ
ンション(100fr)に連通ずる出力ポート(75)
を有し、高圧管路(6)の圧力に応答して、該圧力が所
定圧以上の間は圧力制御弁(80fr)とサスペンショ
ン(100fr)の間を連通とし所定圧未満のときは遮
断するカット弁(70fr)であって、圧力制御弁(8
0fr)の上方に位置し、ライン圧ポート(72)およ
び入力ポート(73)に連通ずる流路が水平に対して下
方向に縦に延びて圧力制御弁(80fr)のライン圧ポ
ート(82)および出力ポート(84)に連通ずる流路
に連続した、カット弁(70fr) ;を備える。なお
、カッコ内の記号は、図面に示し後述する実施例の対応
要素を示す。
(作用) ある電流値がソレノイド(96〜99)に通電されてい
ると、この電流値に対応した、ライン圧ポート(82)
と出力ポート(84)の適温度を高くし低圧ポート(8
5)と出力ポート(84)の適温度を低くする方向(昇
圧方向)の力が、スプール(90)に作用する。すなわ
ち、スプール(90)に、出力ポート(82)の出力圧
を高くする方向の力が作用する。一方、スプール(90
)には、出力ポート(82)の圧力が、ライン圧ポート
(82)と出力ポート(84)の適温度を低くし低圧ポ
ート(85)と出力ポート(84)の適温度を高くする
方向(降圧方向)に作用する。したがってスプール(9
0)は、ソレノイド(96〜99)が与える力と出力ポ
ート(84)の圧力が与える力とが平衡する位置となる
。ソレノイド(96〜99)の電流値を高くすると出力
ポート(84)の出力圧が高くなり、低くすると出力ポ
ート(84)の出力圧が下がる。
ソレノイド電流を一定にしているときでも、車輪の突上
げによりサスペンション圧が上昇するとこれが出力ポー
ト(84)を介してスプール(90)に作用して、スプ
ール(90)が降圧方向に移動して出力ポート(84)
の圧力が下がる。すなわちサスペンション圧が圧力制御
弁(80fr)により一部流体戻し管路(11)に抜か
れる。車輪の落込みによりサスペンション圧が低下する
と、これが出力ポート(84)を介してスプール(90
)に作用してスプール(90)が昇圧方向に移動して出
力ポート(84)の圧力が上がる。すなわち圧力制御弁
(80fr)により高圧がサスペンション(100fr
)に供給される。このように、出力ポート(84)の圧
力(サスペンション圧)が圧力制御弁(80fr)に作
用し、その変動を抑制するようにスプール(90)が動
作し、車軸の上、下振動の、車体への伝播が緩衝される
圧力制御弁(80fr)のライン圧ポート(82)およ
び出力ポート(84)に連なる流路が水平に対して上方
向に縦に延び、しかも、圧力制御弁(80fr)の上方
にカット弁(70fr)が位置してそのライン圧ポート
(72)および入力ポート(73)に連通ずる流路が水
平に対して下方向に縦に延びて圧力制御弁(80fr)
のライン圧ポート(82)および出力ポート(84)に
連通している。
そこで、高圧管路(6)からサスペンション(100f
r)に流体を供給する昇圧時には、高圧管路(6)から
流体が、圧力制御弁(80fr)のライン圧ポート(8
2)、スプール作動空間および出力ポート(84〉を通
り、そしてカット弁(70fr)を通って、サスペンシ
ョン(100fr)に流れるが、この時高圧管路(6)
から圧力制御弁(80fr)のライン圧ポート(82)
に流れ込む流体中の空気は、圧力制御弁(80fr)の
ライン圧ポート(82)から上方向に縦に延びてカット
弁(70fr)のライン圧ポート(72)に至る縦流路
において上方に浮上し、カット弁(70fr)に至る。
したがって圧力制御弁(80fr)のライン圧ポート(
82)からスプール作動空間に入る空気量が低減する。
サスペンション(100fr)の流体をリターン管(1
1)に抜く降圧時には、サスペンション(foOfr)
から流体が、カット弁(70fr)を通って圧力制御弁
(80fr)の出力ポート(84)、スプール作動空間
および低圧ポート(85)を通り、そしてリターン管(
11)に流れるが、この時カット弁(70fr)から圧
力制御弁(80fr)の出力ポート(84)に流れ込む
流体中の空気は、圧力制御弁(80fr)の出力ポート
(84)から上方向に縦に延びてカット弁(70fr)
の入力ポート(73)に至る縦流路において上方に浮上
し、カット弁(70fr)に至る。したがって圧力制御
弁(80fr)の出力ポート(84)からスプール作動
空間に入る空気量が低減する。
このようにサスペンションの給圧、排圧のいずれにおい
ても、圧力制御弁(80fr)のスプール作動空間への
空気の進入量が低減する。これに加えて、給圧時、排圧
時およびホールド時のいずれにおいても、スプール作動
空間において気泡化した空気は、圧力制御弁(80fr
)の出力ポート(84)から上方向に縦に延びてカット
弁(70fr)の入力ポート(73)に至る縦流路にお
いて上方に浮上するので、スプール作動空間の空気抜き
が自然に実現する。
以上のように本発明によれば、スプール作動空間におけ
る空気の滞留が防止されるので、スプールの応答遅れや
オーバシュートがなくなり、スプールが自励振動するこ
とがなく、サスペンション圧制御が安定化する。
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の
実施例の説明より明らかになろう。
(実施例) 第1図に、車体支持装置の機構概要を示す。油圧ポンプ
Iは、ラジアルポンプであり、エンジンルームに配設さ
れ、車両上エンジン(図示せず)によって回転駆動され
て、リザーバ2のオイルを吸入して、所定以上の回転速
度で、高圧ポート3に所定流量でオイルを吐出する。
サスペンション給圧用のラジアルポンプの高圧ポート3
には、脈動吸収用のアキュムレータ4゜メインチエツク
バルブ50およびリリーフバルブ60mが接続されてお
り、メインチエツクバルブ50を通して、高圧ポート3
の高圧オイルが高圧給管8に供給される。
メインチエツクバルブ50は、高圧ポート3が高圧給管
8の圧力よりも低いときには、高圧給管8から高圧ポー
ト3へのオイルの逆流を阻止する。
リリーフバルブ60mは、高圧ポート3の圧力が所定圧
以上になると高圧ポート3を、リザーバ2への戻り油路
の1つである、リザーバリターン管11に通流として、
高圧ポート3の圧力を実質上定圧力に維持する。
高圧給管8には、前輪サスペンション100f L 。
100frに高圧を供給するための前輪高圧給管6と、
後軸サスペンション1oOr L 、 100rrに高
圧を供給するための後輪高圧給管9が連通しており、前
輪高圧給管6にはアキュムレータ7(前輪用)が、後輪
高圧給管9にはアキュムレータ10(後軸用)が連通し
ている。
前輪高圧給管6には、オイルフィルタを介して圧力制御
弁80frが接続されており、この圧力制御弁80fr
が、前輪高圧給管6の圧力(以下前輪ライン圧)を、所
要圧(その電気コイルの通電電流値に対応する圧カニサ
スペンション支持圧)に調圧(降圧)してカットバルブ
70frおよびリリーフバルブ60frに与える。
カットバルブ70frは、前輪高圧給管6の圧力(前輪
側ライン圧)が所定低圧未満では、圧力制御弁80fr
の(サスペンションへの)出力ポート84と、サスペン
ション100frのショックアブソーバ101frの中
空ピストンロッド102frとの間を遮断して、ピスト
ンロッド102fr(ショックアブソーバ101fr)
から圧力制御弁80frへの圧力の抜けを防止し、前軸
側ライン圧が所定低圧以上の間は、圧力制御弁80fr
の出力圧(サスペンション支持圧)をそのままピストン
ロッド102frに供給する。
リリーフバルブ60frは、ショックアブソーバ101
frの内圧を上限値以下に制限する。すなわち、圧力制
御弁80frの出力ポート84の圧力(サスペンション
支持圧)が所定高圧を越えると出力ポート84を、リザ
ーバリターン管11に通流として、圧力制御弁80fr
の出力ポートの圧力を実質上所定高圧以下に維持する。
リリーフバルブ60frは更に、路面から前右車軸に突
き上げ衝撃があってショックアブソーバ101frの内
圧が衝撃的に上昇するとき、この衝撃の圧力制御弁80
frへの伝播を緩衝するものであり、ショックアブソー
バ101frの内圧が衝撃的に上昇するときショックア
ブソーバ101frの内圧を、ピストンロッド1oOf
rおよびカットバルブを介して、リザーバリターン管1
1に放出する。
サスペンション100frは、大略で、ショックアブソ
ーバ101frと、懸架用コイルスプリング119fr
で構成されており、圧力制御弁80frの出力ポート8
4およびピストンロッド102frを介してショックア
ブソーバ101fr内に供給される圧力(圧力制御弁8
0frで調圧された圧カニサスペンション支持圧)に対
応した高さ(前右車輪に対する)に車体を支持する。
ショックアブソーバ101frに与えられる支持圧は、
圧力センサ13frで検出され、圧力センサ13frが
、検出支持圧を示すアナログ信号を発生する。
サスペンション100fr近傍の車体部には、車高セン
サ15frが装着されており、車輪センサ15frのロ
ータに連結したリンクが前右車輪の車輪に結合されてい
る。車高センサ15frは、前左車軸部の車高(車輪に
対する車体の高さ)を示す電気信号(デジタルデータ)
を発生する。
上記と同様な、圧力制御弁80f L−カットバルブ7
0f L −リリーフバルブ60fL、車高センサ15
fLおよび圧力センサ13fLが、同様に、前左車輪部
のサスペンション100f Lに割り当てて装備されて
おり、圧力制御弁80f Lが前輪高圧給管6に接続さ
れて、所要の圧力(支持圧)をサスペンション100f
 Lのショックアブソーバ101f 、のピストンロッ
ド102f Lに与える。
上記と同様な、圧力制御弁80rr 、カットバルブ7
0rr * リリーフバルブ60rr 、車高センサ1
5rrおよび圧力センサ13rrが、同様に、後右車輪
部のサスペンション100rrに割り当てて装備されて
おり、圧力制御弁80rrが後輪高圧給管9に接続され
て。
所要の圧力(支持圧)をサスペンション100rrのシ
ョックアブソーバ101rrのピストンロッド102r
rに与える。
更に上記と同様な、圧力制御弁80rl、−、カットバ
ルブ70rLt リリーフバルブ60rL+車高センサ
15rLおよび圧力センサ13r Lが、同様に、前左
車軸部のサスペンション100r Lに割り当てて装備
されており、圧力制御弁80r Lが後輪高圧給管9に
接続されて、所要の圧力(支持圧)をサスペンション1
00r Lのショックアブソーバ101r Lのピスト
ンロッド102r Lに与える。
この実施例では、エンジンが前輪側に装備されており、
これに伴って油圧ポンプ1が前輪側(エンジンルーム)
に装備され、油圧ポンプ1から後輪側サスペンション1
00rr、 100rLまでの配管長が、油圧ポンプ1
から前輪側サスペンション100fr。
100fLまでの配管長よりも長い。したがって、配管
路による圧力降下は後輪側において大きく、仮に配管に
油漏れなどが生じた場合、後輪側の圧力低下が最も大き
い。そこで、後輪高圧給管9に、ライン圧検出用の圧カ
センサ13rmを接続している。
一方、リザーバリターン管11の圧力はリザーバ2側の
端部で最も低く、リザーバ2から離れる程、圧力が高く
なる傾向を示すので、リザーバリターン管11の圧力も
後輪側で、圧力センサ13rt;で検出するようにして
いる。
後輪高圧給管9には、バイパスバルブ120が接続され
ている。このバイパスバルブ120は、その電気コイル
の通電電流値に対応する圧力に、高圧給管8の圧力を調
圧する(所要ライン圧を得る)ものである、また、イグ
ニションスイッチが開(エンジン停止二ポンプ1停止)
になったときには、ライン圧を実質上客(リザーバリタ
ーン管11を通してリザーバ2の大気圧)にして(この
ライン圧の低下により、カットバルブ70fr、70f
 L 。
70rr、70r Lがオフとなって、ショックアブソ
ーバの圧力抜けが防止される)、エンジン(ポンプ1)
再起動時の負荷を軽くする。
第2図に、サスペンション100frの拡大縦断面を示
す。ショックアブソーバ101frのピストンロッド1
02frに固着されたピストン103が、内筒104内
を、大略で上室105と下室106に2区分している。
カットバルブ70frの出力ポートより、サスペンショ
ン支持圧(油圧)がピストンロッド102frに供給さ
れ、この圧力が、ピストンロッド102frの側口10
7を通して、内筒104内の上室105に加わり、更に
、ピストン103の上下貫通口10gを通して下室10
6に加わる。この圧力と、ピストンロッド102frの
横断面積(ロッド半径の2乗×7c)の積に比例する支
持圧がピストンロッド102frに加わる。
内筒104の下室106は、減衰弁装置109の下室間
110に連通している。減衰弁装置109の上空間は、
ピストン111で下室112と上室113に区分されて
おり、下室112には減衰弁装置109を通して下室間
110のオイルが通流するが、上室113には高圧ガス
が封入されている。
前右車輪の突上げ上昇により、相対的にピストンロッド
102frが内筒104の下方に急激に進入しようとす
ると、内筒104の内圧が急激に高くなって同様に下室
間110の圧力が下室112の圧力より急激に高くなろ
うとする。このとき、減衰弁装@109の、所定圧力差
以上で下室間110から下室112へのオイルの通流は
許すが、逆方向、の通流は阻止する逆止弁を介してオイ
ルが下室間110から下室112に流れ、これによりピ
ストン111が上昇し、車輪より加わる衝Il(上方向
)のピストンロッド102frへの伝播を緩衝する。す
なわち、車体への、車輪衝撃(玉突上げ)の伝播が緩衝
される。
前右車輪の急激な落込みにより、相対的にピストンロッ
ド102frが内筒104より上方に抜けようとすると
、内筒104の内圧が急激に低くなって同様に下室間1
10の圧力が下室112の圧力より急激に低くなろうと
する。このとき、減衰弁装置109の、所定圧力差以上
で下室112から下室間110へのオイルの通流は許す
が、逆方向の通流は阻止する逆止弁を介してオイルが下
室112から下室間110に流れ、これによりピストン
111が降下し、車輪より加わる衝撃(下方向)のピス
トンロッド102frへの伝播を緩衝する。すなわち、
車体への、車輪衝撃(下落込み)の伝播が緩衝される。
なお、車高上げなどのためにショックアブソーバ101
frに加えられる圧力が上昇するに従がい、下室112
の圧力が上昇して、ピストン111が上昇し、ピストン
111は、車体荷重に対応した位置となる。
駐車中など、内筒104に対するピストンロッド102
frの相対的な上下動がないときには、内筒104とピ
ストンロッド102frの間のシールにより、内筒10
4より外筒114内へのオイルの漏れは実質上無い。し
かし、ピストンロッド102frの上下動負荷を軽くす
るため、該シールは、ピストンロッド102frが上下
動するときには、わずかなオイル漏れを生ずる程度のシ
ール特性を有するものとされている。外筒114に漏れ
たオイルは、外筒114を通して、大気解放のドレイン
14fr (第1図)を通して、第2のリターン管であ
るドレインリターン管12(第1図)を通して、リザー
バ2に戻される。リザーバ2には、レベルセンサ28(
第1図)が装備されており、レベルセンサ28は、リザ
ーバ2内オイルレベルが下限値以下のとき、これを示す
信号(オイル不足信号)を発生する。
他のサスペンション100f L 、 100rrおよ
び100r Lの構造も、前述のサスペンション100
frの構造と実質上同様である。
第3図に、圧力制御弁80frの拡大縦断面を示す。
弁ベースブロックVBBに開けられた、圧力制御弁空間
に挿入されたスリーブ81には、その中心にスプール収
納穴(スプール作動空間)が開けられており、スプール
収納穴の内面に、ライン圧ポート82が連通ずるリング
状の溝83および低圧ポート85が連通ずるリング状の
溝86が形成されている。
これらのリング状の溝83と86の中間に、出力ポート
84が開いている。スプール収納穴に挿入されたスプー
ル90は、その側周面中間部に、溝83の右縁と溝86
の左縁との距離に相当する幅のリング状の溝91を有す
る。スプール90の左端部には、弁収納穴が開けられて
おり、この弁収納穴は溝91と連通している。該弁収納
六には、圧縮コイルスプリング92で押された弁体93
が挿入されている。この弁体93は中心に貫通オリフィ
スを有し、このオリフィスにより、溝91の空間(出力
ポート84)と、弁体93および圧縮コイルスプリング
92を収納した空間とが連通している。したがって、ス
プール90は、その左端において、出力ポート84の圧
力(調圧した、サスペンション100frへの圧力)を
受けて、これにより、右に駆動される力を受ける。なお
、出力ポート84の圧力が衝撃的に高くなったとき、こ
れにより圧縮コイルスプリング92の押し力に抗して弁
体93が左方に移動して弁体93の右端に緩衝空間を生
じるので、出力ポート84の衝撃的な上昇のとき、この
衝撃的な上昇圧はすぐにはスプール90の左端面には加
わらず、弁体93は、出力ポート84の?#撃的な圧力
上昇に対して、スプール90の右移動を緩衝する作用を
もたらす、また逆に、出力ポート84の衝撃的な圧力降
下に対して、スプール90の左移動を緩衝する作用をも
たらす。
スプール90の右端面には、オリフィス88fを介して
高圧ポート87に連通した目標圧空間88の圧力が加わ
り、この圧力により、スプール90は、左に駆動される
力を受ける。高圧ポート87には、ライン圧が供給され
るが、目標圧空間88は1通流口94を通して低圧ポー
ト89に連通しており、この通流口94の通流開度を、
ニードル弁95が定める。二ドル弁95が通流口94を
閉じたときには、オリフィス88fを介して高圧ポート
87に連通した目標圧空間88の圧力は、高圧ポート8
7の圧力(ライン圧)となり、スプール90が左方に駆
動され、これにより。
スプール90の溝91が溝83(ライン圧ポート82)
と連通し、溝91(出力ポート84)の圧力が上昇し、
これが弁体93の左方に伝達し、スプール90の左端に
、右駆動力を与える。ニードル弁95が通流口94を全
開にしたときには、目標圧空間88の圧力は、オリフィ
ス88fにより絞られるため高圧ポート87の圧力(ラ
イン圧)よりも大幅に低下し、スプール90が右方に移
動し、これにより、スプール90の溝91が溝86(低
圧ポート85)と連通し、溝91(出力ポート84)の
圧力が低下し、これが弁体93の左方に伝達し、スプー
ル90の左端の右駆動力が低下する。このようにして、
スプール90は、目標圧空間80の圧力と出力ポート8
4の圧力がバランスする位置となる。すなわち、目標圧
空間88の圧力に実質上比例する圧力が、出力ポート8
4に現われる。
目標圧空間88の圧力は、ニードル弁95の位置により
定まりこの圧力が1通流口94に対するニードル弁95
の距離に実質上反比例するので、結局、出力ポート84
には、ニードル弁95の距離に実質上反比例する圧力が
現われる。
ニードル弁95は磁性体の固定コア96を貫通している
。固定コア96の右端は、截頭円錐形であり、この右端
面に磁性体プランジャ97の有底円錐穴形の端面が対向
している。ニードル弁95は、このプランジャ97に固
着されている。固定コア96およびプランジャ97は、
電気コイル99を巻回したボビンの内方に進入している
電気コイル99が通電されると、固定コア96−磁性体
ヨーク98a−磁性体端板98b−プランジャ97−固
定コア96のループで磁束が流れて、プランジャ97が
固定コア96に吸引されて左移動し、ニードル弁95が
流路94に近づく(前記距離が短くなる)。ところで、
ニードル弁95の左端は目標圧空間88の圧力を右駆動
力として受け、ニードル弁95の右端は、大気解放の低
圧ポート98cを通して大気圧であるので、ニードル弁
95は、目標圧空間88の圧力により、その圧力値(こ
れはニードル弁95の位置に対応)に対応する右駆動力
を受け、結局、ニードル弁95は通流口94に対して、
電気コイル99の通電電流値に実質上反比例する距離と
なる。このような電流値対距離の関係をリニアにするた
めに、上述のように、固定コアとプランジャの一方を截
頭円錐形とし、他方を、これと相対応する有底円錐穴形
としている。
以上の結果、出力ポート84には、電気コイル99の通
電電流値に実質上比例する圧力が現われる。
この圧力制御弁80frは、通電電流が所定範囲内で、
それに比例する圧力を出力ポート84に出力する。
電気コイル99の通電電流値を変更することにより、車
高を高低に調節しうる。
通電電流値をある値に定めているとき、すなわち車高を
ある値に維持する圧力をサスペンションに与えるように
電気コイルの通電電流値を設定しているときに、路面の
凸部に車輪が乗り上げると路面から車輪が突上げる形と
なって、(A)サスペンション100fr圧が上昇する
。すると圧力制御弁80frの出力ポート84の圧力が
上昇してスプール90が降圧方向(第3図で右方)に移
動する。これにより車軸の突上げ衝撃が車体に伝播する
のが緩衝される。スプール90のこの移動により目標圧
空間88の圧力が高くなって通流口94を通してニード
ル弁95の先端にこの圧力が加わり、ニードル弁95が
後退(右方向移動)し、通流口94の通流度が高くなる
。すなわち目標圧空間88からオリフィス88fおよび
低圧ポート87を通してリターン管路11への通流度が
高くなって、目標圧空間88の圧力が低下する。車輪の
突上げが終わると、(B)サスペンション圧が下がるの
で、スプール90が昇圧方向(第3図で左方向)に移動
する。スプール(90)のこの移動により目標圧空間8
8の圧力が下がりニードル弁95には通流口94の通流
度を低くする方向(左方向)の力が作用し、これにより
目標圧空間88とリターン管11との通流度が低くなっ
て目標圧空間88の圧力が上がる。
車輪が路面の凹部に落込むときにはサスペンション圧が
低下して、圧力制御弁80frは上記(B)の動作を行
ない、車軸が凹部から上に乗り越すときには上記(A)
の動作を行なう。
圧力制御弁80frのこのような動作により、車輪の凸
部乗上げや凹部落込みなどがある悪路走行において、ニ
ードル弁95は目標圧空間88の圧力を、電気コイル9
9の通電電流値で定まる圧力に維持するように動作し、
かつスプール90が、車輪の上下動によるサスペンショ
ン圧の変動にもかかわらず、出力ポート84の圧力(サ
スペンション圧)を一定圧に維持するように動作するの
で、車輪の上下振動による車体の上下振動が緩衝される
弁ベースブロックVBBには、圧力制御弁70frの上
方に、リリーフ弁60frおよびカット弁70frが組
込まれている。圧力制御弁80frのスプール90は水
平であり、水平方向に移動する。これに対してライン圧
ポート82.出力ポート84.低圧ポート85゜高圧ポ
ート87および低圧ポート89およびそれらに連続する
ライン注流路VHL 、制御圧流路VCL等は、弁ベー
スブロックVBB内に、垂直に形成されており上下方向
に延びる。
したがって、圧力制御弁70frのライン圧ポート82
、出力ポート84.低圧ポート85.高圧ポート87お
よび低圧ポート89の流体、ならびに、これらのポート
に入り又はこれらのポートから出る流体。
の中の空気は、ライン注流路VHL 、制御圧流路VC
L等の垂直流路にあるときに浮上して上方に移動し圧力
制御弁70frから離れて行き1作動流体中の空気は圧
力制御弁70fr内に入りに<<シかも圧力制御弁70
frの流体中の空気は弁70frから外部に出易い。し
かも、スプール90の作動空間において気泡化した空気
はライン圧ポート82.出力ポート84および低圧ポー
ト85から上方に浮上して離脱し、目標圧空間88にお
いて気泡化した空気は高圧ポート87から上方に浮上し
て離脱し、かつニードル弁95の先端部の空間において
気泡化した空気は低圧ポート89から上方に浮上して離
脱する。
これらにより、スプール90の作動空間、目標圧空間(
88)およびニードル弁95の先端部の空間において空
気の滞留を実質上発生せず、空気の収縮によるスプール
90の応答遅れや空気の膨張によるスプール90のオー
バシュートなどが実質上現われない。これによりスプー
ル9oが自励振動することがなく、したがって該自励振
動による出力ポート84の出力圧振動は生じない。
第4図に、カットバルブ70frの拡大縦断面を示す。
バルブ基体71に開けられたバルブ収納穴には、ライン
圧ポート72.調圧入力ポート73.排油ポート74お
よび出力ポート75が連通している。ライン圧ポート7
2と調圧入力ポート73の間はリング状の第1ガイド7
6で区切られ、調圧入力ポート73と出カポート75の
間は、円形の通流口77aoを中心に有する円筒状のガ
イド77aで区切られている。排油ポート74は、第2
ガイド77cの外周のリング状溝と連通し、第2ガイド
77a 、 77bおよび77cの外周に漏れたオイル
をリターン管路11に戻す。
第1および第2ガイド76.77a〜77cを、圧縮コ
イルスプリング79で左方に押されたスプール78が通
っている。スプール78の左端の頭部はバックアップリ
ング76bを気密に通っている。バックアップリング7
6bはOリング76oを貫通し、Oリング760と共に
第2ガイド76の弁案内開口内に挿入されている。0リ
ング76oがバックアップリング76bと第2ガイド7
6の間をシールしている。第2ガイド76の弁案内開口
の、スプール78の左端より左側の空間は制御圧室72
aであり、第2ガイド76の左端面に刻まれた溝を通し
て、ライン圧ポート72と連通している。したがって、
スプール78の左端面には、ライン圧ポート72の圧力
が加わる。
スプール78の、第2ガイド77aの開口77a(1に
対向する面は球面78aであり、スプール78が左方に
移動したときには第4図に示すように、この球面78a
が開口77aOを閉じ、これにより、入力ポート73a
と出力ポート75の間が遮断される。
第2ガイド77cは、スプール78の尾端を受けるガイ
ド穴77dhを有する中央突起77dp、第2ガイド7
7bの内空間と出力ポート75の間を通流させる通流口
77dsおよび底穴77drを有する。ガイド穴77c
の底は、側口を通して排油ポート74に連通している。
このガイド穴77cにスプール78の脚が挿入されてお
り、この脚シこ装着されたOリング77doが該脚とガ
イド穴77cの内壁面との間をシールしており、第2ガ
イド77bの流体がガイド穴77dhを通して、リター
ン管11に連通した排油ポート77dhに流出するのを
防止する。
ライン圧が所定低圧未満では第4図に示すように、圧縮
コイルスプリング79の反発力でスプール78が最左方
に駆動されており、出力ポート75と調圧入力ポート7
3の間は、スプール78の球面78aが第2ガイド77
aの円形開ロ?7aoを全閉していることにより、遮断
されている。ライン圧が所定低圧以上になるとこの圧力
により圧縮コイルスプリング79の反発力に抗してスプ
ール79が右方に駆動され始めて、所定低圧より高い圧
力でスプール79が最右方に位置(全開)する。すなわ
ち、スプール78の球面(78a)が第2ガイド77a
の円形開口77aOより右方に移動し調圧入力ポート7
3が出力ポート75に連通し、ライン圧(ライン圧ポー
ト72〉が所定低圧まで上昇したときカットバルブ70
frは、調圧入力ポー)−73(圧力制御弁80frの
調圧出力)と出力ポート75(ショックアブソーバ10
1fr)の間の通流を始めて、ライン圧(ポート72)
が更に上昇すると、調圧入力ポート73(圧力制御弁8
0frの調圧出力)と出力ポート75(ショックアブソ
ーバ101fr)の間を全開とする。
ライン圧が低下するときには、この逆となり、ライン圧
が所定低圧未満になると、出力ポート75(ショックア
ブソーバ101fr)が、調圧入力ポート73(圧力制
御弁80frの調圧出力)から完全に遮断される。すな
わち、制御圧ポート72の圧力が低下しこれにより、圧
縮コイルスプリング79の力でスプール78が左方向(
遮断方向)に駆動されると、スプール78の球面78a
が、第2ガイド77aの円形開口77aoの開口縁に当
接する。このとき1球面78aが円形開口77aOの円
形縁に当り、球面78aが開口77aoから遠い位置か
ら開口77aoに近い点に向けて傾斜しているので、最
初に球面713aの全周が開口縁の全周にぴったり当接
しないと、当接部分でスプール78に、その移動(左右
)方向の軸心を開口77aOの中心に合せる力が作用し
、これがスプール78を介してバックアップリング76
bおよびOリング76oに作用する。Oリング76oは
弾力性があるので、この力が加わった部位は縮み、他の
部位は伸びて、シール性を維持しつつスプール78の、
前記力が作用する方向への変位を許す。これにより、球
面78aの全周が円形開口77aoの開口にぴったり当
接し、入力ポート73と出力ポート75の間が完全に遮
断される。バックアップリング76bはスプール78と
共に変位するので、バックアップリング76bとスプー
ル78の間のスライド抵抗は実質上変動しないので、ス
プール78の移動はなめらかである。
第5図に、リリーフバルブ60frの拡大縦断面を示す
。バルブ基体61のバルブ収納穴に、入力ポートロ2と
低圧ポート63が開いている。該バルブ収納穴には、円
筒状の第1ガイド64と第2ガイド67が挿入されてお
り、入力ポートロ2は、フィルタ65を通して、第1ガ
イド64の内空間と連通している。第1ガイド64には
、中心部にオリフィスを有する弁体66が挿入されてお
り、この弁体66は、圧縮コイルスプリング66aで左
方に押されている。第1ガイド64の、弁体66オよび
圧縮コイルスプリング66aを収納した空間は、弁体6
6のオリフィスを通して、入力ポートロ2と連通してお
り、また、ばね座66bの開口を通して、第2ガイド6
7の内空間と連通ずる0円錐形状の弁体68が、圧縮コ
イルスプリング69の反発力で左に押されて、ばね座6
6bの上記開口を閉じている。入力ポートロ2の圧力(
制御圧)が所定高圧未満のときには、弁体66のオリフ
ィスを通して入力ポートロ2に連通した、コイルスプリ
ング66a収納空間の圧力が、圧縮コイルスプリング6
9の反発力よりも相対的に低いため、弁体68が、第5
図に示すように、弁座66bの中心開口を閉じており、
したがって、出力ポートロ2は、低圧ポート63と穴6
7aを通して連通した、第2ガイド67の内空間とは遮
断されている。すなわち、出力ポートロ2は、低圧ポー
ト63から遮断されている。
入力ポートロ2の圧力(制御圧)が所定高圧に上昇する
と、この圧力が弁体66のオリフィスを通して弁座66
bの中心開口に加わり、弁体68がこの圧力で右駆動さ
れ始めて、入力ポートロ2の圧力が更に上昇すると、弁
体68が最右方に駆動される。すなわち、入力ポートロ
2の圧力が、低圧ポート63に放出され、制御圧が所定
高圧程度以下に抑制される。
なお、入力ポートロ2に衝撃的に高圧が加わると、弁体
66が右駆動されて、入力ポートロ2が第1ガイド64
の側口64aを通して基体61のバルブ収納空間に連通
して低圧ポート63に通通し、この流路面積が大きいの
で、出力ポートロ2の急激な圧力上昇(圧力術!りが緩
衝される。
第6図に、メインチエツクバルブ50の拡大縦断面を示
す。バルブ基体51に開けられたバルブ収納穴には入力
ポート52と出力ポート53が連通している。バルブ収
納穴には有底円筒状の弁座54が収納されており、弁座
54の通流口55を、圧縮コイルスプリング56で押さ
れたボール弁57が閉じているが、入力ポート52の圧
力が出力ポート53の圧力より高いとき、ボール弁57
が入力ポート52の圧力で右方に押されて通流口55を
開く。すなわち、入力ポート52から出力ポート53方
向にはオイルが通流する。しかし、出力ポート53の圧
力が入力ポート52の圧力よりも高いときには、ボール
弁57が通流口を閉じるので、出力ポート53から入力
ポート52方向にはオイルは通流しない。
第7図に、バイパスバルブ120の拡大縦断面を示す。
入力ポート121は、第1ガイド123の内空間と連通
しており、該内空間に、圧縮コイルスプリング124b
で左方に押された弁体124aが収納されている。この
弁体124aは、左端面中央にオリフィスを有し、この
オリフィスを通して、入力ポート121が第1ガイド1
23の内空間と連通している。該内空間は、流路122
bを通して低圧ポート122と連通するが、この流路1
22bがニードル弁125で開閉される。
ニードル弁125〜電気コイル129でなる、ソレノイ
ド装置は、第3図に示すニードル弁95〜電気コイル9
9でなるソレノイド装置と同一構造および同一寸法のも
の(圧力制御弁とバイパス弁に共用の設計)であり、オ
リフィス122bに対するニードル弁125の距離が電
気コイル129の通電電流値に実質上反比例する。オリ
フィス122bの通流開度が、この距離に反比例するの
で、入力ポート121がら弁体124aのオリフィスを
通り第1ガイド123の内空間を通ってオリフィス12
2bを通って低圧ポート122に抜けるオイル流量が、
弁体124aの左端面のオリフィスの前後差圧に比例す
る。
以上の結果、入力ポート121の圧力は、電気コイル1
29の通電電流値に実質上比例する圧力となる。このバ
イパスバルブ120は、入力ポート121の圧力(ライ
ン圧)を、通電電流が所定範囲内で、それに比例する圧
力とする。また、イグニションスイッチがオフ(エンジ
ン停止:ポンプ1停止)のときには、電気コイル129
の通電が停止されることにより、ニードル弁125が最
右方に移動し、入力ポート121(ライン圧)がリター
ン圧近くの低圧となる。
入力ポート121の圧力が衝撃的に上昇するときには、
この圧力を左端面に受けて弁体124aが右方に駆動さ
れて、低圧ポート122に連通した低圧ポート122a
が、入力ポート121に連通する。低圧ポート122a
は比較的に大きい開口であるので、入力ポート21の衝
撃的な上昇圧は即座に低圧ポート122aに抜ける。
リリーフバルブ60mは、前述のリリーフバルブ60f
rの構造と同じ構造であるが1円錐形状の弁体(68:
第5図)を押す圧縮コイルスプリング(69)が、ばね
力が少し小さいものとされており、入力ポート(62)
の圧力(高圧ポート3の圧力)が、リリーフバルブ60
frがその入力ポートロ2の圧力を低圧ポート63に放
出する圧力よりも少し低い圧力である所定高圧未満のと
きには、出力ポート(62)は、低圧ポート(63)か
ら遮断されている。入力ポート(62)の圧力が所定高
圧以上になると、弁体(68)が最右方に駆動される。
すなわち、入力ポート(62)の圧力が、低圧ポート(
63)に放出され、高圧ポート3の圧力が所定高圧以下
に抑制される。
以上の構成により、第1図に示す車体支持装置において
、メインチエツクバルブ50は、高圧ポート3から高圧
給管8へのオイルは供給するが、高圧給管8から高圧ポ
ート3への逆流は阻止する。
リリーフバルブ60遍は、高圧ポート3の圧力すなわち
高圧給管8の圧力を所定高圧以下に抑制し、高圧ポート
3の圧力が衝撃的に上昇するとき、それをリターン管1
1に逃して、高圧給管8への衝撃的な圧力の伝播を緩衝
する。
バイパスバルブ120は、後輪高圧給管9の圧力を、所
定の範囲内で実質上リニアにコントロールし、定常時に
は後輪高圧給管9の圧力を所定定圧に維持する。この定
圧制御は、圧カセンサ13rmの検出圧を参照したバイ
パスバルブ120の通gt流値制御による行なわれる。
また、後輪サスペンションに衝撃的な圧力上昇があると
きには、それをリターン管11に逃がして高圧給管8へ
の伝播を緩衝する。更には、イグニションスイッチが開
(エンジン停止:ポンプ1停止)のときには、通電が遮
断されて、後輪高圧給管9をリターン管11に通流とし
て、後輪高圧給管9(高圧給管8)の圧力を抜く。
圧力制御弁80 f r p 80 f L + 80
rr r 80r Lは、サスペンション圧力制御によ
り、所要の支持圧をサスペンションに与えるように、電
気コイル(99)の通電電流値が制御され、該所要の支
持圧を出力ポート(84)に出力する。出力ポート(8
4)へ、サスペンションからの衝撃圧が伝播するときに
は、これをamして、圧力制御用のスプール(91)の
乱調(出力圧の乱れ)を抑制する。すなわち安定して所
要圧をサスペンションに与える。
カットバルブ70fr、70f L 、70rr、70
r Lは、ライン圧(前輪高圧給管6.後輪高圧給管9
)が所定低圧未満のときには、サスペンション給圧ライ
ン(圧力制御弁の出力ポート84とサスペンションの間
)を遮断して、サスペンションよりの圧力の抜けを防止
し、ライン圧が所定低圧以上のときに、給圧ラインを全
開通流とする。これにより、ライン圧が低いときのサス
ペンション圧の異常低下が自動的に防止される。
リリーフバルブ60fr、60f L 、60rr、6
0r Lは、サスペンション給圧ライン(圧力制御弁の
出力ポート84とサスペンションの間)の圧力(主にサ
スペンション圧)を高圧上限値未満に制限し、車輪の突
上げ、高重量物の搭載時の投げ込み等により、給圧ライ
ン(サスペンション)に衝撃的な圧力上昇があるときに
はこれをリターン管11に逃がし、サスペンションの衝
撃を緩和すると共にサスペンションに接続された油圧ラ
インおよびそれに接続された機械要素の耐久性を高める
〔発明の効果〕
以上の通り本発明の圧力制御装置によれば、圧力制御弁
(70fr)のスプール作動空間への空気の進入が実質
上防止され、かつスプール作動空間の空気は自然に浮上
しスプール作動空間より離脱するので、空気の収縮によ
るスプール(90)の応答遅れおよび空気の膨張による
スプール(90)のオーバシュートを実質上発生せず、
空気の存在によるスプール(90)の自励振動を生じな
い。その結果圧力制御弁(70fr)の出力ポート(8
4)の該自励振動による圧力振動を生じないので、サス
ペンションの圧力制御が安定したものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例のサスペンション給圧シス
テムを示すブロック図である。 第2図は、第1図に示すサスペンション100frの拡
大縦断面図である。 第3図は、第1図に示す圧力制御弁80frの拡大縦断
面図である。 第4図は、第1図に示すカットバルブ70frの拡大縦
断面図である。 第5図は、第1図に示すリリーフバルブ60frの拡大
縦断面図である。 第6図は、第1図に示すメインチエツクバルブ50の拡
大縦断面図である。 第7図は、第1図に示すバイパスバルブ120の拡大縦
断面図である6 1:ポンプ      2:リザーバ    3:高圧
ポート4:アキュムレータ  6:前輪高圧給管  7
:アキユムレータ8:高圧給管     9:後輪高圧
給管 10:アキュムレータ11:リザーバリターン管
      12ニドレインリターン管13f L 、
 13fr、 13r L 、 13rr、 13rm
、 13rt :圧力センサ14に、14fr、14r
L、14rr:大気解放のドレイン15f L 、 1
5fr、 15r L l 15rr :車高センサ5
0:メインチエツクバルブ       51:バルブ
基体52:入力ポート  53:出力ポート   54
:弁座55:通流口    56:圧縮コイルスプリン
グ57:ボール弁   60fr、60fL、60rr
、60rL:リリーフバルブ61:バルブ基体  62
:入力ポート   63:低圧ポート64:第1ガイド
   65:フィルタ    66:弁体67:第2ガ
イド   68:弁体 69:圧縮コイルスプリング 60m=メインリリーフバルブ 70fr、70fL70rr 70rし:カットバルブ
71:バルブ基体   72ニライン圧ポート73:調
圧入力ポート74:排油ポート   75:出力ポート
  76:第1ガイド77:ガイド     78ニス
プール79:圧縮コイルスプリング 80fr、80fL80rr、80rL:圧81ニスリ
ーブ    82ニライン圧ポート83:溝84:出力
ポート   85:低圧ポート  86:溝87:高圧
ポート   88二目標圧空間  88fニオリフイス
89:低圧ポート   90ニスブール   91:溝
92:圧縮コイルスプリング       93 : 
0体94:通流口     95:二−ドル弁  95
G=支持部材95h:穴      96:固定コア 
  97:プランジヤ98a:ヨーク    98b=
端板     98c:低圧ポート99:電気コイル 
  VBB :弁ベースブロックV)IL ニライン圧
流路(縦に延びる流路)VCL :制御圧流路(縦に延
びる流路)106:下室 109:弁衰弁装置 112:下室 120:バイパスバルブ 122:低圧ポート 122a:低圧ポート123:第
1ガイド  124a:弁体124b:圧縮コイルスプ
リング 129:電気コイル 107:側口 11O:下室間 113:上室 108二上下貫通口 111 :ピストン 114:外筒 121:入力ポート 122b:流路 125:二−ドル弁

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 供給される圧力に応じて伸縮するサスペンションに圧力
    流体を供給するための高圧管路にリザーバより吸引した
    流体を高圧で供給する圧力源;前記高圧管路に連通した
    ライン圧ポート、前記リザーバへの流体戻し管路に連通
    した低圧ポート、前記サスペンションに圧力を与えるた
    めの出力ポート、前記出力ポートの圧力を一端に受けて
    この圧力により前記ライン圧ポートと出力ポートの通流
    度を低くし前記低圧ポートと出力ポートの通流度を高く
    する方向に駆動されるスプール、前記スプールに前記ラ
    イン圧ポートと出力ポートの通流度を高くし前記低圧ポ
    ートと出力ポートの通流度を低くする方向の力を与える
    ための作用子、および、該作用子を該方向に駆動するプ
    ランジャを有するソレノイド、を含み、前記スプールが
    実質上水平に配設され前記ライン圧ポートおよび出力ポ
    ートに連なる流路が水平に対して上方向に縦に延びる、
    圧力制御弁;および 前記高圧管路の圧力を受けるライン圧ポート、前記圧力
    制御弁の出力ポートの圧力を受ける入力ポートおよび前
    記サスペンションに連通する出力ポートを有し、高圧管
    路の圧力に応答して、該圧力が所定圧以上の間は前記圧
    力制御弁と前記サスペンションの間を連通とし所定圧未
    満のときは遮断するカット弁であって、前記圧力制御弁
    の上方に位置し、ライン圧ポートおよび入力ポートに連
    通する流路が水平に対して下方向に縦に延びて前記圧力
    制御弁のライン圧ポートおよび出力ポートに連通する流
    路に連続した、カット弁; を備えるサスペンションの圧力制御装置。
JP20505889A 1989-08-08 1989-08-08 サスペンションの圧力制御装置 Pending JPH0367717A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014126196A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Jtekt Corp 液体潤滑式軸受および車両用ピニオン軸支持装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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