JPH0367263B2 - - Google Patents

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JPH0367263B2
JPH0367263B2 JP58047697A JP4769783A JPH0367263B2 JP H0367263 B2 JPH0367263 B2 JP H0367263B2 JP 58047697 A JP58047697 A JP 58047697A JP 4769783 A JP4769783 A JP 4769783A JP H0367263 B2 JPH0367263 B2 JP H0367263B2
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JP
Japan
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intermediate layer
photosensitive resin
weight
parts
layer
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JP58047697A
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JPS59172644A (ja
Inventor
Junichi Fujikawa
Shigetora Kashio
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Publication of JPS59172644A publication Critical patent/JPS59172644A/ja
Publication of JPH0367263B2 publication Critical patent/JPH0367263B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
    • G03C1/91Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers characterised by subbing layers or subbing means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、高度の画像再現性、すぐれた印刷適
性および良好な水現像性を有する部分ケン化ポリ
酢酸ビニル系感光性樹脂印刷版材の製造に関する
ものである。
先行技術の説明 金属またはプラスチツク基材上に光重合性の感
光性樹脂層を設けた構造をもつ凸版平版および凹
版印刷用の感光性樹脂版材が最近実用化されてい
る。これらの版材は、透明部分をもつネガテイブ
またはポジテイブの原図フイルムを感光性樹脂層
に密着させた後に、活性光線を照射して原図フイ
ルムの透明部分に対応する感光性樹脂層に光重合
を起こし、ついで未重合部分を適当な溶剤で溶出
することによつて基材上にレリーフ像を形成する
ものである。
このように、光重合反応を利用した感光性樹脂
組成物は印刷版をはじめとして各種の用途に用い
られている。なかでも、感光性樹脂のうち中性水
で未重合部分を溶出させて現像できるものとして
部分ケン化ポリ酢酸ビニルを基体ポリマに使用
し、これに光重合性モノマを配合して感光性を付
与したものが実用されている。このタイプの感光
性樹脂層と金属やプラスチツクから成る寸法安定
な基材を接着するためにいくつかの方法が提案さ
れている。
まず、基材と部分ケン化ポリ酢酸ビニル系感光
樹脂層の間に中間層として水溶性高分子のみから
成る層を設ける方法が提案されている(例えば、
特公昭46−42450)。この方法では、中間層が全く
三次元化されていないために、中間層の耐水性が
不十分であり、過剰現像時にレリーフが基材から
脱落するトラブルが発生する。
このような欠点を改良するために、中間層に部
分ケン化ポリ酢酸ビニルとβ−ヒドロキシエチル
メタクリレートから成る組成物を使用する系が提
案されている(例えば、米国特許3877939)。この
場合は、中間層自体が光重合するので一定の耐水
性は付与される。しかしながら、光重合成分が単
官能のメタクリレートであるので光重合によつて
形成された架橋構造の密度が不十分である。その
ため、過剰現像時に中間層が膨潤してレリーフ基
材から剥離するトラブルが発生する。
このような、中間層の過剰現像時の剥離トラブ
ルを解決する方法として、中間層を2層構造とし
て、基板に接する下層に耐水性の良いエチレン−
ビニルアルコール共重合体から成る層を設け、そ
の上に部分ケン化ポリ酢酸ビニルと部分ケン化ポ
リ酢酸ビニル自体を架橋させる成分(例えばグリ
オキサゾールを配合した層を設ける方法が提案さ
れている(例えば、特開昭52−128701)。この場
合にも、過剰洗い出しを行なうと中間層の上下層
間で剥離が発生するトラブルが見られることがあ
る。
発明の目的 本発明の目的は、過剰洗い出し時にも基板から
レリーフが剥離することのない高度の画像再現性
とすぐれた印刷適性を有する水現像可能な部分ケ
ン化ポリ酢酸ビニル系感光性樹脂版材を提供する
ことにある。また本発明の他の目的は、水現像可
能な凸版、凹版、および平版印刷版として有用な
感光性樹脂版材を提供することにある。
発明の構成 すなわち、本発明の構成はケン化度60〜99モル
%の部分ケン化ポリ酢酸ビニルとエチレン性不飽
和結合を有する光重合性モノマとから成る感光性
樹脂層を寸法安定な基材に塗設してなる感光性樹
脂版材において、該基材と感光性樹脂層の間に下
記のAおよびB成分を含有する組成物を光硬化と
して成る厚さ0.5〜100μの中間層を設けた水現像
可能な感光性樹脂版材である。
A ケン化度40〜100モル%の完全ケン化または
部分ケン化ポリ酢酸ビニル 100重量部 B 分子中に2個以上のエチレン性不飽和結合を
もつ光重合性モノマ 20〜200重量部 好適な態様の説明 本発明に使用される感光性樹脂層は、ケン化度
60〜99モル%の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを基体
ポリマとし、これにエチレン性不飽和結合を有す
る光重合性モノマを配合した水現像可能な感光性
樹脂から形成される。
基体ポリマとして使用される部分ケン化ポリ酢
酸ビニルのケン化度は60〜99モル%であることが
必要である。すなわち、ケン化度が60モル%未満
であると中性水への溶解性が著しく低下する。ま
た、ケン化度が100モル%の場合にも水可溶性が
低下する。重合度は任意のものが使用可能である
が、平均重合度200〜2000のものが好ましく用い
られる。また、部分ケン化ポリ酢酸ビニルにエチ
レンオキサイドを反応させて側鎖に−O−CH2
CH2−結合を導入したものや、アリルスルホン酸
などの成分を20モル%以下の少量共重合したも
の、不飽和カルボン酸や、不飽和アルデヒド、N
−メチロールアクリルアミド、不飽和エポキシな
どをポリマに反応させて、ポリマの側鎖または末
端に不飽和結合を導入した部分ケン化ポリ酢酸ビ
ニルもポリマ中に残存する水酸基の数から計算さ
れるケン化度が60〜99モル%の範囲にあれば含ま
れる。また、ケン化度や重合度の異なる2種類以
上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを混合して使用す
ることも可能である。
この基体ポリマに配合するエチレン性不飽和基
をもつ光重合性モノマは、基体ポリマの部分ケン
化ポリ酢酸ビニルに対して一定程度以上の相溶性
のあるものは全て使用可能である。そのような、
光重合性モノマとしては、β−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、β−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレートのような水酸基を有する単
官能ビニルモノマ、エチレングリコールやプロピ
レングリコールなどのC2〜C40で2〜5価の多価
アルコールと(メタ)アクリル酸の付加で得られ
るビニルモノマ、エチレングリコールジグリシジ
ルエーテルなどのC6〜C50で2〜5価の多価グリ
シジルエーテルと(メタ)アクリル酸の付加で得
られるところの水酸基を有する多官能ビニルモノ
マ、(メタ)アクリル酸のようなC3〜C50の不飽和
カルボン酸とグリシシル(メタ)アクリレートの
付加反応で得られる水酸基を有する多官能ビニル
モノマ、シユウ酸のようなC2〜C40で2〜5価の
多価飽和カルボン酸とグリシジル(メタ)アクリ
レートの付加反応で得られる水酸基を有する多官
能ビニルモノマ、キシリレンジアミンのような
C1〜C40の一級または二級のアミンとグリシジル
(メタ)アクリレートの付加反応で得られる水酸
基を有する多官能ビニルモノマ、(メタ)アクリ
ルアミト、N−メチロール(メタ)アクリルアミ
ド、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、メチ
レンビス(メタ)アクリルアミド、エチレングリ
コールとN−メチロール(メタ)アクリルアミド
の縮合物などのアクリルアミドまたはメタクリル
アミド類である。
基体ポリマの部分ケン化ポリ酢酸ビニルと光重
合性モノマの相溶を助けるために高沸点のアルコ
ール類を添加することも可能である。そのような
化合物としては、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、トリエチ
レングリコール、ブタンジオール、トリメチロー
ルプロパン、トリメチロールエタン、テトラメチ
ロールエタン、グリセリン、ジグリセリンなどが
挙げられる。
上記の感光性樹脂組成項の光重合を速かに行な
わせるために光増感剤を添加することもできる。
このような増感剤としては、公知のものが全て使
用可能である。例えば、ベンゾイン類、ベンゾフ
エノン類、アントラキノン類、ベンジル類、アセ
トフエノン類、ジアセチル類などが挙げられる。
感光性樹脂組成物の耐熱安定性を増すために、
公知の熱重合禁止剤は全て使用することができ
る。このような安定剤としては、フエノール類、
ハイドロキノン類、カテコール類などが挙げられ
る。また、界面活性剤や消泡剤、顔料、染料、紫
外線吸収剤、ハレーシヨン防止剤などの微量成分
を添加することも可能である。
上記の感光性樹脂組成物から成る感光層を裏打
ちするための寸法安定な基材としては、スチー
ル、アルミニウム、銅、亜鉛などの金属素材、ポ
リエステル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリ塩化ビニルなどのプラスチツク素
材や紙、織布などが使用可能である。これらの素
材は平板状に成型して基材として使用することが
多いが、同筒状などの他の形状に成型されて使用
することもできる。金属系の基材は、そのまま使
用することも可能であるが、リン酸処理、クロメ
ート処理、エツチング処理、砂目立て処理などの
表面処理を行なつたものや、亜鉛メツキ、スズメ
ツキ、クロムメツキなどのメツキ処理を施したも
のも使用できる。また、金属基板の防錆力を高め
るために、金属基板の表面に、エポキシ系、フエ
ノール系、アクリル系などの防錆塗料をあらかじ
め塗布したものも使用できる。プラスチツク基材
では、後述する中間層と基材の接着性を高めるた
めに、サンドブラストやケミカルエツチングによ
る表面マツト化処理、コロナ放電等による表面放
電処理を行なつたものも使用可である。また、プ
ラスチツク基材と中間層の間に、さらに接着層を
設けて、中間層と基材の間の接着を高めることも
可能である。そのような接着層としては、ポリエ
ステルとイソシアネートを主成分として混合した
ものや、塩素化ポリプロピレンなどが使用され
る。
本発明において、感光層と基材を接着せしめる
役割を果たす中間層は、A成分のケン化度40〜
100モル%の完全ケン化または部分ケン化ポリ酢
酸ビニルとB成分の分子中にエチレン性不飽和基
を2個以上もつ光重合性モノマから成る感光性組
成物層を光硬化させることによつて形成されるも
のである。以下に、中間層を形成する各成分につ
いて説明する。
A成分として用いられる完全ケン化または部分
ケン化ポリ酢酸ビニルのケン化度は40〜100モル
%の範囲にあることが必要である。ケン化度が40
モル%未満であると、感光層の基体ポリマである
ケン化度60〜99モル%の部分ケン化ポリ酢酸ビニ
ルとの親和性が乏しいために、中間層と感光層の
間に十分な接着力を得ることができない。このよ
うな理由から、A成分のケン化度は40〜100モル
%の範囲にあることが必要であり、好ましくは、
60〜99モル%である。
A成分の平均重合度は任意のものが使用可能で
あるが、余りに重合度が低いと光硬化後の耐水性
が不足する傾向があり、重合度が高すぎると基材
への塗布が困難になる傾向がある。したがつて、
平均重合度は400〜4000のものが好ましい。
A成分の完全ケン化または部分ケン化ポリ酢酸
ビニルとしても、感光層用の組成物の場合と同様
エチレンオキサイドを側鎖に反応させたもの、ア
リルスルホン酸などを20モル%以下の少量共重合
したもの、側鎖または末端に不飽和基を導入した
ものも含まれる。A成分として2種類以上のもの
を混合して使用することも可能である。また、A
成分は、積層される感光層に使用される部分ケン
化ポリ酢酸ビニルと同じものでもよいが、必ずし
も同一のものである必要はない。
B成分として使用される分子中に2個以上のエ
チレン性不飽和基をもつ光重合性モノマは、A成
分とある程度の相溶性を有するものは全て可能で
ある。具体的には、エチレングリコールなどの
C2〜C40で2〜5価の多価アルコールと(メタ)
アクリル酸の付加反応で得られる多官能ビニルモ
ノマ、エチレングリコールジグリシジルエーテル
などのC6〜C50で2〜5価の多価グリシジルエー
テルと(メタ)アクリル酸の付加で得られる水酸
基を有する多官能ビニルモノマ、(メタ)アクリ
ル酸のようなC3〜C50の不飽和カルボン酸とグリ
シジル(メタ)アクリレートの付加反応で得られ
る水酸基を有する多官能ビニルモノマ、シユウ酸
のようなC2〜C40で2〜5価の多価飽和カルボン
酸とグリシジル(メタ)アクリレートの付加反応
で得られる水酸基を有する多官能ビニルモノマ、
キシリレンジアミンのようなC1〜C40の一級また
は二級のジアミンとグリシジル(メタ)アクリレ
ートの付加で得られる水酸基を有する多官能ビニ
ルモノマ、およびメチレンビス(メタ)アクリル
アミド、エチレングリコールとN−メチロール
(メタ)アクリルアミドの縮合物などの多官能
(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。B成
分として2種類以上を併用することも可能であ
る。
B成分の使用量は、A成分100重量部に対して
20〜300重量部の範囲にあることが必要である。
B成分が20重量部未満であると、光硬化しても架
橋密度が低いために、中間層自体の十分な耐水性
および耐溶剤性が得られず、過剰洗い出し時にレ
リーフの脱落が発生したり、印刷時にインキ溶剤
で中間層が侵されるという問題が発生する。ま
た、B成分の使用量が300重量部を越えると、中
間層の光硬化後の架橋密度が過剰となるために印
刷機に版材を装着する際などに、中間層にクラツ
クが発生することがある。以上から、B成分の使
用量は、A成分100重量部に対して、20〜300重量
部の範囲にあることが必要であり、好ましくは50
〜200重量部である。
A成分とB成分の相溶を助けるために高沸点の
アルコール類を添加することが可能である。その
ような化合物としては、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ト
リメチロールプロパン、テトラメチロールエタ
ン、グリセリン、ジグリセリンなどが挙げられ
る。
中間層の光硬化を速かに行なわせるために、光
増感剤を添加することができる。光増感剤として
は、感光層用組成物と同じく公知のものが全て使
用可能である。耐熱安定剤についても、公知のも
のを全て使用することが可能である。さらに、界
面活性剤、消泡剤、染料、顔料、紫外線吸収剤、
ハレーシヨン防止剤などを添加することができ
る。
中間層の厚さは、0.5〜100μの範囲にあること
が必要である。厚さが0.5μ以下であると、感光層
と中間層の接着力が発現しないことが多い。
また、過剰洗い出し時に、接着層自体が水中に
溶出してしまうことも多い。厚さが100μを越え
ると、版材の全厚さは印刷機によつて決定されて
いるために、中間層ろ厚くすると感光層の厚さが
薄くなる。そのため、得られるレリーフの深度が
浅くなつて、レリーフが形成されていない部分に
もインキが供給される問題が発生しやすくなる。
このような理由から、中間層の厚さは0.5〜100μ
の間にあることが必要であり、好ましくは5〜
50μである。
寸法安定な基板上に中間層を形成するには、中
間層用組成物溶液をロールコータ、グラビアコー
タ、カーテンフローコータ、スリツトダイコー
タ、スプレなどを使用して、所定厚さに基材上に
塗布した後に、適当な温度で乾燥を行なつて溶剤
を除去する。ついで、超高圧水銀灯、高圧水銀
灯、メタルハライドランプ、ケミカル灯などから
の紫外線を中間層の全面に照射して光硬化せしめ
る。必要露光量は、中間層の組成によつて変化さ
せる必要がある。すなわち、露光量が少なすぎる
と中間層の耐水性および耐溶剤性が不足するため
に、過剰洗い出時の中間層溶出や、印刷インキに
よる中間層の膨潤が発生する。逆に、露光量が多
すぎると中間層が過剰に架橋するために、感光層
との接着力が不十分になる。したがつて、中間層
の耐水性および耐溶剤性と感光層との接着性が両
立し得る範囲に露光量をコントロールしなければ
ならない。
このようにして寸法安定な基材上に形成された
中間層上に感光性樹脂層を形成するには、公知の
方法が全て可能である。例えば、感光性樹脂溶液
を中間層上に流延し、乾燥装置で溶媒を除去する
方法や、乾式製膜法で感光性シートを作り、この
シートを中間層に熱ラミネートする方法が可能で
ある。また、感光性樹脂組成物を溶媒を含まない
か、少量含有する状態で口金から中間層上に吐出
して成型することも可能である。
本発明の中間層によつて寸法安定な基板に接着
された感光性樹脂層の露光は、ポジテイブまたは
ネガテイブの原図フイルムを感光層表面に密着さ
せた後に、高圧水銀灯超高圧水銀灯、メタルハラ
イドランプ、ケミカル灯などの活性光線照射装置
で行なわれる。この際、原図フイルムの透明部分
を通して活性光線が照射された部分のみに光重合
が起こる。
露光の終つた版材は、中性水を現像液とするス
プレ式またはブラシ式の現像装置で、未重合部分
を現像水中に溶出除去することによつて行なわれ
る。中間層の表面が露出した時点が現像の終了で
ある。このようにして、中間層で寸法安定な基材
と強固に接着されたレリーフが形成される。
本発明の中間層は、A成分の完全ケン化または
部分ケン化ポリ酢酸ビニルと上層の部分ケン化ポ
リ酢酸ビニルを基体ポリマとする感光層との親和
力で感光層との接着が発現するものと考えられ
る。B成分の光重合性モノマの光重合によつて中
間層が適度に架橋しているので、十分な耐水性お
よび耐溶剤性を有する。そのため、過剰洗い出し
時のレリーフの脱落や、印刷インキによる中間層
の膨潤が防止される。また、光重合によつて寸法
安定な基材と中間層の間の接着力も向上する。特
に、本発明の中間層は光重合性モノマとして分子
中に2個以上の不飽和基をもつ化合物を使用して
いるので、中間層の全面露光で十分な密度をもつ
架橋構造が形成される。そのため、従来の中間層
にくらべて格段にすぐれた耐水性と耐溶剤を有し
ている。
この中間層で寸法安定な基材と結合された版材
は、凸版材として使用される場合に最もその効果
を発揮するが、平版材、グラビア印刷用版材など
の凹版材、フオトレジストに適用することも可能
である。
以下に実施例において、本発明をさらに具体的
に説明する。
実施例 1 中間層用の感光性樹脂組成物を次のようにして
調製した。ケン化度72モル%、平均重合度2000の
部分ケン化ポリ酢酸ビニル100重量部をエタノー
ル/水=50/50(重量比)の混合溶剤350重量部に
80℃で加温溶解した。次いで、光重合性モノマと
してクリセロールジメタクリレート80重量部添加
し、さらにジエチレングリコール15重量部、光増
感剤としてベンゾインメチルエーテルを5重量
部、耐熱安定剤としてハイドロキノンモメチルエ
ーテル0.1重量部を添加して十分に撹拌混合した。
このようにして+ れた中間層用組成物を、表
面をリン酸亜鉛処理した厚さ200μのスチール基
板上に乾燥後の厚さが5μとなるようにロールコ
ータで塗布した。次いで、120℃のオーヴンに2
分間通すことによつて溶剤を除去した。溶剤を除
去した中間層の全面に、空気中で高圧水銀灯の紫
外線を90秒間照射して光硬化せしめた。
感光層用の感光性樹脂組成物として下記のもの
を調製した。まず、部分ケン化ポリ酢酸としてケ
ン化度85モル%、平均重合度600のもの100重量部
をエタノール/水=50/50(重量比)の混合溶剤
150重量部中に80℃で加温溶解した。ついで、光
重合性モノマとして、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート80重量部とエチレングリコールジアク
リレート10重量部を添加し、光増感剤としてベン
ゾインイソプロピエーテル2重量部を添加して十
分に撹拌混合した。
このようにして得られた感光層用組成物を、基
板上に設けた中間層上に乾燥後の感光層の厚さが
395μとなるように流延した。これを、60℃のオ
ーヴンに3時間入れて溶剤を除去した。こうし
て、全厚600μの版材を作製した。
この感光性樹脂版材の感光層表面にテスト用の
ネガテイブフイルム(133線3%、5%、10%網
点、直径200μ、300μ独立点、幅50μ、70μ細線部
あり)を真空密着させ、高圧水銀灯からの紫外線
を1分間露光した。この露光済み版材を、水温30
℃の中性水を入れたスプレ式現像装置を使用して
圧力3Kg/cm2で現像を行なつた。2分間現像する
と未重合部が水中に溶出して、基板上にレリーフ
が得られた。中間層が良好な耐水性を有している
ので、直径200μの独立点や、幅50μの細線など微
細な部分の脱落もなく十分な画像再現性が得られ
た。
得られた刷版を使用して印刷テストを行なつた
が、印刷インキによる中間層の膨潤も見られず、
特に問題なく50万枚通しの印刷を行なうことがで
きた。
実施例 2 中間層用の感光性樹脂組成物を下記のようにし
て調製した。まず、部分ケン化ポリ酢酸ビニルと
して、ケン化度80モル%、平均重合度2400のもの
を選んだ。この部分ケン化ポリ酢酸ビニル100重
量部を、エタノール/水=40/60(重量比)の混
合溶剤350重量部に80℃で加温溶解した後に、グ
リシジルメタクリレート3重量部を80℃で1時間
反応させてポリマ末端に不飽和基を導入した。次
に、光重合性モノマとしてプロピレングリコール
ジグリシジルエーテルとアクリル酸との付加反応
物80重量部を添加した。さらに、ジエチレングリ
コールを20重量部と光増感剤としてベンジルジメ
チルケタール5重量部、耐熱安定剤としてハイド
ロキノンを0.1重量部加えて十分に撹拌混合した。
この感光性樹脂溶液を、あらかじめポリエステ
ル/イソシアネート系接着剤を塗布・乾燥したポ
リエステルフイルム(厚さ200μ)基板の接着層
上に乾燥後の厚さが40μとなるようにスリツトダ
イコータで塗布し、100℃のオーヴンに5分間通
して溶剤を除去した。この中間層上に厚さ20μの
ポリエステルフイルムをラミネートすることによ
つて中間層を空気から遮断した状態でケミカル灯
からの紫外線を全面に30秒間露光して光硬化せし
めた後に表面のポリエステルフイルムを剥離し
た。このようにして、中間層を設けたポリエステ
ルフイルム基板を作製した。
感光層用組成物を次のようにして調製した。ま
ず、ケン化度78モル%、平均重合度700の部分ケ
ン化ポリ酢酸ビニル100重量部をエタノール/水
=50/50(重量比)の混合溶剤150重量部に70℃で
溶解した。次いで、光重合性モノマとして、プロ
ピレングリコールジグリシジルエーテルとアクリ
ル酸の付加反応によつて得られた2官能性ビニル
モノマ80重量部を加え、さらにトリメチロールプ
ロパン30重量部、光増感剤としてジメチルベンジ
ルケタール3重量部、耐熱安定剤としてハイドロ
キノンモノメチルエーテル0.1重量部を加えて十
分に撹拌混合した。
このようにして得られた感光性樹脂溶液を、先
に得られた中間層を設けたポリエステルフイルム
基板上に乾燥後の厚さが950μ(基板を含む)とな
るように流延した。次いで、60℃のオーヴンに4
時間入れて溶剤を除去して感光性樹脂版材を得
た。
この版材の感光層表面に実施例1と同じネガフ
イルムを真空密着し、ケミカル灯からの紫外線で
5分間露光した。この露光済み版材を、水温25℃
の中性水を入れたブラシ式現像装置を使用して現
像した。2分間現像すると未重合部分が水中に溶
出して、基板上にレリーフが得られた。中間層が
良好な耐水性をもち、レリーフとの接着力も十分
であるので、直径200μの独立点および幅50μの細
線まで十分に再現していることを確認した。ま
た、印刷テストの結果も良好であつた。
実施例 3 中間層用の感光性樹脂組成物を次のようにして
調製した。ケン化度95モル%、平均重合度1000の
部分ケン化ポリ酢酸ビニル100重量部をエタノー
ル/水=30/70(重量比)の混合溶剤300重量部に
加温溶解した。次いで、光重合性モノマとして、
エチレングリコールジグリシジルエーテルとアク
リル酸の付加反応によつて得られた2官能ビニル
モノマ50重量部を加え、さらにエチレングリコー
ル40重量部、光増感剤としてベンゾフエノン4重
量部を添加して十分に溶解混合した。
得られた感光性樹脂溶液を、厚さ700μで表面
をリン酸処理したアルミニウム基板上に乾燥後の
厚さが10μとなるようにカーテンフローコータで
塗布した。次いで、100℃のオーヴンに3分間通
して溶剤を除去した後に、超高圧水銀灯からの紫
外線を窒素ガス雰囲気下で30秒間照射して中間層
全面を光硬化せしめた。
このようにして得られた中間層を有するアルミ
ニウム基板上に、実施例1と同じ感光層用の組成
物を乾燥後の厚さ1200μ(基板を含む)となるよ
うに流延した。次いで、60℃のオーヴンに3時間
入れて溶剤を除去した。
得られた感光性版材を実施例1と同様にして露
光・現像を行なつた。その結果、画像の再現性お
よびレリーフと基板の接着性とも良好であること
を確認した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ケン化度60〜99モル%の部分ケン化ポリ酢酸
    ビニルとエチレン性不飽和結合を有する光重合性
    モノマとから成る感光性樹脂層を寸法安定な基材
    に塗設してなる感光性樹脂版材において、該基材
    と感光性樹脂層の間に下記のAおよびB成分を含
    有する組成物を光硬化して成る厚さ0.5〜100μの
    中間層を設けたことを特徴とする水現像可能な感
    光性樹脂版材。 A ケン化度40〜100モル%の完全ケン化または
    部分ケン化ポリ酢酸ビニル 100重量部 B 分子中に2個以上のエチレン性不飽和基を有
    する光重合性モノマ 20〜200重量部
JP4769783A 1983-03-22 1983-03-22 水現像可能な感光性樹脂版材 Granted JPS59172644A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5171123A (ja) * 1974-12-17 1976-06-19 Fuji Photo Film Co Ltd Kankozairyo
JPS52128701A (en) * 1976-04-21 1977-10-28 Kuraray Co Method of producing typographic photoopolymer
US4357414A (en) * 1980-04-22 1982-11-02 Basf Aktiengesellschaft Laminate useful for the production of printing plates and relief plates

Patent Citations (3)

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