JPH0367240A - フォトクロミズムの記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、フォトクロミック色素を用いた記録材料を担
持してなる記録媒体に関するものである。

［従来の技術］ 従来、フォトクロミック色素は、実用的にサングラスに
使われており、紫外線の照射によって無色透明なガラス
が、有色になる。例えば、酸化シリコン、酸化アルムニ
ウムを含むガラス組成物の中にハロゲン化銀を混入させ
て光感光性を得たものであった。

最近、有機フォトクロミック色素の開発が行われ、特開
昭６３−３０４８７号に見られるようなフォトクロミッ
ク性感光材料が開発され、調光材料、光学フィルター、
マスキング材料、光量計等の用途に使われようとしてい
る。また、赤外光レーザーに感応する材料とし、光可逆
性レーザー記録媒体や、レーザー光による書き換え可能
な高密度メモリー材料として有用性が高まっている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、これらのフォトクロミック色素は光や、
熱に対して不安定であり、また光照射に対し低感度であ
るために実用に向かなかった。

本発明は、上述した問題点を解決するためになされたも
のであり、フォトクロミック色素をマイクルカプセル中
に含有することによって可逆的記録をも可能とする画像
を形成するための記録媒体を提供するものであり、低感
度フォトクロミック含有記録材料の感度を補うことにあ
る。

［課題を解決するための手段〕 この目的を達成するために本発明のフォトクロミズム記
録媒体は、光の作用によって発色または消色或いは、熱
の作用によって発色または消色する様なフォトクロミッ
ク色素が、マイクロカプセルの内包物として含まれてい
るフォトクロミック色素含有記録材料を支持体上に担持
している。

［作用］ 上記の構成を有する本発明は、フォトクロミック色素を
含有したマイクロカプセルを支持体上に塗布して、可逆
的変化による画像形成の書き込み、消去が、光の作用だ
けの簡易的方法により行われるフォトクロミズム記録媒
体から成る。

［実施例］ 以下、本発明を具体化した一実施例を説明する。

微粒子となった粉体状、または溶液状になったフォトク
ロミック色素を均一に油中に混合する。

この時油は、フォトクロミック色素の溶解性或いは分散
性に優れかつ、空気酸化や変色や悪臭のないものが用い
られ、耐酸、耐アルカリ性のあるものが良い。例えば、
オリーブ浦、ひまし油等の植物油、パラフィン油、塩素
化ジフェニル、塩素化パラフィン、ジオクチルフタレー
ト、リン酸トリクレジル、ジイソアミルフタレート、ト
リクロルベンゼン、アルキル化ビフェニル、多塩素化ビ
フェニル、ひまし油、鉱油、脱臭灯油、ナフテン族鉱油
、フマル酸ジブチル、フマル酸ジブチル、臭素化バラフ
ィ及びその混合物等が用いられる。

油中に溶解または分散されたフォトクロミック色素は、
水系溶液の中に微粒子として分散されることになる。油
を分散させるために（Ｊ乳化剤としての界面活性剤を使
用することになるが、これに保護コロイドを併用して機
械的破断力で水系溶媒中に分散、乳化させる。保護コロ
イドの性質としては、乳化系を安定させることにあり、
界面活性剤で乳化され油滴は疎水基が油滴中に親水基が
水相側にあって、その周りに保護コロイドが集まって、
／Ｔｆ］ａを安定化させている。保護コロイドとしての
壁体形成物質の例としては、ゼラチン−アラビアゴム、
ガゼイン酸ソーダ、アラビアゴム、ポリビニルアルコー
ル、カルボキシ−メチルセルロース等の親水性壁体形成
物質、スチレン−マレイン酸無水物、スチレン−マレイ
ン酸アミド、スルホン化ポリスチレン、ポリビニルピロ
リジン、セルロースエーテル、アルギン酸ソーダ、レゾ
ルシノール−ホルムアルデヒド、イソシアネート、イソ
シアネート−ポリオール、尿素−ホルムアルデヒド等が
用いられる。こうして水相中に乳化された油滴に被膜を
形成されたフォトクロミック色素は、安定化するために
硬化させてマイクロカプセルとする。この時の硬化剤と
しては、カルボニル化合物、エポキシ樹脂、無機塩類が
硬化材として使われる。中でもカルボニル化合物が良好
な結果が得られ、ホルムアルデヒド、グリオキザール、
フェニルグリオキザール、マロン酸ジアルデヒド、プロ
ピオンアルデヒド、グリセリンアルデヒド、ジアセチル
アセトン、メチルフェニルケトン等が用いられる。　以
下にその製造法を説明する。

保護コロイドとしての２２．６ｇの２０，４％イソブチ
レンと、５４．５ｇの水と、３０．８゜のアラビアゴム
との混合物を６０℃まで撹拌しながら加熱し、２０％硫
酸を添加することによりｐＨ４，０まで調整した。その
のち、硬化性樹脂、カプセル壁材としての８．３ｇの尿
素０．８ｇのレゾルシノールを添加し、この溶液を６０
℃に保持して連続層溶液を作った。この連続層溶液をワ
ーリングブレンダーの中に配置し、ジオクチルフタレー
ト油中に分散した１ｇのフォトクロミック色素を６０℃
で撹拌しながら添加した。その後ブレンダの速度を低下
させ、２１．４ｍｌの３７％ホルムアルデヒドを添加し
た。撹拌は２時間、６０℃で継続された。次に１２．２
ｇのエマルジョンを金属ビーカーに移し、０．６ｇの硫
酸アンモニウム溶液を添加した。このエマルジョンをオ
ーバーヘッドミキサーで更に１時間、６０℃で撹拌し、
水酸化ナトリウムの１０％溶液をもって、ｐＨを９．０
に調整した。最後に２．８ｇの重亜硫酸ナトリウムを混
合物中に撹拌しながら混合した。

前記のようにして作られたマイクロカプセルバッチを水
で１：１に希釈して支持体１１上に塗布することによっ
てフォトクロミック記録媒体１を形成した。

フォトクロミック有機色素としては、スピロピラン化合
物、フルギド類の化合物等が知られている。中でも、フ
ルギド類の化合物は、ベンゾビラン環の置換基を選択す
ることによって反応波長が長波長側にシフトし、レーザ
ー光にも感応する様なフォトクロミック色素となり得る
。

前記内包物以外に、添加剤として反応性希釈剤、塩素化
樹脂、塩素化パラフィンとが含まれることがある。

これらの物質を内包するためのマイクロカプセル化方法
は、コアセルベーション法、界面重合法、１種又は複数
の単量体の油中重合法、及び各種の融解法、分散法又は
冷却法で製造される。

こうして製造されたフォトクロミック色素゛含有マイク
ロカプセル１を第１図に示すように任意の支持体２上に
塗布することによってフォトクロミズム記録媒体が作ら
れる。また、第２図に示すように、アルミ蒸着層３を透
明な支持体２ａに形成して光の反射率を高くした支持体
上にフォトクロミック含有マイクロカプセル１を塗布し
てフォトクロミズム記録媒体を得る。

［発明の効果］ 以上詳述したことから明らかなように、本発明のフォト
クロミズム記録媒体によれば、可逆的画像形成を行うこ
とができ、光や熱に対しても安定に何度も繰り返し一つ
の記録媒体を使うことができる。また、任意の支持体に
光の反射が強い白色層或いはアルミ蒸着層に塗布するこ
とによってフォトクロミック色素の感度を補うことがで
きる。

また、支持体上にカプセルを担持する事で、液体のフォ
トクロミック色素を乾式の画像形成媒体として使う事が
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明を具体化した実施例を示すも
ので、支持体上のフォトクロミック色素含有記録材料の
塗布状態を示した図である。 図中、１はフォトクロミック色素含有記録材料、２．２
ａは支持体、３はアルミ蒸着層である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 光の作用によって発色または消色或いは、熱の作用によ
   って発色または消色する様なフォトクロミック色素が、
   マイクロカプセルの内包物として含まれているフォトク
   ロミック色素含有記録材料を、 支持体上に担持させたことを特徴とするフォトクロミズ
   ム記録媒体。