JPH036713B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は電話端末等の表示装置に係、特に内線
電話機にから特番をダイヤルすることによつて特
定内線の在席／不在席等状態に関する情報を記憶
し、表示対象の内線や表示位置を任意に選択でき
る表示装置の在席表示方式に関するものである。

〔従来の技術〕

構内交換機において、内線からの特番ダイヤル
により特定内線の在席／不在席状態に関する情報
を表示する在席表示機能をもつ表示装置が開発さ
れている。

例えば、交換室に幹部等の行先表示装置を設
け、内線電話機（秘書電話機）から特番をダイヤ
ル受信することにより登録し、他内線或いは外部
からの着信呼に対して交換手等がその行先表示装
置を見ながら相手に応答する等のサービスを行う
のに使用されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、従来の表示装置は特番情報により対象
内線毎に直接表示装置の表示を変更する方式であ
るため、対象内線やその表示装置に於ける表示位
置を変更したい場合には、交換機本体のデータ変
更や、布線変更等が必要であつた。

また、在席／不在席状態に関する詳細内容、例
えば、短時間外出とか出張といつた表示手段を持
たないため、着信呼に対するより適切な応対がで
きなかつた。さらには、発信者が電話を掛ける際
に、事前に相手の状態（出張等）を簡便に知る手
立てがなかつた。これらに対する対策として、詳
細内容を表示するためには各表示対象内線毎に詳
細内容の種類数分ランプ、表示板等備えることも
考えられるが、それに応じて表示板等が大きくな
り、コスト的にも高くなるといつた問題も発生し
ていた。

〔作用〕

本発明は、特定内線の在席／不在席状態に関す
る情報を全て一旦記憶し、表示装置からの操作に
より表示装置毎に表示対象内線を特定内線の中か
ら任意に選択し、表示装置に於ける表示対象内線
の表示位置を任意に設定できるというサービス性
の向上が図られ、また内線の表示要求を検出し
て、任意の表示対象内線の在席／不在席状態に関
する詳細内容を表示装置毎に表示対象内線共通の
表示部分に表示することにより、表示装置の小型
化、経済化を実現できる。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、内線の在席／不在席状態を表示する
表示装置を備えた構内交換機において、表示内容
を内線の特番ダイヤルによつて記憶する手段と、
表示装置からの操作で表示装置毎に表示対象内線
を任意に選択し表示装置における表示対象内線の
表示位置を任意に設定する手段と、内線の表示要
求を検出して任意の表示対象内線の在席／不在席
状態に関する詳細内容を表示する手段を有するこ
とを特徴とする。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面により説明する。

第１図は本発明の在席表示方式を説明するシス
テム全体の構成例図である。電話機（TEL）１
３、在席等の表示機能付端末装置（Ｔ）１４等は
加入者回路（LC）８、表示制御装置（PAC）９
を介して交換機本体にインタフエースされる。交
換機本体は通話路を時分割制御により交換接続制
御する通話路メモリ（SPM）４、制御メモリ
（CM）５を備え、さらに各加入者回路８、表示
制御装置９にて検出した電話機等の変化情報は制
御信号用のタイムスロツトに挿入され、通話路メ
モリ４の手前で抜取られ受信メモリ（RSM）６
を介して中央制御装置（CC）１へ伝送するルー
ト１０と中央制御装置１からの制御信号を送信メ
モリ（SSM）７を介して所定の制御信号用タイ
ムスロツトへ挿入し、各加入者回路８等へ伝送す
るルート１１を備えている。

尚、信号受信分配装置（SRD）３は各メモリ
５，６，７と制御装置１との間の信号の送受を行
うものである。

かかるシステム構成の下、本発明は電話機によ
り在席情報を投入可能とし、交換機本体側から各
端末（表示装置）側へ在席等の変化情報を送出す
ることにより、表示装置を小型化し各電話機端末
と並設可能としたものであり、さらに表示機能自
体も１つの表示面で詳細内容を表示可能としたも
のである。

第２図は本発明の表示方式に係り、特に表示装
置と表示制御装置の制御関係を説明する図であ
る。まず表示装置１４は、制御部であるプロセツ
サ（cpu）１４０のもと、在席／不在席を表示す
るランプ表示部（LAM）１４３、内線コードに
対応する釦情報入力部（key）１４２、在席、不
在席の詳細内容を表示する表示部（DIS）１４
１、表示制御装置９との信号のやりとりをするイ
ンタフエース部１４４、そして本発明に深く関連
する内線コード番号、状態コード、表示位置コー
ド等を格納するメモリ（MM）１４５等から成
る。

一方、表示制御装置９は、制御部であるプロセ
ツサ（cpu）９０、表示装置１４との信号のやり
とりをするインタフエース部（Ｉ／Ｆ）９２、交
換機の中央制御装置１とインタフエースをとるイ
ンタフエース部（Ｉ／Ｆ）９１、内線コード対応
に状態コードを記憶するメモリ（MM）９３等か
ら成る。

第３図は、上記第２図における表示装置及び表
示制御装置のメモリ構成を説明するもので、例え
ば内線が100回線分を例に上げると、表示装置の
メモリMM（Ｔ）（第２図のメモリ１４５）には、
内線コード00〜99に対応して、各内線の状態コー
ドエリアに表示制御装置９から送られてくるコー
ドを記憶する。また表示すべきランプ位置コード
は表示装置に設けられる設定釦を押下して、続い
て表示対象内線コード番号（00〜99）に対応する
状態表示釦押下により該当の釦位置コードが記憶
される。

一方、表示制御装置９のメモリMM（PDC）
（第２図のメモリ９３）には、中央制御装置１よ
り、SPD３，SSM７を介して送られてくる内線
コード及び状態コードが格納される。

尚、第３図でメモリエリアTa，Tb，Tc，Pa，
Pbはそれぞれ各コードを登録される内容の一例
を示している。

以上、第１図、第２図、第３図、及び表示装置
における第４図ａの内線コード登録制御フロー、
第４図ｂの状態情報表示制御フロー、表示制御装
置における第５図ａの状態情報登録制御フロー、
第５図ｂの状態情報送出制御フロー、中央制御装
置における第６図の表示制御フローをもとに本発
明を詳細に説明する。

(イ) システムの初期状態。

まずシステムの初期状態としては各表示装置
１４、各表示制御装置９には、第３図に示すコ
ード登録の設定エリアが確保されている。

そして、内線コード例えば“00”〜“99”ま
での100個が登録対象となり、交換機としての
内線番号と収容位置、例えば２××は、１階フ
ロアの受付電話機に割当てる等公知の番号計画
のもとに対応づけられる。

(ロ) 表示装置での内線コードとの釦位置の登録。
第４図ａに示す如く、表示装置１４において釦
情報（表示位置コード）を釦情報入力部１４２
より受信し、続いて内線コード（該当の釦に
よる組合せで決まる）を受信し、表示装置１
４のプロセツサ１４０は受信した内線コード対
応のエリアTcに釦情報（位置情報）を登録す
る。

(ハ) 内線の状態記憶の処理。

まず、電話機１３により特番＋内線コード＋
状態コード（不在／在席、出張等）をダイヤル
されると、加入者回路８、受信メモリ６、信号
受信分配装置３を経て、中央制御装置１で受信
される。そこで、中央制御装置１では、第６図
に示す如く、電話機１３から受信した内線コー
ド、状態コード（〓〓、〓〓）に基づいて、メモリ
２に状態コードを登録し〓、各端末側（表示制
御装置）へ、信号受信分配装置３、送信メモリ
７を介して、送出する〓。

表示制御装置９では、第５図ａに示す如く、
中央制御装置１から送られてきた内線コードと
状態コードを受信すると、、第３図に示し
たメモリMM（PDC）の内線コードに対応した
エリアPbに状態情報を格納する。

そして、第５図ｂに示す如く、周期的に表示
制御装置９のプロセツサ９０はメモリ９３よ
り、内線コードと、その内線の状態コードを順
次表示装置（端末）に送出する。

表示装置１４では第４図ｂに示す如く、表示
制御装置９より受信した内線コードと状態コー
ドとによりメモリMM（Ｔ）の内容を記憶更新
し、表示部１４１へ該コードをセツトする。

斯して、前述の(イ)、(ロ)、(ハ)の処理が設置された
各表示装置へ同様に処理される。

第７図は本発明に係る電話機及び表示装置の外
観斜視図である。本発明の表示方式を採用するこ
とにより、表示装置のコンパクト化と電話機対応
に併設可能とするもので、電話機１３には、電話
機能を実現する上で必要なダイヤル釦１３０、ス
ピーカ、マイク切換え等の機能釦を備えている例
を示している。

表示装置１４は、各状態表示釦１４７と該表示
釦１４７対応に内線番号あるいは、呼称等を記入
した示名条片１４６が取付けられ、また各表示釦
１４７対応に在／不在を表示するランプ（LED）
１４８が設けられている。

また詳細内容表示については、詳細表示ランプ
（LED）１４９と示名条片１４６′が設けられ、
例えば不在席の内容として、出張、任地、単時間
外出等の表示ができ、各表示釦１４７に対して共
通に使用できるものである。

以下、構成を操作の面から詳述する。

(a) 表示対象内線選択、表示位置設定操作につい
て、 第２図に於て示名条片を外し、設定釦を押し
て、状態表示釦０を押し、表示対象内線コード
番号（00〜99）に対応する状態表示釦（コード
番号12ならば状態表示釦１＋状態表示釦２）を
押す。これで状態表示釦０の位置に表示対象内
線コード番号12の内線が設定される。本操作に
よつて第３図に於ては表示対象内線コード番号
12に表示位置コード00が対応する。

また、確認釦を押して、状態表示釦０を押せ
ば在／不在ランプ１及び２が点灯して設定内容
が確認できる。

(b) 状態記憶操作について 第７図に於て内線電話機１３から発信し、在
席／不在席状態記憶特番（１××）＋状態コー
ド（00〜05、10〜15）上位桁は０；在席、１；
不在席、下位桁は０〜５；無点灯を含む６種類
の詳細状態）＋表示対象内線コード番号（00〜
99）をダイヤルする。ダイヤル情報は加入者回
路８、受信メモリ６、信号受信分配装置３を介
して中央制御装置１に伝わり中央制御装置１で
は主記憶装置２より在席表示サービス実行プロ
グラムを読み出し、該情報を在席／不在席状態
情報に変換し、信号受信分配装置３及び送信メ
モリ７を介して在席表示装置制御装置９に送出
する。

この情報は第３図の制御装置のメモリMM
（PDC）内在席／不在席状態情報テーブルに書
き込まれる。書き込まれた情報は定期的に在席
表示装置に送られて、第３図の表示装置のメモ
リMM（Ｔ）内在席／不在席状態情報テーブル
に書き込まれる。

本操作に於て発信する内線に内線データで表
示対象内線コードを対応させておけば、表示対
象内線コードのダイヤルは省略できる。また、
ワンタツチダイヤル発信機能を持つ電話機で
は、一連のダイヤル番号を予めワンタツチダイ
ヤルに登録しておくことにより、操作性の向上
がはかれる。

(c) 状態表示操作 第７図に於て在／不在ランプが点灯している
表示対象内線は在席、また減灯している表示対
象内線は不在席である。

さらに該当する状態表示釦を押せば、詳細表示
ランプのいずれか１個が点灯するか、または、全
て減灯して詳細内容を表示する。

第８図は、表示装置として、内線100回線分の
表示を可能とする構成例を外観斜視図で示す。電
話機１３に併設される表示装置１４′は第７図の
表示装置１４に代えて100回線用の専用の表示装
置であつても、または、モジユール式に結合して
増設されるものであつてもかまわない。

以上説明した表示方式において、回線数、電話
機の形状、交換機本体との制御線のインタフエー
スは、実施例に限定されるものではなく、特に中
央制御装置との制御信号のやりとりは本例に限ら
ず共通線を配して通話路と分離してあつてもよ
い。

〔効果〕

本発明によれば、表示装置における表示対象の
内線の表示位置を任意に設定、変更でき、また詳
細情報も共通表示を用いて表示でき、サービス性
の向上と装置の小型化が図れる。さらには、個々
の電話機対応に表示装置を併設でき利用し易すく
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の在席表示方式を説明するシス
テム全体の構成例図、第２図は表示装置と表示制
御装置の制御関係を説明する図、第３図は表示装
置及び表示制御装置のメモリ構成図、第４図ａ，
ｂは表示装置における制御フロー図、第５図ａ，
ｂは表示制御装置の制御フロー図、第６図は中央
制御装置の表示制御フロー図、第７図は本発明に
おける表示装置（電話機も含めた）の外観斜視
図、第８図は表示装置の変形例を示す図である。 １：中央制御装置、２：メモリ、９：表示制御
装置、１４：表示装置、９３，１４５：メモリ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 内線の在席／不在席状態を表示する表示装置
   を備えた構内交換機において、表示内容を内線の
   特番ダイヤルによつて記憶する手段と、表示装置
   からの操作で表示装置毎に表示対象内線を任意に
   選択し表示装置における表示対象内線の表示位置
   を任意に設定す手段と、内線の表示要求を検出し
   て任意の表示対象内線の在席／不在席状態に関す
   る詳細内容を表示する手段を有することを特徴と
   する在席表示方式。