JPH0366790A - フォトクロミック材料 - Google Patents

フォトクロミック材料

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JPH0366790A
JPH0366790A JP20344889A JP20344889A JPH0366790A JP H0366790 A JPH0366790 A JP H0366790A JP 20344889 A JP20344889 A JP 20344889A JP 20344889 A JP20344889 A JP 20344889A JP H0366790 A JPH0366790 A JP H0366790A
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JP
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functional group
compound
groups
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JP20344889A
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Shinichi Yamamoto
信一 山本
Takashi Taniguchi
孝 谷口
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、繰り返し耐光性が向上されたフォトクロミッ
ク材料に関するものであり、特に、印刷、光学機器、記
録、衣料、装飾等の材料として好適である。
[従来技術] 従来、スピロオキサジン化合物からなるフォトクロミッ
ク材料に光安定剤等を添加して、繰り返し耐光性を改良
しようとする試みがなされている。
スピロオキサジン化合物と光安定剤であるヒンダードア
ミン化合物を含有してなるフォトクロミック組成物は、
特開昭63−234084号公報に開示されている。
また、スピロオキサジン化合物と抗酸化剤であるヒンダ
ードフェノール化合物を含有してなるフォトクロミック
組成物は、特開昭62−270682号公報に開示され
ている。
さらに、スピロオキサジン化合物と一重項酸素失活剤を
含有してなるフォトクロミック組成物は、特開昭58−
173181号公報に開示されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、これらの光安定剤、抗酸化剤または一重
項酸素失活剤とスピロオキサジン化合物との組み合せで
は、両者の分子間距離が最も効率の良い距離を取る確率
が非常に低いため、耐光性における耐久性改良は不十分
であった。
また、スピロオキサジン化合物と光安定剤等の添加剤と
の相溶性、また、溶媒に対する溶解性が異なるなどの点
から、光安定剤等の添加量に限界が生ずるといった問題
があり、白濁したり、十分な耐久性を得ることができな
いなどの欠点を有していた。
本発明は、かかる従来技術の欠点を解消しようとするも
のであり、繰り返し使用した場合の耐光性に優れ、かつ
、添加量の制限がなく、白濁、耐久性の問題のないフォ
トクロミック材料を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するために下記の構成を有す
る。
「光安定化官能基、抗酸化官能基、一重項酸素失活化官
能基および三重項消光化官能基から選ばれる一種以上の
官能基を分子内に有するスピロオキサジン系化合物から
なるフォトクロミック材料。
本発明における光安定化官能基とは、光安定剤の基本骨
格からなる置換基のことであり、光安定剤とは、紫外線
等によって組成物中に生じる活性遊離基を効率よく捕捉
して、光劣化を防止する機能を有する物である。光安定
化官能基としては、例えば、ヒンダードアミン系置換基
、ベンゾトリアゾール系置換基、ベンゾフェノン系置換
基、サリチル酸エステル系置換基などが挙げられるが、
特に、340nm〜400nmの波長領域に吸収極大を
有していない置換基がフォトクロミック特性の点から好
ましい。好ましい具体例としては、下記で代表される2
、 2.6.6.−テトラメチルピペリジ−4−ル基、
下記一般式(B) で代表される3−ヒドロキシ−4−(ベンゾトリアゾー
ル−2−イル)−フェニル基、下記一般式(C)で代表
される3−ヒドロキシ−4−ベンゾイルフェニル基など
を好ましい例として挙げることができる。
ここで上記一般式(A)、(B)、(C)中、R1は水
素、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数7〜20のア
ラルキル基、炭素数2〜20のカルバモイルオキシ基か
ら選ばれた置換基を表す。
R2,R3,R4は炭素数1〜20のアルコキシ基、炭
素数7〜20のアラルコキシ基、炭素数6〜20のアリ
ーロキシ基、炭素数2〜20のアシルオキシ基、炭素数
1〜20のアルキル基、炭素数7〜20のアラルキル基
、炭素数6〜20のアリール基、ハロゲン基、炭素数2
〜20のアシル基、炭素数2〜20のアルコキシカルボ
ニル基、シアノ基、カルボン酸基、スルホン酸基および
ニトロ基から選ばれた置換基を表す。
本発明における抗酸化官能基とは、酸化防止剤の基本骨
格からなる置換基のことである。酸化防止剤とは、遊離
基連載移動停止機能、過酸化物分解機能、重金属不活性
化機能などを有する物である。抗酸化官能基としては、
例えば、フェノール系置換基、含イオウフェノール系置
換基、アリルアミン系置換基、亜リン酸エステル系置換
基などが挙げられるが、中でも、下記一般式(D)で代
表される置換フェノキシ基、下記一般式(E)で代表さ
れるリン含有有機基、下記一般式(F)で代表されるフ
ェニルチオフェノキシ基などが、好ましい例として挙げ
られる。
ここで、上記式(D)、(E)、(F)中、Rs、Ra
は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜20のアシ
ル基、炭素数6〜20のアリール基および炭素数7〜2
0のアラルキル基から選ばれた置換基を表す。
本発明における一重項酸素失活化官能基とは、−重環酸
素失活剤の基本骨格からなる置換基のことであり、各種
のニッケル錯体などが挙げられるが、中でも、下記一般
式(G)、(H)で表される構造を有するNi錯体が好
ましい例として挙げられる。式(G)、(H)中、R8
R9Rw3. R11,R121R131R141R1
51R16,R”は炭素数1〜20のアルキル基を表す
本発明における三重項消光化官能基とは、スピロ化合物
の三重項励起状態を消光する置換基であり、ナフチル基
、ビフェニル基などが挙げられる。
以上の各種安定化官能基の中で、合成の容易さ、安定効
率の点から特に光安定化官能基の導入が好ましく、とり
わけヒンダードアミン系官能基が好ましい。
次に本発明におけるスピロオキサジン系化合物とは下記
一般式(1)で表されるものである。
式(I)において、α環は、窒素1個を含む。
五員環または六員環、または、該五員環または六員環が
ベンゼン環またはナフタレン環と連結したものから選ば
れる一種である。
α環の具体例としては、ピロリジン環、ピロール環、ピ
ペリジン環、テトラヒドロピリジン環、ジヒドロピリジ
ン環、インドリン環、ベンズインドリン環、テトラヒド
ロキノリン環、アクリジン環、ベンゾチアゾリン環、ベ
ンゾオキサゾリン環などが挙げられる。
このα環に含まれる窒素原子はN−ROで表される形で
存在し、すなわち−Roで表される有機基を有する。R
Oは、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜20の
アルケニル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数
6〜19のアリール基から選ばれる置換基を表す。Ro
の具体例としては、メチル基、エチル基、オクタデシル
基などの鎖状アルキル基、イソプロピル基、2−メチル
ペンチル基などの分岐状アルキル基、シクロヘキシル基
、ノルボルニル基、アダマンチル基などのシクロアルキ
ル基、ビニル基、アリル基、イソプロペニル基、1.3
−ブタジェニル基などのアルケニル基、ベンジル基、フ
ェネチル基、(2−ナフチル)メチル基、などのアラル
キル基、フェニル基、1−ナフチル基などのアリール基
が挙げられる。ROが置換されている場合、置換基の具
体例としては、ヒドロキシ基;アミノ基、ジベンジルア
ミノ基、(2−メタクリロキシエチル)アミノ基などの
アミノ基;メトキシ基、1erl−ブトキシ基などのア
ルコキシ基;ベンジロキシ基、フエネチロキシ基などの
アラルコキシ基;フェノキシ基、2−ナフチロキシ基な
どのアリーロキシ基;アセトキシ基、ベンゾイロキシ基
、メタクリロキシ基などのアシルオキシ基;N−フェニ
ルカルバモイルオキシ基、N(2−メタクリロキシエチ
ル)カルバモイルオキシ基などのカルバモイルオキシ基
;メチル基、トリフルオロメチル基、グリシジル基など
のアルキル基:ベンジル基、フェネチル基などのアラル
キル基;フェニル基、1−ナフチル基などのアリール基
;クロロ基、ブロモ基などのハロゲン基;シアノ基;カ
ルボン酸基、カルボン酸ソーダ基などのカルボン酸基;
ニトロ基;アクリル基、メタクリル基などのアシル基;
N−メチルカルバモイル基などのカルバモイル基;エト
キシカルボニル基などのアルコキシカルボニル基;スル
ホン酸ソーダ基、スルホナミド基などのスルホン酸基な
どが挙げられる。
式(Dにおけるβ環は芳香環を表し、具体例としては、
ベンゼン環、ナフタレン環、キノリン環、アントラセン
環、フェナンスレン環、ジベンゾフラン環、ジベンゾチ
オフェン環、カルバゾール環、ベンゾカルバゾール環な
どが挙げられる。
α環の芳香環部およびβ環は無置換でも置換されていて
もよく、置換されている場合、置換基としてはRoで示
される置換基と同様の置換基を用いることができる。
R18は、水素、炭素数O〜20のアミノ基、炭素数1
〜20のアルコキシ基、炭素数7〜20のアラルコキシ
基、炭素数6〜20のアリーロキシ基、炭素数2〜20
のアシルオキシ基、炭素数1〜20のアルキル基、炭素
数7〜20のアラルキル基および炭素数6〜20のアリ
ール基から選ばれる置換基を表す。
R”の具体例としては、水素;アミノ基、ジベンジルア
ミノ基、(2−メタクリロキシエチル)アミノ基などの
アミノ基;メトキシ基、Ierl−ブトキシ基などのア
ルコキシ基;ベンジロキシ基、フエネチロキシ基などの
アラルコキシ基;フェノキシ基、2−ナフチロキシ基な
どのアリーロキシ基;アセトキシ基、ベンゾイロキシ基
、メタクリロキシ基などのアシルオキシ基;メチル基、
トリフルオロメチル基、グリシジル基などのアルキル基
;ベンジル基、フェネチル基などのアラルキル基;フェ
ニル基、1−ナフチル基などのアリール基などが挙げら
れる。
R18が置換されている場合、Rlgの置換基は前述の
ROで示される置換基と同様の置換基を用いるとができ
る。
スピロオキサジンの基本骨格は前述のとおり、α環、β
環の組み合せで決まるが、さらに二量体の具体例を挙げ
ると、 などが挙げられる。
本発明のスピロオキサジン化合物は、分子内に光安定化
官能基、抗酸化官能基、−重環酸素失活化官能基および
三重項消光化官能基から選ばれる1種以上の置換基を有
することを特徴とするが、かかる官能基は、分子内に同
種の官能基を2官能基以上有していても、また、例えば
、光安定化官能基と抗酸化官能基を有するなど、2種以
上の異種の官能基を有していても何ら問題はない。かか
る官能基を有するため、これらの置換基を有していない
従来のスピロオキサジン化合物に比べて、光による劣化
に対する耐久性が格段に向上した。
かかる官能基は、スピロオキサジンのどの位置に置換さ
れていてもよいが、芳香環部およびα環に含まれる窒素
原子における置換基であるROの位置に置換されること
が合成土、また、フォトクロミック特性に対する影響が
小さいなどの点から好ましい。スピロオキサジン骨格と
、光安定化官能基、抗酸化官能基、−主項酸素失活化官
能基および三重項消光化官能基から選ばれる官能基との
間に、置換もしくは非置換の炭素数1〜40のアルキレ
ン基がある場合には、光劣化に対する耐久性の向上がよ
り一層顕著になり、好ましい。また、このアルキレン基
は、−0−−8−−NH−などを介していてもよい。
本発明のスピロオキサジン系化合物の製造方法の一つと
しては、下記一般式(I) (I) で表されるメチレン化合物と下記一般式(n)で表され
るヒドロキシニトロソ化合物を反応させる方法が挙げら
れる(ここで、Xはアルキレン基などの有機基、Rは光
安定化官能基、抗酸化官能基、−主項酸素失活化官能基
、三重項消光化官能基から選ばれる一種である。)。
また、もう一つの方法としては、分子内にアミノ基、ヒ
ドロキシ基などを有するスピロオキサジン化合物、分子
内にアミノ基、ヒドロキシ基などを有する光安定剤、酸
化防止剤、−主項酸素失活剤、三重項消光化剤から選ば
れる一種、およびハロン化カルボニル基やイソシアネー
ト基などを複数有する化合物を反応させて製造すること
もできる。
また、スピロオキサジン化合物の分子内に、メタクリル
基に代表される付加重合性有機官能基を有する場合、他
モノマーとの共重合もしくは単独重合によってポリマー
化することが可能である。
付加重合性有機官能基の具体例としては、アクリルオキ
シ基、メタクリロキシメチル基、メタクリロイルアミノ
基、p−ビニルベンジル基、3.4−エポキシブチル基
などを挙げることができる。またその場合に、該スピロ
オキサジン化合物と共重合可能な重合性化合物としては
、(メタ)アルキル酸アルキルエステル、(メタ)アル
キル酸ヒドロキシアルキルエステル、(メタ)アクリル
酸、(メタ)アクリルアミド、スチレン、置換スチレン
誘導体、N−71換マレイミド、無水マレイン酸、(メ
タ)アクリロニトリル、メチルビニルケトン、酢酸ビニ
ル、塩化ビニリデン、イソプレン、グリシジル(メタ)
アクリレート、クロロプレンなどの単官能重合性化合物
、さらにはジビニルベンゼン、エチレングリコールジ(
メタ)アクリレート、イソプロパンジオールジ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパンやペンタエリス
リトールのジー、トリーあるいはテトラ−(メタ)アク
リレートなどの多官能重合性化合物が挙げられる。かか
る共重合成分を適宜選択することによって着色体の色調
、発消色速度などをかなりの範囲でコントロールするこ
とができる。
本発明のフォトクロミック化合物は、前述のようにポリ
マー化して使用する以外に、それ単独で樹脂類に配合し
て使用することも可能である。
本発明フォトクロミック化合物は、光学的に透明な樹脂
類、例えば、ジエチレングリコールビスアリルカーボネ
ートポリマー、(メタ)アクリル系ポリマーおよびその
共重合体、セルロース類、ポリ酢酸ビニル、ポリビニル
アルコール、ポリビニルブチラール、ポリエステル樹脂
、ポリカーボネート、ポリスチレンおよびその共重合体
、エポキシ樹脂、(ハロゲン化)ビスフェノールAのジ
(メタ)アクリレートポリマーおよびその共重合体、(
ハロゲン化)ビスフェノールAのウレタン変性ジ(メタ
)アクリレートポリマーおよびその共重合体、ナイロン
樹脂、ポリウレタンなどに配合して好ましく使用される
。配合された樹脂類は、光による変色性を有する光学素
子として使用することが可能である。光学素子としては
サングラスレンズ、スキー用ゴーグル、保護メガネレン
ズ、さらには、カーテン、衣服、玩具、化粧品、筆記具
等が好適な例として挙げられる。
樹脂類への本発明フォトクロミック化合物の配合方法と
しては、染色方法、キャスティング法、配合されたポリ
マー溶液のコーティング法など各種の方法が適用できる
また、樹脂中への配合量としては目的および使用方法な
どによって決められるべきものであるが、視覚に対する
感度という観点からは、フォトクロミック化合物中、0
.01〜20重量%の添加量が好ましい。また、本発明
化合物の繰り返し耐久性向上のためには、酸素の遮断が
とくに有効である。
[実施例] 次に、実施例を挙げて説明するが、本発明は、これらに
限定されるものではない。
実施例1 ■ 下記一般式(J)の化合物を合成した。
アジピン酸クロライド2gを塩化メチレン20m1に溶
解した溶液を撹拌し、その中に2.2.6.6−テトラ
メチル−4−ヒドロキシピペリジン0.5g。
トリエチルアミン2gおよび塩化メチレン10m1から
なる溶液を滴下した。その後、式(K)で表されるスピ
ロオキサジン化合物1g1 トリエチルアミン2gおよ
び塩化メチレン10m1からなる溶液を滴下した。撹拌
を1時間続けた後、シリカゲルを支持担体、塩化メチレ
ンを展開溶媒としてカラムクロマト分離を行った。濃縮
すると固体が得られ、トルエン/ヘキサン混合溶媒を用
いて再結晶し、式(J)の化合物の白色結晶を得た。
■ 得られた白色結晶についての分析結果を下記に示す
(元素分析値) 実測値(%) 計算値(%)C72,
572,7 H7,17,4 N       6.9    6.9■ 応用例 式(J)の化合物をメチルメタクリレートに0゜5重量
%の濃度で溶解し、アゾビスイソブチロニトリルを重合
開始剤として用いキャスト重合して、本化合物を配合し
たポリメチルメタクリレート板を作成した。この板は紫
外線の照射を受けると青色になり、光を除き暗所に放置
すると速やかにもとの無色に戻った。
この板を用いて耐光性をテストした結果を表1に示した
耐光性テストは、フェードメーターにて60時間紫外光
照射したものと、テスト前のものを発色濃度により比較
した。
実施例2 ■ 下記一般式(1)の化合物を合成した。
6−テトラメチル−4−(3−ヨードプロピオノキシ)
−ピペリジン15gおよびクロロホルム50m1よりな
る溶液を窒素気流中10時間還流温度で反応を行った。
冷却後、析出した固体を濾取し、酢酸エチルで洗浄後、
乾燥し、式(I)の化合物7゜2gを得た。
■で得られた式(I)の化合物7.2g、トIJエチル
アミン1.3gおよびエタノール20m1よりなる溶液
を30分間、室温にて撹拌した後、溶液の温度を45℃
に上げる。1−ニトロソ−2−ナフトール2.0gおよ
びエタノール30m1よりなるスラリー状物を徐々に滴
下した。滴下終了後、温度を上げ、窒素気流中10時間
還流温度で反応を行った。反応後、濃縮し、アルミナを
支持担体、トルエン/クロロホルム/アセトンの混合溶
媒を展開溶媒としてカラムクロマト分離を行なった。
濃縮すると固体が得られ、メタノール/水混合溶媒から
再結晶し、式(L)の化合物の乳白色結晶を得た。
■ 得られた結晶についての分析結果を示す。
(元素分析値) 実測値(%) 計算値(%)C75,
375,4 H7,37,4 N       8.1    8.0■ 応用例 実施例1と同様にして式(L)の化合物含有のポリメチ
ルメタクリレート板を作成した。この板は紫外線の照射
を受けると青色になり、光を除き暗所に放置すると速や
かにもとの無色に戻った。
この板を用いて耐光性をテストした結果を表1に示した
実施例3 ドレニウムアイオダイド10g、トリエチルアミン2.
7gおよびイソプロパノール40m1よりなる溶液を2
0分間、室温にて撹拌した。この溶液に、l−ニトロソ
−2−ナフトール4.7gおよび22、6.6−テトラ
メチル−4−アミノピペリジン9.4gを加え、窒素気
流中10時間還流温度で反応を行った。反応後、実施例
2と同様にして精製を行い、式(M)の化合物の淡黄色
結晶を得た。
■ 得られた結晶についての分析結果を示す。
(元素分析値) 実測値(%) 計算値(%)C78,
779,I H7,67,7 N      10.110.3 ■ 応用例 実施例1と同様にして、式(M)の化合物含有のポリメ
チルメタクリレート板を作成した。この板は紫外線の照
射を受けると青色になり、光を除き暗所に放置するとも
との無色に戻った。
この板を用いて耐光性をテストした結果を表1に示した
実施例4 実施例1において、式(K)で示される化合物の代わり
に、下記一般式(0) で表される化合物を用いる他は実施例1と同様にして合
成した。
■ 得られた結晶についての分析結果を示す。
(元素分析値) 実測値(%) 計算値(%)C72,
072,2 H7,17,I N       6. 0    6. 3■ 応用例 実施例1と同様にして作成した式(N)の化合物含有の
ポリメチルメタクリレート板は、紫外線の照射を受ける
と緑色になり、光を除き暗所に放置するともとの無色に
戻った。
この板を用いて耐光性をテストした結果を表1に示した
比較例1 実施例1と同様にして下記一般式(P)の化合物(A 
Idrich社製)含有のポリメチルメタクリレート板
を作成した。この板は紫外線の照射を受けると青色にな
り、光を除き暗所に放置するともとの無色に戻った。
この板を用いて耐光性をテストした結果を表1に示した
比較例2 1、3.3−トリメチル−2−メチレンインドリン10
gと1−ニトロソ−2−ヒドロキシジベンゾフラン10
gを、100m1の無水エタノールに溶解し、1時間還
流温度で反応を行った。反応後、濃縮し、シリカゲルを
支持担体、塩化メチレンを展開溶媒としてカラムクロマ
ト分離した。塩化メチレンを留去するとピンク色の固体
が得られ、メタノールから再結晶し、式(Q)のスピロ
オキサジンの白色結晶を得た。
■ 得られた結晶の分析結果を下記に示した。
(元素分析値) 実測値(%) 計算値(%)C78,
878,3 H5,85,4 N       7.2    7.6■ 応用例 実施例1と同様にして作成した式(Q)の化合物含有の
ポリメチルメタクリレート板は、紫外線の照射を受ける
と緑色になり、光を除き暗所に放置するともとの無色に
戻った。
この板を用いて耐光性をテストした結果を表1に示した
(表1) ■ 下記一般式(S)の化合物を合成した。
実施例5 ■ 下記一般式(R)の化合物を、実施例2において、
2.2.6.6−テトラメチル−4−(3−ヨードプロ
ビオノキシ)−ピペリジンを2.2.6.6−テトラメ
チル−4−(6−ヨートヘキサノイルオキシ)−ピペリ
ジンに、さらに、1−ニトロソ−2−ナフトールを、2
.7−ジヒドロキシ−1−ニトロソナフタレンに代えた
以外は、実施例2と同様にして合成した。
式(R)の化合物i、og、 トリエチルアミン1.0
gおよび塩化メチレン20m1よりなる溶液に、メタク
リル酸クロライド0.3gを滴下した。
滴下終了後、30分間撹拌を続けた。その後、アルミナ
を支持担体、塩化メチレンを展開溶媒としてカラムクロ
マト分離を行った。濃縮すると、固体が得られ、該固体
をエタノールから再結晶し、式(S)の化合物の白色結
晶を得た。
■ 得られた結晶について分析結果を示す。
(元素分析値) 実測値(%) 計算値(%)C73,
774,O H7,87,7 N       6. 2    6. 3■ 応用例 式(S)の化合物1.7g、ヒドロキシエチルメタクリ
レートi、Og、アクリル酸アミド064g1ヘキシル
メタクリレート15g1アゾビスイソブチロニトリル0
.1gおよび酢酸エチル20m1よりなる溶液を、約7
5℃に加熱した酢酸エチル30m1中に撹拌しながら、
1時間かけて滴下した。滴下終了後、2時間撹拌を続け
た。このようにして得たポリマー溶液をガラス板上に塗
布し、乾燥してフォトクロミックガラス板を作成した。
このガラス板は、紫外光の照射を受けると青色になり、
光を除き暗所に放置するともとの無色に戻った。
実施例6 4−ヒドロキシピペリジン6.0gおよびトリクロロエ
チレン40m1よりなる溶液を還流するまで加熱する。
撹拌しながら、還流溶液中に9−ニトロソ−8−ヒドロ
キシジュロリジン2.6gを加え、還流温度で8時間反
応を行った。反応後、実施例2と同様にして精製を行い
、式(T)の化合物の肌色結晶を得た。
式(R)の化合物に代えて、式(T)の化合物を用いる
以外は、実施例5の■と同様にして合成した。
■ 分析結果について、下記に示す。
(元素分析値) 実測値(%) 計算値(%)C71,
571,6 H7,88,O N       9. 6    9. 5■ 応用例 実施例5と同様にして、式(U)の化合物含有のガラス
板を作成した。このガラス板は、紫外線の照射を受ける
と赤色になり、光を除き暗所に放置するともとの無色に
戻った。
実施例7 2、3.3− トリメチルインドレニンを2,3.3−
トリメチル−4,6−ジクロロインドレニンに代えた以
外は、実施例5と同様にして合成した。
■ 分析結果について、下記に示した。
(元素分析値) 実測値(%) 計算値(%)C67,
167、O H6,46,7 N       5.4    5.7■ 応用例 実施例5と同様にして式(V)の化合物含有のガラス板
を作成した。このガラス板は、紫外線の照射を受けると
紫色になり、光を除き暗所に放置するともとの無色に戻
った。
実施例8 2、2.6.6−テトラメチル−4−(3−ヨードプロ
ピオン酸シ)−ピペリジンの代わりに、3−ヨードプロ
ピオン酸(2−ナフチル)を用いる他は実施例2の■と
同様にして合成した。
1−ニトロソ−2−ナフトールの代わりに、2.7−シ
ヒドロキジー1−ニトロソナフタレンを用いた以外は、
実施例2の■と同様にして合成した。
外は、実施例5の■と同様にして合成した。
■ 分析結果 (元素分析値) 実測値(%) 計算値(%)C76,
176,5 H5,35,4 N       4. 7    4. 7■ 応用例 実施例5と同様にして作成した式(Y)の化合物含有の
ガラス板は、紫外線の照射を受けると青色になり、光を
除き暗所に放置するともとの無色に戻った。
[発明の効果] 本発明のフォトクロミック材料は、光に対する耐久性が
非常に向上し、繰り返し使用した場合においても、優れ
た耐光性を有する。
また、種々の媒質に対して、添加量を制限することなく
添加することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)光安定化官能基、抗酸化官能基、一重項酸素失活
    化官能基および三重項消光化官能基から選ばれる一種以
    上の官能基を分子内に有するスピロオキサジン系化合物
    からなるフォトクロミック材料。
  2. (2)光安定化官能基が、下記一般式(A)▲数式、化
    学式、表等があります▼(A) で表される官能基であることを特徴とする請求項(1)
    記載のフォトクロミック材料。 (式中、R^1は、水素、炭素数1〜20のアルキル基
    、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数2〜20のカ
    ルバモイルオキシ基から選ばれた置換基を表す。)
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