JPH0366492B2 - - Google Patents

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JPH0366492B2
JPH0366492B2 JP61123823A JP12382386A JPH0366492B2 JP H0366492 B2 JPH0366492 B2 JP H0366492B2 JP 61123823 A JP61123823 A JP 61123823A JP 12382386 A JP12382386 A JP 12382386A JP H0366492 B2 JPH0366492 B2 JP H0366492B2
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JP
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engine
exhaust valve
piston
stroke
valve means
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JP61123823A
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Shidoniasu Meisutoritsuku Tsudenetsuku
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Jacobs Vehicle Systems Inc
Original Assignee
Jacobs Manufacturing Co
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Publication date
Application filed by Jacobs Manufacturing Co filed Critical Jacobs Manufacturing Co
Publication of JPS6238813A publication Critical patent/JPS6238813A/ja
Publication of JPH0366492B2 publication Critical patent/JPH0366492B2/ja
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    • F01L13/06Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for braking
    • F01L13/065Compression release engine retarders of the "Jacobs Manufacturing" type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F01L1/12Transmitting gear between valve drive and valve
    • F01L1/18Rocking arms or levers
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Fluid-Driven Valves (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一般に圧縮解除形の改良エンジン遅
延方法および装置に関するものである。さらに詳
細には、本発明は、エンジンクランク軸の2回転
毎に1回の圧縮解除現象と1回のブリーダ現象を
与えるかまたは2回の圧縮解除現象を与えると共
に、1回のみの吸気弁開放現象を利用しかつ正常
な排気弁開放現象を少なくとも部分的に不能化さ
せる4気筒内燃エンジン用の圧縮解除遅延装置に
関するものである。
〔従来の技術〕
自動車、特に大型トラクター、トレラーなどの
自動車に充分かつ信頼しうる制動を与える問題が
周知されている。これら自動車は正常なハイウエ
ー速度で運転している際、極めて大きいモーメン
トを有し、このモーメントは自動車が長い下り坂
を走行する必要のある際に著しく増大する。通常
のドラム形もしくはデイスク形ホイールブレーキ
は多量のエネルギを短時間で吸収しうるが、この
吸収されたエネルギは熱に変換されて制動機構の
温度をこの機構の摩擦表面およびその他の部品を
無効にするような程度まで急速上昇させる。この
ような状態でブレーキを反復使用することは不可
能であるため、補助的遅延装置が使用されてい
る。
この種の補助装置は液圧式または電気力学式の
遅延装置を含み、自動車の運動エネルギを流体摩
擦または磁力渦電流によつて熱に変換させ、この
熱を適当な熱交換器によつて逸散させる。他の補
助装置は排気系を介して空気の流れを制限する排
気ブレーキおよび圧縮解除遅延機構を含み、後者
の場合4サイクルエンジンの圧縮行程に際し吸入
空気を圧縮するのに要するエネルギを圧縮行程の
終期近傍で排気弁を開放して逸散させ、圧縮空気
をエンジンの膨脹行程の間に排気する。エンジン
圧縮解除遅延装置の場合、自動車の運動エネルギ
の1部はエンジン冷却系を介して逸散される一
方、運動エネルギの他の部分はエンジン排気系を
介して逸散される。
液圧式および電気力学式遅延装置より優れたエ
ンジン圧縮解除遅延装置および排気ブレーキの主
たる利点は、前者の遅延装置がいずれも嵩張りか
つ高価なダイナモもしくはタービン装置を必要と
するのに対し通常の排気ブレーキまたはエンジン
圧縮解除遅延装置に必要とされる機構はこれらを
使用しないことにある。典型的なエンジン圧縮解
除遅延装置は米国特許第3220392号公報に示され
ている一方、排気ブレーキは米国特許第4054156
号公報に開示されている。圧縮解除遅延装置の或
る種の特性を排気ブレーキの特性と共に備える種
類の遅延装置は、ブリーダブレーキとして知られ
ている。この機構においては、排気弁もしくは吸
気弁(またはその両者)を制動モードに際し部分
開放状態に維持して、エンジンが部分開放弁を介
して空気をポンピングする際にエネルギを消費す
るようにする。ブリーダブレーキは米国特許第
3547087号および第3367312号公報に開示されてい
る。他の種類の圧縮解除遅延装置が米国特許第
3809033号、第3786792号および第3859970号公報
に開示されている。
たとえば米国特許第3220392号により例示され
るようなエンジン圧縮解除遅延装置が出現して以
来、同じ運転モードを維持しながらその各運転の
面で改良がなされている。すなわち、クランク軸
の2回転毎に1回の圧縮解除を生ぜしめる。これ
らの改良は次のものを含んでいる:従動ピストン
の過度の運動を防止する機構(米国特許第
3405699号);過度の押チユーブ負荷を防止する機
構(米国特許第4271796号);遅延装置の操作に際
し排気弁の開放を進める機構(米国特許第
4398510号および米国特許第4485780号);遅延に
際し排気弁の1個のみを開放させる機構(米国特
許第4473047号)。
米国特許第4399787号は多気筒4サイクル内燃
エンジンの圧縮解除遅延方法を開示し、その各シ
リンダはクランク軸に作用接続されたエンジンピ
ストンと吸気および排気弁手段とを有する。内燃
エンジンはその正常駆動モードにてそのピストン
をそれぞれシリンダ中へ前記クランク軸の2回転
毎に吸気行程と圧縮行程と膨脹行程と排気行程と
を介して移動せしめる。吸入弁手段は制動に際し
そのほぼ正常な駆動モード方式で移動されて、エ
ンジンピストンの吸入行程運動に際し空気吸入現
象を生ぜしめる。少くとも1個のシリンダの吸気
弁手段の運動が制動モードに際し変化されて、エ
ンジンピストンの圧縮行程運動に際してのエンジ
ン遅延現象と膨脹行程運動に際しての付加空気吸
入現象とを生ぜしめる。
極く最近、燃料費の増大および空気汚染に関す
る厳格な要求に呼応して、エンジン運転速度が低
速化されかつエンジン調整方式が改変されてお
り、その両者はエンジン遅延装置の性能に悪影響
を与える。本出願人に係る米国特許第4572114号
には、各エンジンシリンダにつきクランク軸の2
回転毎に2回の圧縮解除を生ぜしめる方法および
装置が開示されている。この方法によれば、排気
弁と吸気弁との両者は、エンジン運転の駆動モー
ドに必要とされる回数で開放しなくなる。ピスト
ンの各上死点(TDC)に近い排気弁を開放させ
る手段が設けられ、さらにピストンの下死点
(BDC)の方向へ移動する持続膨脹行程に際し吸
気弁を開放させて各圧縮解除に対応する吸気弁の
作動を与える手段をも設ける。クランク軸の2回
転毎に各シリンダにつき2回の圧縮解除を与える
ことにより、このエンジンで発生する遅延馬力を
著しく増大させることができる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、各エンジンシリンダにつきクランク
軸の2回軸毎に2回のエンジン遅延を生ぜしめる
方法および装置を提供する。2回のエンジン遅延
現象は、クランク軸の2回転毎に1回の圧縮解除
現象と1回のブリーダ遅延現象との形態、或いは
2回の圧縮解除現象の形態とすることができる。
制動モードにおける上記種類のエンジン遅延方
法を採用する際の問題は、ターボチヤージヤーを
通る空気の流れがこのターボチヤージヤーを破損
するような点まで著しく増大することである。し
たがつて本発明の目的は、ターボチヤージヤーを
通る空気の流れを実質的に増大させることなく、
エンジンの遅延馬力を増大させることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題は、本発明によれば、各シリンダがク
ランク軸に作用接続されたエンジンピストンと吸
気および排気弁手段とを備え、内燃エンジンがそ
の正常駆動モードにてそのピンストをそれぞれシ
リンダ中へ前記クランク軸の2回転毎に吸気行程
と圧縮行程と膨脹行程と排気行程とを介して移動
させる多気筒4サイクル内燃エンジンの圧縮解除
遅延方法において、前記内燃エンジンの前記1個
のシリンダに対する燃料の流れを減少させると共
にさらに排気弁運動を変化させて、エンジンピス
トンの排気行程運動に際し第2のエンジン遅延現
象を生ぜしめ、前記2回のエンジン遅延現象と前
記2回の空気吸入現象とをクランク軸の2回転毎
に生ぜしめることを特徴とする多気筒4サイクル
内燃エンジンの圧縮解除遅延方法によつて解決さ
れる。
排気弁手段の運動は、エンジンの正常駆動モー
ドに際しその圧縮行程に対応するその上昇行程の
間に関連エンジンピストンの上死点近傍にて排気
弁手段を開放することにより、制動モードの間に
変化されて第1エンジン遅延現象を生ぜしめる。
排気弁手段は、エンジンの駆動モードに際しその
膨脹行程に対応するエンジンピストンの持続下降
行程の実質的部分にわたり開放状態に保たれる。
排気弁手段はエンジンの正常運転に際しサイクル
で運動する点にて運動しないようにされ、かつ下
降行程の際に到達したエンジンピストンの下死点
近傍にて少なくとも第2エンジン遅延現象の発生
を確保する程度まで排気弁手段を閉鎖する。
2回のエンジン遅延現象が圧縮解除遅延現象と
ブリーダ遅延現象とからなる場合、圧縮解除遅延
現象は正常圧縮行程に対応するその上昇行程に際
しエンジンピストンの上死点近傍にて排気弁を開
放させる際に生ずる。ブリーダ遅延現象は、正常
膨脹行程に対応するエンジンピストンの下死点近
傍で開始する排気弁手段の部分閉鎖の際に生じ、
排気弁は正常排気行程に対応するエンジンピスト
ンの少なくとも持続上昇行程にわたりその部分閉
鎖状態に保たれる。
2回のエンジン遅延現象が第1および第2圧縮
解除遅延現象からなる場合、第1圧縮解除遅延現
象は正常圧縮行程に対応するその上昇行程に際し
エンジンピストンの上死点近傍にて排気弁を開放
する際に生ずる。第2圧縮解除遅延現象は、正常
膨脹行程に対応するエンジンピストンの下死点近
傍で開始する排気弁手段の完全閉鎖後に、この完
全閉鎖された排気弁をその正常排気行程に対応す
るエンジンピストンの持続上昇行程に際しエンジ
ンピストンの上死点近傍で開放する際に生ずる。
上記説明から判るように、ブリーダ遅延につい
ては、排気弁が開放された後にこれをエンジンピ
ストンの下死点まで開放状態に維持して、シリン
ダに空気を排気マニホールドから供給し、かくし
て給気弁を介しシリンダ中へ予め導入された空気
を有効に利用する。下死点の持続に際し排気弁を
部分的にのみ閉鎖して、正常運転に際し吸気弁が
部分的に開放するまでブリーダブレーキを機能さ
せる。他方、第2圧縮解除現象の場合、排気弁を
エンジンピストンの下死点近傍で閉鎖して排気マ
ニホールドからの供給空気を圧縮すると共に、次
の上死点近傍にて僅かに再開放させる。いずれの
場合にも排気弁は吸気弁が開放し始めた直後に閉
鎖されて、第1供給空気をエンジン中へ導入しか
つ次の圧縮解除現象に使用すべく圧縮する。
排気弁が長いドエルカムにより駆動される燃料
注入押チユーブで制御される場合には、排気弁を
開放するために使用する液圧系の容積を増大させ
る機構を設けることにより、排気弁を部分閉鎖さ
せて、ブリーダ効果を達成するか、或いは2回の
圧縮解除現象の場合には完全閉鎖させる。排気弁
が他の排気弁押チユーブにより、または短いドエ
ルカムで駆動される注入押チユーブにより制御さ
れる場合は、排気弁を開放させるべく設けた液圧
回路に逆止弁手段を配置して排気弁を開放状態に
維持すると共に、液圧回路の容積を増大させる機
構および/または排気弁を設けて排気弁を部分的
にまたは完全に閉鎖する。2回の圧縮解除を用い
る場合にも、後記するように吸気弁の正常な開放
を遅延させる必要がある。これを達成する機構
は、吸気弁の揺動アーム調節ねじに便利に組込む
のが便利である。さらに、後記するように、正常
な排気弁運動を不能にする機能を排気弁押チユー
ブ、揺動アーム調整ねじ、揺動アーム、揺動アー
ム軸またはクロスヘツドに組込むことができる。
〔実施例〕
以下、添付図面を参照して本発明を実施例につ
き一層詳細に説明する。
本発明は正常な4行程サイクルを有する内燃エ
ンジンにつき使用することを目的とし、4行程は
吸気行程と圧縮行程と駆動もしくは膨脹行程と排
気行程とである。好ましくは、エンジンは圧縮点
火形のものである。この種のエンジンにおいて、
弁および燃料注入装置は一般に回転カムからなる
弁列により駆動され、回転カムは押チユーブもし
くは押棒を作動させ、押チユーブもしくは押棒は
揺動アームを揺動させる。エンジンに2重バルブ
を装着すれば揺動アームはクロスヘツドを作動さ
せ、次いでクロスヘツドは弁を開放させる。圧縮
解除遅延装置機構は、問題とするシリンダにつき
燃料注入押チユーブから、或いは他のエンジンシ
リンダに連動する排気弁もしくは吸気弁から駆動
することができる。
以下、積極的駆動操作状態の際の圧縮点火エン
ジンに対する典型的な排気弁、吸気弁および燃料
注入押チユーブの運動を示す第1図につき説明す
る。この図面は、720゜のクランク角度、すなわち
2回のクランク軸回転における1回の完全エンジ
ンサイクルの際の弁開放状態を示している。図示
したように、エンジンピストンは180゜のクランク
角度にて下死点(BDC)と上死点(TDC)との
間を移動する。便宜上、クランク角度0゜を
「TDC )と呼び、360゜のクランク角度位置を
「TDC 」と呼ぶ。同様に、180゜および540゜の
クランク軸位置を「BDC 」および「BDC
」とそれぞれ呼ぶ。曲線12は、長いドエル燃
料注入カムを有するエンジンに対する燃料注入押
チユーブの運動を示している。曲線12により示
されるように、燃料注入装置はTDC の直後
に位置して、TDC の充分後まで位置し続け
る。
第1図は標準4サイクルエンジンの運転を示
し、この場合駆動もしくは膨脹行程はクランク軸
回転の0゜と180゜との間で生じ、排気行程は180゜か
ら360゜まで生じ、吸気行程は360゜から540゜まで生
じ、かつ圧縮行程は540゜から720゜まで生ずる。
曲線14は積極的駆動状態(以下、駆動モード
という)の際の排気弁の正常な運動を示すのに対
し、曲線16は吸気弁の正常な駆動モード運動を
示している。排気弁および吸気弁の作動は重複し
て、短時間にわたり両弁が部分的開放されること
が注目されよう。
第2図は、種々の形態の圧縮解除遅延装置によ
つて生ずる排気弁操作の様子を示している。曲線
16は、未変化状態を保つ吸気弁の運動を示して
いる。遅延運転モードに際し、燃料注入押チユー
ブの運動を用いてTDC 近傍で二重排気弁
(または単一排気弁)を部分開放させて、エンジ
ンシリンダ内で圧縮された空気に貯えられるエネ
ルギを逸散させかつ圧縮解除現象を生ぜしめるこ
とができる。曲線18(実線)は、注入押チユー
ブ運動により生ぜしめる二重排気弁の運動(約
690〜150゜クランク角度の間および約370゜と470°と
のクランク角度の間)、並びに排気弁押チユーブ
により生ぜしめる追加開放運動(約150゜と370゜と
のクランク角度の間)を示している。
エンジン圧縮遅延装置が二重排気弁の1個のみ
を開放させて、第2図の曲線18における点20
により示されるようにクロスヘツドに対する排気
弁揺動アームの衝撃から生ずる排気弁クロスヘツ
ドへの応力を最小化させる場合、米国特許第
4399787号および米国特許第4423712号各公報に記
載されたようなリセツト機構が開発されている。
この種の機構により、排気弁は曲線18aで示し
たようにその正常開放の前に排気弁カムによつて
閉鎖することができる。
上記したように、排気弁をTDC の近傍で
開放させて、他のエンジンシリンダにつき吸気弁
もしくは排気弁に連動する押チユーブの運動を適
当な時点で生ぜしめることにより、圧縮解除現象
を発生させることができる。曲線22(第2図)
は、エンジンにおける他のシリンダの排気弁と連
動する押チユーブの運動から生ずる排気弁の運動
を示している。
次に、第3A図を参照して、燃料注入押チユー
ブから駆動される改変圧縮解除遅延装置を装着し
たエンジンに応用する本発明の方法の実施例を示
し、この場合燃料注入装置は長いドエルカムによ
り駆動され、または遅延装置は離間した排気弁押
チユーブから駆動される。曲線16は、吸気弁の
運動を示し、第1図および第2図の曲線16と同
一である。破線で示した曲線24は、本発明によ
る遅延運転モードに際し不能化させなければ排気
弁の運動がどのようになるかを示している。
曲線26(実線)は、本発明による排気弁の1
つの運動を示している。曲線26の初期部分は燃
料注入押チユーブから生ずる運動に対応すること
が注目されよう(第1図の曲線12)。点28に
おいて、下記に詳細に説明する機能は排気弁を部
分的に閉鎖位置まで移動させる。点30におい
て、排気弁はさらに燃料注入押チユーブの運動に
呼応して閉鎖し始める。
曲線26′(破線)は、圧縮解除遅延装置が燃
料注入押チユーブの代りに離間した排気弁押チユ
ーブから駆動される際の排気弁の運動を示してい
る。ここでも点28は、下記する機構が排気弁を
閉鎖位置まで部分的に移動させる点を示してい
る。点30′において、下記する機構(第4C図)
は排気弁を完全に閉鎖させる。
上記した弁運動の作用は次の通りである:圧縮
行程の後期部分からなる第3A図に「A」で示し
た期間にわたり、排気弁は開放して圧縮解除現象
を生ぜしめ、これにより圧縮空気をエンジン排気
マニホールドに放出させる。第3A図の「B」で
示した期間にわたり、排気弁を通過する空気流
は、BDC の方向へのエンジンピストンの運
動により逆転してシリンダ容積を増大させる。こ
れによりシリンダには排気マニホールドから低圧
の空気が充填される。BDC の近傍において、
排気弁の開放は実質的に減少して僅か小さい空隙
のみを与える。第3A図の「C」で示した期間に
わたりピストンがBDC からTDC まで移
動する際、前段の行程の際にシリンダ中へ充填さ
れた空気に対し相当な仕事が行われる。空気を圧
縮しかつこれを僅かに開放した排気弁を通して排
気させる仕事は、ブリーダ形の遅延装置で生ずる
と同様なエネルギの逸散を示す。第3A図の
「D」に示した期間にわたり新たな空気供給がエ
ンジンターボチヤージヤーコンプレツサからシリ
ンダ中へ導入される一方、第3A図の「E」で示
した期間に際しこの新たな供給空気が圧縮され
る。
したがつて、本発明のこの形式によれば、クラ
ンク軸の2回転からなる各エンジンサイクルに際
し2回の遅延現象が各シリンダに生ずることが了
解されよう。すなわち、第1遅延現象はTDC
近傍で生ずる圧縮解除現象であり、また第2現
象はBDC からTDC までピストンが移動
する際に生ずるブリーダ遅延現象である。
第3B図は本発明による他の方法を図示してお
り、この場合ブリーダ現象は第2圧縮解除現象で
置換される。曲線24は第3A図の曲線24と同
一である。曲線26aは第3A図の曲線26と点
28まで同一であり、また曲線26a′は第3A図
の曲線26′と点28まで同一である。点28a
において、排気弁は閉鎖し始めかつ点29で或い
はBDCの直後で完全閉鎖される。曲線26b
は、TDCの近傍における排気弁の短時間の第
2開放を示している。曲線16aは、第3A図の
曲線16(第3B図には破線で示す)により示さ
れる吸気弁運動の改変を示している。この改変は
吸気弁の開放における遅延からなり、第2圧縮解
除現象を提供する。
第3B図で示した方法は、2つの遅延現象が両
者とも圧縮解除現象である以外は、第3A図に示
したものと同様であることが了解されよう。
第3A図に示した方法を実施するのに使用する
機構を第4A図と組合せて説明し、第4A図は油
溜34を備えた内燃エンジンを図示しており、油
溜は所望に応じエンジンクランクケースおよび遅
延装置ハウジング36とすることができる。圧縮
解除遅延装置を装着したデイーゼル形の市販エン
ジンでは共通して、各シリンダにはエンジン32
のヘツドに位置せしめた2個の排気弁38を設け
て、エンジンの燃焼室と排気マニホールド(図示
せず)との間を連通する。
各排気弁38は弁ステム40を備え、かつ弁3
8を常閉位置に偏倚させる弁ばね42を設ける。
一体的なクロスヘツドと従動ピストン258(以
下、「クロスヘツド」という)を、弁ステム40
の軸線に対し平行な方向に往復運動するよう装着
する。クロスヘツド258には1個の弁38のス
テム40に整列する調整ねじ48を設けて、クロ
スヘツド258を両弁に対し同時に作用するよう
調整することができる。
遅延の際に排気弁を不能化させるよう作用する
一体的クロスヘツドおよび従動ピストン258
を、第4A図および第5B図を参照して以下詳細
に説明する。たとえば米国特許第4399787号また
は米国特許第4485780号公報に図示されかつ説明
されているような他のクロスヘツドおよび従動ピ
ストン手段を使用することが望ましければ、第6
A図および第6B図を参照して、下記する排気弁
不能化機構を使用することもできる。
クロスヘツド258は、エンジン32のヘツド
に揺動運動するよう装着した排気弁揺動アーム5
0によつて作動される。この揺動運動は、揺動ア
ーム50の1端部に螺着されかつ固定ナツト56
により調整位置に固定された調整ねじ54を介し
排気弁押チユーブ52によつて揺動アーム50に
伝達される。押チユーブ52にはエンジンのカム
シヤフト60に装着した排気弁カム58により調
時された長手方向往復運動が付与され、カム軸6
0はエンジンクランク軸(図示せず)から駆動さ
れて、エンジンクランク軸の半分の速度で回転す
る。排気弁を不能化させるべく設けた機構につ
き、第5A図および第5B図並びに第6A図およ
び第6B図を参照して説明する。
圧縮解除機構は少なくとも1個の電磁弁62を
備え、さらにエンジンの各シリンダにつき制御弁
64と主ピストン66とクロスヘツド258の従
動ピストン部分とを、下記するような適当な減圧
式および電気式補助部品と共に備える。
第4A図に示したように、低圧ダクト70が溜
め部34とハウジング36内に位置する電磁弁6
2の入口ポート72との間に連通する。低圧ポン
プ74をダクト70に配置して、油または液圧流
体を電磁弁62の入口ポート72へ供給すること
ができる。第4B図に示したように、米国特許第
4399787号公報に開示されたような制御弁64内
に油を貯蔵する場合には、逆止弁71をポンプ7
4と電磁弁62との間に配置する。この電磁弁6
2は三方弁であつて、入口ポート72の他に出口
ポート76と戻しポート78とを備え、戻しダク
ト80を介し溜め部34に連通する。電磁弁スプ
ール82をばね84により常態偏倚させて、入口
ポート72を閉鎖すると共に液圧流体もしくは油
を出口ポート76から戻しポート78まで流動さ
せることができる。電磁コイル86は付勢される
と、ばね84のバイアスに抗して弁スプール82
を移動させ、戻しポート78を閉鎖すると共に油
もしくは液圧流体を入口ポート72から出口ポー
ト76まで流動させる。
同様に遅延装置ハウジング36内に配置した制
御弁64も、ダクト90を介して電磁弁の出口ポ
ート76に連通する入口ポート88を備える。制
御弁スプール92を制御弁64内に往復運動する
よう装着し、かつ圧縮ばね94によつて閉鎖位置
の方向に偏倚させる。スプール92には、ばね偏
倚されたボール逆止弁98により常閉された入口
ポート96と、スプール92の外表面に環状溝部
を備えるよう形成した出口ポート100とを設け
る。制御弁スプール92の出口ポート100は、
スプール92が第4A図に示したようにその開放
位置にある際、遅延装置ハウジング36内に形成
されたダクト102に連通する。ダクト102は
制御弁64と従動シリンダ104と主シリンダ1
06と容量調整シリンダ108との間に連通し、
これら部材は全て遅延装置ハウジング36内に配
置する。油もしくは液圧流体が制御弁64中へ流
入すると、スプール92は出口ポート100がダ
クト102と整列するまで移動する。その後、逆
止弁98が開放して油もしくは液圧流体を制御弁
64中に流過させると共に、従動シリンダ10
4、主シリンダ106および容量調節シリンダ1
08中へ流入させる。
一体的従動ピストンおよびクロスヘツド258
の従動ピストン部分を従動シリンダ104内に往
復運動するよう装着し、かつ圧縮ばね(図示せ
ず)によつて調節自在な停止部110の方向へ偏
倚させる。たとえば、0.018インチ(約0.046mm)
のクリアランスをクロスヘツド258と弁ステム
40の端部との間に設けることができ、これはエ
ンジンが冷却しておりかつクロスヘツド258を
調節自在な停止部110に当接させた場合であ
る。
主ピストン66を、主シリンダ106内に往復
運動するよう装着する。主ピストン66の外側端
部を、燃料注入装置の揺動アーム118に装着し
た調整自在なねじ機構116の1端部に整列させ
る。主ピストン66を、板ばね120によつて調
整自在なねじ機構116に対し軽く押出させる。
燃料注入器の揺動アーム118は、カム軸60に
装着された長いドエルカム124によつて押チユ
ーブ122を介し駆動される。
そして前記ドエルカム124は、排気弁38を
完全に閉鎖する最終カム面124aを備える。
容積調節シリンダ108内に往復運動するよう
ピストン126を装着し、これを圧縮ばね128
によつて最少容量位置の方向へ偏倚させる。調節
ピン130によつてピストン126をソレノイド
134の電機子132と接続する。ソレノイド1
34は保持力を供給して、ピストン126を最少
容積位置に維持する。ソレノイド134が滅勢さ
れるとピストン126はばね128のバイアスに
抗して移動し、液圧回路の容積(これは従動シリ
ンダ104および主シリンダ106を含む)を増
大させて、液圧回路に対し最大容積を与える。容
積調節シリンダ108を適当に設計して、排気弁
38を所望程度まで開放させ続け、或いは完全閉
鎖することもできる。
内燃エンジンの少くとも1個のシリンダに対す
る燃料の流れをその制御モードに際し減少される
燃料制御回路は、順次にベヒクル貯蔵バツテリ1
36とヒユーズ138と手動スイツチ140とク
ラツチスイツチ142と燃料ポンプスイツチ14
4と電磁コイル86とアース146とからなつて
いる。好ましくは、ダイオード148をスイツチ
間に設け、かつアースさせてスイツチの放電を防
止する。運転者が所望すれば遅延装置を完全に停
止させることができ、遅延装置が運転している際
にエンジンの給油を防止しかつクラツチを外す際
に遅延装置の操作を防止するようなスイツチ14
0,142および144を設ける。すなわち、ス
イツチ144は燃料ポンプを遮断し、遅延装置の
操作中に、少くとも1個のシリンダに対する燃料
の流れを防止もしくは減少する(第4A−4C図
参照)。
電子制御ユニツト150は、導線152を介し
て自動車バツテリ136から入力され、エンジン
遅延装置が作動している際はいつでも導線154
を介し信号を受信する。さらに、制御ユニツトは
センサ156から導線158を介して調時信号を
受信する。センサ156はエンジンはずみ車16
0或いは他の適当なエンジンもしくは遅延装置部
品に隣接配置することができる。ソレノイド13
4は導線162を介し電子制御ユニツト150に
よつて付勢され、遅延装置が作動している場合は
常に付勢される。しかしながら、それぞれ第3A
図および第3B図の点28および28a(これら
はBDC の直前に位置する)において、電子
制御ユニツト150はソレノイド134に対する
出力を遮断することによりソレノイドを開放させ
かつピストン126を移動させて、液圧回路の容
積を増大させる。ソレノイド134は、排気弁の
所定の部分的閉鎖または完全閉鎖の後に、BDC
の後の或る点で再付勢される。液圧回路の圧
力による実質的な抵抗力が存在しない場合のみ閉
鎖するソレノイド134を必要とすることが了解
されよう。遅延サイクルの圧縮解除部分に際し液
圧回路における圧力が高ければ、電機子132を
閉鎖位置に保持するためにだけソレノイド134
が必要とされる。これは空気ギヤツプが0または
0に近い状態で生じ、この場合ソレノイドは最大
閉鎖力もしくは保持力を発生する。
このシステム(前記燃料制御回路)の操作は次
の通りである:遅延装置をスイツチ140,14
2および144を閉じて作動させると、電磁弁6
2が付勢されかつ低圧の油もしくは液圧流体が電
磁弁62および制御弁64を流過して、従動シリ
ンダ104および主シリンダ106中へ流入す
る。液圧回路中へ流入する油は逆止弁98により
回路内に捕えられる。主ピストン66が燃料注入
装置押チユーブ122の運動によつて上方駆動さ
れるにつれ液圧回路が加圧されると共に、一体的
従動ピストンおよびクロスヘツド258がTDC
の直前に下方駆動される。クロスヘツド25
8の下方運動は弁ステム40を移動させ、これに
より排気弁38を開放して圧縮解除現象を生ぜし
める(第3A図の期間A)。
排気弁は、ピストンのBDC に達する直前
まで(たとえば約160゜のクランク角度位置)開放
し続ける(第3A図の期間B)。この点(第3A
図の点28)において、電子制御ユニツト150
はソレノイド134への出力を遮断し、これによ
り電機子132とピストン126とを解除する。
ピストン126が容積調節シリンダ108内で移
動すると、クロスヘツド258の従動ピストン部
分も後退し、排気弁38が閉鎖し始める。容積調
節シリンダ108の直径およびピストン126の
行程は、排気弁38に対する所望のブリーダ開放
を生ぜしめるよう選択される。
第3A図に曲線24によつて示したように、駆
動モードの際の排気弁38の正常運動は、操作の
遅延モードの際に不能化される。この結果を得る
よう設計した機構を第5A,5B,6Aおよび6
B図を参照して以下に説明する。
約420゜のクランク角度(たとえば第3A図の点
30)から出発し、燃料注入器押チユーブ122
が後退し、それにより主ピストン66を後退させ
ると共に液圧回路を減圧させる。このサイクルの
ブリーダ部分の初期に、ソレノイド134を電子
制御ユニツト150によつて再付勢することがで
きる。液圧回路が減圧されかつソレノイド134
が付勢されると、ソレノイドの力と圧縮ばね12
8との組合せによりピストン126が最少容積位
置まで偏倚され、これにより油もしくは液圧流体
を流圧回路に戻す。生じうる液圧流体の漏れは、
サイクルの低圧部分の際に逆止弁98中の流れに
より補充することができる(すなわち約465〜約
690゜のクランク角度)。
電磁弁62が付勢されている限り、制御弁スプ
ール92はその上昇位置に保たれ、スプールの出
口ポート100がダクト102と整列する。これ
らの条件下で、さらに油もしくは液圧流体が従動
シリンダ104および主シリンダ106中へ流入
することができ、逆流は防止される。かくして、
高圧の液圧回路が運転状態に維持され、かつ主ピ
ストン66の運動が高圧の液圧回路を介しクロス
ヘツド258へ伝達される。
上記現象のサイクルはクランク軸の2回転毎に
反復することが理解されるであろう。クランク軸
の2回転からなる各エンジンサイクルにつき、各
シリンダはしたがつて1回の圧縮解除と1回のブ
リーダ遅延とを受ける。
次に、他のエンジンシリンダからの排気押チユ
ーブによつて或いは短いドエルカムで駆動される
燃料注入器押チユーブによつて駆動される圧縮解
除遅延装置を備えたエンジンに適用する本発明の
方法を示した図面である第3A図の曲線26′に
つき説明する。本発明のこの実施例において、
TDC 近傍における圧縮解除は燃料注入器ま
たは離間した排気弁押チユーブによつて開始させ
ることができる。しかしながら、これら押チユー
ブの両者はTDC の直後に静止位置まで復帰
するので、排気弁を開放状態に保つてエンジンサ
イクルにおけるブリーダ遅延の後期にわたり排気
マニホールドからシリンダへ供給するには付加的
手段が必要である(第3A図の領域B)。曲線2
6′はTDC 近傍における圧縮解除とシリンダ
充填とその後のBDC とTDC との間のブ
リーダ遅延とを生ぜしめるのに必要な排気弁運動
を示している。曲線22(第2図)は、TDC
において圧縮解除現象を達成するのに使用する
他のシリンダに対する排気カムから生ずる弁運動
を示している。TDC における圧縮解除現象
を開始させるべく排気弁押チユーブを使用する代
りに、燃料注入器押チユーブを使用すれば、第3
A図における曲線26の初期部分は第2図におけ
る曲線18の初期部分に近似するであろう。
次に、第3A図(曲線26′)に示した別の方
法を実施するのに使用する機構を図示した第4C
図につき説明する。第4A図および第4C図にお
ける同じ参照符号を有する部材は同一であり、そ
の説明についてはここで反復しない。改変した部
材を「′」によつて示す一方、代案としての部材
を点線で示す。
第4C図は、主として遠隔排気押チユーブ5
2′が第4A図に示された長いドエルカム124
でなく短いドエルカル58′によつて駆動される
排気駆動遅延装置機構に関するものである。遠隔
排気押チユーブ52′が排気カム58′によつて駆
動されると、主ピストン66′はBDC に達す
る前に後退する傾向を有することが了解されよう
(第2図、曲線22参照)。一体的従動ピストンお
よびクロスヘツド258における従動ピストン部
分の早過ぎる後退を防止するには、逆止弁168
を主シリンダ106と従動シリンダ104との間
のダクト102中に配置する。
第3A図の曲線26′における点28にて、ソ
レノイド134に対する出力は電子制御ユニツト
150により阻止され、これによりピストン12
6は容積制御シリンダ108内で下方向に移動す
ることができる(第4C図に示したと同様)。ピ
ストン126がシリンダ108内を下方向に移動
すると、クロスヘツド258は部分的に後退し、
かつ排気弁が閉鎖位置に接近する。TDC に
おいてまたはその直後に排気弁38を完全閉鎖す
るには、さらに油もしくは液圧流体を液圧回路か
ら排出させねばならない。これは、ダクト102
とダクト174との間に連通する電磁排出弁17
2によつて達成され、ダクト174はダクト90
に連通する。電磁弁172は導線178により電
子制御器150に接続されたソレノイド176
と、電機子180と、制御ピン弁182と、制御
弁182をダクト102に対し封止関係に偏倚さ
せるばね184とを備える。TDC において
またはその直後に(たとえば第3A図の点3
0′)、電子制御ユニツト150はソレノイド17
6に対する出力を遮断して制御弁182を開放さ
せると共に、油もしくは液圧流体をダクト102
からダクト174まで排出させる。主シリンダ1
06と制御弁64との間でダクト102内の圧力
がダクト90内の圧力よりも低下すると、油もし
くは液圧流体が制御弁64を通過して主ピストン
66を充分に後退させると共にダクト90,10
2および174内の圧力を均衡化させる。ダクト
102および174内の圧力が均衡すると、ばね
184が制御弁182を閉鎖する。エンジンの吸
気行程の際の或る時点で、電子制御ユニツト15
0はソレノイド176を再付勢して制御弁182
を閉鎖状態に維持する。
第4C図に破線で示したように、主ピストン6
6は各排気弁揺動アーム50の上方に配置され
る。この主ピストン66は主シリンダ106内で
往復し、シリンダ106はダクト102および逆
止弁168を介して適当な従動シリンダ104に
連通する。
注入器押チユーブ122,52′が復帰運動す
る前に排気弁38を完全閉鎖することが望ましけ
れば、第4C図に示した電磁排出弁を同様に第4
A図に示した装置中に組込みうることが判るであ
ろう。勿論、第4A図の機構を改変する際に逆止
弁168を設ける必要はない。
次に、クランク軸の2回転からなる各エンジン
サイクルの際2回の圧縮解除現象を各シリンダで
生ぜしめる方法および装置を図示した第3B図お
よび第4B図につき説明する。これら両図面に共
通な曲線または部品は同じ参照符号を有し、その
説明についてはここで反復しない。改変した部材
または異なる部材については「′」または添字に
よつて示す。
第3B図の曲線16および24は第3A図にお
ける対応の曲線と同一であり、かつ点28aまで
の曲線26aおよび26a′の部分は第3A図にお
ける点28までの曲線26および26′と同一で
ある。曲線26aはTDC における圧縮解除
現象が注入器押チユーブ122の運動によつて生
ずる装置を示しているのに対し、曲線26a′は
TDC における圧縮解除現象が離間した排気
押チユーブ52′の運動によつて生ずる装置を示
している。いずれの場合も、TDC における
第2圧縮解除現象(曲線26b)は、貯えられた
高圧の液圧流体によつて生ずる。TDC にお
ける圧縮解除現象が注入器押チユーブによつて生
ずる場合、貯蔵機能は排気押チユーブまたは吸気
押チユーブから生ずる。しかしながら、TDC
における圧縮解除現象が離間した排気押チユー
ブから生ずれば、貯蔵機能は吸気押チユーブから
生ずる。
第3B図には曲線16を破線で示し、これは正
常な駆動モードにおける吸気弁の運動を示してい
る。本発明によれば、吸気弁の運動は第7A図お
よび第7B図に示した機構によりTDC にて
圧縮解除現象が生ずるまで遅延される。吸気弁の
所望の運動は曲線16aにより示される。曲線2
5は、所望ならば点28aにて排気弁の運動を開
始させるべく使用しうる排気弁押チユーブ52の
運動を示している。排気弁が不能化されかつ吸気
弁が正常運動から遅延されたとしても、押チユー
ブは作動し続けかつその運動を使用してエンジン
遅延装置の液圧回路に連通する主ピストン66″
(または224)を作動させ、下記するように貯
蔵機能を与えることが了解されよう。
第4B図は、第3B図に示した弁運動を生ぜし
める機械式、電気式および液圧式回路を示してい
る。第4B図の部品は第4A図および第4C図と
同様であるが、ただし遅延装置は燃料注入器押チ
ユーブ122(第4A図に示したと同様)または
離間した排気押チユーブ52′(第4C図に示し
たと同様)のいずれかによつて駆動することがで
きる。下記に詳細に説明するように、第4B図に
示した機構が燃料注入器押チユーブ122または
離間した排気押チユーブ52′によつて駆動され
る場合、燃料注入器カムが長いドエル形であつて
も短いドエル形であつても差はない。長いドエル
カムを破線124で示し、離間した排気押チユー
ブおよび短いドエルカムを実線124′で示す。
第4B図に示したように、主シリンダ106″
(または266)および主ピストン66″(または
224)は各排気押チユーブ52(または吸気押
チユーブ228)に整列位置して、揺動アーム調
節ねじ機構54または310によつて作動され
る。主ピストンは軽い板ばね120″(または2
36)によつて上方に偏倚される(第4C図に示
したと同様)。主シリンダ106″(または22
6)はダクト102′により逆止弁186を介し
ダクト102および制御弁64の出口に連通す
る。ダクト102′の他端部は、逆止弁190を
介してダクト188に連通する。このダクト18
8はアキユムレータ192と電磁作動式スプール
トリガー194の入口との間を連通させる。
アキユムレータ192は遅延装置ハウジング3
6内に配置したシリンダ196を備え、これはた
とえば自由ピストン198を内蔵してシリンダを
予備充填ガス部分200と液体部分202とに分
割する。スプールトリガー194は遅延装置ハウ
ジング36内に位置するシリンダ204を備えて
入口ポート206と出口ポート208とを有す
る。入口ポート206はダクト188の一端部に
連通する一方、出口ポート208はダクト210
を介しダクト102に連通する。弁スプール21
2をシリンダ204内に往復運動するよう装着
し、かつ圧縮ばね214によつてシリンダ204
の盲端部から離間偏倚させる。外周溝部216を
スプール212に形成し、この溝部はスプールト
リガー194が作動する際にシリンダ204の入
口ポート206および出口ポート208の両者に
連通するが、スプールトリガー194を作動させ
ない場合はポート206,208の一方のみに連
通するのに充分な幅を有する。
制御棒218の一端部を弁スプール212に固
定する一方、制御棒218の他端部はソレノイド
222の電機子220を支持する。ソレノイド2
22は電子制御ユニツト150により導管223
を介して付勢される。ソレノイド222が付勢さ
れると弁スプール212がばね214のバイアス
に抗して移動し、ダクト188からダクト210
まで流れを生ぜしめることが理解されよう。
上記したように、吸気弁運動は排気弁38の第
2圧縮解除現象を与えるべく遅延する。これを達
成するため、主ピストン224を遅延装置ハウジ
ング36内の各吸気押チユーブ228の上方に位
置する主シリンダ226内に配置する。吸気押チ
ユーブ228はエンジンカム軸60に装着された
カム230により駆動される。押チユーブ228
は、調節ねじ310と駆動ピン324と作動ピン
348とからなる第7A図および第7B図に詳細
に示した機構を介し吸気揺動アーム232を揺動
させる。主シリンダ226はダクト102′およ
び逆止弁190を介しアキユムレータ192に連
通する。アキユムレータに充填するため吸気押チ
ユーブ228を使用しなければ、主シリンダ22
6は液圧回路(たとえばダクト90)の低圧部分
もしくは高圧部分のいずれかに連通することがで
きる。第7A図および第7B図に示したように、
主ピストン224は板ばね236によつて作動ピ
ン348から離間偏倚される。遅延装置を作動さ
せると、主ピストン224が下方向に移動して
(第4B図および第7B図に示したと同様)、吸気
弁遅延機構を作動させる。
運転に際し、押チユーブ52(または228)
の作動は、主ピストン66″(または224)を
作動させて、アキユムレータ192の液体側20
2に液圧流体を加圧下で充填する。この場合、前
記押チユーブ52(または228)の作動によつ
て遅延装置が作動し、ソレノイド222が付勢さ
れてスプールトリガー194が動作する。これに
より、ダクト188と210とが連通し、アキユ
ムレータ192に充填された液圧流体がダクト1
02を介してクロスヘツド258の上部に作用す
る。そこで、燃料注入器押チユーブ122(また
は離間した排気押チユーブ52′)がTDC の
直前で移動し始めると、主シリンダ106(また
は106′)の主ピストン66,66′が上動し、
ダクト102内の液圧流体が加圧されて逆止弁1
68を介し前記クロスヘツド258の上部に作用
する。これにより、クロスヘツド258が下動し
て、排気弁38をほぼTDC にて開放させ、
圧縮解除現象を生ぜしめる。逆止弁168によ
り、一体的クロスヘツド258は主ピストン66
(または66′)が押チユーブ122(または5
2′)の下方移動(第4B図に示したと同様)に
追随して後退する際に後退しない。逆止弁169
により、主ピストン66(または66′)の運動
はアキユムレータを充填しない。しかしながら、
押チユーブ52(または228)および主ピスト
ン66″(または224)の運動は液圧流体を逆
止弁190を介しアキユムレータ192中へ直接
にポンプ輸送する。
TDC の近傍で生ずる第2圧縮解除現象は
電子制御ユニツト150からの信号により開始さ
せることができ、電子制御ユニツトは導線223
を介しソレノイド222を付勢して高圧の液圧流
体をダクト210および102に流動させる。こ
の高圧流体はクロスヘツド258を作動させて排
気弁38を開放させる。
排気弁38は、導線178における信号を遮断
して排出弁172を開放させることにより各圧縮
解除の後に閉鎖することができる。排出弁172
から排出された油または液圧流体を、米国特許第
4399787号公報に記載されたような制御弁64の
スプール92の下に蓄えるのが望ましい。制御弁
64内に蓄えられた油または液圧流体は、主ピス
トン66(もしくは66′)または66″(もしく
は224)が後退する際に、液圧回路まで導線1
02および102′を介して復帰する。貯蔵され
た油もしくは液圧流体は逆止弁71によつて液圧
回路内に維持される。排出弁172を開放させる
前にソレノイド222を滅勢して、アキユムレー
タ192における液圧流体の完全放出を避けるの
が望ましい。
上記したように、エンジン運転の積極的駆動モ
ードに際し正常に開放する時点で排気弁を開放し
ないようにする必要がある。この結果を得るため
の2つの機構が、本出願人による米国特許第
4572114号公報に開示されている。これら機構の
1つは排気弁クロスヘツドを改変して、従動ピス
トンによる作動を可能にしながら揺動アーム50
によつてその作動を一次的に阻止することであ
る。他の機構は揺動アーム50を改変して、クロ
スヘツドに接触する揺動アーム部分を押チユーブ
52により作動される揺動アーム部分から一次的
に切り離すことである。
排気弁を不能にするさらに他の方法は揺動アー
ムのピポツトに偏心ブシユを設けて、このピボツ
トもしくは支点を上昇させ、これにより弁列に運
動喪失を与えることである。この種の装置は、た
とえば米国特許第3367312号公報に示されている。
上記したように、他の運動喪失機構も使用するこ
とができ、たとえば米国特許第3786792号を参照
することができる。
排気弁を不能にするための本発明による機構
を、一体的従動ピストンとクロスヘツド258と
からなる第5A図および第5B図に示す。一体的
従動ピストンおよびクロスヘツド258を従動シ
リンダ104内に往復運動するよう装着する。従
動ピストン部分は一般にチユーブ状であるが、ク
ロスヘツド部分を備える下端部で開放している。
潤滑を便利にするため、一連の環状溝部260を
一体的従動ピストンおよびクロスヘツド258の
従動ピストン部分の周面に形成することができ
る。周面の環状溝部262はさらに従動シリンダ
104にも形成することができ、これは潤滑油ダ
クト264および低圧油供給ダクト70に連通す
る。一連の半径方向ポート266を一体的構造体
258のピストン部分のヘツド近傍における従動
ピストン部分のスカートに形成する。一体的構造
体258がその静止位置において調整自在なトツ
プ部110に当接すると、半径方向ポート266
は周面溝部268と整列して、ダクト270を介
し制御弁64のための低圧供給ダクト90に連通
する(第4A,4Bおよび4C図参照)。周面走
路272を、一体的従動ピストンおよびクロスヘ
ツド258の従動ピストン部分の内表面に半径方
向ポート266に隣接して形成する。窓部274
を一体的構造体の従動ピストン部分に貫通形成し
て保持体276を越え、この保持体は窓部に配置
されると共に、従動シリンダ104に形成された
溝部に位置する保持リング278によつて設置さ
れる。
一般にチユーブ状のスライダ280は、ダクト
270が加圧された際、一体的従動ピストンおよ
びクロスヘツド258の従動ピストン部分内に往
復するような寸法を有する。窓部282はスライ
ダ280内に形成されて窓部274と整列する。
揺動アーム50を、ねじ286および固定キヤツ
プ288によつてスライダ280の下部に固定す
る。揺動アームの接触部284には、排気揺動ア
ーム50により作動させるのに適する適当に硬化
した表面を設けるべきである。横壁部290を、
スライダ280にその上端部近傍で形成する。従
動ピストン復帰ばね292を保持装置276とス
ライダ280の横壁部290との間に配置して、
スライダ280を上方向へ偏倚させると共に、従
動ピストンおよびクロスヘツド258を調整自在
な停止部110に押圧させる。一連の半径方向ポ
ート294をスライダ280の上端部に横壁部2
90の上方にて形成し、スライダ280がその最
上部位置にある際走路272と整列するようにす
る。
ピストン296を、スライダ280内に横壁部
290上方で配置する。ピストン296には軸方
向シヤフト298を設けてばね302を案内し、
このばねピストン296を横壁部290から離間
偏倚させる。ピストン296の周方向下部はスラ
イダ280の内側とほぼ同じ直径を有し、その内
部で往復することができる。ピストン296の周
方向上部は走路304を形成するようにされてい
る。たとえばボールベアリングであつてもよい複
数のボール306を一連の半径方向ポート294
に設置する。これらボール306はスライダ28
0の肉厚よりも大きい直径を有し、したがつてボ
ール306は走路272中に突入してスライダ2
80と一体的従動ピストンおよびクロスヘツド2
58とを固定する。スライダ280と従動ピスト
ンおよびクロスヘツド258とが固定されると、
揺動アーム50の揺動の結果クロスヘツドが往復
して排気弁38を作動させる。
しかしながら、ダクト270を電磁弁62の作
動の結果として加圧すると、ピストン296がば
ね302のバイアスに抗して下方向に移動し、走
路304が半径方向ポート294に整列すると共
に、ボール306が走路272から外れて走路3
04の方向へ移動する。この作用はスライダ28
0を一体的従動ピストンおよびクロスヘツド25
8から固定解除して、排気揺動アーム50による
スライダ280の作動が排気弁38を開放させな
いようにする。しかしながら、ダクト102が主
ピストン66の運動により加圧されると、一体的
従動ピストンおよびクロスヘツド258が作動さ
れて排気弁38が開放する。
第5B図は遅延操作モードにおける第5A図の
機構を示しており、この場合排気弁はスライダ2
80を一体的従動ピストンおよびクロスヘツド2
58から固定解除することにより不能化されてい
る。第5B図から判るように、排気弁がこの機構
により不能化されていると、排気弁ばね42(第
4A,4Bおよび4C図参照)は作用上排気弁列
の残部から外れている。従動ピストンの復帰ばね
292が弁列における遊びを防止するには不充分
な力を及ぼしかつ揺動アームと押チユーブとカム
従動子とカムとの間の接触を維持するには不充分
であれば、補充のばね機構を設けることができ
る。第4A図を参照して、ピストン57は遅延装
置ハウジング36内に配置されたシリンダ59内
で往復運動するよう装着され、かつ排気押チユー
ブ52と整列させることができる。圧縮ばね61
はピストン57を揺動アーム調節ねじ54の方向
へ偏倚させ、それにより排気弁列における遊びを
除去する。勿論、第4B図および4C図に示した
機構においてピストン57の機能はそれぞれ主ピ
ストン66″(または224)によつて果しうる
ことが了解されよう。
従来法にしたがい別々のクロスヘツドと従動ピ
ストンとを使用することが望ましい場合、本発明
にしたがう他の排気弁不能化機構を揺動アーム調
整ねじ54および固定ナツト56の代りに使用す
ることができる。第6A図はエンジン運転の駆動
モードにおけるこの種の機構を示しており、この
調整ねじ54の機能を果す。第6B図はエンジン
運転の遅延モードにおける同じ機構を示してお
り、この場合これは揺動アーム50および排気弁
38を不能化させる。
点308は、揺動アーム50が押チユーブ52
により作動された際に旋回する中心点を示してい
る。この機構はチユーブ状調整ねじ310を備
え、これは固体調整ねじ54の代替であつて、固
定ナツト312によりその調整位置に固定され
る。チユーブ状調整ねじには3個の同心孔部を設
ける。大きい孔部314は、調整ねじ310の押
チユーブ端部から短距離位置する。中間孔部31
6は大きい孔部316からほぼ調整ねじ310の
頂部まで延在する。小さい孔部318は調整ねじ
310の頂部を貫通延在する。傾斜したシヨルダ
320を大きい孔部314と中間孔部316との
間に形成する一方、水平シヨルダ320を中間孔
部316と小さい孔部318との間に形成する。
駆動ピン324を調整ねじ310内に配置す
る。駆動ピン324の最大直径は中間孔部316
の直径よりも僅かに小さく、これにより調整ねじ
310に対する駆動ピン324の相対的往復を可
能にする。駆動ピン324の一端部を押チユーブ
52と係合させかつこれによつて駆動させる。ス
ナツプリング326は、調整ねじ310に対する
駆動ピン324の下方移動を制限する(第6A図
および第6B図に示したと同様)。駆動ピン32
4の上部は調整ねじ310の小さい孔部318よ
りも僅かに小さい外径328を有し、これにより
駆動ピンと調整ねじ310との相対的往復を可能
にする。シヨルダ330を駆動ピン324の上部
の直径328と駆動ピンの最大直径とにより画成
する。圧縮ばね332を調整ねじ310内にシヨ
ルダ部322と330との間で配置して、駆動ピ
ン324を調整ねじ310に対し相対的に下方向
へ偏倚させる(第6A図および第6B図と同様)。
複数のポート334を駆動ピン324の外周に沿
つてその最大直径の領域に配置する。これらポー
ト334を駆動ピンの軸線方向に駆動ピン324
の外側から角度をつけて下方向に指向させる(第
6A図および第6B図に示したと同様)。段付き
キヤビテイ336を駆動ピン324内に形成す
る。段付きキヤビテイ336の最大直径338は
その上部領域にて複数のポート334に連通し、
かつ傾斜シヨルダ342を介して中間直径340
に連通する。中間直径340はシヨルダ344に
終端する一方、小直径部分346はシヨルダ34
4から駆動ピン324の頂部を貫通延在する。
段付き作動ピン348を駆動ピン324に対し
相対的往復運動するよう装着し、作動ピン348
は大きい直径部分350と中間直径部分352と
小さい直径部分354とを備える。傾斜シヨルダ
356は大きい直径部分350と中間直径部分3
52とを連結する一方、水平シヨルダ358を作
動ピン348の中間直径部分と小直径部分との間
に配置する。作動ピン348はその最上部位置に
存在すると(第6A図に示したと同様)、作動ピ
ンにおける水平シヨルダ358は駆動ピン324
のシヨルダ344に接触し、かつ作動ピン348
の小直径部分354が駆動ピン324の上端部を
越えて突出する。作動ピン348は、キヤビテイ
336内に配置された圧縮ばね360によつてそ
の最上部位置の方向へ偏倚される。ボール362
をポート334のそれぞれに配置する。これらボ
ール362はポート334の領域にて駆動ピン3
24の肉厚よりも大きい直径を有し、したがつて
作動ピンが最上部位置に存在する際(第6A図に
示したと同様)ボール362は駆動ピン324の
外側に位置して調整ねじ310のシヨルダ320
に係合する。しかしながら、作動ピン348が第
6B図に示したように圧力解除されると、傾斜シ
ヨルダ320がボール362と内方向に係合し
て、ボール362を少なくとも部分的に作動ピン
348の傾斜シヨルダ356に静止させる。この
位置(第6B図)において、ボール362はシヨ
ルダ320を越えかつ調整ねじ310は駆動ピン
324に対し自由に相対往復して、押チユーブ5
2に対し運動を付与しない。
点364(第6A図)は、排気弁押チユーブ5
2の上方向移動の結果としての駆動ピン324の
最大上方向移動を示している。距離366(第6
A図)は、点364と主ピストン66″(または
224)(第4B図)または66(第4C図)の
静止位置との間のクリアランスを示している(こ
のクリアランスは最小約0.100インチ(約0.254
mm)とすべきである)。主ピストン66″(または
224)は板ばね120″(または236)によ
つてその静止位置の方向に偏倚される。エンジン
遅延装置が付勢されると、液圧回路が低圧ポンプ
74(第4A図)によつて加圧され、かつ主ピス
トン66″が下方向に駆動され(第6A図および
第6B図に示したと同様)、板ばね120″および
圧縮ばね360のバイアスに抗して駆動ピン32
4の端部に接触する。これら条件下で、押チユー
ブ52の運動は駆動ピン324を介して主ピスト
ン66″に伝達されるが、揺動アーム50は静止
し続ける。何故なら、駆動ピン324は調整ねじ
310から解除されるからである。しかしなが
ら、圧縮ばね332のバイアスは揺動アーム50
の排気弁クロスヘツド(図示せず)に接触させ続
ける。したがつて、排気弁38は、第6A図およ
び第6B図の機構によりエンジン遅延装置が付勢
された際自動的に不能化されることが判るであろ
う。
第7A図および第7B図は第6A図および第6
B図に示した機構と極めて類似した機構を示して
おり、これは遅延するよう設計されているが、吸
気弁の運動を完全には不能化させない。簡明にす
る目的で、両機構に共通する部材は同じ参照符号
を有する。しかしながら、揺動アーム232は吸
気弁揺動アームとなり、押チユーブ228は吸気
弁押チユーブとなり、かつ主ピストン224は遅
延装置ハウジング36内に位置する主シリンダ2
26内の吸気弁押チユーブ228と整列位置する
ことが理解されよう。
第7A図および第7B図に示した機構と第6A
図および第6B図に示した機構との唯一の顕著な
相違点は、中間孔部316と小孔部318との間
にさらに段部を設けて、中間孔部316と介在す
る孔部366との間にシヨルダ部364を形成す
ることである。介在孔部366の直径は、駆動ピ
ン324の最大直径328よりも小さい。シヨル
ダ部330と364との間の距離368は、揺動
アームおよびそれに関連する弁の運動に導入され
る遅延に正比例する。所望の遅延をこの機構に組
込みうることが了解されよう。距離368が押チ
ユーブ228の移動に等しいかまたはそれより大
きい場合、第7A図および第7B図の機構は第6
A図および第6B図の機構と全く同様に機能す
る。
第7A図および第7B図の機構は主として第3
B図により要求される吸気弁遅延を与えることを
目的とするが、この機構は吸気もしくは排気弁運
動が必要とされる場合にも使用しうることが了解
されよう。同様に、第6A図および第6B図の機
構は、吸気弁または排気弁を不能化させることが
必要な場合に使用することができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ターボチヤージヤーを流過す
る空気の流れを殆んど増大させることなくエンジ
ンの遅延馬力を増大させうる圧縮解除遅延システ
ムが得られる。
以上、本発明を種々の実施例につき説明した
が、本発明はこれらのみに限定されず、本発明の
範囲内において種々の変更をなしうることが当業
者には了解されよう。
【図面の簡単な説明】
第1図は積極的駆動状態における完全エンジン
サイクルの際の排気弁と吸気弁と燃料注入押チユ
ーブとの運動を示す曲線図であり、第2図は幾つ
かの従来技術による遅延状態における完全エンジ
ンサイクルの際の排気弁および吸気弁の運動を示
す曲線図であり、第3A図は遅延機構を燃料注入
押チユーブにより(曲線26)または排気弁押チ
ユーブにより(曲線26′)駆動しかつ燃料注入
押チユーブを長いドエルカムにより駆動する場
合、1回の圧縮解除現象と1回のブリーダ現象と
を生ぜしめるべく本発明による遅延状態における
完全エンジンサイクルの際の排気弁および吸気弁
の運動を示す曲線図であり、第3B図は遅延機構
を燃料注入押チユーブにより(曲線26a)また
は排気弁押チユーブにより(曲線26a′)駆動し
かつ燃料押チユーブを長いドエルカムにより駆動
する場合、2回の圧縮解除現象を生ぜしめるべく
本発明の遅延状態における完全エンジンサイクル
の際の排気弁と排気弁押チユーブと吸気弁との運
動を示す曲線図であり、第4A図は第3A図に示
した運動(曲線26)を生ぜしめる本発明による
機械式、液圧式および電気式回路を示す略図であ
り、第4B図は第3B図に示した運動(曲線26
bおよび曲線26aもしくは26a′)を生ぜしめ
る本発明による機械式、液圧式および電気式回路
を示す略図であり、第4C図は第3A図に示した
運動(曲線26′)を生ぜしめる本発明による機
械式、液圧式および電気式回路を示す略図であ
り、第5A図は積極的駆動モードに際し排気弁を
不能化させうる従動ピストンとクロスヘツド機構
との組合せの断面図であり、第5B図は遅延運転
モードにおける第5A図の機構の断面図であり、
第6A図は積極的駆動モードにおける排気弁を不
能化させる代案機構の断面図であり、第6B図は
遅延運転モードにおける第6A図の機構の断面図
であり、第7A図は積極的駆動モードにおける吸
気弁の開放を遅延させる機構の断面図であり、第
7B図は遅延運転モードにおける第7A図の機構
の断面図である。 32……内燃エンジン、34……油溜、36…
…遅延装置、38……排気弁、40……弁ステ
ム、42……弁ばね、48……ねじ、50……ア
ーム、52……押チユーブ、54……ねじ、56
……ナツト、58……カム、60……シヤフト、
62……電磁弁、64……制御弁、66……主ピ
ストン、70……ダクト、71……逆止弁、72
……入口ポート、74……ポンプ、76……出口
ポート、78……戻しポート、80……戻しダク
ト、82……スプール、84……ばね、86……
電磁コイル、88……入口ポート、90……ダク
ト、92……スプール、94……ばね、96……
入口ポート、98……逆止弁、100……出口ポ
ート、102……ダクト、104……従動シリン
ダ、106……主シリンダ、108……調整シリ
ンダ、110……停止部、116……ねじ機構、
118……アーム、120……板ばね、122…
…押チユーブ、124……ドエルカム、126…
…ピストン、128……ばね、130……調節ピ
ン、132……電機子、134……ソレノイド、
136……バツテリ、138……ヒユーズ、14
0……手動スイツチ、142……クラツチスイツ
チ、144……ポンプスイツチ、146……アー
ス、148……ダイオード、150……電子制御
ユニツト、152,154……導線、156……
センサ、158……導線、160……はずみ車、
162……導線、172……排出弁、174……
ダクト、176……ソレノイド、178……導
線、180……電機子、182……制御ピン弁、
184……ばね、186……逆止弁、188……
ダクト、190……逆止弁、192……アキユム
レータ、194……トリガー、196……シリン
ダ、198……ピストン、200……予備充填ガ
ス、202……液体、204……シリンダ、20
6……入口ポート、208……出口ポート、21
0……ダクト、212……弁スプール、214…
…圧縮ばね、216……外周端部、218……制
御棒、220……電機子、223……導線、22
2……ソレノイド、224……導線、226……
主シリンダ、228……押チユーブ、232……
揺動アーム、258……クロスヘツド。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 各シリンダがクランク軸に作用接続されたエ
    ンジンピストンと吸気および排気弁手段とを備
    え、内燃エンジンがその正常駆動モードにてその
    ピンストをそれぞれシリンダ中へ前記クランク軸
    の2回転毎に吸気行程と圧縮行程と膨脹行程と排
    気行程とを介して移動させ、吸気弁手段が制動に
    際しそのほぼ正常な駆動モード方式で移動され
    て、エンジンピストンの吸入行程運動に際し空気
    吸入現象を生ぜしめ、少なくとも1個のシリンダ
    の排気弁手段の運動が制動モードに際し変化され
    て、エンジンピストンの圧縮行程運動に際しての
    エンジン遅延現象と膨脹行程運動に際しての付加
    空気吸入現象とを生ぜしめる多気筒4サイクル内
    燃エンジンの圧縮解除遅延方法において、前記内
    燃エンジンの前記1個のシリンダに対する燃料の
    流れを減少させると共にさらに排気弁運動を変化
    させて、エンジンピストンの排気行程運動に際し
    第2のエンジン遅延現象を生ぜしめ、前記2回の
    エンジン遅延現象と前記2回の空気吸入現象とを
    クランク軸の2回転毎に生ぜしめることを特徴と
    する多気筒4サイクル内燃エンジンの圧縮解除遅
    延方法。 2 排気弁手段の運動を制動モードに際し変化さ
    せて第1エンジン遅延現象を生ぜしめ、その際エ
    ンジンの正常な駆動モードに際しその圧縮行程に
    対応したその上昇行程の間の関連するエンジンピ
    ストンの上死点近傍にて前記排気弁手段を開放さ
    せ、エンジンの駆動モードにおけるその膨脹行程
    に対応したエンジンピストンの持続下降行程の実
    質的部分にわたり前記排気弁手段を開放させ続
    け、エンジンの正常操作に際しサイクルとして運
    動するような点にて前記排気弁手段を運動しえな
    いようにし、かつその下降行程の際に到達した前
    記エンジンピストンの下死点近傍にて前記排気弁
    手段を少なくとも前記第2エンジン遅延現象の発
    生を確保する程度まで閉鎖した後、前記吸気弁手
    段をその正常駆動モード方式にてその充分開放し
    た位置まで運動させることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の方法。 3 2回のエンジン遅延現象が圧縮解除遅延現象
    とブリーダ遅延現象とからなり、前記圧縮解除遅
    延現象を正常圧縮行程に対応する上昇行程の際に
    エンジンピストンの上死点近傍にて排気弁手段を
    開放させる際に生ぜしめ、かつ前記ブリーダ遅延
    現象を正常膨脹行程に対応する前記エンジンピス
    トンの下死点近傍で開始して前記排気弁手段を部
    分的に閉鎖する際に生ぜしめ、正常な排気行程に
    対応するエンジンピストンの少なくとも持続上昇
    行程に際し、前記排気弁手段を部分閉鎖された状
    態に保つことを特徴とする特許請求の範囲第2項
    記載の方法。 4 排気弁手段をエンジンピストンの持続下降行
    程の初期に開始して閉鎖し、その間吸気弁手段を
    エンジンの正常操作の際と同様に機能させること
    を特徴とする特許請求の範囲第3項記載の方法。 5 排気弁手段を、正常な吸気行程に対応するエ
    ンジンピストンの下降行程に際し、その充分閉鎖
    した状態に復帰させることを特徴とする特許請求
    の範囲第3項記載の方法。 6 排気弁手段を、正常排気工程の終期に対応す
    るエンジンピストンのほぼ上死点位置にて、その
    充分閉鎖された状態に復帰させることを特徴とす
    る特許請求の範囲第3項記載の方法。 7 排気弁をTDC より約30゜のクランク角度
    前に開放させ始めて圧縮解除現象を生ぜしめ、排
    気弁をBDC より約15゜のクランク角度前に少
    なくとも部分的に閉鎖させ始めてブリーダ遅延現
    象を生ぜしめ、かつ排気弁をTDC より約60゜
    のクランク角度後に完全に閉鎖し始めることを特
    徴とする特許請求の範囲第3項記載の方法。 8 排気弁をTDC より約60゜のクランク角度
    前に開放させ始めて圧縮解除現象を生ぜしめ、排
    気弁をBDC より約15゜のクランク角度前に少
    なくとも部分的に閉鎖させ始めてブリーダ遅延現
    象を生ぜしめ、かつ排気弁をTDC より約15゜
    のクランク角度前に完全に閉鎖し始めることを特
    徴とする特許請求の範囲第3項記載の方法。 9 2回のエンジン遅延現象が第1および第2圧
    縮解除遅延現象からなり、前記第1圧縮解除遅延
    現象を正常な圧縮行程に対応するその上昇行程に
    際しエンジンピストンの上死点近傍にて排気弁手
    段を開放させる際に生ぜしめ、前記第2圧縮解除
    遅延現象を正常な膨脹行程に対応するエンジンピ
    ストンの下死点近傍にて開始する前記排気弁手段
    の完全閉鎖後かつ正常排気行程に対応するピスト
    ンの持続上昇行程に際しエンジンピストンの上死
    点近傍にて完全閉鎖された排気弁手段を開放させ
    る際に生ぜしめることを特徴とする特許請求の範
    囲第2項記載の方法。 10 吸気弁手段の運動を、正常なエンジン操作
    に際しサイクルとして運動する点にて運動を遅延
    させることを特徴とする特許請求の範囲第9項記
    載の方法。 11 排気弁手段を、第2圧縮解除遅延現象の後
    に正常な吸気行程に対応するエンジンピストンの
    持続下降行程に際し再閉鎖し、その間吸気弁手段
    を先ず開放させ、次いで閉鎖することを特徴とす
    る特許請求の範囲第9項記載の方法。 12 排気弁手段の再閉鎖を、正常吸気行程に対
    応するピストンの下降行程の際に前記エンジンピ
    ストンの上死点直後に開始する特許請求の範囲第
    11項記載の方法。 13 排気弁手段をTDC より約30゜のクラン
    ク角度前に開放させ始めて第1圧縮解除現象を生
    ぜしめ、排気弁手段をBDC より約15゜のクラ
    ンク角度前に閉鎖させ始め、排気弁手段をTDC
    より約30゜のクランク角度前に再開放させ始
    めて第2圧縮解除現象を生ぜしめ、排気弁手段を
    TDC の直後に再閉鎖させ始め、吸気弁手段
    をTDC より約15゜のクランク角度後に開放さ
    せ始め、かつ吸気弁手段をBDC より前に閉
    鎖し始めることを特徴とする特許請求の範囲第1
    1項記載の方法。 14 排気弁手段をTDC より約60゜のクラン
    ク角度前に開放させ始めて第1圧縮解除現象を生
    ぜしめ、排気弁手段をBDC より約15゜のクラ
    ンク角度前に閉鎖させ始め、排気弁手段をTDC
    より約30゜のクランク角度前に再開放させ始
    めて第2圧縮解除現象を生ぜしめ、排気弁手段を
    TDC の直後に再閉鎖させ始め、吸気弁手段
    をTDC より約15゜のクランク角度後に開放さ
    せ始め、かつ吸気弁手段をBDC より前に閉
    鎖し始めることを特徴とする特許請求の範囲第1
    1項記載の方法。 15 クランク軸およびこのクランク軸に対し同
    期駆動されるカム軸60と、前記クランク軸に連
    動するエンジンピストン手段と、前記エンジンの
    各シリンダに連動する排気弁手段38,40およ
    び吸気弁手段と、カム軸60から駆動される押チ
    ユーブ手段52,52′と、液圧流体供給手段7
    0,72,74,76,90と、前記排気弁手段
    38,40に連動して前記排気弁手段を開放させ
    る液圧作動式第1ピストン手段258と、前記押
    チユーブ手段52,52′,122により作動さ
    れ、かつ前記第1ピストン手段および前記液圧流
    体供給手段に液圧接続されて前記排気弁手段を開
    放させる第2ピストン手段66,66′と、この
    第2ピストン手段66もしくは66′は、前記押
    チユーブ手段122もしくは52′により作動さ
    れそして前記第1ピストン手段258を介して、
    エンジンの正常操作に際しその圧縮行程に対応す
    る前記排気弁手段に連動するエンジンピストンの
    上昇行程にわたり前記排気弁手段38を開放させ
    るようにして第1エンジン遅延現象を生ぜしめ、
    および、前記エンジンの正常操作に際し膨脹行程
    に対応する前記エンジンの持続下降行程の実質的
    部分にわたり前記排気弁手段を開放状態に保つこ
    とによりシリンダ中へこれに連動するエンジンピ
    ストンの下降運動に際し第1空気吸入させる第1
    手段124,124′,168とを備えた多気筒
    4サイクル内燃エンジンを使用するガス圧縮解除
    形のエンジン遅延装置において、前記液圧流体供
    給手段70,72,74,76,90,270に
    より供給された液圧に呼応してエンジンの正常操
    作に際しサイクルとして運動するような点で前記
    排気弁手段38を運動し得ないようにする第2手
    段280,306もしくは310と、下降行程に
    際しエンジンピストンの下死点近傍で作動して前
    記排気弁手段38を正常排気行程に対応するエン
    ジンピストン手段の持続上昇工程に際し少くとも
    第2エンジン遅延現象の発生を確保する程度まで
    閉鎖させる第3手段126,192,194とを
    備え、さらに、前記第1手段はエンジンピストン
    手段の少くとも持続下降行程に際し前記排気弁手
    段を完全に閉鎖させ始めるよう作用する手段17
    2,124aを含み、これにより、クランク軸の
    2回転毎に空気吸入現象を介在させた2回のエン
    ジン遅延現象を生ぜしめるよう構成したことを特
    徴とするエンジン遅延装置。 16 2回のエンジン遅延現象が圧縮解除遅延現
    象とブリーダ遅延現象とからなり、圧縮解除遅延
    現象はエンジンピストン手段の上昇行程に際し第
    2ピストン手段66,66′が押チユーブ52,
    122により作動されて排気弁手段を開放させる
    際に生じ、ブリーダ遅延現象を生ぜしめるため第
    3手段はエンジンの正常操作に際し膨脹行程に対
    応するエンジンピストン手段の下死点前に開始し
    て排気弁手段を少くとも部分的に閉鎖する少くと
    も第1ピストン手段758に液圧連結した第3ピ
    ストン手段126を備え、かつエンジンの正常操
    作に際し排気行程に対応するエンジンピストン手
    段の少くとも持続上昇行程にわたり前記排気弁を
    部分閉鎖状態に保つて前記ブリーダ遅延現象を生
    ぜしめ、前記押チユーブ手段に連動する第1手段
    はエンジンの正常操作に際し吸気行程に対応する
    エンジンピストン手段の少くとも持続下降行程の
    際に前記排気弁手段を完全に閉鎖させ始めるよう
    構成したことを特徴とする特許請求の範囲第15
    項記載の装置。 17 第1手段は、第1ピストン手段258と第
    2ピストン手段66′との間の液圧回路に配置さ
    れてエンジンピストン手段の持続下降行程の実質
    的部分にわたり排気弁手段を開放状態に保つ逆止
    弁手段168を備え、第2エンジン遅延現象は圧
    縮解除遅延現象とブリーダ遅延現象とからなり、
    圧縮解除遅延現象は前記第2ピストン手段66′
    がエンジンピストンの上昇行程に際し押チユーブ
    手段52′により作動されて排気弁手段38を開
    放させる時に生じ、かつ前記ブリーダ遅延現象を
    生ぜしめるため前記第3手段は第1ピストン手段
    258に液圧連結されてエンジンの正常操作に際
    し膨脹行程に対応するエンジンピストンの下死点
    近傍で開始するよう前記排気弁手段を少くとも部
    分的に閉鎖する第3ピストン手段126を備え、
    かつエンジンの正常操作に際し排気行程に対応す
    るエンジンピストン手段の少くともほぼ持続上昇
    行程にわたり前記排気弁手段を部分閉鎖状態に保
    つてブリーダ現象を生ぜしめ、さらに前記第1ピ
    ストン手段258に液圧連結されて加圧液圧流体
    を第1ピストン手段から液圧流体供給手段まで排
    出させることによりエンジンの正常操作に際し吸
    気行程に対応するエンジンピストン手段の少くと
    も持続下降行程の間に開始するよう前記排気弁手
    段を完全閉鎖させる排気弁手段172を備え、こ
    れによりクランク軸の2回転からなる各エンジン
    サイクルに際し1回の圧縮解除遅延現象と1回の
    ブリーダ現象とを各シリンダで生ぜしめるよう構
    成したことを特徴とする特許請求の範囲第15項
    記載の装置。 18 第3ピストン手段を第1および第2ピスト
    ン手段に液圧連結したことを特徴とする特許請求
    の範囲第16項記載の装置。 19 2回のエンジン遅延現象が2回の圧縮解除
    遅延現象からなり、第1圧縮解除現象は第2ピス
    トン手段66もしくは66′が第1押チユーブ手
    段122もしくは52′により作動される際に生
    じ、かつ第2圧縮遅延現象を発生させるため第3
    手段は第3ピストン手段に液圧連結されて加圧液
    圧流体を第1ピストン手段から液圧流体供給手段
    まで排出させることによりエンジンの正常操作に
    際し膨脹行程に対応するエンジンピストン手段の
    下死点前に開始するよう排気弁手段を閉鎖させる
    排出弁手段172を備え、さらに前記第1ピスト
    ン手段に液圧連結されかつ液圧アキユムレータ手
    段192を含む手段と、エンジンの正常操作に際
    し排気行程に対応するエンジンピストン手段の上
    昇行程にわたりエンジンピストン手段の死点前に
    液圧流体を加圧下に供給し排気弁を再開放させ始
    める弁手段194とを備えて、前記第2圧縮解除
    現象を生ぜしめることを特徴とする特許請求の範
    囲第15項記載の装置。 20 第1手段は、第1ピストン手段と第2ピス
    トン手段との間の液圧回路に配置されてエンジン
    ピストンの持続下降行程の実質的部分にわたり排
    気弁手段を開放状態に保つ逆止弁手段168を備
    えることを特徴とする特許請求の範囲第19項記
    載の装置。 21 第3ピストン手段66″,224は第2押
    チユーブ手段に連動すると共に、エンジンの正常
    操作に際し排気弁手段が開放する期間にわたり液
    圧流体を加圧下にアキユムレータ手段中へポンプ
    輸送し、第2逆止弁手段を第3ピストン手段6
    6″,224とアキユムレータ手段との間に配置
    してアキユムレータ手段からの逆流を防止し、さ
    らに第3逆止弁手段186を前記第3ピストン手
    段と前記第2ピストン手段66,66′との間に
    配置して前記第3ピストン手段から前記第2ピス
    トン手段への流れを防止することを特徴とする特
    許請求の範囲第19項または第20項記載の装
    置。 22 第3押チユーブ手段228は、液圧流体供
    給手段により供給される液圧に呼応して第4ピス
    トン手段224に連動し、エンジンの正常操作に
    際しサイクルとして運動する点にて吸気弁手段が
    部分的に運動しえないようにしたことを特徴とす
    る特許請求の範囲第21項記載の装置。 23 排出弁手段はピストン手段の持続下降行程
    に際し排気弁手段を再閉鎖し、その間第3押チユ
    ーブおよびそれに連動する第4ピストンは吸気弁
    手段を開放させることを特徴とする特許請求の範
    囲第22項記載の装置。 24 第2手段は一体的スリーブピストンおよび
    クロスヘツド機構258または分離したスリーブ
    ピストン−クロスヘツド機構と、不能化機構(第
    6図)とからなることを特徴とする特許請求の範
    囲第15項乃至第23項のいずれかに記載の装
    置。 25 二重排気弁のステムと接触するようにした
    クロスヘツド手段を備える圧縮解除エンジン遅延
    装置を装着した内燃エンジンの一体的従動ピスト
    ンおよびクロスヘツド機構において、前記クロス
    ヘツド手段を前記圧縮解除遅延装置内に形成され
    た従動シリンダ104内で往復するよう従動ピス
    トン手段258と一体形成し、前記クロスヘツド
    手段はさらにその内部に内側孔部と、この内側孔
    部に形成された第1周面走路272と、複数の第
    1横半径方向ポート266と、前記孔部と前記一
    体的従動ピストン手段の外面との間に連通する第
    1横窓部274と、前記内側孔部内で往復運動さ
    せるよう位置せしめたチユーブ状スライダ手段2
    80と、前記従動ピストン横窓部に整列する第2
    横窓手段282と、前記スライダ手段の第1端部
    に連動する接触手段284と、複数の第2横半径
    方向ポート294と、前記チユーブ状スライダ手
    段の第2端部に隣接形成した横壁部290と、前
    記第1および第2横窓部内に配置されて前記従動
    シリンダに固定された保持手段276と、前記保
    持手段と前記横壁部の第1側部との間に位置せし
    めたバイアス手段292と、前記横壁部と前記チ
    ユーブ状スライダ手段の第2端部との間の領域で
    前記チユーブ状スライダ手段内にて往復するよう
    位置せしめると共に第2周面走路304を形成し
    たピストン手段296と、前記ピストンを前記横
    壁部から偏倚させるバイアス手段302と、前記
    チユーブ状スライダ手段の前記半径方向ポートに
    遊着されその固定モードに際し第1周面走路に整
    列して前記チユーブ状スライダ手段を前記クロス
    ヘツド手段に固定しかつその非固定モードに際し
    前記第2周面走路304に整列して前記クロスヘ
    ツドの前記内側孔部内で前記チユーブ状スライダ
    手段を往復させうる固定手段306とを備えたこ
    とを特徴とする一体的従動ピストンおよびクロス
    ヘツド機構。 26 弁列機構を有してこの弁列機構50に固定
    したチユーブ状被動手段310を備え、かつ第1
    シヨルダ手段320および第2シヨルダ手段32
    2と、前記チユーブ状被動手段内に配置されると
    共に前記弁列機構と一端部で連通するチユーブ状
    駆動ピン手段324とを有し、前記チユーブ状駆
    動ピン手段は第3シヨルダ手段330および第4
    シヨルダ手段342と複数の横半径方向ポート3
    34とを有し、前記チユーブ状駆動ピン手段内に
    同軸配置されかつこのチユーブ状駆動ピン手段内
    の第1位置と第2位置との間で往復する作動ピン
    手段348を備え、この作動ピン手段は第5シヨ
    ルダ手段356および第6シヨルダ手段358を
    有し、さらに前記作動ピン手段348と前記チユ
    ーブ状駆動ピン手段324との間に介装されて前
    記駆動ピン手段を前記第1位置の方向へ偏倚させ
    る第1バイアス手段360と、前記第2シヨルダ
    手段322と第3シヨルダ手段330との間に配
    置された第2バイアス手段332と、前記横半径
    方向ポート内に遊着されかつ前記第1シヨルダ手
    段に係合して前記チユーブ状被動手段と前記チユ
    ーブ状駆動ピン手段324とを同時運動させる第
    1位置と前記第5シヨルダ手段に係合して前記チ
    ユーブ状被動手段を前記チユーブ状駆動ピン手段
    に対し往復運動させる第2位置との間で移動しう
    る固定手段362とを備えることを特徴とする内
    燃エンジン用の弁不能化機構。 27 チユーブ状被動手段は、第1シヨルダ32
    0と第2シヨルダ322との間に位置して第3シ
    ヨルダ330に係合しうる第7シヨルダ364を
    備えることを特徴とする特許請求の範囲第26項
    記載の機構。 28 チユーブ状被動手段が弁列機構に対し調整
    自在であることを特徴とする特許請求の範囲第2
    6項または第27項記載の機構。 29 第1シヨルダ320と第5シヨルダ356
    とは、前記固定手段が係合しうる前記第1シヨル
    ダおよび前記第5シヨルダのいずれか一方から前
    記固定手段を離間させる方向に傾斜していること
    を特徴とする特許請求の範囲第26項または第2
    7項記載の機構。
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