JPH036460Y2 - - Google Patents

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JPH036460Y2
JPH036460Y2 JP1985098914U JP9891485U JPH036460Y2 JP H036460 Y2 JPH036460 Y2 JP H036460Y2 JP 1985098914 U JP1985098914 U JP 1985098914U JP 9891485 U JP9891485 U JP 9891485U JP H036460 Y2 JPH036460 Y2 JP H036460Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈本考案の利用分野〉 本考案は、プラスチツクで成形されてなるバイ
ンダに関する。
〈従来技術〉(第15,16図) 従来より、プラスチツクで成形されたバインダ
は種々提案されている。
第15図はアーム型、第16図はスプリング型
の従来例を示している。
第15図のバインダは、基板30の一端に、肉
薄のヒンジ部31を介して回動可能に、湾曲した
脚部32を連接し、脚部32の先端の突起33を
係止するために、基板30の他端に受筒34を突
設された構造となつていて、脚部32をヒンジ部
31で折曲げて、受筒34の係止穴35に突起3
3を挿入係止する構造となつている。
また、第16図のバインダは、L字状の基板4
0の垂直部40aの先端に、肉薄のヒンジ部41
を介して上板42を折曲げ可能に連接し、垂直部
40aと上板42にまたがつて切込み43を設け
て、L字状の板バネ44を構成した構造となつて
いる。
このため、同図bの如く上板42が開いた状態
では、板バネ44の弾性復帰力によつて上板42
は閉じる方向に付勢されるから、同図aのように
脚部46が受筒45に強く係合する。
〈本考案が解決しようとする問題点〉 しかし、第15図に示した構造のバインダで
は、単に肉薄のヒンジ部31を折曲げて脚部32
の突起33を係止穴35に係止しているだけで、
スプリング力を付勢されていないため、脚部32
が受筒34からはずれやすく、紙葉を脚部で綴じ
てもはずれてバラバラになる欠点があつた。
また、スプリング力を付勢されていないため、
パチンとワンタツチで脚部32を受筒34に閉じ
ることができず、脚部32を指で持つてわざわざ
受筒34側へ押し付けなければならないため、操
作が面倒という欠点もあつた。
また、第16図に示した構造のバインダでは、
スプリング機能を有するが、綴じた紙葉を第15
図のアーム型のように脚部に沿つて反対側に移動
できないため、綴じた紙葉の枚数が多いと、下側
の紙葉の端部の見える範囲が狭くなる欠点があつ
た。
〈本考案の目的〉 本考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、
綴じた紙葉がはずれたりすることがなく、ワンタ
ツチで綴じることができ、また綴じた紙葉を充分
に移動できるようにした、プラスチツクで成形さ
れたバインダを提供することを目的としている。
〈本考案の実施例〉(第1〜11図) 以下、本考案の実施例を説明する。
第1〜3図は本考案の一実施例を示している。
これらの図において、1は実施例のバインダ、
2はバインダ1の平板状の基板、3は基板2に設
けられた取付孔である。
基板2の幅方向の一方の端部2aには、そのほ
ぼ中央部において、第1、第2の支持台部4,5
が所定開隔で対向して立設されている。第1、第
2の支持台部4,5は、基板2から垂直に突設さ
れた板状体であつて、その上端に半円形部4a,
5aを有し、この半円形部4a,5aの中央から
対向面4b,5bに向かつて下方へ傾斜した切欠
き6,7を備えている。
第1、第2の支持台部4,5の対向面4b,5
bには、後述する軸18,19を挿入するため
の、上部が半円形をした所定深さの凹部8,9が
設けられている。そして、この凹部8,9に挿入
される軸18,19を下側で受けるための台部1
0,11が、第1、第2の支持台部4,5の対向
面4b,5b側下部に位置するように、基板2に
突設されている。
基板2の前記端部2aには、前記第1、第2の
支持台部4,5の中間部において、肉薄の第1の
ヒンジ部12を介して、弾性部13が折曲げ可能
に連設されている。この弾性部13の先端には、
肉薄の第2のヒンジ部14を介して、基板2と平
行な円柱状の連結部15が折曲げ可能に連設され
ている。
弾性部13は、その中央が下方(第2図におい
て)へ膨出するようにほぼC字状に湾曲した帯板
状であつて、中央の膨出部13aの肉厚が厚く、
その両側部13b,13cの肉厚が漸減してい
る。
連結部15の、基板2側の側面の両端部には、
前記第2のヒンジ部の両側において、第1、第2
の回動腕部16,17が第1、第2の支持台部
4,5方向へ延設されている。
第1、第2の回動腕部16,17の外面16
a,17aの間の距離は、第1、第2の支持台部
4,5の内面4a,5a間の距離よりわずかに狭
く設定されており、この第1、第2の回動腕部1
6,17の外面16a,17aには、外方に向か
つて、第1の支持台部4、第2の支持台部5の凹
部8,9に嵌入するための、円柱状の軸18,1
9が突設されている。軸18,19は外面側に先
端方向に傾斜したテーパー部18a,19aを備
えている。
従つて、第4,5図に示すように、軸18,1
9を上方から支持台部4,5の凹部8,9に嵌合
すると、弾性部13の両端(即ち、第1、第2の
ヒンジ部12,14)は軸18,19を中間にし
て上下両側に位置した状態となり、この第5図の
状態から回動腕部16,17及び脚部20を反時
計方向に回動させると、弾性部13の両端のヒン
ジ部12,14間の距離1は第7図の2のよう
に次第に広がり、第8図のように弾性部13の両
端のヒンジ部12,14と軸18,19の中心と
が一直線となつた所定回動角で最大距離3とな
り、第9図のようにさらに回動させると、次第に
両端のヒンジ部12,14間の距離は小さくな
り、脚部20の先端の係合突起21が受筒22の
係止穴23に嵌合した状態で再び最小距離1
なる。
連結部15の下面側(第2図において)の中央
には、垂直部20aと水平部20bとからなるL
字状に屈曲された脚部20が、延設されている。
脚部20の先端の上面(第2図において)には、
係合突起21が突設されている。
前記基板2の他端2b側には、受筒22が立設
されている。この受筒22の先端には、脚部20
先端の係合突起21が嵌入係合される係止穴23
が設けられている。
このような形状のバインダ1は、適度の剛性と
弾性を有するプラスチツクで一体成形されてい
て、このため、前記第1、第2のヒンジ部12,
14は折曲げ可能であり、また、ほぼC字状に湾
曲した弾性部13は両端の第1、第2のヒンジ部
12,14間の間隔が広がるように変形可能であ
るとともに、この変形によつて強い復元力が生
じ、また、第1、第2の回動腕部16,17の先
端部を互いに接近する方向に押圧変形が可能なよ
うに、各部の肉厚が設定されていて、第1〜3図
で示した状態に一体成形されている。
〈上記実施例の動作〉 次に、上記実施例のバインダ1の動作について
説明する。
まず、第1〜3図の成形時の形状から、第1の
ヒンジ部12を折曲げて、第4,5図に示すよう
に、脚部20(回動腕部16,17、弾性部1
3)を基板2側へ回動させる。第1、第2の回動
腕部16,17の外面16a,17a間の距離は
第1、第2の支持台部4,5の対向面4b,5b
間の距離より僅かに狭く、第1、第2の回動腕部
16,17の外面16a,17bからは外方へ軸
18,19が突設されているので、この回動によ
つて軸18,19は、第1、第2の支持台部4,
5の半円形部4b,5bの上面に当接する。さら
に、回動力を加えると、軸18,19の当接によ
つて、弾性部13は両端の第1、第2のヒンジ部
12,14間の距離が開く方向に変形されるが、
軸18,19のテーパー部18a,19aを切欠
き6,7に当てて下方に押し下げると、切欠き
6,7に沿つて第1、第2の回動腕部16,17
の間隔が狭まるように変形しながら下降して、台
部10,11に達し、第1、第2の回動腕部1
6,17の弾性復帰力によつて軸18,19は第
1、第2の支持台部4,5の凹部8,9に嵌入さ
れる。第4、5図はこの状態を示している。
すなわち、回動腕部16,17及び脚部20の
水平部20bは基板2に対してほぼ垂直になつて
おり、弾性部13の第1のヒンジ部12と第2の
ヒンジ部14とは、軸18,19ら横方向にずれ
た上下方向(第5図において)の同位置に位置し
て、弾性部13は弾性変形していない状態となつ
ている。
この状態から、軸18,19を中心として時計
回り、反時計回りのいずれの方向へ、回動腕部1
6,17(及び脚部20)を回動させても、弾性
部13は弾性変形するため、この状態に回動腕部
16,17(及び脚部20)は保持される。
このように、軸18,19を第1、第2の支持
台部4,5に回動自在に嵌合した状態において、
第6図に示すように、フアイル台紙24に取付孔
3において基板2を固定する。
次に、軸18,19を中心として、第7図に示
すように、脚部20(及び及び第1、第2の回動
腕部16,17)を反時計方向に回動させると、
第1のヒンジ部12と第2のヒンジ部12間の間
隔が広がるように弾性部13は変形され(2
1)、この変形によつて弾性復帰力Fを生じる。
この弾性復帰力Fに抗しつつ、さらに回動させ
ると、第1、第2のヒンジ部12,14間の距離
は次第に大きくなり、第8図に示すように第1の
ヒンジ部12、軸18,19、第2のヒンジ部1
4が一直線となつたとき、最大(3)となり、
この回動角度(ほぼ45゜)を超えると、第1、第
2のヒンジ部12,14間の距離は小さくなる方
向に反転する。このため、弾性部13の弾性復帰
力Fはさらに同一方向へ回動する方向に作用し、
第1の回動腕部16,17(及び脚部20)は第
1の基板2方向へ回動するように付勢される。
このようにして、第9図に示すように、回動腕
部16,17が基板2とほぼ平行になり、脚部2
0の先端部の係合突起21が受筒22の先端の係
止穴23に嵌合係止される。この状態において、
弾性部13の両端の第1のヒンジ部12と第2の
ヒンジ部14との距離は、第5図の状態と同一と
なり、弾性部13は弾性変形していない状態とな
る。従つて、この脚部20と受筒22とが閉じた
状態に保持される。
逆に、脚部20を開くには、前記と逆方向に弾
性復帰力Fに抗して回動させれば、第1のヒンジ
部12、軸18,19、第2のヒンジ部14が一
直線となり、これを超えると、弾性復帰力Fはさ
らに同一方向に回動させる方向に働き、第5図の
ほぼ垂直状態で保持される。
このように第8図の状態からさらに反時計回り
に回動させると反時計回り方向に弾性部13によ
る付勢力が働き、第8図の状態から逆に時計回り
に回動させると時計回り方向に付勢力が働くの
で、脚部20を閉じる際にも、開く際には第8図
の状態を超えるまで押すと、後は自動的に回動す
るので、閉じるのも開くのもワンタツチで操作で
きる。
従つて、第6図に示すように、受筒22を紙葉
Pの綴じ孔P1に挿通して、第10図のように脚
部20を閉じれば、紙葉Pを綴じることができ
る。そして、第11図のように、受筒22から脚
部20の水平部20bを経て垂直部20aまで紙
葉Pを移動させることもできる。
〈本考案の他の実施例〉(第12〜14図) 以上、本考案の実施例について説明したが、各
部の構成において種々の変更が可能である。
例えば、第12図に示すように、脚部20を半
円形状に湾曲させてもよい。
また、前記実施例では、前記第1、第2の回動
腕部16,17の先端に軸18,19を突設し、
第1、第2の支持台部4,5に凹部8,9を設け
たが、これを逆にして、第1、第2の回動腕部1
6,17に凹部を設け、第1、第2の支持台部
4,5に軸部を突設してもよい。
また、前記実施例では、第1、第2の回動腕部
16,17が第1、第2の支持台部4,5の内面
側に係合するが、第1、第2の回動腕部16,1
7が第1、第2の支持台部4,5の外側から係合
するようにしてもよい。
また、2本の回動腕部16,17(第1〜3
図)の代りに、先端両側に軸18,19が突設さ
れた1本の回動腕部を設け、第1、第2の支持台
部4,5に可撓性をもたせて、回動腕部を第1、
第2の支持台部4,5間に押圧嵌入して、軸1
8,19が第1、第2の支持台部4,5の凹部
8,9に嵌入されるようにしてもよい。
また逆に、2つの支持台部4,5(第1〜3
図)の代りに、両側に凹部8,9を有する1つの
支持台部のみを設けて、第1、第2の回動腕部1
6,17の先端内面に軸18,19を突設して、
軸18,19を凹部8,9に嵌入するようにして
もよい。
また、その他、各部において、さらに変形が可
能であり、例えば弾性部13は、弾性変形によつ
て前記スプリング機能を果すならば、前記C字状
に限らずコ字状、ハ字状、蛇腹状、その他の適宜
の形状にしてもよい。
また、全体を一体成形せずに、第13図に示す
ように、基部2と弾性部13とを分離し、基部2
の端部2aにはコ字状の切欠き25を設けて、対
向端面に、係合軸26,26を対向させて突設
し、弾性部13の端部13aの端面に軸穴27,
27を設けて、軸穴27,27に回動自在に係合
軸26,26を係合させてもよい。
なお、第13図中、28は、係合軸26,26
を軸穴27,27に挿入しやすいように、端部1
3aの弾性変形を容易にするための切欠き、27
aは軸穴27へ係合軸26を案内するための傾斜
溝である。
また、第14図に示すように、弾性部13の端
部13aに肉薄のヒンジ部12を介して板部29
を連設し、この板部29を基部2の端部2aに接
着、その他の手段で固定してもよい。
また、基部15と弾性部13の他端13bとの
関係についても、第13図、第14図と同様に構
成してもよい。
〈本考案の効果〉 以上説明したように、本考案のバインダは、弾
性部13の両端間の距離が、回動腕部及び脚部の
回動に伴つて変化し、該両端間の距離が最大とな
る第8図の状態の所定回動角を超えて、回動腕部
及び脚部が基板の他端側へ接近する方向へ回動さ
せると、弾性部の弾性復帰力によつて基板の他端
側への付勢力が付与される。従つて、紙葉などを
綴じた状態で何らかの外力が加えられても、この
付勢力によつて、はずれたりすることが未然に防
止される。
また、この付勢力のために、第8図の状態の所
定回動角を超えるまで回動腕部及び脚部を回動さ
せると、そのまま付勢力で回動し続けて紙葉など
をワンタツチで綴じることができ、また、逆にワ
ンタツチで開くこともできる。
また、綴じた紙葉を脚部に沿つて大きく移動さ
せることができるので、綴じた紙葉の端部まで見
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を成形時の状態で示
す平面図、第2図は第1図における−断面
図、第3図は一部を省略して描いたその斜視図、
第4図は軸部を凹部に嵌入させた状態を示す一部
を省略して描いた斜視図、第5図はその断面図、
第6図はフアイル台紙に取付けた状態を示す斜視
図、第7〜9図は回動腕部の回動動作を示す動作
説明図、第10図は紙葉を綴じた状態を示す斜視
図、第11図は紙葉を脚部側へ移動させた状態を
示す断面図、第12〜14図は本考案の他の実施
例を示す正面図である。第15図は従来のバイン
ダを示す正面図、第16図は他の従来のバインダ
を示しaは閉じた状態を、bは開いた状態を示す
斜視図である。 1……蝶番、2……基板、4……第1の支持台
部、5……第2の支持台部、8,9……凹部、1
2……第1のヒンジ部、13……弾性部、14…
…第2のヒンジ部、15……連結部、16……第
1の回動腕部、17……第2の回動腕部、18,
19……軸、20……脚部、21……係合突起、
22……受筒、23……係止穴、24……フアイ
ル台紙。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 基板と、 該基板の一端側に立設され、第1の係合部を有
    する支持台部と、 該支持台部の前記第1の係合部に回動自在に係
    合された第2の係合部を先端部に有する回動腕部
    と、 前記回動腕部の回動によつて、先端部が前記基
    板の他端側に突出する位置から離れる位置まで移
    動するように前記回動腕部から一体的に突設され
    た脚部と、 前記回動腕部の回動に伴つて両端間の距離が変
    化するように、前記回動腕部の前記第2の係合部
    が中間に位置するように前記基板の端部と前記回
    動腕部の他端部とに、両端において折曲げまたは
    回動可能に連結され、前記回動腕部の回動位置に
    よつて、前記両端間の距離が拡大された状態に変
    形されると弾性復帰力を生じるように中間部が側
    方へ膨出した弾性部とを備え、 前記回動腕部及び前記脚部を前記基板の他端側
    に接近する方向に前記弾性部の弾性復帰力に抗し
    て回動させ、前記弾性部の前記両端間の距離が最
    大となる所定回動角を超えて回動させると、前記
    弾性部の弾性復帰力によつて前記回動腕部及び前
    記脚部が前記基板へ接近する方向に付勢されるよ
    うにした、プラスチツクで成形されてなるバイン
    ダ。
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JPS5850969B2 (ja) * 1978-03-17 1983-11-14 住友化学工業株式会社 ヘキサメチルテトラリンの製造方法

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