JP3809005B2 - Emc対策用接地構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は例えば電子計測器等において、筐体と、その筐体に取り付けられるパネルとの間に対策されるEMC用の接地構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の接地構造の従来例を図面を参照して説明する。図9は電子計測器11の外観の一例を示したものであり、図10はその筐体12の概略構造を示したものである。板金製の筐体12はこの例ではその前面と背面が開放された箱状とされており、その前面側の開口部13は各辺に分離されてなる4つの係合部14によって構成され、同様に背面側の開口部15は4つの係合部16によって構成されている。
【0003】
図11は筐体12の前面側開口部13に取り付けられるパネル17の概略形状を示したものである。パネル17は板金製とされて、パネル部18と、そのパネル部18の周縁の各辺に折り曲げ形成された挿入部19とを有するものとされ、この挿入部19が筐体12の開口部13に挿入され、各係合部14の内面と対面されて取り付けられるものとなっている。なお、パネル部18の右半部に形成されている各種キー穴は、その図示を省略している。
【0004】
パネル17の挿入部19にはEMC対策用の接触機構としてバネ片21が所定のピッチで配列されて取り付けられている。バネ片21は例えば板バネよりなり、図12に示したようにく字状とされ、かつ両端部が折り返された形状とされて、その両端部が挿入部19に形成された取り付け穴22にはめ込まれて取り付けられるものとなっている。
【0005】
パネル17の筐体12の開口部13への取り付けにより、バネ片21は係合部14の内面と接触し、これにより筐体12とパネル17との所望の接触状態が得られる。なお、パネル17が取り付けられた後、筐体12の開口部13の外周面には図13に示したように樹脂製のフレーム23がはめ込まれて取り付けられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来のEMC対策用接地構造は筐体12とパネル17との所望の接触状態を得るべく、パネル17の挿入部19に接触機構として多数のバネ片21を取り付ける構造となっている。
しかるに、この構造では多数のバネ片21が取り付けられた挿入部19が筐体12の開口部13に押し込まれるため、バネ片21の押圧力によって係合部14に外側にふくれるようにたわみが生じやすく、この傾向はその長さの長い、つまりより多くのバネ片21と対接する開口部13の長辺に位置する係合部14においてより顕著に現われ、このふくれによって特に中央部に位置するバネ片21が係合部14と確実に接触しないという問題が発生していた。
【0007】
この発明の目的はこの問題に鑑み、ふくれによる接触不良を防止できるようにし、接触を強化できるようにしたEMC対策用接地構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば、パネル部と、そのパネル部の周縁に折り曲げ形成された挿入部とを有し、その挿入部が筐体の開口部に挿入されて取り付けられるパネルの上記挿入部に複数の接触機構が設けられ、それら接触機構が上記開口部の内面と接触する構造とされたEMC対策用の接地構造において、上記挿入部に、その挿入方向に伸長する複数のスリットが形成され、かつそれらスリットのパネル部側の端部にそれぞれ続いてパネル部の端縁にかかるスリットより幅広の穴が形成され、上記開口部に各スリットの位置に対応して切欠きが形成され、それら各切欠きの位置に対応して上記開口部の外周面にはめ込まれるフレームの内面に突条が形成され、それら突条はフレームの内面に対する直立部と、その直立部の先端に形成されたフレームの内面とほぼ平行な押圧部とよりなるものとされ、フレームをパネルが取り付けられた開口部の外周面にはめ込むことにより、上記突条の直立部が上記穴及びスリットと切欠きとに挿通され、上記押圧部とフレームの内面とによって上記開口部と挿入部とが互いに近接する方向に押圧挟持される構造とされる。
【0009】
請求項2の発明では請求項1の発明において、上記突条が断面L字状とされる。
請求項3の発明では請求項1の発明において、上記突条が断面T字状とされる。
請求項4の発明では請求項1乃至3のいずれかの発明において、上記接触機構が遊端に接点部を有するアームよりなり、そのアームはパネルの挿入部に一体形成されたものとされる。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図面を参照して実施例により説明する。なお、図10乃至13と対応する部分には同一符号を付してある。
まず、この発明におけるパネル、筐体及びフレームの各構成について説明する。
【0011】
パネル17には図1に示したようにスリット31及びそれに続く穴32が複数箇所に設けられる。この例ではこれらスリット31及び穴32はパネル部18の相対向する長辺のそれぞれ中央よりの部分に対応して設けられ、かつそれぞれ4箇所に設けられている。
スリット31は挿入部19に、その挿入方向に伸長して形成され、このスリット31のパネル部18側の端部に続いて穴32が形成されている。穴32は挿入部19からパネル部18の端縁にかかって形成されており、つまり折り曲げ部をまたいで形成されており、折り曲げ部を展開した状態では方形をなし、かつその一辺がスリット31の一方の側縁の延長上に位置されており、その幅はスリット31の幅より大とされている。
【0012】
筐体12の開口部13には図2に示したように切欠き33が形成される。切欠き33はパネル17の各スリット31の位置に対応して形成され、即ち開口部13の長辺に位置する係合部14にそれぞれ4つずつ形成される。切欠き33の幅はスリット31の幅とほぼ等しくされている。
一方、フレーム23の内面23aには図3に示したように突条34が一体成形されて形成される。突条34は筐体12の各切欠き33の位置に対応して形成されており、図4に拡大して示したようにフレーム23の内面23aに対する直立部34aと、その直立部34aの先端に形成されたフレーム23の内面23aとほぼ平行な押圧部34bとによって構成され、この例では断面L字状とされている。なお、直立部34a及び押圧部34bの幅はそれぞれパネル17に形成されたスリット31及び穴32の幅より小とされている。
【0013】
次に、これら筐体12、パネル17及びフレーム23の組み立てについて説明する。パネル17の挿入部19には従来と同様に接触機構としてバネ片21が所要数取り付けられており、筐体12の開口部13に押し込まれて取り付けられる。そして、フレーム23がその開口部13の外周面にはめ込まれる。
この際、各突条34の直立部34aは図5Aに示したように、互いに対向している筐体12の切欠き33とパネル17の穴32及びスリット31に挿通され、押圧部34bは穴32を通ってパネル17の挿入部19の内面側に位置される。突条34の直立部34aの高さはこの状態で押圧部34bが挿入部19に圧接するように選定されており、これにより押圧部34bとフレーム23の内面23aとによって図5Bに示したように筐体12の係合部14とパネル17の挿入部19とが互いに近接する方向に押圧挟持される構造となる。
【0014】
つまり、たとえ係合部14にふくれが生じても突条34によって係合部14と挿入部19との間隔が規定されるため、バネ片21の、係合部14との良好かつ安定した接触状態が常に得られるものとなる。
なお、突条34の形状はこの例に限らず、例えば図6に示したように断面T字状としてもよい。この場合はパネル17に設ける穴32は図6Aに示したように、スリット31に対してその幅方向両側に広がった形状とされる。
【0015】
図7はバネ片21に替えて、接触機構をパネル17に一体形成した片持ち梁状のアーム35によって構成するようにした例を示したものである。アーム35は挿入部19を打ち抜くことによって形成され、図8に拡大して示したように、その遊端から基端にかけて幅(断面積)が漸増する三角形状をなし、その遊端には接点部36が折り曲げ形成されたものとなっている。
【0016】
パネル17は鉄板等の板金加工によって一般に形成され、つまりアーム35はバネ材ではない材料によって構成されるが、上記のような形状とすることにより、曲げ応力が分散され、応力の均一化を図ることができるため、塑性変形に至ることなく、所要の弾接力を有する接触機構として機能する。
図7に示したパネル17においても、そのスリット31及び穴32に、フレーム23の突条34が挿入されて組み立てられることにより、各アーム35の接点部36は筐体12の係合部14に確実に接触するものとなる。
【0017】
なお、上述した各例では筐体12の開口部13の長辺部分において、それぞれその中央よりの4箇所を押圧挟持できる構造としているが、これに限らず筐体12の係合部14とパネル17の挿入部19とを押圧挟持する箇所及び数は必要に応じて適宜決定される。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば例えばバネ片などのEMC対策用の接触機構が設けられたパネル挿入部と、その接触機構が接触する筐体係合部とが互いに近接する方向に押圧されて、その間隔が規定されるため、接触機構の安定かつ確実な接触状態を得ることができ、つまり従来に比し、接触を強化することができる。
【0019】
また、筐体係合部がフレームに設けた突条により、曲げにより相対的に強度のあるパネル挿入部に押さえ込まれるため、そのふくれを防止することができ、よってこれらの点から、この発明による接地構造によれば優れたEMC性能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明におけるパネル(バネ片付)の構成例を示す図、Aは正面図、Bは左側面図、Cは右側面図、Dは平面図、Eは底面図。
【図2】この発明における筐体の構成を説明するための斜視図。
【図3】この発明におけるフレームの構成を説明するための斜視図。
【図4】図3の要部拡大図。
【図5】Aは図3のフレームが組み込まれる時の要部拡大斜視図、Bはその組み込まれた状態を示す断面図。
【図6】Aは突条が断面T字状とされたフレームが組み込まれる時の要部拡大斜視図、Bはその組み込まれた状態を示す断面図。
【図7】この発明におけるパネルの他の構成例を示す図、Aは正面図、Bは左側面図、Cは右側面図、Dは平面図、Eは底面図。
【図8】Aは図7の部分拡大図、Bはその断面図。
【図9】電子計測器の外観の一例を示す斜視図。
【図10】図9における筐体の概略構造を示す斜視図。
【図11】図9におけるパネル(バネ片付)の概略形状を示す斜視図。
【図12】バネ片の取り付け構造を説明するための図。
【図13】図9におけるフレームの概略形状及びその取り付けを示す斜視図。
【発明の属する技術分野】
この発明は例えば電子計測器等において、筐体と、その筐体に取り付けられるパネルとの間に対策されるEMC用の接地構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の接地構造の従来例を図面を参照して説明する。図9は電子計測器11の外観の一例を示したものであり、図10はその筐体12の概略構造を示したものである。板金製の筐体12はこの例ではその前面と背面が開放された箱状とされており、その前面側の開口部13は各辺に分離されてなる4つの係合部14によって構成され、同様に背面側の開口部15は4つの係合部16によって構成されている。
【0003】
図11は筐体12の前面側開口部13に取り付けられるパネル17の概略形状を示したものである。パネル17は板金製とされて、パネル部18と、そのパネル部18の周縁の各辺に折り曲げ形成された挿入部19とを有するものとされ、この挿入部19が筐体12の開口部13に挿入され、各係合部14の内面と対面されて取り付けられるものとなっている。なお、パネル部18の右半部に形成されている各種キー穴は、その図示を省略している。
【0004】
パネル17の挿入部19にはEMC対策用の接触機構としてバネ片21が所定のピッチで配列されて取り付けられている。バネ片21は例えば板バネよりなり、図12に示したようにく字状とされ、かつ両端部が折り返された形状とされて、その両端部が挿入部19に形成された取り付け穴22にはめ込まれて取り付けられるものとなっている。
【0005】
パネル17の筐体12の開口部13への取り付けにより、バネ片21は係合部14の内面と接触し、これにより筐体12とパネル17との所望の接触状態が得られる。なお、パネル17が取り付けられた後、筐体12の開口部13の外周面には図13に示したように樹脂製のフレーム23がはめ込まれて取り付けられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来のEMC対策用接地構造は筐体12とパネル17との所望の接触状態を得るべく、パネル17の挿入部19に接触機構として多数のバネ片21を取り付ける構造となっている。
しかるに、この構造では多数のバネ片21が取り付けられた挿入部19が筐体12の開口部13に押し込まれるため、バネ片21の押圧力によって係合部14に外側にふくれるようにたわみが生じやすく、この傾向はその長さの長い、つまりより多くのバネ片21と対接する開口部13の長辺に位置する係合部14においてより顕著に現われ、このふくれによって特に中央部に位置するバネ片21が係合部14と確実に接触しないという問題が発生していた。
【0007】
この発明の目的はこの問題に鑑み、ふくれによる接触不良を防止できるようにし、接触を強化できるようにしたEMC対策用接地構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば、パネル部と、そのパネル部の周縁に折り曲げ形成された挿入部とを有し、その挿入部が筐体の開口部に挿入されて取り付けられるパネルの上記挿入部に複数の接触機構が設けられ、それら接触機構が上記開口部の内面と接触する構造とされたEMC対策用の接地構造において、上記挿入部に、その挿入方向に伸長する複数のスリットが形成され、かつそれらスリットのパネル部側の端部にそれぞれ続いてパネル部の端縁にかかるスリットより幅広の穴が形成され、上記開口部に各スリットの位置に対応して切欠きが形成され、それら各切欠きの位置に対応して上記開口部の外周面にはめ込まれるフレームの内面に突条が形成され、それら突条はフレームの内面に対する直立部と、その直立部の先端に形成されたフレームの内面とほぼ平行な押圧部とよりなるものとされ、フレームをパネルが取り付けられた開口部の外周面にはめ込むことにより、上記突条の直立部が上記穴及びスリットと切欠きとに挿通され、上記押圧部とフレームの内面とによって上記開口部と挿入部とが互いに近接する方向に押圧挟持される構造とされる。
【0009】
請求項2の発明では請求項1の発明において、上記突条が断面L字状とされる。
請求項3の発明では請求項1の発明において、上記突条が断面T字状とされる。
請求項4の発明では請求項1乃至3のいずれかの発明において、上記接触機構が遊端に接点部を有するアームよりなり、そのアームはパネルの挿入部に一体形成されたものとされる。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図面を参照して実施例により説明する。なお、図10乃至13と対応する部分には同一符号を付してある。
まず、この発明におけるパネル、筐体及びフレームの各構成について説明する。
【0011】
パネル17には図1に示したようにスリット31及びそれに続く穴32が複数箇所に設けられる。この例ではこれらスリット31及び穴32はパネル部18の相対向する長辺のそれぞれ中央よりの部分に対応して設けられ、かつそれぞれ4箇所に設けられている。
スリット31は挿入部19に、その挿入方向に伸長して形成され、このスリット31のパネル部18側の端部に続いて穴32が形成されている。穴32は挿入部19からパネル部18の端縁にかかって形成されており、つまり折り曲げ部をまたいで形成されており、折り曲げ部を展開した状態では方形をなし、かつその一辺がスリット31の一方の側縁の延長上に位置されており、その幅はスリット31の幅より大とされている。
【0012】
筐体12の開口部13には図2に示したように切欠き33が形成される。切欠き33はパネル17の各スリット31の位置に対応して形成され、即ち開口部13の長辺に位置する係合部14にそれぞれ4つずつ形成される。切欠き33の幅はスリット31の幅とほぼ等しくされている。
一方、フレーム23の内面23aには図3に示したように突条34が一体成形されて形成される。突条34は筐体12の各切欠き33の位置に対応して形成されており、図4に拡大して示したようにフレーム23の内面23aに対する直立部34aと、その直立部34aの先端に形成されたフレーム23の内面23aとほぼ平行な押圧部34bとによって構成され、この例では断面L字状とされている。なお、直立部34a及び押圧部34bの幅はそれぞれパネル17に形成されたスリット31及び穴32の幅より小とされている。
【0013】
次に、これら筐体12、パネル17及びフレーム23の組み立てについて説明する。パネル17の挿入部19には従来と同様に接触機構としてバネ片21が所要数取り付けられており、筐体12の開口部13に押し込まれて取り付けられる。そして、フレーム23がその開口部13の外周面にはめ込まれる。
この際、各突条34の直立部34aは図5Aに示したように、互いに対向している筐体12の切欠き33とパネル17の穴32及びスリット31に挿通され、押圧部34bは穴32を通ってパネル17の挿入部19の内面側に位置される。突条34の直立部34aの高さはこの状態で押圧部34bが挿入部19に圧接するように選定されており、これにより押圧部34bとフレーム23の内面23aとによって図5Bに示したように筐体12の係合部14とパネル17の挿入部19とが互いに近接する方向に押圧挟持される構造となる。
【0014】
つまり、たとえ係合部14にふくれが生じても突条34によって係合部14と挿入部19との間隔が規定されるため、バネ片21の、係合部14との良好かつ安定した接触状態が常に得られるものとなる。
なお、突条34の形状はこの例に限らず、例えば図6に示したように断面T字状としてもよい。この場合はパネル17に設ける穴32は図6Aに示したように、スリット31に対してその幅方向両側に広がった形状とされる。
【0015】
図7はバネ片21に替えて、接触機構をパネル17に一体形成した片持ち梁状のアーム35によって構成するようにした例を示したものである。アーム35は挿入部19を打ち抜くことによって形成され、図8に拡大して示したように、その遊端から基端にかけて幅(断面積)が漸増する三角形状をなし、その遊端には接点部36が折り曲げ形成されたものとなっている。
【0016】
パネル17は鉄板等の板金加工によって一般に形成され、つまりアーム35はバネ材ではない材料によって構成されるが、上記のような形状とすることにより、曲げ応力が分散され、応力の均一化を図ることができるため、塑性変形に至ることなく、所要の弾接力を有する接触機構として機能する。
図7に示したパネル17においても、そのスリット31及び穴32に、フレーム23の突条34が挿入されて組み立てられることにより、各アーム35の接点部36は筐体12の係合部14に確実に接触するものとなる。
【0017】
なお、上述した各例では筐体12の開口部13の長辺部分において、それぞれその中央よりの4箇所を押圧挟持できる構造としているが、これに限らず筐体12の係合部14とパネル17の挿入部19とを押圧挟持する箇所及び数は必要に応じて適宜決定される。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば例えばバネ片などのEMC対策用の接触機構が設けられたパネル挿入部と、その接触機構が接触する筐体係合部とが互いに近接する方向に押圧されて、その間隔が規定されるため、接触機構の安定かつ確実な接触状態を得ることができ、つまり従来に比し、接触を強化することができる。
【0019】
また、筐体係合部がフレームに設けた突条により、曲げにより相対的に強度のあるパネル挿入部に押さえ込まれるため、そのふくれを防止することができ、よってこれらの点から、この発明による接地構造によれば優れたEMC性能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明におけるパネル(バネ片付)の構成例を示す図、Aは正面図、Bは左側面図、Cは右側面図、Dは平面図、Eは底面図。
【図2】この発明における筐体の構成を説明するための斜視図。
【図3】この発明におけるフレームの構成を説明するための斜視図。
【図4】図3の要部拡大図。
【図5】Aは図3のフレームが組み込まれる時の要部拡大斜視図、Bはその組み込まれた状態を示す断面図。
【図6】Aは突条が断面T字状とされたフレームが組み込まれる時の要部拡大斜視図、Bはその組み込まれた状態を示す断面図。
【図7】この発明におけるパネルの他の構成例を示す図、Aは正面図、Bは左側面図、Cは右側面図、Dは平面図、Eは底面図。
【図8】Aは図7の部分拡大図、Bはその断面図。
【図9】電子計測器の外観の一例を示す斜視図。
【図10】図9における筐体の概略構造を示す斜視図。
【図11】図9におけるパネル(バネ片付)の概略形状を示す斜視図。
【図12】バネ片の取り付け構造を説明するための図。
【図13】図9におけるフレームの概略形状及びその取り付けを示す斜視図。
Claims (4)
- パネル部と、そのパネル部の周縁に折り曲げ形成された挿入部とを有し、その挿入部が筐体の開口部に挿入されて取り付けられるパネルの上記挿入部に複数の接触機構が設けられ、それら接触機構が上記開口部の内面と接触する構造とされたEMC対策用の接地構造であって、
上記挿入部に、その挿入方向に伸長する複数のスリットが形成され、かつそれらスリットの上記パネル部側の端部にそれぞれ続いて上記パネル部の端縁にかかる上記スリットより幅広の穴が形成され、
上記開口部に上記各スリットの位置に対応して切欠きが形成され、
それら各切欠きの位置に対応して上記開口部の外周面にはめ込まれるフレームの内面に突条が形成され、それら突条は上記フレームの内面に対する直立部と、その直立部の先端に形成された上記フレームの内面とほぼ平行な押圧部とよりなるものとされ、
上記フレームを上記パネルが取り付けられた開口部の外周面にはめ込むことにより、上記突条の直立部が上記穴及びスリットと切欠きとに挿通され、上記押圧部と上記フレームの内面とによって上記開口部と挿入部とが互いに近接する方向に押圧挟持される構造とされていることを特徴とするEMC対策用接地構造。 - 請求項1記載のEMC対策用接地構造において、
上記突条は断面L字状とされていることを特徴とするEMC対策用接地構造。 - 請求項1記載のEMC対策用接地構造において、
上記突条は断面T字状とされていることを特徴とするEMC対策用接地構造。 - 請求項1乃至3記載のいずれかのEMC対策用接地構造において、
上記接触機構は遊端に接点部を有するアームよりなり、そのアームは上記パネルの挿入部に一体形成されていることを特徴とするEMC対策用接地構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP07379798A JP3809005B2 (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | Emc対策用接地構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP07379798A JP3809005B2 (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | Emc対策用接地構造 |
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JPH11274784A JPH11274784A (ja) | 1999-10-08 |
JP3809005B2 true JP3809005B2 (ja) | 2006-08-16 |
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ID=13528536
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JP07379798A Expired - Fee Related JP3809005B2 (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | Emc対策用接地構造 |
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CN108122697B (zh) * | 2016-11-28 | 2021-01-29 | 松下知识产权经营株式会社 | 配线器具用板件和配线器具组合体 |
CN107750089A (zh) * | 2017-12-08 | 2018-03-02 | 无锡隆盛科技股份有限公司 | 一种节气门电路板接地结构 |
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1998
- 1998-03-23 JP JP07379798A patent/JP3809005B2/ja not_active Expired - Fee Related
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