JPH0364436A - 高純度Ｎｉ材の製造方法

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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、高純度Ｎｉ材の鍛造方法に関するものである
。

従来の技術高速増殖炉のＣＰトラップやターゲット・メタル用とし
て高純度Ｎｉが要求されており、９９．９％の純度のＮ
ｉが市販されている。

高純度Ｎｉは高温において耐酸化性が劣ること、及び高
温での熱間加工は経済性に劣ること等の理由から、従来
、熱間加工を行う場合、通常１１００〜１１５０℃温度
が採用されている。

発明が解決しようとする課題ところで、上記のような要求を満たすための高純度Ｎｉ
は、その純度が高ければ高いほど望ましいが、一方、高
純度のＮｉは熱間加工性が悪いため、直径６０ｍｍ以下
の丸棒製品は粉末冶金法或いは小量インゴット等により
製造されており、高価でその製造寸法に制約がある。

本発明者は、先に、鍛造や圧延が可能な熱間加工性の改
善された高純度Ｎｉを開発したが（特開昭８３−７２８
４５号公報）、Ｎｉの純度が９９．９％以上になると、
１１００℃〜１１５０℃の温度で鍛造を行った場合、鍛
造品の表面に鍛造割れが生じ、それ以上鍛造ができなく
なるという問題があった。

本発明は、上記のような実状に鑑みてなされたものであ
る。したがって、本発明の目的は、高純度Ｎｉ材を１ト
ン以上のインゴットより鍛造割れを生じさせることなく
効率よく鍛造を行う方法を提供することにある。

課題を解決するための手段本発明者は、純度９９．９％以上の高純度Ｎ　ｉ　ｔｊ
４の熱間加工方法について検討を加えた結果、通常のＮ
ｉ材を鍛造する場合には採用していない高温の下で恒温
鍛造を行うと、上記の目的が達成されることを見出だし
、本発明を完成するに至った。

すなわち、本発明の鍛造方法は、重量％でＭｇ・０．０
０１０〜０．ＯｌおよびＢ　：　０．０００８〜０．０
０５０を含有する純度９９９％以上のＮ１よりなる被鍛
造祠を、１２００℃以上の温度で鍛造することを特徴と
する。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明において使用する高純度Ｎ　ｉ　４４は、純度９
９．９％以上のものであり、純度が高ければ高いほど好
ましい。したがって、不純物元素は合３１量で０．１％
以下のものが使用される。不純物元素としては、Ｔｉ、
ＡｌＸＺｒ、Ｆｅ、Ｃｏ、Ｃ，Ｓなどがあげられる。

本発明において、上記高純度Ｎ　ｉ　４４には、Ｍｇ。

ｏ、ｏｏｉｏ〜０．ＯｌおよびＢ　：　０．００８〜０
．００５０が配合される。

Ｂ及びＭｇは、粒界の清浄作用を示し、熱間加工性を改
善する作用を示すが、上記の範囲の下限を外れると、熱
間加工性の改善効果がなく、上限は、高純度のＮｉを得
るために適量とした。

本発明の方法によって鍛造を施すには、従来Ｎ　ｉ　４
４の熱間加工には使用していなかった１２００°Ｃ以上
の高温、好ましくは１２００〜１２５０℃の温度範囲が
採用される。そのためには、高速４而鍛造機を用いて恒
温鍛造するのが好ましい。

実施例以下、本発明の詳細な説明する。

Ｃ：　０．００１％、Ｓ　：　０．００１　、Ｆ　ｅ　
：　０．０５％、Ｃｏ　：　０．００Ｌ％、Ｔｉ：０．
０２％以下、Ａ　］　：００．００５％を含有する高純
度Ｎｉ材に、Ｍｇ　：　０．００６％及びＢ　０．００
２％を含有させた原材料を溶解し、インゴットに造塊し
た。

被鍛造利として、４００　ｍｍφＸ１４００ｍｍのサイ
ズを有する丸棒状インゴットを供試料とした。この供試
材を加熱炉において（２５０℃に加熱し、高速４面鍛造
機を用いて恒温鍛造を行い、直径１６０　ｍｍの鍛造品
を得た。得られた鍛造品の表面には鍛造割れの発生は認
められなかった。

比較のために、上記供試料を通常の鍛造条件であるｌｌ
５０℃に加熱した以外は、上記実施例と同様にして恒温
鍛造を行った。その結果、得られた鍛造品の表面には、
長さ１００ｃｍ以上、深さ３０ｍｍに達する鍛造割れが
生じた。

発明の効果本発明は、上記のように従来採用されていなかった高温
の下で高温・恒温鍛造を行うことにより、鍛造割れの発
生が回避され、純度９９．９％以上のＮ１鍛造品を得る
ことが可能になる。

【特許請求の範囲】

（１）重量％でＭｇ：０．００３〜０．０１及びＢ：０
．０００８〜０．００２５を含有する純度９９．９％以
上のＮｉよりなる被鍛造材を、１２００℃以上の温度で
鍛造することを特徴とする高純度Ｎｉ材の製造方法。