JPH0363326B2 - - Google Patents

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JPH0363326B2
JPH0363326B2 JP60089683A JP8968385A JPH0363326B2 JP H0363326 B2 JPH0363326 B2 JP H0363326B2 JP 60089683 A JP60089683 A JP 60089683A JP 8968385 A JP8968385 A JP 8968385A JP H0363326 B2 JPH0363326 B2 JP H0363326B2
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JP
Japan
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control valve
oil
spool
paddy field
underlap
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JP60089683A
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Inventor
Yasunari Nakao
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、スプール式の3位置切換制御弁に
よつて制御される単動型油圧シリンダへの圧油供
給、排油、並びに給排油遮断によつて苗植付装置
等の水田作業装置を昇降作動並びに固定させると
ともに、この制御弁のスプールを水田作業装置に
設けた接地センサーの上下動検出に基づいて切換
え作動させ、水田作業装置の対地レベルを安定維
持させるように構成した水田作業機の油圧昇降装
置に関する。
〔従来の技術〕
前記制御弁のスプールに、中立位置と作業装置
上昇位置との中間位置の一定小範囲において作用
する平行段部状のアンダーラツプ部を形成し、こ
のアンダーラツプ部の作用範囲ではポンプポート
油室とシリンダポート油室とがアンダーラツプ部
外周の微少間隙を介して連通されるとともに、ポ
ンプポート油室がドレン油室とも少間隙を介して
連通されるようにし、もつて給排油の圧力平衡に
よる中立安定状態がもたらされるように構成した
ものがある(例えば、特開昭56−148207号公報)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来手段は、油圧平衡による中立安定状態
からの僅かのスプール変位によつて作業装置の昇
降作動がもたらされるために、一般の3位置切換
え制御弁に比較して応答が迅速かつ円滑であり、
オーバーシユートの少ない安定した昇降制御を行
うことができ、かつ、畦際での機体方向転換時等
において人為的にスプールを大きく上昇側に操作
すると、アンダーラツプ部を介さない全量供給に
よる急速上昇を行うことができる特徴を有してい
るのであるが、前記アンダーラツプ部を介した下
降作動速度が作動油の温度変化に伴う粘度変化に
よつて大きく変動するものであつた。又、この下
降速度は作業装置の重量によつても変動するもの
であつた。
そこで、従来の制御弁においては、油圧シリン
ダからの下降用排油路中に可変絞り弁を装備し
て、その絞り調節によつて所望の下降作動速度を
得られるようには構成してあつたが、油温や作業
装置重量等の使用条件に応じた微妙な絞り調整操
作は煩雑でむづかしいものであつた。
本発明は、従来のかかる不具合を解消すること
を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明においては、
前記単動型油圧シリンダと切換制御弁とを接続す
る給排油路中に、油圧シリンダからの排油時にの
み作用するオリフイスを備えた一方向制御弁を設
けた構造とした。
〔作用〕
上記構成によると、油圧シリンダからの単位時
間当りの排油量は一方向制御弁のオリフイスの径
のみによつて、ほぼ一定に決定されることにな
り、油温変化、及び作業装置重量の影響をほとん
ど受けることがない。又、アンダーラツプ部を介
して不降時の速度と、スプールが正規の下降位置
に切換わつたときの下降速度とが略同一となる。
〔発明の効果〕
従つて、一方向制御弁のオリフイスを予め設定
しておくだけで作業装置の下降作動速度が安定
し、使用条件によつて昇降制御の応答性が変動す
るといつた不具合がなくなつた。
〔実施例〕
第5図は本発明に係る油圧昇降装置を備えた水
田作業機の一例である乗用型田植機を示し、走行
車体1の後部に平行四連リンク機構2を介して水
田作業装置としての施肥装置付き苗植付装置3が
昇降自在に連結されるとともに、このリンク機構
2を圧油供給によつて伸長作動し、排油によつて
短縮作動する単動型油圧シリンダ4によつて上昇
下降揺動させるよう構成されている。
そして、前記油圧シリンダ4の作動を司るスプ
ール式の3位置切換え制御弁5が苗植付装置3に
装備されたセンサフロート(接地センサ)6に連
係され、このセンサフロート6の接地圧変動に伴
う上下変位に基づいて制御弁5を切換えて苗植付
装置3を昇降させ、もつてセンサフロート6の接
地圧を一定に維持して苗植付装置3の対地レベル
を安定させる制御を行うよう構成されている。
第6図は上記制御機構の具体構造を示すもので
あつて、後部支点Xを中心に上下揺動自在なセン
サフロート6の前部と苗植付装置3の固定部材7
とを屈折リンク8,8で連結し、この屈折リンク
8,8の屈伸に応じてレリーズワイヤ9を操作
し、そのインナーワイヤ9aで制御弁5を切換え
操作するよう構成されている。つまり、センサフ
ロート6の接地圧と屈折リンク8,8を伸展付勢
するスプリング10による弾圧力とがバランスし
ていると制御弁5が中立状態にあり油圧シリンダ
4が停止されて苗植付装置3の対地レベルが一定
に維持され、又、車体1が耕盤の深い箇所に入つ
て苗植付装置3の対地レベルが下がると、センサ
フロート6の接地圧が高くなつて屈折リンク8,
8がスプリング10に抗して埋折され、インナー
ワイヤ9aが弛められることによつて制御弁5が
スプリング11によつて圧油供給状態に切換えら
れて苗植付装置3が油圧シリンダ4で上昇され、
センサフロート接地圧が設定値まで低下すると前
記中立状態に復元する。又、耕盤が浅くなつて車
体1の沈下が少なくなり苗植付装置3の対地レベ
ルが高くなると、センサフロート6の接地圧が低
くなつて屈折リンク8,8がスプリング10の弾
圧力及びフロート重量によつて伸展し、インナー
ワイヤ9aが引張されることによつて制御弁5が
シリンダ排油状態に切換えられ、苗植付装置3は
センサフロート接地圧が設定値に増大するまで自
重で下降して中立状態で安定する。以上の制御を
連続的に行うことによつて車体1の沈下量に関係
なく苗植付装置3の対地レベルを略一定に維持す
るものである。
第1図乃至第4図は前記制御弁5の詳細な構造
を示すものであり、バルブケーシング5aに挿入
したスプール12の先端が操作ケーシング5b内
に突入され、このスプール12の突出端に取付け
たピン13が操作ケーシング5bに枢支された操
作フオーク14で係止され、前記レリーズワイヤ
9に連係したフオーク軸15を正逆に回動させる
ことによつて、スプール12を中立位置N、圧油
供給位置(強制上昇位置)U及び排油位置(自重
下降位置)Dに切換えるよう構成されている。
次に制御弁5自体の機能を詳細に説明する。ス
プール12が第1図に示すように中立位置Nにあ
るときは、ポンプヒートPに連通する油室aとド
レンポートTに連通する第1の油室bがスプール
12の小径部12aを介して連通されて圧油が直
接流出されるとともに、シリンダポートCに連通
した油室cが大径部12bで閉塞されて油圧シリ
ンダ4がロツクされている。スプール12が押込
まれて圧油供給位置Uに切換えられると第1ドレ
ン油室bが大径部12cで閉塞されるとともに、
ポンプポート油室aとシリンダポート油室cが小
径部12aを介して連通され、シリンダポートc
へ圧油が送られる。又、スプール12が引出され
て排油位置Dに切換えられると、シリンダ油室c
と第2ドレン油室dとが第2の小径部12dを介
して連通され、油圧シリンダ4からの排油が可能
となるとともに、ポンプポート油室aと第1のド
レン油室bとは連通状態に維持されて短絡排油さ
れる。尚、図中の16はポンプポートPに連通の
メインリリーフ弁、17はシリンダ4からの排油
を阻止して油リークによる苗植付装置3の不測な
下降を防止する下降ロツク用弁であり、通常は開
き、路上走行時等に遮断する。又、18はシリン
ダ排油路中に設けた絞り弁で、苗植付装置3の自
重下降速度の調整に用いる。
又、前記スプール12の大径部12bのポンプ
ポート油室a側の部部にはアンダーラツプ部Aが
形成されている。このアンダーラツプ部Aはスプ
ール軸心方向に中立から上昇操作側へのストロー
クL(約7mm)よりやや少ない一定範囲l(約5
mm)に亘つて、前記大径部12bの外径より僅か
に小径(半径差で約0.1mm)となるように平行段
部として構成されている。
上記構成によると、アンダーラツプ部Aが第4
図イに示すようにシリンダポート油室c端部にか
かつたとき、この油室cがアンダーラツプ部Aの
微小間隙(約0.1mmの間隙)eを介してポンプポ
ート油室aに連通されるとともに、ポンプポート
油室a自体が第1のドレンポート油室bに小間隙
fをもつて連通されることになり、アンダーラツ
プ部Aと油室cとの重複量が少ないときには前記
小間隙fが比較的大きくなつてドレン抵抗が小さ
くなり、油圧シリンダ4からの排油が可能となつ
て苗植付装置3の下降状態がもたらされる。又、
アンダーラツプ部Aと油室cとの重複量が多くな
ると、前記小間隙fが小なくなつてドレン抵抗が
大きくなり、このドレン抵抗による背圧が油圧シ
リンダ内圧とが平衡状態になつて実質的に油圧シ
リンダ4が停止する安定状態がもたらされる。従
つてスプール12の本来の中立位置Nと圧油供給
位置Uとの間にはアンダーラツプ部Aを介した排
油による下降位置D′が形成され、更に、この下
降位置D′と本来の圧油供給位置Uとの間には給
排油平衡による中立安定位置N′が形成されるこ
とになる。
又、スプール12がこの中立安定位置N′から
もう少し上昇側に変位されると、第4図ロに示す
ように、第1ドレン油室bが大径部12cで閉塞
された状態で、ポンプポート油室aとシリンダポ
ート油室cがアンダーラツプ部Aの外周小間隙e
を介して連通され、少量づつ圧油がシリンダポー
トCに送り出され、緩速上昇作動が行われる。
そして、更にスプール12が上昇側に変位され
ると、第4図ハに示すように、アンダーラツプ部
Aの端部がシリンダポート油室cに入り込み、ポ
ンプポート油室aとシリンダポート油室cが大き
い流路で短絡されて、急速上昇作動がもたらされ
る。
上記構成の制御弁5は手動によつても切換え可
能であり以下にその構造について説明する。
前記フオーク軸15には筒軸19が外嵌され、
そのケース内端に固設した接当アーム20が前記
ピン13に片側からのみ接当可能に構成されると
ともに、筒軸19の外端には手動操作レバー21
が取付けられている。そして、このレバー21を
第6図に示すように前方限界位置イに切換えてお
くと、接当アーム20が第2図中に示すようにピ
ン13から大きく逃げた位置となり、フオーク1
4によるスプール正逆操作、つまり、自動昇降制
御が許される。
又、レバー21を第6図中の後方限界位置ハま
で操作すると、接当アーム20でスプール12を
圧油供給位置Uに強制シフトすることになり、こ
れによつて苗植付装置3を任意の高さまで強制上
昇させることができる。
そして、所望の位置まで上昇させたのちレバー
21を第6図中示すロ位置に戻すと、接当アーム
20がピン13を介してスプール12を中立位置
Nに保持することになり、かつ、ロ位置において
は接当アーム20がスプリングボール22によつ
て位置保持され、苗植付装置3が所定上昇位置で
固定される。又、前記筒軸19は苗植付装置3へ
の動力断続を行う植付クラツチ23の操作レバー
24にリンク25を介して連係されており、手動
操作レバー21がイ位置にあるときにのみ植付ク
ラツチ23が入れられるようになつている。
以上の構成において、本発明では更に次のよう
な構成を付加している。
つまり、第1図中に示すように、前記制御弁5
のシリンダポートCと油圧シリンダ4とをつなぐ
配管油路中に、油圧シリンダ4への圧油供給時に
は流路を開き、油圧シリンダ4からの排油時に流
路を閉じる逆止弁26と、油圧シリンダ4からの
排油に抵抗を与えるオリフイス27とを備えた一
方向制御弁28が装備されている。
前記一方向制御弁28の具体構造は第5図に示
されており、実際には逆止弁26自体にオリフイ
ス27が形成されている。
上記一方向制御弁28の導入によつて、油圧シ
リンダ4に作用する排油圧の大小、及び作動油の
粘度変化に拘わらず、オリフイス前後の圧力差が
一定となつてオリフイス27を通過する単位時間
当りの流路が安定し、施肥装置29を取付けた機
種も取付けてない機種も苗植付装置3の下降速度
は常に略一定となる。
〔別実施例〕 第8図に示すように、前記一方向制御弁28を
制御弁5の出力部に組込むこともに、前記オリフ
イス27を下降ロツク用弁17で閉塞する構造に
して実施することもできる。
〔応用例〕
水田作業装置としては苗植付装置、施肥装置付
き苗植付装置の他に、水田直播装置などが考えら
れる。
又、本発明は耕盤に接地する推進車輪を昇降制
御して機体の直結した苗植付装置や直播装置のレ
ベルを安定維持する歩行型水田作業機に適用する
こともできる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る水田作業機の油圧昇降装置
の実施例を示し、第1図は切換制御弁の横断平面
図、第2図は切換制御弁の一部切欠き側面図、第
3図は切換制御弁の縦断正面図、第4図イ〜ハは
各種スプール変位状態を示す要部拡大図、第5図
は一方向制御弁の断面図、第6図は田植機の全体
側面図、第7図は自動制御機構の斜視図、第8図
は別実施例の切換制御弁及び一方向制御弁を示す
断面図である。 3……水田作業装置、4……油圧シリンダ、5
……切換制御弁、6……接地センサ、12……ス
プール、27……オリフイス、28……一方向制
御弁、A……アンダーラツプ部、N……中立位
置、U……作業装置上昇位置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 スプール式の3位置切換制御弁5によつて制
    御される単動型油圧シリンダ4によつて水田作業
    装置3を駆動昇降するとともに、前記制御弁5の
    スプール12を水田作業装置3に設けた接地セン
    サー6の上下動検出に基づいて切換え作動させ、
    水田作業装置3の対地レベルを安定維持させるよ
    うに構成し、かつ、前記制御弁5のスプール12
    に、中立位置Nと作業装置上昇位置Uとの中間に
    おいて作用する平行段部状のアンダーラツプAを
    形成し、このアンダーラツプ部Aの作用範囲で
    は、アンダーラツプ部周囲の微少間隙を介しての
    シリンダ排油による作業装置下降状態と給排油圧
    の平衡による中立安定状態が現出されるよう構成
    してある水田作業機の油圧昇降装置であつて、前
    記単動型油圧シリンダ4と切換制御弁5とを接続
    する給排油路中に、油圧シリンダ4からの排油時
    にのみ作用するオリフイス27を備えた一方向制
    御弁28を設けてある水田作業機の油圧昇降装
    置。
JP60089683A 1985-04-25 1985-04-25 水田作業機の油圧昇降装置 Granted JPS61247309A (ja)

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JPS61247309A JPS61247309A (ja) 1986-11-04
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JPS61247309A (ja) 1986-11-04

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