JPH0363199A - 液圧転写方法と版の決定方法 - Google Patents

液圧転写方法と版の決定方法

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JPH0363199A
JPH0363199A JP19980189A JP19980189A JPH0363199A JP H0363199 A JPH0363199 A JP H0363199A JP 19980189 A JP19980189 A JP 19980189A JP 19980189 A JP19980189 A JP 19980189A JP H0363199 A JPH0363199 A JP H0363199A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、曲面、不規則形状面等のいわゆる凹凸面を有
する物体に任意所望の模様を印刷する方法に間するもの
である。
従来の技術 従来、曲面、不規則形状面等のいわゆる凹凸面を有する
物体に模様を印刷する方法として、薄膜フィルムの一方
の面に常法の印刷をして、該フィルムを印刷面を上にし
て液面に浮かべ、上方から印刷面に向かって被転写体を
下降させて、液圧によりパターンを被転写体に転写する
いわゆる液圧転写法が広く知られている。また、前もっ
て常法により多色印刷し、−旦乾燥しである薄膜フィル
ムに、印刷インクを膨潤させ得る溶剤を含む液や接着剤
等の液剤を浮かべる前に直接ロールコートしたり、液面
上にてスプレーコートしたりして、該インクにタック性
を再び帯びさせて行う方法が特開昭54−33115号
公報や特開昭55−148190号公報に開示されてお
り、現在、これらの方法により実施されている。
発明が解決しようとする問題点 しかし、前者の方法であると多色刷りに問題があり、ま
た、後者の方法であると各色毎にインクの乾燥の工程が
余分に必要となってしまう。
そして、前者、後者、何れにせよ、薄膜フィルムへのパ
ターン印刷にはいわゆる印刷版を用いてこれを行ってい
るので、この製版穴がコストに大きく響き、まk、パタ
ーンは物体には三次元的に施されることとなるが、その
基の印刷版は経験的、試行錯誤的に平面的に作られる、
言わば一発勝負的なパターンであるため、例えば、木目
にしても、物体の凹凸に合わせて変化が付けられること
など到底できる技ではなく、少なくともそれらしく一様
に木目が施されていれば良いとする程度のものか、物体
の凹凸に関係ない模様、例えば迷彩色調か水玉調のもの
が好んで用いられていた。
この結果、少量多品種処理や複雑な凹凸の物体には不向
きなものとされ、これがいわゆる液圧転写法の今−層の
普及の妨げとなっていた。
現代は、遊び心、感覚の時代でもあるから、単純なパタ
ーンに限らず、例えば、絵画調といっな高意匠のパター
ンであっても、物体のそれぞれの凹凸に合わせて、個別
に、しかも即座に対応できる必要がある。
さらに、従来の方法は、グラビア印刷によりパターンを
得ていたため、仕上がりにおいて、このグラビア目が目
立つことがあった。
そこで、このような現状に鐵み、本出願人は、いわゆる
パソコンにつながれたインクジェットプリンターを利用
した新規な液圧転写方法と版の決定方法を発明し、特願
昭63−33240号として出願にも及んでいるが、イ
ンクジェットプリンターによるときは、パターンが描か
れるまでに相当の時間を要し人間の思考速度と合わない
、また、これら方法は、その速度的な問題を除けば、近
未来的デザイン手法として是認できるものの、意匠デザ
インは手芸術的でありたいと云うデザイナ−魂に受は入
れられ難たいと云う精神論的な問題点も内在していた。
このような折り、たまたま、机上の、会議用資料として
用意してあったいわゆるオーバーヘッドプロジェクタ−
用フィルムに、液圧転写法での使い残しの活性剤入り瓶
が倒れ掛かり、一部飛び散った活性剤がフィルム上のト
ナーの定着部分にもかかり、これを拭こうとハンカチを
重ねた際、ハンカチにフィルムかくついてくるようにな
り、ハンカチになんとなく文字として判読できるような
汚れが着いたのを経験して、本発明をするに至った。
問題点を解決するための手段 すなわち、本発明液圧転写方法は、上記の問題点を解決
するために、いわゆる電子写真法により、薄膜フィルム
上にトナーが融着してなる所望のパターンを定着し、続
いてこの薄膜フィルムを液体上に該パターンを上にして
浮かべ、その際、着液前または着液後に前記融着したト
ナーにタック性を帯びさせるような活性剤類を塗布し、
該パターンを構成しているトナー部分がタック性を有し
ている内に、液体上の薄膜フィルムに被転写体を当接せ
しめつつ該被転写体の一部または全部を液中に没入させ
、薄膜フィルムを液圧によって該被転写体に密着せしめ
て前記所望のパターンを被転写体に転写するようにし、
その後、必要に応じ、被転写体表面に残留する薄膜フィ
ルムを除去するようにしたことを特徴とし、また、さら
に、その結果該パターンと該被転写体の凹凸とがマツチ
しなければ、原画を描き直して、または、マイクロコン
ピュータへの演算処理に修正を加えて、得られるパター
ンを変形させて、マツチするまで上記各工程を繰り返す
ようにしたことを特徴とする。
また、本発明版の決定方法は、このようにして最終的に
最良のパターンが得られたなら、そのときの原画に基づ
いて、または、そのときの演算処理を再び実行させて得
られた最終パターンを液体上に浮かべることなく取り出
して、この最終パターンに基づいて印刷版を起こすよう
にすることを特徴とする。
作用 上記方法において、いわゆる電子写真法により薄膜フィ
ルム上に得られにパターンはトナーが融着してなるもの
であり、一般にトナーとは着色樹脂粉束であり、熱可塑
性樹脂をバインダー成分として有しているため、そして
、活性剤類には溶剤成分が含まれているため、−旦定着
固化したトナーであっても、その樹脂成分が活性剤類に
より膨潤ないし溶解し、薄膜フィルム上のパターンはタ
ック性を帯びるようになる。これが、液体上に浮かんで
いる状態において、被転写体を当接せしめつつ該被転写
体の一部または全部を液中に没入させれば、タック性を
帯びているトナーパターンは該被転写体へと転写される
こととなる。
また、各色トナーはほぼ瞬時に冷却固化するので、異な
る色のトナーを用いても支障なく多色刷りのパターンを
薄膜フィルム上に定着させることができる。
そして、いわゆる電子写真法を利用するものの内でも、
電子複写機を用いる場合には原画に基づき、レーザープ
リンターとマイクロプロセッサを中核とするいわゆるマ
イクロコンピュータを用いる場合には、符号化されに情
報を演算処理しつつその処理結果に基づいて、パターン
が得られるから、−旦水圧転写後の物体に施しての状態
を目視確認して、これがマツチしなければ、原画を手で
修正して、または、マイクロコンピュータへ演算処理に
修正を加えて、再度水圧転写を試みることで、製品仕上
がりが調整される。
そして、最終的にマツチしたなら、そのときの原画か、
演算処理を再び実行させて得たパターンに基づいて印刷
版を起こすようにすればよい。
特に、原画に基づくときは、その修正と言っても、コン
テ、鉛筆、絵の具、墨、パステル等を用いての手による
作業であるので、普通の作画と全く同じである。一方、
レーザープリンターといわゆるマイクロコンピュータを
用いて描き出させるパターンであれば、例えば、拡大、
一部拡大、−部縮小、反復、反転等の各種の変形が容易
かつ即座に行える。
さらに、パターンが、着色粉が振りかけられた後、これ
が固められたようになっているので、グラビア園やトッ
ド状に表れることなく、言わば、水墨画調のぼかしのよ
うな表現さえできる。
実施例 次ぎに、具体的に図示実施例を詳述しながら、本各発明
方法についての説明をする。
本実施例で利用する薄膜フィルムは、水面に浮かべるこ
とにより吸水して膨潤する性質を有するとともに水面上
より物体を押し入れることにより容易に延展して物体の
形状に沿って変形し、なおかつ、いわゆる電子写真法に
よりトナーを融着し得て、その表面に所望のパターンを
定着できるものが利用される。水溶性もしくは水膨潤性
フィルムとして具体的には、澱粉系フィルム、ポリビニ
ールアルコール樹脂フィルムないしポリビニールアルコ
ール樹脂を主体とする混合樹脂フィルム、例えば、ポリ
ビニールアルコールと澱粉等との混合系、あるいはこれ
らフィルム原料を、紙、不織布、布、各種多孔質フィル
ム等、液体、特に水を浸透する性質を有する基体シート
にコーティングしたり、ラミネートしたシート、さらに
は各種剥離層を設けて後に剥離層から剥して用いるシー
ト等であって、トナーを定着する際にカールしないもの
がよい、このためには、例えば、薄膜フィルムをベース
紙等に張る等してから用いても良い。
また、トナーは、電子写真法におけるいわゆる現像剤で
あり、通常熱可塑性樹脂と顔料等着色剤、荷電制御剤を
混合、混練、冷却、粗粉砕、微粉砕し、5〜20μmの
着色微粉末としたものに、その他添加剤を外添し、さら
にキャリヤーを混合してなるのが普通であり、光導電現
象、静電現象を始めとする、光、熱、放射線、静電気、
磁ス、電気化学等の物理的、化学的現象を応用して、得
られた潜像を現像し、加熱されることで、その樹脂成分
が溶融し、冷却固化して、定着されるものである。そし
て、市販されているものの殆どは、オーバーヘッドプロ
ジェクタ−用フィルムにも定着できるものとなっている
ため、上記水溶性もしくは水膨潤性フィルムに対しても
、はぼそのまま用いることができる。そして、活性剤類
には、トナーに含まれる樹脂成分をi1潤させうる溶剤
を含み、被転写体表面を侵食したり、それが塗料により
アンダーコートされている時には、転写時にこの塗料を
急激に溶解させないものであることが望ましく、さらに
、この溶剤に親和性のある樹脂が添加′されているのが
望まれる。なお、市販通常の電子複写機やレーザープリ
ンターを用いての電子写真法によるときは、従来用いら
れていた活性剤をそのまま流用してタック性を帯びさせ
ることが可能である。
第1図から第4図に示す実施例では、第1図において、
電子複写IIIにかけて、デザイナ−が手書き等した原
画2を水溶性もしくは水11W性フィルムへとコピーし
、これによって所望のパターン、ここでは原画を1:l
に複写してなるフィルム3を得るようにしている。そし
て、このようなフィルム3が得られたら、第21!!I
のごとく、このパターンが上となるよう、水槽4の水面
41上に浮かべ、着水後かつ転写前であって、フィルム
が水を吸収して11澗するのを待って霧吹き50から活
性剤類5をスプレーコートする。すると、電子複写機内
で定着され固化したトナーが、活性剤類中の溶剤成分に
膨潤ないし溶解し、パターン全体がタック性を帯びてく
る。これとともにフィルム3全体の延展性がさらに富む
ようになるので、第3図のごとく、このパターンがタッ
ク性を帯びている間であって延展性を有しているうちに
、水面41上から該フィルム3ごと被転写体6を下降さ
せて、その−部または全部を水中に押し入れる。すると
、該フィルム3は被転写体6に水圧によりまとねり付く
ように張り付くこととなる。後述の他の実施例の説明中
にもでてくるので、図示を略すが、その後、残留するフ
ィルム成分を洗い流し、水分や溶剤成分を揮発させ、必
要に応じトップコートをして完成品とする。
ここで、被転写体6を下降させるにあたっては、上記実
施例では、人間が被転写体6の上部を持ってこれを押し
入れるようにしたが、水溶性もしくは水膨潤性フィルム
が連続的に繰り出され、かつ、パターンも連続的に施さ
れるようであれば、特開昭58−31754号公報に示
される三角状に移行させることのできるコンベヤにより
適度な入射角を付けつつこれを自動的に行わせたり、特
開昭155−19541号公報や特開昭57−3996
4号公報に図示された方法で相判的かつ回分的に水中に
押し入れるようしても良い。
また、水槽4内の水は該水溶性もしくは水li1潤性フ
ィルムの性質により適当な温度に調整される。
例えば、水溶性もしくは水膨潤性フィルムとして澱粉系
フィルムを用いた場合は、水温40〜50℃程度である
ことが望ましく、また、該薄膜フィルムの除去の際の溶
解を促進させるためにアミラーゼ等を2〜4%程度添加
しておいても良い、まk、水面41上に浮かべられた水
溶性もしくは水膨潤性フィルムは、水を吸収して膨潤す
るとともに一部溶解してゆくため、極薄のものにあって
は被転写体を水中から引き上げるまでに溶解完了してし
まうこともあり得るが、通常の場合は残留フィルム成分
除去のために洗浄を必要とし、このときの、水温は一般
には15〜60℃が適当であり、洗浄時間は1〜10分
程度で十分である。
したがって、残留フィルム成分を洗い流して乾燥し、さ
らに必要に応じトップコートを施せばそのまま完成品と
することもできるが、ここで、上記のように元の原画2
を複写したままのパターンを用いて転写したのでは、被
転写体の実際の凹凸とパターンがマツチしない場合があ
る。
このような場合には、第41!Iのごとく、少なくとも
転写が行われ、あるいは残留フィルム成分が除去された
段階で、直ぐにその仕上がり具合いを検討して、元の原
画2に手を加え修正する。この修正は、正にデザイナ−
の美的感覚による手作業である。
そして、今度はこの修正された原画2′を第1図におけ
る原画として上記水圧転写とその評価を繰り返せば、こ
の部分において試行錯誤的ではあるが、いわゆるPLA
NSDo、SEEを極近接した時間内において、しかも
人の美的感覚に沿って繰り返すことができる。
このため、被転写体の凹凸が複雑で、この凹凸に模様を
合わせるのがむずかしい場合にも、比較的早くそのため
のパターンを決定でき、しかも、実際の転写も同時に行
えるものとなる。
以上は、電子写真法の内でも、電子複写機を用い、一般
的に原画に光りを当て、光導電現象と静電現象とを利用
して、ドラム上に一旦潜像を得た後、この潜像をトナー
で現像し、これをさらに転写、加熱して定着されたパタ
ーンを得ているが、電子写真法でもレーザープリンター
による場合には、実際にデザイナ−が手で描いた原画ば
かりか、数値データから演算処理により、パターンが得
られ、以降の工程は前述の実施例とほぼ同様に扱うこと
ができるので、次にこの例について説明する。
この場合には、直接手の動きから描き出されるものでは
ないが、拡大、縮小等の変形が同一命令で画一的に処理
でき、近未来的デザイン手法として優れる。
この場合、電子写真法を利用するレーザープリンターは
、マイクロプロセッサを中核とするいわゆるマイクロコ
ンピュータにつながれて制御されるが、マイクロコンピ
ュータには、その他の周辺機器として、パターンを磁気
、光等に置き替えてカード、テープ、ディスク等に読み
書きする外部記憶装置、パターンを光学的に直接取り込
むカメラ、スキャナー等の画像入力装置、処理手順を入
力したりポイント指定したりするキーボードやマウス等
の入力装置、及びCRT等が必要により各インターフェ
ースを介してつながれている。
これらは今やCG、CADのシステム装置として広く使
われるようになってきており、記憶媒体に符号化されて
記憶されている情報群の中から1つのパターン情報を読
み出し、あるいは、カメラ、スキャナー等の画像入力装
置で写真等から直接画像情報を取り込んで、その情報の
まま、あるいは、例えば、キーボード等から、拡大、一
部拡大、−部縮小、反復、反転等の命令を入力され、マ
イクロプロセッサの統括制御の基にそれら演算処理をし
つつ、その処理結果に応じた任意所望のパターンを描き
出せるようになっており、本方法を実施する上での一手
段として、そのハード、ソフトのかなりの部分を利用で
きる。
すなわち、第5図において、ロール状に巻き付けられた
水溶性もしくは水r#jll性フィルム30が順次引き
出されて、市販一般のレーザープリンター7に導入され
、ここで、トナーによる任意所望のパターンが描き出さ
れるようにしである。
つまり、コンピュータ9の統括制御に基づき、例えば、
写真等から画像入力装置で読み込み、あるいはフロッピ
ディスク等に記憶しであるパターン情報群の中からその
1つを読み出し、その情報に基づいてトナーがパターン
として定着してくる。
なお、レーザープリンターによるときも、ドラム上に一
旦潜像を得た後、この潜像をトナーで現像し、これをさ
らに転写、加熱して定着されたパターンを得るのが普通
である。
そして、トナーが定着された該フィルム31は従来公知
の活性剤類塗布装置51を通過して、ここで活性剤類5
を塗布された上で、傾斜コンベヤ8により水槽40の水
面41上に導入され、該フィルム31におけるパターン
が上面となって水面41上に浮かべられる。なお、活性
剤類を塗布するには、水面上に着くまでにこれを行うの
であれば、グラビアコート、ロールコート、バーコード
等の手段が採れ、また、水面に浮かべた後にこれを行う
ようであれば、スプレーコート、超音波コート等の手段
を用いて行うことができる。
以降の工程は、前記実施例のそれと同様であるが、ここ
では、水槽40内の水は、他方をオーバーフロー42さ
せて一方から他方へと流れ出すようにしたが、水槽の水
をポンプ等で強制的に循環させて行うこともでき、勿論
、枚葉状のフィルムを一枚づつ浮かべるときには静水で
あっても良い。
なお、被転写体6を水中より引き上げ、別途ブースAに
て湯水等をシャワーして残留するフィルム成分を洗い流
し、熱気に晒したり、熱風を吹き付けたりして洗浄水分
等を揮発させ、必要に応じトップコートをして完成品と
する。
ここで、前述の実施例と同様に、仕上がりにおいて、被
転写体の凹凸とパターンがマツチしない、つまり、画像
入力装置で読み込んだまま、あるいはフロッピーディス
ク等から読み出したままに得られたパターンを転写した
のでは、不満足な場合がある。
このような場合には、今度は、パターン中の引き延ばし
、拡大しに方が良い箇所、縮じめた方が良い箇所、強調
したい箇所等を直接目視判断して、そのために必要な演
算処理の命令をコンピュータ9のキーボード91から入
力すればよい。
この際、どういう命令を与えたらどの様なパターン変更
ができ、どの様なパターンが描き出されるかは、システ
ムとしてのソフト次第であり、−方、入力したパターン
変形のための命令と実際に被転写体に施された際の関係
が前もって全く把握できない場合もあるが、順次パター
ン変形のための命令と転写および評価を繰り返すことで
、その閏の傾向を掴むことができるようになる。
したがって、被転写体の凹凸が複雑で、この凹凸に模様
を合わせるのがむずかしい場合にも、比較的早くそのた
めのパターンを決定でき、しかも、実際の転写も同時に
行えるのは、前述の電子複写機によるのと同様である。
また、このようにして、−旦、満足されるに至ったパタ
ーンがあるなら、それをフロッピーディスク等の記憶媒
体に記憶させてしまえば、以後もそのパターン情報を読
み出してくるだけで、即実行でき、しかも、その際、同
一パターンを繰り返し描き出させる命令を入力すれば、
量産的な転写も可能となる。したがって、形状が少しづ
つ異なる被転写体にも容易に対応することができ、また
、形状が大きく異なる被転写体については蓄積した情報
群からそれなりのパターン情報を読み込めば、少量多品
種の転写作業にも対応することができる。
さらに、手書きの原画に基づき電子複写機を用いて行う
場合でもそうであるが、大量の同一形状の被転写体に対
しては、その試行段階において上記方法を用いて最適な
パターンを決定し、その後、これを基に印刷版を作成し
、量産段階では従来の液圧転写方法にしたがって、その
印刷版により印刷された薄膜フィルムにより行う方法が
可能となる。この場合、最終的に決定されたパターンを
製版のために再現するにあたっては、上記フィルム上で
も良いが、別途用紙に描き出させ、水面に浮かべること
なく、製版工程へ回すようにすれば良い、勿論、手書き
の原画に基づくときは、最終的に手が加えられた原画を
製版工程へ回せば良い。
なお、被転写体としては、ABS樹脂、アクリル樹脂、
AS樹脂、塩化ビニール樹脂、ポリスチロール樹脂、ノ
リル樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂
、FRP、エポキシ樹脂を始めとするプラスチック材料
を用いた凹凸の複雑なものやその他金属等であっても良
く、特にアルミニューム材料にあっては、その表面に陽
極酸化被膜を形成したものに好適である。
また、上記実施例では、薄膜フィルムとして水溶性もし
くは水膨潤性フィルムを用いるものとしたが、薄膜フィ
ルムは、溶解してしまわなくとも良く、また、水溶性で
なくとも、酸、アルカリ、酵素の水溶液、溶剤、その他
の液体に溶けるあるいは膨潤する薄膜フィルムであれば
使用でき、場合によってはフィルム成分を残置させ、こ
れをトップコートの代用として使用するものであっても
良い。同様に、液体とは水に限られるものでなく、酸、
アルカリ水溶液、溶剤、その他液体であって良い。
さらに、上記実施例では、いわゆる電子写真法により、
薄膜フィルム上にトナーが融着してなる所望のパターン
を定着するにあたり、電子複写機やレーザープリンター
を用い、これらは同じ電子写真法に分類され、光、熱、
放射線、静電気、磁気、電気化学等の物理的、化学的現
象を利用する内でも、光導電現象と静電現象を応用する
いわゆる狭義のゼログラフィー技術によったが、本発明
に云ういわゆる電子写真法は、何れの現象を応用するも
のかは問わず、これら現象の何れか又は幾つかを応用し
て、得られる潜像をトナーにて現像し、該トナーが加熱
されることで、その樹脂成分が溶融し、冷却固化して、
各種対象からの情報がパターンとして薄膜フィルム上に
定着される手段であれば良い。
この意味で、本発明に云う電子複写機とは、原画全体を
縮小、拡大の範囲で、相似形のものを多数複写できる手
段を云い、レーザープリンターとはマイクロプロセッサ
を中核とするいわゆるマイクロコンピユータの統括制御
の基、符号化された情報を演算処理しつつその処理結果
に基づいてパターンを得るプリンターを総称して云う。
例えば、近時普及の著しいファクシミリとて、トナーが
定着したものとして画像が得られるものであれば施用で
き、これによれば、遠隔地のデザイナ−から電話回線を
通じてデザイン粗宴を転写工場の薄膜フィルム上へと電
送し、そこで、即座に水圧転写と仕上がりの概要を判断
してもらい、その回答を待ってデザインを決定する等の
作業さえ可能となる。
また、マスキングをして行う、液を2層にして行う等、
従来の液圧転写方法における種々の改良もほぼそのまま
適用できるものである。
発明の効果 したがって、本発明によれば、各色毎のインクの乾燥を
要せずして多色刷りの転写を行うことができるのは勿論
、印刷版も必要とせず、試行錯誤的ではあるが、いわゆ
るPLANSDo、SEEを極近接した時間内に繰り返
すことができて、被転写体の凹凸が複雑な場合にも、比
較的早く必ずや希望通りにパターンを施すことができる
。そして、この過程として、直接手で描き、これに修正
を加えたものであっても良いので、コンピュータに苦手
な者であっても即施用できる。
また、同一原画に基づき、あるいは同一パターンを繰り
返し描き出させる命令を入力すれば、量産的な転写も可
能となるから、少量多品種の転写作業にも適する。
さらに、最適なパターンを決定した後に、これを基に印
刷版を、作成すれば、従来の量産的な液圧転写方法にお
いても高意匠のパターンが施せる。
また、仕上がりにおいて、グラビア目は表れず、水墨画
調のぼかしのような表現さえでき、意匠的表現方法の幅
も広がるものである。
このため、液圧転写方法の益々用途発展が期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は、本発明の一実施例の流れを順に
示す一部断面、一部斜視の概要図で、第1図は電子複写
機によりパターンを得る工程、第2図はこれを水面に浮
かべ活性剤類を塗布する工程、第3図は被転写体を水中
に押し下げる工程、第4図は仕上がりを評価し、原画に
修正を加える工程を示す。また、第5図はレーザープリ
ンターによる他の実施例における流れを示す一部断面、
一部斜視の概要図である。 l ・・・・・・電子複写機    2・・・・・・原
画2′・・・・・・修正された原画 3・31・・・・・・トナーパターンの定着された薄膜
フィルム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)いわゆる電子写真法により、薄膜フィルム上にト
    ナーが融着してなる所望のパターンを定着し、続いてこ
    の薄膜フィルムを液体上に該パターンを上にして浮かべ
    、その際、着液前または着液後に前記融着したトナーに
    タック性を帯びさせるような活性剤類を塗布し、該パタ
    ーンを構成しているトナー部分がタック性を有している
    内に、液体上の薄膜フィルムに被転写体を当接せしめつ
    つ該被転写体の一部または全部を液中に没入させ、薄膜
    フィルムを液圧によって該被転写体に密着せしめて前記
    所望のパターンを被転写体に転写するようにし、その後
    、必要に応じ、被転写体表面に残留する薄膜フィルムを
    除去するようにした液圧転写方法。
  2. (2)いわゆる電子写真法を利用するものの内でも、電
    子複写機を用い、原画に基づいて、薄膜フィルム上にト
    ナーが融着してなる所望のパターンを定着し、続いてこ
    の薄膜フィルムを液体上に該パターンを上にして浮かべ
    、その際、着液前または着液後に前記融着したトナーに
    タック性を帯びさせるような活性剤類を塗布し、該パタ
    ーンを構成しているトナー部分がタック性を有している
    内に、液体上の薄膜フィルムに被転写体を当接せしめつ
    つ該被転写体の一部または全部を液中に没入させ、薄膜
    フィルムを液圧によって該被転写体に密着せしめて前記
    所望のパターンを被転写体に転写するようにし、その後
    、必要に応じ、被転写体表面に残留する薄膜フィルムを
    除去し、さらに、その結果該パターンと該被転写体の凹
    凸とがマッチしなければ、原画を描き直して、マッチす
    るまで上記各工程を繰り返すようにした液圧転写方法。
  3. (3)いわゆる電子写真法を利用するものの内でも、レ
    ーザープリンターとマイクロプロセッサを中核とするい
    わゆるマイクロコンピュータを用い、符号化された情報
    を演算処理しつつその処理結果に基づいて、薄膜フィル
    ム上にトナーが融着してなる所望のパターンを定着し、
    続いてこの薄膜フィルムを液体上に該パターンを上にし
    て浮かべ、その際、着液前または着液後に前記融着した
    トナーにタック性を帯びさせるような活性剤類を塗布し
    、該パターンを構成しているトナー部分がタック性を有
    している内に、液体上の薄膜フィルムに被転写体を当接
    せしめつつ該被転写体の一部または全部を液中に没入さ
    せ、薄膜フィルムを液圧によって該被転写体に密着せし
    めて前記所望のパターンを被転写体に転写するようにし
    、その後、必要に応じ、被転写体表面に残留する薄膜フ
    ィルムを除去し、さらに、その結果該パターンと該被転
    写体の凹凸とがマッチしなければ、マッチするまで前記
    演算処理に修正を加えて上記各工程を繰り返すようにし
    た液圧転写方法。
  4. (4)いわゆる電子写真法を利用するものの内でも、電
    子複写機を用い、原画に基づいて、薄膜フィルム上にト
    ナーが融着してなる所望のパターンを定着し、続いてこ
    の薄膜フィルムを液体上に該パターンを上にして浮かべ
    、その際、着液前または着液後に前記融着したトナーに
    タック性を帯びさせるような活性剤類を塗布し、該パタ
    ーンを構成しているトナー部分がタック性を有している
    内に、液体上の薄膜フィルムに被転写体を当接せしめつ
    つ該被転写体の一部または全部を液中に没入させ、薄膜
    フィルムを液圧によって該被転写体に密着せしめて前記
    所望のパターンを被転写体に転写するようにし、その後
    、必要に応じ、被転写体表面に残留する薄膜フィルムを
    除去し、さらに、その結果該パターンと該被転写体の凹
    凸とがマッチしなければ、原画を描き直して、マッチす
    るまで上記各工程を繰り返すようにし、最終的に最良の
    ものが得られたなら、そのときの原画に基づいて印刷版
    を起こすようにする版の決定方法。
  5. (5)いわゆる電子写真法を利用するものの内でも、レ
    ーザープリンターとマイクロプロセッサを中核とするい
    わゆるマイクロコンピュータを用い、符号化された情報
    を演算処理しつつその処理結果に基づいて、薄膜フィル
    ム上にトナーが融着してなる所望のパターンを定着し、
    続いてこの薄膜フィルムを液体上に該パターンを上にし
    て浮かべ、その際、着液前または着液後に前記融着した
    トナーにタック性を帯びさせるような活性剤類を塗布し
    、該パターンを構成しているトナー部分がタック性を有
    している内に、液体上の薄膜フィルムに被転写体を当接
    せしめつつ該被転写体の一部または全部を液中に没入さ
    せ、薄膜フィルムを液圧によって該被転写体に密着せし
    めて前記所望のパターンを被転写体に転写するようにし
    、その後、必要に応じ、被転写体表面に残留する薄膜フ
    ィルムを除去し、さらに、その結果該パターンと該被転
    写体の凹凸とがマッチしなければ、マッチするまで前記
    演算処理に修正を加えて上記各工程を繰り返すようにし
    、最終的に最良のものが得られたなら、そのときの演算
    処理を再び実行させて得られた最終パターンを液体上に
    浮かべることなく取り出して、該最終パターンに基づい
    て印刷版を起こすようにする版の決定方法。
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