JPH0361307B2

JPH0361307B2 -

Info

Publication number: JPH0361307B2
Application number: JP56215551A
Authority: JP
Inventors: Katsuhide Misono; Kenji Oda; Genichi Hayashi
Original assignee: Toshiba Lighting and Technology Corp
Current assignee: Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date: 1981-12-25
Filing date: 1981-12-25
Publication date: 1991-09-19
Also published as: JPS58112237A

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明はコンパクトな形状でありながら、輝度
および光束の増大を図れるけい光ランプに関す
る。

（従来の技術）けい光ランプは一般の白熱電球に比べて低電力
で使用でき、かつ長寿命であることから、最近本
出願人によつてけい光ランプにねじ込み形の口金
を取着し、既存の白熱電球用ソケツトにそのまま
ねじ込んで使用できるけい光ランプ装置が実用化
され、省電力光源として広く普及しつつある。こ
の装置は一端にE26型の如き口金を備えたカバー
とこのカバーの他端開口部に被冠されたグローブ
とによつて外囲器と構成し、この外囲器内にけい
光ランプおよび点灯回路部品を収容した構造とな
つている。

ところで、このように外囲器内の限られた空間
内に収容されるけい光ランプにあつては、発光量
を増大させしかしながら全体をできる限りコンパ
クト化したいという相反する要求がある。このた
め現状では管形バルブの両端部間の中央を略Ｕ字
状に曲成せしめて中央曲成部を形成するととも
に、この中央曲成部と両端部との間の中央を上記
Ｕ字形を含む平面と略直交する方向に略Ｕ字状に
曲成せしめて１対の両端曲成部を形成し、これら
２回の曲げにより両端部と中央曲成部とが互に隣
接して同方向に位置された概略鞍形状の曲管形け
い光ランプを使用している。

しかして、この種鞍形状の曲管形けい光ランプ
は直管形ガラスバルブ内にけい光体被膜を被着し
たのち、このガラスバルブの３個所を加熱軟化せ
しめ、この加熱軟化部を略Ｕ字状に曲成すること
により上記鞍形に成形されるものであるためバル
ブ曲成時にバルブ全体が高温に加熱されることか
らバルブ内面のけい光体被膜が熱劣化する虞があ
る。また、バルブを曲成する場合、曲成部の外側
部分は内側に比べて大きく伸張されるので、けい
光体被膜も同時に伸張され、この結果、けい光体
被膜の膜厚が極端に薄くなり、亀裂も発生し易く
なる。

このため、単位面積当りの光放出量が減少し、
ランプ全光束が低下するとともに、ランプ動程中
の光束低下率も大きくなる。

このような不具合を改善するため、バルブを上
記鞍形状に曲成したのち、このバルブ内面にけい
光体被膜を形成することが考えられているが、こ
のようにするとバルブ内にけい光体懸濁液を注入
した際にこの液がバルブの曲成部分に溜り易くな
る。したがつてこの場合は曲成部分の膜厚が他の
部分に比べて厚くなり、ベーキング工程において
エチルセルローズ等のバインダーが完全に分離し
難くなつてバルブが黄色く変色し、やはり光出力
が低下する等の不具合がある。

このようなことから、１本の直管形ガラスバル
ブを曲げ加工するのを止めて、複数本の直管形ガ
ラスバルブを互に連結することによりけい光ラン
プを構成することが考えられる。

このような技術として、「特開昭55−133744号
公報」が知られている。

このものは複数本の直管形バルブを並設し、こ
れらバルブ間を細管によつて気密に連通すること
により全体として１本の連続した蛇行形の放電路
を形成したものである。

このようなけい光ランプであれば、放電路の途
中に複数の屈曲箇所が形成され、全体の発光長が
長くなり、しかもその割合には全体の形状が小
形、コンパクトにまとまるなどの利点がある。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、上記公報に記載されたけい光ラ
ンプにおいては、バルブ間を連結する細管が各バ
ルブから一体に突出された継ぎパイプ（カラー）
を互に溶融して構成されている。

このような構成においては、各バルブから一体
に突出された継ぎパイプの突出長さに制約があ
り、細管の長さが制限され、したがつて隣接する
直管形ガラスバルブの間隔をある一定の値（最大
間隔）を越えて任意に選択調整できないという不
具合がある。

また「特開昭55−133744号公報」は継ぎパイプ
として別体のチユーブを用いる方法も開示してい
る。しかし、この方法では側面に継ぎ用チユーブ
を用いるので直管形バルブの間隔を小さくできな
い問題がある。継ぎ用チユーブを用いた場合に
は、加工中、継ぎ用チユーブを支持するため、必
ず継ぎ用チユーブに一定の長さが必要となる。こ
の一定の長さ（最小間隔）以下の間隔で直管形バ
ルブを接続することは、この方法では困難とな
る。この引例に記載されている２つの方法を使い
分ける場合でも、継ぎ用チユーブを用いた場合の
最小間隔と継ぎ用チユーブを用いない場合の最大
間隔の間は自由度がなくなるという問題があつ
た。

本発明はこのような事情にもとづきなされたも
ので、直管形バルブ間の間隔が任意に選択できる
けい光ランプを提供しようとするものである。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）本発明においては、内面にけい光体被膜を形成
した３本以上の直管形バルブを互いに並設すると
ともに、これら並設されたバルブの端部を細管に
よつて気密に連通し、これら連通された３本以上
の直管形バルブにより連続した放電路を形成し、
この放電路の両端に電極を設け、かつこの放電路
に放電ガスを封入したけい光ランプにおいて、上記細管は上記直管形バルブよりも細い径をな
す別体のガラスチユーブで形成し、このガラスチ
ユーブの端部を上記直管形バルブの端部に同軸的
に形成した連通孔の開口縁部に接合したことを特
徴とする。

（作用）上記構成によれば、細管がバルブと別体に構成
されているので細管の長さを任意に選定すること
ができ、直管形バルブ相互の間隔を調整すること
ができる。

（発明の実施例）以下本発明を第１図に示す実施例にもとづいて
説明する。

図中１，２は直管形のガラスバルブであり、内
面に夫々図示しないけい光体被膜が被着されてい
る。これらガラスバルブ１，２の一端部４，５に
は、図示しないフイラメントコイルを備えたマウ
ントが封着されている。そしてガラスバルブ１，
２は互に略平行をなして離間並設されており、こ
れらガラスバルブ１，２には夫々他の直管形ガラ
スバルブ１０，１１が略平行をなして離間並設さ
れている。ガラスバルブ１０，１１は内面に図示
しないけい光体被膜が被着されている。上記ガラ
スバルブ１，２とガラスバルブ１０，１１とは互
に４角形の対角上に位置するようにして並設され
ている。そして、ガラスバルブ１０，１１におけ
る一方の端部１３，１４側の端部間には約Ｕ字形
の第１の細管１７が架設されている。この場合ガ
ラスバルブ１０の端部１３と細管１７の一方の端
部は同軸的に接続されており、又細管１７の他端
とガラスバルブ１１の端部１４も同軸的に接続さ
れていて、ガラスバルブ１０，１１相互間を連通
させている。この第１の細管１７がガラスバルブ
１０，１１とは別体に形成されたものである。ま
たガラスバルブ１０，１１の他方の端部１５，１
６と、ここに対向されるガラスバルブ１，２の他
端部８，９との間には、夫々第２の略Ｕ字形の細
管２０，２１が各々の端部どおしが同軸的に接続
されている。これら第２の細管２０，２１もそれ
ぞれガラスバルブ１，２，１０，１１とは別体に
形成されたものを、その両端開口部が上記ガラス
バルブ１０，１１の他方の端部１５，１６側の端
面、および他のガラスバルブ１，２の他端部８，
９側の端周面に同軸的に接合されており、ガラス
バルブ１，２とガラスバルブ１０，１１相互を連
通させている。したがつて、ガラスバルブ１０，
１１、第１の細管１７および第２の細管２０，２
１は、一端に電極を有する上記ガラスバルブ１，
２間を互いに連通させており、このことによりフ
イラメントコイル間にガラスバルブ１，２および
ガラスバルブ１０，１１、並びに第１の細管１
７、第２の細管２０，２１内を連通した１本の蛇
行した放電路が形成されている。なお、本実施例
では好ましい例として第１の細管１７および第２
の細管２０，２１の内面にも図示しないけい光体
被膜を被着してある。

また上記放電路内には、これらの内部をマウン
トの排気管２９，２９を通じて排気したのち、所
定量の水銀および不活性ガスが封入されており、
かつ排気管２９，２９はこの封入後においてチツ
ピングされる。

しかしてこのような構成によると、一端に電極
を有する２本の直管形ガラスバルブ１，２と電極
を持たない２本のガラスバルブ１０，１１とを離
間並設するとともに、これらガラスバルブ１，２
の端部８，９間をガラスバルブ１０，１１及び第
１の細管１７、第２の細管２０，２１によつて連
結し、フイラメントコイル間にガラスバルブ１，
２，１０，１１第１の細管１７、および第２の細
管２０，２１内を連通する放電路を形成したの
で、放電路長を充分に長くとれ、発光量が増大す
る。しかもこのような放電路を長くできるにも拘
わらず、ガラスバルブ１，２，１０，１１は互に
並設されているので、全体形状をコンパクト化す
ることができる。さらに、ガラスバルブ１，２，
１０，１１は第１の細管１７、第２の細管２０，
２１によつて連通されているから、ランプ製造工
程中にバルブ１，２及び１０，１１を曲げる必要
もなくなり、けい光体被膜がはがれる虞もない。
このため全光束の低下を確実に防止でき、従来の
概略鞍形状の曲管形けい光ランプよりも光束が増
大し、明るさが向上する。したがつて、上述の如
き口金を備えて外囲器内に収容して点灯使用する
けい光ランプとして好都合となる。

また直管形バルブを継ぐガラスチユーブの細管
を別体で構成しているので、直管形バルブの間隔
を自由に広げることができる。特に直管形バルブ
を継ぐ細管は、直管形バルブの端面を接続してい
るので、直管バルブどうしの間隔を極めて小さく
することができる。

さらに直管形バルブどうしを近接させることで
継ぎ用の細管が小さく曲率で曲成されても、継ぎ
用の細管は直管形バルブよりも細い径を有してい
るので、曲げ外側と曲げ内側の曲率差を小さくで
きる。従つて曲率差が大きいために曲げ外側のガ
ラス肉厚が薄くなりすぎて強度が弱くなること、
逆に曲げ内側のガラス肉厚が厚くなりすぎてガラ
スの残留歪が大きくなり、割れやすくなることな
どの問題点を解消できる。

またこの実施例では、第１の細管１７および第
２の細管２０，２１の内面にもけい光体被膜…が
被着されているので、これら細管１７および２
０，２１も発光に寄与することになり、発光量が
より増大し充分な明るさが得られる。

［発明の効果］以上詳述したように本発明によれば、直管形バ
ルブ同志を連通させる細管は、これらバルブと別
体に形成したものをバルブに開口した連通孔の周
縁に接合したから、細管の長さを任意に選定する
ことができ、直管形バルブ相互の間隔を調整する
のが容易であり、かつ調整の自由度も増すなどの
利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す斜視図である。１，２，１０，１１……直管形バルブ（ガラス
バルブ）、１７，２０，２１……細管。

Claims

【特許請求の範囲】１内面にけい光体被膜を形成した３本以上の直
管形バルブを互いに並設するとともに、これら並
設されたバルブの端部を細管によつて気密に連通
し、これら連通された３本以上の直管形バルブに
より連続した放電路を形成し、この放電路の両端
に電極を設け、かつこの放電路に放電ガスを封入
したけい光ランプにおいて、上記細管は上記直管形バルブよりも細い径をな
す別体のガラスチユーブで形成し、このガラスチ
ユーブの端部を上記直管形バルブの端部に同軸的
に形成した連通孔の開口縁部に接合したことを特
徴とするけい光ランプ。