JPH0360195A - ケース外装形電子部品 - Google Patents

ケース外装形電子部品

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JPH0360195A
JPH0360195A JP19708889A JP19708889A JPH0360195A JP H0360195 A JPH0360195 A JP H0360195A JP 19708889 A JP19708889 A JP 19708889A JP 19708889 A JP19708889 A JP 19708889A JP H0360195 A JPH0360195 A JP H0360195A
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electronic component
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泰宏 久保
Mikio Sawamura
幹雄 沢村
Fumio Nishimura
西村 文夫
Hisashi Hido
肥土 久
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は金属化プラスチックフィルムコンデンサ素子ま
たは該素子に抵抗器、半導体などを結合した複合部品素
子などの電子部品素子をケースに収納し、樹脂充填、硬
化したケース外装形電子部品に関するものである。
従来の技術 従来、金属化フィルムコンデンサのような電子部品は、
予めケースの底部に第1の樹脂を充填してコンデンサ素
子を挿入し、その上に第2の樹脂を充填し、硬化し、完
成したものが実用されていた。
発明が解決しようとする問題点 上述の従来の電子部品においては、充填した樹脂のピン
ホールを防止したり、電子部品素子の含浸剤の漏出を防
止するために2〜3回に分けて同種の樹脂を充填し硬化
していた。しかし電子部品素子が電気的に破壊した際に
は内圧が上昇し、ケースが破壊することがあり、これを
防止するため伸び率の大きい軟質性の樹脂を用いたもの
も検討されているが、耐湿性が劣る欠点があった。
また軟質性の樹脂に難燃剤を添加して充填すると電子部
品素子の含浸剤などと共に難燃剤が流動し、電子部品の
特性の劣化が進み、特に高温寿命試験においては著しい
特性変化を生ずるなどの問題があった。
問題点を解決するための手段 本発明は、上述の問題を解決したもので、電子部品素子
を有底ケースに収納し、樹脂充填、硬化してなるケース
外装形電子部品において、上記ケースの内底面および電
子部品素子の端面の一部を残し、または端面全体を難燃
剤を有せず、かつ伸び率85〜110%のポリウレタン
系樹脂で被覆し、その上に難燃剤を有しかつ伸び率5%
以下の硬質ポリウレタン系樹脂またはエポキシ系樹脂を
充填し、硬化したことを特徴とするケース外装形電子部
品である。
作用 本発明のケース外装形電子部品は、上述の構成によって
、使用中経年変化が少なく、電気特性が安定し、耐湿性
が著しく改善されると共に、異常時内圧が上昇してもケ
ース破壊を防止する作用を有する。
実施例 以下、本発明を第1図〜第3図に示すケース外装形金属
化フィルムコンデンサの実施例について説明する。
第1図において、1は金属化フィルムコンデンサ素子で
、ポリエステル、ポリプロピレンなどの誘電体フィルム
の表面上にアルミニウム、亜鉛などの蒸着金属層を形成
して巻回し、熱プレスし、その両端面にはんだなどの金
属を溶射して電極引出層を形成し、該電極引出層に引出
リード2を溶接、はんだ付けなどにより接続する。3は
樹脂ケースで、予め樹脂ケース3の底部に難燃剤を有せ
ず、伸び率85〜110%のポリウレタン系樹脂4を充
填した後、上記コンデンサ素子1を挿入して加熱し、ポ
リウレタン系樹脂4を硬化する。このときコンデンサ素
子1の端面は上記樹脂4で被覆される。次いでその上に
難燃剤を有し、かつ伸び率5%以下の硬質ポリウレタン
系樹脂またはエポキシ系樹脂5を充填し、加熱硬化し完
成する。
次に上述の構成において、アルミニウム蒸着金属層をポ
リエステル誘電体フィルム上に形成した金属化フィルム
を巻回して定格11.LF 、  250VACのケー
ス外装形フィルムコンデンサを製作した。
使用した樹脂ケース3は厚さ0.8mmのポリブチレン
テレフタレート樹脂で、難燃剤を有しないポリウレタン
系樹脂4および難燃剤を含有した樹脂5の伸び率が各々
異なるものを用いてコンデンサ試料を製作した。
第1表は上記コンデンサ試料の防爆性能および耐湿性能
試験を行った結果を示す。
防爆性能は、LIL1414規格のエクスパルジョンテ
ストに基づいて試験した結果を示し、×印は試験後ケー
スの一部の飛散が大きく実用性のないもの、○印はケー
スの飛散がなく、実用性のあるものである。
また、耐湿性能は温度85℃、湿度95%において、5
00時間耐湿試験した結果を示し、×印は静電容量が1
0%以上変化したもの、○印は静電容量が4%以内で、
規格値を充分満足しているものである。
第1表から明らかのように、上記樹脂4の伸び率は、防
爆性能および耐湿性能を満足させるためには、85〜1
10%の範囲が適切であることが実証された。
第2図は、上述の実施例によるコンデンサ素子1の端面
に被覆したポリウレタン系樹脂4に含有した難燃剤の影
響を調べた高温寿命試験結果を示す。この場合ポリウレ
タン系樹脂4の伸び率は100%で、第2図中曲線Aは
難燃剤を含有しない場合、曲線Bはリン系難燃剤を20
%含有したものである。なお、ポリウレタン系樹脂4の
上に充填した樹脂5は、伸び率が5%で難燃剤が20%
含有したものを用いて金属化フィルムコンデンサ試料を
製作した。高温寿命試験は、65℃にて定櫨電圧XI、
25倍の交流電圧を連続1000時間印加したもので、
コンデンサのtanδ値は75℃にて測定した値を示す
なお、上述の実施例において、伸び率85〜110%の
ポリウレタン系樹脂4はコンデンサ素子1の端面全体を
被覆する必要はなく、第3図のように偏平形素子におい
てはコンデンサ素子1の上方円弧状部分を残して被覆し
、製作したものについても同様な効果が得られた。コン
デンサに抵抗器、半導体などを結合した複合部品素子な
どの電子部品についても適用できることは言うまでもな
い。
第 表 第 表 発明の効果 本発明のケース外装形電子部品は、以上のように製品の
耐湿性能、高温寿命特性を著しく改善すると共に、安全
性の面において極めて有利となり、工業的ならびに実用
的価値の大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ)は本発明の電子部品の一実施例の正断面図
、第1図(0)は第1図(イ)の電子部品の側断面図、
第2図は金属化フィルムコンデンサの寿命特性図、第3
図(イ)は本発明の電子部品の他の実施例の正断面図、
第3図(ロ)は第3図(イ)の電子部品の側断面図であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  電子部品素子を有底ケースに収納し、樹脂充填、硬化
    してなるケース外装形電子部品において、上記ケースの
    内底面および電子部品素子の端面の一部を残し、または
    端面全体を難燃剤を有せず、かつ伸び率85〜110%
    のポリウレタン系樹脂で被覆し、その上に難燃剤を有し
    かつ伸び率5%以下の硬質ポリウレタン系樹脂またはエ
    ポキシ系樹脂を充填し、硬化したことを特徴とするケー
    ス外装形電子部品。
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