JPH0357860A - パイロット噴射制御装置 - Google Patents

パイロット噴射制御装置

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JPH0357860A
JPH0357860A JP19351689A JP19351689A JPH0357860A JP H0357860 A JPH0357860 A JP H0357860A JP 19351689 A JP19351689 A JP 19351689A JP 19351689 A JP19351689 A JP 19351689A JP H0357860 A JPH0357860 A JP H0357860A
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Akihiro Izawa
井沢 明宏
Yasuyuki Sakakibara
榊原 康行
Masayuki Abe
誠幸 阿部
Shigeiku Enomoto
滋郁 榎本
Hiromichi Yanagihara
弘道 柳原
Yoshimitsu Henda
良光 辺田
Toshimi Matsumura
敏美 松村
Masanori Shibata
柴田 真典
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Toyota Motor Corp
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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電歪式アクチュエータを用いたディーゼル機関
用燃料噴射装置の噴射率制御装置に関するものである. 〔従来の技術〕 ディーゼルエンジンにおいて、各噴射サイクル毎に主噴
射に先行してパイロ・ント噴射を行えば、燃焼騒音やN
Oxを低減させる上で有効であることが知られている。
例えば、特開昭61−25925号公報、特開昭62−
3133号公報には、噴射ポンプの噴射経路に、印加電
圧に応じて伸縮する電歪式アクチュエータを組み込み、
所定の時期に前記電歪式アクチュエータを制御すること
によって、パイロノト噴射を行うものが示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、電歪式アクチュエータへの高電圧印加時期、
すなわちバイロント制御時期は、最適な時期に制御しな
ければ燃焼騒音、NOx等の低減効果が得られない.例
えば、上記特開昭61−25925号公報には、プラン
ジャにより昇圧されるポンプ室圧力に比例して電歪式ア
クチュエータに発生する電圧を検出し、この電圧が所定
値になった時をパイロット制御時期とする方式が示され
ている。
ところが、このパイロット噴射時期は、主噴射に対し一
定の時期ではなく、実際には高回転ほど早い時期、すな
わち、電歪式アクチュエータの発生電圧が低い時点にパ
イロット制御時期を設定しなければ、主噴射と分離した
最適なパイロット噴射形態とはならない。即ち、少なく
ともある回転数以上(エンジン回転数約2000rpa
+以上)では、前記発生電圧が生しる前にパイロツ}時
期を設定しなければ、最適なパイロット噴射形態とはな
らないという問題が生じた。特に最近は、直噴ディーゼ
ルエンジンに対し、高速高負荷領域に至るまでの騒音及
び排気エミッション低城の要求が高まってきており、高
速高負荷領域でもパイ口・冫ト噴射を最適な形態で実行
する必要性が大きいのでなおさらである。
プランジャリフト量の影響を受けない制御時期を得る方
法としては、高精度なポンプ角度センサを具備させ、そ
れに基づいて運転状態に応じた制御時期を設定する方式
があるが、調量を電子制御で行う噴射ポンプの場合は前
記角度センサを調量のためにもともと具備していること
が多いが、パイロット噴射時期の決定に新たに複雑なマ
ンブを設定せねばならない。また、メカニカルな調璽を
行う噴射ポンプの場合は、高精度な角度センサを新たに
具備する必要があり、上記方弐では大幅なポンプ構造変
更を要し、コストが高くなってしまうという問題がある
本発明は、以上の問題点に基づき、高速時でも最適なパ
イロット噴射が得られる制御装置を提洪することを目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
このため,.本発明では、以前の噴射における可変容積
室とポンプ室とを運通ずるポートの開閉時期を検出して
、この検出信号に応答してパイロット噴射を実行する時
期を決定するようにした。
〔作用〕
この構或により、ブランジャが今回の噴射における加圧
作用を開始するよりも以前の所定の時期を起点として今
回のパイロット噴射時期を決定できるので、たとえ高速
時であってもパイロット噴射時期の決定が早く行われる
ため、パイロット噴射の実行が遅れることがなくなり、
最適な形態でパイロット噴射を実行することが可能とな
る,〔実施例〕 以下、本発明装置になる実施例を説明する。第・1図は
本発明が通用される燃料噴射装置の構造図である。
第2図は第1図中のプランジャ6の先端部付近の拡大断
面図、第3図は第2図中のR−R線に沿う断面図である
第1図において、燃料噴射ボンプ1に噴射率制御装置2
が取付けられている。
まず、燃料噴射ポンプ1について説明する。ポンプケー
シング4のシリンダボア5内に摺動自在に支持されたプ
ランジャ6は、エンジン回転数の1/2に同期して回転
往復運動を行う。即ち、エンジンの回転はギヤ又はタイ
ミングベルトを介して駆動軸(図示せず)に伝達され、
プランジャ6はこの駆動軸により同軸的に回転駆動され
るとともに、ブランジャ6と一体的に結合されたフェイ
スカム7がローラ8に係合することにより往復運動する
フエイスカム7はバネ(図示せず)により常時図の左方
に付勢されてローラ8に当接されており、プランジャ6
の往復運動は、軸心周りに回転してフエイスカム7のカ
ム面の形状に従うことにより行われる。プランジャ6は
、その外周に1個の分配ポート9とエンジン気筒数と同
数個の吸入ポー}10とが形成され、このブランジャ6
の先端面とシリンダボア5との間には、ブランジャ6に
より昇圧されるポンプ室3が形或される。
ボンプケーンシグ4には、低圧室l5とこの低圧室15
をシリンダポア5に連通ずる吸入通路(図示せず〉と、
外部の各噴射弁11をシリンダボア5に導通可能な分配
通路12が形成される。
分配通路12はエンジン気箇数と同数個設けられるとと
もに、その途中にはそれぞれデリバリ弁13が設けられ
る。デリバリ弁l3はばね14に抗して開口可能であり
、逆止弁としての機能及び吸戻し弁としての機能を有す
る。
しかして、プランジャ6が第1図中においーで左行して
ポンプ室3が膨張する時、いずれかの吸入ポートIOが
吸入通路(図示せず)を通じて低圧室15と導通して、
この低圧室l5内の燃料がポンプ室3に吸入されるよう
になっている。これとは逆に、プランジャ6が第l図中
において右行してポンプ室3が縮小加圧される時、分配
ポート9がいずれかの分配通路l2に導通してポンプ室
3内の燃料が外部に送出される。
燃籾の送出はプランジャ6が右行そ妬めた時に始まり、
さらにプランジャ6が右行してスピルポート16がスピ
ルリング17の右端面より低圧室15内へと開放された
時に終わる.ここで、スピルポートl6は、ブランジャ
6に設けられてポンプ室3と低圧室l5とを導通するた
めの開口であり、スビルリングl7は短いシリンダ状で
あって、その内孔をブランジャ6が摺動ずるものである
スピルリング17は、レバー1日によってその固定位置
を変えることができ、スビルリング17の位置によって
ポンプ室3からの燃料の吐出量を変えることができる。
レバーl8は間接的にアクセルレバーと連動している。
シリンダ19の右端面には、盲栓20をネジ2lにより
ネジ込んで、断面が三角形状の環状突起22によりポン
プ室3の圧力漏洩を防いでいる。
本発明が適用される燃料噴射ポンプには、さらにポンプ
室3とスビルポート16とを結ぶプランジャ6の中央ポ
ート23に導通ずるポートB24、該ポートB24に導
通ずるプランジャ外周の溝部25を形威してある。さら
に、シリンダエ9には、シリンダボア5に開口するポー
トA26とボー1一C27とが形威されている。
ボー}A2 6と外周溝25との位置関係は、第2図の
部分拡大図に示す様にプランジャ6が一定リフト(第2
図中に示すリフ}A)するまで導通状態であり、一定リ
フト後に遮断される様にしてある。さらに、ポートA2
6の第2図中のR−R線に沿う断面図は第3図に示され
る様に角穴状としてある。
次に、噴射率制御装置2について説明する。噴射率制御
装置2は、ポンプケーシング4の凹部28に設置されて
いる。凹部28内に挿入されたケーシング29の中には
、第1図に示されるように上から電歪式アクチュエータ
30,ピストン3lが収納され、ケーシング29の下端
面とポンプケーシング4の凹部28の底面との間にはパ
ッキン32が配置され、ケーシング29はネジ33によ
りパッキン32を押圧した状態でポンプケーシング4に
固定されている。
ピストン31の下端面とボンプケーシング凹部28の底
面との間で形成され、パッキン32で密閉された可変容
積室34内には、板バネ35を配設してピストン31を
介して、電歪弐アクヂュエータ30に常に上向きの押圧
力を加える様にしてある。そして、可変容積室34はポ
ートC27、ならびにポートA2 6と導通している。
また、ポートAはブランジャ6のリフト位置に応じて開
閉制御されるものであり、ポートAが開いている時はポ
ンプ室3と可変容積室34とが連通ずる。
また、可変容積室34の圧力がピストン31を介して電
歪式アクチュエータ30側に漏洩しないように、ピスト
ン31の摺動面とケーシング29の摺動面とは摺動に必
要な僅かなクリアランスを有して油密に形成されている
電歪式アクチュエータ30は薄い円盤状(φ15mmX
t0.5(財))の電歪素子を約50枚積層して円柱状
となしたものである。この電歪素子はPZTと呼ばれる
セラ4ツク材料製であり、チタン酸ジルコン酸鉛を主威
分としており、そのP1み方向に500V程度の電圧を
印加するとll!fn程1.γ伸びる。これを50枚積
層して各々の素子の厚み方向に500V印加すると、全
体として50μmの伸張が得られる。この電圧を解除す
るか又は若干の負電圧を印加すれば、50μmの縮小を
起こして元の長さに戻る。また、この電歪弐アクチュエ
ータ30に軸方向圧縮の荷重をかけた時は1枚1枚の電
歪素子には荷重に比例した電圧が発生する。
例えば、5 0 0 kgの負荷で500Vの電圧が発
生する。これらの電歪素子及び電歪式アクチュエータの
性質は公知である。
電歪式アクチュエータ30への所定の時期における電圧
の印加、ショート、オープン等の操作はリード線36を
介して外部の制御回路であるコントローラ100によっ
て制御される。
電歪式アクチュエータ3oの伸縮作用はピストン31に
伝えられ、可変容積室34の容積を縮小・拡大する。
次に、ボー1−A26の開閉位置関係について説明する
第4図は第1図中のプランジャ6(またはフ工イスカム
7)の回転角とプランジャ6のリフト量の関係、及びポ
ートA2 6の開閉状態を示す作動説明図である。なお
、ブランジャ6(またはフエイスカム7)の回転角は横
軸に表されている。第4図の波形において、90’毎に
示されている山状の凸部はプランジャ6の往復動を示す
もので、即ちフエイスカム7のリフト量を示している。
燃料の噴射は、フ1イスカムのリフト上昇中に実行され
る。尚、この図は4気筒用ポンプの場合である。
ポートA26は、フェイスカム7が所定リフト(第2図
及び第4図中にリフI−Aとして示す)以上で閉となり
、所定リフト(リフトA)以下で開となる。このリフl
−Aは、ポンプ室3の圧力が噴射ノズル11の開弁圧以
上となり、実際に噴射が開始する時のカムリフト量より
も、わずかに大きいリフト量に設定してある。
ここで、「ポートA26開」とは、ポートA26とブラ
ンジャ6の外周に設けた溝部25とが導通ずる状態であ
り、「ポートA26閉jとは、ボ−トA26とブランジ
ャ6の外周溝部25とが遮断された状態である。
従って、今カムリフトの上昇が開始する、即ちポンプの
圧送行程が開始すると、プランジャ6によって加圧され
たポンプ室3の圧力が、中央ポート23→ポートB24
→プランジャ6の外周の溝部25→ポートA26→ポー
トC27を介して可変容積室34へと導入される.一方
、ブランジャ6がリフトAだけリフトすると、ポートA
26はプランジャ6の外周の溝部25と遮断されて閉じ
られ、その後は可変容積室34はポンプ室3から遮断さ
れ密室状態となるため、以後はカムリフト量に関係なく
遮断した時点の圧力がそのまま保持されることになる。
その後、プランジャ6が最大カムリフト位置を過ぎ、下
降途中のリフl−Aのリフト位置に達したところで、可
変容積室34とポンプ室3とは再び連通し、可変容積室
34に保持されていた圧力はすでに低圧となっているポ
ンプ室3へ抜け、可変容積室34の圧力は低圧となる。
そして、本実施例では、このポートA26の閉→開とな
る時期を検出して、パイロット噴射の制御時期の決定に
反映させている.これについては後で詳しく述べる。
次に、上記構成による従来の作用・作動を説明する。
第5図は第1図中のプランジャ6(またはフェイスカム
7)の回転角を横軸にとり、各部の状態変化を示した作
動説明図であり、(A)はポンプ室3内の圧力変化、(
B)は可変容積室34内の圧力変化、(C)は電歪式ア
クチュエータ30の端子間の電圧変化、(D)は噴射弁
11からの燃料の噴射率変化、(E)はプランジャ6と
一体的に形戒されたフェイスカム7のカムリフトをポー
トA26の開閉状態と共に各々示したものである。
第5図において、第1図に示される電歪式アクチュエー
タ30をショートさせなかった時、即ち電気的にオープ
ンとした時には、ポンプ室3の圧力は第5図(A)の破
線で示した曲線となる。図中に示す凸部分が燃料圧送カ
ムの上昇行程であって、ブランジャ6が第5図(E)に
示すカムリフトにより第l図中において右行し、かつ、
スビルポート16がスピルリング17によって覆われて
いる時に対応する。このうち、噴射弁l1の開弁圧及び
閉弁圧より高い部分が噴射に寄与する部分である。すな
わち、この期間噴射弁l1は開弁しており、その間弁リ
フトはその圧力と比例している。よって、噴射量もその
圧力と概ね比例している。
噴射弁1lからの単位時間当りの燃料噴射量、すなわち
燃料噴射率は第5図(D)のようになる.燃料の圧送行
程において、第5図(A)のようにポンプ室3内の圧力
が上昇し始めると、この時点ではまだポートA26とポ
ンプ室3とは導通状態にあるため、可変容積室34内の
圧力も上昇し始める。
電歪式アクチュエータ30にはこの時の圧力に比例した
電荷が生し、第5図(]に示す電圧が発生する。
さらに圧送が続き、カムリフト量が第5図の(E)中に
示されるリフトAとなった時、ポートA26とポンプ室
3との導通は断たれる。この後、さらに圧送が続き、ポ
ンプ室3の圧力はさらに上昇を続け、また、第5図(D
)の噴射率も上昇し続ける。
一方、第5図(B)の可変容積室34の圧力変化は可変
容積室34がポー}A2 6との導通を断たれると同時
に、圧力の逃げ場のない密室を形成するため、圧力の上
昇がなく低下もない状態で維持される。第5図(C)の
電歪式アクチュエータ30の発生電圧は、第5図(B)
の可変容積室34の圧力と同様に変化する。
ここまでは、電歪式アクチュエータ30を電気的にオー
プンした時、即ち、パイロット噴射を実行しないときの
説明をしてきたが、次に噴射率制御時の説明に入る。
第5図中の実線は、パイロット噴射時、すなわち噴射率
制御時の各部の状態を示す。
ポンプが圧送を開始すると、ポンプ室3および可変容積
室34の圧力は上昇していき、電歪式アクチュエータ3
0に油圧に比例した押圧力が加わるため、電歪式アクチ
ュエータ30の端子電圧は第5図(C)の如く上昇して
いく。この端子電圧が所定の(開弁圧前の所定の圧力に
相当する)電圧になった時に、電歪式アクチュエータ3
0に外部より高電圧を印加してやると、電歪式アクチュ
エータ30は伸長し、可変容積室34の圧力は第5図(
B)の実線のように急に高くなり、開弁圧を越える。従
って、ノズル1lより燃料を噴射するが、電歪式アクチ
ュエータ30の伸長による仕事の大半は油圧を開弁圧以
上に加圧されるのに費やされ、吐出量としては1〜2−
にすぎない。電歪式アクチュエータ30が伸長してパイ
ロット噴射を行った直後、電歪式アクチュエータ30の
印加電圧を解除すると(第5図(C))電歪弐アクチュ
エータ30は収縮し、可変容積室34の圧力は低下する
ため、噴射が中断する(第5図(D))このようにして
パイロット噴射を実現している。
その後はプランジャ6の右行により再びポンプ室3の圧
力は高くなり、メイン部の噴射が行われる.さらにその
後圧送が続き、カムリフト量が第5図(E)に示される
リフトAとなった時、ポートA26とポンプ室3との導
通は断たれ、可変容積室34内にはその直前の圧力が閉
じ込められる状態となる(第5図(B))。よって、電
歪式アクチュエータ30の発生電圧(第5図(C))も
同様の状態を示す。
その後、圧送行程が終了し、カムリフトが下降行程に入
り、再びポートA26がポンプ室3と導通した時にはポ
ンプ室3内の圧力はフィード圧となっているので、可変
容積室34内に閉し込められた圧力は低圧部に向かって
流出して圧力が低下する(第5図(B))。電歪式アク
チュエータ30の端子間の発生電圧も同様に変化する(
第5図(C))。
ところで、この噴射率制御装置2を特に直噴ディーゼル
エンジンに通用する場合、エンジンの高速時・高負荷時
までパイロット噴射を行いたいという要求が出てきた。
これは、最近特に直噴ディーゼルエンジンにおいては高
速時、高負荷時の燃焼騒音やNOx−THCなどの排気
エミッションが問題となっているのに対し、高速時・高
負荷時にも従来低負荷時でしか行われなかったパイロッ
ト噴射を行うことによって、燃焼騒音や徘気工ξンショ
ンの低減が可能であることが判明したからである。高速
時・高負荷時におけるパイロ・ソト噴射の効果について
、発明者らが実験により明らかにした結果を次に示す。
第6図は、エンジンが最高回転数(3 0 0 0rp
m)全負荷におけるエンジン騒音を無響室にてエンジン
の左・右・前・上の4方向からそれぞれlmの距離にお
いて測定した騒音を平均化した、いわゆる4方向1m平
均騒音値を、バイロ・冫ト噴射有とパイロット噴射無の
それぞれの場合について測定した結果である。この実験
から、パイロット噴射を行うことによって1.5dBの
騒音低減効果が得られることが判明した。
また、第7図はエンジン回転数2720rpm,3/4
負荷におけるTHCとNOxの排出量を、噴射開始時期
をパラメータとしてパイ口・ノト噴射有とパイロット噴
射無のそれぞれの場合について測定した結果である。パ
イロット噴射有はパイロット噴射無と比べ等THCでN
Oxが30%低減している。
第6図及び第7図からわかるように、直噴ディーゼルエ
ンジンにおける高速時・高負荷時のパイロット噴射はエ
ンジン騒音の低減、徘気工ξツションの低減に非常に効
果がある。しかし、前述した従来のパイロット制御方式
では、次に示す問題から高速時のパイロット噴射制御が
できない。
従来のパイロット制御方式では、前述した通りポンプが
圧送を開始すると、電歪式アクチュエータ30が自然に
電圧を発生するが、この電圧がある所定の電圧になった
時をパイロット制御時期としている。ここで、最適パイ
ロット噴射形態を得るための各エンジン回転数での最適
パイロッ1・制御時期を第8図(A)に示す。第8図(
A)に示すように、最適パイロット制御時期はエンジン
回転数が高くなる程、カムの回転角度に対して早い時期
であり、すなわち電歪式アクチュエータ30の発生電圧
が低い時期となる(第8図(B))。
特に、エンジン回転数2000rpTI1以上では、最
適パイロット噴射時期に対応する電歪式アクチュエータ
30の発生電圧はほとんどOV近くであり、従って、エ
ンジン回転数2000rpm以上では電歪式アクチュエ
ータ30の発生電圧を検知して、パイロット制御時期と
する従来の方式では最適なパロイット噴射形態を得られ
ないという問題がある。
次に、第l図ないし第4図の構戊に適用した第1の実施
例を第9図に従って説明する。パイロット制御を行った
時の電歪式アクチュエータ30の端子電圧は第9図(A
)に示される。そして、第9図(A)に矢印↓で示して
いる時期がポートA26が閉→開となる時期(以後、単
にポート開時期という)である。本実施例では、このポ
ート開時#J4’r oを電歪式アクチュエータの電圧
波形(第9図(A))から判定し、そこを基準位置とす
る時間計測あるいは角度計測によりパイロット制御時期
を決定しようとするものである。すなわち、時間計測の
場合はポート開時期に第9図(B)に示すポート開信号
を発生させ、そのポート間信号T0から所定時間τ1の
経過後にパイロット制御信号T,(第9図(C))を発
生し、第9図(A)のように電歪式アクチュエータ30
に高電圧を印加するものである。電歪弐アクチュエータ
30の電圧波形からポート開時期を判定する具体方式に
ついては後述する。
このポート間時期は第9図(D)のカムリフトの下降時
のリフトAとなる時点と対応するものであり、すなわち
、噴射ポンプの所定カム角度に一対一に対応するもので
ある。従って、このポート開時期を基準とすることは、
例えばエンジンの所定クランク角度で磁気抵抗素子(M
RE)やマグネットビックアップ(MP[J)などによ
って信号を発生させ、基準位置とする方式と比べて、噴
射ポンプの進角特性の影響、噴射ポンプの初期セット位
置のばらつきによる影響を受けずに、常に噴射ポンプの
圧送に対応した基準信号を得ることができる。また、本
方式は、電歪弐アクチュエータ30自身をセンサとして
も活用しているため、他に新たなセンサを具備する必要
がなく、コストアップにならないというメリットも有す
る。
ところで、T0からの時間でパイロット噴射時期を決め
る時間制御であると、エンジンの回転変動が大きい場合
、その影響を受けるとカム角度に対するパイロット制御
時期がばらついてしまい、安定したパイロット噴射が得
られなくなる場合がある。従って、回転変動の大きい低
回転では、従来の制御方式、すなわち電歪式アクチュエ
ータ30の発生電圧が所定電圧に達した時点をパイロッ
l・制御時期とする方式で行い、高回転側の最適パイロ
ット制御時期が電歪式アクチュエータ30の発生電圧が
ほとんどない時点である高回転数領域(約2000rp
m)以上でのみポートの開閉時期を基準とする方式に切
換えるようにしてもよい。
次に、電歪式アクチュエータ30の端子電圧からポート
間時期を判定する具体方式について、第lO図に従って
説明する。第10図は第9図の矢印↓の示すポート開時
期付近を拡大して示したものである。ポートA26が閉
じている時(以後、ポート閉時という)、電歪式アクチ
ュエータ30には■,の電圧が保持されている。ポー1
−A2 6が開くと電圧は低下するが、電圧■,よりも
低い電圧vtだけにまで電歪式アクチュエータ30の端
子電圧が低下した時点1tをポート開時期として信号T
0を出すように行う。なお、電圧■2は■1の影響を受
けない所定値に予め設定してある。従って、この方式で
はポート閉時、電圧■,が変動しても常に同じカム角度
位置でポート開信号T。
が得られる。
ポート開信号T0からパイロット制御信号Tcを発生さ
せるまでの時間(第9図中におけるτ1)は、エンジン
回転数に応して設定する必要があるが、その値は第11
図に示されるようにエンジン回転数とは反比例関係にあ
り、即ち、高回転はどτ1は短縮される。
次に、アクチュエータ30の制御回路であるコントロー
ラ100について説明する。
第12図は第1図中のコントローラ100の詳細を示す
回路図である。
第12図中、120はポート開信号(第lO図における
T0)を求めるポート開時期判定回路(開閉時期検出手
段)である。電歪式アクチュエータ30の端子電圧は抵
抗121,122により1/250に分圧され、ひとつ
は第1コンパレータ123の非反転入力に、ひとつはア
ナログスイッチ133に、もうひとつは第2コンパレー
タ141の反転入力に接続されている。第1コンバレー
タl23、第1ワンショットマルチバイプレーク124
、第?ワンショットマルチバイブレーク127は、ポー
ト閉時電圧(第10図におけるvlをサンプルホールド
する期間を設定するためのものである。第1コンパレー
タ123の反転入力端子には、基準電圧■えが接続され
ている。この電圧V,lは電歪式アクチュエータ30の
端子電圧である40Vに相当する。第1コンパレータ1
23の出力は第1ワンショットマルチバイブレータl2
4の立上りトリガ入力端子に接続されている。
第1ワンショットマルチバイブレータ124の出力パル
ス幅はコンデンサ125、抵抗126により決定され、
電圧■1のサンプルホールド開始までの時間を設定して
いる。第1ワンショットマルチバイブレーク124のQ
出力端子は第2ワンショットマルチバイブレーク127
の立下りトリガ入力端子に接続されている。第2ワンシ
ョットマルチバイブレーク127の出力パルス幅はコン
デンサ128、抵抗129により決定されるが、これは
500μsに設定してある。この時間は電圧■をサンプ
ルホールドする時間である。第2ワンショットマルチバ
イブレーク127のQ出力はアナログスイッチ133の
コントロール入力に接続されている. アナログスイッチ133はコントロール入力が″1゛レ
ベルになるとオンとなり、電歪式アクチュエータ30の
電圧を分圧した後の電圧を出力する。アナログスイッチ
133の出力はサンプルホールドコンデンサ134及び
第1オペアンブl35の非反転入力端子に接続されてい
る。第lオペアンプ135の反転入力端子は出力端子に
接続されており、前記コンデンサ134の電荷を逃がさ
ないようにハイインピーダンスのバッファとして働く。
第1オペアンプ135の出力信号は抵抗l36を介して
第2オペアンプ140の非反転入力端子及び抵抗138
に印加され、一方、基準電圧■2は抵抗137を介して
第2オペアンブ140の反転入力端子及び抵抗139を
介して同出力端子に印加されている。これら第2オペア
ンプ140及び抵抗137,138,139,140は
いわゆる差動増幅回路を構威しており、抵抗137,1
38,139,140は全て同じ抵抗値としているので
、第2オペアンプ140の出力電圧値は第1オペアンプ
135の出力電圧値から基準電圧■2を引いた電圧値と
なる。基準電圧v2は電歪式アクチュエータ30の端子
電圧の40Vに相当し、これが即ち、第10図における
電圧v2である。
第2オペアンプ140の出力は第2コンパレータ141
の非反転入力となり、電歪式アクチュエータ30の電圧
と比較されることになる。すなわち、第2オペアンプ1
40の出力値を電歪式アクチュエータ30の電圧が下回
った時、第2コンパレータ141の出力は゛l”となる
また、第2ワンショットマルチバイブレーク127のQ
出力は第3ワンショットマルチバイブレーク130の立
上りトリガ入力となる。
第3ワンショットマルチバイブレーク130の出力幅は
コンデンサ131,抵抗132により決定され、ポート
開信号のマスクとして働く。142は二人力ANDゲー
トであり、その一方の入力端子は第3ワンショットマル
チバイブレータ130のQ出力端子に接続され、もう一
方の入力端子は第2コンバレータ141の出力端子に接
続されている。そして、二入力ANDゲート142の出
力にはポート開信号が出力される。
回路150はパイロット噴射制御時期の決定、および駆
動回路110を駆動させる信号を供給するパイロット噴
射時期決定(パイロット噴射時期決定手段)回路である
。回路120からのポート開信号は第4ワンシッットマ
ルチハイブレークl51の立上りトリガ入力端子に接続
されている。
また、102は例えばマグネットピックアップを利用し
たエンジン回転数を検出する回転センサで、ポンプのド
ライブシャフトに装着された突起を有する円板103に
対向させて設置され、エンジン回転数に応じた周波数の
信号を出力する。この信号は、周波数を電圧に変換する
、いわゆるFV変換器163に接続され、従ってF−V
変換器163はエンジン回転数に比例した電圧を出力す
る。この出力は抵抗153に接続されており、第4ワン
ショットマルチバイブレーク151の出力パルス幅は、
F−V変換器163の出力電圧とコンデンサ152、抵
抗153により決定される.従って、第4ワンショット
マルチバイブレーク15lの出力信号のパルス幅の大き
さは、第11図に近似したエンジン回転数に反比例した
出力パルス幅となる。そして、この出力パルス幅がポー
ト開時期からパイロット制御時期までの時間(第9図に
おけるτ,)を設定している。すなわち、第4ワンショ
ントマノレチバイフ゛レータ151のQ出力信号の立上
りがパイロット制御時期である。第4ワンショットマル
チバイブレーク151のQ出力信号は、第5ワンション
トマルチバイブレータ154の立上りトリガ入力となる
。第5ワンショットマルチバイブレーク154の出力ハ
ルス幅ハコンデンサ155、抵抗156により決定され
るもので、この幅は約500μsに設定してある。この
時間は後述の如く、電歪弐アクチュエータ30に高電圧
が印加されている時間であり、この時間だけ電歪式アク
チュエータ30が伸長し、燃料を押し出すことになる。
第5ワンショットマルチバイブレーク154のQ出力は
、第6ワンショットマルチバイブレータ157の立下り
トリガ入力となる。第6ワンショットマルチハイブレー
ク157の出力パルス幅はコンデンサ15B、抵抗15
9により決定され、これは300ASに設定してある。
この時間は後述の如く、電歪式アクチュエータ30がシ
ョートしている時間である。第6ワンショットマルチバ
イブレーク157のQ出力は、トランジスタ111のベ
ース人力となる。
一方、第4ワンショノトマルチバイブレーク15IのQ
出力端子は、第7ワンショットマルチハイブレータ16
0の立上りトリガ入力端子に接続されている。第7ワン
ショットマルチバイブレーク160の出力パルス幅はコ
ンデンサ16l、抵抗162によって決定され、第7ワ
ンショットマルチバイブレータ160のQ出力信号はト
ランジスタ112のベースに人力され、トランジスタl
l2のオン・オフを行っている. 次に、駆動回路110について説明する。l10は例え
ば24Vの車載バッテリで、このバッテIJ 1 1 
0からの供給電源が、例えばけい素鋼板を多数枚積層し
てなる鉄心トランス(変圧器)113の1次コイル11
4の一方の端子に接続されている。1次コイル114の
他方の端子は、トランジスタ112のコレクタに接続さ
れており、トランジスタ112のオン・オフにより1次
コイル1l4に流れる電流をスイッチする。トランス1
13には2次コイル115が巻回されている。1次コイ
ル114と2次コイル115の巻数比は、2次側の発生
電圧、2次電圧の立上り時間等を考慮して決められてお
り、■次側の約4倍の巻数となっている。
2次コイル115の一端には電歪式アクチュエータ30
が接続されており、他端はダイオード116のカソード
及びトランジスタ111のコレクタに接続されている。
よって、電歪式アクチュエータ30をショートするとき
は、トランジスタ111をオンさせることで、電歪式ア
クチュエータ30から2次コイル115を介してトラン
ジスタ111に至る放電回路が形成される。また、電歪
式アクチュエータに対する電圧印加時はトランジスタ1
11をオフ状態にしておき、ダイオード1l6、2次コ
イル115を介して電歪式アクチュエーク30に電荷を
供給する充電回路が形成される。なお、117は電歪式
アクチュエータ30に逆方向の電圧がかかるのを防ぐた
めのダイオー1・である。
次に、第12図の回路構成における作動について以下説
明する。第13図は説明に供する各部波形図である。
パイロソト制御を行っている時、電歪式アクチュエータ
30の端子電圧は第13図(A)に示す電圧波形となっ
ている。この端子電圧が基準電圧値■8以上の時、第l
コンパレータ123の出力は゜“11レベルとなる(第
13図(B))。これにより第1ワンショットマルチバ
イブレーク124がトリガされ、ポート閉時の電歪式ア
クチュエータ30の端子電圧V,をサンプルホールドす
る開始時間を設定している(第13図(C))。そ,し
て、第1ワンショットマルチバイブレークl24の立下
りで第2ワンショットマルチバイブレーク127がトリ
ガされるため、第2ワンショットマルチバイプレーク1
27のQ出力として、500μsの間、パルスが発生す
る(第13図(D))。
これにより、アナログスイッチ133がオンし、ポート
閉時の電歪式アクチュエータ3oの端子電圧V,(第1
3図(A))がサンプルホールドコンデンサ134に蓄
えられ、第1オペアンプ135に出力される。そして、
第2オペアンプ140及び抵抗136,137.,13
8,139で構成される差動増幅回路により、40Vに
設定されている基準電圧Vffi  (第13図(A)
)だけ第1オペアンプ135の出力電圧値から差し引い
た電圧値が、第2オペアンプ140の出力として生ずる
すなわち、第2オペアンプ140の出力は(■一■2)
の電圧値となる.そして、この電圧値と電歪式アクチュ
エータ30の端子電圧とが第2コンバレータ141によ
り比較され、電歪式アクチュエータ30の端子電圧が、
第2オペアンプ140の出力電圧(Vl−V!)を下回
る時、第2コンパレータ141の出力は“1″レベルと
なる(第13図(F))。
一方、第2ワンショットマルチバイプレーク127のQ
出力信号の立上りにより第3ワンシゴットマルチバイブ
レータ130はトリガされ、設定されたマスク時間だけ
パルスが発生する(第13図(E))。そして、この第
3ワンショントマルチバイプレータ130のQ出力と、
第2コンパレータ141の出力とが、二入力ANDゲー
ト142に入力され、このANDの信号がポート開信号
となる(第13図(G))。そして、このボー1・開信
号を基準としてパイロット制御時期が決定されることに
なる。
二入力ANDゲート142の出力は第4ワンショットマ
ルチバイブレータ151を所定時間トリガする。この所
定時間は例えば第11図により決定される時間τ1で、
すなわち、第4ワンショットマルチバイブレーク151
のQ出力信号の立上り時期がパイロット制御時期となる
(第13図(H))。
第4ワンショットマルチバイブレーク151のQ出力は
第7ワンショットマルチバイブレークl60をトリガし
(第13図(K))、この時期でトランジスタ112の
オン時期が決定される.トランジスタ112をオンする
と、1次コイル114を流れる電流は時間と共に増加し
ていく(第13図(L)).そして、第7ワンショノト
マルチハイブレーク160のQ出力信号がオフした時、
すなわちパイロット制御時期にはトランジスタ112は
オフされることになり、1次コイル114に蓄えられて
いたエネルギーが高電圧となり、2次コイル115から
電歪式アクチュエータ30に印加される(第13図(A
))。この高電圧印加によって電歪式アクチュエータ3
0は伸長し、可変容積室34の圧力は上昇し、ノズル1
1よりパイロット噴射を開始する. 一方、第4ワンショントマルチバイブレーク151のQ
出力信号は第5ワンショットマルチバイブレーク154
をトリガし(第13図(I))、さらに500μs後第
6ワンショットマルチバイブレータ157をトリガする
ため、300μsの間、第6ワンショットマルチバイブ
レーク157のQ出力にパルスが発生する(第l3図(
J))。このパルスによりトランジスタ111がオンさ
れ、2次コイル115を介して電歪式アクチュエーク3
0をショートする(第13図(A))。その結果、電歪
式アクチュエータ30は収縮し、可変容積室34及びポ
ンプ室3の圧力は下がり、パイロット噴射を終了する。
その後、プランジャはさらに燃料の圧送を継続している
ため、ポンプ室3の圧力は再び上昇し、やがて主噴射を
開妬する。
次に、本発明の第2実施例について説明する。
第1実施例との相違点は、電歪式アクチュエータ30の
端子電圧からポート開時期を判定する方式にある。即ち
、本実施例では前記端子電圧を微分することにより、ポ
ート開時期を判定するものである。
第l4図に第2実施例の制御回路の横威を示す。
ポート開信号を求める回路であるポート開時期判定回路
170以外の回路であるパイロット噴射時期制御回路1
50及び駆動回路110は、第1実施例と同一であるの
で細部を省略してある。
電歪弐アクチュエータ30の端子電圧は抵抗171,1
72により1/250に分圧され、コンデンサ173、
抵抗174、オペアンプ175で構成される微分回路に
接続されている.オペアンブ175の電源としては正電
圧のみが供給されているので、オペアンブ175の出力
としてはコンデンサ173の入力波形のうち、立下り信
号のみが生ずる。
一方、抵抗171,172により分圧された電歪式アク
ヂュエータ30の端子電圧は、コンバレータ176の非
反転入力端子にも接続されている。
コンパレータ176、第1ワンショッ1・マルチバイブ
レーク177、第2ワンショットマルチバイブレータ1
80はポート開信号のマスクを目的としている。コンパ
レータ176の反転入力としては基準電圧■3が印加さ
れている.この電圧VRは電歪式アクチュエータ30の
端子電圧である40Vに相当する。コンパレータ176
の出力端子は第1ワンショットマルチバイブレーク17
7の立上りトリガ入力端子に接続されている。第iワン
ショットマルチバイブレータ177の出力パルス幅はコ
ンデンサ178、抵抗179により決定されるもので、
このパルス幅でポート閉期間中の所定時期t0までの時
間を設定している。all 1ワンショットマルチバイ
ブレーク177のQ出力端子は第2ワンショットマルチ
バイブレーク180の立下りトリガ入力端子に接続され
ている。第2ワンショットマルチバイブレーク180の
出力パルス幅はコンデンサ181、抵抗182にλり決
定されるもので、このパルス幅でマスク時間を設定して
いる。
183は二入力ANDゲートであり、その一方の入力端
子はオペアンブ175の出力端子に接続され、もう一方
の端子は第2ワンショットマルチバイブレータ180の
Q出力端子に接続されている。そして、二入力ANDゲ
ート183の出力端子からはポート開時期tIを示すポ
ート開信号が出力され、この信号はパイロット制御時期
の決定および駆動回FQ110を駆動させる信号を発生
する前述したパイロット噴射時期決定回路150へと供
給される. 以上の構戒における第2実施例の作動について、第15
図の各部波形図をもとに説明する。
オペアンプ175の出力には電歪式アクチュエータ30
の端子電圧(第15図(A))の微分波形、すなわち、
前記端子電圧の変化率を示す波形が出力される(第15
図(B))。本来は第15図(B)の破線も含めた波形
が出力されるのであるが、オペアンプ175の電源は、
前述した通り正電圧のみであるため負電圧は出力されず
、第15図(B)の実線で示す波形のみが出力される。
一方、電歪式アクチュエータ30の端子電圧が基準電圧
■穴以上の時、コンパレータ176の出力は゛1゛゜レ
ベルとなる(第15図(C))。これにより、第1ワン
ショットマルチバイブレーク177がトリガされ、マス
ク開始までの時間を設定する(第15図(D)).さら
に第lワンショットマルチバイブレータ177の立下り
と同時に第2ワンショットマルチバイブレータ180が
トリガされ、この時点からマスク時間が設定される(第
15図(E))。そして、オペアンプ175の出力信号
と第2ワンショットマルチバイブレーク180のQ出力
信号とが二人力ANDゲート183に入力され、このA
NDゲート183からの出力信号がポート間信号となる
(第15図(F))第2実施例はポートが開くことによ
る電歪式アクチュエータ30の端子電圧の変化を微分波
形を利用して直接とらえているため、回路構成が第1実
施例に比べて簡単になるという利点がある。
次に、第3実施例について説明する。
本実施例も電歪式アクチュエータ30の端子電圧からポ
ート開時期を判定する方式に第1、第2実施例に対し相
違点があり、即ち、本実施例ではポート開時における電
歪式アクチュエータ30の端子電圧を強制的に所定の一
定電圧に制御する手段を設け、ポート開時期を電歪式ア
クチュエーク30の端子電圧が前記一定電圧より低い、
あるいは固定電圧値に低下した時点とみなすものである
第16図に第3実施例の制御回路の構成を示す.ポート
間信号を求めるポート開時期判定回路190以外の駆動
回路110及びパイロット噴射時期決定千段150は第
1実施例と同一であるので、細部は省略してある. 電歪弐アクチュエータ30の端子電圧は、電流制限用抵
抗201を介してトランジスタ199のコレクタに印加
されている。また、トランジスタ199の工1 ’7夕
はIOOV以上の逆電圧で電流が流れる特性を示す定電
圧ダイオード200のカソードに接続されている。従っ
て、トランジスタ199がオンした時、電歪式アクチュ
エータ30の端子電圧がIOOV以上の場合は、この端
子電圧は100■に設定される。
一方、電歪式アクチュエータ30の端子電圧は抵抗19
1,192により1/250に分圧され、コンパレータ
193の非反転入力にも印加されている。ここで、コン
パレータ193の反転入力端子には基準電圧vRが印加
されている。この電圧■えは40Vに相当する。コンバ
レータ193の出力は3つに分岐され、第1の出力はワ
ンシゴントマルチバイブレーク194の立上りトリガ入
力となる。ワンショットマルチバイブレーク194の出
力パルス幅はコンデンサ195、抵抗196により決定
され、トランジスタ199をオンするまでの時間を設定
している。コンパレータ193の第2の出力は二人力N
ORゲート197の一方の入力端子に入力されており、
二人力NORゲート197のもう一方の人力としてはワ
ンショットマルチバイプレーク194のQ出力信号が与
えられる.この二人力NORゲートの出力信号がボ−ト
開信号であり、このポート開信号がパイロット噴射制御
時期決定回路150に供給されている.また、コンパレ
ータ193の第3の出力は、二人力ANDゲート198
の一方の入力端子に入力されており、二人力ANDゲー
1198のもう一方の入力としてはワンショットマルチ
バイブレータ194のQ出力信号が与えられる.そして
、二入力ANDゲート198の出力端子はトランジスタ
199のベースに接続されており、ポート閉時の電歪弐
アクチュエータ30の端子電圧を制御するタイミングを
決めている. 以上の構成における第3実施例の作動について、第17
図の各部波形図をもとに説明する。
第17図(A)に示す電歪式アクチュエータ30の端子
電圧が基準電圧VR以上の時、コンパレータ193の出
力は゛1゜”レベルとなる(第17図(B))。これに
より、ワンショットマルチバイブレーク194がトリガ
され、ワンショットマルチバイブレータ194のQ出力
信号はポートが閉じている状態におけるある時点L0ま
で“1”レヘルが続く(第17図(C))。逆に、ワン
ショットマルチバイブレータ194のQ出力はL0時点
から″11レベルとなり、これとコンパレータ193の
出力とのANDをとることにより、第17図(E)の信
号が得られる。これによりトランジスタ199がオンさ
れ、ポート閉におけるこの時点t0以後の電歪アクチュ
エータ30の端子電圧はツエナーダイオード200の設
定電圧100vに落とされる(第17図(A))。その
後、時点L,においでポートが開くと、電歪式アクチュ
エータ30の端子電圧が下降するが、この端子電圧が4
0Vになった時点でコンパレータ193の出力は“1″
から゛0”になる(第17図(B)従って、コンバレー
タ193の出力とワンショットマルチバイブレーク19
4のQ出力とのNORをとると、第l7図(D)に示す
信号が得られる。
この信号の立上り時期t2がポート開時期である。
本実施例においては、ポートが開く前の電歪式アクチュ
エータ30の端子電圧は常に同じ一定の値(IOOV)
に強制的に制御されていろため、) ポート間判定レベルが固定値(40V)であってもポー
ト開信号がばらつくことはない。
なお、上述した実施例はいずれも電歪式アクチュエータ
に対し、パイロット制御時期に高電圧を印加し、その直
後にショートさせる方式であるが、本発明の適用はこの
方式に限られるものではなく、パイロット時期で電歪式
アクチュエータに発生した電圧をショートさせる方式、
電歪弐アクチュエータの分極方向と逆方向の電圧を印加
する方式、あるいは電歪式アクチュエータの電荷をコン
デンサが抜き取る方式にも適用できる。
また、ポート開時期の検出からパイロット制御時期を決
定するにあたり、時間τ1をパラメータとして行ったが
、噴射ポンプもしくはエンジンの回転角度を検出する角
度センサを具備させて、それに基づく角度をパラメータ
として、パイロット噴射の制御を行ってもよい.また、
時間をパラメータとした場合、第11図のマップをマイ
クロコンピュータに内蔵させ、コンピュータに内蔵のタ
イマを利用してパイロット噴射制御時期を決定してもよ
い. またさらに、噴射ポンプの4A量方式としては、メカニ
カノレなガバナで3周量するもの、あるいは電子制御で
11量するもののいずれに対しても同様に本発明を適用
できる。
また、前回の噴射行程におけるポートA26が開く時期
をパイロット噴射時期演算のための起点としたが、ポー
トA26の閉じる時期を起点としてもよいのはもちろん
である。
なお、上述した実施例では、ポートの開閉時期を検出す
るにあたり、パイロット噴射を制御する電歪式アクチュ
エータ自身をセンサとして活用していることにより、他
に新たなセンサ必要としない点で、構造が簡単で安価な
ものになるが、ポートの開閉時期の検出を別の圧カセン
サ、あるいはブランジャのリフト位置を検出するセンサ
等にて行うようにしてもよいのはもちろんである。
〔発明の効果] 以上詳細に示したように、本発明によれば、前回の噴射
行程での可変容積室の開閉時期に基づいてパイロット噴
射時期を決定しているので、高速時でも最適な形態でパ
イロット噴射を実行することが可能となり、高速時の騒
音低減、排気エミッション低減を実現できる.
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用する装置の部分断面図、第2図は
第1図の部分拡大図、第3図は第2図のR−R線に沿う
断面図、第4図ないし第5図は第1図の作動説明図、第
6図はパイロット噴射の有無と騒音との関係図、第7図
はパイロット噴射の有無と排出ガス威分との関係図、第
8図は従来技術の説明図、第9図ないし第10図は本発
明の説明図、第11図は第9図中τ1の特性図、第12
図は本発明の第1実施例をなす回路構成図、第13図は
第12図の作動説明図、第工4図は本発明の第2実施例
を示す回路構或図、第15図は第14図の作動説明図、
第16図は本発明の第3実施例をなす回路構成図、第1
7図は第16図の作動説明図である. l・・・燃料噴射ポンプ,3・・・ポンプ室.6・・・
プランジャ,15・・・低圧室,23・・・中央ポート
,24・・・ボー}B,26・・・ポートA,27・・
・ポートC.30・・・電歪式アクチュエータ2 34
・・・可変容積室,100・・・コントローラ.102
・・・回転センサ.l0 3 ・・・円板,110−・
・駆動回路,120,170,190・・・ポート間時
期判定回路,150・・・パイロット噴射時期決定回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポンプ室を加圧するプランジャの加圧途中の所定
    のリフト位置で開閉されるポートを介して、該ポンプ室
    に連通する可変容積室を有すると共に、該可変容積室の
    容積を前記ポートの開期間における所定の時期に制御す
    ることでパイロット噴射を実行するパイロット噴射制御
    装置において、以前の噴射における前記ポートの開閉時
    期を検出する開閉時期検出手段と、 前記開閉時期検出手段よりの信号に応答して、前記所定
    の時期を決定するパイロット噴射時期決定手段と を備えるパイロット噴射制御装置。
  2. (2)前記パイロット噴射時期決定手段は、前記開閉時
    期検出手段にて検出される前記ポートの開閉時期を起点
    としてパイロット噴射を実行させるまでの所定期間を演
    算する期間決定手段を有する請求項1に記載のパイロッ
    ト噴射制御装置。
  3. (3)前記期間決定手段は、エンジン回転数をパラメー
    タとして前記所定期間を決定する請求項2に記載のパイ
    ロット噴射制御装置。
  4. (4)前記パイロット噴射制御装置は、前記可変容積室
    の容積を電歪式アクチュエータにより制御する請求項1
    に記載のパイロット噴射制御装置。
  5. (5)前記開閉時期検出手段は、前記電歪式アクチュエ
    ータの発生電圧に基づいて前記ポートの開閉時期を検出
    する請求項4に記載のパイロット噴射制御装置。
  6. (6)前記開閉時期検出手段は、前記電歪式アクチュエ
    ータの発生電圧が所定電圧値まで低下した時期を前記ポ
    ートの開閉時期として検出する請求項5に記載のパイロ
    ット噴射制御装置。
  7. (7)前記所定電圧値は、前記ポンプ室と前記可変容積
    室とが遮断されている期間における前記電歪式アクチュ
    エータの電圧値よりも所定電圧だけ低い電圧値に設定さ
    れている請求項6に記載のパイロット噴射制御装置。
  8. (8)前記ポンプ室と前記可変容積室とが遮断されてい
    る期間における前記電歪式アクチュエータの電圧値は、
    一定の電圧値に設定されている請求項6に記載のパイロ
    ット噴射制御装置。
  9. (9)前記パイロット噴射制御装置は、今回の噴射にお
    ける前記ポートの開期間において前記ポンプ室の圧力が
    所定値に達した時期に前記電歪式アクチュエータを駆動
    してパイロット噴射を実行するパイロット噴射手段を備
    えると共に、運転条件に応じて、前記パイロット噴射時
    期決定手段の代わりに前記パイロット噴射手段を作動さ
    せる請求項4に記載のパイロット噴射制御装置。
  10. (10)前記開閉時期検出手段は、前記電歪式アクチュ
    エータの発生電圧の微分波形に基づいて前記ポートの開
    閉時期を検出する請求項5に記載のパイロット噴射制御
    装置。
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