JPH0357771A - 電動式独立型後輪転舵装置 - Google Patents

電動式独立型後輪転舵装置

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JPH0357771A
JPH0357771A JP1191637A JP19163789A JPH0357771A JP H0357771 A JPH0357771 A JP H0357771A JP 1191637 A JP1191637 A JP 1191637A JP 19163789 A JP19163789 A JP 19163789A JP H0357771 A JPH0357771 A JP H0357771A
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JP
Japan
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yaw angular
rear wheel
wheel steering
rear wheels
vehicle
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Application number
JP1191637A
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English (en)
Inventor
Bunichi Sugimoto
杉本 文一
Manabu Yamada
学 山田
Masaki Yoshida
正樹 吉田
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は車両の走行条件に応じて、左右後輪の転舵角
を個々に制御することにより、操舵安定性を向上させる
電動式独立型後輪転舵装置に関する. (従来の技術) 第8図に示した従来の後輪操舵装置は、ハンドルlに固
定したハンドル軸1aを、前輪ステアリング装置2の図
示していないラックとビニオンとの噛み合いを介して、
サイドロッド3、4に連結している. そして、上記ハンドル1を回すと、ハンドル1とともに
ハンドル軸1aが回転し、この回転力が前輪ステアリン
グ装置2の上記ラックとピニオンとの噛み合いを介して
、サイドロッド3、4に伝達される。そしてサイドロッ
ド3、4は図面の左右いづれかの方向に移動するととも
に、このサイドロッド3、4に連結したナックルアーム
5、6を介して前輪7、8を転舵する。
また、上記前輪ステアリング装置2とは別に、電動ステ
アリング装置9を設けているが、この電動ステアリング
装置9は、モータ10と、このモータ10に連係させた
シャフトドライバl1と、モータlOに直結したエンコ
ーダ12および電磁ブ″レーキl3とを主要素としてい
る.そして、上記モータ10の図示していない出力軸を
シャフトドライバl1の図示していないシャフトに連係
させ、このシャフトの両端にサイドロッドl4、15を
それぞれ連結している. そして、上記モータlOが回転すると、この回転力がシ
ャフトドライバ11を介してサイドローツド14、15
に伝達される.そして、サイドロッドエ4、l5は図面
の左右いずれかの方向に移動するとともに、このサイド
ロッドl4、l5に連結したナックルアーム16、l7
を介して、後輪l8、l9を共に転舵する。
このようにした電動ステアリング装M9は,そのモータ
10および電磁ブレーキ13を、コントローラ20に接
続する一方、このコントローラ20には車速センサ21
,前輪のサイドロッド4に設けた前輪舵角センサ2aお
よびエンコーダl2を接続している. しかして、ハンドル1が回されて前輪7,8が転舵する
と、前輪舵角センサ2aによって実際の前輪の転舵角を
検出するとともに、″車速センサ2lによって実際の車
速を検出し,これらの出力信号をコントローラ20に入
力する。
そして、モータ10は上記入力信号に応じて回転する.
また、モータ10の回転とエンコーダl2がモータ10
の実回転量を検出し、この出力信号をコントローラ20
にフィードバックして、後輪舵角をフィードバック制御
している。
つまり、この後輪操舵装置では、モータ10を連係させ
た単独の電動ステアリング装置9に、後輪18、l9を
共に連結し,コントローラ20によって制御される上記
モータ10の回転力を後輪l8、l9に伝達して、後輪
l8、l9の転舵を制御している. したがって、左右両後輪l8、l9は同一方向に同一角
度だけ転舵してしまう.そして、車速が低速のときには
後輪を前輪に対して逆位相に転舵する.又、車速か高速
のときには後輪を前輪に対して同位相に転舵する. 第9図は、コントローラ20によって後輪l819の転
舵を制御する際、前輪転舵角θfと、車速Vとによって
後輪転舵角θrが決められていることを示している. この図からも明らかなように、前輪転舵角θf以外は、
車速Vだけに依存して後輪転舵角θ『を決定している. (本発明が解決しようとする課題) 上記のようにした従来の後輪操舵装置では、前輪転舵角
θf以外は、車速Vだけに依存して後輪転舵角θrを決
定しているので、微妙な走行条件の変化に対応した制御
をすることができない.例えば、ある一定値以上の速度
で直進している状態から、コーナーの入口にさしかかり
、ハンドルlを転舵し、旋回を開始すると,後輪l8、
l9は前輪7、8と同位相に転舵する. このようにハンドルlの切り始めに後輪が前輪と同位相
に転舵するので、車両全体は前輪を転舵した方向に進行
するが、なかなか回頭運動が始まらず、車両の姿勢は、
直進方向を向いたままの状態がしばらく続く。
つまり、コーナーの入口等の旋回運動の過渡期において
、ハンドルlを転舵しているのに、車両はその転舵に見
合った回頭をなかなか開始しない。このため、運転者は
、ハンドル操舵に違和感を感じていた. また、一般に、減速時には、荷重が車両の前方へ移動す
るため、後輪の接地荷重が減少することが知られている
. この接地荷重の減少にともなうコーナリングフォースの
減少を補うため、左右の後輪を個別に転舵し、切り増せ
ばよいが、従来の装置では、電動ステアリング装置9に
後輪l8、l9を共に連結しているので、左右の後輪を
個別に転舵することができないという問題があった。
また,加速時には一般に、後輪の接地荷重が増加し、コ
ーナリングフォースも増加することが知られている. このため、従来の装置では、左右両後輪が同一方向に転
舵するので、わずかに後輪の転舵角が操舵安定性を保て
る範囲内の転舵角よりも大き過ぎただけで車両左右一方
の同一方向に向ってコーナリングフォースがよけいに発
生し,直進安定性が保たれていないという問題があった
さらに、旋回時、車両が横加速度をうけると、旋回外側
の接地荷重が増加し、その分だけ旋回側の接地荷重が減
少する。この接地荷重の増減により、旋回外側の車輪の
コーナリングフォースは、徐々に増加し、旋回内側の車
輪のコーナリングフォースは可及的に減少することが知
られている.このため、従来の装置のように、左右両後
輪を同一方向に同一角度だけ転舵しても、横加速度によ
って発生する左右両後輪のコーナリングフォースの増減
に適応した転舵角は得られず、安定した旋回特性を得る
ことができないという問題もあった。
この発明の目的は、このような微妙な走行条件に対応し
た後輪転舵角の制御を行なうことにより、直進性、旋回
性を向上させつつ、違和感のない操舵特性を発揮するこ
とができる電動式独立型後輪転舵装置を提供することで
ある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達或するためにこの発明は、モータの回転
力を伝達して後輪を転舵する電動ステアリング装置と、
車両の走行条件を入力して上記モータの回転力を制御す
るコントローラとを設けた後輪操舵装置において、左右
の後輪の電動ステアリング装置として第1後輪転舵装置
と第2後輪転舵装置とを設けるとともに、車両のヨー角
速度を検出するヨー角速度センサと、車両の前後方向の
加速度を検出する前後加速度センサと、車両の横方向の
加速度を検出する横加速度センサとを設け上記コントロ
ーラでは上記ヨー角速度センサで検出した実際のヨー角
速度と車両等の走行条件によって求められる目標ヨー角
速度との差をフィードバックして、実際のヨー角速度が
、目標ヨー角速度と一致するように左右の後輪の舵角を
独立して制御することを特徴とした構威にしている.(
本発明の作用) 上記のように構成した本発明の装置では、コントローラ
において、車両の走行条件に応じて目標ヨー角速度を演
算し、この目標ヨー角速度と、実際のヨー角速度との偏
差を修正する偏差修正信号とを第1、2後輪転舵装置に
フィードバック出力する. 第1、2後輪転舵装置では、この偏差修正信号を受けて
モータを回転し、左右の後輪を独立して転舵する. また、このコントローラでは、前後加速度と横加速度と
に応じて出力信号を演算し、第1、2後輪転舵装置に出
力する. 第l、2後輪転舵装置では、この出力信号を受けてモー
タを回転し、左右の後輪を独立して転舵する. (本発明の効果) この発明の装置によれば、ヨー角速度の偏差を修正する
偏差修正信号に応じて左右の後輪を独立して転舵するの
で、車両のヨー角速度を目標どおりに制御することがで
きるようになった。
このため、コーナーの入口でもハンドルを切りはじめる
とただちに回頭を始め、操舵の違和感がなくなった. また、前後加速度と横加速度とに応じて演算した出力信
号によって、左右の後輪を独立して転舵するので、加、
減速時や旋回時等、微妙な走行条件の変化にも対応でき
るようになった。
例えば、減速時、減少した後輪の接地荷重を補うように
左右の後輪を個別に転舵することができる。
また、加速時、左右の後輪が個別に転舵されるので、コ
ーナリングフォースが車両左右一方の方向に発生するこ
とがな〈なり、直進安定性が保たれるようになった。
さらに、旋回時、横加速度に応じ、左右の後輪の転舵角
を個別に制御することができるので、左右両後輪のコー
ナリングフォースの増減に適応した左右両後輪の転舵角
が得られ、安定した旋回特性を得ることができる。
本発明の装置では、このように、微妙な走行条件の変化
に対応した制御をすることができるので,直進性、旋回
性を向上させつつ、違和感のない操舵特性を発揮するこ
とができる. (本発明の実施例) 第1、2図に示したこの発明の実施例では、後輪を転舵
する電動ステアリング装置として、後輪18、19にナ
ックルアームl6、17、操舵リンク部材29.30を
介して第1後輪転舵装置Sl .第2後輪転舵装置Sr
をそれぞれ個別に連結している. そして、上記両後輪転舵装置Sl ,srには、第1、
2モータ22、23をそれぞれ設けている。
この第1、2モータ22、23の出力軸24a、24b
(7)先端には、ウォーム25、26を設けている. また、上記両後輪転舵装置S,,S,には、ウォーム2
5、26とかみ合う歯を形成したウォームホイール27
、28をそれぞれ設けている。
そして、このウォームホイール27.28の偏心位置に
は、ポールジョイントを介して,上記操舵リンク部材2
9、30を接続している.コントローラPから左、右後
輪出力信号IMI,IMFが、第1、2後輪転舵装置S
.,S,に入力すると、第1、2モータ22.23が駆
動する.この第1、2モータ22、23の回転力は、出
力軸24a、24b、ウォーム25、26、ウォームホ
イール27、28、操舵リンク部材29、30を介して
、ナックルアームl6、17を回動させる. このナックルアームl6、l7の回動により、後輪l8
、19の転舵が個々に行なわれる。
また、ハンドル1を転舵し、この転舵力がハンドル軸1
a、前輪ステアリング装置2,サイドロフド3、4、ナ
ックルアーム5、6を介して、前輪7、8を転舵する構
成は従来の装置と同様である。
この前輪7、8の転舵角は、前輪のサイドロッド4に設
けた前輪舵角センサ2aによって検出され、前輪転舵角
信号θfとなる. この前輪転舵角信号θfは、車速センサ21で検出され
た車速信,号■とともに、コントローラPに送られる. 本発明の実施例の装置では、さらに2車両の前後加速度
を検出する前後加速度センサ3lと,車両の横加速度を
検出する横加速度センサ32と、車両のヨー角速度を検
出するヨー角速度センサ33とを設け、それぞれ検出し
た前後加速度信号X、横加速度信号y、ヨー角速度信号
番をコントローラPに出力するように構成している.ま
た、上記第1、2後輪転舵装置si,s,の近傍には左
右後輪の舵角を検出する左、右後輪舵角センサ34、3
5を設けている.この左右後輪舵角センサ34、35で
検出された左右後輪舵角信号θl、θ『は、コントロー
ラPに送られる.次に本発明の装置の核心であるコント
ローラPにおける制御について詳述する. コントローラPにおける制御では、まず後輪転舵角目標
値演算部40において,左右後輪転舵角目標信号θl、
θrを演算する.この左右後輪転舵角目標信号θ1、θ
,は次の第(1)(2)式で与えられる。正負の方向は
前後輪転舵角、ヨー角速度とも右回転(時計回り)を正
とする. , γ σl=kθr+a(ψ−ψ) +bl讐1+clVI  ・・・(1)否,=kθf+
a(千一岳) −bl貰1−clyl・・・(2) 左右後輪転舵角比較部4l、42ではこの左右後輪転舵
角目標信号θl、θrと、実際の左右後輪転舵角を検出
した上記左右転舵角信号θ1、θrとの偏差を次の第(
3) (4)式のように演算する。
Δθl=01 −01・・・(3) Δθ『 =or −or ・・・(4)この偏差を左右
後輪出力制御部43、44に出力することにより、目的
に適合する制御を行なうものである. 次に第(1)(2)式の各項について説明する。
まず、第(1)(2)式の第1項目の車速依存出力信号
kOfは、車速依存出力信号演算部36において演算さ
れる. 車速依存出力信号演算部36には、上記前輪舵角センサ
2aで検出された前輪転舵角信号ofと、車速センサ2
lで検出した車速信号■とが入力している。そして、こ
の車速依存出力信号演算部36には、上記車速信号■に
応じて変化する速度定数kがあらかじめ登録されている
例えば、速度定数kは、第3図に示すように車速信号V
に依存するようにしている。
この速度定数kを上記前輪転舵角信号ofにかけ合わせ
る演算を行なうことにより,車速依存出力信号kθfが
決定される. この車速依存出力信号kθfが左右後輪転舵角目標信号
01、θ,に含まれていることにより、果す役目は、車
速か一定速度以下では、後輪が前輪と逆位相に転舵する
ように制御することである。
そして、車速が一定速度以上.では、後輪が前輪と同位
相に転舵するように制御される。
ここまでの制御は従来の装置と同様である.において演
算される。
ヨー角速度偏差演算部37には、上記前輪転舵角信号o
fと、ヨー角速度センサ33で検出されたヨー角速度信
号ψと、車速信号Vとが入力している。
そして、このヨー角速度演算部37には、上記車速信号
■に応じて変化する速度定数aがあらかじめ登録されて
いる。
この速度定数aは、例えば、第4図に示すようなもので
あるが、その制御目的や車両特性に応じてどのような値
を採用しても良いことは当然である。
γ また、目標ヨー角速度ψは次の第5式に示されるように
、車速■と前輪転舵角θfとによって決定される。例え
ば次の第(5)式に示すような演算を行なう。
つり ψ=(1− k)V/L(1+AV2 ) ●θf・・
・(5)なお、第(5)式中のL.Aは、車両諸元によ
って定まる定数である. そして、上記ヨー角速度信号ψと,目標ヨー角γ 速度ψとの差に上記速度定数aを乗じ、ヨー角速a  
 ′;′ 度偏差修正信号a(ψ−ψ)が演算されることとなる. ・ 7 このヨー角速度偏差修正信号a(ψ一ψ)を用いて,後
輪を制御することにより,実際のヨー角速度信号ψと目
標ヨー角速度ψとの差をフィードバックすることとなり
、車両の回頭角の遅れを無くすことができるようになる
次に(1)(2)式の第3項目の前後加速度出力信号b
1〈1は、前後加速度出力演算部38で演算される. 前後加速度出力演算部38には、上記前後加速度センサ
で検出した車両の前後加速度信号Xと車速センサで検出
した車速信号Vとが入力している. そして、この前後加速度出力演算部38には、上記車速
信号Vに応じて変化する速度定数bがあらかじめ登録さ
れている。
この速度定数bは例えば、第5図に示すようなものであ
るが、その制御目的や車両特性に応じてどのような値を
採用しても良いことは当然である。
そして、上記入力した前後加速度信号の絶対値を取り、
上記速度定数bを乗じることにより、前後加速度出力信
号blxlを決定している.次に第(1)(2)式の第
4項目の横加速度出力信号C1ylは、横加速度出力演
算部39で演算される. 横加速度出力演算部39には、上記横加速度センサで検
出した車両の横加速度信号yと車速センサで検出した車
速信号Vとが入力している。
そして、この横加速度出力演算部39には、上記車速信
号Vに応じて変化する速度定数Cがあらかじめ登録され
ている。
この速度定数Cは例えば、第6図に示すようなものであ
るが、その制御目的や車両特性に応じてどのような値を
採用しても良いことは当然である. そして、上記入力した横加速度信号の絶対値を取り、上
記速度定数Cを乗じることにより、横加速度出力信号c
lylを決定している。
なお、この実施例では、第4〜6図に示した速度定数a
.b.Cはその特性を似ているものとしているが、伺等
相関関係を有するものではないことは当然である. このようにして演算された左右後輪転舵角目標信号el
 、Orは、左右後輪転舵角比較部41.42に出力さ
れる。
左右後輪転舵角比較部41.42では、左右後輪舵角セ
ンサ34、35で検出した実際の左右後輪舵角信号al
.  δrと上記左右後輪転舵角目標信号0( ,Or
 との偏差Δ01、ΔOrを演算しこの偏差Δ01、Δ
Orを左右後輪出力制御部43、44へ出力する。
左右後輪出力制御部43、44では、この偏差を用いて
次の第(Ei) (7)式のような演算を行ない、左右
出力値I Ml.  I Nrを決定する。
IN+=lΔθ1+mdΔθl/dt +nfΔθ+  d t      −(6)IMr=
lΔθr +mdΔθ,/dt+nfΔθ,dt   
   ・・・(7)上記(Ei) (7)式のうち、各
項の係数文、m.  nは、それぞれ車両諸元によって
定まる定数である。
そして、第1項の文Δθ1 (交Δ0+)は、偏差に比
例した電流を出力する項であり、目標値と実際の舵角と
の偏差が大きい場合にこの偏差に比例した大きい電流を
出力し、両者が一致すれば、電流はOとなるものである
第2項のmdΔf)l/dt(mdΔθ,/dt)は、
偏差の微分値に比例した電流を出力する項であり、モー
タのロータ慣性等による遅れを補償するためのものであ
る。
第3項のnfΔθldt (nfΔθ,dt)は、偏差
の積分値に比例した電流を出力する項であり、外力やフ
リクションにより、定常的な偏差が生じた場合、これを
打ち消すためのものである. このようにして演算された左右出力値IMI.IMFは
、上記第1、2後輪転舵装置S+,Srに出力される. そして第1、2後輪転舵装置S,,S,では、この左右
出力値I Ml.  I Hrによって、第1. 2モ
ータ22、23が回転し、後輪l8、l9が所望の舵角
まで転舵される. 次に第7図を用いて走行条件のパターンごとに(1) 
(2)式によって決定される舵角について説明する. ここで、左右後輪舵角θl、θ,の欄の−は左転舵を、
+は右転舵を示している。
すなわち、 (イ)第7図のパターンA.Hに示したように、車速が
低速のときには、左右両後輪の転舵方向を前輪の転舵方
向に対して逆相にするようにしている. このパターンA.Bにおいては、第(1)(2)式中の
第2、3、4項の値は、ほとんどOに近い場合を示し、
第1項の出力信号kθfが目標値のほとんどを占め、転
舵角をθとしている。
(r1)第7図のパターンC,Dに示したように車速が
上り、車両に横Gが働いている場合には、左右両後輪の
転舵方向を前輪の転舵方向に対して同相に制御するとと
もに、α度だけ左右両後輪をトーイン側に向けるように
している。
つまり、このパターンC,Dにおいては、(1) (2
)式中の5IJl項の出力信号kθfによる転舵角θと
第4項の出力信号clylによる転舵角αとがほとんど
の舵角を支配しているといえる.これにより、横Gを受
けた場合にも旋回外側の車輪のコーナリングパワーが増
加するので、左右両後輪全体として、安定した旋回がで
きるコーナリングパワーを発生させることができる。
(ハ)第7図のパターンE−Hに示したように、車両の
ヨー角速度の不足が発生した場合には、このヨー角速度
偏差を修正する方向に上記A−Cのパターンの転舵角か
らさらにβ度転舵が行なわれるこれにより、車両の進行
方向に車両前部の向いている方向が一致し、ヨー角速度
偏差はなくなるので、口頭性能が向上する。又、ヨー角
速度の過剰が発生した場合は、方向は逆になるが考え方
は同じである。
(二)第7図のパターンI,Jでは、直進時に加速また
はブレーキ等による減速が車両に働いた場合、左右両後
輪をトーイン側にγ度向けて、コーナリングパワーを増
加させるとともに、直進性を向上させている。
【図面の簡単な説明】
図面第1〜7図はこの発明の実施例を示すもので、第1
図は全体図、第2図は回路を示すブロック図、第3図は
車速と車速定数kとの関係を示す図、第4図は車速と車
速足数aとの関係を示す図、第5図ほ車速と車速定数b
との関係を示す図、第6図は車速と車速定数Cとの関係
を示す図、第7図はコントローラが演算する後輪転舵角
のパターン表、第8、9図は従来の装置を示すもので第
8図は従来の後輪操舵装置を示す回路図、第9図は前輪
転舵角θ『と車速Vと後輪転舵角θとの関係を示す図で
ある。 P・・・コントローラ、3l・・・前後加速度センサ、
32・・・左右加速度センサ、33・・・ヨー角速度セ
ンサ、S1・・・第1後輪転舵装置、Sr・・・第2後
輪転舵装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. モータの回転力を伝達して後輪を転舵する電動ステアリ
    ング装置と、車両の走行条件を入力して上記モータの回
    転力を制御するコントローラとを設けた後輪操舵装置に
    おいて、左右の後輪の電動ステアリング装置として第1
    後輪転舵装置と第2後輪転舵装置とを設けるとともに、
    車両のヨー角速度を検出するヨー角速度センサと、車両
    の前後方向の加速度を検出する前後加速度センサと、車
    両の横方向の加速度を検出する横加速度センサとを設け
    、上記コントローラでは上記ヨー角速度センサで検出し
    た実際のヨー角速度と車両等の走行条件によって求めら
    れる目標ヨー角速度との差をフィードバックして、実際
    のヨー角速度が、目標ヨー角速度と一致するように左右
    の後輪の舵角を独立して制御すること、および前後、左
    右方向の加速度の大きさに応じて左右両後輪全体として
    安定した旋回ができるコーナリングパワーを発生させる
    ことができるように左右の後輪の舵角を独立して制御す
    ることを特徴とする電動式独立型後輪転舵装置。
JP1191637A 1989-07-25 1989-07-25 電動式独立型後輪転舵装置 Pending JPH0357771A (ja)

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