JPH0356486A - 健忘症治療剤 - Google Patents

健忘症治療剤

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JPH0356486A
JPH0356486A JP19074989A JP19074989A JPH0356486A JP H0356486 A JPH0356486 A JP H0356486A JP 19074989 A JP19074989 A JP 19074989A JP 19074989 A JP19074989 A JP 19074989A JP H0356486 A JPH0356486 A JP H0356486A
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Atsushi Furukawa
淳 古川
Tadashi Yoshimoto
忠 芳本
Onori Tsuru
鶴 大典
Yukiyoshi Ajisawa
味澤 幸義
Yukihiko Kinoshita
木下 幸彦
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は医薬品として有用なチアゾリジン誘導体に関す
るものである。
さらに詳しく述べれば、本発明はプロリルエンドペブチ
ターゼ(Prolyl Endopeptidase,
以下PEPという)阻害活性を有し、健忘症治療剤とし
て有用な一般式 (式中のA『はフェニル基またはフェノキシ基であり、
nは1〜5の整数であり、Xは一〇一または−Nil一
であり、Rは窒素原子、硫黄原子または酸素原子のうち
1つないし2つを含んでいる5員環の飽和または不飽和
異項環基〉で表されるチアゾリジン誘導体およびその薬
理学的に許容される塩を提供するものである。
〔従来の技術〕
人口の高齢化に伴って老人医療の問題が重要視されてき
ている。なかでも老人性痴呆は社会的にも深刻な問題で
あることから効果的な治療剤の早急な開発が望まれてい
る。
これまで健・忘症や痴呆等の治療剤としては、脳血管拡
張作用などによる脳循環改善剤、脳細胞酸素消費量冗進
作用などによる脳代謝賦活剤等が用いられている。しか
しながら、これらの薬剤は脳血管障害による痴呆には有
効であるが、その他の原因による痴呆には効果が確実で
ないことが難点とされていた。
PEPはブロリンを含む生理活性ペプチドや合戒基質に
作用し、ブロリンのカルボキシル側を特異的に切断する
酵素として知られている。この酵素は記憶と関係がある
とされているバゾプレシン(Vasopress in
)やサイロトロ゛ビン放出ホルモン(Thyrotro
pin Releasing }lormone, T
RI)等を分解することから、この酵素の阻害活性と抗
健忘効果の関連性について種々検討が行われ、その結果
、PEP阻害剤は痴呆や健忘の治療剤となり得ることが
示唆されている(生化学、55巻、8号、831ページ
、1983年)。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来より健忘症や痴呆症治療剤として用いられている脳
循環改善剤や脳代謝賦活剤はあまり効果が確実でないこ
とから、新しい作用による健忘症治療剤の開発が望まれ
ていた。
本発明者らは従来の治療剤とは別の作用による健忘症治
療剤を見出すべく検討した結果、ある種のチアゾリジン
誘導体が強いPEP阻害活性を示し、目的が達戒できる
ことを見出した。
本発明はこれらの知見に基づくものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の前記一般式(I)で表されるチアゾリジン誘導
体は強いPEP阻害活性を示し、毒性も低く、健忘症治
療剤として有用である。
本発明の前記一般式(I)においてRは窒素原子、酸素
原子、硫黄原子のうち1つないし2つを含んでいる5員
環の飽和または不飽和異項環基であり、例えば2−ピロ
リジニル、4−チアゾリジニル、2−オキソー5−ピロ
リジニル、2−チェニル、2−フリル基などをあげるこ
とができる。
本発明の前記一般式(1)の化合物は新規な化合物であ
り、以下のようにして製造することができる。例えば、
一般式 R−COOH (n) (式中のRは前記と同じ意味をもつ)で表されるカルボ
ン酸またはその反応性官能的誘導体と、一般式 H (式中のArSn,Xは前記と同じ意味をもつ〉で表さ
れる化合物を反応させることにより製造することができ
る。
ここで、一般式(n)で表される化合物において、アミ
ノ基を保護しておく必要がある場合は、常法に従ってそ
のアミノ基を適当なアミノ保護基、例えばt−ブトヰシ
カルボニル基で保護した後、般式(III)の化合物と
反応させ、ついでアミノ保護基を除去して目的の化合物
(1)を得る。
本発明の製造方法において、出発の原料として用いられ
る一般式(II)および(III)の化合物は、市販品
として入手できるかあるいは文献記載の方法により容易
に製造することができる。
本発明の一般式(I)の化合物を製造するにあたり、一
般式(II)のカルボン酸とーIn (III)で表さ
れる化合物とを反応させる場合は縮合剤お般に用いられ
る縮合剤、例えばN, N’−ジシクロへキシルカルポ
ジイミド、N一エトキシ力ルボニル−2−エトキシ−1
.2−ジハイドロキノリンなどがあげられ、塩基として
はトリエチルアミンなどがあげられる。
本発明の一般式(1)の化合物の製造方法にあたり、一
級式(n)で表されるカルボン酸の反応性官能的誘導体
と一般式(III)で表される化合物とを反応させる場
合は、塩基の存在下で反応を行うが、一般式(It)の
化合物の反応性官能的誘導体としては、酸ハロゲン化物
、・酸無水物、混合酸無水物、活性エステル等をあげる
ことができ、このとき使用される塩基としては、ビリジ
ン、トリエチルアミンなどの塩基をあげることができる
本発明の一般式(1)の化合物の製造方法を好適に実施
するには、例えば、一般式(II)で表されるカルボン
酸または必要があればそのN一保護体とこれと等モルの
一般式(III)で表される化合物とを、不活性有機溶
媒、例えば、塩化メチレン、エタノールなどに溶解し、
必要量の塩基および縮合剤を加えて、氷冷〜室温下、1
0〜20時間攪拌し、常法に従って処理、精製して目的
物を得る。
本発明の前記一般式(I)で表される化合物は常法に従
い、薬理学的に許容される酸付加塩とすることができ、
これらの塩としては塩酸塩、スルホン酸塩、p−}ルエ
ンスルホン酸塩、酒石酸塩、フマール酸塩などをあげる
ことができる。
本発明の一般式(1)の化合物はチアゾリジン−2−カ
ルボン酸部分を含め1〜2個の不斉炭素を有するが、本
発明においては、それぞれの不斉炭素上の置換基の配置
がRSSのいずれでも、またそれらの混合物であっても
よい。それぞれの光学活性化合物は光学活性な化合物を
出発原料として用い、立体保持的に縮合することによっ
て得ることができる。
本発明の一般式(1)の化合物は常法に従い、種々の医
薬品製剤とすることができる。すなわち、必要に応じて
賦形剤、崩壊剤、縮合剤、滑沢剤等の医薬品添加物を加
え、常法に従って調剤することにより種々の製剤、例え
ば、錠剤、散剤、頚粒剤、カプセル剤等とすることがで
きる。
本発明の一般式(I)の化合物を健忘症治療剤として使
用する場合、その投与量は患者の年令、体重、性別、症
状の度合等により適宜決定されるが、概ね戊人一日当た
り経口投与の場合50〜1000■、非経口投与の場合
1〜500 mgの範囲で使用される。
〔発明の効果〕
本発明の前記一般式(I)の化合物は、N一カルボベン
ゾオキシーL−グリシルーL−プロリルーβ−ナフチル
アミド(以下Z−Gly−Pro−β−NA という)
を基質とした牛脳由来プロリルエンドペブチターゼに対
する阻害活性測定試験において、概ね5 XIO−”〜
3 XIO−’モル濃度で50%阻害活性を示す。
好ましくは、(R) − (−)−N− (2−フロイ
ル)一チアゾリジン−4−カルボン酸ベンジルまたは(
R)−(−)−(2−チェノイル)一チアゾリジン−4
−カルポン酸ベンジルであり、それらのICso値はそ
れぞれ2.8×10−6、4.3X10−@モルである
。このように、本発明の前記一般式(1)の化合物は強
いPEP阻害活性を示し、しかも毒性も低いので、安全
で優れた健忘症治療剤として有用な化合物である。
〔実施例〕
本発明をさらに詳細に説明するために以下の参考例およ
び実施例をあげる。なお、各参考例および実施例中の化
合物の融点はすべて未補正である。
参考例 l (R)−(−)一チアゾリジン−4−カルボン酸13.
3gおよびトリエチルアミンl4−をジオキサン50−
および水50ml!の混合溶媒に溶解し、水冷下でジー
tーブチルージカーボネート24 gを加え、室温で2
0時間攪拌した。反応液に水100mj!を加え、酢酸
エチルで洗浄し、水冷下、水層がpH2になるまで10
%クエン酸水溶液を加えた。酢酸エチルで抽出し、酢酸
エチル層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下に溶媒を留去して目的物21.6g 
(93%〉 を得た。
’IR (KBr):   l’co  1745. 
1630  cm−’NMR  (CDCIs) δ: 1.48(s. 9}1). 3.30(s, 
2H), 4.35〜4.95(m, 3N) . 1
0. 10 (br−s, IH)参考例 2 (R)−(−)一チアゾリジン−4−カルボン酸ペンジ
ル・塩酸塩 (R)一(−)−N−t−ブトキシカルボニルーチアゾ
リジン−4−力.ルボン酸5.Ogl,N−ジメチルホ
ルムアミド20−に溶解し、炭酸水素ナトリウム2.7
gおよびベンジルブロマイド2.8mlを加えて40℃
で21時間攪拌した。反応終了後、不溶物をろ去し、減
圧下に溶媒を留去した。残渣に酢酸エチルを加え、水、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、有機層を減圧
下に溶媒を留去した。残渣をシリカゲル力ラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒:ベンゼン/クロロホルム=2/
1)で精製し、5.7gの(R)−(−)一N−t−ブ
トシキカルポニルーチアゾリジン−4−カルボン酸ベン
ジルを得た。
IR (κOr):   vco  1750. 17
00  cm−’NMR (CDCI.) δ: IJ6. 1.47(s, s, 9}1,異性
体). 3.10〜3.40(+m. 2H). 4.
35〜5.30(m. 5H).7. 20 〜7. 
45 (m,  5B)上記のベンジルエステル5.7
gを酢酸エチル4〇一に溶解し、冷却下で塩化水素ガス
を10分間吹き込み、室温で1時間攪拌した。減圧下に
溶媒を留去し、アセトンー酢酸エチルで再結晶して、目
的物2.3gを得た。
IR (KBr):   νco  1740  cm
−’NMR (DMSO) δ: 3.29(dd, IH), 3.41(dd.
 IH). 4.25〜4。36(m, 2}1). 
4.83<t. IH). 5.26(s.2H), 
?JO〜7.50(m, 5H). 7.90 〜11
.50(br. 2H) 参考例 3 ベンジルブロマイドの代わりに相当するハロゲン化物を
用いて、参考例lと同様の方法で以下の化合物を製造し
た。
(R)一(−)一チアゾリジン−4−カルボン酸フェノ
IR  (κBr):    l’co  1735 
 cm−’NMR  (ロMSO) δ:  3.22(dd,  IH).3.36(dd
,  IH).4.10〜4.35(m.4H).4.
52(dd.2H),4.75(t,IH).  6.
90〜7.05(m,  3N).  7.25 〜7
.40(m,  2H) IR  (KBr):    Wco  1740  
cm−’NMR  (CDCIs) δ:  3.00(t,  2H).  3.20〜3
.45.(m,  2H).  4JO〜4.60(m
.  4H).  4、85 〜4.95(s.  1
}1).7. 15 〜?. 40 (m.  5}1
)IR  (KBr):    l”Co  1730
  cm−’NMR  (DMSO) δ:  1.85 〜2.00(m.  2H),  
2.68(t.  2H),  3.26(dd.  
1}1),  3.37(dd,  1}1).  4
.10〜4.25(m.2H).4.31(q.2H)
.4.77U,  IH),7.15〜7.35(m.
5M).7.70〜IIJO(br,1}1) 参考例 4 フェニルプロビルアミン0. 58 gおよヒ(R)−
(−)−N−t−ブトキシ力ルポニルーチアゾリジン−
4−カルボン酸1.0gを乾燥N,N−ジメチルホルム
アミド10−に溶解し、水冷下、l−ヒドロキシベンゾ
トリアゾールl水和物0. 98 gおよびN, N’
−ジシクロへキシル力ルポジイミド0. 97 gを加
えて、室温で16時間攪拌した。減圧下に溶媒を留去し
、残渣に酢酸エチルを加えた。不溶物をろ去した後、ろ
液を1規定塩酸、飽和炭酸水素ナ} IJウム水溶液、
飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧下に溶媒を留去し、(R) − ( −)−N
−t−ブトキシ力ルポニルーチアゾリジン−4−カルボ
ンfllフェニルプロピルアミドを得た。
IR (KBr):   l”Co  1700.  
1655  Cm−’NIJR (CDCIs) δ: 1.48(s. 9H),  1.80〜1.9
5(m, 2H). 2.65(t, 2H). 3.
10〜3.55(m, 4}1), 4J2(d,lH
). 4.60〜4.75(m. 2fl). 5.9
0 〜6.70(br−s,  1}1). 7.15
〜?.35(ol,  5}1). 6.20〜6.9
0(br−s.  IH). 7.10 〜7.30(
m, 5H)上記のプロピルアミドを酢酸エチル20d
に溶解し、水冷下で飽和状態になるまで塩化ガスを吹き
込み、室温で1時間攪拌した。減圧下に溶媒−を留去し
た後、残渣をクロロホルムーメタノールーエーテル系か
ら再結晶し、目的物0.86gを得た。
IR (KBr):   I”Co  1660  c
m−’NMR  (ロMSO) δ: 1.75(q. 2}1). 2.60(t, 
2}1). 3.00〜3.20(Ill. 3H).
 3.40〜3.50(m. 1}1),4.30(d
6.  2H).  4.39(t,  IH).  
7.15〜7J5(m.  5H).  8.65〜8
.75(m,  LH).9.00〜10.60(br
.  2N)参考例 5 フェニルプロビルアミンの代わりに相当するアミン化合
物を用いて、参考例4と同様の方法で以下の化合物を製
造した。
11’l  (κBr):   L/Co  1665
  cm−’NMR  (DMSロ) δ:  3.15(dd.  IH).  3.50(
dd.  IH).  4.20〜4.40(m,  
4H),  4.51(t.  1}1).  7.2
0 〜?.50(m,  5H).  9.20〜9;
40(m,  IH).  9.60 〜10.80(
br−s.  2}1) 点=176〜180℃(分解) 融 元素分析値’  (CIIHISOSCIN2として)
C%   H%   N% 計算値  50.58   5.98   10.70
実測値  51.06   5.84   10.83
IR  (KBr):   νco  1660  c
m−’NMR  (DMSO) δ:  2.77(t,  2H).  2.96(d
d.  IH).  3.36(dd.LH).  3
. 40 〜3. 50 (m.  2}1) .  
4. 27 (dd,21{).  4.34(t. 
 IH).  7.20 〜7.35(+n.  5H
).3.65〜8.75(m.  11{).  8.
90〜10.90(br,2}1) 実施例 l (R)−(−)一チアゾリジン =4−カルボン酸ベンジ ル・塩酸塩1 g ,  (R)−( −)−1I−t
−ブトキシ力ルポニルーチアゾリジン−4−カルボン酸
0.9gおよびトリエチルアミン0.54−を乾燥塩化
メチレン1〇一に加え、水冷下で攪拌しながら、さらに
、l−ヒドロキシベンゾトリアゾール1永和物0. 8
8gおよびN, N’−ジシクロへキシル力ルポジイミ
ド0. 87gを加え、室温で16時間攪拌した。減圧
下に溶媒を留去し、酢酸エチルを加えて不溶物をろ去し
た。ろ液を1規定塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下に溶媒を留去し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:クロロホルム/
ベンゼン=3/1)で精製して0.74gの(R)−(
−)−N− {(R)−(−)−N−t−ブトキシ力ル
ポニルーチアゾリジン−4−カルボニル}−チアゾリジ
ン−4−カルボン酸ベンジルを得た。
NMR (CDCIs) δ: 1.48(s. 9H). 2.85〜2. 9
2 (m, IH).3.27(dd. 1}1). 
3.40〜3.60(Il1. 211).3.91(
t,IH). 4.12(d. IH). 4.39(
d,IH).4.50〜4.75(m.2H).4.9
0〜5.00(s.  IH),  5.22(S, 
 2H).  7.37(s.  5H)上記のベンジ
ルエステル0. 74gを酢酸エチルに溶解し、水冷下
で塩化水素ガスを飽和状態になるまで吹き込み、室温で
4時間攪拌した。減圧下に溶媒を留去し、0. 20 
gの目的物を得た。
MS  :  MH” 一〇CI, 339IR (K
Br):   vco  1745. 1655  c
+F’融  点:   159.5  〜 161.5
℃実施例 2 (R)−(−)一チアゾリジン−4−カルボン酸ベンジ
ル・塩酸塩の代わりに、相当するエステル誘導体の塩酸
塩を用いて、実施例1と同様の方法で以下の化合物を製
造した。
・塩酸塩(化合物B) MS MH“ −HCI, 353 IR (KBr): νC0 1745.  1665  c+yr’融 占: 170 171.5℃ MS MH” −HCI, 367 IR (neat): νC0 1740.  1660  cm−’ MS MH1 −HCI, 369 IR (Kerb: νCO 1750.  1650  cm−’ 融 占: 158. 5 161.5℃ MS MH” −MCI. 321 IR  (KBr):   WCO  1750.  
1655  Clll−’融  点:   170 〜
 175℃実施例 3 (R)−(−)一チアゾリジン−4−カルポン酸ペンジ
ルアミド・塩酸塩0. 3 g ,  (R) − (
−)−N−t−ブトキシ力ルポニルーチアゾリジン−4
−カルボンto. 26gおよびトリエチルアミン0.
15rneを乾燥塩化メチ、レン5−に加え、氷冷下で
撹拌しながら、さらに1−ヒド口キシベンゾトリアゾー
ル1永和物0.25gおよびN, N’−ジシクロへキ
シルヵルポジイミド0. 25 gを加え、室温で一夜
攪拌した。減圧下に溶媒を留去し、残渣に酢酸エチルを
加え、不溶物をろ去した。ろ液を1規定塩酸、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留
去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(
溶出溶媒:クロロホルム/ベンゼン=3/1〉で精製し
、(R)−(−)−N− {(R)−(−)−N一仁−
ブトキシ力ルポニルーチアゾリジン−4−カルボニル}
一チアゾリジン−4−カルボン酸を得た。
NMR (CDCI+) δ二 1.47(s,  9H).  2.70 〜3
.80(m,  88),4.20〜4.85(m. 
6H). 6.10〜6.80(br−s,1}1).
 7.15〜7.35(m, 5H)上記のカルボン酸
を酢酸エチルに溶解し、水冷下で塩化水素ガスを飽和状
態になるまで吹き込み、室温で2時間30分撹拌した。
減圧下に溶媒を留去し、塩化メチレンーメタノールーエ
ーテル系で再結晶し、0. 13 gの目的物を得た。
MS:MH“−HCI, 352 IR (κBr) :   v co  1670. 
1650  cm− ’融  点:   175 〜 
177℃実施例 4 (R)−(−)一チアゾリジン−4−カルボン酸ペンジ
ルアミ ド ・塩酸塩の代わりに相当するアミ ド誘導 体を用いて、 実施例3と同様の方法で以下の化合 物を製造した。
MS Ml{“ −HCI, 338 IR (KBr): νC0 1680.  1650  cm−’ 融 占: 156 159℃ IJs MH” −MCI, 366 IR (KBr) : νC0 1675.  1655  cm−’ 融 占: 173 177℃ 実施例 5 (R)−(−)一チアゾリジン−4−カルボン酸ベンジ
ル塩酸塩0.3g,ビログルタミン酸0. 15 gお
よびトリエチルアミン0.16rRlをエタノール6m
lに溶解シ、N一エトキシカルボニル−2−エトキシ−
1,2−ジハイドロキノリン0.28 gを加えて、室
温で15時間撹拌した。減圧下に溶媒を留去し、酢酸エ
チルを加えて、不溶物をろ去した。ろ液を飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液および水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、減圧下に溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:クロロ
ホルム/エタノール=10/l)で精製して、46mg
の目的物を得た。
IR (K8r):   !’co  1740, 1
690. 1670  cm−’NMR (CDCI,
) δ :   1.90 〜2.60(m.   4H)
.   3.10 〜3.40(m,2H). 4.1
0〜4.95(m, 4}1). 5.05〜5.30
(m,  2}1).  6.14(s,  1}1)
.  6.36(s.  IH).7.30〜7.45
(m,5H) 実施例 6 (R)−(−)一チアゾリジン−4−カルボン酸ベンジ
ルの代わりに、相当するペンジルアミドを用いて、実施
例5と同様の方法で以下の化合物を製造した。
MS   :   MH0 . 334Rf値:   
0.40(展開溶媒:クロロホルム/エタノール=5/
1) νco  1660  cm−’ IR  (KBr) : NMR  (CDCIs) δ:  1.80〜2.50(m,  4H).  3
.10〜3.25(m,1}1) ,  3. 40 
〜3. 60 (m,  2H).  4. 30 〜
5. 05(m.  6N).  6.20〜6JO(
’m.  LH).  6.50 〜6.75(m. 
 ift),’  7.20〜7.40(m.  5H
)実施例 7 2−チオフエンカルボン酸0.26 gをベンゼン2〇
一と少量のN,N−ジメチルホルムアミドに溶解し、塩
化チオニル0.21gを加えて、2時間還流した。
減圧下に溶媒を留去し、0. 36 gの2−チエノイ
ルクロライドを得た。
(R)−(−)一チアゾリジン−4−カルボン酸ベンジ
ル・塩酸塩0. 26 gと炭酸カリウム0. 14 
gを水1〇一とジオキサン5mlの混合溶媒に溶解した
。水冷下、この溶媒に、先に得た2−チエノイルクロラ
イド・0. 16 gのジオキサン5一溶液を加え、1
7時間撹拌した。反応液に、水50−を加え、酢酸エチ
ルで抽出し、l規定塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去して0.22gの目
的物を得た。
IR  (κBr):    L’CO  1725.
  1620  cm−’NMR  (CDC13) δ:  3.25 〜3.40(m,  2H),  
4.80(d,  1}1).5、02(d,  IH
).  5.23(s.  2H),  5J5(t,
IH),  7.06(t,  IH).  7.35
(s,  5H),  7.46(br−s.  LH
).  7.52(d.  IH)融  点:   4
6 〜 49 ℃ 元素分析値’  (C+sH+sNOsSz として)
C%   H%   N% 計算値  57.64   4.53   4、20実
測値  57.86   4.64   4.02実施
例 8 2−チオフェンカルボン酸の代わりに、2−フランカル
ボン酸を用いて、実施例7と同様の方法で以下の化合物
を製造した。
IR (neat): νCO 1745.  1625  cm−’ NMR  (CDC13) δ:  3.10〜3.60(br.  2}1), 
 4.50 〜5.70(m,5H).6.49(br
−s,  1}1).  7.10 〜7.50(m,
6H) 元素分析値’  (C1s}I+sNO4Sとして〉C
%   H%   N% 計算値  60.55   4.76   4.41実
測値  60.21   4.86   4.46実施
例 9 PEP阻害活性測定実験 Z−Gly−Pro−β−NAを基質として用い、牛脳
由来PEPに対する阻害活性を測定した。
(測定方法) 10d  のBDTAと 10 mMの2−メルカプト
エタノールを含む20 mM }リス塩酸緩衝液(20
mM−Tris }ICIBuffer,  pl{=
7.0) 0.7mi2にPEP (約0.14 u/
mN)100−および各濃度(0、IO−9〜10−’
 !)  に調整した被験化合物の溶液100 dを加
え、37℃で5分間プレインキュベーション(Prei
ncubation) Lた。
次いでこれに100 4の40%ジオキサンに溶かした
各々の濃度(5.0、2.5、1.25、0. 625
、0.3125 mM)の基質を加え、再び37℃で1
5分間インキ二ペーションを行い、酵素反応を進行させ
た。25%トリクロル酢酸で反応を停止させ、3000
 r.p.m,で10分間遠心分離を行い、上清0.5
−を分取し、これに0.5mlの0.1%亜硝酸を加え
、さらに、3分後、0. 05 %のN−(1−ナフチ
ル)エチレンジアミンジヒドロクロリドエタノール溶液
を加えた。混合液を37℃で25分放置した後、570
 nmでの吸光度を測定し、次式によって各濃度での酸
素活性を試算し、それぞれの活性値から50%阻害濃度
(IC,。値)を求めた。
酵素活性単位( μmol/min/ nffl)  
=Δ00 X0. 42 X希釈率 (結 果) 化合物 化合物 F 化合物 G 化合物 H 化合物 K 化合物 L IC.O値 400μV 500μM 260μM 4.3 μM 2.8μ!A

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中のArはフェニル基またはフェノキシ基であり、
    nは1〜5の整数であり、Xは−O−または−NH−で
    あり、Rは窒素原子、硫黄原子または酸素原子のうち1
    つないし2つを含んでいる5員環の飽和または不飽和異
    項環基)で表されるチアゾリジン誘導体およびその薬理
    学的に許容される塩。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004098591A2 (en) 2003-05-05 2004-11-18 Probiodrug Ag Inhibitors of glutaminyl cyclase and their use in the treatment of neurological diseases
US7897633B2 (en) 2004-02-05 2011-03-01 Probiodrug Ag Inhibitors of glutaminyl cyclase
WO2011029920A1 (en) 2009-09-11 2011-03-17 Probiodrug Ag Heterocylcic derivatives as inhibitors of glutaminyl cyclase
EP2338490A2 (en) 2003-11-03 2011-06-29 Probiodrug AG Combinations Useful for the Treatment of Neuronal Disorders
EP2481408A2 (en) 2007-03-01 2012-08-01 Probiodrug AG New use of glutaminyl cyclase inhibitors
EP2865670A1 (en) 2007-04-18 2015-04-29 Probiodrug AG Thiourea derivatives as glutaminyl cyclase inhibitors

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