JPH0355778Y2 - - Google Patents

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JPH0355778Y2
JPH0355778Y2 JP6372385U JP6372385U JPH0355778Y2 JP H0355778 Y2 JPH0355778 Y2 JP H0355778Y2 JP 6372385 U JP6372385 U JP 6372385U JP 6372385 U JP6372385 U JP 6372385U JP H0355778 Y2 JPH0355778 Y2 JP H0355778Y2
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JP
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inner blade
flexible tube
exhaust
noise
pipe
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  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、エンジンの排気管同士を接続するフ
レキシブルチユーブ構造に関する。
(従来技術) 従来、自動車のエンジンの排気管においては、
一般に排気管の上流側の途中部にフレキシブルチ
ユーブを介装して、エンジンから排気管に伝播す
る振動等を吸収するようになつている。
上記フレキシブルチユーブ構造としては、通常
金属製ジヤバラ状可撓管の内側にインナブレード
を設けてその内部に排気流通路を形成するととも
に、その外側に可撓管保護のためのアウタブレー
ドを設けたものが用いられる。
ところで、この種フレキシブルチユーブ構造に
おいては、インナブレード内を流れる高速の排気
ガスがインナブレードの〓間から可撓管内へ流れ
出てそこに衝突する際に0.5〜4.0KHzの不快な気
流音が発生し、排気騒音を悪化させるという問題
がある。
そこで、例えば実開昭59−182620号公報には、
可撓管とアウタブレードとの間に吸音材を充填
し、上記気流音を低減するようにしたフレキシブ
ルチユーブ構造が記載されている。
しかし、上記フレキシブルチユーブ構造のよう
に可撓管とアウタブレードとの間に吸音材を充填
する場合には、可撓管の変形が自由でなくなつて
フレキシブルチユーブのバネ定数が過大になるこ
と、吸音材内にアウタブレードを通つて侵入する
水分が残留し易く可撓管とアウタブレードの腐食
原因になること、などの欠点がある。
(考案の目的) 本考案は、上記の諸欠点に鑑みてなされたもの
で、上記気流音による騒音悪化を防止でき且つバ
ネ定数の増加をも抑制し得るようなエンジンのフ
レキシブルチユーブ構造を提供することを目的と
する。
(考案の構成) 本考案に係るエンジンのフレキシブルチユーブ
構造は、排気管同士を連結するフレキシブルチユ
ーブ構造において、上記両排気管を接続するジヤ
バラ状の可撓パイプを設け、内部に排気流通路を
形成する1枚のインナブレードを可撓パイプの内
側に設けてその上流側端部を上流側の排気管に接
続し、上記インナブレード周面の全表面積に対す
る開口部全面積の割合を1.5〜3.5%の範囲に設定
したものである。
(考案の効果) 本考案に係るエンジンのフレキシブルチユーブ
構造においては、以上のようにインナブレードの
周面の全表面積に対する開口部の全面積の割合
(以下、開口率という)の上限値を3.5%に設定し
たことにより、インナブレードの開口部から可撓
パイプ内へ流れでる排気ガスの乱流エネルギを抑
えて気流音による騒音悪化を防止することが出来
るとともに、開口率の下限値を1.5%に設定した
ことによりインナブレードのバネ定数の増大を抑
制してフレキシブルチユーブの可撓性を確保する
ことが出来る。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。第1図に示したフレキシブルチユーブは、自
動車用エンジンの排気管の途中部に介装され上流
側排気管1Aと下流側排気管1Bとを接続するた
めのものである。
このフレキシブルチユーブは、ステンレス薄板
製ジヤバラ状の可撓パイプ2と、この可撓パイプ
2の内側に配設され内部に排気通路を形成するイ
ンナブレード3と、上記可撓パイプ2の外側に可
撓パイプ2の保護のために設けられたアウタブレ
ード4とを備えている。
上記可撓パイプ2の両端部はパイプ状をなし、
その上流側端部は上流側排気管1Aに外嵌させて
スポツト溶接され、またその下流端部は下流側排
気管1Bに外嵌させてスポツト溶接されている。
上記インナブレード3は、第2図に示すように
例えば0.4mmの太さのステンレス製線材を9本ず
つバンド状にしたものを斜め方向に交互に編んで
なる1重のブレードでもつて筒状に形成したもの
で、その上流端部には保形且つ固定用リング3
a,3bが内外に嵌合されていて、この上流側端
部は上流側排気管1Aに内嵌させてスポツト溶接
されており、インナブレード3の下流側端部には
保形且つ固定用リング3cが外嵌され、この下流
側端部が下流側排気管1Bに軸方向へ摺動自在に
内嵌されている。
上記アウタブレード4は、インナブレード3と
略同様に、例えば0.4mmの太さのステンレス製線
材を7本ずつハンド状にしたものを斜め方向に交
互に編んでなる1重のブレードでもつて構成さ
れ、その上流側端部4aは上流側排気管1Aに外
嵌させるとともにこの上流側端部4aにステンレ
ス製の筒体5を外嵌させ、スポツト溶接により筒
体5と上流側端部4aと上流側排気管1Aとが接
合されており、これと同様にアウタブレード4の
下流側端部4bは下流側排気管1Bに外嵌させる
とともに、この下流側端部4bにステンレス製筒
体6を外嵌させ、スポツト溶接により筒体6と下
流側端部4bとを下流側排気管1Bとが接合され
ている。
ここで、上記インナブレード3内の排気流通路
を流れる排気ガス流の一部がインナブレード3の
開口部7を通り可撓パイプ2内へ流れ込み可撓パ
イプ2内で乱流状となつて気流音を発生させ、こ
の気流音が可撓パイプ2を透過して排気騒音を悪
化させる問題となる。
第3図は、上記気流音についての周波数分析結
果を定性的に示すもので、インナブレード3の周
面の開口率が小さくなる程、上記気流音の騒音レ
ベルが低下していくことが判明した。
尚、騒音レベルDpは排気騒音として殆ど悪影
響を及ぼさないと考えられる気流音の無い車両全
体の騒音(以下、全体騒音という)レベルであ
り、例えば、急加速時における可撓パイプ2の外
方100mm箇所の騒音が約80dB程度である。
上記騒音レベルDp以上の気流音は0.5〜4.0KHz
の周波数の甲高い不快音である。
従つて、上記フレキシブルチユーブから生じる
気流音を抑制するためには、インナブレード3の
開口率を極力小さくすればよい。
しかしながら、インナブレード3の開口率を余
り小さくすると、インナブレード3のバネ定数が
過大になつてフレキシブルチユーブの所期の機能
が得られなくなる。
第4図はインナブレード3の開口率とバネ定数
との関係を示すもので、開口率1.9%付近からバ
ネ定数が急上昇していくことが判る。
開口率1.5%のインナブレード3は、第2図に
示した9本編みのブレードに対応するもので、こ
のインナブレード3のバネ定数は許容し得る値で
あるが、10本編みのブレードとなるとバネ定数が
極めて大きくなつてしまうのでフレキシブルチユ
ーブとしての機能が得られなくなる。
つまり、上記のようにインナブレード3の制約
も配慮してインナブレード3の開口率の下限値は
1.5%に設定するのが望ましい。
次に、上記インナブレード3の開口率の上限値
を確定するために、4種のフレキシブルチユーブ
を用いてそのインナブレード3内の排気ガス流速
を変えて行つた実験結果について第5図により説
明する。
図中のプロツトした黒点は、各開口率のインナ
ブレード3の場合に、気流音が発生し始めるガス
流速を示すもので、これら黒点を結んで得られる
境界線10はインナブレード3の開口率をR
(%)、ガス流速をv(m/s)としたときにR=
(4.1−0.019v)の式となる。
即ち、上記境界線10よりも下側の領域が気流
音無発生域で、境界線10よりも上側の領域が気
流音発生域である。
但し、上記気流音無発生域とは、気流音の騒音
レベルが全体騒音レベルに低下しその気流音が排
気騒音を悪化させない領域のことである。
ところで、各種自動車エンジンでは、排気ガス
流量も排気管の径も種々異なつているけれども、
アイドル回転以上のガス流速は30〜135m/sの
範囲に入つていること、アイドル回転状態におい
ては気流音が殆んど悪影響を及ぼさないことなど
に鑑みると、インナブレード3の開口率の上限値
としてはv=30m/sに対応する開口率3.5%に
設定することが望ましい。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
フレキシブルチユーブ構造の部分縦断面図、第2
図はインナブレードのブレード構造を示す図、第
3図は気流音の周波数特性図、第4図はインナブ
レードの開口率とバネ定数との関係を示す線図、
第5図はガス流速と開口率とをパラメータとして
気流発生域と気流音無発生域を示す説明図であ
る。 1A……上流側排気管、1B……下流側排気
管、2……可撓パイプ、3……インナブレード。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 排気管同士を連結するフレキシブルチユーブ構
    造において、上記両排気管を接続するジヤバラ状
    の可撓パイプを設け、内部に排気流通路を形成す
    る1枚のインナブレードを可撓パイプの内側に設
    けてその上流側端部を上流側の排気管に接続し、
    上記インナブレード周面の全表面積に対する開口
    部全面積の割合を1.5〜3.5%の範囲に設定したこ
    とを特徴とするエンジンのフレキシブルチユーブ
    構造。
JP6372385U 1985-04-27 1985-04-27 Expired JPH0355778Y2 (ja)

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JP6372385U JPH0355778Y2 (ja) 1985-04-27 1985-04-27

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JP6372385U JPH0355778Y2 (ja) 1985-04-27 1985-04-27

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Publication Number Publication Date
JPS61179321U JPS61179321U (ja) 1986-11-08
JPH0355778Y2 true JPH0355778Y2 (ja) 1991-12-12

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JP6372385U Expired JPH0355778Y2 (ja) 1985-04-27 1985-04-27

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JP4625728B2 (ja) * 2005-07-04 2011-02-02 日野自動車株式会社 排気管の可撓継手構造

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JPS61179321U (ja) 1986-11-08

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