JPH0355343Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、商品類を陳列するための角度可変棚
に係り、棚板材を水平の角度、前下がりの角度等
のいろいろな角度に可変にすると共に、どの角度
でも棚板材が変動しないで商品類を安定に乗せか
けられるようにするものである。

（従来の技術） 実公昭42−5332号、同52−7273号、同52−
41456号の各公報に示すように、角度可変棚受け
は既に色々提案されているがそれらは棚板材の取
付けに関して、各棚受けに係合凹部、又は突部等
を設け、それに対応して棚板材を前記係合凹部又
は突部に合致する構造にしているものである。

（本考案が解決しようとする問題点） 本考案は前記に鑑み、書籍販売店舗等て前下が
り又はほぼ水平にする棚板材に商品類を陳列する
等の用途が拡がつている角度可変棚の需要に応
え、棚受材の角度を正確に可変にすると共に棚板
材を安定に支持して該棚板材に乗せる商品が移動
したり落下したりすることがないようにすること
を解決すべき問題点とするものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は前項に述べた問題点を具体的に解決す
ることを目的とするもので、角度可変棚受け材
１，１を左右の柱材に設けた縦列の多数の係合孔
の何れかに夫々掛込んで係止する第１部材２，２
と角度調整用の第２部材３，３を以て構成し、第
２部材３を第１部材２に軸５により回転自由に軸
受すると共に第１部材２に前記の軸５を中心とす
る円弧溝６と該溝６の溝縁から放射方向に突出す
る数個の係止溝７を設け、第２部材３には前記円
弧溝６に通したり、係止溝７に嵌めたりできる位
置決めピン９を設け、第２部材３の左右のものを
一対にしてその一対間に上方の掛止横棒１０と下
方の支持横棒１１とをほぼ平行に取付けると共
に、棚板材１２の前面前方に商品類の支承板１３
を突出させて設け、その棚板材１２の背面に、前
記の上方の掛止横棒１０に掛ける支持片１４を設
け、その支持片１４を上方の掛止横棒１０に掛け
た状態に於いて該背面に下方の支持横棒１１に接
触する接触面１５を構成したことを特徴とする角
度可変棚に係るものである。

本考案の好適な実施例を次項に説明する。

（実施例とその作用） 添付図面は本考案の実施例を示すもので、図中
１，１は一対の可変棚受けで後縁部から突出する
鍵状の掛止片４を左右一対の柱材２１，２１の縦
列の係合孔２２，２２の何れかに掛け込んで係止
する第１部材２，２と、その第１部材２に軸５，
５により回転可能にした第２部材３，３とからな
り、第１部材２，２には軸５を中心にした円弧溝
６を設けてその溝縁から放射方向に向けて数個の
係止溝７を形成し、第２部材３，３には第１部材
２の円弧溝６に移動自由に通すと共に長孔８から
係止溝７の何れかに入る頭付角度決めピン９を備
え、さらに左右の第２部材３に上方の掛止横棒１
０と下方の支持横棒１１の両端をほぼ水平に配し
てハンダ付などで固定した構造になり、頭付角度
決めピン９を円弧溝６で移動して係止溝７に嵌め
ることより、第２部材３を第２図上方のように前
下がりの角度、又は同図下方のようにほぼ水平に
できるようにする。

棚板材１２は例えば透明樹脂板により形成し、
前面の前方縁に商品類の支承板１３をほぼ直角に
突出させて設け、背面には上方の掛止横棒１０に
掛止める鍵形断面の支持片１４を設け、その支持
片１４を掛止横棒１０に掛けた状態において該背
面を下方の支持横棒１１に接触する接触面１５を
構成する。

本考案は前記に例示したように、円弧溝６と係
止溝７及び角度決めピン９により、第２部材３を
第１部材２に角度を可変にして係止できると共に
第２部材３は上方の掛止横棒１０と下方の支持横
棒１１とにより連結したから、柱材２１，２１に
より堅牢な棚枠を組んで横揺れを防止できる。ま
た第２部材３を適当な角度にした上で棚板材１２
の支持片１４を掛止横棒 １０に掛止める。

（効果） 本考案は可変棚受材１の一対の第２部材３，３
を上方の掛止横棒１０と下方の支持横棒１１とに
より連結して軽量な一体構造とした可変棚受け
１，１の第２部材３，３を角度決めピン９により
第２図のように前下がり若しくは水平の角度を決
めることができる。また、棚板材１２の背面の支
持片１４を上方の掛止横棒１０に掛けて接触面１
５を下方の支持横棒１１に接触し、棚板材１２上
に書籍等の商品を並べて支承板１３により商品類
を支持するものであるから、第２部材３を垂直に
しても第２部材３から棚板材１２が外れず、且つ
下方の支持横棒１１により背面の接触面１５を接
触して陳列商品類の支承を極く安定にすることが
できるものであつて、横揺れが殆んどない角度可
変棚を提供できる効果をもつ。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の実施例を示し、第１図は各
部を分離して示した斜視図、第２図は一部を切欠
いた側面図である。 １……可変棚受け材、２……第１部材、３……
第２部材、５……軸、６……円弧溝、７……係止
溝、８……長孔、９……頭付角度決めピン、１０
……上方の掛止横棒、１１……下方の支持横棒、
１２……棚板材、１３……支承板、１４……支持
片、１５……接触面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 角度可変棚受け材１，１を、左右の柱材に設け
   た縦列の多数の係合孔の何れかに夫々掛込んで係
   止する第１部材２，２と角度調整用の第２部材
   ３，３を以て構成し、第２部材３を第１部材２に
   軸５により回転自由に軸受すると共に第１部材２
   に前記の軸５を中心とする円弧溝６と該溝６の溝
   縁から放射方向に突出する数個の係止溝７を設
   け、第２部材３には前記円弧溝６に通したり、係
   止溝７に嵌めたりできる位置決めピン９を設け、
   第２部材３の左右のものを一対にしてその一対間
   に上方の掛止横棒１０と下方の支持横棒１１とを
   ほぼ平行に取付けると共に、棚板材１２の前面前
   方に商品類の支承板１３を突出させて設け、その
   棚板材１２の背面に、前記の上方の掛止横棒１０
   に掛ける支持片１４を設け、その支持片１４を上
   方の掛止横棒１０に掛けた状態に於いて該背面に
   下方の支持横棒１１に接触する接触面１５を構成
   したことを特徴とする角度可変棚。