JPH0354957B2 - - Google Patents

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JPH0354957B2
JPH0354957B2 JP1095437A JP9543789A JPH0354957B2 JP H0354957 B2 JPH0354957 B2 JP H0354957B2 JP 1095437 A JP1095437 A JP 1095437A JP 9543789 A JP9543789 A JP 9543789A JP H0354957 B2 JPH0354957 B2 JP H0354957B2
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、有用なペプチドの製造方法、とくに
H−ARG−X−Z−Y−TYR−Rを製造するた
めの溶液合成法およびその方法に有用な組成物に
関する。 米国特許第4190646号および特開昭54−149237
号公報には、胸線の機能および免疫学的領域にお
いて有用な種々のペプチドが開示されている。前
記米国特許は「サイモポイエチン
(thymopoietin)ペンタペプチド」(TP5)およ
びその置換誘導体を開示しており、一方前記公開
公報はTP5よりも大きい効力を有するTP5のペプ
チド類似体を開示している。この米国特許および
公開公報をここに引用によつて加える。参照した
米国特許および公開公報において、ヘプチドは一
般に「メリフイールド(Meriffeld)合成」と記
載される固相合成技術により製造されている。ま
た、この米国特許および公開公報は、古典的技術
(すなわち、溶液合成技術)を用いてこれらの物
質のあるものを製造できることは開示している
が、特定の古典的方法または合成法は具体的には
開示されていない。 メリフイールドの固相合成技術は、実験室にお
ける少量のヘプチドの製造に便利な技術である
が、大量(たとえば、約100gより多い量)のペ
プチドを製造するためには実際的でなくかつ不経
済であろう。このような大量のペプチドの製造に
は、溶液合成技術がいつそう適する。その上、溶
液合成技術は、使用する反応成分のあるものの単
位コストが非常に低いたせに、一般に固相技術よ
りも経費が非常に少ない。ポリペプチドの製造に
おいて使用されている多数の溶液合成技術のうち
で、所望のペプチドを便利にかつ経済的に製造す
る特定の合成法を本発明者らは見出した。 本発明は、式 H−MRG−X−Z−Y−TYR−R 式中、XはLYSでありそしてYはVALである
か、あるいはXおよびYは両方ともSARであり、
ZはASPまたはGLUであり、そしてRはNH2
たはOHである、 の製造方法に関する。 本発明の方法の1つは次の工程からなる: a) 後述するようにしてH−Y−TYR−R′か
ら成るフラグメント(fragment)Iを生成せ
しめ; b) 後述するようにしてα−TT−X−ω−U
−Z−OHから成るフラグメントを生成せし
め; c) 後述するようにしてフラグメントおよび
フラグメントを一緒に結合させて、α−T−
X−ω−U−Z−Y−TYR−R′から成るフラ
グメントを生成せしめ; d) α−アミノ保護基Tを除去してフラグメン
トAを生成せしめ; e) フラグメントAに、保護されたL−アル
ギニン部分(アルフアーT−ω−T′−ARG−
OH)を、後述するようにして加えて、保護さ
れたペンタペプチドを生成せしめ; f) 保護された基を除去し;そして g) 生ずるペプチドを単離し、精製する。 別法として、上記の工程b−cの代わりに次の
工程h−kを使用できる: h) 後述のようにして、保護されたZ部分(α
−T−ω−U−Z−OH)をフラグメントに
加えて、α−T−ω−U−Z−Y−TYR−
R′から成るフラグメントを生成せしめ; j) 保護基TをフラグメントのZ部分のα−
アミノ位置から除去して、フラグメントAを
生成せしめ; k) 後述のようにして保護されたX部分(α−
T−X)をフラグメントAに加えて、フラグ
メントを生成せしめる。 第2の別の道筋において、フラグメントA
(H−ω−U−Z−Y−TYR−R′)をフラグメン
ト(α−T−ω−T′−ARG−X−OH)に後
述するように結合せしめる。フラグメントは後
述するようにして製造できる。この第2の別の道
筋は、困難であり、時には不可能な仕事である、
最終生成物からのL−アルギニン不純物の除去の
必要性を排除する。 フラグメントは次の工程により生成せしめる
ことができる: ) Y部分のα−アミノ基を、保護基Tを導
入する物質と反応により保護; ) さらに後述するようにして、工程)に
おいて生成せしめた保護されたYを、アミン
によるカルボキシ基における親核攻撃に関し
て活性化して、カルボキシ活性化され、保護
されたYを生成せしめ; ) 前記カルボキシ活性化され、保護された
YをTYR−R′と反応させ;そして ) 保護基Tを除去し、これによりフラグメ
ントを生成せしめる。 フラグメントは次の工程により生成せしめる
ことができる: ) ω−U−Z−OH(式中、UはZアミノ
酸のω−カルボキシ基の保護基である)を製
造し; ) 特定的にα−アミノ基を保護するような
方法で、Xアミノ酸のα−アミノ基を、保護
基Tを導入する物質との反応により保護し; ) さらに後述するようにして、工程)に
おいて生成せしめた保護されたXアミノ酸
を、アミンによるカルボキシル基における親
核攻撃に関して活性化して、カルボキシ活性
化され、保護されたXアミノ酸を生成せし
め;そして ) 工程)に記載するカルボキシ活性化さ
れ、保護されたXアミノ酸を、工程)にお
いて製造したZアミノ酸と反応させ、これに
よりα−T−X−ω−U−Z−OH(フラグ
メント)を生成せしめる。 フラグメントは、α−カルボキシ基における
アミノによる親核攻撃に関して、フラグメント
のZ部分を活性化し、そしてこの活性化されたフ
ラグメントをフラグメントと反応させること
により生成せしめられる。 フラグメントは次の工程により生成せしめる
ことができる: ) L−アルギニンのα−アミノ基およびグ
アニジノ基を、保護基TおよびT′を導入す
る物質との反応により保護し; ) さらに後述するようにして、工程)に
おいて生成せしめた保護されたARGを、ア
ミンによるカルボキシ基における親核攻撃に
関して活性化して、カルボキシ活性化され、
保護されたARGを生成せしめ;そして ) 前記カルボキシ活性化され、保護された
ARGをXアミノ酸と反応させ、これによつ
てフラグメントを生成せしめる: もちろん、XがLYSであるとき、そのε−ア
ミノ基は、Xを含有するフラグメントの製造の間
およびそれらを使用して最終生成物のペプチドを
製造する間、アミノ保護基により同様に保護しな
くてはならない。T″基は、生ずるペプチドを破
壊しない条件下で容易に除去されえなくてはなら
ず、同時にT基の除去の間安定でなくてはならな
い。 α−アミノ保護基Tは、前記各アミノ酸につい
て同一であるか、あるいは異なることができ、そ
してアミノ酸基の接合のために用いる工程による
除去に対して安定であり、同時に接合工程の終り
においてペプチドのアミド結合を分裂しない条件
下で除去されるべきである。ある基(たとえば、
BOC)について、この除去は強酸(たとえば、
トリフルオロ酢酸)によりなされ、これは増保護
された中間体を対応する酸付加塩(たとえば、ト
リフルオロアセテート)として与える。 グアニジノ保護基T′は、後述するような任意
の適当なアミノ保護、あるいはニトロ基ならびに
塩酸塩のような酸付加塩であることができる。ア
ミノ保護基のうちで、ウレタン保護基(下記の
式)および置換スルホン酸誘導体、たとえば、p
−メトキシベンゼンスルホニルおよびトシルが好
ましい。塩酸塩が最も好ましい。このグアニジノ
保護基を、ここでは、それが連鎖の末端に存在す
ることを示すため「ω(オメガ)」基と呼ぶ。連鎖
上の多くのグアニジノ保護基の正確な位置は、明
確には知られていない。 カルボキシ保護基Uは、生ずるペプチドを破壊
しない条件下で容易に除去されると同時に、T基
の除去の間安定であるべきである。 R′基はNH2(RがNH2である生成物のペプチド
について)またはOU(RがOHである生成物のペ
プチドについて)である。 適当なアミノ保護の例は次の式をもつものであ
る: a)
【式】ここで、R1はアリール(たと えば、フエニル、トリルまたはキシリル);ア
ダマンチル;モノ置換メチル(たとえば、アリ
ル、ベータ−シアノエチル、フルオレニルメチ
ル、ベンジル、またはフエニル環がハロ、ニト
ロ、低級アルキルおよび低級アルコキシから選
ばれた1〜3員で置換されたベンジル);ジ置
換メチル(たとえば、ジイソプロピルメチル、
ジフエニルメチル、シクロヘキシル、シクロペ
ンチルまたはビニル;トリ置換メチル(たとえ
ば、t−ブチル、t−アミル、ジメチルトリフ
ルオロメチルメチル、またはジメチルビフエニ
ルメチル)である; b)
【式】ここで、R2は2〜4個炭素原子 をもつ低級アルキル、たとえば、エチル、イソ
プロピル、t−ブチルなど、または1〜5個の
ハロ基で置換された1〜4個の炭素原子をもつ
低級アルキル、たとえば、トルフルオロメチ
ル、クロロメチル、ペンタクロロエチルなどで
ある; c)
【式】ここで、VはSまたはOで あり、そしてR3およびR4は各々ベンジルまた
は低級アルキルである; d)
【式】ここで、R5およびR6は独 立に低級アルキルであるか、あるいはR5およ
びR6は一緒になつて
【式】であ り、R7およびR8は各々水素または低級アルキ
ルである; e)
【式】ここで、R9は水素また はニトロである;および f)
【式】ここで、R10は水素、 メチル、ハロまたはニトロである。 アミノ保護基f)は、二座配位(bidentate)
であり、L−アルギニンまたはL−バリンのアル
フア−アミノ基あるいはL−リシンのα−アミノ
基およびε−アミノ基のみに使用できるが、サル
コシンのα−アミノ基に使用できない。サルコシ
ンのα−アミノ基上のアミノ保護基は、アミノ基
上のメチル置換基のため一座配位
(monodentate)でなくてはならない。残りのア
ミノ保護基は、すべてのアミノ酸について使用で
きる。 ここで使用する「ハロ」はフルオロ、クロロ、
ブロモおよびヨードを包含するが、クロロおよび
ブロモが好ましい。「低級アルキル」および「低
級アルコキシ」という語は、それぞれ、1〜6個
の炭素原子をもつ飽和脂肪族炭化水素、たとえ
ば、メチル、エチル、エチルイソプロピル、t−
ブチル、n−ヘキシルなど、および対応するアル
コキシド、たとえば、メトキシ、エトキシ、イソ
プロポキシ、t−ブトキシ、n−ヘキソキシなど
を包含する。メチルは好ましい低級アルキルであ
り、そしてメトキシが好ましい低級アルコキシで
ある。 これらの保護基を導入するために使用する試薬
(通常対応する酸塩化物であるが、他の誘導体を
使用できる)は、時々ここでは「保護基試薬」と
呼ぶ。他の適当な保護基は、たとえば、
“Protective Groups in Orgnic Chemistry”、J.
F.W.McOmie,ed.,Phenum Press,N.Y.,
1973に開示されている。 各TおよびT″は同一であり、そしてベンジル
オキシカルボニル(CBZ)またはトリフルオロ
アセチル(TFA)であることが好ましい。T′は
塩酸塩であることが好ましい。 前述のカルボキシ活性化され保護されたアミノ
酸残基を製造するために、種々の試薬を使用でき
る。 カルボキシ活性化され保護されたアミノ酸残基
の1つのタイプは、反応性エステルである。適当
な活性なエステルを製造するために使用する薬剤
の例は次のとおりである:フエニル環がハロ
(例、クロロまたはフルオロ)、ニトロ、シアノお
よびメトキシから選ばれる1〜5員で置換された
フエノール;チオフエニル;N−ヒドロキシフタ
ルイミド;N−ヒドロキシスクシンイミド;N−
ヒドロキシグルタルイミド;N−ヒドロキシベン
ズアミド;1−ヒドロキシベンゾトリアゾール;
など。他の適当な薬剤は、たとえば、前述の
“Protective Groups in Organic Chemistry”、
J.F.W.McOmie,et.に開示されている。下記の
特定の実施例では、一般にN−ヒドロキシスクシ
ンイミドまたは1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ルを用いる。 他の活性化法、たとえば、混合または対称無水
物法、酸塩化物法、およびアジド法は、先行技術
においてよく知られており、たとえば、
Bodanszky,et al.,“Peptide Synthesis”、
2nd ed.,1976,pp85−128に記載されている。 便宜上、次の略号を種々のアミノ酸を示すため
に、ここに使用する: アミノ酸 略 号 L−リシン LYS L−バリン VAL L−チロシン TYR L−アスパラギン酸 ASD L−グルタミン酸 GLU サルコシン SAR L−アルギニン ARG 本発明の方法を次の反応図1に示す:
【表】 第1の別法を次の反応図2に示す:
【表】 第2の別法を次の反応図3に示す:
【表】 H−ARG−SAR−ASP−SAR−TYR−NH2
の1つの典型的な製造を次の反応図4に示す:
【表】 H−ARG−LYS−ASP−VAL−TYR−OHの
1つの典型的な製造を次の反応図5に示す:
【表】 上の反応図において、保護基は前述のU、T、
T′およびT″で表わされているが、アミノ酸残基
のカルボキシ活性化は文字“OA”で示す。 上の反応図4を参照すると、フラグメントは
一般に次のように製造できる。サルコシンのアミ
ノ基を保護するために、サルコシンの水溶性塩基
付加塩を生成せしめ、水中に溶かす。便宜上、こ
の塩基付加塩はサルコシンをわずかにモル過剰量
の水酸化ナトリウム中に溶かして形成する。次い
でこの溶液に、保護基Tを導入する試薬(たとえ
ば、塩化ベンジルオキシカルボニルのような対応
する酸塩化物)のわずかに過剰量を同時に加え、
塩基(例、水酸化ナトリウム)の溶液を反応中に
生成した酸(例、HCl)と反応させる。保護基を
導入するための試薬は溶液または純粋な形である
ことができ、そして好ましくは酸塩化物である。
反応が完了した後、過剰の保護基を導入する試薬
を除去し(たとえば、ジエチルエーテルまたは水
と不混和性の他の有機溶媒による抽出)、次いで
保護されたサルコシンを未反応のサルコシンから
酸(例、塩酸)で処理することにより単離する。
この酸処理は、保護されないサルコシンの塩基付
加塩を保護されないサルコシンの酸付加塩に変え
る。しかしながら、この酸処理は、酸付加塩を保
護されたアミノ基のためにつくることができるの
で、保護されたサルコシン塩基付加塩を保護され
たサルコシンに変えるだけである。この保護され
たサルコシンは、水不溶性であり、保護されない
サルコシンの塩から、たとえば、前述の不混和性
有機溶媒で抽出することにより、容易に分離され
る。ここで使用する、「不混和性有機溶媒」は、
水と混合しないすべての普通の実験室の有機溶
媒、たとえば、ジエチルエーテル、酢酸エチル、
ベンゼン、トルエン、キシレンなどを包含する。
好ましい保護されたサルコシン、N−ジンジルオ
キシカルボニルサルコシンは既知化合物である。
その製造法は、R.S.TiptonおよびB.A.Pawson,
J.Org.Ghem26,4698(1961)に示されてお
り、そしてこの化合物は(たとえば、Bachem,
Inc.Torrance,CA.から)商業的に入手できる。 この保護されたサルコシンとL−チロシンアミ
ド分子とを結合させてフラグメントを製造する
とき、アミノ保護されたサルコシンを通常何らか
の方法で活性化して結合の形成を促進すできであ
る。この活性化を実施する好ましい方法は「活性
エステル」の生成によるが、この分野で知られて
いる他の活性化法、たとえば、混合または対称の
無水物、アジドまたは酸塩化物の方法を用いるこ
とができる。 保護されたサルコシンのいかなる活性エステル
も使用できると考えられる;1つの好ましい活性
エステルはヒドロキシスクシンイミドにより形成
されたものである。保護されたサルコシンの活性
エステルは、当量の保護されたサルコシンおよび
活性エステル物質と適当な有機溶媒、たとえば、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホル
ムアミド、ピリジンなどの溶液中で反応させるこ
とにより製造される。次いで、この溶液に当量の
カツプリング剤、典型的にはジシクロヘキシルカ
ルボジイミドを加える。他のカツプリング剤は有
効であるが、ジシクロヘキシルカルボジイミド
は、カツプリング反応の副生物が使用する溶媒の
群中に非常に不溶性であり、それゆえ過により
容易に除去して、溶液中にカツプリングされた生
成物を残すことができるので、とくに有用であ
る。 L−チロシンアミドは(たとえば、Sigma
Chemical Company,St.Louis,MOから)商業
的に入手できることができまたは既知の方法で製
造できる。 フラグメントの製造における次の工程は、モ
ル当量のL−チロシンアミドを保護されたサルコ
シン活性エステルを1当量の塩形成物質、たとえ
ば、第三アミンの存在で反応させることからな
る。いかなる有機第三級アミンも使用することが
できるが、トリエチルアミンは好適に使用できる
ことがわかつた。この溶媒は前述の適当な有機溶
媒である。未反応のアミノ酸は反応混合物を酸
(例、酢酸)で処理し、前述の不混和性有機溶媒
で抽出して分離することにより除去する。 最終工程はサルコシンからα−アミノ保護基
を、好ましくはトリフルオロ酢酸で、除去してフ
ラグメントを生成せしせることである。 フラグメントの製造は、β−カルボキシ基が
保護されたL−アスパラギン酸またはγ−カルボ
キシ基が保護されたL−グルタミン酸を用いて一
般に出発する。このβまたはγ−カルボキシ基
は、認められている命名法に従い、それが連鎖の
端に存在することを示すために、一般に「ω基」
と呼ぶ。 適当なカルボキシ保護基は、ベンジルまたはフ
エニル基がハロ(例、クロロまたはブロモ)、ニ
トロ、C1−C3低級アルコキシ(例、メトキシ)
および低級アルキル(例、メチル)から選ばれる
1〜3員で置換されたベンジル基である。このよ
うな基のそれ以上の説明にいては前記のMcOmie
テキスト参照のこと。ベンジルが好ましい。この
β−保護されたL−アスパラギン酸およびγ−保
護されたL−グルタミン酸は、(たとえば、
Bachem,Inc.,Torrance,Californiaから)商
業的に入手でき、あるいは既知の方法により製造
できる。 次いで、このβ−保護されたL−アスパラギン
酸またはγ−保護されたL−グルタミン酸(ω−
U−Z)を、前述のように活性化され(たとえ
ば、活性エステルへの転化により)α−アミノ保
護されたサルコシンと反応させて、フラグメント
を生成せしめる。反応図4において、Zは
ASPである。 フラグメントおよびを結合して、保護され
たテトラペプチド−α−T−SAR−β−U−
ASP−SAR−TYR−NH2(フラグメント)は、
当量を適当な非プロトン溶媒、たとえば、ジメチ
ルホルムアミド中でわずかに過剰のカツプリング
剤、たとえば、ジシクロヘキシルカルボジイミド
の存在で反応させることにより生成する。また、
この反応は、フラグメントのL−リシン部分上
のカルボキシル基に隣接するラセミ化を最小に
し、かつ反応速度を増大させる物質、たとえば、
1−ヒドロキシベンゾトリアゾールの存在で実施
することが好ましい。フラグメントの場合のよ
うに、フラグメントのサクロシン残基上のα−
アミノ保護基はトリフルオロ酢酸で除去してフラ
グメントAを生成する。 最後に、フラグメントおよびを接合するた
めに使用したカツプリング反応に類似したカツプ
リング反応に従い、α−アミノおよびグアニジノ
保護されたL−アルギニン残基をフラグメント
Aのアシノ末端に接合し、これはすべての保護基
を除去した後所望のペンタペプチドアミドを生成
する。保護基の除去は、たとえば、炭素担持パラ
ジウムの存在で、前述のような適当な溶媒(好ま
しくは水性酸)の存在で水素ガスで処理すること
により達成できる。水素ガスは1気圧よりも高い
圧力である必要はないが、圧力の使用は還元速度
を加速するので、好適である。 別の製造法は、前述と同一の一般法で達成され
る。 すなわち、第1の別の道筋において、保護され
たZ部分をフラグメントに加えてフラグメント
を生成せしめ、この付加は、たとえば、保護さ
れたZアミノ酸の活性エステルを生成し、これを
フラグメントと、フラグメントの前述した反
応と同じように、反応させることによつて行うこ
とができる。次いで、Z部分上のα−アミノ保護
基を、好ましくはトリフルオロ酢酸で除去し、次
いで保護されたXアミノ酸をフラグメントに、
たとえば、活性エステルの道筋を経て、フラグメ
ントを生成せしめる。 第2の別の道筋において、α−アミノおよびグ
アニジノ保護されたL−アルギニンをモル当量の
Xアミノ酸と、たとえば、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾールの存在で反応させて、フラグメント
を製造する。次いで、フラグメントをフラグ
メントAに、フラグメントおよびの接合し
た方法に類似する方法で接合せしめる。 生ずる不純な生成物の単離および精製は、結晶
化とイオン交換クロマトグラフイー(好ましくは
溶離剤として酢酸アンモニウム−PH5を用いる)
との組み合わせにより、薄層クロマトグラフイー
を用いて各フラクシヨン中の物質の同一性を監視
して実施できる。いくつかの単離および精製法は
次の実施例に記載されているが、他の方法を使用
することもできることは明らかである。 また、本発明の範囲内には、本発明の主題の方
法を実施するために有用な組成物(たとえば、フ
ラグメント、、、A、、A、および
および他の中間体)ならびに保護された生成物
が包含される。 参考例 フラグメント:SAR−TYR−NH2の製造 ABOC−サルコシン−ヒドロキシスクシンイミ
ドエステル(BOC−SAR−OSu) BOC−アルシン(24.78g、0.13モル)とN−
ヒドロキシスクシンイミド(15.5g、0.13モル)
を。300mlの乾燥THF中に溶かし、−5℃に冷却
した。100mlの乾燥THF中のジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(26.98g、0.13モル)の溶液を、
15分間かけて加えた。生ずる反応混合物を一夜か
きまぜ、放置して周囲温度にした。固体を過に
より除去し、溶媒を減圧蒸発すると、白色固体が
得られた。この固体を250mlの無水エタノールか
ら4℃で結晶化させて、32g(86%)の白色固体
を得、融点121−123℃。 分析:計算値:C,50.35;H,6.34; N,9.79 実測値:C,50.23;H,6.44;N,9.67 TLC: Rf=0.81、CHCl3/MeOH9/1 (シリカゲルG,250ミクロン) p.m.r.(δ,CDCl3):1.45,S,9H, BOC;2.83,S,4H,−OSu;2.93,S,3H, N−CH3;4.27,S,2H−CH2−. M.S.:M+286 BBOC−サルコシル−L−チロシンアミド
(BOC−SAR−TYR−NH2) L−チロシンアミド(2.17g、10ミリモル)お
よびトリエチルアミン(1.01g、10ミリモル)を
25mlの乾燥メタノール中に溶かした。BOC−サ
ルコシンヒドロキシスクシンイミド(2.86g、10
ミリモル)を加え、この反応混合物を一夜周囲温
度でかきまぜた。揮発性物質を減圧除去し、残留
物をEtOAc(50ml)とNaCl溶液〔50ml(25ml
H2O+25ml飽和NaCl)〕との間に分配した。相を
分離し、有機相を同じ組成のNaCl溶液でさらに
2回洗い、次いでMgSO4で乾燥した。乾燥剤を
過により除去し、溶媒を減圧除去した。残留物
をシリカール(Silicar)CC7の75g、1インチ
(2.54cm)のカラムで、溶離剤として酢酸エチル
を用用いて、クロマトグラフイーにかけた。化合
物は390mlで現われ始めた。次の475mlを集め、蒸
発乾固して、1.55g(44%)の白色固体を得た。 分析:計算値:C,58.11;H,7.17;N,11.96 実測値:C,57.96;H,6.96}N,11.45 TLC:(シリカゲル GF)Rf=0.46 CHCl3/MeOH 9/1 Cサルコシル−L−チロシンアミド、トリフルオ
ロアセテート(TFA−SAR−TYR−NH2) BOC−サルコシル−L−チロシンアミド(1.30
g、3.7ミリモル)を0℃において15mlのトリフ
ルオロ酢酸を溶かした。溶液を0℃で1時間かき
まぜ、溶媒を減圧除去した。生ずる油を50mlの無
水エーテルで粉砕して1.27g(94%)の白色固体
を得た。 p.m.r.(δ,CD3OD) :2.3,S,3H,N−CH3; 3.00,d,2H,−CH2−C−;3.7,S,2H, −N−CH2−C=O;6.9;q,4H,芳香族 参考例 フラグメント:BOC−SAR−β−ベンジル
−ASP(BOC−サルコシル−β−ベンジル−L
−アスパラギン酸)の製造 トリエチルアミン(2.02g、20ミリモル)およ
びβ−ベンジル−L−アスパラギン酸(2.23g、
10ミリモル)を、50mlの乾燥THF中でかきまぜ
た。BOC−サルコシン−ヒドロキシスクシンイ
ミドエステル(2.68g、10ミリモル)を加え、こ
の溶液を周囲温度で一夜かきまぜた。固体を過
により除去し、溶媒を減圧除去した。残留物を酢
酸エチル(100ml)と2NHCl(100ml)との間に分
配した。相を分離し、有機相を水(2×100ml)、
飽和NaCl溶液(1×100ml)で洗浄し、乾燥
(MgSO4)した。乾燥剤を過により除去し、溶
媒を減圧除却した。残留物をヘキサンで粉砕し
た。ヘキサンをデカンテーシヨンし、残留物を減
圧乾燥して2.64g(67%)の吸湿性固体を得た。
TLC:Rf=0.73+0.48における微量の不純物 CHCl3/MeOH/HOAc 85/10/5 (シリカゲルG,250ミクロン) p.m.r.(δ,CH3OD):1.45,S,9H,BOC; 2・82,S,3H,N−CH3;2.95,M,2H, −C 2−C;3.85,S,2H,−N−CH2−C=
O; 4.85,t,1H,−CH−;5.08,S,2H,−C
: 5.46,S,2H,−NH+−CO2H;7.3,S, 5H,−φ 〔α〕D17゜=+13.3゜(C=1.032,MeOH) 実施例 1 フラグメント:BOC−サルコシル−β−ベ
ンジル−L−アスパルチル−サルコシル−L−
チロシンアミド(BOC−SAR−β−Bzl−
ASP−SAR−TYR−NH2)の製造 BOC−サルコシル−β−ベンジル−L−アス
パラギン酸(0.52g、1.3ミリモル)および1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール1水和物(0.18
g、1.3ミリモル)を10mlの乾燥DMF中に溶か
し、この溶液を0℃に冷却した。7.5mlの乾燥
DMF中のジシクロヘキシルカルボジイミド
(0.27g、1.3ミリモル)を加え、生ずる溶溶を0
℃で1時間かきまぜた。サルコシル−L−チロシ
ンアミド、トリフルオロアセテート(0.50g、
1.3ミリモル)およびジイソプロピルエチルアミ
ン(0.17g、1.3ミリモル)を5mlの乾燥DMF中
に溶かし、第1溶液に直ちに加えた。この反応混
合物を一夜かきまぜ、周囲温度に到達させた。固
体を過により除去し、残留物を25mlの酢酸エチ
ル中に溶かした。有機相を連続して10%のクエン
酸(2×25ml)、水(2×25ml)、5%の
NaHCO3(2×25ml)、H2O(2×25ml)、飽和
NaCl(25ml)で洗浄し、無水MgSO4cm2乾燥した。
乾燥剤を過により除去し、溶媒を減圧除去して
0.6g(73.5%)の白色固体を得た。 TLC:Rf=0.31 CHCl3/MeOH 9/1 (シリカゲルG,250ミクロン) p.m.r.(δ,CDCl3):1.45,S,9H, BOC:2.95,m,10H,2x N−CH3,−C 2
−CH(Asp),−CH2−CH(Tyr);3.8,m,
4H,2x N−CH2−C=O;4.6,m,2H,−
−CH2−,Asp,−C−CH2−(Tyr);
5.1,m,2H,−CH2−φ;6.92,q,4H,チ
ロシンの芳香族:7.25,S,5H,芳香族のベ
ンジル〔α〕21 D°=12.4゜(C=0.1046,MEOH) 分析:C31H41N5O9についての計算値: C,59.32;H,6.58;N,11.16 実測値: C,58.73;H,6.80;N,10.76 参考例 フラグメントA:サルコシル−β−ベンジル
−L−アスパルチル−サルコシル−L−チロシ
ンアミド、トリフルオロアセテート(TFA−
SAR−β−Bzl−ASP−SAR−TYR−NH2) BOC−サルコシル−β−ベンジル−L−アス
パルチル−サルコシル−L−チロシンアミド
(0.48g、0・76ミリモル)を10mlのTFA中に0
℃で溶かし、0℃で1時間かきまぜた。溶媒を減
圧除去し、残留物を一夜50mlの無水エーテルで粉
砕した。懸濁溶を過し、固体をエーテルでよく
洗い、真空乾燥して0.4g(82%)の白色固体を
得た。 TLC:Rf=0.56 n−BuOH/HOAc/H2O (シリカゲルGF) 参考例 ペンタペプチドの製造 Aα−フエニルメトキシカルボニル−L−アルギ
ニル(HCl)−サルコシル−β−ベンジル−L
−アスパルチル−サルコシル−L−チロシンア
ミド〔CBZ−ARG(HCl)−SAR−β−Bzl−
ASP−SAR−TYR−NH2〕 α−フエニルメトキシカルボニル−L−アルギ
ニンHCl(2.66g、7.8ミリモル)と1−ヒドロキ
シベンゾトリアゾール1水和物(1.06g、7.8ミ
リモル)を、20mlの乾燥ジメチルホルムアミドに
溶かし、0℃に冷却した。ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(1.61g、78ミリモル)を5mlに溶か
し、第1溶液に加えた。生ずる反応混合物を0℃
で1時間かきまぜた。サルコシル−β−ベンジル
−L−アスパラルチル−サルコシル−L−チロシ
ンアミドのTFA塩(5.0g、7.8ミリモル)を15ml
の乾燥DMF中にトリエチルアミン(0.79g、7.8
ミリモル)と一緒に溶かし、第1溶液に加えた。
この反応混合物を一夜かきまぜ、周囲温度に到達
させた。この固体を過により除去し、揮発性物
質を減圧除去した。残留物を水で粉砕して残留物
(3g)を得た。 TLC:Rf=0.60 n−BuOH/HOAc/H2O 3/1/1 (シリカゲル GF) BL−アルギニル−アコキシル−L−アスパルチ
ル−サルコシル−L−チロシンアミド(ARG
−SAR−ASP−SAR−TYR−NH2) α−フエニルメトキシカルボニル−L−アルギ
ニル(HCl)−サルコシル−β−ベンジル−L−
アスパルチル−サルコシル−L−チロシンアミド
(1.0g)を100mlの75%の水性酢酸中に溶かし、
0.5gの10%Pd/Cの存在で50psi(3.5Kg/cm2)に
おいて15時間還元した。触媒を過により除去
し、溶液を凍結乾燥して0.8gを得た。この物質
を7mlの水中に溶かし、3μの多孔質フイルター
に通して過し、PH5にNH4OH(濃)で調整し、
SP−C−25カラム(2.5×100cm)で0.20モルの
NH4OAc、PH5.0、100ml/時、20ml/管を用い
て、クロマトグラフイーにかけた。管71〜78
をプールし、凍結乾燥して、0.35gのArg−Sar
−Asp−Sar−Tyr−NH2を得た。 TLC:Rf=0.23 −BuOH/HOAc/T2O/ 3/1/1 (シリカゲル GF) 〔α〕21 D°=+54.9(C=0・091,0.1HOAc) 参考例 フラグメント:トリ−CBZ−ARG−ε−
CBZ−LYS−OH(トリ−CBZ−L−アルギニ
ン−ε−CBL−L−リシン)の製造 3mlのTHF中のトリ−CBZ−L−アルギニン
パラ−ニトロフエニル−エステル(1.40g、2ミ
リモル)の懸濁液に、ε−CBZ−L−リシン
(625ml、2.2ミリモル)を加えた。次いでトリエ
チルアミン(450mg、4.4ミリモル)を加え、全体
を周囲温度で48時間かきまぜた。これに引き続い
て、溶媒を減圧除去し、20mlのメタノールを生ず
る固体に加えた。メタノールご過し、固体をさ
らに10mlのメタノールで洗浄した。合わせた液
と洗液を減圧蒸発して油が得られ、これを10mlの
シリカゲルで0〜5%のメタノール/クロロホル
ムを溶離液として使用してクロマトグラフイーに
かけた。このカラムから出た第2物質は、p.m.r.
で示されるように、所望生成物であつた;収量75
mg。 分析:C44H50N6O11・2/3CHCl3についての 計算値:C,58.41;H,5.56;N,9.15 実測値:C,58.88;H,5.50;N,9.29 上記参考例において製造したペンタペプチドの
すべては、前記の米国特許および公開公報に開示
されたTP5と同一の薬理学的活性を有する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 α−T−X−ω−U−Z−Y−TYR−R′ 式中、 R′はNH2であり; X及びYは共にSARであり; ZはASPであり; Tは【式】であり、ここで R1はベンジル、フエニル環がハロ、ニトロ、
    低級アルキル及び低級アルコキシから選ばれる1
    〜3個の置換基で置換されたベンジル、又はt−
    ブチルであり;そして Uはベンジルまたはフエニル基がハロ、ニト
    ロ、C1〜C3低級アルキルおよびC1〜C3低級アル
    コキシから選ばれる1〜3個の置換基で置換され
    たベンジルである、 で示される保護されたテトラペプチド。 2 BOC−SAR−β−ベンジル−ASP−SAR−
    TYR−R′である特許請求の範囲第1項記載のテ
    トラペプチド。
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