JPH0354920B2 - - Google Patents

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JPH0354920B2
JPH0354920B2 JP58155776A JP15577683A JPH0354920B2 JP H0354920 B2 JPH0354920 B2 JP H0354920B2 JP 58155776 A JP58155776 A JP 58155776A JP 15577683 A JP15577683 A JP 15577683A JP H0354920 B2 JPH0354920 B2 JP H0354920B2
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は変速再生時における遅延時間制御装置
に係り、特に相隣るトラツクの同期信号の記録位
置がトラツク長手方向に互いにずれている(トラ
ツク幅方向に整列していない)トラツクパターン
の磁気テープを、記録時とは異なるテープ走行速
度で再生するときに、再生生信号を遅延する遅延
回路の遅延時間を、安定な変速再生出力が得られ
るように制御する装置に関する。 従来技術 従来よりアジマス記録再生方式の磁気記録再生
装置(VTR)が広く知られているが、その記録
トラツクパターンは、標準モード時には相隣るト
ラツクの水平同期信号の記録位置がトラツク幅方
向に整列して、すなわちトラツク長手方向に互い
に並んで記録されている(所謂H並び記録)のが
通常である。従つて、例えばPAL方式カラー映
像信号を記録した場合のトラツクパターンは第1
図Aに示す如くになる。同図A中、数字は水平走
査線番号及びその水平走査線番号の1H(Hは水平
走査期間)の区間の映像信号記録区間を示す。 ここで、PAL方式の搬送色信号は周知の如く、
2つの色差信号R−Y,B−Yで所定周波数の色
副搬送波を搬送波抑圧直角二相振幅変調して得ら
れた被変調波であり、2つの色差信号のうち色差
信号R−Yで変調する方の色副搬送波だけが1H
毎に位相反転されている。そこで、第1図Aで
は、記録搬送色信号のうち、色差信号R−Yで変
調された第1の色副搬送波の位相が色差信号B−
Yで変調された第2の色副搬送波の位相に対して
−90゜異なる(第1の色副搬送波が位相反転して
いる)1H記録区間は斜線を付して示し、かつ、+
90゜異なる1H記録区間は斜線を付さないで示して
ある(後述の第2図A、第18図A、第19図A
も同様)。なお、搬送色信号は後述する如く、低
域周波数に変換されて記録されている。 また、F1,F2は第1、第2フレームの映像
信号記録トラツクで、トラツクは第1図A中、左
より右方向へ順次に記録形成されていく(1本の
トラツクに1フイールド分の映像信号が記録され
る)。上記の標準モード時の記録トラツクパター
ンは第1図Aからもわかるように、相隣る2本の
トラツクの夫々のトラツク記録開始位置は互いに
1.5Hのずれがあり、これにより相隣るトラツク
の水平同期信号記録位置はトラツク幅方向に整列
し、しかも色差信号R−Yで変調されている色副
搬送波が位相反転している被変調波同士がトラツ
ク幅方向に整列して記録されることになる。 しかして、VTRの記録再生時間は近年、長時
間化の傾向にあり、このため、テープ長さ、ドラ
ム径、1本のトラツクの映像信号記録長さなどは
変えないで、回転ヘツドのトラツク幅を狭小に
し、かつ、磁気テープのテープ走行速度を標準モ
ード時のそれの例えば1/2倍に落として標準モー
ド時の2倍の記録時間を得るようにすると、相隣
る2本のトラツクの夫々のトラツク記録開始位置
のずれは0.75Hとなるため、記録トラツクパター
ンは第2図Aに示す如くH並びしないトラツクパ
ターンとなる。従つて、この所謂長時間モード時
の記録トラツクパターン中、相隣るトラツクにお
ける色差信号R−Yで変調された色副搬送波が位
相反転している1H記録区間同士も、互いにずれ
て記録されることになる。 かかる記録トラツクパターンがH並び記録され
ているか否かは、特に磁気テープの走行速度を記
録時とは異なる値にして既記録信号を再生する、
所謂変速再生時(又は特殊再生時)に大なる問題
となる。すなわち、変速再生時には磁気テープが
記録時とは異なる速度で走行せしめられるから、
回転ヘツドの走査軌跡は複数本のトラツクを横切
る軌跡となり、よつて再生をする回転ヘツドと同
一のアジマス角度の回転ヘツドで記録されたトラ
ツク以外に、異なるアジマス角度の回転ヘツドで
記録されたトラツク(所謂逆トラツク)をも走査
することとなる。ここで、標準モードで記録され
た第1図Aに示す如きH並び記録されたトラツク
パターンを有する磁気テープの変速再生時は、一
の回転ヘツドが同図AにSSで示す如き走査軌跡
を描いたものとすると、ヘツド再生信号は同図B
に示す如くになる。第1図A,Bにおいて、回転
ヘツドのテープ摺接面積が逆トラツクに殆ど占め
られる時(第1フレームF1の水平走査線番号
「4」、第2フレームの水平走査線番号「14」の各
1H期間付近)には、FM再生レベルがアジマス
損失効果のために大きく低下するので、再生画面
上ノイズバーが発生するが、第1図Bに示すよう
に、水平同期信号は1H間隔で常に再生され、か
つ、色差信号R−Yは搬送波が位相反転されてい
る1H区間と位相反転されていない1H区間とが交
互に再生されるから、再生水平同期信号の周期性
及び再生搬送色信号の順序に関しては記録PAL
方式カラー映像信号と同様となり問題はない。 これに対し、長時間モードで記録された第2図
Aに示す如きH並び記録されていないトラツクパ
ターンを有する磁気テープ上を、一の回転ヘツド
が例えば同図AにSLで示す如き走査軌跡を描い
て変速再生を行なつた場合は、ヘツド再生信号は
第2図Bに模式的に示す如くになり、回転ヘツド
のテープ摺接面積が逆トラツクに殆ど占められて
いるとき(水平走査線番号が第1フレームの
「4」と第2フレームの「7」との間、第2フレ
ームの「14」と第3フレームの「17」との間な
ど)に、ノイズバーが発生し、かつ、再生水平同
期信号の間隔が1/2Hとなつてしまい、更に再生
搬送色信号の順序が乱れてしまう。このため、上
記のH並び記録されていないトラツクパターンを
有する磁気テープの変速再生時には、回転ヘツド
が逆トラツクを横切る際に再生水平同期信号の周
期性が乱れるので、その再生信号をそのままFM
復調してモニター表示装置へ供給すると、水平方
向の画像ずれ(所謂スキユー現像)が発生し、ま
た色消えが発生し、極めて質の悪い再生画像しか
得られない。 そこで、従来は第3図に示すブロツク系統図の
補正装置によつて上記のスキユー現像や色消えの
発生を防止していた。第3図において、回転ヘツ
ド1,2により交互に再生された第2図Aに示す
如きトラツクパターンの磁気テープの既記録信号
は、ロータリートランス(図示せず)及び前置増
幅器3,4を通してスイツチ回路5の端子5a,
5bに夫々供給される。スイツチ回路5は、回転
ヘツド1及び2が夫々相対向して取付けられてい
る回転体(回転ドラム等)の回転位相を公知の手
段で検出して得られた1フイールド周期の回転位
相検出パルスをスイツチングパルスとして入力端
子6より印加されることにより、再生信号を出力
している方のヘツドの端子側に切換え接続されて
その再生信号を端子5cを介してFM復調回路7
及び色信号処理回路8に夫々選択出力する。ここ
で磁気テープ上にはPAL方式カラー映像信号が
輝度信号と搬送色信号とに分離され、輝度信号は
周波数変調(FM)されると共に、搬送色信号は
このFM輝度信号の周波数帯域の下側の空いてい
る帯域へ周波数変換されて低域変換搬送色信号と
され、これら両信号が混合多重されてなる信号が
記録されている。 従つて、FM復調回路7からは再生輝度信号が
取り出されて次段の輝度信号処理回路9に供給さ
れ、ここでドロツプアウト補償、デイエンフアシ
ス等の所定の信号処理が行なわれる。他方、色信
号処理回路8は入力再生信号中の低域変換搬送色
信号を周波数選択した後、周波数変換によりもと
の周波数帯域へ戻し、また隣接トラツクからのク
ロストーク対策のための補正処理等を行なつて得
た再生搬送色信号を、1H遅延回路10及びスイ
ツチ回路11の端子11bに夫々供給する。スイ
ツチ回路11は端子11aに入来する1H遅延回
路10の出力遅延再生搬送色信号と、端子11b
に入来する色信号処理回路8よりの非遅延再生搬
送色信号とを夫々後述する色順序判断回路18よ
りの信号によつて端子11cを介して選択出力し
て混合回路12へ供給し、ここで再生輝度信号と
混合させる。 混合回路12により混合されて取り出された再
生カラー映像信号は1/2H遅延回路13を通して
スイツチ回路14の端子14aに供給される一
方、遅延されることなく直接、スイツチ回路14
の端子14bに供給される。また、輝度信号処理
回路9の出力再生輝度信号は1/2Hスキユー検出
回路15にも供給され、ここで再生輝度信号中の
水平同期信号が正しい周期でなくなる第2図Bに
示した1/2Hスキユー発生部分を検出される。検
出回路15の検出信号はスイツチング信号として
スイツチ回路14に供給され、上記の1/2Hスキ
ユー発生時には端子14a及び14bのうちそれ
まで接続されていた端子から他方の端子へ切換接
続させる。このようにして、再生水平同期信号の
周期性が確保されてスイツチ回路14の端子14
cより取り出された再生カラー映像信号は、出力
端子19へ出力される一方、カラーバースト抜き
取り回路16に供給されてカラーバースト信号を
抜き取られた後、位相検波回路17により位相検
波される。これにより、再生搬送色信号の配列順
序(色順序)が正しい場合は、位相検波回路17
より1H毎に反転する矩形波が取り出されるが、
色順序が誤つた場合は位相検波回路17の出力信
号の周期性が乱れる。色順序判断回路18はこの
周期性の乱れから色順序の乱れを判断し、色順序
が乱れたことを検出すると、その検出信号によつ
てスイツチ回路11を端子11a,11bのうち
それまで接続されていた端子から他方の端子へ切
換接続させる。これにより、スイツチ回路11の
端子11cからは常に正しい色順序の再生搬送色
信号が取り出される。このようにして、出力端子
19には、正しい色順序で、かつ、水平同期信号
の周期性が保たれた変速再生カラー映像信号が取
り出されることになる。 発明が解決しようとする問題点 しかるに、上記の従来装置は、1/2Hスキユー
検出回路15による検出出力信号によつて再生カ
ラー映像信号の1/2H遅延又は非遅延の遅延時間
制御と、色順序判断回路18による判断出力信号
によつて再生搬送色信号の1H遅延又は非遅延の
遅延時間制御とを行なつているが、これらの遅延
時間制御のために複雑なアナログ信号処理を必要
とし、アナログ信号処理回路部分の割合が大きい
のでIC化やマイクロプロセツサ化が困難であつ
た。 また、標準モード用回転ヘツドと長時間モード
用回転ヘツドとを各1個ずつ極めて近接せしめ、
変速再生時にはこれらのヘツドを適宜選択するこ
とにより、変速再生時の逆トラツク走査時に発生
するノイズバーを大幅に軽減させるようにした場
合は、後に詳細に説明するように0.25Hのスキユ
ーが発生するので、このスキユーを軽減するには
0.25Hのスキユー検出が必要となるが、上記のア
ナログ信号処理で0.25Hのスキユー検出を安定に
行なわせることは困難であつた。 そこで、本発明は、互いに異なるアジマス角度
のギヤツプを有する2つの回転ヘツドの各再生信
号のレベル差に基づいて、変速再生時における再
生信号の遅延時間を制御することにより、上記の
問題点を解決した変速再生時における遅延時間制
御装置を提供することを目的とする。 問題点を解決するための手段 本発明は、H並び記録されておらず、かつ、ア
ジマス記録方式で記録された磁気テープの変速再
生時に、同時に再生信号を出力している互いに異
なるアジマス角度のギヤツプを有する第1及び第
2の回転ヘツドの夫々の再生被周波数変調波信号
レベルを比較する手段と、この比較手段の出力信
号に基づいて前記第1及び第2の回転ヘツドの各
再生信号のうち大レベルの再生信号を選択出力さ
せるヘツド選択手段と、このヘツド選択手段より
の再生信号中からもとの帯域の再生輝度信号と再
生搬送色信号を得る信号処理手段と、この信号処
理手段よりの再生搬送色信号又は該信号処理手段
に供給される該再生信号中の低域変換搬送色信号
に対し1水平走査期間の遅延を選択的に与える第
1の可変遅延回路と、この第1の可変遅延回路に
より選択的に遅延時間が付与された再生搬送色信
号と該信号処理手段よりの再生輝度信号とを夫々
混合する回路と、この混合回路の出力信号を遅延
する第2の可変遅延回路と、このヘツド選択手段
の出力信号に基づいて第1及び第2の制御信号を
夫々生成し、この第1の制御信号によりこの第1
の可変遅延回路の遅延時間を制御して正規の色順
序の再生搬送色信号を出力させると共に、前記第
2の制御信号により第2の可変遅延回路の遅延時
間を可変制御して再生同期信号が一定周期とされ
た再生カラー映像信号を出力させる制御信号発生
回路とより構成したものであり、第4図以下の図
面と共にその一実施例について説明する。 実施例 第4図は本発明装置のヘツド配置関係の一実施
例を示す。同図中、回転ドラム等の回転体21に
例えば標準モード用の第1のヘツドギヤツプを有
する回転ヘツドHS1及びHS2が180゜等角度間隔で取
付固定されている。この回転ヘツドHS1及びHS2
は夫々互いにアジマス角度を異ならしめられてい
る。また回転体21には、回転ヘツドHS1,HS2
に対して回転方向上一定距離だけ先行する位置
に、第2のヘツドギヤツプを有する長時間モード
用回転ヘツドHL2,HL1が夫々取付固定されてい
る。この回転体21はX1方向に例えば1500rpm
で回転せしめられ、またガイドポール22a,2
2bにより案内されて磁気テープ23が180゜強の
角度範囲に亘つて添接巻回されている。磁気テー
プ23は図示しないキヤプスタン及びピンチロー
ラにより挾持駆動されて矢印X2方向へ、回転体
21が半回転する期間で、記録時及びノーマル再
生時には1トラツクピツチ分移動する速度で走行
せしめられる。 第5図は本発明装置の各回転ヘツドの取付高さ
位置関係等の一実施例を示す。第5図において、
第4図と同一回転ヘツドには同一符号を付してあ
る。上記の回転ヘツドHS1及びHS2のトラツク幅
は46μmであり、また回転ヘツドHL1及びHL2のト
ラツク幅は32μmに選定されている。回転ヘツド
HS1とHL1とは夫々同一の第1のアジマス角度の
ギヤツプを有しており、回転ヘツドHS2とHL2
は夫々同一の第2のアジマス角度のギヤツプを有
している。上記の第1のアジマス角度と第2のア
ジマス角度とは、第5図からもわかるように、ヘ
ツドのトラツク幅方向に対して一方が正で他方が
負となる角度である。 また、回転ヘツドHL1は回転ヘツドHS2に対し
て回転方向上、磁気テープ23上で例えば1水平
走査期間(1H)の記録長さに相当する距離だけ
離間されており、例えばPAL方式カラー映像信
号を記録、再生する場合は310μmだけ先行して
取り付けられている。同様に、回転ヘツドHL2
回転ヘツドHS1に対して回転方向上310μmだけ先
行して取り付けられている。 このように、回転ヘツドHL1とHS2のヘツドギ
ヤツプ間隔、及び回転ヘツドHL2とHS1のヘツド
ギヤツプ間隔は夫々310μmという極めて短い値
に選定されているので、通常は第6図に示す如き
ダブルギヤツプヘツド構成とされている。すなわ
ち、コア24にヘツド巻線25が巻回されてお
り、ギヤツプG1を有する長時間モード用回転ヘ
ツドHL1(又はHL2)は、コア26にヘツド巻線2
7が巻回されており、ギヤツプG2を有する標準
モード用回転ヘツドHS2(又はHS1)と共にコアの
片方が大部分切り落とされて突き合わせられた構
成とされており、両ヘツドのギヤツプ間隔Lは数
Hの記録長さ以内の長さに選定されているが、こ
こでは一例として1Hの記録長さである310μmに
選定されている。 標準モードの記録、再生にはトラツク幅が46μ
mである回転ヘツドHS1及びHS2が使用され、長
時間モードの記録、再生にはトラツク幅が32μm
である回転ヘツドHL1及びHL2が使用される。又
磁気テープの走行を停止せしめて再生をする静止
画再生時には、同じアジマス角度のギヤツプを有
する回転ヘツドHL2及びHS2(又はHL1及びHS1)が
使用され、1本のトラツクの既記録信号を交互に
再生することにより、がたつきのないフイールド
スチル画像を得ることができる。また、記録時よ
りもテープ走行速度を速くして再生をする高速再
生時には、後述するように、その時点で磁気テー
プに接触している2つの異なるアジマス角度の回
転ヘツドのうち、より大レベルの再生被周波数変
調波信号を出力している側のヘツドが選択され
る。 本実施例はかかるヘツドHS1,HS2,HL1及び
HL2を有するアジマス方式のヘリカルスキヤン磁
気記録再生装置又は磁気再生装置に適用したもの
であり、次に本発明装置の信号系について説明す
る。 第7図は本発明装置の一実施例のブロツク系統
図を示す。同図中、第4図乃至第6図と同一構成
部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
第7図において、回転ヘツドHL1,HL2,HS1及び
HS2は、第2図Aに示した如き、H並び記録され
ていないトラツクパターンの、PAL方式カラー
映像信号記録磁気テープ23を再生する。PAL
方式カラー映像信号は、輝度信号と搬送色信号と
に分離された後、輝度信号が周波数変調されて
FM輝度信号とされる。搬送色信号は上記FM輝
度信号の帯域よりも下側の空いている周波数帯域
へ周波数変換されると同時に、その色副搬送波が
本出願人が先に特公昭55−32273号にて開示した
如く、1トラツク走査期間毎(ここでは1フイー
ルド期間毎)に位相推移処理と位相推移の停止と
が交互に繰り返された、低域変換搬送色信号に変
換される。上記の位相推移処理は1H毎に90゜ずつ
色副搬送波の位相を一定方向に推移させる処理で
ある。 いま、磁気テープ23の走行速度を記録時より
も速くして再生をするものとすると、互いにダブ
ルギヤツプヘツドを構成している回転ヘツドHS1
とHL2(又はHS2とHL1)とは、例えば第8図にTS
TLで示す幅の走査軌跡を描き、記録トラツクt1
t12のうち、同じアジマス角度のギヤツプを有す
るヘツドにより記録されたトラツクの既記録信号
を再生する。これにより、例えば回転ヘツドHS1
によりトラツクt4,t6,t8の斜線を付した部分か
ら夫々再生された再生信号中のFM輝度信号は、
第9図Aに示す如くにレベル変動し、回転ヘツド
HL2によりトラツクt5,t7,t9の梨地で示した部分
から夫々再生された再生信号中FM輝度信号は、
第9図Bに示す如くにレベル変動をする。 回転ヘツドHL2,HL1の各出力再生信号はロー
タリートランス(図示せず)及び第7図に示す前
置増幅器28,29を介してスイツチ回路32の
端子32a,32bに供給される。また回転ヘツ
ドHS1,HS2の各出力再生信号はロータリートラ
ンス(図示せず)及び前置増幅器30,31を介
してスイツチ回路33の端子33a,33bに供
給される。スイツチ回路32及び33は、入力端
子34に入来した回転ヘツドHS1,HS2,HL1及び
HL2の回転位相検出パルスによつて1トラツク走
査期間毎(ここでは1フイールド期間毎)に、端
子32a及び32b,33a及び33bの間で切
換接続され、またスイツチ回路32が端子32a
に接続されているときは、スイツチ回路33が端
子33aに接続されるように切換制御される。従
つて、スイツチ回路32,33の各共通端子から
は、磁気テープ23上を走査しているダブルギヤ
ツプヘツドの再生信号、すなわち回転ヘツドHL2
及びHS1が磁気テープ23上を摺動走査している
ときはそれらの再生信号が、また回転ヘツド
HL1,HS2が磁気テープ23上を摺動走査してい
るときは、それらの再生信号が夫々取り出され
る。 スイツチ回路32より取り出された長時間モー
ド用回転ヘツドHL2又はHL1の再生信号はスイツ
チ回路35の端子35aに供給される一方、増幅
器36を通してエンベロープ検波器43に供給さ
れる。他方、スイツチ回路33より取り出された
標準モード用回転ヘツドHS1又はHS2の再生信号
はスイツチ回路35の端子35bに供給される一
方、増幅器37を通してエンベロープ検波器44
に供給される。スイツチ回路35は後述する波形
発生ロジツク回路56より取り出された第9図C
に示す如きヘツド選択信号によりスイツチング制
御され、端子35a,35bに入来した再生信号
のうちレベルが大なる方の再生信号を選択出力す
る。 すなわち、スイツチ回路35は第9図Cに示す
ヘツド選択信号のハイレベル期間は端子35aに
接続されて長時間モード用回転ヘツドHL2又は
HL1により再生された再生信号を選択出力し、ヘ
ツド選択信号がローレベルの期間は端子35bに
切換接続されて標準モード用回転ヘツドHS1又は
HS2により再生された再生信号を選択出力する。
これにより、スイツチ回路35より取り出される
再生信号中のFM輝度信号は、第9図Dに示す如
く、常に大なるレベルで取り出されることにな
る。この結果、従来は変速再生時に逆トラツクを
走査することにより再生FM輝度信号のレベル低
下が大となり、この部分で再生画面のノイズバー
を生じていたのに対し、このレベル低下は第9図
Dに示す如く本実施例では生じていないので、ノ
イズバーの無い変速再生画像を得ることができ
る。 スイツチ回路35より取り出された再生信号は
FM復調回路38に供給されてFM輝度信号が復
調される一方、色信号処理回路39に供給されて
低域変換搬送色信号がもとの帯域に戻されると同
時に前記した位相推移処理と逆の位相推移処理を
受けて位相推移が打消された再生搬送色信号に変
換される。この再生搬送色信号は色信号処理回路
39内のくし形フイルタにより隣接トラツクから
のクロストーク成分が除去された後、1H遅延回
路41及びスイツチ回路42の端子42bに夫々
供給される。1H遅延回路41の出力信号はスイ
ツチ回路42の端子42aに供給される構成とさ
れており、1H遅延回路41及びスイツチ回路4
2は第1の可変遅延回路を構成している。また、
輝度信号処理回路40はFM復調回路38より取
り出された再生輝度信号に対し、ドロツプアウト
補償やデイエンフアシス等の所定の信号処理を行
なう。 ところで、磁気テープ23には前記した如くH
並び記録されていないトラツクパターンが形成さ
れているから、前記した如く、再生水平同期信号
の周期が正規の一定周期で再生され、また再生搬
送色信号の色順序もPAL方式で定められた正規
の順序で再生されるように、再生カラー映像信号
や再生搬送色信号に所定の遅延処理を行なう必要
がある。 第7図に示すエンベロープ検波器43及び44
より後述の遅延制御信号発生回路59に到る回路
部は、上記の遅延処理のための遅延制御信号を発
生するための回路部で、次にこの回路部の動作及
び構成について説明する。 エンベロープ検波器43及び44は入力再生信
号中の再生FM輝度信号の例えば正のエンベロー
プを検波し、そのエンベロープに応じたレベルの
信号を、高域フイルタを構成するコンデンサ45
及び46を通してコンパレータ47へ供給する。
ここで、コンデンサ45及び46は、ヘツドの逆
トラツク走査に対応する再生信号レベルの変動成
分を、より低周波数で発生しているヘツド再生感
度等のばらつきによるレベル変動成分よりも強調
された信号を取り出すために設けられている。 すなわち、コンデンサ45及び46を仮に設け
なかつた場合は、エンベロープ検波器43及び4
4でエンベロープ検波される再生FM輝度信号が
第10図A及びBに示す如き信号であり、また入
力端子34に入来するヘツド回路位相検出パルス
が第10図Cに示す如き信号であるものとする
と、コンパレータ47にはエンベロープ検波器4
3,44より第10図Dに破線LP1、実線SP1
示す如き検波信号が入力されてレベル比較され
る。コンパレータ47は検波信号LP1の方が検波
信号SP1よりも大レベルのときにハイレベルの信
号を出力するよう構成されているものとすると、
コンパレータ47の出力信号は第10図Eに示す
如くになる。 しかし、このコンパレータ47の出力信号は、
第10図Eに63で示す如くパルス幅が極めて狭
い波形部分を有しており、このままでは安定なヘ
ツド選択ができない。そこで、コンデンサ45及
び46による高域フイルタを前記の目的で設ける
と、コンデンサ45,46を通してコンパレータ
47に供給される検波信号は、第11図Aに破線
LP2、実線SP2で示す如く高域成分が強調された
信号となる。これにより、コンパレータ47の出
力信号は第11図Bに示す如くになり、第10図
Eに63で示したパルス幅の狭い波形部分は、第
11図Bに64で示す如く広くなるので、安定な
ヘツド選択動作が可能となる。 ここで、テープ走行が安定であり、テープ・ヘ
ツド間の摺動状態が常に良好である場合には、第
11図Bに示したコンパレータ47の出力信号を
そのままヘツド選択信号としてスイツチ回路35
に供給し、また必要な遅延量を得るための制御信
号生成の基になる原信号として使用しても良い。
しかしながら、実際にはテープ・ヘツド間の摺動
状態は常に良好な状態が得られてはおらず、特に
回転ドラムの入口、出口部分での所謂ヘツド当り
の不安定さ等による再生信号レベルの誤検出が問
題となる。そこで、本実施例ではこの再生信号レ
ベルの誤検出を排除する構成をとつており、この
構成、動作について第12図A〜Fと共に説明す
る。入力端子34に入来するヘツド回転位相検出
パルスの波形を第12図Aに示すものとすると
(この波形は第10図Cと同じ信号の波形)、コン
パレータ47の出力信号波形は第12図Bにbで
示す如くになり、上記したように特に回転ドラム
の入口、出口部分でのヘツド当りの不安定さによ
り、65,66及び67で示す如くヘツド回転位
相検出パルスの立上り、立下り各エツジ付近で再
生信号レベルの誤検出が発生する。 この誤検出パルス部分65〜67を含むコンパ
レータ47の出力パルスbは積分回路48により
遅延を受け、また極めて短い幅の誤検出パルス部
分65,67を補正されて第12図Cに示す如き
信号cに変換された後、シユミツトトリガ回路4
9に供給され、ここで波形成形されて第12図D
に示す如き矩形波dに変換される。この矩形波d
中には第12図Dに示す如く、比較的長い幅の誤
検出パルス部分66による誤検出パルス部分68
が含まれている。 シユミツトトリガ回路49の出力矩形波dは、
フエーズ・ロツクド・ループ(PLL)50内の
位相比較器51に供給される。PLL50は周知
の如く、位相比較器51の出力位相誤差電圧で電
圧制御発振器(VCO)52の出力発振周波数を
可変制御し、その発振周波数と矩形波dとを位相
比較器51で位相比較をする構成とされている。
VCO52は後述する中心周波数設定電圧発生回
路53の出力電圧によつて、再生速度に応じた中
心周波数に設定されており、VCO52の出力信
号と誤検出パルス部分68を含む矩形波dとの位
相が夫々一定に保たれるように、両信号の位相差
に応じた位相誤差電圧によつてVCO52の出力
発振周波数が制御される。このループの時定数は
十分低い周波数に設定されているため、VCO5
2の出力発振周波数は速い変動を禁止され、第1
2図Dに68で示す如き誤検出パルス部分には追
従しなくなる。誤検出パルス部分68のPLL5
0への入力により、VCO52の出力発振周波数
は微少に変動し、その位相も若干揺すられるが、
回転ヘツドHL2やHS1等のトラツクを横切つたこ
とを検出した信号の方が数の点で優位で大勢を決
めるため、大きな問題とはならない。従つて、
VCO52からは第12図Eに示す如き信号eが
取り出される。 ここで、VCO52の中心周波数の設定につい
て説明するに、フイールド周波数50HzのPAL方
式カラー映像信号が記録されている磁気テープ2
3のテープ走行速度を記録時のN倍にして再生を
行なうN倍速再生時には、上記の中心周波数fc
そのときの回転ヘツドのトラツク横切り走査回数
に関連して次式に設定される。 fc=25(N−1)(Hz) (ただし、Nは早送り時は正、巻戻し時は負) 第13図は再生速度が予め例えば2倍、5倍、
9倍に決められており、その再生速度のテープ走
行方向が記録時と同一方向(早送り)か逆方向
(巻戻し)かによつて中心周波数設定用電圧を選
択的に発生する、中心周波数設定電圧発生回路5
3の第1実施例の回路図を示す。同図中、可変抵
抗器70,71及び72は、値3v、6v及び10vの
電圧を夫々発生し、その出力電圧をスイツチ回路
73の端子73a,73b及び73cに夫々供給
する。ここで値vの電圧は25Hzの中心周波数設定
電圧に等しい。スイツチ回路73は入力端子74
よりの再生速度設定信号によつて2倍速再生時に
は端子73a、5倍速再生時には端子73b、9
倍速再生時には端子73cの入力電圧を差動増幅
器78の非反転入力端子へ選択出力するよう構成
されている。 他方、可変抵抗器70〜72と同一の直流電圧
源からの電圧を分圧する可変抵抗器75より値
2vの電圧が取り出されてスイツチ回路76の端
子FFに供給される。スイツチ回路76はその端
子FFとREWのいずれか一方の入力電圧を、入力
端子77よりの再生方向設定信号により選択出力
する構成とされており、再生方向が早送りの方向
のときは端子FFの入力電圧2vを選択出力し、巻
戻し方向のときは端子REWの入力電圧である0V
を選択出力する。差動増幅器78はその非反転入
力端子に印加されるスイツチ回路73の出力電圧
と、その反転入力端子に印加されるスイツチ回路
76の出力電圧との差の電圧を発生して出力端子
79へ中心周波数設定電圧として出力する。ここ
で、差動増幅器78の非反転、反転の各入力電圧
と出力電圧の各値と、これにより得られるVCO
52の中心周波数との関係を各再生速度及び再生
方向の夫々についてまとめると次表に示す如くに
なる。
【表】 このように、本実施例によれば、同一の再生速
度でも、再生方向によつて前記式からもわかるよ
うに50Hzずれる処理が、差動増幅器78で行なわ
れる。また、再生速度設定信号と再生方向設定信
号とによつて決定された2つの電圧の演算で中心
周波数設定電圧を発生させることにより、本実施
例は少ない数の電圧源で構成される。 次に中心周波数設定電圧発生回路53の他の実
施例について第14図に示す回路系統図と共に説
明する。同図中、入力端子80にはキヤプスタン
の回転速度に応じた繰り返し周波数のキヤプスタ
ン回転検出パルスが入来し、F−V変換器81内
の単安定マルチバイブレータ(モノマルチ)82
に印加される。すなわち、本実施例は、高速再生
時のテープ走行手段として、キヤプスタンとピン
チローラとの圧着を解除して回転リールの回転力
のみによつてテープ走行させる装置ではなく、キ
ヤプスタンとピンチローラとの圧着を解除するこ
となく、キヤプスタンの回転速度を記録時よりも
速くすることによつてテープを高速走行させる装
置に適用される。 モノマルチ82と積分回路83とはF−V変換
器81を構成しており、モノマルチ82に第15
図Aに示す如きキヤプスタン回転検出パルスが入
来したときは、モノマルチ82より同図Bに示す
如き一定パルス幅のパルスが出力されて積分回路
83に供給される。これにより、積分回路83か
らはキヤプスタン回転検出パルスの繰り返し周波
数に比例した、第15図Cに示す如き電圧が取り
出されて差動増幅器84の非反転入力端子に供給
される。 一方、可変抵抗器85,86より取り出された
値v、−vの直流電圧はスイツチ回路87の端子
FF、REWに印加される。このスイツチ回路87
は入力端子88よりの再生方向設定信号により、
早送り時は端子FF側に、巻戻し時は端子REW側
に切換接続されるよう構成されており、その出力
電圧を差動増幅器84の反転入力端子に供給す
る。スイツチ回路87の出力電圧は、前記した同
じ再生速度でも再生方向によつて中心周波数を50
Hzずらすために用いられる。 このようにして、本実施例によれば、テープ走
行速度に常に追従した中心周波数設定電圧を出力
端子89へ出力することができ、任意の再生速度
に対応してVCO52の中心周波数を設定するこ
とができる。 再び、第7図に戻つて説明するに、VCO52
の出力信号eはコンパレータ54に印加され、こ
こで可変抵抗器55よりの所定の基準電圧とレベ
ル比較される。コンパレータ54は第12図Eに
示した鋸歯状波である上記信号eが、上記基準電
圧よりも大レベルのときはローレベルで、基準電
圧よりも小レベルのときはハイレベルの信号を出
力するので、その出力端には第12図Fに示す如
き信号fが取り出される。この信号fは高速再生
時には波形発生ロジツク回路56をそのまま通過
して前記第9図Cに示したヘツド選択信号と同一
のヘツド選択信号としてスイツチ回路35に供給
される。 ここで、上記信号fのハイレベル期間は長時間
モード用回転ヘツドHL1又はHL2の再生信号が選
択出力され、ローレベル期間はトラツク幅の広い
標準モード用回転ヘツドHS1又はHS2の再生信号
が選択出力される。そこで、上記可変抵抗器55
よりの基準電圧は、信号fのローレベル期間の方
がハイレベル期間よりも長くなるような値に選定
されている。これにより、標準モード用回転ヘツ
ドHS1,HS2の再生信号が得られる期間の方が、
長時間モード用回転ヘツドHL1,HL2の再生信号
が得られる期間よりも長くなり、ヘツド切換え部
の画質劣化を防ぐことができる。 波形発生ロジツク回路56は、ヘツド選択信号
を出力する回路で、コンパレータ54の出力信号
fと、入力端子57よりの各種動作モードを示す
モード信号と、入力端子34よりのヘツド回転位
相検出パルスとが夫々供給され、標準モード時に
は回転ヘツドHS1,HS2を選択し、また長時間モ
ード時には回転ヘツドHL1,HL2を夫々強制的に
選択するといつた前記のヘツド選択のための信号
を発生し、また高速再生時には信号fをそのまま
ヘツド選択信号として出力する。また波形発生ロ
ジツク回路56は出力端子58へ色信号処理回路
39で再生低域変換搬送色信号の位相推移を打ち
消すための位相推移用基準信号を出力する。すな
わち、高速再生時にはヘツド選択に応じて、再生
されるトラツクからの再生低域変換搬送色信号は
位相推移を受けている信号と受けていない信号と
が、ヘツド回転位相検出パルスの周期よりも短い
周期で交互に再生されるから、ヘツド選択に応じ
て再生低域変換搬送色信号から常に位相推移が打
ち消された再生搬送色信号を得るための基準信号
(つまりどちらのアジマス角のヘツドからの出力
が選択されているかを示す信号)を出力する必要
があるからである。 波形発生ロジツク回路56より取り出されたヘ
ツド選択信号はスイツチ回路35及び遅延制御信
号発生回路59に夫々供給される。遅延制御信号
発生回路59は、上記ヘツド選択信号と入力端子
57よりの動作モード信号とが夫々供給され、ス
イツチ回路42へスイツチングパルスを印加して
スイツチ回路42より常に色順序が正しい再生搬
送色信号を出力させる一方、可変遅延回路61へ
遅延制御信号を出力してその遅延時間を可変制御
する回路で、基本的にはカウントダウン回路であ
る。 第16図は遅延制御信号発生回路59の一実施
例の具体的回路図を示す。同図中、入力端子91
には前記したヘツド選択信号が入来し、入力端子
92にはスチル再生モード信号が、入力端子93
には高速巻戻し再生時にハイレベルとなるモード
信号が、入力端子94には高速早送り再生時にハ
イレベルとなるモード信号が、そして入力端子9
5には長時間モード時にハイレベルとなるモード
信号が夫々入来する。すなわち、入力端子92〜
95は入力端子57に相当する。 まず、長時間モードで記録された前記第2図A
に示す如きトラツクパターンを有する磁気テープ
23を、高速巻戻し再生する場合の動作について
説明するに、この動作期間における第16図の各
部の波形は第17図A〜GにT1で示す範囲の波
形となる。すなわち、入力端子91にはヘツド選
択信号が入来し、ダイオードD1を通してインバ
ータ96に供給され、ここで位相反転されて第1
7図AにT1で示す範囲の波形とされた後、制御
信号として出力端子110へ出力される一方、2
入力排他的論理和回路97に供給される。また入
力端子93に入来したハイレベルの高速巻戻し再
生モード信号は、ダイオードD4,D5、抵抗R1
を経てインバータ99に印加され、ここで第17
図Bに示す如くローレベルとされてJ−Kフリツ
プフロツプ107及び108の各リセツト端子に
印加される。また、上記高速巻戻し再生モード信
号は、ダイオードD4を通して第17図Cの範囲
T1内で示す如きハイレベルの信号としてインバ
ータ98に印加され、ここでローレベルに変換さ
れた後、排他的論理和回路97に印加される。 これにより、排他的論理和回路97からはイン
バータ96の出力信号と同相の第17図Dの範囲
T1内に示す如きパルスが取り出されてJ−Kフ
リツプフロツプ107及び109の各クロツク入
力端子に印加される。J−Kフリツプフロツプ1
07はそのJ入力端子及びK入力端子には夫々ハ
イレベルの電圧が印加されているから、そのQ出
力端子より上記クロツク入力端子に印加されるパ
ルスの立上り入来毎に反転する、第17図Eの範
囲T1内に示す如きパルスが取り出され、この出
力パルスは出力端子111へ制御信号として出力
される一方、第17図Cに示したハイレベルの高
速巻戻し再生信号と共に2入力排他的論理和回路
108に供給される。従つて、排他的論理和回路
108からはフリツプフロツプ107の第17図
Eに示したQ出力パルスと逆相関係にある第17
図Fの範囲T1内に示す如きパルスが取り出され、
J−Kフリツプフロツプ109のJ入力端子とK
入力端子とに夫々供給される。従つて、フリツプ
フロツプ109の出力端子からは第17図Gの
範囲T1内に示す如きパルスが取り出される。 一方、入力端子95にはハイレベルの長時間モ
ード信号が入来してインバータ100及び101
を通してダイオードD7のカソードに印加される
から、ダイオードD7がオフとされ、またインバ
ータ100の出力ローレベルの信号がダイオード
D8を順方向にバイアスする。従つて、ダイオー
ドD5より取り出された第17図Cの範囲T1内に
示すハイレベルの信号は前記した如く抵抗R1
介してインバータ99に印加されるが、抵抗R2
とダイオードD8のアノードとの接続点はダイオ
ードD8のオンによりローレベルとなる。従つて、
インバータ102の出力はハイレベル、インバー
タ103の出力はローレベルとなり、ダイオード
D11をオフとすると共にダイオードD12をオンと
する。ダイオードD12のオンにより、入力端子9
1よりインバータ104、抵抗R3を通して入来
する第17図Aの範囲T1内に示す如きパルス列
はその伝送が阻止される。従つて、ダイオード
D9とD10の両カソードの接続点にはフリツプフロ
ツプ109の出力端子より取り出されて抵抗
R4及びダイオードD9を通された第17図Gの範
囲T1内に示す如きパルスが取り出される。この
パルスはインバータ105及び106を夫々通し
て出力端子112へ制御信号として出力される。 出力端子110及び111の出力制御信号は
夫々第7図に示した第2の可変遅延回路61に
夫々供給される。ここで、可変遅延回路61は端
子110及び111よりの制御信号のハイレベル
(論理“1”)とローレベル(論理“0”)との組
み合わせによつて、次表に示す如き遅延時間に制
御される。
【表】 従つて、再生輝度信号と再生搬送色信号とを
夫々混合する混合回路60よりの再生カラー映像
信号を遅延して出力端子62へ出力する可変遅延
回路61の遅延時間は、高速巻戻し再生時には第
17図Hの範囲T1内において示す如くになる
(ただし、第17図H,Iに示す数値の単位は水
平走査期間である)。 他方、出力端子112の出力制御信号は第7図
に示したスイツチ回路42にスイツチング信号と
して印加され、ローレベルのときは端子42aに
接続させ、ハイレベルのときは端子42bに接続
させる。これにより、色信号処理回路39の出力
再生搬送色信号は第17図IのT1で示す範囲内
の数値で示される遅延時間が付与され、これによ
り色順序が正規のPAL方式で定められた順序と
されて混合回路60へ出力される。 第18図Aは高速巻戻し再生時のトラツクパタ
ーンと選択される回転ヘツドの中心の走査軌跡と
を夫々示す。第18図A及び後述の第19図Aに
示すトラツクパターン自体は第2図Aに示すトラ
ツクパターンと同一である。いま、第5フレーム
F5の前半の1フイールドが記録されている1本
のトラツクは、回転ヘツドHL2,HS2と同一のア
ジマス角度のギヤツプを有する回転ヘツドで記録
されたものとし、また回転ヘツドHL2とHS1とが
夫々同時に磁気テープ23上を走査しているもの
とすると、回転ヘツドHL2及びHS1のうちヘツド
選択された回転ヘツドの中心の走査軌跡は第18
図Aに実線で示す如くになる。すなわち、回転ヘ
ツドHL2が第5フレームF5の走査線番号「9」
の期間の既記録信号の再生を終了した所120Lで、
回転ヘツドHS1の再生信号が得られるように切換
わり、回転ヘツドHS1はHL2に対して第4図乃至
第6図に示したように1Hの記録長さ分だけ回転
方向に移行して設けられているから、第18図A
に120Sで示す所からの回転ヘツドHS1による再生
信号が切換出力され、次の1本のトラツクの境界
の121Sで示す所で、1Hの記録長さ分先行する回
転ヘツドHL2の再生信号を選択出力するように切
換えられ、よつて回転ヘツドHL2は121Sに対して
1H分先行する位置121Lの第4フレームF4の走
査線番号「11」の後半の期間の信号の再生を開始
する。 以下、同様にして回転ヘツドHL2が第18図A
に122Lで示す所まで走査すると回転ヘツドHS1
切換えられて回転ヘツドHS1は122Sから123Sまで
の位置の既記録信号を再生し、次に回転ヘツド
HL2に切換えられて回転ヘツドHL2が123Lから
124Lまでの位置の既記録信号を再生し、次に回
転ヘツドHS1に切換えられてヘツドHS1が124Sか
ら再生をする。この結果、第7図に示したスイツ
チ回路35の出力再生信号は第18図Bに模式的
に示す如くになる。第18図B,C及び後述の第
19図B,C中の数値は再生輝度信号の水平走査
線番号を示し、また斜線は色差信号R−Yの搬送
波が位相反転されていることを示し、更に数値と
数値との間を区分する縦線は水平同期信号の再生
位置を示す。 従つて、スイツチ回路35の出力再生信号は第
18図Bに示す如く、回転ヘツドHL2,HS1が逆
トラツクの走査を開始する時点、すなわち回転ヘ
ツドの切換わり時点で常に0.25H(=1/4H)のH
ずれ(スキユー)を発生する。しかして、本実施
例では回転ヘツドHL2及びHS1が一方から他方へ
切換えられる毎に、再生カラー映像信号に対して
は可変遅延回路61により第17図Hに示す如
く、ヘツドが切換わる毎に、0→3/4→2/4→1/4
→0→3/4→2/4→1/4→0→…(時間単位はH)
という順序で遅延時間が切換付与され、また再生
搬送色信号に対しては第17図Iに示す如く、0
→1→1→1→1→0→0→0→0→1→…(時
間単位はH)という順序で遅延時間が切換付与さ
れることにより色順序がPAL方式で定められた
ように色差信号R−Yの搬送波が1H毎に交互に
位相反転された信号が出力されることになるの
で、再生水平同期信号は常に1H周期で再生され、
出力端子62には第18図Cに模式的に示す如き
順序の再生カラー映像信号が取り出されることに
なる。 すなわち、第18図Aに示す位置120Lまでは
同図Bに示す再生信号がそのまま出力され、同図
Aに示す位置120S〜121Sまでの再生期間は回路
61の遅延時間が0.75H(=3/4H)で、スイツチ
回路42が端子42aに接続されて再生搬送色信
号に対して1Hの遅延時間が付与されるから、同
図Bに示すフレームF4の走査線番号「320」〜
「323」の再生信号は同図Cに示す如くになり、同
図Aに示す位置121L〜122Lまでの再生期間は同
図Bに示す如くフレームF4の走査線番号「11」
から「14」までの信号が再生されるが、この再生
期間は回路61の遅延時間が0.5H(=2/4H)で、
スイツチ回路42は端子42aに接続されている
から、フレームF4の走査線番号「14」の直前に
0.5H分のノイズが生ずる第18図Cに示す如き
再生カラー映像信号が取り出される。 以下同様にして、第18図Aに示す位置122S
〜123Sまでの再生期間は回路61の遅延時間は
0.25H(=1/4H)、再生搬送色信号の遅延時間は
1Hとなり、次の位置123L〜124Lまでの再生期間
は回路61の遅延時間はOH、再生搬送色信号の
遅延時間は1Hとなる。よつて、再生カラー映像
信号の情報内容は第18図Cに模式的に示す如く
になる。 第18図Cに示す如く、再生カラー映像信号
は、ヘツドの切換え直後の0〜3/4Hの期間はそ
の直前の映像情報に置換されノイズ部分となる
が、このノイズ部分は実際に行なわれる高々10倍
速程度の高速再生では画面上殆ど無視することが
でき(第18図A及び第19図Aは図示の便宜
上、100倍速以上の高速再生の場合を示している
が、実際にはこのような高速で再生することはな
い)、また大局的に見て水平同期信号は1H周期で
均一に再生されるからスキユーは発生しない。ま
た色信号の順序も正しいものとなる。従つて、良
質な高速巻戻し再生画像が得られる。 次に磁気テープ23を高速早送り再生をする場
合の動作について説明する。この場合は、第16
図に示す遅延制御信号発生回路59の入力端子9
1には前記したヘツド選択信号が入来するので、
インバータ96の出力信号波形は第17図Aに
T2に示す範囲の信号波形となる。また入力端子
92〜95のうち入力端子94及び95が夫々ハ
イレベルとなるから、フリツプフロツプ107,
109のリセツト端子の入力信号波形は第17図
Bに、インバータ98の入力信号波形は同図C
に、排他的論理和回路97の出力信号波形は同図
Dに、またフリツプフロツプ107のQ出力波形
は同図Eに、排他的論理和回路108の出力信号
波形は同図Fに夫々T2で示す範囲に示す信号波
形となる。これにより、出力端子112の制御信
号は第17図GにT2で示す範囲の波形となる。 従つて、可変遅延回路61の遅延時間は第17
図Hの範囲T2内にて示す如くに切換わり、また
再生搬送色信号に対する遅延時間は1H遅延回路
41及びスイツチ回路42により、第17図Iの
範囲T2内にて示す如くに切換わる。 これにより、高速早送り再生時に、回転ヘツド
HL2(又はHL1)とHS1(又はHS2)がヘツド選択さ
れて第19図Aに実線で示す如くにヘツド選択さ
れた回転ヘツドの中心の走査軌跡が描かれる場合
は、前記のスイツチ回路35の再生信号は第19
図Bに模式的に示す如く、ヘツドの切換わり時点
で常に0.25Hのスキユーが発生するが、高速巻戻
し再生時と同様に、ヘツドが切換わるまでの期間
を1単位として、8単位で1周期となる、第17
図H,Iの範囲T2で示した遅延時間制御を行な
われることにより、出力端子62にはスキユーの
発生が無く、かつ色順序も正規の順序とされた第
19図Cに模式的に示す如き再生カラー映像信号
が取り出される。 なお、長時間モードのノーマル再生時には、第
16図に示したインバータ96の出力信号は第1
7図Aの範囲T3で示す如くローレベルとなり、
また入力端子95がハイレベルで、入力端子92
〜94がローレベルだからインバータ99の出力
信号は第17図Bの範囲T3に示す如くハイレベ
ルとなる。また、インバータ98の入力信号、フ
リツプフロツプ107のQ出力信号、排他的論理
和回路108の出力信号は、夫々第17図C,
E,Fの範囲T3に示す如く、ローレベルとなり、
一方、排他的論理和回路97及び出力端子112
の制御信号は第17図D,Gの範囲T3で示す如
くハイレベルとなる。これにより、可変遅延回路
61の遅延時間と、混合回路60に供給される再
生搬送色信号に付与される遅延時間とは夫々第1
7図H,Iに示す如く、常にゼロであり、遅延さ
れることはない。すなわち、ノーマル再生時には
ヘツドが逆トラツクを走査することはないので、
遅延時間の制御動作は停止される。 このように、第7図に示したコンパレータ47
より遅延制御信号発生回路59に至る回路部分
は、デイジタル的な信号処理であるため、比較的
IC化し易く、またマイクロプロセツサのソフト
ウエアによる逐次的な論理演算による同様の処理
も可能であり、簡単な構成とすることができる。 応用例 なお、本発明はダブルギヤツプヘツドを構成す
る2つの回転ヘツドのギヤツプ間隔は1Hに限ら
ず、数H以内であればよい。因みに、上記のギヤ
ツプ間隔が1H、2Hの夫々について第2図Aに示
す如く0.75Hのずれのあるトラツクパターンの磁
気テープを長時間モード、標準モードで高速再生
したときの、必要な遅延時間の量及び順序につい
てまとめると次表に示す如くになる。ただし、次
表中、Y+Cは可変遅延回路61の遅延時間、C
は1H遅延回路41及びスイツチ回路42により
再生搬送色信号に与えられる遅延時間を示す。ま
た時間単位はHである。
【表】 上記表からわかるように、ギヤツプ間隔が2H
の場合、標準モードで遅延が不必要であるという
長所があるが、長時間モードの高速早送り再生時
と高速巻戻し再生時とで、再生搬送色信号Cの遅
延時間の切換え方が大きく違うという問題点があ
る。 また、上記のギヤツプ間隔以外にも5/4H等の
種々のギヤツプ間隔についての遅延時間について
検討したが、高速早送り再生と高速巻戻し再生で
の処理の差の少なさ(遅延時間切換えの周期性の
良さ)や、ギヤツプ間隔が大きいとつなぎ合わせ
た画像の垂直方向のずれが大きいなどの点を勘案
すると、ギヤツプ間隔は1Hが最適であつた。 また、上記の実施例では、PAL方式カラー映
像信号を再生する場合について説明したが、本発
明は搬送色信号の色副搬送波の位相や周波数が
1H毎に切換わる如きカラー映像信号に適用する
ことができ、よつてSECAM方式カラー映像信号
にも適用することができ、更には白黒映像信号に
も適用することができる。また第7図に示した
1H遅延回路41及びスイツチ回路42よりなる
第1の可変遅延回路を色信号処理回路39の入力
側に設けるようにしてもよい。更に、必ずしもダ
ブルギヤツプヘツド構成としなくともよいが、ダ
ブルギヤツプヘツド構成とされる2つの回転ヘツ
ドの一方は、変速再生用など他の用途に使用され
るヘツドでもよい。 効 果 上述の如く、本発明によれば次のような特長を
有するものである。 磁気テープより同時に再生信号を出力してい
る互いに異なるアジマス角度のギヤツプを有す
る2つの回転ヘツドの夫々の再生被周波数変調
波信号レベルを比較し、その比較出力を原信号
として変速再生時における再生信号の遅延時間
の制御を行なつているので、従来装置に比しよ
りデイジタル信号処理を行ない易くでき、よつ
てIC化やマイクロプロセツサ化し易く、IC化
やマイクロプロセツサ化を行なつた場合は簡単
な構成とすることができ、また装置全体をより
小型化、軽量化することができる。 磁気テープより同時に再生信号を出力してい
る互いに異なるアジマス角度のギヤツプを有す
る2つの回転ヘツドを選択的に使用することに
より、前記した如く同一フイールドを繰り返し
再生することができるから完全に静止した静止
画像を得ることができ、また高速再生時には再
生画像の画質改善ができるが、変速再生時には
0.25Hのスキユーが生ずる。この0.25Hのスキ
ユー検出を従来のアナログ信号処理で行なうも
のとすると、検出動作を安定にできなかつたの
に対し、本発明によれば上記2つの回転ヘツド
の夫々の再生被周波数変調波信号レベルを比較
するようにしているから、より正確なヘツド位
置検出ができ、動作の安定性が増す。 相隣るトラツクの信号記録開始位置が互いに
0.75Hずれているようなトラツクパターンの磁
気テープの変速再生時には、ダブルギヤツプヘ
ツドのギヤツプ間隔を1Hに選定することによ
り、高速早送り再生時と高速巻戻し再生時での
夫々の遅延時間の切換えの周期性の差が少なく
なり、より構成を単純化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図AはPAL方式カラー映像信号が標準モ
ードで記録されたときのトラツクパターンの一部
と変速再生時のヘツド走査軌跡の一例を示す図、
第1図Bは第1図Aのトラツクパターンを変速再
生したときの再生カラー映像信号の再生情報内容
の配列順序の一例を模式的に示す図、第2図Aは
PAL方式カラー映像信号が長時間モードで記録
されたときのトラツクパターンの一部と変速再生
時のヘツド走査軌跡の一例を示す図、第2図Bは
同図Aのトラツクパターンを変速再生したときの
再生カラー映像信号の再生情報内容の配列順序の
一例を模式的に示す図、第3図は従来装置の一例
を示すブロツク系統図、第4図は本発明装置のヘ
ツド配置関係の一実施例を示す平面図、第5図は
本発明装置の各ヘツドの取付高さ位置関係等の一
実施例を示す図、第6図は本発明装置に適用し得
るダブルギヤツプヘツドの構成を示す斜視図、第
7図は本発明装置の一実施例を示すブロツク系統
図、第8図は変速再生時のヘツド走査軌跡の一例
をトラツクパターンと共に示す図、第9図A〜D
は夫々第7図図示ブロツク系統の要部の動作説明
用信号波形図、第10図A〜E及び第11図A,
Bは、夫々第7図において高域フイルタがあると
きとないときとでコンパレータの出力が相違する
ことを説明するための信号波形図、第12図A〜
Fは夫々第7図図示ブロツク系統の他の要部の動
作説明用信号波形図、第13図及び第14図は
夫々第7図図示のブロツク系統中の中心周波数設
定電圧発生回路53の各実施例を示す回路図及び
回路系統図、第15図A〜Cは夫々第14図図示
回路系統の動作説明用信号波形図、第16図は第
7図図示ブロツク系統中の遅延制御信号発生回路
59の一実施例を示す具体的回路図、第17図A
〜GとH,Iは夫々第16図図示回路の各部の高
速巻戻し再生、高速早送り再生及びノーマル再生
時における信号波形と再生信号に付与すべき遅延
時間とを示す図、第18図Aは本発明装置の高速
巻戻し再生時において選択されるヘツドの中心の
走査軌跡の一例をトラツクパターンと共に示す
図、第18図B,Cは夫々第18図Aに示したヘ
ツド走査軌跡を描いたときに遅延時間制御を行な
つていないときと行なつたときの再生カラー映像
信号の再生情報内容の配列順序を模式的に示す
図、第19図Aは本発明装置の高速早送り再生時
において選択されるヘツドの中心の走査軌跡の一
例をトラツクパターンと共に示す図、第19図
B,Cは夫々第19図Aに示したヘツド走査軌跡
を描いたときに遅延時間制御を行なつていないと
きと行なつたときの再生カラー映像信号の再生情
報内容の配列順序を模式的に示す図である。 7,38……FM復調回路、8,39……色信
号処理回路、9,40……輝度信号処理回路、1
0,41……1H遅延回路、13……1/2H遅延回
路、15……1/2Hスキユー検出回路、21……
回転体、23……磁気テープ、32,33,3
5,42……スイツチ回路、34……ヘツド回転
検出パルス入力端子、43,44……エンベロー
プ検波器、45,46……高域フイルタを構成す
るコンデンサ、47,54……コンパレータ、4
8……積分回路、49……シユミツトトリガ回
路、50……フエーズ・ロツクド・ループ
(PLL)、53……中心周波数設定電圧発生回路、
55……可変抵抗器、56……波形発生ロジツク
回路、57……モード信号入力端子、60……混
合回路、61……可変レベル回路、62……再生
カラー映像信号出力端子、74……再生速度設定
信号入力端子、77,88……再生方向設定信号
入力端子、78,84……差動増幅器、80……
キヤツプスタン回転検出パルス入力端子、81…
…F−V変換器、91……ヘツド選択信号入力端
子、92……スチル再生モード信号入力端子、9
3……高速巻戻し再生モード信号入力端子、94
……高速早送り再生モード信号入力端子、95…
…長時間モード信号入力端子、107,109…
…J−Kフリツプフロツプ、110〜112……
制御信号出力端子、HL1,HL2……長時間モード
用回転ヘツド、HS1,HS2……標準モード用回転
ヘツド。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 互いに異なるアジマス角度のギヤツプを有す
    る回転ヘツドにより、PAL方式又はSECAM方式
    カラー映像信号の輝度信号が周波数変調され、搬
    送色信号が低域へ周波数変換されて夫々記録され
    ている相隣るトラツクにおける同期信号記録位置
    が、互いにトラツク長手方向にずれて記録されて
    いるトラツクパターンを有する磁気テープを、記
    録時と異なる速度で走行せしめて再生をする変速
    再生時において、該磁気テープより同時に再生信
    号を出力している互いに異なるアジマス角度のギ
    ヤツプを有する第1及び第2の回転ヘツドの夫々
    の再生被周波数変調波信号レベルを比較する手段
    と、該比較手段の出力信号に基づいて該第1及び
    第2の回転ヘツドの各再生信号のうち大レベルの
    再生信号を選択出力させるヘツド選択手段と、該
    ヘツド選択手段よりの再生信号中からもとの帯域
    の再生輝度信号と再生搬送色信号を得る信号処理
    手段と、該信号処理手段よりの再生搬送色信号又
    は該信号処理手段に供給される該再生信号中の低
    域変換搬送色信号に対し1水平走査期間の遅延を
    選択的に与える第1の可変遅延回路と、該第1の
    可変遅延回路により選択的に遅延時間が付与され
    た再生搬送色信号と該信号処理手段よりの再生輝
    度信号とを夫々混合する回路と、該混合回路の出
    力信号を遅延する第2の可変遅延回路と、該ヘツ
    ド選択手段の出力信号に基づいて第1及び第2の
    制御信号を夫々生成し、該第1の制御信号により
    該第1の可変遅延回路の遅延時間を制御して正規
    の色順序の再生搬送色信号を出力させると共に、
    該第2の制御信号により該第2の可変遅延回路の
    遅延時間を可変制御して再生同期信号が一定周期
    とされた再生カラー映像信号を出力させる制御信
    号発生回路とよりなることを特徴とする変速再生
    時における遅延時間制御装置。 2 該第1及び第2の回転ヘツドは、磁気テープ
    上の1水平走査期間の記録長さの数倍以内の長さ
    間隔で設けられたダブルギヤツプヘツドを構成す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    変速再生時における遅延時間制御装置。 3 該ダブルギヤツプヘツドのギヤツプ間隔を1
    水平走査期間に選定したことを特徴とする特許請
    求の範囲第2項記載の変速再生時における遅延時
    間制御装置。 4 該第1及び第2の回転ヘツドは、トラツク幅
    の小なる長時間モード用回転ヘツド及びトラツク
    幅の大なる標準モード用回転ヘツドであることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第3項のう
    ちいずれか一項記載の変速再生時における遅延時
    間制御装置。
JP58155776A 1983-08-26 1983-08-26 変速再生時における遅延時間制御装置 Granted JPS6047577A (ja)

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US06/644,210 US4672469A (en) 1983-08-26 1984-08-24 Delay time adjusting system for video signal reproducing apparatus having heads scanning across multiple tracks
DE198484305862T DE136816T1 (de) 1983-08-26 1984-08-28 Geraet zur kontrolle von verzoegerungszeiten waehrend eines wiedergabe-modes mit einer geaenderten geschwindigkeit.
DE8484305862T DE3482018D1 (de) 1983-08-26 1984-08-28 Geraet zur kontrolle von verzoegerungszeiten waehrend eines wiedergabe-modes mit einer geaenderten geschwindigkeit.
EP84305862A EP0136816B1 (en) 1983-08-26 1984-08-28 Apparatus for controlling delay times at the time of a changed speed reproduction mode

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