JPH0625103Y2 - 外部リセット機能付きfm変調回路 - Google Patents

外部リセット機能付きfm変調回路

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JPH0625103Y2
JPH0625103Y2 JP17901487U JP17901487U JPH0625103Y2 JP H0625103 Y2 JPH0625103 Y2 JP H0625103Y2 JP 17901487 U JP17901487 U JP 17901487U JP 17901487 U JP17901487 U JP 17901487U JP H0625103 Y2 JPH0625103 Y2 JP H0625103Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、輝度信号と色信号とが時間軸多重されて記
録再生されるようになされた記録再生装置などに適用し
て好適な外部リセット機能付きFM変調回路に関する。
[従来の技術] 記録再生装置などから再生された映像信号には時間軸変
動、つまりジッタが発生する。ジッタには位相ジッタと
周波数ジッタとがあり、後者によって原理上、水平周期
の伸縮が生ずる。
比較的簡単な機構系で構成されたホームビデオでもその
再生画面でみて、周波数ジッタによる伸縮量は極く僅か
である。このことから、通常再生映像信号の位相ジッタ
を補正するだけで再生画像の安定性を確保することがで
きる。
このことはまた、フィード若しくはフレーム相関を使っ
たランダムノイズの逓減、2チャンネルの映像信号との
合成あるいはフェードイン、フェードアウトなどの映像
特殊処理、または高品位テレビ(例えば、IDTV)で
の倍速スキャン用のデジタル処理操作に対しても、位相
ジッタのみを補正するだけで何ら、信号処理上の支障を
きたすおそれは殆どないことになる。
さて、第8図はこのような記録再生装置(以下VTRと
呼称する)において使用されている位相ジッタ補正のた
めのジッタ検出回路20の一例を示す。
同図は放送用のVTRに使用されているジッタ検出回路
の例であって、NTSC方式、PAL方式などのコンポ
ジット映像信号は直接FM記録方式によって記録され
る。
端子1に供給された、例えばNTSC方式の再生映像信
号a(第9図A)は同期分離回路2に供給されて、水平
同期信号b(同図B)が抽出分離される。この水平同期
信号bから形成されたバーストゲートパルス(図示せ
ず)がバーストゲート回路3に供給されて、これよりバ
ースト信号c(同図C)が分離される。
バースト信号cは狭帯域のバンドパスフィルタ4に供給
されて、同図Dに示すC/Nの高いバースト信号dとな
される。
一方、水平同期信号bは遅延パルス発生回路5に供給さ
れて、同図Eに示すような遅延パルスeが形成され、こ
れと狭帯域バンドパスフィルタ4を通過したバースト信
号dがジッタパルス形成回路6に供給されることによっ
て、同図Fに示すようなジッタ検出パルスfが得られ
る。ジッタ検出パルスfの前縁位相は水平同期信号bを
遅らせたものである。
ジッタ検出パルスfの後縁位相はバースト信号dの特定
のゼロクロス点を検出することによって得られるもので
あり、このジッタ検出パルスfの立下りのタイミングを
基準にして時間軸補正回路(TBC)の書き込みタイミ
ングが決定される。
再生映像信号a中に時間軸変動があれば、それに伴っ
て、バースト信号d中の特定のゼロクロス点の時間軸も
変動することになるから、TBCにおいてはこの再生ジ
ッタに同期して映像信号を書き込むことができる。
ところで、映像信号の記録方式としてTCI(Time Com
pressed Integration)方式を採用する場合には、ダイ
レクト記録の場合のようなバースト信号が存在しない。
第10図はTCI記録方式のうち、帯域圧縮された色信
号を線順次に記録するようにしたMTCI(Modified T
ime Compressed Integration)方式の信号フォーマット
を示す。
圧縮されたコンポーネント色信号、例えば赤及び青の色
差信号R−Y,B−Yは同図A,Bに示すように水平ブ
ランキング期間に挿入、多重される。
Yは輝度信号を示す。青及び青の色差信号R−Y,B−
Yは線順次に挿入される。
このような信号フォーマットを採用した映像信号の場合
には、通常水平同期信号の立上りあるいは立下りを検出
することによって、ジッタ検出信号を得るようにしてい
る。
さて、上述したようにTCI記録方式の場合では、その
ジッタ検出信号を水平同期信号の立下りあるいは立上り
を基準にして検出しているので、充分なジッタ検出精度
が得られないという欠点を有する。
水平同期信号の立下りを基準にしてジッタ検出信号を形
成する場合について第11図を参照して説明する。
水平同期信号には通常位相及びレベルがランダムなノイ
ズNが重畳されているので、いま検出レベルをAに設定
したとしても、重畳したノイズNの位相によって検出タ
イミングはΔTだけ変動してしまう。この変動量(時間
軸の揺らぎの量、つまり同期ジッタ量)ΔTがジッタ検
出精度に影響する。
例えば、信号帯域が4MHz、S/N比が40dBの水
平同期信号の中間レベルでの変動量ΔTを概算してみ
る。
第12図に示すように、水平同期信号の振幅を1VP-P
とすると、振幅が0.3ボルトの水平同期信号bに重畳
するノイズNの実効値は、10mV程度である。また、
水平同期信号の立下り波形を4MHzの正弦波の1/2
サイクルで近似できるとすると、その中央でのレベルの
傾きKは、 K=125ns/(0.3(π/2)V)=265ns/V となる。
重畳されたノイズNのピーク−ピーク値を実効値の6倍
とすると、変動量ΔTのP-P値は、 ΔTP-P=265×0.01×6 ≒16ns となる。すなわち、ノイズによってジッタ検出精度は1
6nsec以下には抑えることができない。
これに加えて、検出レベルがAからBのように変動する
おそれがある。検出レベルが変動してもジッタ検出精度
が大幅に変動する。その変動量ΔT′を20nsec以下に
抑えるには、検出レベルの変動を50mV以下に抑えな
ければならないが、このような精度を要求した場合に
は、検出レベル形成回路の大幅なコストアップをもたら
す結果となり、あまり得策な解決手段とは言い難い。
検出レベルの変動はクランプレベルの変動や映像信号の
振幅変動などによっても生ずる。
上述の概算値は、精度よく回路が構成されている場合を
想定したものであるから、民生用VTRなどを考慮する
と、時として、その変動量ΔTは100nsec程度にまで
達すると思われる。
このように、水平同期信号の立上りなどを基準としてジ
ッタ検出信号を形成すると、充分なジッタ検出精度が得
られない問題があった。
本出願人は先に、このような問題点を解決する一手段と
して、特願昭62−108532号を提案した。
これには、第4図以降の説明から明らかなように、VT
R記録再生映像信号のジッタ検出方法の一例が開示され
ている。
その具体的手段の中で、入力映像信号を変調するFM変
調回路12と、これを復調するためのFM復調回路32
とが使用されている。
そして、FM変調回路12としては、そのキャリヤの位
相を入力水平同期信号bのタインミングに応じてリセッ
トできるように構成されたものが使用されている。
このような外部リセット機能付きのFM変調回路12と
しては、第13図に示すような構成が考えられる。
同図は、縦続接続された一対のモノマルチ52,53で
FM変調回路12を構成した場合であって、第1のモノ
マルチ52の出力端子54にFM変調出力(クロック出
力)が得られる。
夫々のモノマルチ52,53に接続された、時定数決定
用の外付けコンデンサCには外部より充電電流が共通に
注入される。
そのため、電流制御手段51が設けられ、端子51aに
供給された変調信号(入力映像信号)によって、その出
力電流値I3が制御される。
電流制御手段51はカレントミラーで使用される。この
電流制御手段51からは、変調信号電圧Vに比例した電
流I1と、無変調時のキャリア周波数を決定するための
一定電圧VRに比例したオフセット電流(定電流)I2の両
者の和の電流I3(I3=I1+I2)が出力される。
R1,R2は夫々V及びVRよりI1,I2を与えるための抵抗器
である。
第2のモノマルチ53の出力はオア回路55を経て初段
の第1のモノマルチ52に帰還される。
オア回路55には、外部リセット端子56が設けられ、
ここに上述した入力水平同期信号がリセット信号RPと
して供給される。
さて、第1及び第2のモノマルチ52,53に接続され
ているコンデンサCは、上述したように出力電流I3と共
に、モノマルチ出力のパルス幅τを決定するための素子
として機能する。
パルス幅τは、出力電流I3に反比例するので、FM変調
出力周波数は出力電流I3に比例し、従って変調信号(入
力映像信号)Vに比例する。
その結果、出力端子54には、変調信号によって周波数
変調されたパルス出力(FM変調出力)が得られること
になる。
このようなFM変調出力は第4図Bに示すFM復調回路
32において復調される。
第14図はパルスカウント型の復調回路32の一例を示
す。
入力信号であるFM変調出力は検波器70を構成するリ
ミッタ71により振幅制限された後、微分回路72で微
分される。これにより、そのゼロクロス点(H→L及び
L→Hの各レベル変化点)が強調される。
微分出力はパルス発生器73において、一定パルス幅τ
dのパルスに変換されることによって、検波出力が得ら
れる(第15図E)。
この一定パルス幅τDの検波出力はローパスフィルタ7
4に入力されて高域成分が除去された後、平均化され
て、第15図Fに示す復調出力が得られる。
この復調出力(電圧)は入力信号であるFM変調出力の
周波数に比例する。
ここで、FM変調動作及びその復調動作の一例を、無変
調時(出力電流I3が一定)について説明する。
第1のモノマルチ出力MM1(第15図B)の立下りエ
ッジで第2のモノマルチ53がトリガされて、第2のモ
ノマルチ出力MM2が形成される(同図C)。
同図AのリセットパルスRPがL(Low level)のとき
は、オア出力ORは第2のモノマルチ出力MM2そのも
のであるから(同図D)、このオア出力ORの立下りエ
ッジで第1のモノマルチ52が再トリガされる。
このようにして発振を行っているとき、リセットパルス
RPがH(High level)に変化すると、この時点でオア
出力ORは第2のモノマルチ出力MM2の状態に拘わら
ずHとなる。
リセットパルスRPがHの期間は、オア出力ORがHの
ため、第1のモノマルチ52はトリガされず、発振停止
状態にある。
次に、第2のモノマルチ出力MM2がLの状態のときに
リセットパルスRPが立下がると、オア出力ORも立下
がるためにこれの立下りに同期して発振が再開される。
上述したようにリセットパルスRPはFMキャリヤの位
相をリセットさせるために使用されるものであるから、
例えばリセットパルスRPの立下りに同期して、常に第
1のモノマルチ52がトリガされるようにするには、リ
セットパルスRPのパルス幅TRは、モノマルチ出力MM
1,MM2のパルス幅τを同一としたとき、 TR>2τ としなければならない。
これは第1のモノマルチ出力MM1の立上りタインミン
グを0°とすると、この直後にリセットパルスRPがH
に変化したときは、第2のモノマルチ出力MM2がパル
スを停止した直後まではリセットパルスRPをHに保持
しなければならないためである。
ところで、このようにリセットパルスRPによってFM
キャリヤの位相をリセットさせる場合には、このリセッ
トの前後において、同図Fに示すようにそのFM復調レ
ベルが乱れる。レベル変動はリセットパルスRPが得ら
れたときの第1のモノマルチ出力MM1の位相によって
相違する。
例えば、リセットパルスRPが第1のモノマルチ出力M
M1の立上りタインミングに限り無く、位相にして0°
に近いとき、換言すれば第15図のように、第1のモノ
マルチ出力MM1のパルス幅W1が、 W1≒τ であるときには、復調出力のレベル変動も最小となり
(同図F)、リセットパルスRPによる影響は僅少とな
る。
これに対して、リセットパルスRPの入力タイミング
が、第1のモノマルチ出力MM1の位相にしてが限りな
く360°に近づいたとき(第2のモノマルチ出力MM
2の停止直前)に、パルス幅W2も最大となる(第15
図)。
すなわち、パルス幅W2は、 W2≒3τ となる。ただし、素子の伝送遅延及び動作遅延は考えな
いものとした。
このようなタイミングでFMキャリア(第1のモノマル
チ出力MM1)がリセットされると、そのときのFM復
調出力のレベル変動も最大となる(同図F)。
すなわち、リセットパルスRPの立上り時点における第
1のモノマルチ出力MM1がどのような位相状態にある
かによって、発振動作の停止期間が相違し、これに伴な
って、復調出力のレベルが大幅に変動することになる。
第16図はその場合どの程度まで復調出力(理論値)の
レベルが変動するかを示す曲線図である。この図から明
らかなように、最大2VN/3だけ変動してしまう。
実際には、ローパスフィルタ74の時定数に影響される
が、同図は連続してこのパルス幅のパルスが入力したも
のとして表わした。
このように、上述した外部リセット機能付き変調回路1
2では、リセットパルスRPの得られるタインミングに
よって発振停止期間(リセット期間)が0°から360
°まで大きく変化し、最小リセット期間に注目しても長
時間となる欠点がある。
リセットパルスRPはジッタを含んだ入力水平同期信号
に関連したパルスであり、その入力タインミングは一定
ではない。
そのため、このリセットパルスRPの入力タインミング
によって復調出力のレベルが大きく変動するという欠点
がある。
そこで、この考案ではこのような問題点を解決したもの
であって、FM再生出力に影響をあまり及ぼさない外部
リセット機能付きFM変調回路を提案するものである。
[問題点を解決するための技術的手段] 上述の問題点を解決するため、この考案においては、そ
の出力にFM変調出力が得られるフリップフロップと、 フリップフロップの入力段に接続された一対の比較器
と、 これら比較器に対し、共通に設けられた充放電用のコン
デンサと、 充電電流を入力信号によって制御する電流制御手段とを
有し、 上記コンデンサは外部リセット信号によってその充電電
流をリセットできるようにしたことを特徴とするもので
ある。
[作用] 一対の比較器63,64に対して共通に設けられた充放
電用のコンデンサCは、FM出力の1サイクルごとにこ
れら一対の比較器63,64に対して転換的に接続され
る。コンデンサCには入力信号によって変調された充電
電流が注入される。
外部端子56に供給されるリセットパルスRPによって
コンデンサCの充電電流が放電される。
リセットパルスRPの立下がった時点より充電が開始さ
れる。従って、リセットパルスRPが立下がってから基
準電圧VREFに至るまでの充電時間が一定となる。
これによって、リセットパルスRPの入力タインミング
の変動に伴なう発振停止期間の変動が抑圧されるため、
復調時のレベル変動が少なくなる。
[実施例] 続いて、この考案に係る外部リセット機能付きのFM変
調回路の一例を、上述したTCIによって記録再生する
VTRの記録・再生系に適用した場合につき、第1図以
下を参照して詳細に説明する。
説明の都合上、第5図を参照して上述したジッタ検出系
を含む時間軸補正装置の具体例を説明する。
同図において、31は基準同期盤を示し、これから出力
された複合同期信号のうち、水平同期信号は水平位相比
較回路33において再生された水平同期信号と位相比較
され、また垂直同期信号が垂直位相比較回路34におい
て再生された垂直同期信号と位相比較される。
夫々から得られた誤差信号は、VTRの記録再生回路1
0に対応して設けられたキャプスタンサーボ系やドラム
サーボ系35,36に供給されて、キャプスタンサーボ
及びドラムサーボが行なわれる。
再生映像信号は復調器32において、FM復調される。
復調出力は時間軸補正回路(TBC)40を構成するA
/D変換器42に供給されると共に、ジッタ検出回路2
0に供給されて、再生映像信号のジッタが検出される。
ジッタ検出信号は書き込みクロック発生回路41のトリ
ガ信号として利用され、このジッタ検出信号の立下りに
同期して書き込みクロック位相がリセットされる。
書き込みクロックはA/D変換器42に対するサンプリ
ング信号として使用される他、デジタルメモリ43の書
き込みアドレス信号としても使用される。従って、再生
映像信号はジッタのある状態でデジタルメモリ43に書
き込まれることになる。
そして、基準同期盤31からの基準クロックは読み出し
クロック形成回路44に供給されて読み出しアドレス信
号が形成され、そのクロックに同期して映像信号が読み
出される。読み出された映像信号は、同一のクロックが
供給されたD/A変換器45においてアナログ信号に変
換される。
読み出しクロックは一定周期で発生するから、これによ
って時間軸のゆらぎのない映像信号が再生されることに
なる。つまり、ジッタの補正された映像信号が再生され
る。
さて、輝度信号に対して色信号が時間軸多重された映像
信号を記録再生することによって生じたジッタは以下の
ように検出される。
まず、映像信号の記録時、水平周期ごとに水平同期信号
の前縁位相と、同期尖頭値対応のFMキャリヤの位相と
を同期させて記録する。これによって、FMキャリヤは
1水平ラインごとに水平同期信号の前縁でリセットされ
る。
再生時にはFM復調された水平同期信号の後縁を基準に
して、狭帯域のFMキャリヤにおける特定のゼロクロス
点を検出することによって、再生映像信号のジッタが検
出される。
ジッタ検出信号でデジタルメモリ43の書き込みクロッ
ク位相がリセットされる。そのため、再生映像信号と同
期して時間軸が変動している書き込みクロックでこの再
生映像信号がサンプリングされ、かつ書き込まれる。そ
の後、時間軸が一定な読み出しクロックを使用して、順
次画素単位で映像信号を読み出すことによって、ジッタ
が補正された映像信号を得ることができる。
従って、このようなジッタ検出の最大の特徴の1つは、
FMキャリヤがバースト信号に対応する信号としても使
用されることである。
そのため、映像信号のFM記録時、上述したように水平
同期ごとに水平同期信号の前縁と、同期尖頭値対応のF
Mキャリヤの位相とが同期されて記録される。
つまり、水平周期ごとに、水平同期信号の前縁によって
同期尖頭値対応のFMキャリヤがリセットされる。
このジッタ検出の第2の特徴は、映像信号の再生時、水
平同期信号の後縁によってゼロクロス点を検出するため
の遅延パルスが形成されることである。
復調された水平同期信号の後縁はFMキャリヤ位相変動
による位相ゆらぎなどによる影響が少なく、その分同期
ジッタは1/2周期分(3.4MHzキャリアのとき、1
50ns)より充分小さくできる。
その結果、遅延パルスによって発生するゲート回路でF
Mキャリヤの特定位相のゼロクロス点を常に正確に検出
できる。
第3の特徴は、狭帯域のフィルタ(BPF)を通過した
FMキャリヤを使用してジッタの検出が行なわれること
である。
狭帯域のフィルタを通過することによってFMキャリヤ
のC/Nが高くなり、これによってノイズによる時間軸
変動が僅少となる他、直流成分がないのでオフセット誤
差もなくなり、再生ジッタを高精度をもって検出するこ
とができる。
第4図はこのような特徴を有するジッタ検出を実現する
一手段を含んだ映像信号の記録回路10Aの一例を示
す。
端子11に供給される入力映像信号はジッタがないもの
とする。また、その信号形態は第7図に示すように線順
次式のコンポーネント色信号を時間軸圧縮して輝度信号
に多重させたMTCI信号とする。
入力映像信号はFM変調器12でFM変調される。この
FM変調回路12は外部リセット型に構成され、リセッ
トパルスによって、そのキャリヤの位相が初期位相にリ
セットできるようになされている。
入力映像信号のS/Nが劣化している場合を考慮して、
この例ではAFC回路13において水平同期周波数が安
定化される。これによって、水平同期信号の前縁部のジ
ッタが少なくとも所定値(この例では、5nsec)以下に
抑えられる。
AFC回路13から出力された水平同期信号はリセット
パルス形成回路14に供給されて、水平同期信号の前縁
に同期したリセットパルスh(第6図B)が形成され
る。
このリセットパルスhによってFMキャリヤリセットさ
れる。すなわち、水平同期信号の前縁部に対応した同期
尖頭値対応のFMキャリヤ周波数がリセットされる。こ
れによって、水平同期信号の立上り部とFMキャリヤの
位相が同期することになる。
一般に、磁気記録では低搬送波FM方式であり、搬送波
発生部とFM変調部とは一体となっていて区別できない
のが通例である。このように映像信号gによってFM変
調されるFMキャリヤの位相情報は映像信号FM変調の
ため、画像の有効走査期間内で失われることになるか
ら、位相情報は各水平周期ごとに付加する必要がある。
そのため、水平周期ごとにFMキャリヤがリセットパル
スhによってリセットされる。
同期尖頭値対応のFMキャリヤ周波数はVTRの記録方
式によって相違する。因みに、いわゆるVHS方式のV
TRでは、3.4MHz(高解像度システムでは、5.
4MHz)が同期尖頭値のFMキャリヤとなる。
ジッタ位相を検出するときで第9図Dに示すようなゼロ
クロス検出を行なう場合には、FMキャリヤのリセット
は、0°もしくは180°の位相で行なわれる。
その結果、FM変調器12からは第6図Cに示すような
FM信号iが得られ、これが記録アンプ16を介して回
転磁気ヘッド17に供給されて記録される。
第4図Bは再生回路10Bの一例を示す。
回転磁気ヘッド17で再生されたFM映像信号i(第7
図A)はプリアンプ18を介してFM復調器32と、ジ
ッタ検出回路20を構成するキャリヤゲート回路22に
供給される。
FM復調器32において復調された映像信号j(同図
B)は時間軸補正回路40に、ジッタ成分を有した入力
映像信号として供給されると共に、同期分離回路21に
供給されて映像信号j中より水平同期信号k(同図C)
が抽出分離される。
この水平同期信号kがキャリヤゲート回路22に対する
ゲート信号として供給されて、水平同期信号区間のFM
キャリヤ(水平同期尖頭値対応キャリヤ)がゲートされ
る(同図D)。ゲートされたFMキャリヤlが従来にお
けるバースト信号として使用される。
FMキャリヤlは狭帯域通過フィルタ23に供給され
て、C/Nの改善が図られる。水平同期尖頭値のFMキ
ャリヤとして、上述したように3.4MHzに選定されて
いる場合には、通過帯域として、この例では3.4MHz
±0.1MHzに選定されたフィルタが使用される。
このような狭帯域のフィルタを使用すると、FMキャリ
ヤに混入したノイズレベル(実効値)は、1/4以下に
減少する。その結果、FMキャリヤのノイズによる同期
ジッタ(時間軸の揺らぎ)も1/4以下に逓減される。
そのため、フィルタ処理前の同時ジッタが16nsec程度
あったときには、このフィルタ処理によって4nsec程度
まで同期ジッタが減少することになる。フィルタ処理後
のFMキャリヤmを同図Eに示す。
復調映像信号jはさらに遅延パルス形成回路24にも供
給され、ここにおいて、水平同期信号kの後縁部から所
定の時間だけ遅延された遅延パルスn(同図F)が形成
される。
遅延パルスnと上述したフィルタ出力であるFMキャリ
ヤmはジッタ検出信号形成回路25に供給される。形成
回路25はRSフリップフロップで構成され、遅延パル
スnによってセットされ、セット後に入力したFMキャ
リヤmのゼロクロス点によってリセットされる。
従って、ジッタ検出信号oは同図Gに示すように、FM
キャリヤmにおけるある特定したサイクルのゼロクロス
点に同期した信号として出力されることになる。
特定のゼロクロス点とは、FMキャリヤmが最大振幅と
なるようなサイクルのゼロクロス点をいう。
第7図に示す波形においては、水平同期信号kの後縁よ
り1μs程度遅れたサイクルにその振幅が最大となるか
ら、遅延パルスnの遅延時間はほぼ1μs程度に選定さ
れている。
C/Nのよいサイクルでゼロクロス点を検出できれば、
それだけ重畳ノイズによる影響が少なくなり、検出精度
が向上するからである。
水平同期信号の後縁を基準にして遅延パルスnを形成し
たのは、FM復調時のキャリヤリークによる水平同期信
号への影響がその前縁よりもその後縁の方が遥かに少な
いからである。すなわち、キャリヤリークがあっても、
リーク成分の位相は前縁(位相のリセット点)から後縁
に向かうにしたがってその変動が少なく安定するため、
遅延パルスnの検出タイミング精度が向上する。
ここで、FMキャリヤmの周波数が3.4MHzであった
ときには、ゼロクロス点はほぼ147nsecごとに存在す
る。そのため、水平同期信号kの後縁部の同期ジッタが
最大でも100nsecの範囲内に存在する場合には、再生
信号SN比にもよるがSN比が40db程度ならば特定
のゼロクロス点を5nsec以下の精度で検出することが可
能になる。
すなわち、再生映像信号の残留ジッタを5nsec以下に抑
えることができる。
キャリヤリセット復調水平同期信号の後縁位相ジッタは
最大でもFMキャリヤの1/2サイクル以上にはなり得
ないので、予め定めた特定のゼロクロス点以外のゼロク
ロス点を遅延パルスnによって検出するような誤動作は
生じない。
このような記録再生系において、FM変調回路12とし
ては、第1図に示すような構成のものが使用される。
この例では、RSフリップフロップ61が使用され、そ
のQ端子62よりFM変調された信号(クロック出力)
が出力される。
フリップフロップ61には一対の比較器63,64が設
けられ、第1の比較器63の比較出力C1がリセット端子
に、第2の比較器64の比較出力C2がセット端子に夫々
供給される。
これら比較器63,64の非反転入力端子には所定の基
準電圧VREFが供給され、夫々の反転入力端子間には充
放電用のコンデンサCが接続されている。
一方、入力信号であるこの例では入力映像信号が電流制
御手段51に供給される。
電流制御手段51としては、従来と同様にカレントミラ
ー回路を使用することができる。従って、入力映像信号
のレベルに応じて出力電流I3が制御される。
この出力電流I3は一対のスイッチング手段65,66を
介して上述した充放電用のコンデンサCに注入される。
第1及び第2のスイッチング手段65,66は夫々極性
の異なるフリップフロップ61の出力によって制御され
るもので、これにより一対のスイッチング手段65,6
6は相補的に制御されることになる。
この例では、非反転出力がハイレベルのとき、図示のよ
うに切り換えられるものとする。
充放電用のコンデンサCには、端子56から供給される
リセットパルスRPによってその充電電流を放電できる
ようにするため、その両端にはスイッチング手段67が
接続される。
なお、スイッチング手段65〜67はアナログスイッチ
を使用することができる。
このような構成においても、電流制御手段であるカレン
トミラー回路51は上述したと同様に、I3を出力する
(I3=I1+I2)。
さて、第2のスイッチング手段66が接地されている図
示の状態では、第1のスイッチング手段65はカレント
ミラー回路51の出力側に接続されているため、出力電
流I3によってコンデンサCは充電される(第2図B,
C)。
出力電流I3は変調信号電圧Vに比例し、コンデンサCの
端子電圧VC1の変化量は、出力電流I3に比例する。
この端子電圧VC1は比較器63において基準電圧VREF
と比較され、基準電圧VREFを越えると、即座に第1の
比較出力C1がHよりLに変化し、フリップフロップ61
の出力状態(Q,)が反転する(同図B,D)。
フリップフロップ出力が反転すると(Q:L→H,:
H→L)、スイッチング手段65,66の切り換え状態
が反転されるため、コンデンサCの端子電圧VC1はO
[V]になる。
これに対して、比較器64側の端子電圧CC2はそれまで
のO[V]より−VREF[V]まで瞬時に変化し、この
後、出力電流I3の充電電流により電圧が上昇していく
(同図E)。
端子電圧VC2が基準電圧VREFを越えると、第2の比較
出力C2がHよりLに変化し、これにともないフリップフ
ロップ61の出力状態も反転する(同図B,F)。
以上の動作を繰り返すことにより、所定のクロック出力
(フリップフロップ61のQ出力)が得られる。
ここで、コンデンサCへの充電電流I3と端子電圧VC1,
VC2の変化量が比例するため、同様にそのクロック周波
数は変調信号電圧Vによって周波数変調を受けることに
なる。
第3のスイッチング手段67はリセットパルスRPがH
のとき、オンするようになされているので、リセットパ
ルスRPが供給されると、コンデンサCの両端がショー
トされ、コンデンサCの両端電圧VC1,VC2は共にO
[V]となる(同図A,C,E)。
リセットパルスRPがLに戻ると同時に、コンデンサC
は無電荷(放電)状態より充電が開始される。
端子電圧VC1,VC2が夫々−VREF[V]から+VREF
[V]を越えるまで変化する時間を等しく、τ′とする
と、リセットパルスRPの立下りよりフリップフロップ
61の状態が次に反転するまでの時間はτ′/2とな
る。
ここで、フリップフロップ61の出力Q(FM変調出
力)において、その立下りを基準とし、その初期位相を
0°とすると、この出力位相に拘らず、つまりFM変調
出力がL時間(0°〜180°)でも、H期間(180
°〜360°)でも、コンデンサCはリセットパルスR
PのH期間中放電状態となり(同図C,E)、リセット
パルスRPがLに戻ってからτ′/2後にフリップフロ
ップ61の出力Q,が反転する。
よって、スイッチング手段67のショート時の直列抵抗
が充分に低く、コンデンサCの放電が瞬時に行なわれる
ならば、FM変調出力のリセットに要する時間は、最低
τ′/2、最大3τ′/2となる(同図G)。
τ′/2の時間がかかるときは、FM復調出力の位相
が、0°,180°直後であって、リセット期間でのリ
セットパルス幅がほぼ0である。
また、3τ′/2の時間がかかるときは、FM復調出力
の位相が、0°,180°直前であって、リセットパル
ス幅もほぼ0となる。
従って、リセットに要する時間及びFM変調出力の位相
状態の相違による時間の変化量のいづれも小さくでき
る。
このような関係に選定されているとき、第14図に示す
FM復調回路32でFM変調出力を復調すると、そのと
きの復調出力は第2図Hのようになり、またそのときの
復調レベルの変動は第3図のようになる。
ここで、TはFM復調出力1周期、Tpはリセットパルス
RPのパルス幅であるものとする。
これにより、リセットによって発生するFM変調波の不
連続による復調時のキズも、その最大振幅変動が(1/
3)VNとなり、また瞬時に発振位相をリセットパルスに
同期させることができるため、回路系では簡単な回路規
模で充分な精度の高速動作が実現できる。
なお、上述ではこの発明を適用できる記録再生手段とし
て、MTCI方式による映像信号を記録再生するような
VTRを例示したが、搬送波記録帯域を狭帯域化し、ク
ロマ信号を低域変換すると共に、輝度信号をFM記録す
るようにした狭帯域輝度信号に対する記録再生手段に
も、この発明に係る外部リセット機能付きFM変調回路
を適用することができる。
さらに、高品位テレビ(HDTV)用の受信系に対して
も適用できるのは勿論のこと、衛星放送方式の1つであ
るMUSE信号を受信できるテレビジョン受像機にも適
用できる。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明では、充放電用のコンデ
ンサを外部から制御するようにして、その充電タイミン
グをリセットパルスによってコントロールするようにし
たから、リセット時間の短縮と共に、復調時のレベル変
動を最少限に抑えることができる。
これによって、FM復調時の信号劣化を改善できる特徴
を有する。
従って、この考案に係る外部リセット機能付きのFM変
調回路は、上述したFMキャリヤリセット方式のVTR
などに適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る外部リセット機能付きのFM変
調回路の一例を示す要部の接続図、第2図及び第3図は
その動作説明に供する波形図、第4図は映像信号のジッ
タ検出方法を実現するための一例を示す記録再生回路の
系統図、第5図は時間軸補正装置の一例を示す系統図、
第6図及び第7図はジッタ検出動作の説明に供する波形
図、第8図はこの発明の説明に供する従来のジッタ検出
回路の系統図、第9図はその動作説明図、第10図はM
TCI方式の映像信号フォーマットの説明図、第11図
及び第12図は同時ジッタの説明図、第13図は第4図
のFM変調回路として使用できる外部リセット機能付き
のFM変調回路の接続図、第14図はFM復調回路の一
例を示す系統図、第15図及び第16図は夫々その動作
説明に供する波形図である。 10……記録再生回路 10A……記録回路 10B……再生回路 20……ジッタ検出回路 12……FM変調回路 32……FM復調回路 40……時間軸補正回路 51……電流制御手段 61……フリップフロップ 63,64……比較器 65〜67……スイッチング手段 C……充放電用コンデンサ RP……リセットパルス

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】その出力にFM変調出力が得られるフリッ
    プフロップと、 このフリップフロップの入力段に接続された一対の比較
    器と、 これら比較器に対し、共通に設けられた充放電用のコン
    デンサと、 充電電流を入力信号によって制御する電流制御手段とを
    有し、 上記コンデンサは外部リセット信号によってその充電タ
    インミングが制御されるようにしたことを特徴とする外
    部リセット機能付きFM変調回路。
JP17901487U 1987-11-25 1987-11-25 外部リセット機能付きfm変調回路 Expired - Lifetime JPH0625103Y2 (ja)

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