JPH03548A - エアバッグ用二室式膨張器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は車両用の膨張式制止クッションを膨張させるガ
ス発生器に関する。膨張式制止クンジョンは一般にエア
バッグないしガスバッグとして知られ、車両の搭乗者に
衝撃に対する保護を与えるものである。

〔従来の技術〕

エアバッグはガスを抜いた状態で搭乗者の前方に設置さ
れるが、衝突の際には膨張４ｎ内のガス発生材料の燃焼
により生成したガスによって数ミリ秒間のうちに膨張す
る。ガス発生材料は点火装置によって点火され、そして
ガス発生材料の急速な燃焼により生じた燃焼ガスはエア
バッグを急速に膨張させるためにエアバッグに勢いよく
流入す始動後００〜２０ミリ秒の時間に幼児（正しく着
座していない可能性がある）や他の搭乗者に対するエア
バッグによる不意の衝撃を引き起こす。

エアバッグ配置による搭乗者への起こりうる傷害の機会
を減らすように搭乗者に対するよりゆるやかで穏やかな
エアバッグ動作を提供するために、完全膨張に要する時
間は同じかごくわずか長いだけにしてエアバッグの初期
膨張をよりゆるやかにすることが望まれる。この課題は
、幼児がいる可能性のより高い乗客側でさらに顕著であ
る。

することであった。具体的には運転者側膨張費！は、例
えば米国特許公報第４，５４７，３４２号に開示さ一方
の膨張ムが点火し、続いて所定時間の後に他方が点火す
るように時間設定される。この方法では十分な量のガス
発生材料を備えることが困難であった。

上記の課題に対するもう一つの解決策は、膨張器内の推
進剤ないしガス発生材料を徐々に点火してエアバッグを
最初はゆっくりと膨張させ、点火器 この膨張特は二個の部分の間に遅れ盤を有し、これによ
って一方の部分のガス発生材料がただちに点火し、遅れ
て他方の部分のガス発生材料が点火する。

初期昇圧は例えばガス発生材料を錠剤でなくウェハ状の
ものを使うなど、ガス発生材料の構成又膨張ムに消滅性
の隔壁を設けて、それぞれがガス発生材料を収容しかつ
独立した点火装置によって点火可能な二室に分割するこ
とがさらに提案されている。このようなガス発生器は、
米国特許公報第３．９７２，５４５号に開示されたもの
である。衝突センサは衝突力の大きさ次第で衝突時に点
火器の一個に点火するか両方に点火するかを決定し、し
たがってエアバッグにガスが充満する速度が決まる。衝
突が激しくない場合は下流の点火器だけが点火される。

この場合燃焼は消滅性隔壁を通って上流へ進み、上流室
の点火器及びガス発生材料に点火する。このため同量の
ガスによって、柔軟なりッシジン効果をもたらすゆるや
かな膨張速度が与えられる。

段階にも共通の点火口を収容した台座の一端に設置され
る。規定の遅れラインは一つの段階を点火口から分離し
、かつその段階の点火を数ミリ秒遅らせる。この構造は
エアバッグへのより制御されたガス送出を容易にすると
考えられる。しかしながら遅れラインが固定されている
ために、衝突の個有の状況に能力を適応させることがで
きない。

〔発明が解決しようとする課題〕

力の所望の順応性についてはまったく提言していて二次
室のガス発生材料に不用意に尚早な点火をれる。各段階
は別個のハウジング内で、いずれの性に適応する膨張４
ｎ性能を獲得しうるような数誌 良型の車両用乗客側膨張養蚕、特に末端まで同一れかつ
二空間での一方から他方への高温ガス漏出誌 の可能性を排除するような改良型膨張醤番に対する必要
及び要求が存在する。本発明は上記の点に関して従来技
術が有した技術的欠陥を補おうとするものである。

したがって本発明の目的は、安価に製造できかつゆるや
かな初期昇圧とそれに続く急速な完全配置とをもたらす
ような二基式ガス発生器を提供することにある。

本発明の他の目的は、作動出力が衝突時の車両口 与有の必要性に適応しうるような二基式ガス発生器を提
供することにある。

さらに本発明の他の目的は、高温ガスが二室に分離する
隔壁から漏出して二次室のガス発生材料型の各々を陽！
することにある。

さらに本発明の他の目的は、ハウジングがアルミルラム
製の二基式ガス発生器において、ガス発生器が大火等の
高温環境にさらされたときにガス発生器内で上昇しうる
内部圧力をハウジングの内部圧力適応性の範囲内に抑制
するために二室の各々に連結した自動点火装置を提供す
ることにある。

さらに本発明の他の目的は、衝突時の車両速度及び周囲
温度に従って制御されたエアバッグへのガス送出を与え
るための車両用搭乗者制止システムを提供することにあ
る。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するために、本発明は、ハウジングが
管状部及び二基分離用の一体成形無孔隔壁部を備えるよ
うに押出し成形され、かつハウジングの管状部が固有の
適用に応じて各室を所望の固有長さに切断可能であるよ
うに大きめに製造できる二基式ガス発生器を提供する。

内部の膨張器構成要素は両室で同じであるが、各室はエ
アバッグへのガス送出制御に関して所望の性能を適合さ
せるのに好都合に異なる長さを有してもよい。各室は独
自に点火されるようになっている。各室にはその端部に
独立した起爆装置ないしスキブ（電気火花装置）が使用
され、各スキブには衝突探知手段に応答して車両から電
気エネルギーが供給される。現在車両に広く使われてい
るマイクロプロセッサは、衝突探知手段と協働して車速
、周囲温度、及び所望の膨張器作動出力に影響する他の
要因を補正する必要性に応じて各スキブの点火時期間の
正確な時間遅延を決定するために使用される。

本発明の上記及び他の目的、特徴、及び有利性は、添付
図面を参照の上で以下の好ましい実施態様の詳細な説明
において明らかになるであろう。

〔実施例〕

第１図を参照すると、車両の乗客側に用いる膨張式制止
クッションを膨張させるためのガス発生器が参照符号１
０番で示されている。しかしながら本発明は車両の乗客
側に用いる膨張器に限定しようとするものではな（、運
転者側に使用する場合の膨張器をも含むものである。膨
張器１０は全長約３０．０２ｃｍ　（１１，８２インチ
）、全直径的６．９３ｃｍ　（２，７３インチ）を有し
、ガス発生に適した十分な容積を備える↓第２図及び第
３１図にさらに明確に図示したように、膨張器１０は第
一端すなわち左端部及び第二端すなわち右端部を持つハ
ウジング１２を具備する。ハウジング１２は、円筒形の
壁面を持つおおむね管状の伸長部１４と、管状伸長部１
４の半径方向に延びてハウジング１２を二暢会→室１８
及び２０に分割する隔壁部１６とを具備する。このハウ
ジングについて以下にさらに詳しく説明する。

ハウジング１２の各端部は端板ないし基礎部材２２によ
って閉じられている。端板２２は溶接点２４で示すよう
に、イナーシャ（ｉｎｅｒｔｉａ）溶接等の適切な工程
によってハウジング１２の各端部に密封固定される。こ
の工程は前述の米国特許公報第４，５４７，３４２号に
開示される。各端板２２はその内表面の外周沿いに環状
の隆起部２５を備え、この隆起部２５が上記工程間にハ
ウジング１２の各端部に溶接される。イナーシャ溶接工
程に従って、膨張器１０は完全満載状態で溶接される。

イナーシャ溶接工程の間に、各室１８及び２０の各組立
部材はイナーシャ溶接機内で固定保持されている。ばね
式の保持盤ないし保持部材２６は、アルミニウムメツキ
した炭素鋼又は他の適切な素材からなり、以下に説明す
るような各室内のガス発生材料ないし他の材料を保持し
、かつこれらの材料をイナーシャ溶接工程間に回転する
端板２２から分離するために、各室の開口を横断して設
置される。イナーシャ溶接工程では、端板２２は材料を
満載したハウジング１２の下で機械駆動式把持手段（図
示せず）によって典型的には毎分的３０００回転（ｒ、
ｐ、ｍ）まで回転させられる。この回転速度に達すると
把持手段は駆動源との接続を断つように作動し、自由回
転する端板２２はその環状隆起部２５とハウジング１２
の各端部とが接触するように上方に持ち上げられる。そ
こで生じた摩擦により端板２２の回転は瞬間的に止まり
、かつ端板２２及びハウジング１２の金属を合体させる
のに十分なまで接触面の温度が上昇する。溶接点２４が
硬化できるように、圧力が例えば１秒ないし２秒間の短
時間維持される。溶接点２４は、アルミニウム製の保持
盤２６を適所に保持するためにも役立つ。各端板ないし
基礎部材２２からは、溶接点２４の周囲を取り囲むよう
に保護部分２８が延びている。保護部分２８はハウジン
グ１２かられずかに間隔を開けて位置する。

各室１８及び２０はその長さ以外は同一である。したが
って室１８の構造を説明するが、室２０の構造も同一で
あると理解される。

室１８のほぼ全長に亙って延びかつ管状部１４とほぼ同
心であるように概して円筒形の伸長部材３ｏが室１８の
中心に設置される。この伸長部材３ｏは鋼又は他の適切
な材料から成り、点火管として作用する。

保持盤２６の中心はフランジ部３１になっている。

フランジ部３１は内側に延びて、伸長部材である点火管
３０の外側の先端部を受は入れかつ設置するために開口
ないしカップを形成する。点火管３ｏの他の先端部は、
設置キャップないし設置板部材４４の中心に設けられた
同様のフランジ部３２内に収容されかつ設置される。設
置板部材４４はアルミニウムメツキ炭素鋼又は他の適切
な材料から成り、隔壁１６に隣接して位置する。

ハイブライ）　（ｈｔｖｅｌｉｔｅ）又は他の適切な導
火線３３が、実質的に点火管３０の全長に亙って点火管
３０の中心に延設される。保持クリップ３４は、点火管
３０内の適所に折り曲げ部３５によって固定されかつ炭
素鋼又は他の適切な部材から成り、導火線３３の内側の
端部すなわち隔壁１６に隣接する端部の外周に係合して
導火線３３を適所に保持する。クリップ３４、フランジ
部３２、及び隔壁１６は組み合わさって導火線３３が延
在する容器部を形成する。この容器部は自動点火装置を
形成する自動点火粒剤３６を収容する。この自動点火装
置は、米国特許公報第４．５６１，６７５号に記載され
た装置でかつ本発明の譲受人に譲渡されたものと同じも
のであり、本説明の中に引用して合わせて開示する。自
動点火粒剤３６は膨張器１０の各室１８及び２０内の花
火装薬に、装置が大火等の高温環境にさらされたときに
その作用を引起こすように燃焼可能である。これは自動
点火装置がない場合の花火装薬を点火させる華氏６５０
〒領域の温度に代わって、華氏３５０下領域の温度で起
こる。これにより膨張器１０のハウジング１２にアルミ
ニウムの使用が可能になる。アルミニウムは華氏３５０
’Ｆでは内部の自動点火圧力を封じ込めるのに十分な高
温特性を持つが、華氏６５０’Ｆには耐えることができ
ないためである。ハウジングＩＺは重量を最小限にする
ためにアルミニウムから成ることが望ましい。

導火線３３の外側の先端部すなわち端板２２に隣接する
先端部は保持クリップ３８によって適所に保持される。

保持クリップ３８はわずかに円錐形で、点火管３０の内
部に押し込んで嵌合する。導火線３３は保持クリップ３
８を越えて端板２２まで外側に伸長する。

端板２２の外表面上の穴４０には、適切な保持バネ（図
示せず）を有した適切なプラスチック製短絡クリップ４
２が押し込められる。例えばこの短絡クツリブ４２は、
米国特許公報第４，３６９，７０７号に開示されたもの
と同様で、本明細書に引用して合わせて開示する。適切
なスキブ（電気火花装置）５０を備えた起爆部材が、ク
リップ４２内に固定されかつ導火線３３の点火のために
導火線３３の外側の先端に隣接して点火線３０内に伸長
する。スキプ５０は本発明が関連する当業者に広く知ら
れるものである。

スキブ５０は一対の端子（そのうちの−個を５２番で図
示）によって導電線（図示せず）に接続される。

導電線は、端板２２から膨張器１０を発火させるための
電力源へと外側へ延びる。

点火管３０の内部にはクリップ３４と３８との間に適切
な花火材料５８が収容される。花火材料５８は迅速な発
火及び無毒性の要求を満たすものであればいかなる多様
な構成を持っても良い。ここで使用される典型的な花火
材料は、重量比でホウ素２５％及び硝酸カリウム７５％
の粒状混合物である。この花火材料５８は導火線３３に
よって燃焼可能である。

点火管３０は多数の穿孔６０を備え、これにより花火材
料５８が燃焼して伸長型燃焼室１８へと点火ガスを放出
する。アルミニウム箔６２又は他の適切な破裂可能な材
料から成る層が、多数の穿孔を備えた点火管３０を包囲
し、そして点火に至るまで点火管３０内の花火材料５８
を元のままの状態に維持している。点火時には点火によ
る圧力は、点火管３０内の圧力が適性レベルまで増加し
た後に、アルミニウム箔６２を破裂させて点火ガスの燃
焼室１８への放出を可能にし、そして燃焼室１８に収容
された可燃性のガス発生材料を燃焼させる。このガス発
生材料については以下でさらに詳細に論する。

燃焼室１８は、軟鋼又は他の適切な材料から成る穿孔付
きの管ないしバスケット６４によって全長に亙って包囲
されている。バスケット６４は保持部材２６及び配置板
部材４４の各々のクリンプ４６及び４８によって、点火
管３０及びハウジング管状部１４に関して同心に設置さ
れる。ガスは穿孔付バスケット６４の穿孔６６を通って
、燃焼室１８から穿孔付バスケット６４とハウジング１
２の管状部１４の壁面との間の空間へと導かれる。この
空間はガス濾過組立て部材６８を収容している。ガス濾
過組立て部材６８はおおむね管状の断面を持つ。そして
例えば、バスケット６４に隣接して最も内側の層すなわ
ち二巻きのニッケルメッキ炭素鋼又はステンレス鋼の３
０目スクリーンで初まり、次に８０　Ｘ　７００　目な
いし５０　Ｘ　２５０目のステンレス鋼又は４０　Ｘ　
１８０目のニッケルメッキ炭素網等の金属フィルタ、そ
して次に−巻きの２．０３ｍｍ（０，０８０インチ）厚
のセラミック濾紙、その後に二巻きのステンレス鋼又は
ニッケルメッキ炭素鋼の３０目スクリーンを有する。そ
して最後には−巻きのステンレス鋼又はニッケルメッキ
炭素鋼の５目スクリーン５４が管状部１４に隣接して設
けられて、管状部１４の穴７０の周囲の空間を生成ガス
が自由に通過できるようになっている。しかしながら本
発明によれば、濾過部材６８はここに説明した以外の他
のいかなる適性配置の濾過構造を有してもよい。燃焼室
１８内部の穿孔付バスケット６４の内壁に近接して、二
巻きないし三巻きのニッケルメッキ炭素鋼又はステンレ
ス鋼の５目冷却用スクリーン５６又は他の適切な冷却用
スクリーンを設置してもよい。

燃焼室１８の長さ及びハウジング１２の一部分に亙って
その外周には、生成ガスを燃焼室１８からそこに適切に
付属したエアバッグ（図示せず）へ放出するための多数
の穴７０が適切に間隔を開けて設けられる。ハウジング
１２の管状部１４の内壁面には、そ、こに気密ないし周
辺シールを与えるためにアルミニウム箔７２又は他の適
切な材料の層が被覆される。この層は熱硬化性接着剤等
によって適切に接着される。またこの層は、燃焼室１８
内で生成したガスによって破裂可能である。穴７０はハ
ウジング１２の周囲面の半分よりやや少ないくらいに設
けてもよい。

燃焼室１８の内部には環状の横断面において、固形花火
材料から成るガス発生装薬が配置される。

この装薬は前述の米国特許公報筒４．５４７，３４２号
に開示されたと同様のガス発生材料の多数の錠剤７４か
ら成る。４０目の炭素スクリーン等の一個又はそれ以上
の適切なスクリーン７６を、錠剤７４を区分するために
燃焼室１８内で半径方向に設置しても良い。

これにより錠剤７４は積み重ならずに空間部分が生じて
、振動の間にそれ自体を小片に砕くことがなくなる。ガ
ス発生材料は、燃焼速度、無毒性、及び燃焼温度の要求
を満たす多数の構成物の一つであればよい。利用し得る
一つの構成物は米国特許公報第４．２０３，７８７号に
開示される。利用するに有利なもう一つの構成物は米国
特許公報第４．３６９．０７９号に開示される。これら
のいずれの特許もここに引用して合わせて開示する。

本発明はガス発生材料のいかなる特定構成又は特定物理
的形状にも限定されるものではない。例えばガス発生材
料は可燃性ガス発生材料の多数のウェハから成ってもよ
く、このときウェハは横並びに互いに間隔を開けて配置
される。ウェハは内径及び外径がそれぞれ燃焼室１８の
内径及び外径にほぼ等しい座金形状であって、すなわち
燃焼室１８の半径方向平面による断面形状とほぼ同じ形
状を持つ。点火管３０はウェハの中心部を貫通する。ウ
ェハは典型的には０．５０ａｍ　（０，２０インチ）の
厚さ、３、０４〜５．０８ｃｍ　（１，３〜２．０イン
チ）の外径、及び０．６３〜１．２７ｃｍ　（０，２５
〜０．５０インチ）の中心穴直径を持つ。中心穴の直径
は点火管３０の外径と実質的に等しいか点火管の外径よ
りわずかに大きく、それによってウェハは点火管３０か
ら半径方向に外側へ広がって燃焼室１８を効率的に満た
す。ウェハは、好ましくは６５％〜８０％もしくはそれ
以上の容積装填密度をもたらすように重ね合わせること
ができる。多数の網状圧縮クッション部材をウェハ間に
交互に配置してウェハ間で圧縮することもできる。

ウェハと同様にこれらのクッション部材は、点火管３０
を設置可能にする中心部を有し、かつウェハの外径及び
内径にそれぞれほぼ等しい外径及び内径を持つ。クッシ
ョン部材は例えば２０〜５０目のワイヤスクリーン等の
スクリーンないし他の適切な網状材料から成る。このス
クリーンは保護ないしクッション効果を与えるように波
形に圧縮成形される。成形された保護クッション部材の
厚さは、圧縮成形しないスクリーンの厚さの約１．５〜
５倍になる。ウェハ及びクッション部材の交互配置は、
保持盤２６又は他の適切な保持部材によって燃焼室１８
内で圧縮され保持される。これにより独立した各々のウ
ェハは圧縮された隣接クッション部材の間で構造的に浮
遊する。

第２図及び第３図によると、−次燃焼室１８ないし一次
パルスからの隔壁を通した高温ガスの漏出の可能性、及
び二次パルスすなわち二次燃焼室２０内のガス発生材料
の尚早な点火の可能性を排除するために、本発明による
隔壁部１６は管状部１４と一体に製造されて燃焼室１８
及び２０を互いに隔離する。

ハウジング１２の製造コストを最小限にして、膨張器１
０が二個の一室式膨張器を製造しかつそれらをエアバッ
グ膨張のため並列に又はそれぞれの端部を連結して配置
した場合よりもコスト安で製造できるようにするために
、本発明によれば、ハウジング１２は製造工程でダブル
ラム（ｄｏｕｂｌｅ　ｒａｍ）を使って押し出し成形さ
れる。これは本発明が関連する当業者に広く知られたも
のである。ハウジング１２は衝突成形によって押し出し
成形される。しかしながら半完成品は、押し出し成形時
の材料が容易に流動しうるほどに十分に高温である。こ
れはしかし通常の高温押し出し成形工程はどには熱くな
らない。

膨張器１０の重量を最小限にするために、ハウジング１
２及び端板２２はアルミニウム製であるのが望ましい。

上記の押し出し成形工程は隔壁部１６を管状部１４と一
体に成形可能で、そのため燃焼室１８内の花火材料の点
火時に高温ガスは隔壁１６から漏出せず、かつ燃焼室２
０内の花火材料は不用意に尚早な点火をすることがない
。さらに、二基ハウジング１２が一室ハウジングとほぼ
同様の経済的生産性を持つため、二基式膨張器１０は二
個の一室式膨張器を連結した場合よりも安価に生産でき
る。

本発明のもう一つの態様によれば、ハウジング１２は必
要寸法以上の長さに押し出し成形してもよい。そのため
各燃焼室１８及び１９の長さは、ハウジング１２の成形
後に両端を切断することによって個々の使用状況に適応
させられる。これにより燃焼室１８及び２００寸法を、
一方が他方よりも長いように適応させることが可能にな
る。第２図に示したように、燃焼室１８は９．１４ｃｍ
　（３，６インチ）の長さ（８０番で図示）を持ち、燃
焼室２０はこれより長く１８．２８ｃｍ　（７，２イン
チ）の長さ（８２番で図示）を持つ。初期膨張の静穏性
を向上させるために、短い方の燃焼室１８が最初に点火
される。

燃焼室１８及び２０は必要に応じてそれぞれ異なるガス
発生材料を備えてもよい。例えば、短い燃焼室１８は膨
張式エアバッグの初期膨張をより穏やかにするために、
前記のような多数の交互式ウェハ及びスクリーンを備え
、一方長い燃焼室２０はその後の完全膨張を急速に達成
するために、第１図に７４番で示したようなガス発生材
料の多数の錠剤を備えてもよい。

隔壁部１６は中実ないし無孔であり、すなわち一方の燃
焼室から他方へガスを漏出させるような穿孔又は手段を
持たない。

各燃焼室に対する膨張器１０の機能は、衝突センサ（図
示せず）から起爆装置ないしスキン５０への導線を通っ
た電気信号によって始動する。スキンＳＯは導火線３３
の燃焼を引き起こし、導火線３３が花火材料５８の燃焼
を生じさせる。花火材料５８の燃焼によるガスは、点火
管３０の穿孔６０を突き抜けてアルミニウム箔６２を破
裂させ、そして燃焼室内の多数の錠剤７４又は他のガス
発生材料を発火させる。

錠剤７４の燃焼により冷却用スクリーンを通して膨張ガ
スが放出される。冷却用スクリーンはいくらかの微粒子
残留物を冷却し除去する。その後膨張ガスは穿孔付きバ
スケット６４の穿孔６６を通って燃焼室１８から抜は出
す。膨張ガスはそれから、微粒子残留物を冷却かつ除去
する濾過部材６８を通過して流出し、アルミニウム箔７
２を破裂させ、そしてハウジング１２の管状部１４の穴
７０を通って膨張器１゜から吹き出してエアバッグ（図
示せず）へと進入する。

第４図を参照すれば、典型的な単一パルス膨張器のグラ
フが９０番で示される。完全膨張点９２に至る昇圧値は
、約５０ミリ秒後で約２．３８ａｔｍ（３５ｐｓｉ）を
示す。この種の膨張器は、はんの２０ミリ秒で約０、６
８ａ　ｔｍ　（１０ｐｓ　ｉ　）の圧力に達することに
注目すヘキである。このような急速な初期昇圧を鈍化さ
せてエアバッグ配置の間に幼児及び適正位置にいない乗
客に対する傷害を回避すると同時に、約５０ミリ秒後の
完全膨張を静穏に達成するために、本発明の二基式膨張
器１０は一次燃焼室１８がまず最初に点火され、そして
所定時間後に二次燃焼室２０が点火される。第４図では
、二次燃焼室２０の点火前の時間における圧力上昇が９
４番で図示される。ここでは圧力は約１９ミリ秒で約０
．２７ａｔ＋＋（４ｐｓｉ）　Ｌか上昇せず、第４図に
グラフで示すようなゆるやかな初期膨張をもたらす。こ
の１９ミリ秒の時間の後に、さらに二次燃焼室２０が９
６番で図示されるように点火され、その後圧力は双方の
燃焼室１８及び２０゛の出力によって９８番で図示する
ように上昇し、そしてやはり約５０ミリ秒後に完全膨張
を達成する。

二基式膨張器１０は広範囲の性能変化をもたらす。

二基式膨張器１０を自動車のマイクロプロセッサに結合
することによって、非常に順応性の高い膨張器性能が得
られる。したがって自動車のマイクロプロセッサによっ
て監視される車両速度及び温度等のいくつかの一般的入
力変数は、燃焼室１８及び２０の正確な点火時期遅延を
決定するために使用できる。これにより衝突時の自動車
の固有の必要性に適応するような、順応性のある膨張器
性能出力が与えられる。性能出力のこの順応性は、燃焼
室１Ｂ及び２０のそれぞれの長さ８０及び８２の変動を
比較的容易にすること、及び各燃焼室１８及び２ｏのガ
ス発生材料の形態を様々な構成で使用することによって
高められる。さらにまた性能の順応性は二基式膨張器１
０によって与えられるが、これは各燃焼室の点火時期の
時間遅延が温度に敏感になっていること、すなわち時間
遅延が周囲温度の低減に従って短くできることによる。

第５図は自動車に設置されたマイクロプロセッサの利用
法を示す概略図である。マイクロプロセッサは膨張器性
能を所望により最適化するために、膨張器１０の各燃焼
室１８及び２０の正確な点火時間遅延を決定する目的で
利用される。図のように、適切なマイクロプロセッサ１
００は多数の入力端子１０２及び出力端子１０４を備え
、これらのいくつがが二基式膨張器１０に委ねられてい
る。個別に結合するマイクロプロセッサ１００の入力端
子１０２には、衝突センサ１０６　、速度センサ１０８
　、及び周囲温度センサ１１０が接続される。例えば搭
乗者（単数又は複数）の重量等の他の変数もまた探知さ
れ、かっマイクロプロセッサ１００の入力端子１０２に
接続される。マイクロプロセッサ１００の一個の出力端
子１０４は、膨張器１０の燃焼室１８に結合したスキブ
５０に接続し、同時にもう一個の出力端子１０４が膨張
器１０の燃焼室２０に結合したスキブ５０に接続する。

前述のようにマイクロプロセッサ１００は、自動車又は
他の車両にすでに存在しかつ車両の性能に関する変数を
監視するために設置されているものである。膨張器１０
は当事者に公知の手段によって車両のダツシュボード上
に又は近接して適切に取り付けられる。膨張式の乗客用
エアバッグないし他の封入物（第５図に参照符号１１２
番で概略図示）は、折り畳んだ状態では当事者に公知の
手段で適切に折り畳まれかつ物理的に支えられ、そして
膨張器１０の作動時には所望の乗客制止作用を与えるよ
うに適切に配置される。

本発明によれば、マイクロプロセッサは上記の様々な相
関的要因を断えず監視し、かつ膨張器１゜の最適な性能
のために燃焼室１８及び２０における燃焼開始の正確な
時間遅延を決定する。マイクロプロセッサ１００及び個
々のセンサ１０６．１０８、及び１１０の詳細自体は、
本発明のどの部分も形成せずかつ当業者にとって公知で
あるため、ここにこれ以上の説明はしない。

第６図、第７図、及び第８図は本発明による膨張器１０
の性能をグラフに示したもので、燃焼室１８と燃焼室２
０との燃焼開始時期の時間遅延がそれぞれ１０ミリ秒、
１５ミリ秒、及び２０ミリ秒の場合を図示する。燃焼室
１８及び２０の燃焼開始時間遅延が増加した結果として
、第６図、第７図、及び第８図の比較によりわかるよう
に、膨張弱圧力の初期上昇の速度が減少する。このとき
約６０ミリ秒後の圧力はいずれの場合でもほぼ同じであ
る。したがって第６図のように、１０ミリ秒の時間遅延
の場合膨張器圧力は２０ミリ秒後で約０．６１ａｔｍ（
９ｐｓｉ）である。

第７図のように、１５ミリ秒の時間遅延の場合２０ミリ
秒後の膨張弱圧力や約０．３４ａｔｍ（５ｐｓｉ）であ
る。

第８図のように、２０ミリ秒の時間遅延の場合、膨張弱
圧力は２０ミリ秒後で約０．２３ａ　ｔｍ　（３，５ｐ
ｓ　ｉ）である。

〔発明の効果〕

上記のように、本発明によれば二基式のエアバッグ膨張
器が提供される。さらに、自動車又は他の車両の乗客側
での使用にきわだった有益性を持つ放射型の二基式エア
バッグ膨張器を有する膨張システムが提供される。この
システムは、衝突時の速度及び周囲温度に従って防御用
エアバッグへの制御されたガス送出を与えることが可能
である。

本発明はここに説明し例示した特定の実施態様に限定さ
れるものではなく、添付のクレームに定義される本発明
の範囲にもとることな（様々な修正を為しうるちのであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施態様であるガス発生器の部分断面
側面図、第２図は第１図のガス発生器のハウジングの側
面図、第３図は第１図のガス発生器のハウジングの端面
図、第４図は代表的な一室式膨張器と本発明による膨張
器との膨張率の比較を示すグラフ、第５図は衝突に応答
しかつ衝突時の車速及び温度等の他の変数に応答して各
室間の正確すなわち最適な点火時間遅延を決定するため
の第１図の膨張器の各室における独立した点火制御を示
す概略図、第６図、第７図及び第８図は本発明による実
施態様の二基式膨張器の特性を各室間の点火時間遅延が
１０　、１５及び２０ミリ秒の場合でそれぞれ示すグラ
フである。 １０・・・膨張器、　　　　１２・・・ハウジング、１
６・・・隔壁、　　　　　１８・・・−火燃焼室、２０
・・・二次燃焼室、　　２２・・・端板、２６・・・保
持部材、　　　３０・・・点火管、３３・・・導火線、
　　　　４４・・・設置板、５０・・・スキブ、　　　
　５８・・・花火材料、６２・・・アルミニウム箔、６
６・・・穿孔、６８・・・濾過部材、　　　７０・・・
穴、７２・・・アルミニウム箔、７４・・・ガス発生材
料、１００・・・マイクロプロセッサ、 １０２・・・入力端子、　　１０４・・・出力端子、１
１２・・・エアバッグ。 Ｆｉｇ、４ 時閉　（ミワ＊父） Ｆｉｇ、６ ｔｏ　　２０　３０４０　５０　６０　７０　８０９０
　１００１１０　１２０１３０１４０１１−一　（ミ「
）牽シつ Ｆｉｇ、　　８

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、車両用の膨張式制止クッションを膨張させるための
   ガス発生器であって、管状部及び該管状部と一体で半径
   方向に延びる少くとも一個の無孔隔壁部を有して少くと
   も二個の隔離されたガス発生室を内部に形成する伸長型
   押出し成形ハウジングと、該管状部の一対の先端部と、
   該先端部を閉鎖する手段と、該ガス発生室の各々にあっ
   て車両用膨張式制止クッションを膨張させるガス発生手
   段と、該管状部にあって生成ガスを該ガス発生室の各々
   から車両用膨張式制止クッションへと導く開口手段とを
   具備するガス発生器。 ２、前記隔壁部が、前記ガス発生室の一方が他方よりも
   長くなるように前記管状部の長手方向に沿った位置に配
   置される請求項１記載のガス発生器。 ３、ガス発生器が乗客側の膨張式制止クッション膨張器
   である請求項１又は２記載のガス発生器。 ４、前記ハウジングがアルミニウムから成る請求項１又
   は３記載のガス発生器。 ５、前記ガス発生手段が前記ガス発生室の各々に対する
   独立した点火手段を含んで成る請求項１又は４記載のガ
   ス発生器。 ６、前記先端部閉鎖手段が前記先端部のそれぞれにイナ
   ーシャ溶接された板部材を含んで成る請求項１又は５記
   載のガス発生器。 ７、車両用膨張式制止クッションの膨張方法であって、
   単体のハウジングに該ハウジングの管状部と一体な無孔
   隔壁部によって互いに分離された少なくとも二個のガス
   発生室を設ける段階と、一方の該ガス発生室内でガス発
   生材料に点火する段階と、該一方のガス発生室内でガス
   発生材料に点火した後で所定時間経過後に他方の該ガス
   発生室内でガス発生材料に点火する段階とを具備する方
   法。 ８、前記ハウジングを押出し成形ハウジングであるよう
   に選定する段階をさらに具備する請求項７記載の方法。 ９、前記ガス発生室の一方が他方よりも長くなるように
   前記管状部の長手方向に沿って前記隔壁部の位置を選定
   する段階をさらに具備する請求項７又は８記載の方法。 １０、前記ハウジングをアルミニウムから成るように選
   定する段階をさらに具備する請求項７又は９記載の方法
   。 １１、前記制止クッションが乗客側の制止クッションで
   ある請求項７記載の方法。 １２、ハウジングの長手部沿いの中間部でハウジングと
   一体に形成された隔壁を内部に有する単衝突押出し成形
   した伸長型ハウジングと、該ハウジング内で直列に延び
   た固形花火材料の一次及び二次の伸長型ガス発生装薬で
   あり該装薬の一方が前記隔壁の一方の側に置かれ該装薬
   の他方が前記隔壁の他方の側に置かれるガス発生装薬を
   含んで成りかつ該ハウジングに収容される花火式ガス発
   生器とを具備する膨張器。 １３、前記ハウジングは前記隔壁部を有すると共に第一
   端部及び第二端部を有し、該第一及び第二端部がハウジ
   ング内にそれぞれ一次及び二次燃焼室を形成する膨張器
   であって、固形花火材料から成る前記装薬の各々に該装
   薬の起爆作用を果たすために個別に設けられた点火管及
   び起爆装置組立部材をさらに具備し、一方の該点火管及
   び起爆装置組立部材とこれに協働する固形花火材料装薬
   とが前記一次燃焼室内に設置されかつ他方の該点火管及
   び起爆装置組立部材とこれに協働する固形花火材料装薬
   とが前記二次燃焼室内に設置される請求項１２記載の膨
   張器。 １４、前記点火管及び起爆装置組立部材の各々は協働す
   る花火材料装薬と同心関係をもって前記ハウジング内に
   設置される請求項１３記載の膨張器。 １５、第一基礎部材及び第二基礎部材をさらに備える膨
   張器であって、該第一及び第二基礎部材がそれぞれ前記
   ハウジングの第一及び第二端部に密封状態でイナーシャ
   溶接され、一方の前記起爆装置組立部材が該第一基礎部
   材に取り付けられかつ他方の前記起爆装置組立部材が該
   第二基礎部材に取り付けられる請求項１３記載の膨張器
   。 １６、前記ハウジングは円筒形の壁面と第一端部と第二
   端部とを持ち、該第一及び第二端部と前記隔壁との間の
   該円筒形壁面に穿孔が設けられている膨張器であって、
   前記協働する花火材料装薬の各々を個別に収容する穿孔
   付き内部円筒管をさらに有し、該花火材料装薬の各々の
   断面が環状であると共に協働する点火管及び花火材料装
   薬の各々が協働する該内部円筒管内に同心関係に配置さ
   れ、さらに前記点火管の各々に個別に起爆作用を与える
   起爆装置組立部材と、第一及び第二基礎部材とを具備し
   、該第一及び第二基礎部材がそれぞれ前記ハウジングの
   第一及び第二端部に密封状態でイナーシャ溶接され、一
   方の前記起爆装置組立部材が該第一基礎部材に取り付け
   られかつ他方の前記起爆装置組立部材が該第二基礎部材
   に取り付けられる請求項１２記載の膨張器。 １７、前記花火材料装薬の各々に関連して該装薬の各々
   が配置された隔壁の両側で前記ハウジングの内部壁面を
   密封する箔状密封手段と、該箔状密封手段の各々とそれ
   に関連した穿孔付き内部円筒管との間で同心関係に設置
   される環状濾過手段とをさらに具備する請求項１６記載
   の膨張器。 １８、前記膨張器が異常な高温環境にさらされたときに
   前記点火管の作用を引起こすために前記点火管の各々と
   協働すると共に前記隔壁と点火管の両先端部との間にそ
   れぞれ設置される自動点火装置をさらに具備する請求項
   １７記載の膨張器。 １９、前記隔壁が前記ハウジングの第一端部及び第二端
   部との間に一次室及び二次室をそれぞれ形成し、そして
   協働する該室内の各々に個別に前記ハウジングの第一端
   部及び第二端部のそれぞれに近接して配置された保持盤
   と、協働する該室内の各々に個別に前記隔壁に近接して
   配置された設置キャップとをさらに具備し、該保持盤及
   び該設置キャップの各々が前記穿孔付き内部円筒管と前
   記点火管とから成る該室の各々の同心関係による組立て
   を容易にしかつ半径方向移動を妨げるようにこれらを保
   持するカップ部及び円形フランジを備えて形成される請
   求項１７記載の膨張器。 ２０、管の長手部分の中間位置に管と一体に形成した隔
   壁を持つ単衝突押出し成形伸長管を具備する乗客側搭乗
   者制止用エアバッグを膨張させる二室式ハウジング。 ２１、衝突発生時に車両内の乗客の動きを制止するため
   の車両用安全システムであって、折り畳んだ非作用位置
   と作用位置との間で移動可能な乗客制止部材と、該乗客
   制止部材を非作用位置から作用位置へと移動させるため
   該乗客制止部材に有効に結合した配置手段とを具備し、
   さらに該配置手段が、第一端部及び第二端部と該第一及
   び第二端部の中間にハウジングと一体に形成されかつ該
   第一及び第二端部との間にそれぞれ一次室及び二次室を
   形成する隔壁とを備えた単衝突押出し成形による伸長型
   穿孔付きハウジングと、該ハウジングに収容されかつ固
   形の花火材料から成る第一及び第二のガス発生装薬を該
   一次及び二次室のそれぞれに配置して具備する花火式ガ
   ス発生器と、固形花火材料の該装薬の各々にその作用を
   引起こすために個別に備えられた点火管及び起爆装置組
   立部材であり一方の該組立部材と該装薬とが該一次室に
   配置されかつ他方の該組立部材と該装薬とが該二次室に
   配置される点火管及び起爆装置組立部材と、複数の入力
   手段及び複数の出力手段を備えかつ周囲温度、車両速度
   、及び初期衝突を含んで該入力手段に充当される複数の
   変数を実質的同時に監視するように作用するマイクロプ
   ロセッサと、該マイクロプロセッサの入力手段に接続し
   かつ周囲温度、車両速度、及び初期衝突に応答する手段
   を備えた探知手段と、該マイクロプロセッサの出力手段
   を膨張器の該点火管及び起爆装置組立部材に接続する手
   段とを具備し、該マイクロプロセッサは車両の初期衝突
   探知時に該入力探知手段に応答して該起爆装置組立部材
   の一方を始動させると共に該起爆装置組立部材の他方の
   始動を周囲温度及び車両速度に従って該マイクロプロセ
   ッサによって決定された時間だけ遅らせるように働き、
   かつそれによって衝突時の車両の固有の必要性に適応可
   能な昇圧速度に制御した生成ガス送出を与えることによ
   り該乗客制止部材を作用位置へと始動させ、それによっ
   て車両内で適所にいない乗客への傷害を防止できるよう
   にした車両用安全システム。 ２２、前記乗客制止部材への生成ガス送出における昇圧
   速度が初期において低くなっている請求項２１記載の車
   両用安全システム。 ２３、前記花火式ガス発生器において前記一次及び二次
   室の各々に前記配置手段に送出された生成ガスから燃焼
   生成物を濾過するための濾過手段をさらに具備する請求
   項２２記載の車両用安全システム。 ２４、一方の前記固形花火材料装薬と該一方の固形花火
   材料装薬の環状断面との同心関係にある点火管とを他方
   の装薬及び点火管と個別に収容する穿孔付き内部管と、
   前記室の各々において環状の形状を持ちかつ該穿孔付き
   内部管に対して包囲関係に配置される濾過器と、第一基
   礎部材及び第二基礎部材とをさらに具備し、該第一及び
   第二基礎部材が前記ハウジングの前記第一及び第二端部
   のそれぞれに密封関係にイナーシャ溶接されると共に、
   前記起爆装置組立部材の一方が該第一基礎部材に取り付
   けられかつ前記起爆装置組立部材の他方が該第二基礎部
   材に取り付けられる請求項２３記載の車両用安全システ
   ム。 ２５、前記ハウジング及び該ハウジングに収容された花
   火式ガス発生器が異常な高温環境にさらされるときに前
   記点火管を始動させるために該点火管の各々に結合され
   、かつ前記隔壁と点火管先端部との間にそれぞれ配置さ
   れる自動点火装置をさらに具備する請求項２４記載の車
   両用安全システム。