JPH0354799Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はベツド形態から舞台形態に形態変化す
る形態変化ベツド玩具に関する。

（従来技術） 従来、ハウス玩具は折畳むことによつてバツグ
又は箱形に形成され、展開することによつてハウ
スの内面が現われるように構成されているものが
多い。しかし、最近のハウス玩具は、ハウス形態
から劇場形態へと変化するものも現われており、
この場合、ハウス玩具は通常の家を表すものとは
全く別のものに変化してしまうから、ハウス形態
時に使用された椅子、机、ベツド等のハウス小物
玩具は、ハウス玩具が劇場形態に変化したときは
なんら使い道がなくなつてしまう。

（考案の目的） 本考案は上記の事情に鑑みてなされたものであ
つて、特にハウス小物玩具として用いられるベツ
ド玩具をステージに使用される舞台の形状に変化
させることができる形態変化ベツド玩具を提案す
ることを目的とする。

（目的を達成するための技術的手段） 上記目的を達成するための技術的手段として、
本考案に係る形態変化ベツド玩具は、上下に重ね
られた二つの矩形状部材からベツド本体を構成
し、一端部に頭板を有するベツド玩具であつて、
下記要件を備えることを特徴とする。

(イ) 上記二つの矩形状部材は一側部をヒンジを介
して折畳み、展開可能に連結されているととも
に、頭板を構成する頭板材は下側の部材の一端
にヒンジを介して回動自在に連結され、さらに
上側の部材の同端部両側に形成された係合片の
内側の係合されていること。

(ロ) 上記二つの矩形状部材の折畳み時の対向面に
は舞台を構成する模様、図柄が形成され、上記
矩形状部材は展開時には舞台の形態に形成され
ること。

(ハ) 上記一方の部材の頭板材は上記二つの部材の
展開時には上記下側の部材の裏側に回動して裏
面に当接していること。

（考案の作用、効果） 上述のように、本考案のベツド玩具は、まず、
ベツド形態時の上下の部材を広げることによつて
簡単に舞台の形態に変化させることができるほ
か、ベツド形態時には頭板材は上部の矩形状部材
の両側の係合片の内側に係合しているので、上下
の矩形状部材は広げることができず、ベツド状態
をよく保持することができる。

また、上記頭板材は玩具が舞台形態、すなわち
方形の台状に変化するときは、回動してベツド時
の下部の矩形状部材の裏面に当接して納められる
ので、不自然に外部に出ることがなく、外観体裁
を良好にすることができる。

（実施例） 以下、図面によつて本考案の実施態様の一例に
ついて説明する。

第１図において、符号Ａは本考案に係る形態変
化ベツド玩具を示す。この形態変化ベツド玩具Ａ
はヒンジ４を介して折畳み、展開自在に形成され
た矩形状の下部材２、上部材３からなるベツド本
体１と頭板材５とによつてベツド形態に形成さ
れ、展開された状態で舞台形態にそれぞれ可逆的
に形態変化するように構成されている。

上部材８の表面３ｂにはベツドにふさわしい模
様が形成され、また下部材２と上部材３の折畳み
時の対向面２ａ，３ａには舞台を構成する模様、
図柄が形成されている。

上記頭板材５は下部材２の長手方向の先端に支
軸４を介して回動自在に取着され、上部材３の端
部両側には頭板材５を内側に係合する係合片６，
７が形成されている。さらに、下部材２の裏面に
は回動した頭板材５を収納できる収納凹部８が形
成されている。

形態変化ベツド玩具Ａは上述のように構成され
ているので、その使用にあたつては、まず、第１
図ａに示すように、上下部材３，２を折畳んでベ
ツド本体１を構成し、頭板材５を回動して上部材
３の同端部両側に形成された係合片６，７の内側
に係合させることによつて頭板を構成する。これ
によりベツド形態を得ることができる。

次に、第１図ｂ，ｃに示すように、上下部材
３，２を180度展開して折畳み時の対向面３ａ，
２ａを出すとともに、頭板材５を支軸４を支点と
して回動して下部材２の収納凹部８に収納して裏
面に当接することにより、舞台状の形態に変化さ
せることができる。

上述のように形態変化ベツド玩具Ａはベツドに
も舞台にも形態変化することができるので、第２
図ａのハウス形態からこれを展開して同図ｂの劇
場形態に変化するようなハウス玩具１０とともに
遊ぶ場合、ハウス形態のときはベツド形態で用
い、劇場形態のときは舞台として上に人形を立た
せて遊ぶことができる。

このように、上記形態変化ベツド玩具Ａはハウ
ス玩具の形態変化に対応してそれ自体の形態も変
化させることができるので、玩具としての有用性
が向上し、無駄がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る形態変化ベツド玩具の実
施態様の一例を示し、同図ａ乃至ｃはベツド形態
から舞台形態に形態変化の過程を示す斜視図、第
２図はａ，ｂはハウス小物玩具の斜視図及び展開
状態を示す斜視図である。 符号Ａ……形態変化ベツド玩具、１……玩具本
体、２……下部材、３……上部材、５……頭板
材、６，７……係合片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 上下に重ねられた二つの矩形状部材からベツド
   本体を構成し、一端部に頭板を有するベツド玩具
   であつて、下記要件を備えることを特徴とする形
   態変化ベツド玩具。 (イ) 上記二つの矩形状部材は一側部をヒンジを介
   して折畳み、展開可能に連結されているととも
   に、頭板を構成する頭板材は下側の部材の一端
   にヒンジを介して回動自在に連結され、さらに
   上側の部材の同端部両側に形成された係合片の
   内側に係合されていること。 (ロ) 上記二つの矩形状部材の折畳み時の対向面に
   は舞台を構成する模様、図柄が形成され、上記
   矩形状部材は展開時には舞台の形態に形成され
   ること。 (ハ) 上記一方の部材の頭板材は上記二つの部材の
   展開時には上記下側の部材の裏側に回動して裏
   面に当接していること。