JPH0111275Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は変身乗物玩具、特にバス等の乗物のボ
デイ部材を上下層に分割し、且つ上層部及び下層
部を折畳み、展開可能にすることにより、ボデイ
部材が人形遊び可能なハウス玩具に展開する変身
乗物玩具に関する。

（従来技術とその問題点） 一般に、乗物玩具はそれ自体自動車、船、飛行
機等の特有の形状を有しており、したがつて移動
させるという乗物遊び以外の遊びに転用すること
ができないものが多かつた。これに対し、乗物玩
具から他の形態に変化させるものも知られている
が、実開昭55−175496号公報等に示されるよう
に、単に横開きするにすぎないものであつた。

（考案の技術的課題） 本考案は上記事情に鑑みて成立したものであつ
て、特に展開させることによりバス等の乗物をハ
ウス形状に形態変化させることができる変身乗物
玩具を提供することをその技術的課題とする。

（上記課鎮を解決するための手段） 上記課題を解決するため、本考案に係る乗物変
身乗物玩具は、バス等の乗物の形状を有するボデ
イ部材を有し、このボデイ部材を以下のように構
成したことを特徴とする。

(イ) ボデイ部材は上下２層構造で、且つ下層部の
上端の一辺は上層部の下端の一辺に回動自在に
連結されていること。

(ロ) 上層部及び下層部は箱形で、それぞれ折畳
み、展開可能に形成されていること。

(ハ) 上層部は、折畳み時には乗物の窓部を構成す
る密閉状の箱形を成し、展開時には上方が開放
された箱形を成すように、複数の部材を互いに
回動自在に連結してなること。

(ニ) 下層部は、下部に車輪保持部を有するととも
に、折畳み時には密閉状の箱形を成し、上層部
の側方に回動して展開したときには上方が開放
された箱形を成すように、複数の部材を互いに
回動自在に連結してなること。

（考案の作用、効果） 本考案に係る変身乗物玩具は上述のように構成
されているから、下層部の車輪保持部に車輪を取
付ければ、全体としてバス等の乗物を構成し、乗
物玩具として遊ぶことができる。これに対し、下
層部を上層部の側方に回動することにより、上層
部と下層部とは横並びとなり、さらに上層部及び
下層部の部材をそれぞれ回動して展開することに
より、各層部が上方が開放された箱形形状を成す
ように構成されるので、全体がハウス状となり、
人形や家具、小物等を模した玩具とともにままご
と遊びを行なうことができる。

したがつて、本考案によれば乗物玩具をハウス
玩具に形態変化させることができるので、それぞ
れに応じた遊びを楽しむことができる。

（実施例） 以下、図面によつて本考案の実施態様について
説明する。

第１図〜第３図において、符号Ａは乗物玩具を
示す。乗物玩具Ａのボデイ部材は上下２層構造に
分割構成され、ヒンジを介して回動展開可能に連
結することによつて２階建てバスを構成するとと
もに、展開することによつて２階建てのハウス状
の形態を変化するもので、ボデイ部材各部の内側
部にはハウス室内模様が印刷、成形表示されてい
る。

上記ボデイ部材は２階建てバスの１，２階窓部
を鹸成する上層部１と車台に対応する下層部４と
から分割構成され、下層部４の上端の一辺は上層
部１の下端の一辺に回動自在に連結されている。

上層部１及び下層部４は箱形で、それぞれ折畳
み、展開可能に形成されている。すなわち、上層
部１は、、折畳み時には２階建てバスの１，２階
窓部を構成する密閉状の箱形を成し、展開時には
上方が開放された箱形を成すように、上層部１の
下部には床部材１１が、上部にはヒンジを介して
屋根部材２が上方に回動自在に連結され、さらに
上層部１の側部には側部窓部材３が回動自在に連
結されている。

また、下層部４は側枠の一側を構成する側枠部
材５、車底部材６及び三方枠を有する台部材９と
いう複数の部材から分割構成され、折畳み時には
密閉状の箱形を成し、上層部１の側方に回動して
展開したときには上方が開放された箱形を成すよ
うに、側枠部材５は台部材９に、また車底部材６
は側枠部材５にそれぞれ回動自在に連結され、さ
らに折畳み時には下部に車輪保持部が形成される
ように、側枠部材５と台部材９には車輪７の嵌込
み溝５ａが形成されている。

なお、車底部材６の裏面には突条６ａ，６ａが
形成され、車輪７は上記嵌込み溝５ａに嵌合させ
ると同時に、上記突条６とその内側に係合させて
嵌め付ける。これにより、車底部材６は下層部４
に保持される。

乗物玩具Ａを展開するときは、ヒンジに沿つて
上層部１から屋根部材２を上方に回動展開し、側
部窓部材３を側方に回動する（第２図ａ参照）。
次に、下層部４を下方から後方に回動する（第２
図ｂ参照）とともに、車輪７を外して側枠部材５
と車底部材６とを側方に回動展開する（第２図ｃ
参照）。その結果、乗物玩具Ａの内部が外部に表
出する。上記ボデイ部材各部の内側面には、窓、
壁、床等、ハウスの室内面模様が印刷表示されて
いるため、上記のように乗物玩具Ａを展開するこ
とにより、屋根部材２はハウスの２階の部屋とし
て、上層部１と側部窓部材３とはハウス１階の連
続する１つの部屋として、また下層部４、側枠部
材５および車底部材６は、ハウス１階の他の連続
する１つの部屋として構成され、乗物玩具Ａは上
方が開放された２階建てのハウス玩具Ｂに変身す
る。このため、人形８、家具玩具その他の小物類
１０，１０……を用いたハウス遊び、しかも２階
建てハウス遊びが可能となる。

なお、乗物玩具Ａの車輪７は、ハウス玩具Ｂに
おいては椅子として利用できる。このように乗物
玩具の部材をハウス玩具の部材として兼用する構
成とすれば、遊びに無駄なく、しかも互いに予測
できない用途が用いられるので、面白味が増す。

また、ハウス遊びの際の家具玩具等小物類１
０，１０……は、予め乗物玩具Ａの内部スペース
に収納しておくことができ、上記本体Ａが整理箱
も兼用できるので、非常に便利である。ハウス玩
具Ｂも自動車玩具に復元するときは、上述と逆の
順序でボデイ部材各部を折たたんでゆけばよい。

上述のように、上記乗物玩具は２階建バスから
２階建てハウスに変身できるので、意外性に富
み、乗物に人形を乗せながら移動し、任意にハウ
ス遊びを繰り広げることができ、このため人形遊
びの幅が豊かになる。また、併せてハウスへの展
開や乗物への復元を楽しむことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る変身乗物玩具の斜視図、
第２図ａ，ｂ及びｃはそれぞれ上記乗物玩具の変
身状態説明図、第３図は上記乗物玩具から変身展
開したハウス玩具の使用状態図である。 符号Ａ……乗物玩具、１……上層部、２……屋
根部材、３……側部窓部材、４……下層部、５…
…側枠部材、５……嵌込み溝、６……車底部材、
９……台部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 バス等の乗物の形状を有するボデイ部材を有
   し、このボデイ部材を以下のように構成したこと
   を特徴とする変身乗物玩具。 (イ) ボデイ部材は上下２層構造で、且つ下層部の
   上端の一辺は上層部の下端の一辺に回動自在に
   連結されていること。 (ロ) 上層部及び下層部は箱形で、それぞれ折畳
   み、展開可能に形成されていること。 (ハ) 上層部は、折畳み時には乗物の窓部を構成す
   る密閉状の箱形を成し、展開時には上方が開放
   された箱形を成すように、複数の部材を互いに
   回動自在に連結してなること。 (ニ) 下層部は、下部に車輪保持部を有するととも
   に、折畳み時には密閉状の箱形を成し、上層部
   の側方に回動して展開したときには上方が開放
   された箱形を成すように、複数の部材を互いに
   回動自在に連結してなること。