JPH0354579A - 静電画像記録用カセット及び静電画像記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感光体と電荷保持媒体とをカセットに組み込む
ようにした静電画像記録装置に関するものである。

〔従来の技術〕

本出願人は電極を有する光導電層と、電極を有する絶縁
層とを対向配置し、両電極間に電圧を印加した状態で画
像露光することにより、絶縁層上に静電潜像を形成する
方法について既に提案している。

第６図はこのような静電画像記録方法を説明するための
図で、ｌは感光体、３は電荷保持媒体、５は先導ｔ層支
持体、７は感光体電極、９は光導電層、１１は絶縁層、
ｌ３は電荷保持媒体電極、１５は絶縁層支持体、Ｉ７は
電源である。

第６図においては、感光体１側から露光を行う態様であ
り、まずＩｎｍ厚のガラスからなる光導電層支持体５上
にＩＯＯＯＡ厚のＩＴＯからなる透明な感光体電極７を
形成し、この上に１０μｍ程度の光導電層９を形成して
感光体ｌを構成している。この感光体１に対して、１０
μｍ程度の空隙を介して電荷保持媒体３が配置される。

電荷保持媒体３は１ｍ厚のガラスからなる絶縁層支持体
１５上にＩ０００λ厚のＡＩ電極ｌ３を蒸着により形威
し、この電極１３上に１０μｍ厚の絶縁層ｌ１を形成し
たものである。

先ず、第６図（ａｌに示すように感光体１に対して、１
０μｍ程度の空隙を介して電荷保持媒体３をセットし、
第６図（ｂ）に示すように電源ｌ７により電極７、１３
間に電圧を印加する。暗所であれば光導電層９は高抵抗
体であるため、電極間には何の変化も生じない。感光体
ｌ側より光が入射すると、光が入射した部分の光導電層
９は導電性を示し、絶縁層１１との間に放電が生じ、絶
縁層１１に電荷が蓄積される。

露光が終了したら、第６図（Ｃ）に示すように電圧をＯ
ＦＦにし、次いで、第６図（ｄｌに示すように電荷保持
媒体３を取り出すことにより静電潜像の形成が終了する
。

なお、感光体１と電荷保持媒体３とは上記のように非接
触でなく接触式でもよく、接触式の場合には、感光体電
極７側から光導電層９の露光部に正または負の電荷が注
入され、この電荷は電荷保持媒体３例の電極１３に引か
れて光導電層９を通過し、絶縁層１１面に達した所で電
荷移動が停止し、その部位に注入電荷が蓄積される。そ
して、感光体ｌと電荷保持媒体３とを分離すると、絶縁
層１１は電荷を蓄積したままの状態で分離される。

この記録方法は面状アナログ記録とした場合、銀塩写真
法と同様に高解像度が得られ、また形成される絶縁層１
１上の表面電荷は空気環境に曝されるが、空気は良好な
絶縁性能を持っているので、明所、暗所に関係なく放電
せず長期間保存される。

．この絶縁１ｉｉ＋１上の電荷保存期間は、絶縁体の性
質によって定まり、空気の絶縁性以外に絶縁体の電荷捕
捉特性が影響する。前述の説明では電荷は表面電荷とし
て説明しているが、注入電荷は単に表面に蓄積させる場
合もあり、また微視的には絶縁体表面付近内部に侵入し
、その物質の構造内に電子またはホールがトラップされ
る場合もあるので長期間の保存が行われる。また電荷保
持媒体の物理的損傷や湿度が高い場合の放電等を防ぐた
めに絶ＲＭＩＩの表面を絶縁性フィルム等で覆って保存
するようにしてもよい。

〔発明が解決すべき課題〕

このように、感光体と電荷保持媒体を使用した記録方法
によれば、極めて高解像であるとともに、長期間保存可
能な画像記録を行うことが可能であり、誰でも手軽に静
電画像の記録が行えれば利用形態も多様化し、広範な需
要が期待できるが、現在までのところかかる記録装置は
提案されていないのが実情である。

本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、感光体と
電荷保持媒体とをカセットに組み込み、誰でも手軽に静
電画像の撮影、記録ができるようにした静電画像記録用
カセット及び静電画像記録装置を提供することを目的と
する。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、光学像を取り込む窓部を有するケースに感光
体と電荷保持媒体とからなる記録部材を組み込むように
したことを特徴とし、電荷保持媒体をフィルム状にする
ことにより連続的に電荷保持媒体を窓部の位置に供給す
ることが可能となり、また記録部材を円盤状のディスク
タイプとすることにより、ディスクの回転により同様に
連続的に窓部の位置に電荷保持媒体を供給することが可
能となる。そして、このようなカセットを撮影装置に組
み込むことにより、容易に静電画像記録装置を構成する
ことができる。

〔作用〕

本発明は光学像を取り込むための窓部を有するカセット
に感光体と電荷保持媒体とを組み込み、このカセットを
撮影装置にセットして単にシャッタを切るだけで画像露
光して静電画像を記録することができる。このとき、カ
セットに撮影条件を示す部分を設けておくことにより、
撮影装置の接点等で撮影条件を読み取って自動的に撮影
条件の設定及び／または記録ができる。電荷保持媒体を
フィルム状にするか、ディスク状にするか、あるいは感
光体と電荷保持媒体とからなる記録部材をディスクタイ
プにすればフィルム状電荷保持媒体の供給により、ある
いはディスクの回転により順次連続的に撮影することが
可能である。

〔実施例〕

以下、実施例を図面を参照して説明する。

本発明における静電画像の記録方法は第６図において説
明したものを使用するので、その詳細については以下で
は省略する。

第ｌ図は本発明の静電画像記録用カセットの一実施例を
示す図である。図中、２８０はカセット、２８１は窓、
２８２はバーコード・読みだし専用半導体素子・追記可
能半導体素子などの撮影条件を示す部分、２８３は感光
体、２８５はフィルム状電荷保持媒体、２８７はフィル
ム支持部材、２８９は供給ロール、２９１は巻き取りロ
ールである。

カセット２８０はプラスチック等の一体のケースからな
り、本実施例においては電荷保持媒体として可撓性フィ
ルムを使用している。カセットの上面には窓２８１が開
けられ、その部分には感光体２８３がカセットケースに
固定されている。感光体２８３に対して所定の間隔で対
向して平滑面を有する間隔設定部材２８７が設けられて
おり、感光体と電荷保持媒体との間隔を一定に保持して
おり、カセットケースに固定されている。こうすること
により、感光体と電荷保持媒体との間隔は予め決めた工
作精度で設定することができる。なお、感光体と電荷保
持媒体との間隔を変えられるように間隔設定部材２８７
は位置調節できるようにしてもよい。また、感光体の材
料の種類等によって感度が変わるので、感光体材料等の
情報を導電性のバーコード２８２として表示しておき、
例えばカメラに設けた接点により読み取れるようにする
。撮影条件を示す部分２８２は上記バーコード以外に、
読みだし専用半導体記憶素子や、追記可能半導体記憶素
子の使用が可能であり、さらに、これらの併用も当然可
能である。バーコードに対する読みだし専用半導体記憶
素子の利点は記憶容量が大きいことである。導電性バー
コードの利点は安価であることである。また、追記可能
半導体記憶素子の場合は、例えば実際に使用した撮影条
件を記憶させたり、既撮影コマ番地・撮影日時などを記
憶させることができる。半導体記憶素子の動作に必要な
電源はカセットに組み込んでも良いし、記録装置側に組
み込んでも良い。そして間隔設定部材２８７の平滑簡に
接してフィルム状電荷保持媒体２８５が供給ロール２８
９から繰りだされ、記録が終了したものは巻き取りロー
ル２９＋により巻き取られるようになっている。なお、
カセットは使い捨てでも、或いはフィルムのみ取り換え
可能にしてもよい。

なお、感光体としてＸ線に感光するものを用いれば簡便
な装置で医療用に使用することができる。

ところで、第１図の実施例においては電荷保持媒体は可
撓性フィルムで構成され、内部または下面に導電性層を
蒸着してあり、例えばフィルム支持部材２８７を通して
アースをとれるようにし、感光体２８３との間に電圧を
印加する。こうして、電圧を印加した状態で窓２８１を
通して画像露光することにより、フィルム状電荷保持媒
体２８５上に静電潜像が記録される。この場合、感光体
と電荷保持媒体としてのフィルムが予めカセットにセッ
トされており、その両者の微妙な間隔等は組み込むとき
に調整済みで一定であるので、感光体の種類を目的に応
じてセットしたカセットを用意しておくことにより，利
用者は所望の感光体が組み込まれたカセットを選択でき
、ＡＳＡ　１　０　０、ＡＳＡ５　０　０というように
目的に応じた感度のカセットを選択することが可能とな
る。なお、本実施例においては窓一つを設けてここを通
して記録ナるようにしたが、さらに別途読みだし用の窓
を設けて、この窓を通して電位読み取り、光学的読み取
り等の方法で記録した像を読みだすようにしてもよい。

第２図は第１図のカセットを組み込んだ静電阿像記録装
置の概念図である。図中、３００は静電画像記録装置、
３０１は対物レンズ、３０３は絞り、３０５はシャッタ
、３０７は接点、３０９は電池及び回路装置である。

静電画像記録装置３００には第１図に示したカセットが
組み込み可能であり、カセットを挿入すると接点３０７
がバーコード２８２に接触し、カセットに組み込まれて
いる感光体の材料等を読み込み、それに応じて回路装置
３０９に内蔵されているＲＯＭにより、感光体と電荷保
持媒体間の印加電圧、シャツタスピード、絞り等の撮影
条件が自動的にセットされる。したがって、利用者は単
に図示しないスイッチをＯＮすることにより、最適な条
件での画像露光が行われ、高解像の撮影を簡便に行うこ
とができる。撮影条件を示す部分２８２がバーコード以
外の半導体記憶素子の場合も同様に、該半導体記憶素子
が記録装置測回路装置３０９と接点等を介して一体化さ
れ、情報のやりとりが行われる。その場合、回路装置３
０９にはマイクロ中央演算処理装置を組み込んで全体の
動作を制御させてもよい。

第３図は静電画像記録用カセットの他の実施例を示す図
であり、第１図と同一番号は同一内容を示している。な
お、３１１、３１３はスペーサ、３１５、３１７はロー
ル、３１９、３２１はバネである。

本実施例のカセットにおいては、感光体２８３にスベー
サ３１１，３１３を設け、これと対向して設けたロール
３１５、３１７をバネ３１９、３２ｌによりスベーサに
押しつけ、ロール３１５、３１７の回転によりスムーズ
にフィルムが搬送されて感光体とフィルム状電荷保持媒
体との間隔を一定に維持するようにしている。本実施例
においてはロールを通してアースをとるよにすればよい
。

第４図はディスクタイプの静電記録用カセットを示す図
、第５図は第４図のカセットを組み込んだ静電画像記録
装置である。図中、３３０はディスクタイプカセット、
３３１はケース、３３３は感光体、３３５は電荷保持媒
体、３３７はスベーサ、３３９は窓、３４１はカセット
の穴、３４３はディスクの穴、３５０はカメラ、３５１
は対物レンズ、３５３は絞り、３５５はシャッタ、３５
７は回転軸、３５９は回動ツマミである。

本実施例は電荷保持媒体をディスクタイプとしたもので
あり、カセット３３０内に円盤型ディスクが組み込まれ
ている。ケース３３１には窓３３９が開けられており、
ここを通して画像記録が行われる。ケースの中央には穴
３４１が、またディスクの中央には穴３４３が開けられ
ている。このカセットをカメラ３５０にセットし、回動
軸３５７を穴３４１、３４３に貫通させて回動ツマミ３
５９を廻すことによりディスクを回転させ、対物レンズ
３５１を通して所定の電荷保持媒体部分に画像記録を行
うことができる。ディスクタイプ静電画像記録用カセッ
トには２つのタイプを考える。

１つは感光体がカセットの窓部にセットしてあるもので
、電荷保持媒体の一部（撮影記録を行おうとする部分）
のみが感光体と対向するものである。

他方は感光体も円盤状で同じく円盤状の電荷保持媒体と
一定の間隔で対向され、露光は窓部からの光で行われる
。前者は小さな感光体が使用可能であり、後者は感光体
と電荷保持媒体の間隔を安定に保つのが容易である。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば、感光体と電荷保持媒体と
をカセットに組み込み、このカセットを記録装置にセッ
トするだけで容易に静電画像の記録を行うことができる
ので、誰でも手軽に高解像の静電画像記録を行うことが
可能となる。さらに、電荷保持媒体・感光体の表面が常
に外気と遮断でき、記録面の保護に点で優れる。また、
感度の異なるカセットを複数準備すれば、適宜、被写体
条件に最適なカセットを選択し、交換して使用できる。

さらに、撮影条件を示す部分をカセットに設けることに
より、感度の設定など、感光体と電荷保持媒体に固有な
撮影条件を自動的に記録装置側にセットすることが可能
となり、さらにまた、追記可能半導体記憶素子を用いれ
ば撮影条件の記録等も可能となり、利便性の飛躍的向上
が期待されるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の静電画像記録用カセットの一実施例を
示す図、第２図は第１図のカセットを組み込んだ静電画
像記録装置の概念図、第３図は静電画像記録用カセット
の他の実施例を示す図、第４図はディスクタイプの静電
記録用カセットを示す図、第５図は第４図のカセットを
組み込んだ静電画像記録装置を示す図、第６図は静電画
像記録方法を説明するための図である。 ２８０・・・カセット、２８ｌ・・・窓、２８２・・・
ハ−コード等の撮影条件を示す部分、２８３・・・感光
体、２８５・・・フィルム状電荷保持媒体、２８７・・
・フィルム支持部材、３００・・・静電画像記録装置、
３０ｌ・・・対物レンズ、３０３・・・絞り、３０５・
・・シャッタ、３０７・・・接点、３０９・・・電池及
び回路装置、３３０・・・ディスクタイプカセット、３
５０はカメラ、３５１は対物レンズ、３５３は絞り、３
５５はシャッタ、３５７は回転軸、３５９は回動ツマ第
１図 （１）） 第２図 第３図 ２８９ ｌソｌ

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. （１）光学像を取り込む窓部と、窓部に設けられ、電極
   が形成された光導電層を有する感光体と、一定の間隔で
   対向して設けられ、電極が形成された絶縁層を有する電
   荷保持媒体と、電荷保持媒体を順次窓部に給送する手段
   と露光後の電荷保持媒体を移送する手段とを備えたこと
   を特徴とする静電画像記録用カセット。
2. （２）請求項１記載のカセットにおいて、間隔設定部材
   を感光体と対向配置し、電荷保持媒体を間隔設定部材表
   面上に接触させて順次供給するようにしたことを特徴と
   する静電画像記録用カセット。
3. （３）請求項１または２記載のカセットにおいて、電荷
   保持媒体がフィルム状電荷保持媒体であって、露光後の
   電荷保持媒体を巻き取る巻き取り手段を備えたことを特
   徴とする静電画像記録用カセット。
4. （４）請求項３記載のカセットにおいて、感光体にスペ
   ーサを設けるとともに、該スペーサに弾性部材で押圧さ
   れるローラとを設け、フィルム状電荷保持媒体をローラ
   によりスペーサ側へ押圧して順次供給するようにしたこ
   とを特徴とする静電画像記録用カセット。
5. （５）請求項１または２記載のカセットにおいて、電荷
   保持媒体が円盤状電荷保持媒体であることを特徴とする
   静電画像記録用カセット。
6. （６）請求項５記載のカセットにおいて、電荷保持媒体
   の中央部分に回転軸を挿通する穴が形成され、円盤状電
   荷保持媒体が回転可能に組み込まれたことを特徴とする
   静電画像記録用カセット。
7. （７）請求項６記載のカセットが組み込まれ、ケース及
   びディスク状記録部材の穴を通して挿通される回転軸を
   有するとともに、さらにカセットの窓部に対向して少な
   くとも対物レンズ、シャッタが設けられていることを特
   徴とする静電画像記録用装置。
8. （８）請求項１、２、３または６記載のカセットにおい
   て、カセットの一部に感度情報を示す導電性指示部を設
   けたことを特徴とする静電画像記録用カセット。
9. （９）請求項１、２、３または６記載のカセットにおい
   て、カセットの一部に印加電圧条件等の撮影条件を記憶
   させた読みだし専用半導体記憶素子を保持せしめたこと
   を特徴とする静電画像記録用カセット。
10. （１０）請求項１、２、３または６記載のカセットにお
    いて、カセットの一部に撮影条件等を追加記録できる追
    加可能半導体記憶素子を保持せしめたことを特徴とする
    静電画像記録用カセット。
11. （１１）請求項８記載のカセットが組み込まれ、カセッ
    トの窓部に対向して少なくとも対物レンズ、シャッタが
    設けられ、さらに導電性指示部と接触する接点を有する
    とともに、接点の指示部に対する接触状態により撮影条
    件を設定する撮影条件設定手段を備えたことを特徴とす
    る静電画像記録装置。
12. （１２）請求項９記載のカセットが組み込まれ、カセッ
    トの窓部に対向して少なくとも対物レンズ、シャッタが
    設けられ、さらに読みだし専用半導体記憶素子から情報
    を読みだし、その内容により撮影条件を設定する撮影条
    件設定手段を備えたことを特徴とする静電画像記録用装
    置。
13. （１３）請求項１０記載のカセットが組み込まれ、カセ
    ットの窓部に対向して少なくとも対物レンズ、シャッタ
    が設けられ、さらに追記可能半導体記憶素子に撮影条件
    等を書き込む手段を備えたことを特徴とする静電画像記
    録用装置。
14. （１４）電極が形成された光導電層を有する円盤状の感
    光体と、電極が形成された絶縁層を有する円盤状の電荷
    保持媒体とがスペーサを介して対向配置され、感光体と
    電荷保持媒体の中央部分に回転軸を挿通する穴が形成さ
    れるともに、中央と異なる位置に光学像を取り込む窓部
    が形成されたケースを有する静電画像記録用カセット。
15. （１５）請求項１４記載のカセットが組み込まれ、ケー
    ス及びディスク状記録部材の穴を通して挿通される回転
    軸を有するとともに、さらにカセットの窓部に対向して
    少なくとも対物レンズ、シャッタが設けられていること
    を特徴とする静電画像記録装置。
16. （１６）回転軸は、回動ツマミにより回動可能である請
    求項１５記載の静電画像記録装置。