JPH02244160A - セレン感光体及び静電画像記録方法 - Google Patents

セレン感光体及び静電画像記録方法

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JPH02244160A
JPH02244160A JP6547189A JP6547189A JPH02244160A JP H02244160 A JPH02244160 A JP H02244160A JP 6547189 A JP6547189 A JP 6547189A JP 6547189 A JP6547189 A JP 6547189A JP H02244160 A JPH02244160 A JP H02244160A
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JP
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layer
selenium
electrode
photoreceptor
charge
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JP6547189A
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Koji Ichimura
公二 市村
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は高感度感光体と、その感光体を使用した静電画
像記録方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、高感度礒影技術として銀塩写真法が知られている
。この写真法においては、逼影像は現像工程を経てフィ
ルム等に記録され、画像を再現する場合には銀塩乳剤(
印画紙等)を用いるか、または現像フィルムを光学走査
して陰極線管(以下CRT)に再現させる等により行わ
れている。
また、光導電層に電極を蒸着し、暗所で光導電層上にコ
ロナ帯電により全面帯電させ、次いで強い光で露光して
光の当たった部位の光導電層を導電性にし、その部位の
電荷をリークさせて除去することにより静電荷潜像を光
導電層の面上に光学的に形成させ、その残留静電荷と逆
極性の電荷(または同極性の電荷)を有するトナーを付
着させて現像する電子写真技術があるが、これは主とし
て複写用に用いられており、一般に低感度のため゛撮影
用としては使用できず、静電荷の保持時間が′短t)た
めに静電潜像形成後、直ちにトナー現像するのが普通で
ある。
また、T V illll前は撮像管で橋形し、光半導
体を利用して得た画像情報を電気信号として取り出し、
そのままCRTに出力させるか、磁気記録等を用いてビ
デオ記録し、任意の時にCRT上に像出力させる等の方
法がある。
〔発明が解決すべき課題〕
銀塩写真法は被写体像を保存する手段として優れている
が、銀塩像を形成させるために現像工程を必要とし、像
再現においてはハードコピー、ソフトコピー(CRT出
力)等に至る複雑な光学的、電気的、または化学的処理
が必要である。
電子写真技術は、得られた静電潜像の顕像化は銀塩写真
法よりも簡単、迅速であるが潜像保存は極めて短く、現
像剤の解離性、画質等は銀塩に劣る。
TV撮影技術は撮像管で得られた電気的像゛信号を取り
出し、また記録するためには線順次走査が必要となる。
線順次走査は1像管内では電子ビームで、ビデオ記録で
!ばm気ヘッドで行うが、解像性は走査線数・に恢存す
名ため、銀塩写真のような画状アナログli!緑に1比
して著しく劣化する。
また、近年発達jしつつある固体撮像素子(CCD等)
を利用し・たTV撮像系も解像性に関しては本質的゛に
同様である。
これらの技術の内蔵する問題点は画像記録が、高品゛質
、高解像であれば処理工程が複雑であり、工程が簡便で
あれば記憶機能の欠如、あるい、は画質の基本的劣化等
があった。
本発明者は、先に前面に電極が設けられた光導電層から
なる感光体と、該感光体に対向し、後面に電極が設けら
れた電荷保持層からなる電荷保持媒体とを光軸上に配!
し、両電極間に電圧を印加しつつ露光することにより入
射光学像に応じた静電潜像を電荷保持媒体上に形成する
静電画像記録方法を出願(特願昭63−121592号
)したが、感光体における光導電層としてアモルファス
セレン層(a−5e層)を使用する場合、赤色感度が弱
いという課題を有している。
本発明は上記課題を解決するためのもので、高感度の光
導電層を有する感光体及びその感光体を使用した高品質
、高解像で、処理工程が簡便であり、また長時間の記録
が可能で、記憶した文字、篠・画、画像、コード、(1
,0)情報は目的に応した。画質で任意に反復再生する
ことができる静電画像記録方法の提供を!IKBとする
(課題を解決するための手段〕 本発明のセレン感光体は、電極層上のセレン層が、少な
くともその積層当初は電極層温度を80°C〜120℃
の範囲として、セレンからなる蒸着材料を蒸着すること
により得られる黒色セレン層であることを特徴とし、ま
た静電画像記録方法は、前面に電極が設けられた黒色セ
レン層からなる感光体と、該感光体に対向し、後面に電
極が設けられた電荷保持層からなる電荷保持媒体とを光
軸上に配置し、両電極間に電圧印加しつつ一露光するこ
とにより入射光学像に応じた静電潜像を電荷保持媒体上
に形成することを特徴とするものである。
また上記静電画像記録方法において、電極層が透明層で
あって、かつ透明支持体上に積層されると共に、該電極
層が積層されていない支持体面に反・射防止膜を設けた
ことを特徴とするものである。
上記静電、画像記録方法においては、感光体の前1面に
・はカラーフィルターを配置してもよいものである。
以下、本l@1明@感光体について説明する。
第1図は末完911の感光体の概略を示す断面図で、同
図(a)は一実施例、同図(b)は他の実施例を示す図
、第2図は本発明の感光体形成に使用する蒸着装置図で
、図中、トは感光体、5は感光体支持体、7は感光体電
極、91よ黒色セレン層、10は反射防止膜である。
第1図(a)に示すように、まず本発明の感光体は、感
光体電極上に光導電層として黒色セレン層9を蒸着によ
り積層して形成され、また同図(b)に示す他の態様と
しては、透明な反射防止膜lO1透明な感光体支持体5
、透明な感光体電極13、更に蒸着により形成される黒
色セレン層9とが順次積層されて形成されるものである
感光体における光導電層は、光が照射されると照射部分
で光キャリア(電子、正孔)が発生し、それらのキャリ
アが層幅を移動することができる導電性層であり、特に
電界が存在する場合にその効果が顕著である層である。
黒色セレン層、及び電極層上への形成方法について説明
する。
本発明の感光体は、セレンを真空度10− ’Torr
〜1G−’Torr、電極層温度を80°C−120℃
の範囲、及び蒸着速度を1人7sec−100人/se
cで電極層上に蒸着させることにより形成させることが
できる。セレンを蒸着させるにあたって、電極層上に最
初に蒸着させる時の電極層温度が重要であり、蒸着にあ
たってはまず100℃〜120℃、また蒸着速度を1人
/5ec−10人/secの範囲にする。
セレンを蒸着させるにあたって電極層温度が低いと蒸着
セレン層は赤色のa−5e層となり、また温度が高いと
結晶セレン層となるものである。従って本発明における
黒色セレン層は電極層温度を一定の範囲に保持しつつセ
レンを蒸着させることにより形成されるものである。し
かしながら本発明者等は一端、電極層上に黒色セレン層
が一定形成された後は、電極層温度を低くし、かつ蒸着
速度を大にしても、その詳細な理由は不明であるが引き
続き黒色セレン層が形成されることを見出した。
蒸着速度が遅いと黒色セレン層は形成されるが、作製に
要する時間がかかり好ましくないが、蒸着速度が早いと
、黒色セレン層は形成されるが電極層上から剥離しやす
くなるので好ましくないことも判明しているので、上記
のようにすると効率よく黒色セレン層を形成することが
できる。
尚、蒸着装置としては日本電子■製のものを使用し、電
極層は面内温度分布の少ないフラットヒータ(ハナワ熱
電製)を用いて抵抗加熱により加熱し、その温度はクロ
メル−アルメル熱電対を用いて基板裏側より測定した。
本発明の感光体における黒色セレンは、結晶セレンより
アモルファスセレンにその物性が近偏し、その詳細な構
造形態は不明であるが、アモルファスセレンは赤色を呈
しているにもかかわらず、上記方法で形成されるセレン
層は黒色を呈している。
黒色セレン層の赤外吸収スペクトルをアモルファスセレ
ンのそれと比較すると、アモルファスセレンは波長63
0nm以下の光に吸収を示すが、本発明の黒色セレンは
波長600〜800nmの光も十分に吸収を示すもので
ある。
なお黒色セレン層を積層する電極層上に予め、電荷注入
阻止層を設けておくとよい、電荷注入防止層とは電極か
ら電荷が注入され、露光していないにもかかわらず恰も
露光したような帯電を防止するために設けられるもので
、Sing、^ff1lO!、SiC5SiN層を蒸着
、スパッター、グロー放電法等により電極基板上に設け
てもよい、またセレン層はセレン単体から作製してもよ
いが、セレン−テルル、ひ素セレン化合物(As意5e
s) 、ひ素セレン化合物+Teの粒子を使用しても同
様に黒色セレン層を得ることができる。これらは黒色セ
レン層と組み合わせ、積層型感光体としてもよい、感光
体層の膜厚は1μm〜50μmであるが、好ましくは1
0μm〜30μmである。
また整流効果を利用した電荷注入防止層としてもよい、
この場合電極極性と逆極性の電荷輸送能を有する電荷輸
送層を設けるもので無機光導電層、有機光導電層、有機
無機複合型光導電層で形成され、その膜厚は0.1−1
0μm程度とする。具体的には、電極がマイナスの場合
はB5Al、Ca、In等をドープしたアモルファスシ
リコン光導電層、アモルファスセレン、またはオキサジ
アゾール、ビラプリン、ポリビニルカルバゾール、スチ
ルベン、アントラセン、ナフタレン、トリジフェニルメ
タン、トリフェニルメタン、アジン、アミン、芳香族ア
ミン等を樹脂中に分散して形成した有機光導電層、電極
がプラスの場合は、P、N、As、Sb、B1等をドー
プしたアモルファスシリコン光導電層、ZnO光導電層
等をグロー放電、蒸着、スパッタリング、CVD、コー
ティング等の方法により形成される。
また黒色セレン層上に放電強化層を積層させてもよい、
放電強化層材料としては、電子放出特性の高いBaO、
CaO、SrO、MgO、CaO4,5b−Rh−Cs
、^g−0−Cs 、 W−Th、 TiC、TiO、
Y O、La O、Dy01ThO等の金属化合物、も
しくは金属酸化物が使用される。
このような放電強化層は、黒色セレン層上面に蒸着法、
スパッタ法、プラズマCVD法、またバインダー中に分
散させコーティングする方法等の通常の薄膜形成手段に
より形成され、その膜厚は50人〜5000人とすると
よく、特に100人〜1000人とすることが望ましい
感光体支持体5としては、感光体を支持することができ
るある程度の強度を有していれば、その材質、厚みは特
に制限がなく、例えば可撓性のあるプラスチックフィル
ム、金属箔、紙、或いは硝子、プラスチックシート、金
属板(電極を兼ねることもできる)等°の剛体が使用さ
れる。但し、感光体側から光を入射して情報を記録する
装置に用いられる場合には、当然その光を透過させる特
性が必要となり、例えば自然光を入射光とし、感光体側
から入射するカメラに用いられる場合には、厚み1mm
程度の透明なガラス板、或いはプラスチックのフィルム
、シートが使用される。
感光体電極7は、光導電層支持体5に金属のものが使用
される場合を除いて光導電層支持体5に形成され、その
材質は比抵抗値が10”Ω・cm以下であれば限定され
なく、無機金属導電膜、無機金属酸化物導電膜等である
。このような感光体電極7は、光導電層支持体5上に、
蒸着、スパッタリング、CVD、コーティング、メツキ
、ディッピング、電解重合等により形成される。またそ
の厚みは、感光体電極7を構成する材質の電気特性、お
よび情報の記録の際の印加電圧により変化させる必要が
あるが、例えばアルミニウムであれば、100〜300
0人程度である。この感光体電極7も光導電層支持体5
と同様に、情報光を入射させる必要がある場合には、上
述した光学特性が要求され、例えば情報光が可視光(4
00〜700nm)であれば、ITO(夏n101−3
n01) 、Sn O:等ヲスパッタリング、蒸着、ま
たはそれらの微粉末をバインダーと共にインキ化してコ
ーティングしたような透明電極や、Au5Al、Ag、
Ni、Cr等を蒸着、またはスパッタリングで作製する
半透明電極、テトラシアノキノジメタン(TCNQ)、
ポリアセチレン等のコーティングによる有機透明電極等
が使用される。
また情報光が赤外(700nm以上)光の場合も上記電
極材料が使用できるが、場合によっては可視光をカット
するために、着色された可視光吸収電極も使用できる。
更に、情報光が紫外(400nm以下)光の場合も、上
記電極材料を基本的には使用できるが、電極基板材料が
紫外光を吸収するもの(有機高分子材料、ソーダガラス
等)は好ましくな(、石英ガラスのような紫外光を透過
する材料が好ましい。
次ぎに本発明の静電画像記録方法について、第2図によ
り説明する0図中、lは感光体、3は電荷保持媒体、5
は感光体支持体、7は感光体電極、9は黒色セレン層、
10は反射防止膜、11は電荷保持層、13は電荷保持
媒体電極、15は電荷保持層支持体、17は電源である
本発明の感光体により静電潜像が形成される電荷保持媒
体3は電極13上に電荷保持層11を積層することによ
り形成され、電荷保持層11は電荷の移動を抑えるため
高絶縁性の高分子材料からなるものであり、比抵抗で1
014Ω・cm以上の絶縁性を有することが要求される
。また電荷保持層を構成する高分子材料としてはそのガ
ラス転移温度が使用環境温度以上であることが必要であ
る。
このような高分子材料は、樹脂としては熱可塑性樹脂、
或いは熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂、電子線硬化性
樹脂等のエネルギー線硬化樹脂、或いはエンジニアリン
グプラスチック等を使用することができ、熱可塑性樹脂
としては例えば弗素樹脂、例えばポリテトラフルオロエ
チレン、弗素化エチレンプロピレン、テトラフルオロエ
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
、またそれらのディスバージョンタイプ、または変性タ
イプ(コーティングタイプ)、またポリエーテルエーテ
ルケトン樹脂、ポリパラキシリレン等を使用し、電荷保
持媒体電極上にコーティング、蒸着することにより層形
成されるものである。
第4図においては、このような電荷保持媒体3に本発明
の感光体l側から露光を行い電荷保持媒体上に静電潜像
を形成させる態様を示す。
まず感光体1は1−厚のガラスからなる光導電層支持体
5上に1000人厚のO7Oからなる透明な感光体電極
7を形成し、この上にlOμm程度の黒色セレン層9を
形成して構成されている。
この感光体1に対して、10.cam程度の空隙を介し
て電荷保持媒体3が配置される。電荷保持媒体3は1鵬
厚のガラスからなる電荷保持層支持体15上に1000
人厚のO7fi電極を蒸着し、この電極上に10IIm
厚の電荷保持層11を形成したものである。
まず、同図(イ)に示すように感光体lに対して、10
pm程度の空隙を介して電荷保持媒体3をセットし、同
図(ロ)に示すように電源17により電極7.13間に
電圧を印加する。暗所であれば光導電層9は高抵抗体で
あるため、電極間には何の変化も生じない、感光体1側
より光が入射すると、光が入射した部分の光導電層9は
導電性を示し、電荷保持層11との間に放電が生じ、電
荷保持層11に電荷が蓄積される。
露光が終了したら、同図(ハ)に示すように電圧をOF
Fにし、次いで同図(ニ)に示すように電荷保持媒体3
を取り出すことにより静電潜像の形成が終了する。
なお、感光体1と電荷保持媒体3とは上記のように非接
触でな(接触式でもよく、接触式の場合には、感光体電
極7側から光導電層9の露光部に正または負の電荷が注
入され、この電荷は電荷保持媒体3側の電極13に引か
れて光導電層9を通過し、電荷保持層11面に達した所
で電荷移動が停止し、その部位に注入電荷が蓄積される
。そして、感光体lと電荷保持媒体3とを分離すると、
電荷保持層11は電荷を蓄積したままの状態で分離され
る。この記録方法は面状アナログ記録とした場合、銀塩
写真法と同様に高解像度が得られる。
このようにして画像が情報電荷として蓄積された電荷保
持層11の表面電荷は空気環境に曝されるが、本発明は
この電荷保持層上に絶縁性保護膜を積層することにより
情報電荷は明所、暗所に関係なく放電せず長期間保存さ
れる。情報電荷は単に表面に蓄積させる場合もあり、ま
た微視的には絶縁体表面付近内部に侵入し、その物質の
構造内に電子またはホールがトラップされる場合もある
ので長期間の保存が行われる。
本発明の電荷保持媒体への情報入力方法としては、高解
像度静電カメラによる方法、またレーザーによる記録方
法がある。まず本願発明で使用される高解像度静電カメ
ラは、通常のカメラに使用されている写真フィルムの代
わりに、前面に感光体電極7を設けた光導電層9からな
る感光体1と、感光体1に対向し、後面に電荷保持媒体
電極13を設けた電荷保持層11からなる電荷保持媒体
とにより記録部材を構成し、画電極へ電圧を印加し、入
射光に応じて光導電層を導電性として入射光量に応じて
電荷保持層上に電荷を蓄積させることにより入射光学像
の静電潜像を電荷蓄積媒体上に形成するもので、機械的
なシャッタも使用しうるし、また電気的なシャッタも使
用しうるものであり、また静電潜像は明所、暗所に関係
なく長期間保持することが可能である。またプリズムに
より光情報を、R,G、B光成分に分離し、平行光とし
て取り出すカラーフィルターを使用し、R,G、B分解
した電荷保持媒体3セツトで1コマを形成するか、また
は1平面上にR,G%B像を並べて1セツトで1コマと
することにより、カラー逼影することもできる。
またレーザーによる記録方法としては、光源としてはア
ルゴンレーザー(514,488nm)、ヘリウム−ネ
オンレーザ−(533nm)、半導体レーザー(780
nm、810nm等)が使用でき、感光体と電荷保持媒
体を面状で表面同志を、密着させるか、一定の間隔をお
いて対向させ、電圧印加する。この場合感光体のキャリ
アの極性と同じ極性に感光体電極をセットするとよい、
この状態で画像信号、文字信号、コード信号、線画信号
に対応したレーザー露光をスキャニングにより行うもの
である0画像のようなアナログ的な記録は、レーザーの
光強度を変調して行い、文字、コード、線画のようなデ
ジタル的な記録は、レーザー光の0N−OFFIll?
Iにより行う、また画像において網点形成されるものに
は、レーザー光にドツトジェネレーター0N−OFF!
411をかけて形成するものである。尚、感光体におけ
る光導電層の分光特性は、パンクロマティックである必
要はなく、レーザー光源の波長に感度を有していればよ
い。
次ぎに記録された静電画像の再生方法について説明する
第3図は本発明の電荷保持媒体の静電画像再生方法にお
ける電位読み取り方法の例を示す図で、第1図と同一番
号は同一内容を示している。なお、図中、lOは保護膜
、21は電位読み取り部、23は検出電極、25はガー
ド電極、27はコンデンサ、29は電圧計である。
電位読み取り部21を電荷保持媒体3の電荷蓄積面にそ
の保護膜上から対向させると、検出電極23に電荷保持
媒体3の電荷保持層11上に蓄積された電荷によって生
じる電界が作用し、検出電極面上に電荷保持媒体上の電
荷と等量の誘導電荷が生ずる。この誘導電荷と逆極性の
等量の電荷でコンデンサ27が充電されるので、コンデ
ンサの電極間に蓄積電荷に応じた電位差が生じ、この値
を電圧計29で読むことによって電荷保持体の電位を求
めることができる。そして、電位読み取り部21で電荷
保持媒体面上を走査することにより静電潜像を電気信号
として出力することができる。
なお、検出型8i23だけでは電荷保持媒体の検出電極
対向部位よりも広い範囲の電荷による電界(電気力線)
が作用して分解能が落ちるので、検出電極の周囲に接地
したガード電極25を配置するようにしてもよい、これ
によって、電気力線は面に対して垂直方向を向くように
なるので、検出電極23に対向した部位のみの電気力線
が作用するようになり、検出電極面積に略等しい部位の
電位を読み取ることができる。電位読み取りの精度、分
解能は検出電極、ガード電極の形状、大きさ、及び電荷
保持媒体との間隔によって大きく変わるため、要求され
る性能に合わせて最適条件を求めて設計する必要がある
また電荷保持媒体における像電荷を、反射防止膜を設け
た電荷保持媒体電極側からレーザー光等を照射し、電気
光学結晶を介して情報として再生してもよい、この場合
電荷保持媒体はその構成材料は透明材料で形成する必要
がある。また電気光学結晶はその光路中に配置するとよ
く、このような電気光学結晶としてはチタン酸バリウム
、タンタル酸リチウム(LiTa(1+)等電気光学効
果を有するものを使用するとよい。
第4図は静電画像再生方法の概略構成を示す図で、図中
、61は電位読み取り装置、63は増幅器、65はCR
T、67はプリンタである。
図において、電位読み取り装置61で電荷電位を検出し
、検出出力を増幅器63で増幅してCRT65で表示し
、またプリンタ67でプリントアウトすることができる
。この場合、任意の時に、読み取りたい部位を任意に選
択して出力させることができ、また反復再生することが
可能である。
また静電潜像が電気信号として得られるので、必要に応
じて他の記録媒体への記録等に利用することも可能であ
る。
(作用〕 本発明は、感光体における光導電層を、少なくともその
積層当初は、積層される電極層の温度を80°C−12
0℃の範囲として、セレンからなる蒸着材料を蒸着する
ことにより得られる黒色セレン層とすると、長波長領域
での感光特性の優れた感光体とすることができることを
見出したものであり、静電画像記録方法にこの感光体を
使用することにより長波長領域の露光でも電荷保持層に
情報電荷を有効に蓄積させることができ、また高感度の
静電画像記録方法とすることができるものである。
〔実施例1〕 黒色セレン感光体の作製方法を第2図により説明する。
まずSnO,の薄膜感光体電極層を一方の表面に設けた
コーニング社7059ガラス(23x16XO,9t、
光学研磨済)をトリクロロエタン、アセトン、エタノー
ル各液中、この順番に各々10分ずつ超音波洗浄する0
次いで洗浄の済んだ基板を真空室内の基板加熱器に熱伝
導が十分であるようにセットした後、反応室内を10−
’Torr台までり、Pにより真空引きする。
(黒色セレン層の堆積) 真空チャンバー内の基板ホルダーに、上記で作製した基
板のブロッキング層面を、ホルダーに接触する形で媒体
を固定する0次いでこの電極層を抵抗加熱により加熱し
、電極層を120℃に加熱する。セレン蒸着は通常の抵
抗加熱法であるが、真空度をlXl0−Torrで、蒸
着材料としてセレン粒を使用して、蒸着速度5人/Se
cで5時間電極層上に蒸着させ、10μmの膜厚のセレ
ン層を積層し、本発明の感光体Iを作製した。このセレ
ン層は黒色であり、その赤外吸収スペクトル図を第3図
に示す。
また上記実施例において、セレンを蒸着速度5人/Se
cで30分間蒸着させ、まず1μmの膜厚に蒸着させ、
ついで電極層の加熱温度を90℃に下げ、蒸着速度を5
0人/Sacにし、30分間、蒸着させ、9μmの膜厚
に蒸着させたが、上記実施例同様のセレン層が得られた
〔比較例〕
上記実施例において、セレンを加熱しない電極層上に蒸
着させた以外は実施例と同様にして、感光体を作製した
積層されたセレン層は赤色であり、a−3e層であるこ
とが確認された。
また上記実施例において電極層を150°Cに加熱して
電極層上に蒸着させた以外は実施例と同様にして、感光
体を作製した。
積層されたセレン層は灰色であり、金属状Se層である
ことが確認された。
〔実施例2〕 上記実施例で作製した感光体Iと比較例で作製した感光
体の帯電光減衰特性を測定した。帯電光減衰特性はまず
光導電層面にコロナ帯電により全面帯電させた後、表面
電位の暗減衰の程度と650nmの赤色光露光による減
衰の程度の差により測定するものであり、第5図(a)
に本発明の感光体の帯電光減衰特性を、同図(b)に比
較例で作製したa−5e層感光体の帯電光減衰特性を示
す。
図から明らかなように本発明の感光体は、a−Se層を
積層した感光体に比較して暗減衰と露光による減衰の程
度の差が明確であることがわかる。
また本発明の感光体!と比較例で作製した感光体の光吸
収度を測定した結果を第6図に示す。
図かられかるように本発明の感光体Iは、比較例で作製
したa−3e層感光体に比較し、特に長波長領域におい
て優れた感光特性を有するものであることがわかる。
また第7図に金属セレン蒸着膜の吸収分光特性を示す0
本発明の黒色セレン層が金属セレン層ではないことがわ
かる。
(参考例)・・・電荷保持媒体の作製方法1m−厚のガ
ラス基板上に、真空蒸着(10−’T。
rr)法により、Affiii橿を1000人の膜厚で
積層する。その^lt掻上にクロルトリフルオロエチレ
ン(商品名:CTFE、旭硝子■製、ガラス転移温度1
08℃、吸水率0.01%、比抵抗lXl01Ω・cm
、)パウダーを使用し、真空蒸着(10−’Torr)
法で、蒸発速度0.8〜1.8μm/m1n0、電極基
板温度を室温、抵抗加熱により105°Cに加熱しつつ
、膜厚的10IImに積層して電荷保持媒体を作製した
〔実施例3〕 実施例1、及び比較例で作製した感光体と、上記参考例
で作製した電荷保持媒体とを、膜厚10pmのポリエス
テルフィルムをスペーサーとして、電荷保持層面を感光
体の光導電層に対向させて配置し、両電極間に、感光体
側を正、電荷保持層側を負にして+700vの直流電圧
を印加した。
その電圧印加状態で、感光体側より波長650nmの赤
色光により露光を1秒間行って、電荷保持層11に静電
潜像を形成させ、電荷保持媒体3を取り出した。
この電荷保持媒体における表面電位を表面電位針で測定
したところ、実施例1で作製した感光体を使用した場合
には350vの表面電位が測定されたが、比較例で作製
した感光体を使用した場合には100Vの表面電位しか
観測されなかった。
これにより本発明の感光体を使用した静電画像記録方法
は、長波長領域で優れた感光特性を有することがわかる
〔発明の効果〕
本発明の感光体は、その光導電層を、少なくともその積
層当初は、積層される電極層の温度を80°C−120
°Cの範囲として、セレンからなる蒸着材料を蒸着する
ことにより得られる黒色セレン層とすることにより、長
波長領域での感光特性の優れた感光体とすることができ
、この感光体を使用する静電画像記録方法により、長波
長領域の露光でも電荷保持層に情報電荷を有効に蓄積さ
せることができるので、高感度の静電画像記録方法とす
ることができるものである。また形成された静電潜像は
明所、暗所に関係なく長期間保持することができ、また
現像工程を必要とせず、更に像再現においても複雑な光
学的、電気的、または化学的処理が不要であると共に、
銀塩写真と同様に面状アナログ記録であるので、高解像
度が得られるものである。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の感光体の断面図、第2図は静電画像記
録方法を説明するための図、第3図は直流増幅型の電位
読み取り方法の例を示す図、第4図は静電画像再生の概
略構成を示す図、第5図は本発明感光体の帯電光減衰特
性を示す図、第6図は黒色セレンとa−5eの光吸収ス
ペクトル図、第7図は金属セレンの光吸収スペクトル図
である。 図中1は感光体、3は電荷保持媒体、5は感光体支持体
、7は感光体電極、9は黒色セレン層、10は反射防止
層、11は電荷保持層、13は電荷保持媒体電極、15
は電荷保持媒体支持体、17・・・電源を示す。 第1図 (°a) 第5図 (a) (b)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)電極層上にセレン層を積層した感光体において、
    該セレン層が、少なくともその積層当初は電極層温度を
    80℃〜120℃の範囲として、セレンからなる蒸着材
    料を蒸着することにより得られる黒色セレン層であるこ
    とを特徴とするセレン感光体。
  2. (2)前面に電極が設けられた黒色セレン層からなる感
    光体と、該感光体に対向し、後面に電極が設けられた電
    荷保持層からなる電荷保持媒体とを光軸上に配置し、両
    電極間に電圧印加しつつ露光することにより入射光学像
    に応じた静電潜像を電荷保持媒体上に形成する静電画像
    記録方法。
  3. (3)上記電極層が透明層であって、かつ透明支持体上
    に積層されると共に、該電極層が積層されていない支持
    体面に反射防止膜を設けた請求項2記載の静電画像記録
    方法
JP6547189A 1989-03-17 1989-03-17 セレン感光体及び静電画像記録方法 Pending JPH02244160A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5903296A (en) * 1993-04-26 1999-05-11 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Photoelectric sensor, information recording system and information recording and reproducing method
DE10238283A1 (de) * 2002-08-21 2004-03-04 Fujitsu Siemens Computers Gmbh Lüftermodul für ein elektrisches Gerät

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5903296A (en) * 1993-04-26 1999-05-11 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Photoelectric sensor, information recording system and information recording and reproducing method
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