JP3170001B2 - 静電情報記録媒体 - Google Patents
静電情報記録媒体Info
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- JP3170001B2 JP3170001B2 JP26750591A JP26750591A JP3170001B2 JP 3170001 B2 JP3170001 B2 JP 3170001B2 JP 26750591 A JP26750591 A JP 26750591A JP 26750591 A JP26750591 A JP 26750591A JP 3170001 B2 JP3170001 B2 JP 3170001B2
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Description
【0001】
【従来の技術】本発明は、電圧印加時露光方法等により
情報を静電的に記録し、任意時点で情報再生を行うこと
ができる静電情報記録媒体に関し、特に電荷保持特性に
優れ、かつ耐熱性、耐湿性に優れ、加工性に優れた静電
情報記録媒体に関する。
情報を静電的に記録し、任意時点で情報再生を行うこと
ができる静電情報記録媒体に関し、特に電荷保持特性に
優れ、かつ耐熱性、耐湿性に優れ、加工性に優れた静電
情報記録媒体に関する。
【0002】従来、電子写真技術等において電極層上に
光導電層を設け、その光導電層上を全面帯電させた後像
露光して露光部の電荷をリークさせることにより光導電
層上に静電潜像を光学的に形成させ、その残留電荷と逆
極性の電荷を有するトナーを付着させ、紙等に静電転写
して現像するものが知られている。これは主として複写
用に使用されているが、記録媒体としての光導電層にお
ける静電荷の保持期間を短くし静電潜像形成後は直ちに
トナー現像されるものであり、これを例えば撮影用とす
ると低感度のためとても使用できない。
光導電層を設け、その光導電層上を全面帯電させた後像
露光して露光部の電荷をリークさせることにより光導電
層上に静電潜像を光学的に形成させ、その残留電荷と逆
極性の電荷を有するトナーを付着させ、紙等に静電転写
して現像するものが知られている。これは主として複写
用に使用されているが、記録媒体としての光導電層にお
ける静電荷の保持期間を短くし静電潜像形成後は直ちに
トナー現像されるものであり、これを例えば撮影用とす
ると低感度のためとても使用できない。
【0003】これに対して、電極上に光導電層を設けた
感光体と対向させて配置される静電情報記録媒体であっ
て、両電極間に電圧印加した状態で像露光することによ
り、静電情報記録媒体上に極めて高解像の静電荷像を記
録する電圧印加時露光による静電情報記録方法が開発さ
れている。この静電情報記録方法に使用される静電情報
記録媒体においては、その電荷保持性が極めて重要であ
る。一般に弗素樹脂は電荷保持特性に優れる樹脂である
が、電極上に層設するに際してその加工性に問題があ
る。
感光体と対向させて配置される静電情報記録媒体であっ
て、両電極間に電圧印加した状態で像露光することによ
り、静電情報記録媒体上に極めて高解像の静電荷像を記
録する電圧印加時露光による静電情報記録方法が開発さ
れている。この静電情報記録方法に使用される静電情報
記録媒体においては、その電荷保持性が極めて重要であ
る。一般に弗素樹脂は電荷保持特性に優れる樹脂である
が、電極上に層設するに際してその加工性に問題があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、情報
を電位として記録する静電情報記録媒体に関し、特に電
荷保持特性の優れた静電情報記録媒体であって、耐熱
性、耐湿性に優れると共に、特に加工性に優れた静電情
報記録媒体の提供にある。
を電位として記録する静電情報記録媒体に関し、特に電
荷保持特性の優れた静電情報記録媒体であって、耐熱
性、耐湿性に優れると共に、特に加工性に優れた静電情
報記録媒体の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の静電情報記録媒
体は、電極層上に光導電層を設けた感光体と対向配置さ
れ、電圧印加時露光により静電情報が記録される静電情
報記録媒体であって、該静電情報記録媒体が少なくとも
電極層上に電荷保持層を積層した静電情報記録媒体にお
いて、電荷保持層が一般式(1)
体は、電極層上に光導電層を設けた感光体と対向配置さ
れ、電圧印加時露光により静電情報が記録される静電情
報記録媒体であって、該静電情報記録媒体が少なくとも
電極層上に電荷保持層を積層した静電情報記録媒体にお
いて、電荷保持層が一般式(1)
【化2】
【0006】
【化2】
【0007】(但し、繰り返し単位数mで示されるジオ
キソノール成分含量が20〜90モル%)である繰り返
し単位からなり、ガラス転移温度より90〜110℃高
い温度での溶融粘度が102 〜104 Pa・secである含
弗素熱可塑性樹脂からなることを特徴とする。
キソノール成分含量が20〜90モル%)である繰り返
し単位からなり、ガラス転移温度より90〜110℃高
い温度での溶融粘度が102 〜104 Pa・secである含
弗素熱可塑性樹脂からなることを特徴とする。
【0008】図1(a)、(b)は静電情報記録媒体3
の各態様の一例を断面で示す図であり、図中3は静電情
報記録媒体、11は電荷保持層、13は電極、15は支
持体である。
の各態様の一例を断面で示す図であり、図中3は静電情
報記録媒体、11は電荷保持層、13は電極、15は支
持体である。
【0009】上記一般式(1)で示される含弗素熱可塑
性樹脂としては、例えばデュポン社製〔商品名「テフロ
ン」AF1600、ジオキソノール単位を約65モル%
含有、ガラス転移温度160℃、溶融粘度2657Pa・
sec (250℃、100sec -1でASTM D3835
による測定値)、吸水率0.01%以下〕、同社製〔商
品名「テフロン」AF2400、ジオキソノール単位を
約85モル%含有、ガラス転移温度240℃、溶融粘度
540Pa・sec (350℃、100sec -1でASTM
D3835による測定値)、吸水率0.01%以下〕が
具体的に例示される。
性樹脂としては、例えばデュポン社製〔商品名「テフロ
ン」AF1600、ジオキソノール単位を約65モル%
含有、ガラス転移温度160℃、溶融粘度2657Pa・
sec (250℃、100sec -1でASTM D3835
による測定値)、吸水率0.01%以下〕、同社製〔商
品名「テフロン」AF2400、ジオキソノール単位を
約85モル%含有、ガラス転移温度240℃、溶融粘度
540Pa・sec (350℃、100sec -1でASTM
D3835による測定値)、吸水率0.01%以下〕が
具体的に例示される。
【0010】これらの含弗素熱可塑性樹脂を、弗素系溶
剤、例えば3M社製、商品名フロリナートFC−40、
フロリナートFC−75等に溶解し、スピンナーコーテ
ィング、スプレー法、刷毛塗り法、浸漬法等により電極
13上に塗布し、次いで溶剤を乾燥することにより電荷
保持層を形成することができる。電荷保持層の膜厚は
0.1μm〜100μmとすることができるが、膜厚が
0.1μm以下であると電荷を保持しても電荷のリーク
が生じ、100μm以上とすると、情報記録媒体として
可とう性を必要とする場合には可とう性を失う。
剤、例えば3M社製、商品名フロリナートFC−40、
フロリナートFC−75等に溶解し、スピンナーコーテ
ィング、スプレー法、刷毛塗り法、浸漬法等により電極
13上に塗布し、次いで溶剤を乾燥することにより電荷
保持層を形成することができる。電荷保持層の膜厚は
0.1μm〜100μmとすることができるが、膜厚が
0.1μm以下であると電荷を保持しても電荷のリーク
が生じ、100μm以上とすると、情報記録媒体として
可とう性を必要とする場合には可とう性を失う。
【0011】尚、電荷保持層中に電荷蓄積機能を強化す
るために光導電性微粒子、導電性微粒子を存在させても
よい。
るために光導電性微粒子、導電性微粒子を存在させても
よい。
【0012】光導電性微粒子材料としてはアモルファス
シリコン、結晶シリコン、アモルファスセレン、結晶セ
レン、硫化カドミウム、酸化亜鉛等の無機系光導電材
料、またポリビニルカルバゾール、フタロシアニン、ア
ゾ系顔料等の有機系光導電材料が使用される。
シリコン、結晶シリコン、アモルファスセレン、結晶セ
レン、硫化カドミウム、酸化亜鉛等の無機系光導電材
料、またポリビニルカルバゾール、フタロシアニン、ア
ゾ系顔料等の有機系光導電材料が使用される。
【0013】また、導電性材料としては周期律表第1A
族(アルカリ金属)、同1B族(銅族)、同2A族(ア
ルカリ土類金属)、同2B族(亜鉛族)、同3A族(ア
ルミニウム族)、同3B族(希土類)、同4B族(チタ
ン族)、同5B族(バナジウム族)、同6B族(クロム
族)、同7B族(マンガン族)、同8族(鉄族、白金
族)、また同4A族(炭素族)としては炭素、珪素、ゲ
ルマニウム、錫、鉛、同5A族(窒素族)としてはアン
チモン、ビスマス、同6A族(酸素族)としては硫黄、
セレン、テルルが微細粉状で使用される。また上記元素
単体のうち金属類は金属イオン、微粒子状の合金、有機
金属、錯体の形態としても使用することができる。更に
上記元素単体は酸化物、燐酸化物、硫酸化物、ハロゲン
化物の形態で使用することができる。特に炭素、金、
銅、アルミニウム等が好ましく使用される。
族(アルカリ金属)、同1B族(銅族)、同2A族(ア
ルカリ土類金属)、同2B族(亜鉛族)、同3A族(ア
ルミニウム族)、同3B族(希土類)、同4B族(チタ
ン族)、同5B族(バナジウム族)、同6B族(クロム
族)、同7B族(マンガン族)、同8族(鉄族、白金
族)、また同4A族(炭素族)としては炭素、珪素、ゲ
ルマニウム、錫、鉛、同5A族(窒素族)としてはアン
チモン、ビスマス、同6A族(酸素族)としては硫黄、
セレン、テルルが微細粉状で使用される。また上記元素
単体のうち金属類は金属イオン、微粒子状の合金、有機
金属、錯体の形態としても使用することができる。更に
上記元素単体は酸化物、燐酸化物、硫酸化物、ハロゲン
化物の形態で使用することができる。特に炭素、金、
銅、アルミニウム等が好ましく使用される。
【0014】この微粒子を弗素樹脂層中に存在させるに
は、低圧蒸着装置を使用して弗素樹脂層上に蒸着させる
ことにより形成される。粒子層形成材料は、10Torr〜10
-3Torr程度の低圧下で蒸発させると凝集し、10〜0.1 μ
m径程度の超微粒子状態となり、微粒子は弗素樹脂層の
表面に、単層状、或いは複数層状に整列した状態で積層
される。その後、0.1〜1μmの膜厚となるように弗
素樹脂を薄く積層することにより電荷保持層表面近傍に
微粒子を存在させることができる。また弗素樹脂層をコ
ーティングより形成する際に、弗素樹脂溶液中に微粒子
材料を分散させ、電極上にコーティングして形成するこ
ともできる。
は、低圧蒸着装置を使用して弗素樹脂層上に蒸着させる
ことにより形成される。粒子層形成材料は、10Torr〜10
-3Torr程度の低圧下で蒸発させると凝集し、10〜0.1 μ
m径程度の超微粒子状態となり、微粒子は弗素樹脂層の
表面に、単層状、或いは複数層状に整列した状態で積層
される。その後、0.1〜1μmの膜厚となるように弗
素樹脂を薄く積層することにより電荷保持層表面近傍に
微粒子を存在させることができる。また弗素樹脂層をコ
ーティングより形成する際に、弗素樹脂溶液中に微粒子
材料を分散させ、電極上にコーティングして形成するこ
ともできる。
【0015】静電情報記録媒体3は、電荷保持層11に
情報を静電荷の分布として記録するものである。従って
記録される情報、あるいは記録の方法によりこの静電情
報記録媒体の形状は種々の形状をとることができる。例
えばカメラに用いられる場合には、一般のフィルム(単
コマ、連続コマ用)形状、あるいはディスク状、カード
状となり、レーザー等によりデジタル情報、またはアナ
ログ情報を記録する場合にもテープ形状、ディスク形
状、あるいはカード形状となる。
情報を静電荷の分布として記録するものである。従って
記録される情報、あるいは記録の方法によりこの静電情
報記録媒体の形状は種々の形状をとることができる。例
えばカメラに用いられる場合には、一般のフィルム(単
コマ、連続コマ用)形状、あるいはディスク状、カード
状となり、レーザー等によりデジタル情報、またはアナ
ログ情報を記録する場合にもテープ形状、ディスク形
状、あるいはカード形状となる。
【0016】図1(a)に示す支持体15は、静電情報
記録媒体を強度的に支持するものであり、電荷保持層を
支持することができるある程度の強度を有していれば、
その材質、厚みは特に制限がなく、例えば可撓性のある
プラスチックフィルム、金属箔、紙、或いは硝子、プラ
スチックシート、金属板(電極を兼ねることもできる)
等の剛体が使用され光透過性も同様に要求される場合が
ある。光透過性が要求される場合、必要に応じて反射防
止効果を有する層、また反射防止効果を発現しうる膜厚
に調整するか、両者を組み合わせることにより反射防止
性を付与することができる。静電情報記録媒体がフレキ
シブルなフィルム、テープ、ディスク、カード形状をと
る場合には、支持体としてはフレキシブル性のあるプラ
スチックフィルムが使用され、一方、強度が要求される
場合には剛性のあるシート、ガラス等の無機材料等が使
用される。
記録媒体を強度的に支持するものであり、電荷保持層を
支持することができるある程度の強度を有していれば、
その材質、厚みは特に制限がなく、例えば可撓性のある
プラスチックフィルム、金属箔、紙、或いは硝子、プラ
スチックシート、金属板(電極を兼ねることもできる)
等の剛体が使用され光透過性も同様に要求される場合が
ある。光透過性が要求される場合、必要に応じて反射防
止効果を有する層、また反射防止効果を発現しうる膜厚
に調整するか、両者を組み合わせることにより反射防止
性を付与することができる。静電情報記録媒体がフレキ
シブルなフィルム、テープ、ディスク、カード形状をと
る場合には、支持体としてはフレキシブル性のあるプラ
スチックフィルムが使用され、一方、強度が要求される
場合には剛性のあるシート、ガラス等の無機材料等が使
用される。
【0017】電極13は、支持体15上に形成され、そ
の材質は比抵抗値が106 Ω・cm以下であれば限定され
なく、無機金属導電膜、無機金属酸化物導電膜、四級ア
ンモニウム塩等の有機導電膜等である。このような電極
は支持体上に蒸着、スパッタリング、CVD、コーティ
ング、メッキ、ディッピング、電解重合等の方法により
形成される。またその膜厚は電極を構成する材料の電気
特性、および情報記録の際の印加電圧により変化させる
必要があるが、例えばアルミニウムであれば100〜3
000Å程度であり、支持体と電荷保持層との間の全
面、或いは電荷保持層の形成パターンに合わせて形成さ
れる。
の材質は比抵抗値が106 Ω・cm以下であれば限定され
なく、無機金属導電膜、無機金属酸化物導電膜、四級ア
ンモニウム塩等の有機導電膜等である。このような電極
は支持体上に蒸着、スパッタリング、CVD、コーティ
ング、メッキ、ディッピング、電解重合等の方法により
形成される。またその膜厚は電極を構成する材料の電気
特性、および情報記録の際の印加電圧により変化させる
必要があるが、例えばアルミニウムであれば100〜3
000Å程度であり、支持体と電荷保持層との間の全
面、或いは電荷保持層の形成パターンに合わせて形成さ
れる。
【0018】また、図1(b)に示される静電情報記録
媒体は、支持体15を有しないものであるが、このよう
な静電情報記録媒体は電荷保持層をフィルム状に成形し
た後、電極層を電荷保持層面に蒸着法、貼着法等により
形成することにより作製される。
媒体は、支持体15を有しないものであるが、このよう
な静電情報記録媒体は電荷保持層をフィルム状に成形し
た後、電極層を電荷保持層面に蒸着法、貼着法等により
形成することにより作製される。
【0019】本発明の静電情報記録媒体は、情報記録
後、静電情報記録媒体表面の破損、また情報電荷の減衰
を防止するために静電情報記録媒体表面に保護膜として
プラスチックフィルム、またはプラスチックの溶液をコ
ーティングするか、又は蒸着法等により膜厚数百Å〜数
十μmに形成するとよく、この程度であれば情報再生は
可能である。
後、静電情報記録媒体表面の破損、また情報電荷の減衰
を防止するために静電情報記録媒体表面に保護膜として
プラスチックフィルム、またはプラスチックの溶液をコ
ーティングするか、又は蒸着法等により膜厚数百Å〜数
十μmに形成するとよく、この程度であれば情報再生は
可能である。
【0020】
【0021】次ぎに、本発明の静電情報記録媒体への静
電情報記録再生方法について説明する。図2は静電情報
記録方法を説明するための図で、図中1は感光体、5は
支持体、7は電極、9は光導電層、17は電源、18は
情報光である。
電情報記録再生方法について説明する。図2は静電情報
記録方法を説明するための図で、図中1は感光体、5は
支持体、7は電極、9は光導電層、17は電源、18は
情報光である。
【0022】まず、1mm厚のガラスからなる支持体5上
に1000Å厚のITOからなる透明電極7を形成し、
この上に10μm程度の光導電層9を形成して感光体1
を構成している。同図(a)に示すようにこの感光体1
に対して、10μm程度の空隙を介して静電情報記録媒
体3が配置される。
に1000Å厚のITOからなる透明電極7を形成し、
この上に10μm程度の光導電層9を形成して感光体1
を構成している。同図(a)に示すようにこの感光体1
に対して、10μm程度の空隙を介して静電情報記録媒
体3が配置される。
【0023】次いで、同図(b)に示すように電源17
により電極7、13間に電圧を印加する。暗所であれば
光導電層9は高抵抗体であるため、空隙に加わる電圧が
パッシェンの法則に従う放電開始電圧以下であれば、電
極間には何の変化も生じない。また放電開始電圧以上の
電圧が外部電源により空隙に印加されると放電が起こ
り、静電情報記録媒体に電荷が蓄積され、放電開始電圧
に下がるまでその状態が続き、カブリ電荷となる。感光
体1側より光18が入射すると、光が入射した部分の光
導電層9は導電性を示し放電が生じ、静電情報記録媒体
に電荷が蓄積される。また予め均一なカブリ電荷がある
場合でも、光が入射した部分では更に電荷が蓄積され
る。次いで電源17をOFFとし、静電情報記録媒体3
を感光体1と分離することにより静電潜像の形成が終了
する。
により電極7、13間に電圧を印加する。暗所であれば
光導電層9は高抵抗体であるため、空隙に加わる電圧が
パッシェンの法則に従う放電開始電圧以下であれば、電
極間には何の変化も生じない。また放電開始電圧以上の
電圧が外部電源により空隙に印加されると放電が起こ
り、静電情報記録媒体に電荷が蓄積され、放電開始電圧
に下がるまでその状態が続き、カブリ電荷となる。感光
体1側より光18が入射すると、光が入射した部分の光
導電層9は導電性を示し放電が生じ、静電情報記録媒体
に電荷が蓄積される。また予め均一なカブリ電荷がある
場合でも、光が入射した部分では更に電荷が蓄積され
る。次いで電源17をOFFとし、静電情報記録媒体3
を感光体1と分離することにより静電潜像の形成が終了
する。
【0024】この静電情報記録方法は面状アナログ記録
とした場合、銀塩写真法と同様に高解像度が得られ、放
電せず長期間保存される。
とした場合、銀塩写真法と同様に高解像度が得られ、放
電せず長期間保存される。
【0025】本発明の静電情報記録媒体への情報入力方
法としては高解像度静電カメラによる方法、またレーザ
ーによる記録方法がある。まず高解像度静電カメラは通
常のカメラに使用されている写真フィルムの代わりに本
発明の静電情報記録媒体を使用するもので、感光体と密
着させるか、一定の間隔をおいて対向させ、両電極間に
電圧印加しつつ、入射光学像に応じた静電潜像を形成す
るもので、光学的なシャッタも使用しうるし、また電気
的なシャッタも使用しうるものである。またプリズムに
より光情報を、R、G、B光成分に分離し、平行光とし
て取り出すカラーフィルターを使用し、R、G、B分解
した静電情報記録媒体3セットで1コマを形成するか、
または1平面上にR、G、B像を並べて1セットで1コ
マとすることにより、カラー撮影することもできる。
法としては高解像度静電カメラによる方法、またレーザ
ーによる記録方法がある。まず高解像度静電カメラは通
常のカメラに使用されている写真フィルムの代わりに本
発明の静電情報記録媒体を使用するもので、感光体と密
着させるか、一定の間隔をおいて対向させ、両電極間に
電圧印加しつつ、入射光学像に応じた静電潜像を形成す
るもので、光学的なシャッタも使用しうるし、また電気
的なシャッタも使用しうるものである。またプリズムに
より光情報を、R、G、B光成分に分離し、平行光とし
て取り出すカラーフィルターを使用し、R、G、B分解
した静電情報記録媒体3セットで1コマを形成するか、
または1平面上にR、G、B像を並べて1セットで1コ
マとすることにより、カラー撮影することもできる。
【0026】またレーザーによる記録方法としては、光
源としてはアルゴンレーザー(514.488nm)、
ヘリウム−ネオンレーザー(633nm)、半導体レー
ザー(780nm、810nm等)が使用でき、感光体
と静電情報記録媒体を面状で表面同志を密着させるか、
一定の間隔をおいて対向させ、電圧印加する。この場合
感光体のキャリアの極性と同じ極性に感光体電極をセッ
トするとよい。この状態で画像信号、文字信号、コード
信号、線画信号に対応したレーザー露光をスキャニング
により行うものである。画像のようなアナログ的な記録
は、レーザーの光強度を変調して行い、文字、コード、
線画のようなデジタル的な記録は、レーザー光のON−
OFF制御により行う。また画像において網点形成され
るものには、レーザー光にドットジェネレーターON−
OFF制御をかけて形成するものである。尚、感光体に
おける光導電層の分光特性は、パンクロマティックであ
る必要はなく、レーザー光源の波長に感度を有していれ
ばよい。
源としてはアルゴンレーザー(514.488nm)、
ヘリウム−ネオンレーザー(633nm)、半導体レー
ザー(780nm、810nm等)が使用でき、感光体
と静電情報記録媒体を面状で表面同志を密着させるか、
一定の間隔をおいて対向させ、電圧印加する。この場合
感光体のキャリアの極性と同じ極性に感光体電極をセッ
トするとよい。この状態で画像信号、文字信号、コード
信号、線画信号に対応したレーザー露光をスキャニング
により行うものである。画像のようなアナログ的な記録
は、レーザーの光強度を変調して行い、文字、コード、
線画のようなデジタル的な記録は、レーザー光のON−
OFF制御により行う。また画像において網点形成され
るものには、レーザー光にドットジェネレーターON−
OFF制御をかけて形成するものである。尚、感光体に
おける光導電層の分光特性は、パンクロマティックであ
る必要はなく、レーザー光源の波長に感度を有していれ
ばよい。
【0027】又、本発明の静電情報記録媒体は、上記感
光体を使用した静電情報記録方法における静電情報記録
媒体として適したものである。
光体を使用した静電情報記録方法における静電情報記録
媒体として適したものである。
【0028】次ぎに、静電情報記録媒体に記録された静
電情報の再生方法について説明する。図3は静電情報記
録再生方法における電位読み取り方法の例を示す図で、
図1と同一番号は同一内容を示している。尚、図中21
は電位読み取り部、23は検出電極、25はガード電
極、27はコンデンサ、29は電圧計である。
電情報の再生方法について説明する。図3は静電情報記
録再生方法における電位読み取り方法の例を示す図で、
図1と同一番号は同一内容を示している。尚、図中21
は電位読み取り部、23は検出電極、25はガード電
極、27はコンデンサ、29は電圧計である。
【0029】情報電荷を蓄積した静電情報記録媒体から
情報を再生するには、まず電位読み取り部21を静電情
報記録媒体表面に対向させると、検出電極23に電荷保
持層に蓄積された電荷によって生じる電界が作用し、検
出電極面上に静電情報記録媒体上の電荷と等量の誘導電
荷が生ずる。この誘導電荷と逆極性の等量の電荷でコン
デンサ27が充電されるので、コンデンサの電極間に蓄
積電荷に応じた電位差が生じ、この値を電圧計29で読
むことによって情報電荷の電位を求めることができる。
そして、電位読み取り部21で静電情報記録媒体面上を
走査することにより静電潜像を電気信号として出力する
ことができる。なお、検出電極23だけでは静電情報記
録媒体の検出電極対向部位よりも広い範囲の電荷による
電界(電気力線)が作用して分解能が落ちるので、検出
電極の周囲に接地したガード電極25を配置するように
してもよい。これによって、電気力線は面に対して垂直
方向を向くようになるので、検出電極23に対向した部
位のみの電気力線が作用するようになり、検出電極面積
に略等しい部位の電位を読み取ることができる。電位読
み取りの精度、分解能は検出電極、ガード電極の形状、
大きさ、及び静電情報記録媒体との間隔によって大きく
変わるため、要求される性能に合わせて最適条件を求め
て設計する必要がある。また、電位を読み取る方法とし
ては、電気光学効果を有するLiNbO3等の光学結晶或いは
液晶等の有機光学材料等により光電効果により光学的に
読み取ることも可能である。
情報を再生するには、まず電位読み取り部21を静電情
報記録媒体表面に対向させると、検出電極23に電荷保
持層に蓄積された電荷によって生じる電界が作用し、検
出電極面上に静電情報記録媒体上の電荷と等量の誘導電
荷が生ずる。この誘導電荷と逆極性の等量の電荷でコン
デンサ27が充電されるので、コンデンサの電極間に蓄
積電荷に応じた電位差が生じ、この値を電圧計29で読
むことによって情報電荷の電位を求めることができる。
そして、電位読み取り部21で静電情報記録媒体面上を
走査することにより静電潜像を電気信号として出力する
ことができる。なお、検出電極23だけでは静電情報記
録媒体の検出電極対向部位よりも広い範囲の電荷による
電界(電気力線)が作用して分解能が落ちるので、検出
電極の周囲に接地したガード電極25を配置するように
してもよい。これによって、電気力線は面に対して垂直
方向を向くようになるので、検出電極23に対向した部
位のみの電気力線が作用するようになり、検出電極面積
に略等しい部位の電位を読み取ることができる。電位読
み取りの精度、分解能は検出電極、ガード電極の形状、
大きさ、及び静電情報記録媒体との間隔によって大きく
変わるため、要求される性能に合わせて最適条件を求め
て設計する必要がある。また、電位を読み取る方法とし
ては、電気光学効果を有するLiNbO3等の光学結晶或いは
液晶等の有機光学材料等により光電効果により光学的に
読み取ることも可能である。
【0030】図4は静電情報再生方法の概略構成を示す
図で、図中、31は電位読み取り装置、33は増幅器、
35はCRT、37はプリンタである。
図で、図中、31は電位読み取り装置、33は増幅器、
35はCRT、37はプリンタである。
【0031】図において、電位読み取り装置31で電荷
電位を検出し、検出出力を増幅器33で増幅してCRT
35で表示し、またプリンタ37でプリントアウトする
ことができる。この場合、任意の時に、読み取りたい部
位を任意に選択して出力させることができ、また反復再
生することが可能である。また電界により光学的性質が
変化する材料、例えば電気光学結晶等を用いて光学的に
読み取ることもできる。更に静電潜像が電気信号として
得られるので、必要に応じて他の記録媒体への記録等に
利用することも可能である。
電位を検出し、検出出力を増幅器33で増幅してCRT
35で表示し、またプリンタ37でプリントアウトする
ことができる。この場合、任意の時に、読み取りたい部
位を任意に選択して出力させることができ、また反復再
生することが可能である。また電界により光学的性質が
変化する材料、例えば電気光学結晶等を用いて光学的に
読み取ることもできる。更に静電潜像が電気信号として
得られるので、必要に応じて他の記録媒体への記録等に
利用することも可能である。
【0032】
【作用及び発明の効果】電荷保持層を構成する上記一般
式(1)で示される含弗素熱可塑性樹脂は、比抵抗が1
×1014Ω・cm以上で、例えば1018Ω・cmと高
く、電荷保持性能に優れ、且つ吸水率が0.01%以下
と低いために水分の吸着による比抵抗の低下を原因とす
る膜厚方向での保持電荷のリーク或いは表面での横方向
への保持電荷のリークが少なく、またガラス転移温度が
100℃以上であるために耐熱性に優れ、高温度におい
ても電荷保持性能が良好であり、蓄積電荷の経時変化が
少ないことを見出したものであり、これにより長期に渡
って情報電荷を記憶することができるものである。
式(1)で示される含弗素熱可塑性樹脂は、比抵抗が1
×1014Ω・cm以上で、例えば1018Ω・cmと高
く、電荷保持性能に優れ、且つ吸水率が0.01%以下
と低いために水分の吸着による比抵抗の低下を原因とす
る膜厚方向での保持電荷のリーク或いは表面での横方向
への保持電荷のリークが少なく、またガラス転移温度が
100℃以上であるために耐熱性に優れ、高温度におい
ても電荷保持性能が良好であり、蓄積電荷の経時変化が
少ないことを見出したものであり、これにより長期に渡
って情報電荷を記憶することができるものである。
【0033】また、上記樹脂は弗素系溶媒に可溶である
ことから、加工性に優れ、特にコーティングが可能であ
ることから一定面積における膜厚を均一にする、或いは
数μmの膜厚を得る上で優れているものである。
ことから、加工性に優れ、特にコーティングが可能であ
ることから一定面積における膜厚を均一にする、或いは
数μmの膜厚を得る上で優れているものである。
【0034】本発明の静電情報記録媒体に蓄積された情
報電荷は極めて安定であり、情報再生に際しては電極と
表面電位との電位差を計測することにより容易にその電
位差を検出することができ、更にその静電潜像に対応し
た電気信号を出力させ、CRT表示、或いは昇華プリン
タ等によりプリントアウトすることができるものであ
る。
報電荷は極めて安定であり、情報再生に際しては電極と
表面電位との電位差を計測することにより容易にその電
位差を検出することができ、更にその静電潜像に対応し
た電気信号を出力させ、CRT表示、或いは昇華プリン
タ等によりプリントアウトすることができるものであ
る。
【0035】また情報蓄積手段が静電荷単位であるため
に、静電情報記録媒体に蓄積される情報は高品質、高解
像のものとすることができる。
に、静電情報記録媒体に蓄積される情報は高品質、高解
像のものとすることができる。
【0036】以下、実施例により本発明を説明する。
【0037】
【実施例1】含弗素樹脂(デュポン社製、商品名、テフ
ロンAF1600、吸水率0.01%以下、比抵抗1×
1018Ω/cm)をパーフルオロ(2−ブチルテトラヒ
ドロフラン)に溶解して5%溶液とし、これをITO
(酸化インジウム錫)透明電極(膜厚500Å、抵抗値
80Ω/□)上に、スピンコーティング(1000rp
m、20sec)により塗布し、1時間風乾後、200
℃のオーブン中で1時間乾燥させ、乾燥後膜厚3μmの
電荷保持層を形成した。
ロンAF1600、吸水率0.01%以下、比抵抗1×
1018Ω/cm)をパーフルオロ(2−ブチルテトラヒ
ドロフラン)に溶解して5%溶液とし、これをITO
(酸化インジウム錫)透明電極(膜厚500Å、抵抗値
80Ω/□)上に、スピンコーティング(1000rp
m、20sec)により塗布し、1時間風乾後、200
℃のオーブン中で1時間乾燥させ、乾燥後膜厚3μmの
電荷保持層を形成した。
【0038】この電荷保持層表面を、コロナ帯電器によ
り−120V表面電位となるように帯電処理し、その電
荷保持性能を測定した。
り−120V表面電位となるように帯電処理し、その電
荷保持性能を測定した。
【0039】加速試験として60℃、25%RH、30
日間放置した後、電荷保持層の表面電位を測定した結
果、−91Vの残留電位を維持していた。
日間放置した後、電荷保持層の表面電位を測定した結
果、−91Vの残留電位を維持していた。
【0040】又、40℃、95%RHで30日間放置後
の電荷保持層の表面電位を測定した結果、−104Vの
残留電位を維持していた。
の電荷保持層の表面電位を測定した結果、−104Vの
残留電位を維持していた。
【0041】
【実施例2】実施例1で作製した静電情報記録媒体にお
ける電荷保持層表面に、コロナ帯電器により+120V
の表面電位となるように帯電処理し、その電荷保持性能
を測定した。
ける電荷保持層表面に、コロナ帯電器により+120V
の表面電位となるように帯電処理し、その電荷保持性能
を測定した。
【0042】加速試験として60℃、25%RH、1日
間放置した後、電荷保持層の表面電位を測定した結果、
+16Vの残留電位を維持しており、30日間放置した
後では+5Vの残留電位を維持していた。
間放置した後、電荷保持層の表面電位を測定した結果、
+16Vの残留電位を維持しており、30日間放置した
後では+5Vの残留電位を維持していた。
【0043】又、40℃、95%RH、1日間放置した
後、電荷保持層の表面電位を測定した結果、+29Vの
残留電位を維持しており、30日間放置後では+11V
の残留電位を維持していた。
後、電荷保持層の表面電位を測定した結果、+29Vの
残留電位を維持しており、30日間放置後では+11V
の残留電位を維持していた。
【0044】
【実施例3】1mm厚のガラス基板上に、真空蒸着(10
-5Torr)法で Al 電極を1000Åの膜厚で積層する。その
Al 電極上に、含弗素樹脂(デュポン社製、商品名、テ
フロンAF1600、吸水率0.01%以下、比抵抗1
×1018Ω/cm)をパーフルオロ(2−ブチルテトラ
ヒドロフラン)に溶解し、その5%溶液をブレードコー
ターにより塗布し、乾燥後膜厚3μmの電荷保持層を作
製した。
-5Torr)法で Al 電極を1000Åの膜厚で積層する。その
Al 電極上に、含弗素樹脂(デュポン社製、商品名、テ
フロンAF1600、吸水率0.01%以下、比抵抗1
×1018Ω/cm)をパーフルオロ(2−ブチルテトラ
ヒドロフラン)に溶解し、その5%溶液をブレードコー
ターにより塗布し、乾燥後膜厚3μmの電荷保持層を作
製した。
【0045】この電荷保持層表面を、コロナ帯電器によ
り−100Vの表面電位となるように帯電処理し、その
電荷保持性能を測定した。
り−100Vの表面電位となるように帯電処理し、その
電荷保持性能を測定した。
【0046】常温常湿で30日間放置した後、電荷保持
層の表面電位を測定した結果、−85Vの残留電位を維
持しており、加速試験として60℃、20%RH、30
日間では、−70Vの残留電位を維持し、又、40℃、
95%RHで30日間放置後では−80Vの残留電位を
維持していた。
層の表面電位を測定した結果、−85Vの残留電位を維
持しており、加速試験として60℃、20%RH、30
日間では、−70Vの残留電位を維持し、又、40℃、
95%RHで30日間放置後では−80Vの残留電位を
維持していた。
【0047】
【実施例4】 (単層系有機感光体作製方法)ポリ−N−ビニルカルバ
ゾール10g(亜南香料(株)製)、2 ,4 ,7 −トリ
ニトロフルオレノン10g、ポリエステル樹脂2g(バ
インダー:バイロン200東洋紡(株)製)、テトラハ
イドロフラン(THF)90gの組成を有する混合液を
暗所で作製し、In2O3-SnO2を約1000Åの膜厚でスパ
ッターしたガラス基板(1mm厚)に、ドクターブレード
を用いて塗布し、60℃で約1時間通風乾燥し、膜厚約
10μmの光導電層を有する感光体を得た。また完全に
乾燥を行うために、更に1日自然乾燥を行って用いた。
ゾール10g(亜南香料(株)製)、2 ,4 ,7 −トリ
ニトロフルオレノン10g、ポリエステル樹脂2g(バ
インダー:バイロン200東洋紡(株)製)、テトラハ
イドロフラン(THF)90gの組成を有する混合液を
暗所で作製し、In2O3-SnO2を約1000Åの膜厚でスパ
ッターしたガラス基板(1mm厚)に、ドクターブレード
を用いて塗布し、60℃で約1時間通風乾燥し、膜厚約
10μmの光導電層を有する感光体を得た。また完全に
乾燥を行うために、更に1日自然乾燥を行って用いた。
【0048】(静電情報記録再生方法)図2に示すよう
に、上記で作製した感光体と、実施例1で作製した静電
情報記録媒体とを、膜厚10μmのポリエステルフィル
ムをスペーサーとし、静電情報記録媒体表面を上記感光
体の光導電層面に対向させて接地した。次いで両電極間
に、感光体側を負、静電情報記録媒体側を正にして、−
700Vの直流電圧を印加した。
に、上記で作製した感光体と、実施例1で作製した静電
情報記録媒体とを、膜厚10μmのポリエステルフィル
ムをスペーサーとし、静電情報記録媒体表面を上記感光
体の光導電層面に対向させて接地した。次いで両電極間
に、感光体側を負、静電情報記録媒体側を正にして、−
700Vの直流電圧を印加した。
【0049】電圧の印加状態で、感光体側より照度1000
ルックスのハロゲンランプを光源とする露光を1秒間行
い、静電潜像の形成が終了する。
ルックスのハロゲンランプを光源とする露光を1秒間行
い、静電潜像の形成が終了する。
【0050】次いで、図4に示すようにして電極と媒体
表面との電位差を測定した結果、媒体表面には−100
Vの表面電位が表面電位計により測定されたが、未露光
部での表面電位は−30Vであった。また、上記と同様
にグレースケールを用いて露光及び電圧印加を行った媒
体は−30Vから−100Vの間でアナログ状に表面電
位が記録されていた。
表面との電位差を測定した結果、媒体表面には−100
Vの表面電位が表面電位計により測定されたが、未露光
部での表面電位は−30Vであった。また、上記と同様
にグレースケールを用いて露光及び電圧印加を行った媒
体は−30Vから−100Vの間でアナログ状に表面電
位が記録されていた。
【0051】この媒体を室温で1年間放置したものも、
ほぼ同様の表面電位が維持されていた。
ほぼ同様の表面電位が維持されていた。
【図1】図1は本発明の静電情報記録媒体の各態様を断
面で示す図である。
面で示す図である。
【図2】図2は本発明の静電情報記録媒体への静電情報
記録方法を説明するための図である。
記録方法を説明するための図である。
【図3】図3は直流増幅型の電位読み取り方法の例を示
す図である。
す図である。
【図4】図4は本発明の静電情報記録媒体を使用した静
電情報記録再生方法の概略構成を示す図である。
電情報記録再生方法の概略構成を示す図である。
1は感光体、3は静電情報記録媒体、5は支持体、7は
電極、9は光導電層、11は電荷保持層、13は電極、
15は支持体、17は電源、18は情報光、21は電位
読み取り部、23は検出電極、25はガード電極、27
はコンデンサ、29は電圧計、31は電位読み取り装
置、33は増幅器、35はCRT、37はプリンタ
電極、9は光導電層、11は電荷保持層、13は電極、
15は支持体、17は電源、18は情報光、21は電位
読み取り部、23は検出電極、25はガード電極、27
はコンデンサ、29は電圧計、31は電位読み取り装
置、33は増幅器、35はCRT、37はプリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/02
Claims (1)
- 【請求項1】 電極層上に光導電層を設けた感光体と対
向配置され、電圧印加時露光により静電情報が記録され
る静電情報記録媒体であって、該静電情報記録媒体が少
なくとも電極層上に電荷保持層を積層した静電情報記録
媒体において、電荷保持層が一般式(1) 【化1】 (但し、繰り返し単位数mで示されるジオキソノール成
分含量が20〜90モル%)である繰り返し単位からな
り、ガラス転移温度より90〜110℃高い温度での溶
融粘度が102 〜104 Pa・sec である含弗素熱可塑性
樹脂からなることを特徴とする静電情報記録媒体。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26750591A JP3170001B2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | 静電情報記録媒体 |
US08/075,581 US5527589A (en) | 1991-10-16 | 1992-10-15 | Electrostatic information recording medium |
PCT/JP1992/001336 WO2004088430A1 (ja) | 1991-10-16 | 1992-10-15 | 静電情報記録媒体 |
US08/618,548 US5721042A (en) | 1991-10-16 | 1996-03-19 | Electrostatic information recording medium |
US08/619,842 US5750238A (en) | 1991-10-16 | 1996-03-19 | Electrostatic information recording medium |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26750591A JP3170001B2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | 静電情報記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05107775A JPH05107775A (ja) | 1993-04-30 |
JP3170001B2 true JP3170001B2 (ja) | 2001-05-28 |
Family
ID=17445779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26750591A Expired - Fee Related JP3170001B2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | 静電情報記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3170001B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8881420B2 (en) | 2012-02-01 | 2014-11-11 | Randall Jeffrey COLOMBO | Method and apparatus for measuring an opening |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69330060T2 (de) * | 1992-10-26 | 2001-11-15 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Photoelektrischer Sensor, Informationsaufzeichnungssystem und Methode zur Informationsaufzeichnung |
-
1991
- 1991-10-16 JP JP26750591A patent/JP3170001B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8881420B2 (en) | 2012-02-01 | 2014-11-11 | Randall Jeffrey COLOMBO | Method and apparatus for measuring an opening |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05107775A (ja) | 1993-04-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |