JPH02244155A - 電荷保持媒体 - Google Patents

電荷保持媒体

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JPH02244155A
JPH02244155A JP6547289A JP6547289A JPH02244155A JP H02244155 A JPH02244155 A JP H02244155A JP 6547289 A JP6547289 A JP 6547289A JP 6547289 A JP6547289 A JP 6547289A JP H02244155 A JPH02244155 A JP H02244155A
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JP
Japan
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layer
charge
charge retention
medium
electrode
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JP6547289A
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Inventor
Masayuki Iijima
飯嶋 正行
Seiji Take
誠司 武
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は、電圧印加時露光方法等により情報を静電的に
記録し、任意時点で情報再生を行うことができる電荷保
持媒体に関し、特に電荷保持特性に優れた電荷保持媒体
に関する。
〔従来の技術〕
従来、電子写真技術等において電極層上に光導電層を蒸
着させ、その光導電層上を全面帯電させた後像露光し、
露光部の電荷をリークさせることにより光導電層上に静
電潜像を光学的に形成させ、その残留電荷と逆極性の電
荷を有するトナーを付着させ、紙等に静電転写して現像
するものが知られている。これは主として複写用に使用
されているが、記録媒体としての光導電層における静電
荷の保持期間を短(し静電潜像形成後は直ちにトナー現
像されるものであり、これを例えば撮影用とすると低感
度のためとても使用できない。
またTVll影技術は撮像管で得られた電気的像信号を
取り出し、また記録するためには線順次走査が必要とな
る。線順次走査は撮像管内では電子ビームで、ビデオ記
録では磁気ヘッドで行うが、解像性は走査線数に依存す
るために銀塩写真のような面状アナログ記録に比較して
著しく劣化するという問題がある。
更に近年発達しつつある固体撮像素子を利用したTV撮
像系も解像性に関しては本質的に同様であり、これらの
技術の内蔵する問題は、画像記録が高品質、高解像度で
あればあるほど処理工程が複雑であり、工程が簡便であ
れば記憶機能の欠如或いは画質の基本的劣化がある。
また透明電極上にセレン粒子層を表面層とじて有する熱
可塑性物質層を設け、その表面を全面帯電させた後、像
露光し、熱現像することにより露光情報を可視情報化さ
せるものが知られているが、画像情報を蓄積する手段は
セレン粒子層の位置情報の形に変換され、熱現像により
表面電荷は現像と同時に減衰するものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明者等は、先に前面に電極を設けた光導電層からな
る感光体と、後面に電極が設けられた電荷保持層からな
る電荷保持媒体とを対向させて配置し、両電極間に電圧
印加した状態で像露光した後、電荷保持媒体を分離し、
電荷保持層面に像情報として蓄積される表面電位を増幅
し像再生出力させることにより橿めて鮮明に情報を再生
しうろことを見出し、その電荷保持媒体について出願し
た(特願昭63−127555号)。
本発明はその電荷保持特性の改良を目的とするものであ
り、電荷保持特性の優れた電荷保持媒体の提供を課題と
する。
(課題を解決するための手段〕 そのために本発明の電荷保持媒体は、電極層と電荷保持
層とを積層した電荷保持媒体において、電荷保持層がポ
リエーテルエーテルケトン樹脂であることを特徴とする
ものである。
以下、本発明の電荷保持媒体の構成材料とその形成方法
、および電荷保持方法、電荷保持媒体の使用方法である
静電画像記録再生方法について説明する。
第1図(a)〜(C)は本発明の電荷保持媒体3の各態
様を断面で示す図であり、図中3は電荷保持媒体、11
は電荷保持層、13は電荷保持媒体電極、15は支持体
、16は接着層である。
電荷保持層11は電荷の移動を抑えるため高絶縁性の樹
脂からなるものであり、比抵抗で1014Ω・C−以上
の絶縁性を有することが要求される。
このようなポリエーテルエーテルケトン樹脂は、を使用
することができ、フィルム状であれば二輪延伸フィルム
、また無軸延伸フィルムを使用することができる。
電荷保持層の積層方法としては、まず第1図(a)に示
す電荷保持媒体の場合には電極上に蒸着、スパッタ法等
により、または溶剤に溶解させてコーティング、ディッ
ピングすることにより層形成することができる。またフ
ィルム状のポリエーテルエーテルケトン樹脂を接着剤等
を介して貼着することにより層形成させてもよい、[い
はフィルムの片面に蒸着、スパッタ、或いはコーティン
グ等により電極をもうけてもよい、更にその上に電極を
保護するための層を設けてもよく、更に機械的強度を必
要とする場合には、より機械強度を有するフィルム等を
はりあわせてもよい、ポリエーテルケトンは機械的強度
が強く、支持体を兼ねることができるものである。
またこれらポリエーテルエーテルケトン樹脂に必要に応
じて静電荷蓄積のために光導電性、導電性微粒子を存在
させてもよい。
光導電性微粒子材料としてはアモルファスシリコン、結
晶シリコン、アモルファスセレン、結晶セレン、硫化カ
ドミウム、酸化亜鉛等の無機系光導電材料、またポリビ
ニルカルバゾール、フタロシアニン、アゾ系顔料等の有
機系光導電材料が使用される。
また導電性材料としては、周期律表第1A族(アルカリ
金属)、同IB族(銅族)、同IIA族(アルカリ土類
金属)、同IIB族(亜鉛族)、同mA族(アルミニウ
ム族)、同fllB族(希土類)、同IVB族(チタン
族)、同VB族(バナジウム族)、同VIB族(クロム
族)、同■B族(マンガン族)、同■族(鉄族、白金族
)、また同IVA族(炭素族)としては炭素、珪素、ゲ
ルマニウム、錫、鉛、同VA族(窒素族)としてはアン
チモン、ビスマス、同VIA族(酸素族)としては硫黄
、セレン、テルルが微粒子状で使用される。また上記元
素単体のうち金属類は金属イオン、微細粉状の合金、有
機金属、錯体の形態としても使用することができる。更
に上記元素単体は酸化物、燐酸化物、硫酸化物、ハロゲ
ン化物の形態で使用することができる、特に炭素、金、
銅、アルミニウム等が好ましく使用される。
この微粒子層はその形成材料を電極上、又は電荷保持層
上に低圧蒸着装置を使用し、蒸着させることにより形成
される0粒子層形成材料は、10T。
rr〜10− ’Torr程度の低圧下で蒸発させると
凝集し、10〜0.1μm径程度の超微粒子状態となり
、微粒子は電極、又は電荷保持層表面に、単層状、或い
は複数層状に整列した状態で積層されるものである。ま
たコーティングにより電荷保持層を形成する場合は、電
荷保持層形成材料溶液中に微粒子材料を分散させ、コー
ティングすることにより形成することができる。
電荷保持媒体3は電荷保持層11に情報を静電荷の分布
として記録するものである。従って記録される情報、あ
るいは記録の方法によりこの電荷保持媒体の形状は種々
の形状をとることができる。
例えば静電カメラ(同一出願人による特願昭63121
591号)に用いられる場合には、−aのフィルム(単
コマ、連続コマ用)形状、あるいはディスク状となり、
レーザー等によりデジタル情報、またはアナログ情報を
記録する場合には、テープ形状、ディスク形状、あるい
はカード形状となる。
第1図(b)に示す支持体15は、電荷保持媒体3を強
度的に支持するものであり、電荷保持層を支持すること
ができるある程度の強度を有していれば、その材質、厚
みは特に制限がな(、例えば可撓性のあるプラスチック
フィルム、金属箔、紙、或いは硝子、プラスチックシー
ト、金属板(電極を兼ねることもできる)等の剛体が使
用され光透過性も同様に要求される場合がある。具体的
には、電荷保持媒体3がフレキシブルなフィルム、テー
プ、ディスク形状をとる場合には、フレキシブル性のあ
るプラスチックフィルムが使用され、強度が要求される
場合には剛性のあるシート、ガラス等の無機材料等が使
用される。
光透過性が要求される場合、必要に応じて反射防止効果
を有する層、また反射防止効果を発現しうる膜厚に調整
するか、両者を組み合わせることにより反射防止性を付
与することができる。
電荷保持媒体3がフレキシブルなフィルム、テープ、デ
ィスク形状をとる場合について説明する。
まず第2図(a)に示すものは、記録部である電荷保持
層11が連続しているタイプである。
これは電極層を設けたプラスチックフィルム等の支持体
上に電荷保持層を支持体の両辺を残して、または全面に
形成してなるものである。この電荷保持媒体は、少なく
とも記録される一画面(例えばカメラ塩りによる場合の
一コマ、デジタル情報記録のトラック中)の2倍以上の
長さを有するものである。また当然この電荷保持媒体を
長手方向に複数接合してなるものも含まれ、この際には
隣接する電荷保持層の間に電荷保持層欠落のスリット帯
があってもよい。
また第2図(b)に示すように、電荷保持層11が長手
方向に不連続のタイプがある。
これはプラスチックフィルム等の支持体上に、電荷保持
層を支持体の両辺を残して、または残さずして、長手方
向に不連続に形成してなるものであり、支持体上には複
数の電荷保持層が成る大きさで形成される。この電荷保
持層の大きさは、画像、および情報の入力装置の露光方
法にもよるが、例えばカメラ塩りによる場合は、35m
mX35mmであり、レーザービーム等のスポット入力
の場合は、デジタル情報記録のトラック中である。
尚、デジタル情報記録の場合には、隣接する電荷保持層
間に形成されている電荷保持層欠落部は、情報の入出力
の際のトラッキング帯として利用されうる。また当然こ
の電荷保持媒体を長手方向に複数接合してなるものも含
まれ、この際には隣接する電荷保持層の間に電荷保持層
欠落のスリット帯があってもよい。
また第2図(c)に示すように電荷保持層が中方向に不
連続のタイプがある。
このタイプは電極層を設けたプラスチックフィルム等の
支持体上に、電荷保持層を支持体の両辺を残して、また
は残さずして、中方向に不連続に形成してなるものであ
り、支持体上には複数の帯状の電荷保持層が形成される
。この電荷保持層の11は記録されるデジタル情報のト
ラック中に等しいか、或いは整数倍のものであり、隣接
する電荷保持層間に形成されている電荷保持層欠落部は
、情報の入出力の際のトラッキング帯として利用される
また第2図(d)に示すように、円板状のタイプがある
このタイプは、電極層を設けた円形のプラスチックフィ
ルム等の支持体上に電荷保持層を全面に、或いは連続し
た渦巻状の電荷保持層欠落部を有して形成されるもので
ある。この電荷保持媒体では、入出力装置の駆動のため
の円形欠落が形成されていてもよい、またデジタル情報
記録部の場合には、連続した渦巻状の電荷保持層欠落部
は、情報の入出力の際のトラッキング帯として利用され
うる。
電極13は、支持体上に接着層16を介するか、或いは
蒸着法等により形成され、その材質は比抵抗値が10”
Ω・cm以下であれば限定されなく、無機金属導電膜、
無機金属酸化物導電膜、四級アンモニウム塩等の有機導
電膜等である。このような電荷保持媒体電極はその支持
体上に蒸着、スパッタリング、CVD、コーティング、
メツキ、ディッピング、電解重合等の方法により形成さ
れる。
またその膜厚は電極を構成する材料の電気特性、および
情報記録の際の印加電圧により変化させる必要があるが
、例えばアルミニウムであれば100〜aooo人程度
であり、支持体と電荷保持層との間の全面、或いは電荷
保持層の形成パターンに合わせて形成される。
また本発明の電荷保持媒体は、情報記録後、電荷保持媒
体表面の破損、また情報電荷の減衰を防止するために電
荷保持媒体表面に保護膜を形成するとよく、プラスチッ
クフィルムを接着させるか、又はプラスチック溶液をコ
ーティングすることにより膜厚数百人〜数十μmに形成
するとよい。なお保護膜の膜厚が数百人〜数十μmであ
れば情報再生は可能である。
保護膜としてはまず、情報再生時に剥離して読み取るた
めに粘着性を有する再生ゴム、スチレン−ブタジェンゴ
ム、ポリイソプレン、ブチルゴム、ブナ−N(ブタジェ
ン・アクリロニトリルゴム)、ポリビニルエーテル(エ
チル基、又はそれ以上の炭化水素基をアルコール残基と
して有するもの)、ポリアクリレートエステル(エチル
基、又はそれ以上の炭化水素基を有するもの)、シリコ
ンゴム、ポリテルペン樹脂、ガムロジン、ロジンエステ
ル、及びロジン誘導体、油溶性フェノール樹脂、クマロ
ン・インデン樹脂、石油系炭化水素樹脂の1種、若しく
は2種以上混合したものを、膜厚数百人〜数十μmのフ
ィルム状にし、電荷保持媒体表面に貼着することにより
形成されるもの、また上述した電荷保持層形成材として
のプラスチックフィルムを剥離可能な密着剤を使用して
貼着してもよく、密着剤としては比抵抗IQ+4Ω・c
m以上のシリコンオイル、ジメチルシリコンオイル、メ
チルフェニルシリコンオイル、高級脂肪酸変性シリコン
オイル、メチル塩素化フェニルシリコンオイル、アルキ
ル変性シリコンオイル、メチルハイドロジエンシリコン
オイル、環状ポリジメチルシロキサン、シリコンポリエ
ーテル共重合体、アミノ変性シリコンオイル、エポキシ
変性シリコンオイル、絶縁性油等を1種、又は2種以上
混合して使用するとよい。
またプラスチックを溶剤に溶解し、乾燥時膜厚数百人〜
数士pmになるように蒸着法、スピンナーコーティング
法等により塗布し形成してもよい。
次ぎに本発明の電荷保持媒体の使用方法の1つである静
電画像記録方法について説明する。
第3図は静電画像記録方法を説明するための図で、図中
1は感光体、5は光導電層支持体、7は感光体電極、9
は光導電層、17は電源である。
まず1鵬厚のガラスからなる光導電層支持体5上に10
00人厚のIrOからなる透明な感光体電極7を形成し
、この上にlOμm程度の光導電層9を形成して感光体
lを構成している。同図(a)に示すようにこの感光体
1に対して、10Im程度の空隙を介して電荷保持媒体
3が配置される。
次いで同図(b)に示すように電源17により電極7.
13間に電圧を印加する。暗所であれば光導電層9は高
抵抗体であるため、空隙に加わる電圧がパッシェンの法
則に従う放電開始電圧以下であれば、電極間には何の変
化も生じない、また放電開始電圧以上の電圧が外部電源
により空隙に印加されると放電が起こり、電荷保持媒体
表面に電荷が蓄積され、放電開始電圧に下がるまでその
状態が続き、カブリ電荷となる。感光体1側より光1日
が入射すると、光が入射した部分の光導電層9は導電性
を示し放電が生じ、電荷保持媒体表面に電荷が蓄積され
る。また予め均一なカブリ電荷がある場合でも、光が入
射した部分では更に電荷が蓄積される0次いで電源17
をOFFとし、電荷保持媒体3を感光体lから剥離する
ことにより静電潜像の形成が終了する。
この静電画像記録方法は面状アナログ記録とした場合、
眼塩写真法と同様に高解像度が得られ、また情報電荷は
電荷保持層中に保護され、放電せず長期間保存される。
本発明の電荷保持媒体への情報入力方法としては高解像
度静電カメラによる方法、またレーザーによる記録方法
がある。まず高解像度静電カメラは通常のカメラに使用
されている写真フィルムの代わりに、前面に感光体電極
7を設けた光導電層9からなる感光体1と、感光体1に
対向し後面に電荷保持媒体電極13を設けた電荷保持層
11からなる電荷保持媒体とにより記録部材を構成し、
画電極へ電圧を印加し、入射光に応じて光導電層を導電
性として入射光量に応じて電荷保持層上に電荷を蓄積さ
せることにより入射光学像の静電潜像を微粒子中に形成
するもので、機械的なシャッタも使用しうるし、また電
気的なシャッタも使用しうるものであり、また静電潜像
は明所、暗所に関係なく長期間保持することが可能であ
る。またプリズムにより光情報を、R,G、B光成分に
分離し、平行光として取り出すカラーフィルターを使用
し、R,G、B分解した電荷保持媒体3セツトで1コマ
を形成するか、またはl平面上にRlG、B像を並べて
1セツトで1コマとすることにより、カラーI最影する
こともできる。
またレーザーによる記録方法としては、光源としてはア
ルゴンレーザー(514,488nm)、ヘリウム−ネ
オンレーザ−(633nm)、半導体レーザー(780
nm、810nm等)が使用でき、感光体と電荷保持媒
体を面状で表面同志を、密着させるか、一定の間隔をお
いて対向させ、電圧印加する。この場合感光体のキャリ
アの極性と同じ極性に感光体電極をセットするとよい、
この状態で画像信号、文字信号、コード信号、線画信号
に対応したレーザー露光をスキャニングにより行うもの
である0画像のようなアナログ的な記録は、レーザーの
光強度を変調して行い、文字、コード、線画のようなデ
ジタル的な記録は、レーザー光の0N−OFFIII御
により行う、また画像において網点形成されるものには
、レーザー光にドツトジェネレーター0N−OFF制御
をかけて形成するものである。尚、感光体における光導
電層の分光特性は、パンクロマチインクである必要はな
く、レーザー光源の波長に感度を有していればよい。
次ぎに電荷保持媒体に記録された静電画像の再生方法に
ついて説明する。
第4図は静電画像記録再生方法における電位読み取り方
法の例を示す図で、第1図と同一番号は同一内容を示し
ている。なお、図中、21は電位読み取り部、23は検
出電極、25はガード電極、27はコンデンサ、29は
電圧計である。
情報電荷を蓄積した電荷保持媒体から情報を再生するに
は、まず電位読み取り部21を電荷保持媒体表面に対向
させると、検出電極23に微粒子層に蓄積された電荷に
よって生じる電界が作用し、検出電極面上に電荷保持媒
体上の電荷と等量の誘導電荷が生ずる。この誘導電荷と
逆極性の等量の電荷でコンデンサ27が充電されるので
、コンデンサの電極間に蓄積電荷に応じた電位差が生じ
、この値を電圧計29で読むことによって情報電荷の電
位を求めることができる。そして、電位読み取り部21
で電荷保持媒体面上を走査することにより静電潜像を電
気信号として出力することができる。なお、検出電極2
3だけでは電荷保持媒体の検出電極対向部位よりも広い
範囲の電荷による電界(電気力線)が作用して分解能が
落ちるので、検出電極の周囲に接地したガード電8iI
25を配置するようにしてもよい、これによって、電気
力線は面に対して垂直方向を向くようになるので、検出
電極23に対向した部位のみの電気力線が作用するよう
になり、検出電極面積に略等しい部位の電位を読み取る
ことができる。電位読み取りの精度、分解能は検出電極
、ガード電極の形状、大きさ、及び電荷保持媒体との間
隔によって大きく変わるため、要求される性能に合わせ
て最適条件を求めて設計する必要がある。
第5図は静電画像再生方法の概略構成を示す図で、図中
、61は電位読み取り装置、63は増幅器、65はCR
T、67はプリンタである。
図において、電位読み取り装置61で電荷電位を検出し
、検出出力を増幅器63で増幅してCRT65で表示し
、またプリンタ67でプリントアウトすることができる
。この場合、任意の時に、読み取りたい部位を任意に選
択して出力させることができ、また反復再生することが
可能である。
また静電潜像が電気信号として得られるので、必要に応
じて他の記録媒体への記録等に利用することも可能であ
る。
〔作用〕
電荷保持媒体における電荷保持層11は電荷の移動を抑
えるためポリエーテルエーテルケトン樹脂からなるもの
であり、比抵抗で10+4Ω・cm以上の絶縁性を有す
ることが要求される。また電荷保持層を構成するポリエ
ーテルエーテルケトン樹脂はそのガラス転移温度が使用
環境温度以上であることが必要である。またポリエーテ
ルエーテルケトン樹脂に蓄積された情報電荷のリークを
防止するために、そのポリエーテルエーテルケトン樹脂
の吸水率が低いことが必要であるが、ポリエーテルエー
テルケトン樹脂は掻めて吸水率が低いものであるので、
電荷保持層材料とすることにより電荷保持性能の極めて
高い電荷保持媒体とすることができるものである。
電荷保持媒体としては、電極針ヘッド、或いはイオン流
ヘッドを用いた静電記録或いはレーザープリンター等の
光プリンター等に使用することができる。特に本発明の
電荷保持媒体を、感光体を使用した静電画像記録媒体と
して使用する場合について説明する。まず感光体におけ
る光導電層面にその電荷保持媒体表面を接触又は非接触
に対向させ、両電極間に電圧を印加した状態で像露光さ
せることにより、電荷保持媒体表面に情報電荷が蓄積さ
れる。本発明の電荷保持媒体は電荷保持性能がよく、蓄
積された情報電荷は電荷保持層内部に蓄積されるために
極めて安定であり、情報再生に際しては電極と表面電位
との電位差を計測することにより容易にその電位差を検
出することができ、高品質、高解像度の情報として容易
に再生できるものである。
以下、実施例を説明する。
〔実施例1〕 ガラス転移温度143 ”C5吸水率0.14%、膜厚
12μmのポリエーテルエーテルケトン(PEEK)フ
ィルム(デュポン社製)に真空蒸着(10弓Torr 
)法でへi電掻を1000人の膜厚で積層して、電荷保
持媒体を得た。
以上により得られた電荷保持媒体上にコロナ帯電により
+100V又は−100Vの表面電位になるように帯電
させ、その電荷保持性能を測定した。
常温常圧で30日放置後測定した表面電位は、士、−共
に95V維持し、加速試験として60℃、20%R,1
1,30日間放置の環境下でも80Vの表面電位を保持
しており、また40’C,95%R,ll。
30日間放置の多湿条件下でも表面電荷として4OVを
維持していた。
〔参考例1〕・・・単層系有機感光体(pvに−TNI
’ )作製方法 ポリ−N−ビニルカルバゾール10g (亜南香料(株
)製)、2.4.7−)リニトロフルオレノン10g、
ポリエステル樹脂2g(バインダー:バイロン200東
洋紡(株)製)、テトラノ\イドロフラン(THF)9
0gの組成を有する混合液を暗所で作製し、In!03
−5n01を約1000人の膜厚でスパッターしたガラ
ス基板(1−厚)に、ドクターブレードを用いて塗布し
、60°Cで約l時間通風乾燥し、膜厚約10pmの光
導電層を有する感光層を得た。又完全に乾燥を行うため
に、更に1日自然乾燥を行って用いた。
〔実施例4〕・・・静電画像記録、再生方法第3図に示
すように参考例1で作製した単層系有機感光体(PVK
−丁NF) lと、実施例1で作製した電荷保持媒体と
を、膜厚10μmのポリエステルフィルムをスペーサー
とし、電荷保持媒体表面を上記感光体の光導電層面に対
向させて接地した。
次いで両電極間に、感光体側を正、樹脂層側を負にして
、100Vの直流電圧を印加した。
電圧の印加状態で、感光体側より照度1000ルツクス
のハロゲンランプを光源とする露光を1秒間行い、静t
iIl像の形成が終了する。
次いで第4図に示すようにして電極と媒体表面との電位
差を測定した結果、媒体表面に1oovの表面電位が表
面電位針により測定されたが、未露光部での表面電位は
0■であった。
〔発明の効果〕
本発明の電荷保持媒体は、電荷保持層材料としてポリエ
ーテルエーテルケトン樹脂層を使用することによりその
電荷保持層に蓄積された情報電荷を永続的に保持するこ
とができ、また蓄積された電荷により形成される表面電
荷は、電極との電位差を計測する電位読み取り方法によ
り容易に検出することができ、更にその静電潜像に対応
した電気信号を出力させ、CRT表示、或いはプリンタ
によりプリントアウトすることができるものである。
また情報蓄積手段が静電荷単位であるために、電荷保持
媒体に蓄積される情報は高品質、高解像であり、更に処
理工程が簡便で、長時間の記憶が可能であり、またその
記憶した情報を目的に応じた画質で、任意に反復再生す
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電荷保持媒体の各態様を断面で示す図
、第2図は各種のフレキシブル電荷保持媒体を示す斜視
図、第3図は本発明の電荷保持媒体への静電両像記録方
法を説明するための図、第4図は直流増幅型の電位読み
取り方法の例を示す図、第5図は本発明の電荷保持媒体
を使用した静電画像記録再往方法の概略構成を示す図で
ある。 lは感光体、3は電荷保持媒体、5は光導電層支持体、
7は感光体電極、9は光導電層、11は電荷保持層、1
2は電荷保持層欠落部、13は電荷保持媒体電極、15
は電荷保持層支持体、16は接着層、17は電源、18
はパターン露光光、21は電位読み取り部、23は検出
電極、25はガード電極、27はコンデンサ。 (a) (b) 出  願  人  大日本印刷株式会社代理人 弁理士
  内1)亘彦(外5名)(C) 其2 図 (a) (b) 第2図 (C) (d) 1つ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)電極層と電荷保持層とを積層した電荷保持媒体に
    おいて、電荷保持層がポリエーテルエーテルケトン樹脂
    からなることを特徴とする電荷保持媒体。
JP6547289A 1989-03-17 1989-03-17 電荷保持媒体 Pending JPH02244155A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5903296A (en) * 1993-04-26 1999-05-11 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Photoelectric sensor, information recording system and information recording and reproducing method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5903296A (en) * 1993-04-26 1999-05-11 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Photoelectric sensor, information recording system and information recording and reproducing method

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