JPH0354277A - 印刷インキ - Google Patents

印刷インキ

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JPH0354277A
JPH0354277A JP1188777A JP18877789A JPH0354277A JP H0354277 A JPH0354277 A JP H0354277A JP 1188777 A JP1188777 A JP 1188777A JP 18877789 A JP18877789 A JP 18877789A JP H0354277 A JPH0354277 A JP H0354277A
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仁志 矢野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、回路基板の被覆に用いる印刷インキに関し、
特に印刷性、接着性、可撓性、耐熱性を向上させた印刷
用インキ組戊物を提供することを目的とするものである
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕従来、
印刷回路用の被覆基材としてカバーフィルムが用いられ
てきた。これはポリイミド又はポリエステルフィルムの
片面に接着剤を塗布し、端子接続の部分のみパンチング
等の方法で穴を開け、これを手作業により回路基板上で
位置合わせをした後、熱板プレスにより高温、高圧下で
接着するものである。
この方法は、可撓性に優れ、回路保護の面からは有利で
あるが、問題点もある。例えば、配線板の端子をリード
した時には予めカバーフィルムを打ち抜き、小穴を開け
る必要がある。したがって回路が複雑になると、配線板
との位置合せが難しくなる。また、熱板プレスの設備費
が高い。さらに接着剤使用により、打ち抜き加工の時に
スミアが発生しやすく、コストが高くなり、プレス時に
接着剤の滲み出しの恐れがある。
またフィルム自体の物性が良くても、接着剤の使用によ
り、該物性の低下の恐れがある。接着剤の性能自体にも
まだ問題があり、ポリイミドフィルムなどのカバーフィ
ルムとプリント配線面の両方に十分接着し、耐熱性、電
気特性に優れたものが見い出されていないのが現状であ
る。
これに対して、印刷法によりプリント配線基板上に絶縁
保護皮膜を形戊ずる方法(カバーレーインキ)が開発さ
れている。しかし現在使用されているカバーレーインキ
剤は、従来リジッド基板に使用されてきたソルダーレジ
ストを応用したものであり、可撓性に乏しく、また耐熱
性、電気特性に劣る等といった欠陥がある。
特開昭5 5 − 1 4 5 7 1.. 7号公報
にはエボキシアクリレート樹脂とメラミン樹脂から成る
組或物が開示されているが、この組成物は可撓性に乏し
いという欠点がある。
さらに、特公昭50−4395号公報や特公昭53−1
0636号公報にはスルホメチレンアクリレート、リン
酸エチレンアクリレート等のアクリル系樹脂組戊物が提
案されているが、これらはいずれも可撓性は比較的良好
であるが、耐熱性が著しく劣っている。
また、従来ポリイミドやポリアミド酸溶液をスクリーン
印刷用インキとして用いるためには揺炎性を持たせるた
めに揺変剤が使用されてきた。しかし、従来用いられて
きた揺変剤ではポリアミド酸や、樹脂を溶解させる溶媒
の極性のために、十分な性能が発揮されず、十分な揺変
性発現のためには多量の揺変剤の添加が必要であり、こ
のために被膜としての物性が低下することが多い。また
、揺変剤の添加により被膜の基材に対する密着性が低下
するなどの好ましくない現象もあった。
例えば、特公昭62−37073号公報や特開昭63−
221172号公報及び特開昭64−121364号公
報では揺変剤として微粉末シリカが用いられているが、
溶媒及び樹脂の極性のために多量の添加が必要であり、
このために可撓性及び、基材との密着性が劣るという欠
点がある。
また、特開昭57−179242号公報、特開昭58−
189260号公報、特開昭59108068号公報で
は、揺変剤としてポリイミド粉末が用いられてち゛るが
、多量の添加が必要であるため、可撓性が劣り、また表
面平滑性も悪く、さらに硬化時の収縮が大きくなる欠点
がある。
さらに特開昭60−260650号公報ではペンジリデ
ンソルビトール類が揺変剤として用いられているが、多
量の添加が必要であるため、耐熱性及び吸水性の点で問
題があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は多項目にわたる要求性能を全て満足する被
覆用カバーレーインキ樹脂組或物を見出すため種々検討
した結果、部分的にイミド化したポリアミド酸溶液を主
成分とした組成物が耐熱性、可撓性、電気特性、印判特
性に優れていることを見出した。特に固体の微粒子状揺
変剤を添加しないことにより可撓性が大巾に改善される
ことを見出した。
即ち本発明は、下記式(I)、(II)及び(III)
で示される繰り返し単位から構成される部分的にイミド
化されたポリアミド酸を必須或分とする印刷インキであ
る。
本発明のインキに用いられる部分的にイミド化されたポ
リアミド酸は有機テトラカルボン酸二無水物と有機ジア
ミンとを有機溶媒中で反応させることにより得られるポ
リアミド酸を加熱することにより得られる。即ち、まず
通′帛′0〜60℃、好ましくは5〜40℃の温度で両
戊分を有機溶媒中で攪拌反応させてボリア三ド酸溶液を
生成させる。
反応条件は組或及び目的とする分子量に応じて1工意に
変更することができる。部分的にイミド化されたポリア
ミド酸溶液は、前記のポリアミド酸溶演を80〜150
℃で加phすることにより部分的にイミド化を進行させ
て得られる。
本発明にかかるポリアミド酸の製逍に用いられるテトラ
カルボン酸二無水物は、次の一般式(IV)で示される
O      O ]111 ここにR1は4filliの有機基である。式(IV)
の化合物としては具体的には例えばピロメリト酸二無水
物、3.3’ ,4.4’  −ベンゾフエノンテトラ
カルボン酸二無水物、3.3’ ,4.4’ビフエニル
テトラカルボン酸二無水物、2,3.3’ .4’  
−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,6.
7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビ
ス(3.4−;カルボキシフエニル)ブロバンニ無水物
、ビス(3.4ジカルボキシジフェニル)スルホンニ無
水物、3,4,9.10−ベリレンテトラカルボン酸二
無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフエニル)エーテ
ルニ無水物、2,2−ビス(2.3−ジカルボキシフエ
ニル)プロパンニ無水物、1.1’  −ビス(2,3
−ジカルボキシフエニル)エタンニ無水物、ベンゼン−
1.2,3.4−テトラカルボン酸二無水物、2,3.
67−アントラセンテトラカルボン酸二無水物、1.2
.7.8〜フエナントレンテトラカルボン酸二無水物、
2,3,3’ ,4’  −ベンゾフェノンカルボン酸
二無水物、2.2’ ,3.3’  −ベンゾフエノン
カルボン酸二無水物、2.2’ ,3.3’  −ビフ
ェニルテトラカルボン酸二無水物、ビス(2,3−ジカ
ルボキシフエニル)メタンニ無水物、ビス(3.4ジカ
ルボキシフェニル)メタンニ無水物、N,N(3.4−
ジカルボキシフェニル)−N−メチルアミンニ無水物、
3.3’ ,4.4’  −テトラカルポキシベンゾイ
ルオキシベンゼンニ無水物、1.2,5.6−ナフタレ
ンテトラカルボン酸二無水物、チオフエン−2.3,4
.5−テトラカルボン酸二無水物、ビラジン−2.3.
56テトラカルボン酸二無水物、ビリジン−2.3.5
.6−テトラカルボン酸二無水物、ブタンテトラカルボ
ン酸二無水物、ペンタンテトラカルボン酸二無水物、ヘ
キサンテトラカルボン酸二無水物、シクロペンタンテト
ラカルボン酸二無水物、ビシクロヘキセンテトラカルボ
ン酸二無水物、テトラヒド口フランテトラカルボン酸二
無水物、シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、2,
3.5−トリカルボキシシクロベンチル酢酸二無水物、
等が挙げられる。これらは単独又は2種類以上の絹み合
わせで用いられる。
本発明におけるポリアミド酸の製造に用いられるジアミ
ンは、次の一般式(V)で示される。
ここにR2は2価の有機基である。式(V)の化合物と
しては、炭素環式芳香族ジアミン、複素環式ジアミン、
脂肪族ジアミン、脂環式ジアミン、芳香脂肪族ジアミン
等があげられる。
炭素環式芳香族ジアミン類の例としては特に次の化合物
が挙げられる。
o−  m一及びp−フエニレンジアミン、ジアミノト
ルエン類(例えば、2.4−ジアミノトルエン)、1.
4−ジアミノ−2−メトキシベンゼン、2,5−ジアミ
ノキシレン類、1,3−ジアミノ−4−クロルベンゼン
、1.4−ジアミノー2.5−ジクロルベンゼン、1.
4−ジアミノ−2−ブロムベンゼン、1.3−ジアミノ
−4−イソブロビルベンゼン、N,N−ジフエニル−1
.4−フエニレンジアミン、4.4’  −ジアミノフ
エニル−2,2−プロパン、4,4′ −ジアミノジフ
エニルメタン、2.2’  −ジアミノスチルベン、4
.4′−ジアミノスチルベン、4.4′ジアミノフエニ
ルエーテル、4.4’ ジアミノフエニルーチオエーテ
ル、4.4’  −ジアミノジフエニルスルホン、3.
3’  −ジアミノジフエニルスルホン、4.4’  
−ジアミノ安息香酸フエニルエステル、2.2’  −
ジアミノベンゾフエノン、4.4′−ジアミノベンゾフ
エノン、4.4’ジアミノベンジル、4−(4’  −
アミノフエニルカルバモイル)一アニリン、ビス(4〜
アミノフェニル)一ホスフィンオキシド、ビス(4−ア
ミノフエニル)一メチルーホスフインオキシド、ビス(
3−アミノフエニル)一メチルスルフインオキンド、ビ
ス(4−アミノフエニル)一フエニルホスフィンオキシ
ド、ビス(4−アミノフエニル)ーシクロヘキシルホス
フィンオキシド、N,N−ビス(4−アミノフエニル)
−N−フエニルアミ:/、N,N−ビス(4−アミノフ
エニル)一Nーメチルアミン、4.4’  −ジアミノ
ジフエニル尿素、1,8−ジアミノナフタリン、1.5
−ジアミノナフタリン、1.5−ジアミノアントラキノ
ン、ジアミノフルオランテン、ビス(4−アミノフエニ
ル)一ジエチルシラン、ビス(4−アミノフエニル)一
ジメチルシラン、ビス(4−アミノフエニル)一テトラ
メチルジシロキサン。
上記の炭素環式芳香族ジアミンのうちで特に好ましいも
のは、1,4−フエニレンジアミン、1,3−フエニレ
ンジアミン、4.4’  −ジアミノジフエニルエーテ
ル及び4.4′ −ジアミノジフェニルーメタン、とり
わけ1,3−フエニレンジアミンである。
複素環式ジアミン類は、例えば次の化合物である。
2、6−ジアミノビリジン、2,4−ジアミノビリミジ
ン、2.4−ジアミノ−S−}リアジン、2.7−ジア
ミノージベンゾフラン、2,7−ジアミノ力ルバゾール
、3,7−ジアミノフエノチアジン、2,5−ジアミノ
−1.3.4−チアジアゾール。
また、脂肪族ジアミンの例として挙げられるのは、次の
化合物である。
ジメチレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメ
チレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘブタメチ
レンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレン
ジアミン、デカメチレンジアミン、2.2−ジメチルブ
ロビレンジアミン、2.5−ジメチルへキサメチレンジ
アミン、2,5−ジメチルへブタメチレンジアミン、4
,4−ジメチルへブタメチレンジアミン、3−メチルへ
ブタメチレンジアミン、3−メトキシへキサメチレンジ
アミン、5−メチルノナメチレンジアミン、2,11−
ジアミノドデカン、1、,12−ジアミノオクタデカン
、1 2−ビス(3−アミノブロボキシ)一エタン、N
,N’  −ジメチルーエチレンジアミン、N,N’−
ジエチル−1.3−ジアミノプロパン、N,N’−ジメ
チル−1.6−ジアミノヘキサン、式: N N(CH ) O(CH ) O(CH2)3NH
22    23    22 で表わされるジアミン、式: H N(CH ) S(CH2)3NH2で表わ2  
  2 3 されるジアミン。
さらに、脂環式ジアミンとして適当な化合物は、1.4
−ジアミノシクロヘキサン及び4,4′ジアミノージシ
クロヘキシルメタンであり、芳香脂肪族ジアミンとして
は1.4−ビス(2−メチル−4−アミノペンチル)一
ベンゼン、1.4−ビス(1 1−ジメチル−5−アミ
ノベンチル)一ベンゼン、1.3−ビス(アミノメチル
)一ベンゼン及び1.4−ビス(アミノメチル)一ベン
ゼンが適当である。
これらジアミンは単独でも、2種以上組合わせても使用
することができる。
本発明におけるテトラカルボン酸二無水物とジアミンと
の反応は前記のように通常有機溶媒中で行われる。
ポリアミド酸を作る反応は発熱反応であり、必要に応じ
て冷却を行いながら反応を制御することが望ましい。テ
トラカルボン酸二無水物及びジアミンは有機溶剤に同時
に加えてもよく、またどちらか一方を有機溶剤中に懸濁
又は溶解させておき、これにもう一方を徐々に添加しつ
つ反応させる方法も好ましい。両或分のモル比は当モル
となるのが望ましいが、10:9〜9:10の範囲内で
両戒分のどちらか一方を過剰量用いても何ら問題はない
上記反応で用いられる溶媒としては、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N−メ
チル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド
、N−メチルカプロラクタム、ジメチルスルホキシド、
ヘキサメチルホスホルアミド、テトラメチレンスルホン
、テトラメチル尿素、γ−プチロラクトン、N−アセチ
ルー2−ビロリドン、フェノール、クレゾール類、ニト
ロ化合物類、クロロホルム、塩化メチレン等の塩素系溶
媒、セロソルブ類、カルビトール類等が挙げられる。ま
た、場合によりこれらの溶媒にベンゼン、トルエン、キ
シレンなどの汎用溶媒を添加することもできる。有機溶
媒の使用量は、反応系の固形分濃度が5〜50重量%と
なるようにするのが良く、また500〜500,000
センチボイズの粘度に調節するのが良い。
本発明に用いられる部分的にイミド化されたポリアミド
酸の溶液は、前記のようにして得られたポリアミド酸の
溶液を加熱して得ることができる。
イミド化反応は脱水反応であり、生じる水を除くために
反応系内にトルエン、ベンゼン等の水と共沸して除去で
きる溶媒を添加して積極的に水を除去することが好まし
い。これらの溶媒はポリアミド酸合成反応が終了してか
ら添加するのがよい。
部分的イミド化反応はポリアミド酸を攪拌下80〜15
0℃で加熱して行うのがよい。
本発明における部分的にイミド化されたポリアミド酸の
イミド化率(T)は、前記繰り返し単位(I)、(n)
及び(III)のモル量をそれぞれA1BSCとし、下
記式(IV)で定義される。
本発明にかかる部分的にイミドされたポリアミド酸のイ
ミド化率(T)は15〜85の範囲にあることが好まし
い。Tが15より小さいと揺変性が小さくなり、印刷後
にインキだれか生じ正確なパターンを形成することが困
難となる。Tが85より大きいと、揺変性が高くなり過
ぎて、インキがゲル状となるため印刷が困難となったり
、樹脂が溶媒から分離することがある。
このようにして得られた部分的にイミド化されたポリア
ミド酸の溶液は、そのまま、又はこの溶液に溶媒を加え
、もしくはこれから溶媒を除くことによって本発明の印
刷インキとすることができる。この部分的にイミド化さ
れたポリアミド酸は、これとその溶媒との合計量に対し
て5〜50重量%であることが好ましい。
揺変性はポリアミド酸の部分的イミド化により特徴的に
発現される現象で、揺変剤の添加なしに揺変性のある印
刷インキの調製が可能である。
揺変比は、25℃におけるインキの回転粘度計で毎分5
同転のときの粘度にχ・Iする0、5回転のときの粘度
として表わされる。この揺変比は前記ポリアミド酸の部
分的イミド化反応における加熱時間又は温度を制御する
ことにより任意にコントロールすることができる。本発
明インキの揺変比は1.5〜15であることが好ましい
本発明にかかる印刷インキは消泡剤を含有するこεが好
ましい。この消泡剤としてはシリコン系消泡剤が好まし
い。本発明の印刷インキが消泡剤を含むときは、その量
は、前記部分的にイミド化されたポリアミド酸とその溶
液との合計量100重量部に対して0.1〜10重量部
、好ましくは0.5〜5重量部である。0.1重量部よ
り少ないと印刷時に多大の泡が発生することが多い。そ
の泡はそのまま消えない場合と、放置時間の経過と共に
消えていく場合とがある。しかし泡が消える迄の放置時
間が長い場合は作業能率が著しく低下し、かつ乾燥硬化
後、膜表面のビンホール、膜厚の不均一を生じやすい。
一方10重量%より多いと被膜表面に消泡剤が滲出して
べ夕付いたり、被膜と基材との密着性が低下したり、印
刷面でのハジキが生じたり、樹脂と消泡剤が分離して不
均一となったりすることがある。
本発明の印刷インキは、上記部分的にイミド化されたポ
リアミド酸及びその溶媒等から或る混合物を三本ロール
等のインキミルを用いて常法によりインキ化されたもの
であり、保存安定性の良好な1液型インキ組成物である
本発明に係る印刷インキの使用法は、まず、印刷インキ
をスクリーン印刷又はマスク印刷により基板に塗布する
。次いで塗布膜を熱風乾燥炉で100〜140℃で10
分〜30分乾燥させ、さらに200〜300℃で10〜
30分加熱硬化させる。このようにして披m層を持ち、
カールのない回路基板が得られる。
得られる被覆層は、以下のような特性を持つ。
半田耐熱性については、300℃、60秒以上の浸漬後
も何ら変化は認められない。可撓性については、MIT
式耐折試験に於いて、曲率半径を0.38+am、折り
曲げ角度を片側135゜、往復で270゜で折曲げるこ
とを1回とし、速度180回/分、荷重500gの条件
の耐折性で、被覆層付の基板は、被覆層なしの3倍以上
の値を示す。
(実施例) 次に、本発明の実施例及び比較例を挙げて本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。尚実施例、比較例において、「部」とあ
るのは特に断わらない限り、重量部であることを表わす
実施例1 (1)〔ポリアミド酸の合戊〕 撹拌機、温度計及び窒素置換装置を付した21の4つロ
セバラブルフラスコを水浴上に固定化した。減圧蒸留し
たN−メチル−2−ビロリドン(以下NMPと略記する
。)1300mlを窒素気流下加えた。さらにp−フエ
ニレンジアミン(以下p−PDAと略記する。)44、
7 1 g.(413、5ミリモル) 、4.4’  
−ジアミノジフエこルエーテル(以下4.4’  −D
DEと略記する。)20.70g (103.4ミリモ
ル)を仕込み、懸濁させた。次いで3.3’,4.  
4一ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(以丁s−B
PDAと略記する。)152.07g (516.8ミ
リモル)を徐々に添加した。反応系を30℃以下になる
ように保持しつつ透明粘稠液体となるまで攪拌した。
(2)〔部分的にイミド化されたポリアミド酸の心底〕 (1)で得られたポリアミド酸溶液にベンゼンを1 0
 0 ml添加して温度を120℃まで1 ?,1し、
この温度に保持しつつ50分間反応をさせた後ベンゼン
を留去して透明黄色の揺変性のある粘稠液体となるまで
攪拌した。
得られた部分的にイミド化されたポリアミド酸のイミド
化率を第1表に示す。
(3)〔印刷インキの調製〕 (2)で得られた部分的にイミド化されたポリアミド酸
溶液100部と消泡剤(東洋インキ株式会社製、添加剤
580)3部を3本ロールミルで3回混練してペースト
状の印刷インキ(A)を得た。
このインキ(A)の回転粘度をE型粘度計:ローター3
°XR14 (以下同様)の条件で0.5rpm,5 
r pmで測定した結果及び揺変比を第2表に示す。
実施例2〜4 (1)〔ポリアミド酸の合戊〕 ジアミン成分及び溶媒の種類及び量を変える以外は実施
例1の(1)と同様にしてポリアミド酸を合成した。
(2)〔部分的にイミド化されたポリアミド酸の合成〕 120℃での保持時間を変える以外は実施例1の(2)
と同様にして部分的にイミド化されたポリアミド酸を合
成した。得られた部分的イミド化されたポリアミド酸の
イミド化率を第1表に示す。
(3)〔印刷インキの調製〕 実施例1の(3)と同様にして、部分的にイミド化され
たポリアミド酸溶液100部に対して同じ消泡剤3部を
添加して印刷インキを作った。得られた印刷インキ(B
)〜(D)の回転粘度及び揺変比を第2表に示す。
比較例1 (l)〔ポリアミド酸の合成〕 実施例1の(1)と同様にしてポリアミド酸を合威した
(2)〔印刷インキの調製〕 (1)で得られたポリアミド酸溶液100部、アエロジ
ル200(日本アエロジル株式会社製)3部及び実施例
1で用いたのと同じ消泡剤3部を3本ロールで3回混練
してペースト状の印刷インキ(E)を得た。得られたイ
ンキ(E)の回転粘度及び揺変比を第2表に示す。
比較例2 (1)〔ポリアミド酸の合或〕 実施例1の(1)と同様にして合威した。
(2)〔印刷インキの調製〕 (1)で得られたポリアミド酸100部、アエロジルR
Y200 (日本アエロジル株式会社製)3部及び実施
例lで用いたのと同じ消泡剤3部を3本ロールで3回混
棟してペースト状の印刷インキ(F)を得た。得られた
インキ(F)の回転粘度及び揺変比を第2表に示す。
第 2 表 これらのインキ(A)〜(F)をスクリーン印刷法で8
0メッシュのスクリーンを用いてフレキシブル鋼張板(
ポリイミドベース厚み60μm)上に印刷を行った。そ
の後100℃で10分間熱処理を行った、さらにその上
に重ね刷りを行い、100℃で10分、次いで300℃
で10分熱処理を行った。得られた皮膜のパターンのダ
レ幅とパターン精度、表面平滑性、カール、皮膜厚、作
業性を第3表に示す。
第3表に於ける作業性良好とは、印刷時に於ける泡、ハ
ジキ、滲み、かすれ、インキの糸引きが発生しない状態
をいう。
さらに、得られた皮膜付きフレキシブル銅張板の特性結
果、特に可撓性、耐熱性、電気特性を測定した。その結
果を第4表に示す。
尚、前記可撓性は皮膜付きフレキシブル銅張板が皮膜な
しフレキシブル銅張板に対してその耐折性がどの程度向
上するかを破断回数の比で示した。
測定条件はMIT式屈曲試験機を用い、屈曲速さ180
回/分、張力500gf,曲率半径0.38mII1の
条件で回路の導通が破断した時の回数を測定した。導体
パターンは、エッチングにより導体幅1.5mm,間隙
1.0mmで1往復の導体を形成したものを用いた。
耐熱性は300℃の半田浴中に60秒フロートさせた時
の皮膜のハガレ、フクレ、変色を目視により判定し、試
験前後でその変化が認められないものを良好とした。
密着性は、JIS  K5400に基き、(財)日本塗
装技術協会の判定基準により評価を行った。
即ち、1cII+四方の区画を縦横1關間隔の線で区切
り、この線に沿って1關四方の区画が100個できるよ
うにカッターナイフで皮膜のみを切断し、基材が切れな
いように切り込みを入れた。次に切り込みを入れた皮膜
にセロハンテープを張り、90度の角度に引っ張り上げ
、その時に1 mm四方の区画が何個剥がれるかにより
評価を行った。工個の剥離もなく、またそれぞれの区画
に欠損のないものを、10点満点の評価とした。
電気特性はJIS  C6481に基き線間1..Om
m、総延長8 0 m+mの平行パターンをエンチング
により形威したものについて、DCIOOV印加後1分
経過時の線間絶縁抵抗として示した。
第 4 表 上記第3表及び第4表より、実施例にかかるインキはい
ずれの物性も優れた値を示すが、比較例1のインキは可
撓性及び印刷性が劣り、比較例2のインキは可撓性及び
基板に対する密着性が劣る。
〔発明の効果〕
以上の説明からも明らかなように、本発明に係る印刷イ
ンキは、耐熱性、密着性、可撓性、電気特性に優れたも
のであり、フレキシブル銅張板上にスクリーン印刷法で
塗布することにより、容易に信頼性の高い皮膜を形或す
ることができる。このためカバーフィルムの貼り合わせ
の様な複雑な作業が不要となるため生産効率が向上し、
また印刷して熱乾燥するだけの手法のため、ロールプレ
スのような高価な設備は不要である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記式( I )、(II)及び(III)で示される繰り
    返し単位から構成される部分的にイミド化されたポリア
    ミド酸を必須成分とする印刷インキ。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (ここにR^1は4価の有機基を、R^2は2価の有機
    基を表わす。) 2、前記繰り返し単位( I )、(II)及び (III)のモル量をそれぞれA、B、Cとし、下記式(
    IV)でイミド化率Tを定義したとき、前記部分的にイミ
    ド化されたポリアミド酸のイミド化率Tが15〜85で
    ある請求項1に記載の印刷インキ。 T=(2A+B)×100/2(A+B+C)(IV) 3、請求項1又は2に記載の部分的にイミド化されたポ
    リアミド酸とその溶媒を含む印刷インキ。 4、請求項3において、前記部分的にイミド化されたポ
    リアミド酸とその溶媒との合計量に対する該部分的にイ
    ミド化されたポリアミド酸の割合が5〜50重量%であ
    る前記印刷インキ。 5、請求項3又は4において、前記部分的にイミド化さ
    れたポリアミド酸とその溶媒の他に消泡剤を含む前記印
    刷インキ。 6、請求項5において、前記印刷インキに含まれる消泡
    剤の量が、前記部分的にイミド化されたポリアミド酸と
    その溶媒の合計量100重量部に対して0.1〜10重
    量部である前記印刷インキ。 7、請求項1ないし6のいずれかにおいて、揺変比が1
    .5〜15である前記印刷インキ。
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