JPH0353482Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はチツプ型電子部品に関するものであ
る。

（従来の技術） チツプ型コンデンサ等の電子部品は、例えば、
素子の端面に形成された電極に端子を接続し、外
装からこの端子を引き出した構造となつている。
そして、製造工程中に、電子部品を外装から引き
出された端子の部分でクランプし、特性検査等を
行なつている。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、端子が素子の電極に確実に接続されて
いない場合、クランプの圧力によつて端子が素子
に押圧され仮に接続してしまい、誤つて良品とさ
れる欠点があつた。

本考案の目的は、以上の欠点を改良し、端子の
接続不良を防止しうるチツプ型電子部品を提供す
るものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、上記の目的を達成するために、素子
の端面に端子を接続し外装から該端子を引き出し
たチツプ型電子部品において、端子に該端子の外
装からの引き出し方向に対して内向きに斜めに切
断され少なくとも前記外装により一部が被覆され
た辺を有する孔を設けることを特徴とするチツプ
型電子部品を提供するものである。

（作用） 端子に孔を設け、この孔の切断後の辺を端子の
外装からの引き出し方向に対して内向きに斜めと
なるようにし、この辺の少なくとも一部を外装に
より被覆しているため、端子がクランプされて素
子方向に押圧されても、辺が抵抗となり端子の先
端は素子方向に押圧されることがない。従つて、
端子の先端は素子への接続作業時と同じ状態にお
かれ、接続不良はそのまま不良品として検出され
る。

（実施例） 以下、本考案を図示の実施例に基づいて説明す
る。

１はプラスチツクフイルムコンデンサ等のコン
デンサ素子であり、両端面にメタリコン部２が形
成されている。３は、端子であり、先端４の角部
５がＲ状となつていてこの角部５の部分の長さだ
け幅が広くなつている。６は、端子３に設けられ
た孔であり、端子３の先端４部分は先端４の形状
とほぼ相似形に切断されており、次いで二辺７及
び８が端子３の引き出し方向に対して内向きに斜
めになつており、二辺７及び８に続く辺９が端子
３の引き出し方向に延長されている。１０は、樹
脂モールドにより形成された外装であり、孔６の
辺９の途中まで端子３を被覆している。端子３の
引き出し部１１はこの外装１０の側面１２に沿つ
て折り曲げられている。

上記実施例の場合、端子３の引き出し部１１が
クランプされても、孔６の辺７及び８が外装１０
に当たり、先端４がメタリコン２に押圧されるス
トツパーとなつている。

なお、上記実施例では辺７及び８の金部を外装
１０で被覆しているが、一部だけを被覆してもよ
い。

（考案の効果） 以上の通り、本考案によれば、孔の一部を端子
の外装からの引き出し方向に対して内向きに斜め
に切断された辺により形成しているため、押圧に
対してこの辺がストツパーとなり、端子と素子と
の接続不良を誤つて良品と判断するミスを防止し
うるチツプ型電子部品が得られる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例の斜視図を示す。 １……コンデンサ素子、３……端子、６……
孔、７，８……辺、１０……外装。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 素子の端面に端子を接続し外装から該端子を引
   き出したチツプ型電子部品において、端子に該端
   子の外装からの引き出し方向に対して内向きに斜
   めに切断され少なくとも前記外装により一部が被
   覆された辺を有する孔を設けることを特徴とする
   チツプ型電子部品。