JPH0352917A - ポリウレタンの製造方法 - Google Patents

ポリウレタンの製造方法

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野} 本発明はポリラクトン系ポリオールを原料とし,かつ、
耐加水分解性にすぐれたポリウレタンに関するものであ
る。
〈従来技術} 従来から線状構造を有するポリウレタンは両末端に水酸
基を有する長鎖のポリオールと有機ジイソシアネートお
よび比較的低分子量の2個の活性水素を有する鎖延長剤
と称するジオール、ジアミン、アルカノールアミンなど
とを反応させて合成されていたのは公知である。
かかる両末端に水酸基を有する長鎖のポリオールとして
は、ポリエステル系ポリオール、ポリエーテル系ポリオ
ール、さらに分子構造中にカーボネート結合を有するポ
リオール、即ち、ポリカーボネートジオールなどが主に
使用されている。
而してポリエステルポリオールとしてはエチレングリコ
ールまたは1.4−ブチレングリコール、1.6−ヘキ
サングリコール等とアジピン酸から合成されるポリエス
テルポリオール、さらにはε−カブロラクトン等を原料
としたポリラクトンポリオールが一般に使用されている
ポリエーテル系ポリオールとしてはエチレンオキシドや
プロピレンオキシドの重合体、あるいは共重合体、さら
にはテトラハイド口フランの重合体であるポリテトラメ
チレングリコールが使用される。
また、ポリカーボネートジオールとしては以下のような
ものがある。
最も一般的なものとしては、1、6−ヘキサンジオール
を基本骨格とするもの、さらにそれらの結晶性を崩すた
めに一定の分子量を有するポリエーテルポリオールや側
鎖を有する多価アルコールを含有させたものなどがある
これらの中ではポリエーテル系ポリオール、特にポリテ
トラメチレングリコールは耐水性にすぐれているばかり
でなく、これを原料にしたポリウレタンは弾性回復性が
すぐれているため、スパンテックス、即ち弾性繊維や圧
縮永久ひずみの小さい物性を要求されるウレタンエラス
トマー等の分野に広く用いられている。
また、ポリカーボネートジオールを原料とするポリウレ
タンは機械強度、耐熱性、耐湿性等バランスのとれたも
のである。
《発明が解決しようとする課題} しかしながら、ポリエーテル系ポリオールはそのエーテ
ル結合のため酸化劣化しゃすく、耐候性、耐熱性が極め
て悪いという欠点がある。
一方、ポリエステル系ポリオールであるエチレングリコ
ールアジペートポリエステルを用いたポリウレタンは弾
性回復性にすぐれているが、耐水性が悪く、その製品は
1〜2年で使いものにならなくなるという欠点がある。
また、1.4−ブチレングリコールアジペートポリエス
テルはある程度の耐水性を有するが、そのウレタンの弾
性回復性は極めて悪い。
また、ε−カプロラクトンを原料にしたポリカプロラク
トンポリオールからのポリウレタンは耐水性にすぐれて
いるのみならず、ポリエーテル系ポリオールの欠点であ
る耐候性、耐熱性が極めてすぐれているという特徴が不
充分である。
さらに、ボリカーボネートジオールは1,6−ヘキサン
ジオールを基本骨格とするものはそれが固体状であり、
それを液状にするには一定の分子量を有するポリエーテ
ルポリオールや側鎖を有する多価ア.ルコールを含有さ
せるなどの工夫を要するなどの不都合がある。
本発明の目的は上記のポリオール中のポリカブロラクト
ンポリオールまたはそれを原料とするポリウレタンの有
する欠点を改良するところにある。
本発明者はかかるポリカプロラクトン系ウレタンの欠陥
を解消するため鋭意検討を行なった結果、ポリエーテル
ポリオールにε一カプロラクトンを開環重合させること
によって得られたポリエーテルボリカプロラクトンポリ
オールからのポリウレタンが従来品にはみられない優れ
た耐加水分解性を示すことを発見し本発明に至った。
《発明の構成} 即ち、本発明は 「有機ジイソシアネートと分子内に2個以上の活性水素
を有する化合物とを反応させて製造されたポリウレタン
であって、上記活性水素を有する化合物がトリメチルε
−カプロラクトンとε−カプロラクトン骨格を共に有す
るポリオールであることを特徴とするポリウレタン」 である。
上記の如き本発明に用いるポリエーテルボリカブロラク
トンポリオールを製造するに用いられるボリエーテルポ
リオールとしてはエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリ
コール、ボリエチレングリコール、ジブロピレングリコ
ール、トリブロビレングリコール、ポリブロビレングリ
コール、種々の多偏アルコールにプロピレンオキシドを
開環重合させたポリブロピレングリコールボリブロビレ
ンポリオール、更にはエチレンオキシドとプロピレンオ
キシドを共重合させたポリエーテルポリオール等が挙げ
られる。
また、テトラハイドロフランの開環重合体であるポリテ
トラメチレングリコール等も用いることができる。
これらポリエーテルポリオールに開環付加反応させるε
−カプロラクトンとしてはシクロヘキサノンを過酸化水
素や過酢酸等の過酸でバイヤービリガー反応によって酸
化することによって工業的に製造されているものを用い
ることができる。
また、トリメチルε−カプロラクトンも同様にトリメチ
ルシクロヘキサノンを過酸化水素や過酢酸等の過酸でバ
イヤービリガー反応により製造することができる。
ε−カプロラクトンとトリメチルε−カプロラクトンの
比率は任意に変えることができる。
用いられるラクトンモノマーの使用比率はε−カプロラ
クトンモノマ−1モルに対して置換基を有する環状ラク
トンモノマーが0.1〜20倍になる範囲、好ましくは
0.4〜10倍になる範囲である。
重合に用いられる触媒は過塩素酸化合物であり、過塩素
酸またはその水溶液または過塩素酸ナトリウム、過塩素
酸カリウム、過塩素酸リチウムのようなアルカリ金属塩
、または過塩素酸銀などを用いることができる。
これらの触媒は単独で用いることができるが、種々の形
態の過塩素酸化合物を併用してもかまわない。さらに、
チタン、スズ、亜鉛、アルミニウム、鉄、ホウ素、等の
金属と併用することによってもその効果は有効である。
また、本発明の重合方法において共存させる枝別れのな
いラクトンモノマーはε−カプロラクトンモノマーであ
る。
用いる触媒量は極めて少量で有効である。
重合を行う混合されたラクトンモノマーに対して0.0
1ppm以上好ましくは10〜1000ppmの範囲で
用いると極めて有効である。
触媒量が0.0ippm未満では十分な重合速度に到達
しない。
触媒量は2006ppm以上用いても有効である。しか
し、得られた重合物よりの除去が必要となりそれに要す
る時間が大きく経済的でない。
反応温度は高温を必ずしも必要としない。
20〜200℃の間で充分進行する。
さらには50〜150℃の範囲が好ましい。
置換基を有したラクトン重合体は温度が上昇すると立体
的に反発して、不安定になることが考えられ、分解反応
が生じることが知られている。
このような見地からも高温が必ずしも有利とは言うこと
ができない。
本反応は空気雰囲気、N2雰囲気に関係なく進行する。
必要以上に空気を遮断する必要は必ずしもない。
一方、反応の開始剤としてヒドロキシェチルアクリレー
ト、ヒドロキシエチルメタクリレート、等のラジカル重
合性化合物を用いた場合、P−メトキシフェノール、ジ
ブチルヒドロキシトルエン、ヒドロキノンなどの重合防
止剤を添加しても反応に影響はない。
溶媒は必ずしも必要とはしない。
一般的には溶媒を用いない方が工業的に有利である。溶
媒を用いても支障はないが、ベンゼン、トルエレキシレ
ン、メチルエチルヶトン、酢酸ブチル、酢酸エチル、四
塩化炭素等の不活性なものがよい。
反応は窒素等の不活性ガスを通じながら行なうことが樹
脂の着色を防止する点で好ましい。
本発明のポリウレタンの製造に用いる有機ジイソシアネ
ートとしては2.4−トリレンジイソシアネート、2.
6−トリレンジイソシアネート、4.4゛−ジフェニル
メタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、キシレンジイソシア
ネート、水添4.4′−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、インホロンジイソシアネート、1,5−ナフタレ
ンジイソシアネート等を挙げることが出来る。
本発明の実施に用いられる鎖延長剤と称される活性水素
を有する低分子化合物としてはエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、2
−メチル−1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグ
リコール、ペンタンジオール、1.6−ヘキサンジオー
ル、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヒドラジ
ン、イソホロンジアミン、メタフェニレンジアミン、4
.4′−ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニ
ルスルホン、3.3″−ジクロル、4.4−ージアミノ
ジフェニルメタン等を用いることができる。
本発明においてポリウレタンを製造する方法としては、
ポリオールと過剰の有機ジイソシアネートを反応させ末
端イソシアネート基を有するプレボリマーを製造し、次
にジオール、ジアミン等の鎖延長剤を反応させてポリウ
レタンとするプレボリマー法、あるいは全成分を同時に
添加してポリウレタンをつくるワンショット法等いずれ
の方法をも採用することができる。
これらのポリウレタンの製造は無溶剤で行うこともでき
るし、溶媒中で行なうこともできる。
溶剤としては、イソシアネートに対して不活性のものを
用いる。
例えばトルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸プチル、
メチルエチルケトン、ジメチルホルムアミド、テトラハ
イド口フラン等が使われる。
本発明のポリ力ブロラクトンボリエーテルポリオール系
ウレタンは耐水性、耐候性、耐熱性にすぐれている。
本発明のポリウレタンの用途としてはスパンデックス、
熱可塑性ウレタンエラストマー、熱硬化性ウレタンエラ
ストマー、硬質及び軟質ウレタンフォーム、接着剤、合
成皮革、塗料等に極めて有利に利用されうる。
次に実施例及び比較例を挙げて本発明の説明を行なうが
、これらによって本発明が限定されるものではない。
実施例−1 温度計と撹拌器を装えた200mjl用フラスコに、ト
リメチルε−カプロラクトン69”,エチレングリコー
ル5.5”’  ε一カプロ・ラクトgr ン 103.5   過塩素酸をIOppm濃度になる
ように添加した。
温度を100℃に昇温して、25時間反応した。
反応終了後室温まで冷却した。
得られた重合体は分子量2203、OH価46.70で
あった。
次に温度計と撹拌器を装えた5 0 0 mjl用フラ
スコにここで合成したポリオール98.4gr1. 4
フ9 >シオー/L/8.  O ” 4. 4 − 
−シ7エニルメタンジイソシアネート、32.8g’N
,Nジメ.チルホルムアミド209.8”を加えた。
80℃5時間反応した。
次いで60℃で3時間熟成した。
粘度33000のウレタンドーブが得られた。
比較例−1 温度計と撹拌器を装えた200mN用フラスコgr にε−カプロラクトン172  、エチレングリg 『 コール5,5  、塩化スズを10ppmになる様装入
した。170℃で5時間反応させた。
OH価56.2、酸化0.25のポリカプロラクトンジ
オールを得た。
次に温度計と撹拌器を備えた50’OmJ2用フラスコ
にここで合威したポリオール100.0”gr 1.4ブタンジオール810   、4.4−−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート33.0”N,Nジメチル
ホルムアミド209.0”を加えた。
80℃で5時間反応させた。
次いで60℃で3時間熟成した。
実施例−2 実施例−1、比較例−1で得たウレタンより膜厚150
μのウレタンフィルムを作成し物性評価した。また12
1℃、95%RH圧力1.0kg/cm2Gの条件で耐
湿熱性試験を行い、物性評価した。
結果を表−1に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 有機ジイソシアネートと分子内に2個以上の活性水素を
    有する化合物とを反応させて製造されたポリウレタンで
    あって、上記活性水素を有する化合物がトリメチルε−
    カプロラクトンとε−カプロラクトン骨格を共に有する
    ポリオールであることを特徴とするポリウレタン。
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