JPH0352319B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明はホルダーと、このホルダーの前端部
に設けた支持アームに対して着脱可能にかつ一定
角度内での傾動可能に支持された替刃カートリツ
ジとからなり、ホルダーの前端部には替刃カート
リツジを傾動可能に付勢するようにプツシヤーを
設けた首振り可能な安全剃刀に関するものであ
る。

従来技術 従来、この種の安全剃刀として、特公昭55−
28717号公報に記載のものがある。その実施例中
には、前記プツシヤーに該当する弾性プリツジが
ホルダーの前端中央部において２分割され、相対
向する一対の板ばね部の先端部分を押圧部として
いるものがある。（前記公報中第１０図参照）こ
の押圧部を替刃カートリツジの押接面に弾性的に
当接させた状態で安全剃刀を使用するとき、一対
の支持アームが替刃カートリツジの左右両側部を
支えているとは言え、支持アームに対する替刃カ
ートリツジのガタ付きは大きく、しかも一対の押
圧部は替刃カートリツジの中央位置を押圧してい
るため、その押圧部を中心とする替刃カートリツ
ジの上方向への振れは大きく、使用中における替
刃カートリツジの傾動作用が大変不安定なものと
なつていた。従つて、前記両押圧部から前方ヘス
トツパ突起を突設してこの両ストツパ突起間で替
刃カートリツジの押接面の両側を支えて替刃カー
トリツジの安定性を保持する必要があつた。

目 的 本発明の目的は前記一対の押圧部間の間隔を左
右方向へ広げることができるように板ばね部の形
状を改良することによつて、使用中における替刃
カートリツジの上下方向及び左右方向における安
定性を向上させることができる替刃カートリツジ
の支持構造を提供することにある。

発明の構成 本発明はこの目的を達成すべく、前記プツシヤ
ーを、ホルダーの前端ほぼ中央部から左右方向へ
突設した一対の板ばね部と、前記左右両支持アー
ムの鉤部の内側近隣においてそれぞれの板ばね部
の先端から前方へ突設した押圧突部と、その隣接
部において前記替刃カートリツジの後面左右両側
部にい設けられた押接部の内側又は外側に当接す
るように突設したストツパ突起とから構成したも
のである。

実施例 以下、本発明の第一実施例を第１図〜第４図に
従つて説明すると、ホルダー１の頭部１ａの前端
左右両側には別体にて形成された支持アーム２が
支軸１５により回動可能に支持され、この両支持
アーム２を開閉させるようにこれに係合された押
ボタン１６がホルダー１の頭部１ａに対し前後方
向へ移動可能に組込まれるとともに、常にはスプ
リング１７の付勢力により後動されている。この
押ボタン１６はその移動時のガタ付きを防止する
ためにスプリング１８でホルダー１の頭部１ａに
押しつけられている。又、ホルダー１の頭部１ａ
には操作部材２０によつて前後方向へ移動される
二叉状のストツパ１９が組込まれ、その前進位置
において替刃カートツリジ９の後傾を阻止するよ
うにこれに当接する。

又、ホルダー１の頭部１ａの前端には次のよう
に構成されたプツシヤー５が取り付けられてい
る。

すなわち、このプツシヤー５は第３図に示すよ
うに、ホルダー１の前端ほぼ中央部から左右方向
へ突設した一対の板ばね部６と、それらの中央部
に形成された嵌着孔１３ａと、前記板ばね部６の
先端に前方へ向かつて突設された押圧突部７とか
ら構成されている。又、押圧突部７の先端部は上
方へ屈曲され、その屈曲部分の先端を弧状の当接
面７ｂとし、前記押圧突部７の内面にはストツパ
突起１４が突設されている。

第４図に示す替刃カートリツジ９の後面左右両
側部には支持孔１０が形成され、前記ホルダー１
の両支持アーム２の鉤部２ａが係入されてホルダ
ー１に対し替刃カートツリジ９が前後方向へ傾動
可能に支持されるようになつている。ホルダー１
に対する替刃カートツリジ９の脱着は、押ボタン
１６をスプリング１７の押圧力に抗して前方に押
圧することにより、両支持アーム２を左右方向へ
回動させて行う。

又、替刃カートツリジ９の後面左右両側部には
第４図に示す押圧部としての押接面１２が形成さ
れている。

このように構成されたプツシヤー５では、第
１，２図に示すように、ホルダー１の頭部１ａの
前端中央部に形成された嵌着突部１３ｂがプツシ
ヤー５の嵌着孔１３ａに嵌着されてプツシヤー５
がホルダー１に対して着脱可能に取着される。

そして、替刃カートツリジ９をホルダー１の支
持アーム２に支持するときには、第１図の想像線
及び第４図に示すように、プツシヤー５の押圧突
部７先端の当接面７ｂが前記押接面１２に弾性的
に当接し、替刃カートツリジ９はプツシヤー５の
付勢により両支持アーム２の鉤部２ａを中心に前
傾して不使用状態となる。このとき、前記ストツ
パ突起１４が押接面１２の内側部に当接して替刃
カートツリジ９の左右方向への振れも防止する。

さて、安全剃刀を使用すると、替刃カートツリ
ジ９はプツシヤー５の弾性に抗して両支持アーム
２の鉤部２ａを中心に第４図のＡ矢印方向へ後傾
され、上側ストツパ９ｂがホルダー１の頭部１ａ
に当接するまで一定角度傾動する。不使用時には
替刃カートツリジ９はプツシヤー５の弾性で不使
用位置へ復帰する。

特に、この実施例では、ホルダー１のプツシヤ
ー５の左右両支持アーム２の鉤部２ａの内側近隣
において替刃カートツリジ９の後面左右両側部を
押圧するため、両押圧突部７の間隔が従来技術の
場合よりもはるかに大きくなつて、替刃カートツ
リジ９の上下方向への振れは小さくなり、使用中
における替刃カートツリジ９の傾動作用が大変安
定する。

又、前記ストツパ突起１４が押接面１２の内側
部に当接しているため、替刃カートツリジ９の左
右方向への振れが確実に防止される。

第５図〜第８図に示す第二実施例はプツシヤー
５の押圧突部７の形状を変更した点で等一実施例
と相違し、ストツパ突起１４が押圧突部７の外側
に突設され、第５図の想像線及び第８図に示すよ
うに替刃カートリツジ９の押接面１２の外側に当
接して替刃カートリツジ９の左右方向への振れも
防止する。

効 果 以上詳述した本発明によれば、左右両支持アー
ム２の鉤部２ａの内側近隣において替刃カートツ
リジ９の左右両側部をプツシヤー５で押圧するの
で、両押圧突部７の間隔が大きくなつて使用中に
おける替刃カートツリジ９の上下方向への振れが
小さくなるとともに、プツシヤー５に替刃カート
リツジ９の後面両側部に設けられた押接部１２の
内側又は外側に当接するストツパ突起１４を設け
たため、同カートツリジ９の左右方向への移動も
確実に防止され、ひいてはその安定性を向上させ
ることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は第一実施例を示し、第１図は
ホルダーの頭部の一部切欠平面図第２図は同じく
断面図、第３図はプツシヤーの斜視図、第４図は
安全剃刀の使用状態を示す部分断面図、第５図〜
第８図は第二実施例を示し、第５図はホルダーの
頭部の一部切欠平面図、第６図は同じく断面図、
第７図はプツシヤー斜視図、第８図は安全剃刀の
不使用状態を示す部分断面図である。 ホルダー１、支持アーム２、プツシヤー５、板
ばね６、押圧突部７、替刃カートリツジ９、押接
部としての押接面１２、ストツパ突起１４。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ホルダー１の前端部に左右両支持アーム２を
   左右方向へ開閉可能に設け、この両支持アーム２
   の先端の鉤部２ａに対し替刃カートリツジ９を着
   脱可能にかつ一定角度内での前後傾動可能に支持
   し、ホルダー１の前端部には替刃カートリツジ９
   を前後傾動可能に付勢するようにプツシヤー５を
   設けた首振り可能な安全剃刀において、 前記プツシヤー５はホルダー１の前端ほぼ中央
   部から左右方向へ突設した一対の板ばね部６と、
   前記左右両支持アーム２の鉤部２ａの内側近隣に
   おいてそれぞれの板ばね部６の先端から前方へ突
   設した押圧突部７と、その隣接部において前記替
   刃カートリツジ９の後面左右両側部に設けられた
   押接部１２の内側又は外側に当接するように突設
   したストツパ突起１４とからなつていることを特
   徴とする首振り可能な安全剃刀における替刃カー
   トリツジの支持構造。