JPH0352178Y2 - - Google Patents

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JPH0352178Y2
JPH0352178Y2 JP1985183191U JP18319185U JPH0352178Y2 JP H0352178 Y2 JPH0352178 Y2 JP H0352178Y2 JP 1985183191 U JP1985183191 U JP 1985183191U JP 18319185 U JP18319185 U JP 18319185U JP H0352178 Y2 JPH0352178 Y2 JP H0352178Y2
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front wheel
wheel case
case
axle
outer end
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、トラクタの前輪駆動装置における前
輪ケースの車軸支持構造に関するものである。
(従来の技術) トラクタにおける前輪駆動装置として、前輪軸
ケースの左右両端に設けた伝動ケースに、キング
ピン廻りに回動自在に前輪ケースを支持し、この
前輪ケースに、前輪を支持する車軸を軸架すると
共に遊星ギヤー式の終減速装置を組込んだもの
が、例えば特願昭58−138977号出願等によつて既
に提案されている。
(考案が解決しようとする問題点) 従来は、車軸を終減速装置の両側で前輪ケース
に維持する軸受としてボール軸受を使用していた
ので、軸受容量が小さく、トラクタの高馬力化化
及び前輪荷重の増大に対して強度に限界があつ
た。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、このような従来の問題点を解決する
ことを目的として提供されたものであつて、軸受
容量を大にして高馬力化、前輪駆動の増大に対応
できるようにすると共に、組立後に軸受の予圧調
整を容易に行なえるようにしたものである。従つ
て、本考案は、そのための手段として、前車軸ケ
ース32両端の伝動ケース40にキングピン41
廻りに回動自在に前輪ケース4を支持し、この前
輪ケース4に、前輪2を支持する車軸10を軸架
すると共に、遊星ギヤー式の終減速装置11を組
込んで成るトラクタの前輪駆動装置において、終
減速装置11の軸心方向両側で車軸10を前輪ケ
ース4に支承するテーパーローラー軸受12,1
3を前輪ケース4内端の軸受保持部15と前輪ケ
ース4外端の筒状の軸受保持部16の外端部とに
夫々設け、前輪ケース4外端の軸受保持部16の
外周に、テーパーローラー軸受12,13の予圧
を調整する調整体17を軸心方向に進退自在に外
嵌させて螺合すると共に、この調整体17の外周
に回動操作用の係合部20を設け、この係合部2
0に係脱自在に係合して調整体17を回動不能に
規制する廻止部材55を前輪ケース4側に取付け
たものである。
(作用) 駆動軸33からの動力は、ベベルピニオン3
8,42、キングピン41、ベベルピニオン44
を介して入力ギヤー22に伝達される。そして、
入力ギヤー22と一体のサンギヤー23が回転す
るので、これと咬合しかつリングギヤー7と咬合
する遊星ギヤー26が軸27廻りに自転しなが
ら、キヤリヤー25と共に車軸10廻りに公転す
る。これによつて、キヤリヤー25と車軸10と
が一体回転し、遊星ギヤー式の終減速装置11で
大きく減速された動力が前輪2へと伝達されるこ
とになり、前輪2を駆動しながら走行できる。
車軸10は終減速装置11の両側にあるテーパ
ーローラー軸受12,13で支承されており、従
来のボール軸受に比して軸受容量が大であるか
ら、トラクタの高馬力化、前輪荷重の増大に対し
ても十分に対応できる。テーパーローラー軸受1
2,13は、前輪ケース4内端の軸受保持部15
と、前輪ケース4外端の筒状の軸受保持部16の
外端部とに夫々設けているため、一対のテーパー
ローラー軸受12,13間の間隔が大となり、車
軸10を安定良く支持できる。
またテーパーローラー軸受12,13の予圧調
整は、調整体17の外周の係合部20に適宜工具
を係合させ、この工具により調整体17を回動操
作することにより、調整体17を軸心方向に移動
させて行なう。従つて、この調整は、前輪ケース
4内に終減速装置11等を組込んだ後においても
容易に行なうことが可能である。
調整後に廻止部材55を係合部20に係合させ
た状態でボルト56により固定すれば、調整体1
7の振動等による廻りを防止でき、所定の予圧に
保持できる。調整体17は筒状の軸受保持部16
の外周に外嵌させて螺合し、この調整体17の外
周に係合部20を設けているので、調整体17を
軸受保持部16内に内嵌し、かつ調整体17の軸
心方向の外端側に係合部20を設ける構造のもの
に比べて調整体17の軸心方向の長さが短かくな
る。このため軸受保持部16及び車軸10の軸心
方向の長さ短かくなり、テーパーローラー軸受1
2,13の予圧を調整体17で調整するようにし
ているにも拘らず、前輪2を前輪ケース4側に近
接して設けることができる。
(実施例) 以下、図面を参照して本考案の実施例を詳述す
ると、第2図はトラクタ1を示しており、該トラ
クタ1は左右一対の前輪2と左右一対の後輪3と
を備えた2軸4車輪形であり、本実施例では前輪
2と後輪3が共に駆動される4輪駆動形トラクタ
である。
第1図を参照すると、4は前輪ケースであり、
内外側ケース半体5,6の接続部にリングギヤー
7を挟んでノツクピン8とボルト9を介して固定
された中空最中形状に構成されている。10は前
輪2を支持する車軸であり、前輪ケース4の中央
に横方向として配置され、遊星ギヤー式の終減速
装置11の軸心方向両側で各ケース半体5,6に
テーパーローラー軸受12,13を介して回転自
在に軸架されている。2個のテーパーローラー軸
受12,13の内、内端側のテーパーローラー軸
受12は内側ケース半体5の内側壁14に形成さ
れた軸受保持部15に内嵌されると共に、内側壁
14により軸心方向内方への移動が規制されてい
る。また外端側のテーパーローラー軸受13は外
側ケース半体6に形成された軸受保持部16に内
嵌されると共に、外端側から調整体17によつて
軸心方向に押圧されており、これによつてテーパ
ーローラー軸受12,13の予圧が設定されてい
る。調整体17は外側ケース半体6の軸受保持部
16の外周に形成されたおねじ部18に軸心方向
に進退自在に螺合され、また軸受保持部16の外
周に形成された平滑面に接触するOリング19で
シールされている。調整体17の外周には、回動
操作用の係合部20が周方向に等間隔をおいて多
数形成されており、その隣合う一対の係合部20
間に廻止部材55が係合して調整体17を回動不
能に規制するようになつている。廻止部材55は
L形状であつて、外側ケース半体6の外側面にボ
ルト56で着脱自在に取付けられている。
21は一体ギヤーであり、入力ギヤー22とサ
ンギヤー23とが一体に構成されたものであり、
前記車軸10に套嵌されて遊嵌されている。一体
ギヤー21の入力ギヤー22側の側面にはボール
軸受24が設けられ、該ボール軸受24が内側ケ
ース半体5の内側壁の前記車軸10のテーパーロ
ーラー軸受12の外周部に支持されている。
25はキヤリヤーであり、車軸10の外側寄り
にスプライン等を介して嵌合固定されており、該
キヤリヤー25にはリングギヤー7とサンギヤー
23に夫々噛合う遊星ギヤー26の複数個が軸2
7を介して支持されている。而して、キヤリヤー
25、リングギヤー7、サンギヤー23等は遊星
ギヤー式の終減速装置11を構成している。一体
ギヤー21のサンギヤー23側のボス部28は外
方へ延出され、キヤリヤー25の内側にボール軸
受29を介して受けられている。
車軸10の外端にはフランジ30が形成され、
該フランジ30に前輪2のデイスク31が取付け
られている。32は前車軸ケースであり、該ケー
ス32内にはデフ出力軸である駆動軸33が内挿
支持されており、該駆動軸33の外端にはベベル
ピニオン38が套嵌固定されている。なお、前車
軸ケース32はその左右中央部がデフ入力軸の軸
心廻りに左右揺動自在に車体側に支持されてお
り、デフ入力軸には第2図で示すプロペラシヤフ
ト39が連動されている。
40は伝動ケースであり、前車軸ケース32の
左右両端部にボルトを介して固定されており、該
伝動ケース40内にはキングピン41が上下に挿
設され、該キングピン軸41を介して駆動軸33
と一体ギヤー21の入力ギヤー22とが連動して
いる。
キングピン41の上部には、ベべピニオン38
に上位側で噛合うベべルピニオン42がスプライ
ン套嵌され、該ピニオン42がホール軸受43を
介して伝動ケース40に支持されており、またキ
ングピン41の下部には入力ギヤー22に下位側
で噛合うベベルピニオン44がスプライン套嵌さ
れ、該ピニオン44は内側ケース半体5の下部側
に内方突出状に形成されたケース部45にボール
軸受46を介して支持されている。なお、伝動ケ
ース40の下部は筒状部47に形成され、該筒状
部47がケース部45の上部に挿嵌され、スラス
ト軸受48を介してキングプン41廻りに相対回
動自在に支持されている。
更に、前輪ケース4はアーム49を介して伝動
ケース40側に傾動不能でキングピン41の軸心
廻りに相対回転自在に支持されて、伝動ケース4
0の外側に配置されている。
即ち、伝動ケース40の上部にキングピン41
の軸心と同軸心として支軸50を有する軸受押え
を兼ねた蓋体51がボルトで固定され、前輪ケー
ス4の上部にボルトで固定されたアーム49にキ
ヤツプ52が連設され、該キヤツプ52が蓋体5
1の支軸50に套嵌されて回動自在に支持されて
おり、ここに、前輪ケース4がキングピン41の
軸心廻りに回動自在とされ、前輪2を操向可能と
している。
(考案の効果) 本考案によれば、車軸10を前輪ケース4に支
承する軸受をテーパーローラー軸受12,13と
しているから、軸受容量が大きくなり、トラクタ
の高馬力化、前輪荷重の増大に対しても十分に対
応できる。またテーパーローラー軸受12,13
は、前輪ケース4内端の軸受保持部15と、前輪
ケース4外端の筒状の軸受保持部16の外端部と
に夫々設けているため、一対のテーパーローラ軸
受12,13間の間隔が大となり、車軸10を安
定良く支持できる。
更に、テーパーローラー軸受12,13の予圧
を調整する調整体17を前輪ケース4外端の軸受
保持部16に軸心方向に進退自在に螺合している
ので、前輪ケース4側の組立後においても容易に
予圧調整ができる。また調整体17には回動操作
用の係合部20を設けており、これによつて調整
体17の回動調整を容易に行ない得ると共に、そ
の係合部20に廻止部材55を係合させて調整体
17の廻止めを行なつているので、調整後の予圧
の変動を確実に防止できる。
しかも、調整体17は筒状の軸受保持部16の
外周に外嵌させて螺合し、この調整体17の外周
に係合部20を設けているので、調整体17を軸
受保持部16内に内嵌し、かつ調整体17の軸心
方向の外端側に係合部20を設ける構造のものに
比べて調整体17の軸心方向の長さが短かくな
る。このため軸受保持部16及び車軸10の軸心
方向の長さが短かくなり、テーパーローラー軸受
12,13の予圧を調整体17で調整するように
しているにも拘らず、前輪2を前輪ケース4側に
接近して設けることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す要部の拡大
断面図、第2図は同全体の側面図、第3図は第1
図の−矢視断面図である。 2……前輪、4……前輪ケース、10……車
軸、11……終減速装置、12,13……テーパ
ーローラー軸受、17……調整体、20……係合
部、32……前車軸ケース、40……伝動ケー
ス、41……キングピン、55……廻止部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 前車軸ケース32両端の伝動ケース40にキン
    グピン41廻りに回動自在に前輪ケース4を支持
    し、この前輪ケース4に、前輪2を支持する車軸
    10を軸架すると共に、遊星ギヤー式の終減速装
    置11を組込んで成るトラクタの前輪駆動装置に
    おいて、終減速装置11の軸心方向両側で車軸1
    0を前輪ケース4に支承するテーパーローラー軸
    受12,13を前輪ケース4内端の軸受保持部1
    5と前輪ケース4外端の筒状の軸受保持部16の
    外端部とに夫々設け、前輪ケース4外端の軸受保
    持部16の外周に、テーパーローラー軸受12,
    13の予圧を調整する調整体17を軸心方向に進
    退自在に外嵌させて螺合すると共に、この調整体
    17の外周に回動操作用の係合部20を設け、こ
    の係合部20に係脱自在に係合して調整体17を
    回動不能に規制する廻止部材55を前輪ケース4
    側に取付けたことを特徴とする前輪ケースの車軸
    支持構造。
JP1985183191U 1985-11-27 1985-11-27 Expired JPH0352178Y2 (ja)

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JPS6290229U JPS6290229U (ja) 1987-06-09
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6029335A (ja) * 1983-07-28 1985-02-14 Kubota Ltd トラクタの車軸減速装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5719296Y2 (ja) * 1977-05-13 1982-04-22

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JPS6029335A (ja) * 1983-07-28 1985-02-14 Kubota Ltd トラクタの車軸減速装置

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JPS6290229U (ja) 1987-06-09

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