JPH0351804Y2 - - Google Patents

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JPH0351804Y2
JPH0351804Y2 JP1530985U JP1530985U JPH0351804Y2 JP H0351804 Y2 JPH0351804 Y2 JP H0351804Y2 JP 1530985 U JP1530985 U JP 1530985U JP 1530985 U JP1530985 U JP 1530985U JP H0351804 Y2 JPH0351804 Y2 JP H0351804Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、デイスク状の磁気シートを記録媒
体とする記録再生装置に関するものである。
〔考案の概要〕
この考案は、記録媒体、例えばスピンドルモー
タで回転される磁気シートを磁気ヘツドと、三角
形の頂点に配置した3つの基準ピンに当接する3
つの調整ねじによつて磁気ヘツドに対する位置
(高さ)、傾き等が調整できるようにしたパツドで
挟持し、磁気シートをパツドによつて磁気ヘツド
の側へ付勢して良好なヘツド当りを得るようにし
た記録再生装置において、スピンドルモータの中
心と磁気ヘツドの中心を結ぶ直線上に2つの基準
ピンと2つの調整ねじを配置し、各基準ピンと各
調整ねじで三角形を形成することにより、磁気シ
ートに対する磁気ヘツドのヘツド当りの調整が容
易に行えるようにしたものである。
〔従来の技術〕
磁気シートを記録媒体とする記録再生装置は、
第7図に示すように磁気ヘツドHとパツドPで磁
気シートSに強制的な変形を与え、良好なヘツド
当りを得る構成とされているものがある。
第8図はかかる従来の記録再生装置のヘツド当
り調整機構を示す平面図である。
この図において、41A〜41Cは二等辺三角
形の頂点に配置された第1〜第3の基準ピン、4
2はパツドを示し、第1〜第3の基準ピン41A
〜41Cに当接し、磁気ヘツド44に対するパツ
ド42の位置(高さ)、あおり、および傾き等を
調整する第1〜第3の調整ねじ43A〜43Cが
螺合している。そして、パツド42は、例えば開
閉可能な蓋体(図示省略)に磁気ヘツド44の方
向へスプリング(図示省略)で付勢されて取り付
けてある。
なお、Lは前記第2の基準ピン41Bの中心と
磁気ヘツド44の中心を結ぶ直線で、記録、再生
時には磁気ヘツド44がこの直線Lに沿つて移動
する。
第8図に示す従来のヘツド当り調整機構は、第
1〜第3の調整ねじ43A〜43Cを回動してパ
ツド42に対する磁気ヘツド44の突出し量、磁
気ヘツド44に対するパツド42のあおり等の調
整を行い、良好なヘツド当りと、磁気シート(図
示省略)に対するパツド5の回転負荷を小さくし
ている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の記録再生装置のヘツド当
り調整機構は、直線Lで対称となる二等辺三角形
の各頂点に第1〜第3の調整ねじ43A〜43C
が配置されているので、ヘツド当りを調整するた
めに、例えば第1の調整ねじ43Aを回動するだ
けで高さ、あおり、および傾き等が変化し、ヘツ
ド当りも変化する。したがつて、第1〜第3の調
整ねじ43A〜43Cを回動し、パツド42の高
さ等を調整して良好なヘツド当りを得ることは磁
気シートの特定の位置においてさえも困難を伴
い、熟練を要する。
また、良好なヘツド当りが得られたとしても磁
気ヘツド44の移動範囲の全てで良好なヘツド当
りが得られる保証がないので、磁気ヘツド44の
移動範囲で平均して良好なヘツド当りを得る調整
は非常に困難を伴うという問題点がある。
この考案は、上記したような問題点を解決する
ためになされたもので、ヘツド当りの調整が容易
に行えるようにした記録再生装置を提供するもの
である。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案の記録再生装置は、磁気シートを回転
させるスピンドルモータの中心と磁気ヘツドの中
心を結ぶ直線を1辺とする三角形の頂点にそれぞ
れ第1〜第3の基準ピンと、第1〜第3の調整ね
じを配置したものである。
〔作用〕
この考案においては、スピンドルモータの中心
と磁気ヘツドの中心を結ぶ直線を1辺とする三角
形の頂点に配置した第1〜第3の基準ピンと、第
1〜第3の調整ねじによつてパツドに対する磁気
へつどの突出し量等を調整して良好なヘツド当り
が得られ、磁気ヘツドに対するパツドのあおりま
たは傾きの調整が単独に行うことができる。
〔実施例〕
第1図はこの考案の一実施例の一部のヘツド当
り調整機構を示す平面図、第2図a,b,cは第
1図のA−A線、B−B線、およびC−C線から
みた各部材の関係を示す説明図、第3図はパツド
イジエクタ部分の拡大斜視図、第4図〜第6図は
動作説明図である。
これらの図において、1は筐体を示し、一部分
に平面2Aと1段下の平面2Bを結ぶテーパ面2
Cが形成され、第1〜第3の基準ピン3A〜3
C、第1、第2の案内ピン4A,4Bが設けられ
ている。
5はパツドを示し、第1〜第3の基準ピン3A
〜3Cに当接するとともに、磁気ヘツド7に対す
るパツド5の位置、傾き等を調整する第1〜第3
の調整ねじ6A〜6Cが螺合している。そして、
パツド5は、例えば開閉可能な蓋体(図示省略)
に磁気ヘツド7の方向へスプリング(図示省略)
で付勢されて取り付けられている。
8は前記筐体1に取り付けられるシヤーシ、9
はスピンドルモータ(図示省略)で駆動される駆
動ギヤ、10A,10Bは第1の軸11を中心と
して一体で回転する第1、第2の伝達ギヤ、12
は前記第2の伝達ギヤ10Bと噛み合つて第2の
軸13を中心として回転するカムギヤを示し、一
体で回転するカム14が取り付けられている。
15は前記第2の軸13を中心として揺動する
揺動アームを示し、第1、第2の伝達ギヤ10
A,10Bが軸支されるとともに、その先端には
板ばね16が取り付けられている。
17は前記揺動アーム15を時計方向へ付勢す
る筐体1との間に超過した第1のトーシヨンスプ
リング、18は第3の軸19を中心とすて回動す
るプツシユレバーを示し、一端側にはカム14に
当説するローラ20が、多端側には駆動ピン21
が設けられている。
22は前記第3の軸19を中心として回動する
コンタクトアームを示し、一端側には磁性片23
が、他端側には当接ピン24が設けられている。
25は前記プツシユレバー18とコンタクトア
ーム22の間に張架した第2のトーシヨンスプリ
ングを示し、プツシユレバー18を時計方向へ、
コンタクトアーム22を反時計方向へ付勢してい
る。
26は前記第1、第2の案内ピン4A,4Bで
案内されるスライドレバーを示し、板ばね16と
接離する第1の突起27と、嵌合部28と、第2
の突起29が設けられている。
30は前記第1の基準ピン3Aに回動、摺動可
能に支持されたパツドイジエクタを示し、筐体1
の平面2A,2B、およびテーパ面2Cを摺動す
る突起31と、スライドレバー26の嵌合部28
に係合する係合ピン32が設けられている。そし
て、パツドイジエクタ30は第1の基準ピン3A
から抜けないように取り付けられている。
33は前記スライドレバー26を右方向へ付勢
する筐体1と第2の突起29の間に張架した第3
のトーシヨンスプリング、34は前記コンタクト
アーム22の磁性片23を吸着するトリガマグネ
ツトを示し、このトリガマグネツト34はトリガ
電流を供給することによつて吸着力がなくなるも
のである。
なお、Lは前記スピンドルモータの中心、すな
わち第2の基準ピン3Bと磁気ヘツド7の中心を
結ぶ直線で、第1の基準ピン3Aもこの直線Lの
上にある。
次に、この考案の記録再生装置の動作について
説明する。
まず、記録または再生を行わない第1図の状態
では、パツドイジエクタ30の突起31が筐体1
の高い方の平面2Aに当接し、パツドイジエクタ
30は第1の調整ねじ6Aを押し上げているの
で、パツド5は第2、第3の基準ピン3B,3C
と第2、第3の調整ねじ6B,6Cが接する線を
中心として第2図cのように回動し、磁気ヘツド
7から離間した方向へ移動している。
この状態で挿入された磁気シート(図示省略)
をチヤツキング(装着)し、または記録、再生を
行うためにスピンドルモータが回転すると、駆動
ギヤ9が時計方向へ回転し、第1、第2の伝達ギ
ヤ10A,10Bを介してカムギヤ12、カム1
4を時計方向へ回動させるので、カム14がロー
ラ20を押してプツシユレバー18は反時計方向
へ回動し、駆動ピン21がスライドレバー26を
左方向へ移動させる。このようにスライドレバー
26が左方向へ移動すると、嵌合部28に係合し
た係合ピン32も左方向へ移動してパツドイジエ
クタ30を時計方向へ回動させるので、突起31
が平面2Aからテーパ面2Cへと摺動し、パツド
5は第2図cの矢印方向へ回動する。この動作と
並行して第2のトーシヨンスプリング25は当接
ピン24をスライドレバー26へ押圧させながら
コンタクトアーム22を反時計方向へ回動させ
る。
そして、カム14がさらに時計方向へ回動し、
カム14の最外径がローラ20を押圧すると、プ
ツシユレバー18はさらに反時計方向へ回動する
ので、スライドレバー26はパツドイジエクタ3
0をさらに時計方向へ回答させて突起31がテー
パ面2Cから平面2Bへ摺動するとともに、第1
の突起27が板ばね16から離間するために第1
の伝達ギヤ10Aを駆動ギヤ9へ押圧する力がな
くなり、第1のトーシヨンスプリング17の付勢
力が揺動アーム15を時計方向へ回動させて駆動
ギヤ9と第1の伝達ギヤ10Aの噛み合せを外す
力が作用する。
しかし、カム14に負荷がかかつているため、
駆動ギヤ9と第1の伝達ギヤ10Aは第4図のよ
うに噛み合い、パツド5は第5図のように下つた
状態、すなわち磁気ヘツド7の側へ移動し、第1
の調整ねじ6Aが第1の基準ピン3Aに当接す
る。一方、プツシユレバー18と同様に第2のト
ーシヨンスプリング25の付勢力で反時計方向へ
回動しているコンタクトアーム22の磁性片23
がトリガマグネツト34に接近して第4図のよう
に吸着されると、駆動ピン21のスライドレバー
26を押圧する力が解除されるため、カム14に
負荷がかからなくなり、第1のトーシヨンスプリ
ング17の付勢力で揺動アーム15は時計方向へ
回動し、駆動ギヤ9と第1の伝達ギヤ10Aの噛
み合いが外れる。そして、第2のトーシヨンスプ
リング25の付勢力でカム14が押圧され、カム
ギヤ12、カム14は反時計方向へ、第1、第2
の伝達ギヤ10A,10Bは時計方向へ回動する
ため、カムギヤ12、カム14、およびプツシユ
レバー18は第1図に示す状態に戻る。
しかし、磁性片23がトリガマグネツト34に
吸着されて当接ピン24がスライドレバー26の
右方向への移動を阻止しているので、各部は第6
図に示す位置に留り、パツド5が磁気シートを押
圧した状態となつているため、記録または再生が
可能な状態となる。なお、前記第7図のような状
態になる。
したがつて、この状態でヘツド当り調整を行う
場合は、第1、第2の調整ねじ6A,6Bで磁気
ヘツド7の突出し量と、磁気ヘツド7の対するパ
ツド5のあおりの調整が単独に行え、第3の調整
ねじ6Cで磁気ヘツド7に対するパツド5を平行
とする傾きの調整が単独に行えるため、ヘツド当
り調整を容易に行うことができる。なお、このヘ
ツド当り調整は製造時、または修理時等に行うも
のである。
また、信号の記録または再生が終了してスピン
ドルモータを停止させる操作を行うと、トリガマ
グネツト34に通電されてその吸着力がなくな
り、磁性片23の吸着が解除されるため、第3の
トーシヨンスプリング33の付勢力でスライドレ
バー26が右方向へ押圧されてコンタクトアーム
22を時計方向へ、パツドイジエクタ30を反時
計方向へ回動させるので、パツドイジエクタ30
は第1の調整ねじ6Aを押し上げてパツド5を第
5図の矢印方向へ回動させ、磁気ヘツド7から離
間させる。そして、第1の突起27が板ばね16
を押圧し、板ばね16の付勢力で揺動アーム15
を反時計方向へ回動させるので、駆動ギヤ9に第
1の伝達ギヤ10Aが噛み合い、第1図の状態に
戻る。したがつて、パツド5は磁気ヘツド7から
第2図cのように離間する。
この考案の上記した実施例は、直線L上に第
1、第2の基準ピン3A,3Bと、第1、第2の
調整ねじ6A,6Bを配置し、第1〜第3の基準
ピン3A〜3C、第1〜第3の調整ねじ6A〜6
Cが三角形を形成しているので、磁気ヘツド7の
突出し量、あおり、および傾き等の調整が単独に
行えるため、ヘツド当り調整が容易に行える。ま
た、第1の基準ピン3Aをヘツド当り調整機構と
パツド調整機構に兼用させているので、構成部品
の点数が少なくなる。
なお、上記実施例において、スピンドルモータ
の軸上を第2の基準ピン3Bとしたが、第2の基
準ピン3B,第2の調整ねじ6Bは直線L上であ
れば他の位置であつてもよい。
また、直線Lと第1の基準ピン3Aの位置で直
交する直線を2辺とする直角三角形の頂点に、そ
れぞれ第1〜第3の基準ピン3A〜3C、第1〜
第3の調整ねじ6A〜6Cを配置すると、ヘツド
当り調整をより一層容易に行うことができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案の記録再生装置
は、磁気シートを回転させるスピンドルモータの
中心と磁気ヘツドの中心を結ぶ直線を1辺とする
三角形の頂点にそれぞれ第1〜第3の基準ピン
と、第1〜第3の調整ねじを配置したので、パツ
ドに対する磁気ヘツドの突出し量、磁気ヘツドに
対するパツドのあおり、傾き等の調整が単独に行
えるため、ヘツド当り調整が容易に行える利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の一部のヘツド当
り調整機構を示す平面図、第2図a,b,cは第
1図のA−A線、B−B線、およびC−C線から
みた各部材の関係を示す説明図、第3図はパツド
イジエクタ部分の拡大斜視図、第4図〜第6図は
動作説明図、第7図は記録、再生時の磁気シート
の状態を示す説明図、第8図は従来のヘツド当り
調整機構を示す平面図である。 図中、3A〜3Cは第1〜第3の基準ピン、5
はパツド、6A〜6Cは第1〜第3の調整ねじ、
7は磁気ヘツド、Lは直線である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. スピンドルモータで回転される磁気シートを磁
    気ヘツドの側へ付勢しているパツドが、三角形の
    頂点に配置した第1、第2、および第3の基準ピ
    ンと、この第1、第2、および第3の基準ピンに
    当接する第1、第2、および第3の調整ねじによ
    つて調整されるようになされた記録再生装置にお
    いて、前記スピンドルモータの中心と前記磁気ヘ
    ツドの中心を結ぶ直線を1辺とする三角形の頂点
    にそれぞれ前記第1、第2、および第3の基準ピ
    ンと、前記第1、第2、および第3の調整ねじを
    配置したことを特徴とする記録再生装置。
JP1530985U 1985-02-07 1985-02-07 Expired JPH0351804Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1530985U JPH0351804Y2 (ja) 1985-02-07 1985-02-07

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JP1530985U JPH0351804Y2 (ja) 1985-02-07 1985-02-07

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Publication Number Publication Date
JPS61132560U JPS61132560U (ja) 1986-08-19
JPH0351804Y2 true JPH0351804Y2 (ja) 1991-11-07

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ID=30501040

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JP1530985U Expired JPH0351804Y2 (ja) 1985-02-07 1985-02-07

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