JPH035176B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明はバツクシートが座席シートに対して起
伏自在とされた医療用、特に歯科用の治療台の改
良に関し、更に詳しくは本願出願人の出願に係る
実公昭40−623，実開昭56−87022及び実願昭58−
174421及び本願出願人以外の出願に係る特開昭58
−6958において提供された治療台の改良に関す
る。

＜従来の技術＞ 上記公知の治療台のうち、第１２図ａに示すよ
うに治療台Saの駆動源３ａの作用による傾斜運
動の前後に於て患者の頭部や背部がバツクシート
基体２ａに沿つて摺り動くことを防止した実公昭
40−623号公報に開示された治療台や、これを更
に改良した第１２図ｂに示すように定速度の駆動
源３ｂの作用によるバツクシート基体２ｂの座席
シート基体１ｂに対する起立・傾倒時の周速が起
伏運動過程中にほゞ均一となる実開昭56−87022
号公報に開示された治療台Sbや、これを更に改
良した第１２図ｃに示すような実願昭58−174421
号に係るバツクシート２ｃの座席シート１ｃに対
するガタ付きを少なくした治療台Scがある。又、
第１２図ｄに示す特開昭58−69558号公報にはバ
ツクレスト２ｄが座席１ｄに対して大きく傾斜さ
れた場合においても患者が無理な姿勢となること
がないように改良されたデンタル椅子Sdにおけ
る作動装置Sd′が開示されている。

＜発明が解決しようとする問題点＞ これら先行技術のうち、第１２図ａおよび第１
２図ｂに示すものは、バツクシート基体２ａ，２
ｂを座席シート基体１ａ，１ｂに対して倒伏させ
た際にバツクシート基体２ａ，２ｂを座席シート
基体１ａ，１ｂの下部へまわり込ませる構造とし
ており、更に第１２図ｂではバツクシート基体の
周速を起伏運動中にほぼ均一となるよう工夫され
ている。しかしながらこの両者では、バツクシー
ト基体２ａ，２ｂがO₁，O₂を中心として回転さ
せており、O₁，O₂は座席シート基体１ａ，１ｂ
の上面より下にあるため、座席シート基体１ａ，
１ｂ上の患者の腰推の仮想回転中心とは異なり多
少とも患者の不快感が一掃されたものとは言えな
かつた。これに対し、第１２図ｃ、第１２図ｄで
は両者とも座席シート基体３ｃ，３ｄ上のO₃，
O₄に腰推の仮想回転中心が来るようにしている
ため、患者の不快感は大略一掃された。しかしな
がら第１２図ｃ、第１２図ｄでは製造上、機構上
において患者の不快感を完全に一掃するものにす
ることは難しい問題が残つた。その問題とは、第
１２図ｃにおいては、座席シートの幅方向のガタ
付きを防ぐために円弧状のスライド棒６ｃが採用
されたが円弧状のスライド棒の製作が困難であ
り、精度の保持には相当のコストをかけて製作す
る必要がある欠点があり、さらに第１２図ｄの機
構においては、ローラ４ｄが座席シート基台１ｄ
に設けられ、１個の円弧状板５ｄがバツクシート
基体２ｄに設けらているだけであるため、バツク
シート基体２ｄの起伏により、円弧状板５ｄを摺
動する際、左右のローラ４ｄの幅の分の距離は少
なくともローラと接する必要がある。つまり、こ
の分だけの円弧状板５ｄの長さは少なくとも必要
とし、この円弧状板５ｄの長さが長くなればなる
程ローラ４ｄの位置を座席シート基体１ｄの上面
より離さないとバツクシート基体２ｄの倒伏によ
り円弧状板５ｄと座席シート基体１ｄが衝突した
り、バツクシート基体２ｄの起立時にバツクシー
ト基体１ｄに付けるクツシヨン部材（不図示）と
座席シート基体１ｄに付けるクツシヨン部材（不
図示）とのすきまをなくす工夫が必要となる。ま
た第１２図ｄの機構においては、座席シート基体
１ｄに対するローラ４ｄの位置が固定されている
ため、ローラ間の距離を大きくすればバツクシー
ト基体２ｄを支える力学的な安全性を増すことが
できるが、上述の如く欠点が生じるという問題が
ある。このため、バツクシート基体の起伏角度を
小さくおさえる等のことが必要となつていた。

本発明は、上記従来技術の問題を解決するため
に案出されたもので、バツクシート基体を座席シ
ート基体に対して起伏運動させる過程で患者の身
体に滑りを生じさせたりヘツドレスト位置の再調
整を行つたりするのを不要とするものでありなが
ら、比較的簡便で安価に製造でき、バツクシート
基体の起伏角を大きくとれ且つ起伏運動過程中の
周速をほぼ完全に均一とする構造の治療台を提供
することを目的としている。

＜問題点を解決するための手段＞ 本発明の治療台は、座席シート基体と、バツク
シート基体と、これら座席シート基体とバツクシ
ート基体とに連節保持された駆動源とを有し、こ
の駆動源の作動によつてバツクシート基体を座席
シート基体に対して患者の腰推の仮想回転中心を
回動中心として起伏運動自在とした治療台であつ
て、ロツクレバーシート基体の前記バツクシート
側の端部にローラおよび円弧状案内手段を該案内
手段の円弧に沿つた方向に間隔をとつて配設する
と共に、前記バツクシート基体の前記座席シート
側の端部に該バツクシート基体を上記起伏可能に
支承するように前記ローラと係合する円弧状案内
手段および前記円弧状案内手段と係合するローラ
を前記案内手段の円弧に沿つた方向に間隔をとつ
て配設したことを特徴としている。

＜作用＞ 本発明は、２個の円弧状案内手段の円弧状溝ま
たは円弧状板と各々１個または上下１対のローラ
を組み合わせて係合される構成としているため、
円弧状溝または円弧状板は各々１個または上下１
対のローラが転動する分だけの距離しか円弧状溝
または円弧状板を必要とせず、その分ローラの位
置を座席シート基体の上面より離すことなく構成
できる。このため、バツクシート基体の起伏角度
を大きくとれる構造とすることができる。また、
バツクシート基体の起伏運動過程中の周速をほぼ
完全に均一とし、周速のアンバランスからくる患
者の恐怖心を一掃しつつ、患者の腰推の仮想回転
中心、つまりバツクシート基体を座席シート基体
の上面の適当な位置を中心として回転するように
しているため、患者の頭部とヘツドレストの位置
が、バツクレスト基体の起伏に関係なく一致する
ことにより、不一致の際の滑り等による不快感を
なくし、術者から見てもヘツドレスト位置の再調
整の必要がないというすぐれた治療台を提供する
ものである。

＜実施例＞ 本発明の治療台の実施例を添付図面に基づき説
する。

第１図は本発明の治療台の第１実施例の部分切
欠斜視図、第２図は同部分切欠平面図、第３図は
同部分切欠側面図、第４図は本発明の治療台の第
２実施例の部分切欠側面図、第５図は同第３実施
例の部分切欠側面図、第６図は同応用例としての
第４実施例の部分切欠平面図、第７図は第３図に
おける−線断面図、第８図は第４図における
−線断面図、第９図は第５図における−
線断面図、第１０図は第６図における−線断
面図、第１１図は本発明の各実施例におけるバツ
クシート基体の起伏動作を示す原理図である。

図において、治療台Ｓは基体部分、即ち骨格部
分の周囲に適当なクツシヨン材やカバー材等が外
装されて構成される。治療台Ｓ上で患者Ｐはバツ
クシートの起伏に伴い腰推の仮想回転中心Ｏを回
動中心として起伏するが、バツクシートが座席シ
ートに対してその下端で連結されこの連結点を中
心として起伏する場合は、上記腰推の回転中心点
Ｏと相異する為、バツクシートの起伏に伴い患者
の頭部や背部がずれることになる。従つて、この
種治療台では前記先行技術の如く、バツクシート
を傾斜させた時、バツクシート下端が円弧運動を
して座席シートの下に潜り込むようになされるの
が一般的である。

第１図から第３図及び第７図において、本発明
に係る第１実施例の治療台はベース盤に設けられ
た上下動装置（不図示）上の座席シート基体１
と、そのバツクシート側の端部両外側面１１，１
１に端縁側より内側へ順次配設されたローラ４
０，４０と円弧状案内手段としての円弧状溝５
０，５０及びバツクシート基体２の座席シート側
の端部両内側面１２，１２に端縁側より内側へ順
次配設され前記円弧状溝５０，５０に転動自在に
遊嵌されたローラ４５，４５と前記ローラ４０，
４０を転動自在に遊嵌した円弧状溝５５，５５か
ら成る案内保持手段１０と、この案内保持手段１
０を介して座席シート基体１に対して起伏運動自
在に保持されたバツクシート基体２と、これら座
席シート基体１とバツクシート基体２とに連節保
持され伸縮駆動作用を行う駆動源３とから構成さ
れている。本実施例においては、座席シート基体
１に配設された円弧状溝５０，５０の曲率半径
は、バツクシート基体２に配設された円弧状溝５
５，５５の曲率半径よりも大きく選択されてい
る。そしてローラ４０，４０を回転自在に軸承し
ているバツクシート基体２の下端は、曲率中心ａ
が前記患者Ｐの腰推の仮想回転中心Ｏと略一致す
る座席シート基体２の円弧状溝５０，５０内にお
けるローラ４０，４０の転接によつてその運動軌
跡が規制されている。

第４図と第８図は、本発明の第２実施例の治療
台Ｓを示すもので、第１実施例のものと相違して
座席シート基体１とバツクシート基体２に使用さ
れる円弧状溝５０，５５の曲率半径は等しくなつ
ている。その他の構造及び運動は第１実施例と同
じであるが、同じ円弧状溝を使用することから製
造コストが低減される。

第５図と第９図は、本発明の第３実施例の治療
台Ｓを示すもので、第１実施例における円弧状溝
５０，５５の位置にそれらと同じ曲率半径の円弧
状案内手段としての円弧状板６０，６５を取付
け、且つローラ４０，４５を上下に対設させこの
円弧状板６０，６５を各々挾持する構造をとつて
いる。これは、円弧状溝５０，５５内においてロ
ーラ４０，４５を転動させるために遊嵌している
第１及び第２実施例よりも更にガタ付き防止の上
で優れた効果を発揮する。又第２実施例に相当す
るように同じ曲率半径の円弧状板を使用できるこ
とは云うまでもない。

第６図と第１０図は、本発明の第４実施例の治
療台Ｓを示すもので、座席シート基体１のバツク
シート側端部の両外側面に前記患者Ｐの腰推の仮
想回転中心Ｏと略一致する曲率中心ａを有した円
弧状溝７０，７０を配設し、バツクシート基体２
の座席シート側端部の両内側面にこの円弧状溝７
０，７０内に遊嵌し転接する各２個のローラ９
０，９５を、バツクシート基体２が大きく傾倒し
ても安定的に支持できる間隔で配設した構造をと
つている。この円弧状溝７０，７０に代えて第３
実施例に相当するように円弧状板を使用できるこ
とは容易に類推されよう。又スペースに余裕があ
れば２個に異つた曲率半径の円弧状溝に分割して
設けることもできる。上記４つの実施例を第１１
図によつて考察すると、線分AB（A′B′）にてバ
ツクシート基体２の起伏運動軌跡を示しており、
Ｏ(a)は座席シート基体１上の患者の腰推の仮想回
転中心を示している。第１実施例および第３実施
例の場合には、Ａがバツクシート上端位置、Ｂが
バツクシート下端位置、Ｃがバツクシート基体２
に配設されたローラ４５を示し、Ａ，Ｂ，Ｃおよ
びA′，B′，C′は各々バツクシート基体２が座席
シート基体１に対し起立している状態および倒伏
している状態を示す。なお、Ｄは座席シート基体
１に配設されたローラ４０を示し、これはバツク
シート基体２の起伏に係らず定位置であり、駆動
源３（図では油圧シリンダで示している）がバツ
クシート基体２の下部を座席シート基体１側に引
き込むと、バツクシートの基体の上端と下端は
Ａ，Ｂの位置からA′，B′の位置に変化し、AA′，
BB′はバツクシート基体の上端と下端の運動軌跡
を示す。第２実施例の場合には、座席シート基体
１に配設されたローラ４０のＤの位置がＣの位置
と一致するように構成されたものであり、バツク
シート基体２の起伏に係らずＣの位置のままの定
位置であり、Ａ，Ｂ，A′，B′については第１，
第３実施例と同じである。次に第４実施例の場合
には、バツクシート基体２に配設されたローラ９
０および９５のバツクシート基体２の起立時を
各々Ｃ，Ｄとし、倒伏時を各々C′，D′として示
し、他のＡ，Ｂ，A′，B′については第１，第３
実施例と同じである。

以上、４つの実施例の模式図からわかる通り、
バツクシート基体２の起立位置ABから倒伏位置
A′B′およびこの逆方向に移行する際、ローラ４
０，４５およびローラ９０，９５は、ローラ間の
距離が第１〜第３実施例においてはバツクシート
基体２の起立時に最短となり、バツクシート基体
２の倒伏時に最長となるように構成され、第４実
施例においてはバツクシートの起伏に係わりなく
一定となるよう構成されている。そして、第１〜
第３実施例において、バツクシート基体２の起伏
によりローラ間距離が変化しても第１２図ｄの如
く、余分な円弧状板長を必要とせずローラが転動
する分だけ円弧状溝または円弧状板の長さしかい
らない。更に、バツクシート基体２が倒伏し、座
席シート基体１に対し最も機械的安定性を求めら
れる時にローラ間距離が開く構成であるためがん
じような構成とする効果も得られる。第４実施例
においては、バツクシート基体２の起伏によるロ
ーラ間距離の相対的な変化はないものの、ローラ
の位置を第１１図のＢとＤに示すように上下に配
置することによつて、余分な円弧状板の長さを必
要としない構成とすることができる。

また、これら４つの実施例は全て、バツクシー
ト基体２の頂部が起伏に伴ないＡからA′に運動
する際、患者の腰推の仮想回転中心Ｏを中心とし
た円弧軌跡を描き、患者Ｐの頭部の動きとほぼ完
全に符号する。更にこのように駆動源３の伸縮運
動は完全な円弧運動に変換されるため、その伸縮
運動速度が一定であれば、かかる円弧運動の角速
度も一定となり、これにより患者の起伏運動に対
する加速の変動からくる恐怖心を一掃することが
できる。

尚、上記各実施例はほんの数例を示したに過ぎ
ず、例えば座席シート基体の幅をバツクシート基
体の幅よりも広くなるように構成するとか、本発
明を逸脱しない限りに於て他の態様も採用可能で
あることは云うまでもない。

＜発明の効果＞ 以上述べた如く、本発明の治療台Ｓの構成によ
れば、余分な円弧状案内手段の長さを必要とせ
ず、バツクシート基体の起伏角度を充分にとれる
ようにすると共に、バツクシート基体の起伏時に
バツクシート基体と座席シート基体との間のクツ
シヨンのすきまをあけることのない治療台が提供
しうる。特にバツクシート基体の起伏角度を充分
にとれることによつて、補綴用等の垂直起立状態
から、一般の保存用等の水平倒伏状態までの広い
歯科診療に対応できる歯科治療台を提供すること
ができる。更に、バツクシート基体を座席シート
基体の上面の患者の腰推の仮想回転位置を中心と
して回転させているため、バツクシート基体の起
伏に伴なう患者の頭部とヘツドレスト位置のずれ
から来る不快感を一掃し、なおかつバツクシート
基体の起伏運動過程中の周速をほぼ完全に均一に
することにより、患者の恐怖心をなくすことがで
きる。これらを総合すると、本発明の有用性は極
めて大きいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の治療台の第１実施例の部分切
欠斜視図、第２図は同部分切欠平面図、第３図は
同部分切欠側面図、第４図は本発明の治療台の第
２実施例の部分切欠側面図、第５図は同第３実施
例の部分切欠側面図、第６図は同応用例としての
第４実施例の部分切欠平面図、第７図は第３図に
おける−線断面図、第８図は第４図における
−線断面図、第９図は第５図における−
線断面図、第１０図は第６図における−線断
面図、第１１図は本発明の各実施例におけるバツ
クシート基体の起伏動作を示す原理図、第１２図
ａ，ｂ，ｃ，ｄは従来技術に係る治療台及びその
作動装置を示す説明図である。 符号の説明、１……座席シート基体、２……バ
ツクシート基体、３……駆動源、１１……座席シ
ート基体のバツクシート側端部、１２……バツク
シート基体の座席シート側端部、４０，４５，９
０，９５……ローラ、５０，５５，７０……円弧
状案内手段（円弧状溝）、６０，６５……円弧状
案内手段（円弧状板）、ａ……円弧状案内手段の
曲率中心、Ｏ……患者の腰推の仮想回転中心、Ｐ
……患者、Ｓ……治療台。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 座席シート基体１と、バツクシート基体２
   と、これら座席シート基体１とバツクシート基体
   ２とに連節保持された駆動源３とを有し、この駆
   動源の作動によつてバツクシート基体２を座席シ
   ート基体１に対して患者Ｐの腰推の仮想回転中心
   Ｏを回動中心として起伏運動自在とした治療台Ｓ
   において、前記座席シート基体１の前記バツクシ
   ート側の端部１１にローラ４０および円弧状案内
   手段５０，６０を該案内手段５０，６０の円弧に
   沿つた方向に間隔をとつて配設すると共に、前記
   バツクシート基体２の前記座席シート側の端部１
   ２に該バツクシート基体２を上記起伏可能に支承
   するように、前記ローラ４０と係合する円弧状案
   内手段５５，６５および前記円弧状案内手段５
   ０，６０と係合するローラ４５を前記案内手段５
   ５，６５の円弧に沿つた方向に間隔をとつて配設
   したことを特徴とする治療台。 ２ 前記円弧状案内手段を成す円弧状溝５０，５
   ５または円弧状板６０，６５が、その曲率中心ａ
   を前記治療台の座席シート基体１の上面に寝た患
   者Ｐの腰推の仮想回転中心Ｏに一致させたもので
   ある特許請求の範囲第１項記載の治療台。 ３ 前記円弧状案内手段を成す円弧状溝５０，５
   ５または円弧状板６０，６５が、真円円弧を成す
   ものである特許請求の範囲第１項記載の治療台。 ４ 前記ローラ４０，４５が、上下に対を成し転
   動自在に前記円弧状案内手段を成す円弧状板６
   ０，６５を上下から挾持するものである特許請求
   の範囲第１項記載の治療台。 ５ 前記ローラ４０，４５が、それぞれ回転自在
   に前記円弧状案内手段を成す円弧状溝５０，５５
   内を転接するものである特許請求の範囲第１項記
   載の治療台。 ６ 前記前記円弧状板６０，６５が、同一の曲率
   を有したものである特許請求の範囲第２項、第３
   項、第４項いずれかの項記載の治療台。 ７ 前記前記円弧状板６０，６５が、異なる曲率
   を有したものである特許請求の範囲第２項、第３
   項、第４項いずれかの項記載の治療台。 ８ 前記円弧状案内手段を成す円弧状溝５０，５
   ５が、同一の曲率を有したものである特許請求の
   範囲第２項、第３項、第５項いずれかの項記載の
   治療台。 ９ 前記円弧状溝５０，５５が、異なる曲率を有
   したものである特許請求の範囲第５項記載の治療
   台。 １０ 前記座席シート基体１の前記バツクシート
   側の端部１１に前記円弧状案内手段５０，６０お
   よび前記ローラ４０位置に及ぶ円弧状案内手段７
   ０を配設すると共に、前記バツクシート基体２の
   前記座席シート側の端部１２に前記円弧状案内手
   段７０と係合するローラ９０，９５を該案内手段
   ７０に沿つて間隔をとつて配設しており、前記円
   弧状案内手段を成す円弧状溝７０または円弧状板
   が、その曲率中心ａを前記治療台の座席シート基
   体１の上面に寝た患者Ｐの腰推の仮想回転中心Ｏ
   に一致させたものである特許請求の範囲第１項記
   載の治療台。 １１ 前記円弧状案内手段を成す円弧状溝７０ま
   たは円弧状板が、真円の円弧を成すものである特
   許請求の範囲第１項記載の治療台。 １２ 前記ローラ９０，９５が、各々上下に対を
   成し転動自在に前記円弧状案内手段を成す円弧状
   板を上下から挟持するものである特許請求の範囲
   第１項記載の治療台。 １３ 前記ローラ９０，９５が、それぞれ回転自
   在に前記円弧状案内手段を成す円弧状溝７０内を
   転接するものである特許請求の範囲第１項記載の
   治療台。 １４ 前記円弧状案内手段を成す円弧状溝５０，
   ５５，７０または円弧状板６０，６５が、座席シ
   ート基体１およびバツクシート基体２の左右両側
   部に設けられたものである特許請求の範囲第１項
   から第９項のいずれかの項記載の治療台。