JPH0351535Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0351535Y2 JPH0351535Y2 JP1986184629U JP18462986U JPH0351535Y2 JP H0351535 Y2 JPH0351535 Y2 JP H0351535Y2 JP 1986184629 U JP1986184629 U JP 1986184629U JP 18462986 U JP18462986 U JP 18462986U JP H0351535 Y2 JPH0351535 Y2 JP H0351535Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- lock piece
- cage
- outer ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 7
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案は、回転トルクの伝達、遮断を行なう
一方向クラツチに関するものである。
一方向クラツチに関するものである。
ローラの噛み込みによつて回転トルクの伝達を
行なう一方向クラツチの従来技術として、英国特
許第1,268,329号明細書に示されたものがあ
る。この一方向クラツチは、第4図に示すよう
に、外輪20と内輪21との間に組込んだ保持器
22にポケツト23を形成し、そのポケツト23
にクラツチローラ24を収納してある。また、保
持器22に支持されたロツク部材25には、外輪
20内径面とクラツチローラ24との間に侵入す
るロツク片26を設け、そのロツク片26の内径
面に形成したクラツチカム面27と内輪外径面に
上記クラツチローラ24を噛み込ませて内輪21
の矢印方向の回転を外輪20に伝えるようにして
ある。
行なう一方向クラツチの従来技術として、英国特
許第1,268,329号明細書に示されたものがあ
る。この一方向クラツチは、第4図に示すよう
に、外輪20と内輪21との間に組込んだ保持器
22にポケツト23を形成し、そのポケツト23
にクラツチローラ24を収納してある。また、保
持器22に支持されたロツク部材25には、外輪
20内径面とクラツチローラ24との間に侵入す
るロツク片26を設け、そのロツク片26の内径
面に形成したクラツチカム面27と内輪外径面に
上記クラツチローラ24を噛み込ませて内輪21
の矢印方向の回転を外輪20に伝えるようにして
ある。
上記のような一方向クラツチは、外輪20の内
径面にクラツチカム面を形成する必要がないた
め、外輪20の加工が容易であるという利点があ
る。
径面にクラツチカム面を形成する必要がないた
め、外輪20の加工が容易であるという利点があ
る。
しかし、保持器22にロツク部材25およびそ
のロック部材25のロック片26が外輪20内径
面とクラツチローラ24との間に侵入する方向に
ロック部材25を偏向するスプリング28を取付
ける必要があるため部品点数が多く、組立てに手
間がかかると共にコストが高くつくという不都合
がある。
のロック部材25のロック片26が外輪20内径
面とクラツチローラ24との間に侵入する方向に
ロック部材25を偏向するスプリング28を取付
ける必要があるため部品点数が多く、組立てに手
間がかかると共にコストが高くつくという不都合
がある。
そこで、この考案は、上記従来の不都合を解消
し、部品点数の少ない組立ての容易なコストの安
い一方向クラツチを提供することを目的としてい
る。
し、部品点数の少ない組立ての容易なコストの安
い一方向クラツチを提供することを目的としてい
る。
上記の目的を達成するため、この考案は、外輪
の内側に組込んだ保持器のポケツトにクラツチロ
ーラを収納し、保持器の内部にインサートした円
筒形芯金には上記ポケツトに対向して窓を形成
し、その窓の一側に上記クラツチローラの内側又
は外側に張り出すロック片を設け、そのロック片
にはクラツチローラに対向してクラツチカム面を
形成し、前記保持器のポケツトには、ロック片と
対向する一側にクラツチローラをクラツチカム面
に噛み込む方向に向けて押圧する弾性片を一体に
設けた構成としたのである。
の内側に組込んだ保持器のポケツトにクラツチロ
ーラを収納し、保持器の内部にインサートした円
筒形芯金には上記ポケツトに対向して窓を形成
し、その窓の一側に上記クラツチローラの内側又
は外側に張り出すロック片を設け、そのロック片
にはクラツチローラに対向してクラツチカム面を
形成し、前記保持器のポケツトには、ロック片と
対向する一側にクラツチローラをクラツチカム面
に噛み込む方向に向けて押圧する弾性片を一体に
設けた構成としたのである。
以下、この考案の実施例を第1図乃至第3図に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
第1図および第2図に示すように、外輪1の内
側には合成樹脂から成る保持器2が組込まれ、そ
の保持器2の周方向に複数のポケツト3が等間隔
に形成されている。各ポケツト3の両側面は、保
持器2の軸心に向けてテーパになり、内部に収納
したクラツチローラ4が保持器2の内側に抜け出
るのを防止している。
側には合成樹脂から成る保持器2が組込まれ、そ
の保持器2の周方向に複数のポケツト3が等間隔
に形成されている。各ポケツト3の両側面は、保
持器2の軸心に向けてテーパになり、内部に収納
したクラツチローラ4が保持器2の内側に抜け出
るのを防止している。
また、保持器2の内部には、円筒形の芯金5が
同心に支持され、その芯金5には、保持器2のポ
ケツト3に対向して窓6が設けられている。窓6
の一側部には、上記クラツチローラ4の内側に張
り出すロック片7が設けられ、そのロック片7の
外径側に保持器2の周方向に傾斜するクラツチカ
ム面8が設けられている。
同心に支持され、その芯金5には、保持器2のポ
ケツト3に対向して窓6が設けられている。窓6
の一側部には、上記クラツチローラ4の内側に張
り出すロック片7が設けられ、そのロック片7の
外径側に保持器2の周方向に傾斜するクラツチカ
ム面8が設けられている。
このクラツチカム面8は、クラツチローラ4の
噛み込みによつて回転トルクの伝達を行なうた
め、所定の硬度が要求される。このため、実施例
では、プレス成形した芯金5を浸炭焼入れしたの
ち焼戻しを行なつて、表面硬度をHRC58〜64程度
としてある。
噛み込みによつて回転トルクの伝達を行なうた
め、所定の硬度が要求される。このため、実施例
では、プレス成形した芯金5を浸炭焼入れしたの
ち焼戻しを行なつて、表面硬度をHRC58〜64程度
としてある。
前記保持器2には、ポケツト3の他側面から保
持器外径側に突出する弾性片9が設けられ、その
弾性片9はクラツチローラ4の外周面に係合して
クラツチローラ4がクラツチカム面8と外輪内径
面の空間の挟小部に向けて移動する方向にクラツ
チローラ4を偏向している。
持器外径側に突出する弾性片9が設けられ、その
弾性片9はクラツチローラ4の外周面に係合して
クラツチローラ4がクラツチカム面8と外輪内径
面の空間の挟小部に向けて移動する方向にクラツ
チローラ4を偏向している。
実施例で示す一方向クラツチは上記の構造から
成り、この一方向クラツチは、保持器2の内側に
回転軸10を挿入し、その回転軸10の一方向の
回転を外輪1に伝え、又は外輪1の一方向の回転
を回転軸10に伝達するのである。
成り、この一方向クラツチは、保持器2の内側に
回転軸10を挿入し、その回転軸10の一方向の
回転を外輪1に伝え、又は外輪1の一方向の回転
を回転軸10に伝達するのである。
いま、外輪1を第1図の矢印方向に回転する
と、クラツチローラ4は、クラツチカム面8と外
輪内径面間の区間の挟小部に向けて移動し、ロッ
ク片7を保持器内径側に変形させる。このため、
ロック片7は回転軸10の外周面に圧接し、その
ロック片のクラツチカム面8および外輪1の内径
面にクラツチローラ4が噛み込むため、外輪1の
回転が回転軸10に伝達される。
と、クラツチローラ4は、クラツチカム面8と外
輪内径面間の区間の挟小部に向けて移動し、ロッ
ク片7を保持器内径側に変形させる。このため、
ロック片7は回転軸10の外周面に圧接し、その
ロック片のクラツチカム面8および外輪1の内径
面にクラツチローラ4が噛み込むため、外輪1の
回転が回転軸10に伝達される。
また、外輪1を上記の逆方向に回転すると、ク
ラツチローラ4がロック片7と外輪内径面間に形
成された空間の広幅部に逃げるため、外輪1の回
転は回転軸10に伝達されない。
ラツチローラ4がロック片7と外輪内径面間に形
成された空間の広幅部に逃げるため、外輪1の回
転は回転軸10に伝達されない。
第3図に示すように、保持器2の隣接するポケ
ツト3間に転動体収納用の第2ポケツト11を形
成し、その第2ポケツト11にラジアル荷重を受
ける転動体12を収納すると、一方クラツチのオ
ーバラン時に、上記転動体12で回転軸10を回
転可能に支持することができる。このため、回転
軸を軸受あるいはメタルで支持する必要がなくな
り、軸方向寸法を短くすることができる。
ツト3間に転動体収納用の第2ポケツト11を形
成し、その第2ポケツト11にラジアル荷重を受
ける転動体12を収納すると、一方クラツチのオ
ーバラン時に、上記転動体12で回転軸10を回
転可能に支持することができる。このため、回転
軸を軸受あるいはメタルで支持する必要がなくな
り、軸方向寸法を短くすることができる。
第1図に示す実施例においては、芯金5の窓6
の一側部にクラツチローラ4の内側に張り出すロ
ック片7を設けたが、上記ロック片7をクラツチ
ローラ4の外側に張り出すように設けてもよい。
この場合、ローラ片7の内径面にクラツチカム面
を設けるようにする。
の一側部にクラツチローラ4の内側に張り出すロ
ック片7を設けたが、上記ロック片7をクラツチ
ローラ4の外側に張り出すように設けてもよい。
この場合、ローラ片7の内径面にクラツチカム面
を設けるようにする。
また、実施例の場合は、保持器2の内側に回転
軸10を直接挿入するようにした一方向クラツチ
を示したが、上記保持器2の内側に内輪を組込
み、その内輪に回転軸を挿入するようにしてもよ
い。
軸10を直接挿入するようにした一方向クラツチ
を示したが、上記保持器2の内側に内輪を組込
み、その内輪に回転軸を挿入するようにしてもよ
い。
以上のように、この考案は、保持器の内部にイ
ンサートした芯金にクラツチカム面を備えたロッ
ク片を設け、保持器には、ポケツトに収納された
クラツチローラが上記クラツチカム面に噛み込む
方向にクラツチローラを偏向する弾性片を設けた
部品点数のきわめて少ない構成であり、しかも弾
性片とロック片とでクラツチローラがポケツトか
ら抜け出すのを防止することができるため、保持
器とクラツチローラをアセンブルした状態で外輪
の内側に組込むことができる。このため、組立て
が容易であり、コストの安い一方向クラツチを提
供することができる。
ンサートした芯金にクラツチカム面を備えたロッ
ク片を設け、保持器には、ポケツトに収納された
クラツチローラが上記クラツチカム面に噛み込む
方向にクラツチローラを偏向する弾性片を設けた
部品点数のきわめて少ない構成であり、しかも弾
性片とロック片とでクラツチローラがポケツトか
ら抜け出すのを防止することができるため、保持
器とクラツチローラをアセンブルした状態で外輪
の内側に組込むことができる。このため、組立て
が容易であり、コストの安い一方向クラツチを提
供することができる。
また、保持器の内部に芯金をインサートしたの
で、保持器の剛性を高めることができる。
で、保持器の剛性を高めることができる。
第1図は、この考案の一実施例を示す縦断正面
図、第2図は同上の芯金の斜視図、第3図は同上
の他の実施例を示す縦断正面図、第4図は従来の
一方向クラツチを示す断面図である。 1……外輪、2……保持器、3……ポケツト、
4……クラツチローラ、5……芯金、6……窓、
7……ロック片、8……クラツチカム面、9……
弾性片。
図、第2図は同上の芯金の斜視図、第3図は同上
の他の実施例を示す縦断正面図、第4図は従来の
一方向クラツチを示す断面図である。 1……外輪、2……保持器、3……ポケツト、
4……クラツチローラ、5……芯金、6……窓、
7……ロック片、8……クラツチカム面、9……
弾性片。
Claims (1)
- 外輪の内側に組込んだ保持器に複数のポケツト
を保持器周方向に所要の間隔をおいて設け、保持
器の内部にインサートとした円筒形の芯金には、
各ポケツトに対向して窓を形成し、その窓の一側
には上記ポケツトに組込んだクラツチローラの内
側又は外側に張り出すロック片を形成し、そのロ
ック片にはクラツチローラに対向してクラツチカ
ム面を設け、前記保持器のポケツトには、ロック
片と対向する一側にクラツチローラをクラツチカ
ム面に噛み込む方向に向けて押圧する弾性片を一
体に設けた一方向クラツチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986184629U JPH0351535Y2 (ja) | 1986-11-27 | 1986-11-27 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986184629U JPH0351535Y2 (ja) | 1986-11-27 | 1986-11-27 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6387331U JPS6387331U (ja) | 1988-06-07 |
JPH0351535Y2 true JPH0351535Y2 (ja) | 1991-11-06 |
Family
ID=31132490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986184629U Expired JPH0351535Y2 (ja) | 1986-11-27 | 1986-11-27 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0351535Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1309183A (en) * | 1970-03-10 | 1973-03-07 | Schaeffler W | Freewheel clutch |
JPS53125553A (en) * | 1977-04-07 | 1978-11-01 | Ntn Toyo Bearing Co Ltd | One way clutch bearing |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61146632U (ja) * | 1985-03-01 | 1986-09-10 |
-
1986
- 1986-11-27 JP JP1986184629U patent/JPH0351535Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1309183A (en) * | 1970-03-10 | 1973-03-07 | Schaeffler W | Freewheel clutch |
JPS53125553A (en) * | 1977-04-07 | 1978-11-01 | Ntn Toyo Bearing Co Ltd | One way clutch bearing |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6387331U (ja) | 1988-06-07 |
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