JPH0351488A - 円形地下タンクの構築工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、石油，　ｌ．ＮＧ等を貯蔵しておく時に使
用される円形地下タンクの構築工法に関するものである
。

〔従来技術およびこの発明が解決すべき課題〕従来この
種のタンクの構築工法としては、周囲の側壁の形或に際
して、外型枠と内型枠とをそれぞれ設け、この外型枠と
内型枠との間にコンクリートを打設してタンクの側壁を
形威するもが一般に知られている。

しかしこの外型枠と内型枠とには、打設コンクリートの
過大な圧力が加わるので、自立するのは困難である。そ
のため、内外型枠をセパレータによって結んで、打設コ
ンクリートの側圧を支える必要がある。

このように従来の構築工法では、内外型枠を設けると共
に、この内外型枠をセパレータによって結すぶ作業が必
要であり、構築作業が面倒で時間のかかるものとなって
いた。

この発明は前述のような問題点を解消すべくなされたも
ので、その目的は、容易に短特問で円形地下タンクを構
築することのできる構築工法を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 第２図および第３図に示すような構造の鉄筋コンクリー
ト製の円形地下タンクを構築する工法として、この発明
では、、第１図に示すように、タンク構築部分の掘削後
における周囲の地山壁面をナトム工法等により養生した
地山壁面を外型枠１２とし，、地山壁面に沿って所定間
隔で立設した固定柱１４によって組み込みが支持される
セグメントを内型枠１１として用い、この外型枠１２と
内型枠１１との間に躯体コンクリートを打設する。

また内型枠１１となる各セグメント１０の」一端に、各
セグメント１０の円形状を保つことができると共に、躯
体コンクリート１３の打設作業等の足場になる保持リン
グ部材１５を仮設して行う、セグメント方式によって側
壁を構築するものとする。

この場合、ナトム工法等により養生されている地山にド
レーンシート等を張付け外型枠とし、内型枠にはＲＣ製
等のセグメントを用いる。この内型枠のセグメントは、
隣接しているセグメントを相互にボルト等で結合するが
、打設コンクリートの側圧は円形タンクであることによ
るアーチアクションで支える構造とする。従って、従来
外型枠と内型枠とをセパレータで結び打設コンクリート
の側圧を支えていたが、これが不要となる。

また内型枠は、タンクの仕上がり精度として十分な出来
形が必要であるため、変形量を管理値内にとどめなけれ
ばならず、各セグメント１０の頂部に着脱可能な変形防
止の保持リング部材１５を取付ける。この変形防止の保
持リング部材１５は、コンクリート打設用の作業床とし
ても利用できるものとする。

〔実　施　例〕

以下この発明の地下タンク構築工法を図示する実施例に
よって説明する。

この発明の工法で構築される円形地下タンク１（第２図
および第３図参照）は、円形状の周囲側壁２と、底版３
と、揚水管４と、屋根５とを備えてなっている。

そしてこのような構或の円形地下タンク１は、第４図〜
第１０図に示す工程で構築される。

まず上層の軟弱地盤の範囲に、土留工として地中壁６等
を設け、タンク構築部分の地盤を掘削する。またその後
下層の岩盤部分における周囲の地山壁面を、第１図で示
したようにナトム工法等により養生，即ちロックボルト
７の配設，型枠面になるシ一ト８およびこのシート用バ
ット兼用のドレイン材９の布設，吹付け等を行う（第４
図および第５図参照）。

なお第１図において符号ｌ６は鉄筋である。

次に周囲側壁２の下端部と、底版３とを製作する（第６
図および第７閃参照）。

次に第１図に示したように、組み込んだ各セグメント１
０を内型枠■１とすると共に、前述した如くナトム工法
等によって養生した周囲の地山壁面の養生部を外型枠１
２として、内型枠１２と外型枠１２との間に躯体コンク
リート１３を打設する　（第８図参照）。

なおここでの各セグメント１０の組み込みは、第１１図
〜第１３図に示すように、タンク内周を数分割するよう
にして固定柱１４を躯体コンクリート１３に埋込み、セ
グメン１一端をこの固定柱１４に固定し、各セグメン目
０を打設コンクリート１３の過大な側圧に耐えうる円形
固定アーチとして設計できるようにして行う。

また内型枠１１となる各セグメント１０の上端には、各
セグメン１・１０の円形状を保つことができると共に、
躯体コンクリートｌ３の打設作業等の足場になる保持リ
ング部材１５が仮設される。

次に内型枠１１と外型枠１２との間に打設した躯体コン
クリート１３が凝固して、円形状の周囲側壁２が完威し
たら、屋根５の製作と内装工を行う　（第９図参照）。

そして最後に盛土と付帯工を行って、円形地下タンク１
の構築が完了ずる　く第１０図参照）。

〔発明の効果〕

この発明の円形地下タンクの横築工法番よ、タンク構築
部分の掘削後における周囲の地山壁面をナトム工法等に
より養生してその養生済み壁面を外型枠とし、前記地山
壁面に沿って所定間隔で立設した固定柱によって組み込
みが支持されるセグメントを内型枠とし、この外型枠と
内型枠との間に躯体コンクリートを打設する。また内型
枠となる各セグメントの上端に、各セグメントの円形状
を保つことができると共に、躯体コンクリートの打設作
業等の足場になる保持リング部材を仮設して行うことを
特徴としている。

そしてこの工法によれば養生済み壁面を外型枠として利
用するので、別に専用の外型枠を設ける必要がない。そ
のため外型枠の形威が必要ない分だけ、円形地下タンク
全体の構築時間を短時間にすることができる。

また内型枠のセグメントは隣接しているセグメントを相
互にボルト等で結合するが、打設コンクリーｌ・の側圧
は円形タンクであることによるアーチアクシジンで支え
る構造とすることができる。

従って、従来では外型枠と内型枠とをセパレー夕で結び
打設コンクリートの側圧を支えていたが、このセパレー
夕を不要とすることができる。

さらに内型枠であるセグメント上端に保持リング部祠を
取イ］けたことにより、タンクの仕上がり精度として十
分な出来形が必要であるための内型枠の変形量を管理値
内にとどめることができる。

しかもこの保持リング部材はコンクリート打設用の作業
床としても利用できるので、コンクリートの打設作業が
容易に行えるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の円形地下タンクの構築工法によって
形成される円形状の周囲側壁部分を示す概■斜視図、第
２図はこの発明の構築工法によって形威される円形地下
タンクの平面図、第３図は第２図のＡ−Ａ線断面図、第
４図〜第１０図はこの発明の構築工法による円形地下タ
ンクの構築工程図、第１１図は名セグメントの固定柱を
使用しての組み込み状熊を示す円形地下タンクの横断面
図、第１２図は第１１図のＢ部拡大断面図、第１３図は
第１１図のＢ部拡大斜視図であ（。 ■・・・円形地下タンク、２・・・周囲側壁、３・・・
底版、４・・・揚水管、５・・・屋根、６・・・地中壁
、７・・・ロックボルト、８・・・シート、９・・・ド
レイン材、１０・・・セグメント、１ｌ・・・内型枠、
１２・・・列型枠、１３・・・躯体コンクリート、１４
・・・固定柱、１５・・・保持リング部利、１６・・・
鉄筋。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）タンク構築部分の掘削後における周囲の地山壁面
   をナトム工法等により養生し、その養生済み壁面を外型
   枠として、また前記地山壁面に沿って組み込まれる多数
   のセグメントを内型枠として用い、この外型枠と内型枠
   との間に躯体コンクリートを打設することを特徴とする
   円形地下タンクの構築工法。
2. （２）請求項１の構築工法において、内型枠として用い
   られる各セグメントの組み込みを、地山壁面に沿って所
   定間隔で立設した固定柱によって支持すことを特徴とす
   る請求項１記載の円形地下タンクの構築工法。
3. （３）請求項１の構築工法において、内型枠となる各セ
   グメントの上端に、各セグメントの円形状を保つことが
   できると共に、躯体コンクリートの打設作業等の足場に
   なる保持リング部材を仮設して行うことを特徴とする請
   求項１記載の円形地下タンクの構築工法。