JPH0351473Y2 - - Google Patents

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JPH0351473Y2
JPH0351473Y2 JP1985021145U JP2114585U JPH0351473Y2 JP H0351473 Y2 JPH0351473 Y2 JP H0351473Y2 JP 1985021145 U JP1985021145 U JP 1985021145U JP 2114585 U JP2114585 U JP 2114585U JP H0351473 Y2 JPH0351473 Y2 JP H0351473Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 (産業上の利用分野) この考案は木材よりなる複数本の棒材を連続配
置して構築される木造塀に関するものである。
(従来の技術) 従来、住宅等の周囲に建造される塀として、板
塀、コンクリート塀、コンクリートブロツク塀、
自然石積上げ塀などがある。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、板塀は強度及び耐久性の点で劣り、
コンクリート塀、コンクリートブロツク塀並びに
自然石積上げ塀はそれぞれ施工が面倒でコスト高
を招くという問題点があつた。また、近年、植林
育成のために間引きかれた間伐材の有効利用を計
ることが林業分野における重要な課題となつてい
る。
考案の構成 (問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するために、この考案は木製
の棒材にその長手方向に沿つて凹部を形成し、こ
の凹部に隣接する棒材の一部を嵌合係止すること
により、複数本の前記棒材を同一面内に連続配置
するとともに、各棒材にその長手方向に直交する
挿通孔を形成し、各挿通孔に各棒材の組付状態を
保持する鉄筋を貫通し、その鉄筋と対応する位置
に鉄筋とほぼ平行に延びる補強材を配置固定し、
その補強材と鉄筋との間に連結片を介装し、その
連結片を鉄筋及び補強材に対し遊動可能に支持す
るような構成を採つている。また、この考案を具
体化した実施例においては、前記棒材として芯持
の間伐材が使用されている。
(作用) 上記のごとく構成すると、凹部に隣接する棒材
の一部を嵌合係止しているため各棒材を正確かつ
容易に組付けることができ、更に木製の棒材に鉄
筋を貫通し、その鉄筋と対応する位置に鉄筋とほ
ぼ平行に延びる補強材を配置固定するような構成
であるので非常に堅固な構造の木造塀となり、そ
の一方補強材と鉄筋との間に遊動可能に支持した
連結片を設けているので塀が木製である故の伸縮
変形にも対応しうることとなる。
(実施例) 以下、この考案を住宅用の木造塀に具体化した
一実施例を第1〜8図に従つて説明する。
第2図に示すように、住宅の周囲には左右一対
の木造塀1,2が構築され、両木造塀1,2の対
向端面には門柱3が立設されている。各木造塀
1,2はそれぞれコーナ部4にて直角に折れ曲が
る平面鍵形となつている。
第1,3図に示すように、木造塀1,2は水平
方向に延びる複数本の棒材5を上下に連続配置し
て構成されている。各棒材5は芯持ちの間伐材の
外周部分を切除することにより、縦断面形状が略
正方形となるように製材加工されている。なお、
使用する間伐材の直径は約120mm、その長さは1.5
m、3m、6mとそれぞれ組付位置に応じて異つ
ている。
第1,6図に示すように、前記各棒材5の一角
縁には支持面9が所定の幅で全長にわたつて延び
るように切除形成されていて、棒材5のこの部分
は嵌合部10となつている。一方、支持面9と対
角線方向に対向する棒材5の角縁部には、隣接す
る棒材5の前記嵌合部10が下方から嵌入する断
面〓形の凹部11が全長にわたつて延びるように
形成され、その底部には前記支持面9に接合する
接合面12が設けられるとともに、その接合面1
2には中心に向かつて背割り13が切込まれてい
る。そして、前記凹部11と嵌合部10との係合
により、各棒材5がそれぞれの対角線を縦にして
垂直面に連続的に積み上げられている。従つて、
木造塀1,2の内外両側面には校倉造り風の塀面
が構成される。
なお、第1図に示す14は基礎コンクリート、
15はその基礎コンクリート15と一体に敷地内
方に向かつて突設された複数の補強用基礎部であ
る。また、木造塀1,2の上端及び下端には前記
棒材5を対角線に沿つて二分割して製材した笠木
16と枕木17とが配設されている。
第1,4図に示すように、各棒材5の所定位置
には上下方向に延びる複数の挿通孔18が形成さ
れ、各挿通孔18には前記基礎コンクリート15
に立設された複数本の鉄筋19が貫挿されてい
る。各鉄筋19の上端ボルト部20は前記笠木1
6に設けた凹所21内においてナツト22により
締付けられており、これによつて各棒材5の組付
状態が保持されている。
前記各補強用基礎部15上には木造塀1,2を
内側から支持補強するための補強枠24がそれぞ
れ固定配置されている。各補強枠24は補強用基
礎部15の上面にアンカボルト25を介して取付
けられた取付板26と、前記鉄筋19と対応する
位置においてそれと平行に上下に延びる補強パイ
プ27と、斜状の補強アングル28とから直角三
角形状に構成されている。補強パイプ27には両
端部に通し孔30を備えた複数枚の連結片29が
一端部の通し孔30を介して遊挿され、これらの
連結片29の他端部は他方の通し孔30を介して
前記鉄筋19に遊挿されている。そして、各連結
片29を介して補強パイプ27と鉄筋19とが相
互に連結されることにより、木造塀1,2の内方
及び外方方への倒れが防止されるとともに、各棒
材5に温度又は湿度の変化に伴い縦横の伸縮変形
が発生した場合でも、前記両通し孔30の遊びに
よつてその変形を許容し得るようになつている。
なお、各連結片29の他端部と対応する棒材5の
前記支持面9には、連結片29の幅及び厚みに応
じた切欠部31が形成されている。
一方、第3,4図に示すように、木造塀1,2
のコーナ部4において各棒材5の一端部下側面に
は、隣接する棒材5の上半部分が嵌合する正面略
三角形状の組付凹部32が切欠形成されている。
そして、これらの組付凹部32を介して隣接する
棒材5がそれぞれの端部を突出させた直交状態で
組付けられ、これによつて木造塀1,2の外観を
優れたものとすることができるとともに、コーナ
部4を堅固に構成し得るようになつている。ま
た、各組付凹部32と対応するように各棒材5の
端部には前記挿通孔18がそれぞれ形成され、こ
れらの挿通孔18に貫挿される前記鉄筋19によ
つてコーナ部4がより強固に組付保持されてい
る。
なお、第5〜8図は前記挿通孔18、切欠部3
1及び組付凹部32が加工される以前の一本の棒
材5の形状を示すものである。そして、第5図に
は高さ90mm、長さ3mの棒材5の正面形状全体が
示され、第6〜8図にはその棒材5の側面形状、
平面形状並びに底面形状がそれぞれ拡大図示され
ている。
ところで、以上のように構成されたこの実施例
の木造塀1,2を構築する場合には、まず、鉄筋
19を植設した基礎コンクリート14を成型し、
連結片29の通し孔30を鉄筋19に通して補強
枠24を補強用基礎部15上に設置固定する。次
いで、鉄筋19に挿通孔18を通し、基礎コンク
リート14上に枕木17、棒材5を順次積み上
げ、適宜位置の棒材5間に連結片29を挾み込
み、最上側に笠木16を載せて鉄筋19のボルト
部20をナツト22により締付ける。この場合、
棒材5の凹部11に下側に隣接する棒材5の嵌合
部10が嵌入するため、各棒材5の長手方向にお
ける位置決めが正確になされて、各棒材5を簡単
かつ整然と組付けることができる。
こうして組付けられた木造塀1,2において
は、水平方向に長く延びる各棒材5がそれぞれ同
一の縦断面形状を有するとともに、対角線を縦に
して上下に連続配置されているので、木造塀1,
2の内外両側面に校倉造り特有の美しい塀面を構
成することができる。しかも、各棒材5として芯
持ちの間伐材を使用すれば、従来の板塀等と比較
して強度並びに耐久性の点で優れ、かつ原材料が
安価となるばかりでなく、間伐材の有効利用を計
つて林業分野における今日的課題を解決すること
もできる。
(別の実施例) 次に、前記棒材5の形状が異なるこの考案の別
の実施例について説明する。
(1) 第9〜12図は側面形状が略六角形をなす棒
材5を示し、その一側面には嵌合凸条34が形
成されるとともに、これと対向線方向に対向す
る側面には隣接する棒材5の前記嵌合凸条34
が下方から嵌入する凹溝35が刻設されてい
る。第10図の鎖線は原材木の外周を示し、こ
の鎖線と棒材5の側面形状を示す実線とを比較
して明らかなように、この実施例の棒材5によ
れば原材木の切除部分が少なくなつて無駄がな
い製材加工が可能となるとともに、木造塀1,
2の厚みを前記実施例と比較してより増大させ
ることができる。また、棒材5における横方向
の両角縁と原材木の外周とが交わる点P,Qの
位置を任意に変更することにより、木造塀1,
2の塀面形状を多様に構成することができる。
(2) 第13〜16図はそれぞれ上記(1)の棒材5の
変形例を示すものである。
(3) 第17〜20図は、原材木の相対向する一対
の外周部分のみを切除して、その他の部分は原
材木の地肌を残した棒材5を示し、両切除面に
は前記別の実施例(1)と同様に嵌合凸条34と凹
溝35とが形成されている。この実施例によれ
ば、製材加工上の無駄を少くすることができ、
かつ加工が容易で、しかも曲面波形状の特異な
塀面を構成することができる。
なお、この考案は前記各実施例の構成のみに限
定されるものではなく、例えば、各棒材5を縦に
してそれらを横方向に連続配置することにより木
造塀1,2を構成したり、棒材5の縦断面形状を
任意に変更したりするなど、この考案の主旨を逸
脱しない範囲で各部の構成を適宜に変更して具体
化することも可能である。また、前記各実施例に
おける形状の芯持間伐材よりなる棒材5を使用し
て、校倉造り風のキヤビン、バンガロー等の小住
宅を建造することも可能である。
考案の効果 以上詳述したように、この考案によれば木製の
棒材の長手方向に沿つて形成した凹部に、隣接す
る棒材の一部を嵌合係止して木造塀を構成しかつ
各棒材にその長手方向に直交する挿通孔を形成し
て鉄筋を貫通し、その鉄筋とほぼ平行に補強材を
配置しさらに両者間に遊動可能に連結片を介装す
るようにしたため、凹部に隣接する棒材の一部を
嵌合係止でき各棒材を正確かつ容易に組付けるこ
とができ、更に鉄筋と補強材を配置固定している
ため非常に堅固な構造の木造塀となる。
また、棒材が温度や湿度の変化により縦横の伸
縮が発生しても連結片に遊びを設けているのでそ
の伸縮変形にも対応できるという優れた効果が奏
される。
【図面の簡単な説明】
第1〜8図はこの考案を具体化した一実施例を
示し、第1図は木造塀の縦断面図、第2図は施工
例を示す平面図、第3図は木造塀の正面図、第4
図はコーナ部の組付け構成を示す斜視図、第5図
は棒材の正面図、第6図はその拡大側面図、第7
図は拡大平面図、第8図は拡大底面図である。第
9図〜第12図はそれぞれ棒材の別の実施例を示
し、第9図はその正面図、第10図は拡大側面
図、第11図は拡大平面図、第12図は拡大底面
図である。第13図〜第16図はそれぞれ棒材の
変形例を示し、第13図はその正面図、第14図
は拡大側面図、第15図は拡大平面図、第16図
は拡大底面図である。第17図〜第20図はそれ
ぞれ棒材の別の実施例を示し、第17図はその正
面図、第18図は拡大側面図、第19図は拡大平
面図、第20図は拡大底面図である。 木造塀…1,2、棒材…5、嵌合部…10、凹
部…11、補強枠…24、組付凹部…32。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 木製の棒材5にその長手方向に沿つて凹部1
    1を形成し、この凹部11に隣接する棒材5の
    一部を嵌合係止することにより、複数本の前記
    棒材5を同一面内に連続配置するとともに、各
    棒材5にその長手方向に直交する挿通孔18を
    形成し、各挿通孔18に各棒材5の組付状態を
    保持する鉄筋19を貫通し、その鉄筋19と対
    応する位置に鉄筋19とほぼ平行に延びる補強
    材27を配置固定し、その補強材27と鉄筋1
    9との間に連結片29を介装し、その連結片2
    9を鉄筋19及び補強材27に対し遊動可能に
    支持したことを特徴とする木造塀。 2 前記各棒材5は芯持材を使用したものである
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の木造塀。 3 前記各棒材5は間伐材を使用したものである
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第2
    項記載の木造塀。 4 前記各棒材5の縦断面形状がそれぞれほぼ同
    一であることを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項記載の木造塀。 5 前記各棒材5を上下方向に連続配置したこと
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項又
    は第4項記載の木造塀。 6 前記各棒材5の端部に組付け凹部32を形成
    し、この組付け凹部32を介して隣接する各棒
    材5を互いに交叉する状態で組付けたことを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第5項記載の
    木造塀。
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JPS624563U JPS624563U (ja) 1987-01-12
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JPS624563U (ja) 1987-01-12

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